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沖縄-沖縄を激しい怒り、抗議が覆った。「全基地撤去を」の叫びが日米両国政府に届けなければ。

 沖縄を怒り、抗議が覆った。
 それは、「全基地撤去を」の叫びとなった。
 琉球新報は、2016年5月21日、次の見出しで伝えた。


「うるま市長、涙の抗議 沖縄大使に『町の安心は国の務め』 米軍属事件」
「『全基地撤去を』 抗議の波、全県に拡大 米軍属女性遺棄事件」
「副知事、全米軍基地撤去に言及 『民意無視できず』」


 琉球新報は、報じた。


「米軍属女性死体遺棄事件を受け20日、水上正史沖縄担当大使と井上一徳沖縄防衛局長がうるま市役所を訪れ、島袋俊夫うるま市長に『おわび申し上げる。再発防止徹底に努めたい』と謝罪。した。島袋市長は、目に涙を浮かべて時折声を詰まらせながら、『心から安心して住める町づくりが行政の務めであり、国の務めでもある。安全、安心な町づくりの確保を強く求めたい』と強く抗議した。」

「島袋市長はこれまでにも米軍関係の事件発生後、再発防止の徹底を政府に求めてきたことに触れ、『こういった事件がいつまでも続くことが異常だ』と強く非難し、日米地位協定の改定を求めた。水上大使らはこれに対し返答せず、沈黙が続いた。
 さらに島袋市長は『うるま市に魅力を感じて来てもらった若い、将来のある女性だったが、最悪の結果になってしまった。家族や知人、関係者の気持ちを考えると大変忍びない』と述べ、再発防止徹底を訴えた。」


「米軍属死体遺棄事件について、県内では20日、事件を強く非難し、抗議の意思を示す動きが広がった。市民団体は嘉手納基地前で抗議行動を展開し、緊急に開かれた抗議会見では女性らが涙ながらに事件を厳しく指弾した。被害者の命と尊厳を守ることができなかった悔いが事件への怒りと共に重く全県に広がっている。繰り返されてきた米軍関係者による事件の再発を許した日米両政府への対応にも反発が強まっている。」

「訪米後に台湾の総統就任式に出席していた翁長雄志知事は20日夜、帰国した那覇空港で会見し『非人間的な事件が発生したことは、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招くもので、断じて許されるものではない』と非難した。また『(これまでも)再発防止などを強く要請してきたが、またもや事件が起きたのは激しい怒りを禁じ得ない』と述べた。」


「米軍属女性死体遺棄事件を受け20日、県庁に謝罪に訪れたローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官とジョエル・エレンライク在沖米総領事に対し、安慶田光男副知事は『このような事件が繰り返されるのであれば、普天間飛行場の辺野古移設だけでなく、沖縄の基地全体について県民は反対する可能性が懸念される。事件に対する県民の気持ちは無視できない。注視していく』と述べ、県民の意思表示によっては、在沖米軍基地全撤去を求めていく考えを示した。日米安保体制を容認する翁長県政が在沖米軍基地全ての撤去を求める可能性に言及したのは初めて。」

「ニコルソン氏らに対し、安慶田副知事は『この事件は基地があるゆえに発生したものだ。それぞれの立場で真剣に取り組まない限り、沖縄はこういう事件が絶えない地域となる。県政を預かる者として決して看過できない』と述べ、これまで以上の再発防止策を講じるよう求めた。」


「日米安保体制を容認する翁長県政が在沖米軍基地全ての撤去を求める可能性に言及したのは初めて。」
 このことを、日米両政府は、命の問題を重く受け止めなくてはならない。
 いや、すぐに動き出さなくてはならない。


 以下、琉球新報の引用。







琉球新報-うるま市長、涙の抗議 沖縄大使に「町の安心は国の務め」 米軍属事件-2016年5月21日 05:00


 【うるま】米軍属女性死体遺棄事件を受け20日、水上正史沖縄担当大使と井上一徳沖縄防衛局長がうるま市役所を訪れ、島袋俊夫うるま市長に「おわび申し上げる。再発防止徹底に努めたい」と謝罪。した。島袋市長は、目に涙を浮かべて時折声を詰まらせながら、「心から安心して住める町づくりが行政の務めであり、国の務めでもある。安全、安心な町づくりの確保を強く求めたい」と強く抗議した。

