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原発問題-伊方町議会は3号機の再稼働に賛成する陳情を全会一致で採択。

 伊方原発の再稼働に関して、東京新聞は2015年10月6日、「原子力規制委員会の審査に合格した四国電力伊方(いかた)原発が立地する愛媛県伊方町議会は六日、3号機の再稼働に賛成する陳情を全会一致で採択し、同意の意思を示した。これを受け山下和彦町長は『材料は出そろった』と述べ、七日以降に経済産業相と会い最終判断する意向を示した。再稼働に同意する見通しだ。」、と報じた、
 同時に、政府の動きについて、「政府は六日午前、原子力防災会議を開き、伊方原発での過酷事故に備えた周辺地域の避難計画を了承。愛媛県の中村時広知事も出席し、安倍晋三首相は『万一事故があった場合は政府として責任を持って対処する』と強調した。』と伝えた。
 また、この政府の動きを受けて、中村愛媛県知事の動きについても、「『(政府が)責任を負っていく覚悟を表明したと受け止めている』と記者団に語り、首相の説明を評価した。その上で地元同意に関し『経産相の来県を引き続き求め、条件がそろったら判断する』と述べた。」、と報じた。


 川内原発1号機の再稼働時に指摘された問題は、何ら解決されることなく、再稼働だけが進められる状況は、「私たち住民の声を無視した結果。議会は町民の命の側ではなく、お金の側に立った。無責任だ」の怒りの声が、四国電力、愛媛県、安倍晋三政権にそのまま向けられるものである。

 以下、東京新聞の引用。







東京新聞-原発3号機 伊方町議会が再稼働賛成-2015年10月6日

 原子力規制委員会の審査に合格した四国電力伊方(いかた)原発が立地する愛媛県伊方町議会は六日、3号機の再稼働に賛成する陳情を全会一致で採択し、同意の意思を示した。これを受け山下和彦町長は「材料は出そろった」と述べ、七日以降に経済産業相と会い最終判断する意向を示した。再稼働に同意する見通しだ。

 一方、政府は六日午前、原子力防災会議を開き、伊方原発での過酷事故に備えた周辺地域の避難計画を了承。愛媛県の中村時広知事も出席し、安倍晋三首相は「万一事故があった場合は政府として責任を持って対処する」と強調した。中村知事は会議後、「(政府が)責任を負っていく覚悟を表明したと受け止めている」と記者団に語り、首相の説明を評価した。その上で地元同意に関し「経産相の来県を引き続き求め、条件がそろったら判断する」と述べた。

 町議会では再稼働賛成の陳情採決で議長を除く議員十五人全員が起立。山下町長は経産相と避難計画の実効性について意見交換する考えも示した。

 また愛媛県議会は六日午後、エネルギー・危機管理対策特別委員会が再稼働に関し賛成の請願を採択する見込み。九日には本会議で再稼働の可否を判断する予定だ。仮に知事が再稼働に同意したとしても、機器の詳細設計の認可などの手続きが残っており、再稼働は年明け以降とみられる。再稼働すれば九州電力川内1、2号機に次ぐ原発となる可能性がある。

 避難計画の策定が必要となる伊方3号機の三十キロ圏には伊方町と愛媛県内の六市町、山口県上関町が含まれる。このうち愛媛県八幡浜市長は既に再稼働賛成を表明。他の市町長は知事の判断を尊重するとしている。
◆「住民の声 無視した」
 伊方原発3号機の再稼働賛成の陳情を採択した伊方町議会。本会議開始後間もなく、再稼働賛成の陳情が全会一致で採択されると、傍聴席の反対派住民からは「住民の声を無視した結果だ」などと憤りの声が上がった。

 本会議は午前十時に開会。議長を除く議員十五人が全会一致で再稼働反対の陳情を不採択とすると、傍聴していた反対派の住民約十人から「信じられない」「何を考えているんだ」と叫び声が上がる一方で、町議の一人は「退場させろ」と気色ばみ、議場は一時騒然となった。その後、賛成陳情が全会一致で採択されると、住民らは「ひどい」とため息を漏らし、閉会を待たずに出ていった。

 傍聴席で結果を見届けた同県新居浜市の生協役員秦左子さん(58)は「私たち住民の声を無視した結果。議会は町民の命の側ではなく、お金の側に立った。無責任だ」と憤った。


by asyagi-df-2014 | 2015-10-07 05:33 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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