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原発問題-九州電力、川内原発1号機を9月10日から営業運転へと。

 川内原発1号機の再稼働に関して、朝日新聞は2015年8月28日、「九州電力は28日、新規制基準下で初めて再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロワット)が、9月10日から営業運転に移る見通しだと発表した。今月31日に原子炉がフル稼働となり、原子力規制委員会の最終検査で問題がなければ営業運転となる。再稼働を巡る約2年間の手続きが全て終わる。」と、報じた。


 九州電力は、20日に設備の一部で海水が漏れる事故を重く受けとめることなく、当然のように「9月上旬」という予定に合わせて、再稼働を巡る約2年間の手続きを全て終わらせようとしている。
 九州電力は、「原子力発電所の稼動は法的には電気を生み出すための一手段たる経済活動の自由(憲法22条1項)に属するものであって、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきものである。」(福井地裁判決)との考え方を否定し、経済効率性だけにに依拠している。
その担保となるものは、「福島原発事故のような重大事故の再発をたまにはそのような事故が発生することも致し方のないことと考える」ことに繋がる新規性基準命に依存しているに過ぎないのにである。

 「福島原発事故のような重大事故の再発を絶対に避けるべき」であり、川内原発1号機の再稼働は許されない。

 以下、朝日新聞の引用。







朝日新聞-川内原発1号機、9月10日営業運転へ 本格的に再稼働-2015年8月28日


 九州電力は28日、新規制基準下で初めて再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロワット)が、9月10日から営業運転に移る見通しだと発表した。今月31日に原子炉がフル稼働となり、原子力規制委員会の最終検査で問題がなければ営業運転となる。再稼働を巡る約2年間の手続きが全て終わる。

 29日に発電機の出力を100%にして、31日に原子炉の熱を一定に保つフル稼働の状態となる。9月9日、10日に規制委による最後の使用前検査を受ける。

 川内1号機は8月11日に原子炉を起動して再稼働し、14日に発送電を始めた。ただ、20日に設備の一部で海水が漏れるトラブルが発覚し、25日のフル稼働を延期した。その後、修復作業を施し、営業運転は予定していた「9月上旬」に間に合わせた形だ。

 原発再稼働を巡っては、福島第一原発の事故後に地震や津波対策を厳しくした新規制基準が、2013年7月に施行。川内原発は全国の原発の中で最も早く再稼働の手続きが進んだ。九電は川内2号機も10月中旬の再稼働を予定している。四国電力伊方3号機(愛媛県)、関西電力高浜3、4号機(福井県)も再稼働の準備が進んでいる。(長崎潤一郎)


by asyagi-df-2014 | 2015-08-29 10:34 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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