 面談は重苦しい雰囲気の中続いた。水上大使は終始うつむきながら、「われわれもやるせない思いだ」と話した。島袋市長はこれまでにも米軍関係の事件発生後、再発防止の徹底を政府に求めてきたことに触れ、「こういった事件がいつまでも続くことが異常だ」と強く非難し、日米地位協定の改定を求めた。水上大使らはこれに対し返答せず、沈黙が続いた。
 さらに島袋市長は「うるま市に魅力を感じて来てもらった若い、将来のある女性だったが、最悪の結果になってしまった。家族や知人、関係者の気持ちを考えると大変忍びない」と述べ、再発防止徹底を訴えた。



琉球新報-「全基地撤去を」 抗議の波、全県に拡大 米軍属女性遺棄事件-2016年5月21日 05:05



 米軍属死体遺棄事件について、県内では20日、事件を強く非難し、抗議の意思を示す動きが広がった。市民団体は嘉手納基地前で抗議行動を展開し、緊急に開かれた抗議会見では女性らが涙ながらに事件を厳しく指弾した。被害者の命と尊厳を守ることができなかった悔いが事件への怒りと共に重く全県に広がっている。繰り返されてきた米軍関係者による事件の再発を許した日米両政府への対応にも反発が強まっている。

 北谷町の嘉手納基地第1ゲート前で開かれた抗議集会の参加者は、全員による黙とうで亡くなった島袋さんの冥福を祈り、基地に向かっては怒りの拳を突き上げた。
 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」など16の市民団体が合同で県庁で会見し、沖縄からの全基地・軍隊の撤去を日米両政府に求めた。
 訪米後に台湾の総統就任式に出席していた翁長雄志知事は20日夜、帰国した那覇空港で会見し「非人間的な事件が発生したことは、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招くもので、断じて許されるものではない」と非難した。
 また「(これまでも)再発防止などを強く要請してきたが、またもや事件が起きたのは激しい怒りを禁じ得ない」と述べた。
 石垣市議会は別議案の審議のため開会が予定されていた20日の臨時会に抗議決議を急きょ提案し、全会一致で可決したほか、多くの市町村議会が決議に向けた調整を開始した。閉会中の県議会も事態の深刻さを重く見て、23日に米軍基地関係特別委員会を開くことを決めた。決議と意見書の本会議上程を審議し、決定する見通し。26日にも開かれる臨時会で採決する。
 県内政党は相次いで外務・防衛両省の出先に抗議に赴き、事件への強い抗議のほか、再発防止策の明示、日米地位協定の抜本改定を促した。
 市町村長らからも政治的な立場の違いを超えて一様に厳しい発言が相次いだ。県市長会会長の古謝景春南城市長は「心が苦しく、怒り心頭だ」と述べた。
 「基地の県内移設に反対する県民会議」は大規模な集会を25日に開くことを決めた。場所は今後決定する。

琉球新報-副知事、全米軍基地撤去に言及 「民意無視できず」-2016年5月21日 05:03


 米軍属女性死体遺棄事件を受け20日、県庁に謝罪に訪れたローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官とジョエル・エレンライク在沖米総領事に対し、安慶田光男副知事は「このような事件が繰り返されるのであれば、普天間飛行場の辺野古移設だけでなく、沖縄の基地全体について県民は反対する可能性が懸念される。事件に対する県民の気持ちは無視できない。注視していく」と述べ、県民の意思表示によっては、在沖米軍基地全撤去を求めていく考えを示した。日米安保体制を容認する翁長県政が在沖米軍基地全ての撤去を求める可能性に言及したのは初めて。

 また、翁長雄志知事は23日に上京し、政府に抗議する予定で、政府関係者によると、安倍晋三首相が対応する方向で調整を進めている。
 ニコルソン氏らに対し、安慶田副知事は「この事件は基地があるゆえに発生したものだ。それぞれの立場で真剣に取り組まない限り、沖縄はこういう事件が絶えない地域となる。県政を預かる者として決して看過できない」と述べ、これまで以上の再発防止策を講じるよう求めた。


by asyagi-df-2014 | 2016-05-21 12:59 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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