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原発問題-原子力規制委員会は、「活断層の可能性は否定できない」とする根本的評価を維持し、評価書案を取りまとめると決めた。北陸電力志賀原発1号機は廃炉となる可能性。

 標題について、東京新聞は2016年3月3日、「原子力規制委員会は三日、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)に関する有識者会合を開き、昨年七月に示した敷地内断層の評価書案を再検討した。『活断層の可能性は否定できない』とする根本的評価を維持し、評価書案を取りまとめると決めた。今後規制委に報告し評価書として確定する。原発の新規制基準は活断層の真上に重要施設の設置を禁じており、適合性審査で断層の活動性が認められれば1号機は廃炉となる可能性がある。」、と報じた。
 また、今後の動きについて、「評価書案取りまとめが決まったことで今後、断層の議論の場は原発の新規制基準に基づく適合性審査に移る。北陸電は既に二〇一四年八月に2号機の審査申請を提出している。規制委は評価書を審査の重要な知見とする方針で、どの程度議論に影響するか注目される。」、と伝えた。


 以下、東京新聞の引用。







東京新聞-志賀原発1号機 廃炉も 「活断層の可能性」維持-2016年3月3日 13時55分


 原子力規制委員会は三日、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)に関する有識者会合を開き、昨年七月に示した敷地内断層の評価書案を再検討した。「活断層の可能性は否定できない」とする根本的評価を維持し、評価書案を取りまとめると決めた。今後規制委に報告し評価書として確定する。原発の新規制基準は活断層の真上に重要施設の設置を禁じており、適合性審査で断層の活動性が認められれば1号機は廃炉となる可能性がある。

 志賀原発は1号機原子炉建屋下に「S-1」、1、2号機タービン建屋下に「S-2・S-6」の断層がある。

 評価会合は今回「S-1」断層について、「北西部分が十三万~十二万年前以降に活動した可能性が否定できないとするのがより合理的」とし、これまで通り活断層の疑いを指摘した。ただ「解釈は(建設前の地層のスケッチなど)限られた情報に基づく」との文言を加えた。「S-2・S-6」断層は「周囲の地下延長部が地表に現れない断層として十三万~十二万年前以降に活動、S-1に影響を与えた可能性がある」と評価した。

 評価会合は昨年七月、二断層とも活断層の疑いがあるとする評価書案を示した。これに対し同年十一月の別の有識者の査読会合で、活断層と判断したスケッチについて「活動後に残るせん断面が見えない」などの異論が出た。これについて評価会合は「地層が砂利の場合はせん断面ができないこともある」と反論した。

 評価書案取りまとめが決まったことで今後、断層の議論の場は原発の新規制基準に基づく適合性審査に移る。北陸電は既に二〇一四年八月に2号機の審査申請を提出している。規制委は評価書を審査の重要な知見とする方針で、どの程度議論に影響するか注目される。

 <志賀原発> 石川県志賀町にある北陸電力の原発。1号機(沸騰水型、54万キロワット)は1993年、2号機(改良型沸騰水型、135万8千キロワット)は2006年に営業運転を始めた。国が12年、1号機の原子炉建屋直下の「S-1断層」が活断層である疑いを指摘した。北陸電は14年8月、新規制基準に基づく2号機の審査を原子力規制委員会に申請した。


by asyagi-df-2014 | 2016-03-04 15:11 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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