ヘイトクライム-ヘイトスピーチ(憎悪表現)について、全国の朝鮮学校などに通う高校生のうち9割以上が法規制を求めていることが明らかになる。
2016年 03月 29日
ヘイトスピー津に法規制を求めることについて、京都新聞は2016年3月26日、「人種差別のヘイトスピーチ(憎悪表現)について、全国の朝鮮学校などに通う高校生のうち9割以上が法規制を求めているとの調査結果を、龍谷大の金尚均教授らがまとめた。27日に京都市上京区の同志社大で開かれる集会で報告する。」、と報じた。
この調査について、「各地の街頭で繰り返されるヘイトスピーチを受け、金教授らは昨年夏、国内9カ所の朝鮮学校や民族学校、外国にルーツがある高校生ら計1483人を対象にアンケートを実施した。ヘイトスピーチの街宣に参加する人たちをどう思うかを尋ねたところ、『許せないけど同じ社会に生きる人間だからいつか分かり合える』が39%と最多で、『許せない・絶対に理解しあえない』は37%、『無視する・放っておくべき』は17%だった。全体の95%が『問題解決に対する法律の必要性』を感じていた。2009年に起きた南区の朝鮮第一初級学校(当時)への街宣について『恐怖を感じた』と回答した女性の割合は66%と、男性より2倍近かった。」、と伝えた。
当事者からの「全体の95%が『問題解決に対する法律の必要性』」との声を、きちっと受け止めなけねばならない。
まさしく、「若い世代も差別を感じている。社会の多様性が十分に培われておらず、日本の民主主義が問われている」(龍谷大金尚均教授)、ということなのだ。
以下、京都新聞の引用。
京都新聞-「ヘイトスピーチに法規制を」9割 朝鮮学校の高校生-2016年03月26日 09時48分
人種差別のヘイトスピーチ(憎悪表現)について、全国の朝鮮学校などに通う高校生のうち9割以上が法規制を求めているとの調査結果を、龍谷大の金尚均教授らがまとめた。27日に京都市上京区の同志社大で開かれる集会で報告する。
■「いつか分かり合える」も最多
各地の街頭で繰り返されるヘイトスピーチを受け、金教授らは昨年夏、国内9カ所の朝鮮学校や民族学校、外国にルーツがある高校生ら計1483人を対象にアンケートを実施した。
ヘイトスピーチの街宣に参加する人たちをどう思うかを尋ねたところ、「許せないけど同じ社会に生きる人間だからいつか分かり合える」が39%と最多で、「許せない・絶対に理解しあえない」は37%、「無視する・放っておくべき」は17%だった。全体の95%が「問題解決に対する法律の必要性」を感じていた。
2009年に起きた南区の朝鮮第一初級学校(当時)への街宣について「恐怖を感じた」と回答した女性の割合は66%と、男性より2倍近かった。
金教授は「若い世代も差別を感じている。社会の多様性が十分に培われておらず、日本の民主主義が問われている」と話す。
集会「京都でつくる!有効なヘイトスピーチ対策は」は27日午後2時から、明徳館M1教室で。大学教員や弁護士でつくる「京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会」の主催。資料代500円。