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原発問題-「東電は(大津波が来ると)分かっていたはず。」

千葉日報は2015年7月11日、「東京電力福島第1原発事故の避難者が、国と東電に原状回復や慰謝料などを求めた集団訴訟の専門家証人尋問が10日、千葉地裁(広谷章雄裁判長)で始まった。同日は原告側証人として、地震学者で原子力規制委員会前委員長代理、島崎邦彦東大名誉教授らが出廷。」と、報じた。
 嶋崎氏及び田中三彦氏の証言について、次のように伝えた。

 「島崎氏は政府の地震調査研究推進本部で、津波などの長期予測を担当。2002年、東北沖の太平洋で、揺れは大きくないが大津波を起こす『津波地震』が起きる可能性を指摘。島崎氏は『東電は(大津波が来ると)分かっていたはず。対策を取る必要があった』と主張した。
 また、島崎氏らが同年にまとめた評価を公表した国が、今回の訴訟で大津波は予測できなかったと主張していることに『自己矛盾が生じている』と述べた。」

 「元原子炉設計技術者で、解散した国会事故調元委員の田中三彦氏も原告側証人で出廷。福島第1原発の図面や空撮写真などを使い、原発の仕組みや構造を解説したうえで、電源設備が地下などの低層階にまとめて設置されていたことを指摘した。『原発事故では、ほとんどの電源が水没して使用不可となった。津波に配慮がなかったということ。津波や地震をよく考えて設置するべきだった』と述べた。」

 東京電力と国の責任は、明らかである。

 以下、千葉日報の引用。








千葉日報-「津波予測できた」 規制委の前委員長代理証言 千葉の原発訴訟-2015年07月11日


 東京電力福島第1原発事故の避難者が、国と東電に原状回復や慰謝料などを求めた集団訴訟の専門家証人尋問が10日、千葉地裁(広谷章雄裁判長)で始まった。同日は原告側証人として、地震学者で原子力規制委員会前委員長代理、島崎邦彦東大名誉教授らが出廷。島崎氏は「どの程度の津波が来るかは予測できた。有効な対策は可能だった」と、震災前の国や東電の対応を批判した。

 規制委委員を務めた専門家が原発事故に関する訴訟で証言するのは異例。島崎氏からの厳しい指摘は、国や東電の対応に影響を与えるとみられる。

 島崎氏は政府の地震調査研究推進本部で、津波などの長期予測を担当。2002年、東北沖の太平洋で、揺れは大きくないが大津波を起こす「津波地震」が起きる可能性を指摘。島崎氏は「東電は(大津波が来ると)分かっていたはず。対策を取る必要があった」と主張した。

 また、島崎氏らが同年にまとめた評価を公表した国が、今回の訴訟で大津波は予測できなかったと主張していることに「自己矛盾が生じている」と述べた。

 元原子炉設計技術者で、解散した国会事故調元委員の田中三彦氏も原告側証人で出廷。福島第1原発の図面や空撮写真などを使い、原発の仕組みや構造を解説したうえで、電源設備が地下などの低層階にまとめて設置されていたことを指摘した。「原発事故では、ほとんどの電源が水没して使用不可となった。津波に配慮がなかったということ。津波や地震をよく考えて設置するべきだった」と述べた。

 訴訟では今後、国側の証人として、現在地震本部で長期予測を担当する佐竹健治東大教授が出廷する見通し。


by asyagi-df-2014 | 2015-07-15 06:10 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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