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 理不尽なベネズエラ攻撃。(3)

 理不尽、暴挙という言葉以外に当てはまるものがない。

 トランプ大統領は、「ベネズエラの主権が及ぶ領土を直接攻撃し、国家元首の拘束にまで踏み切った」(朝日新聞)ことについて、「『我々がベネズエラを運営する』と説明。また、ベネズエラが『立ち直るまで』の当面の間、米国が直接的に関与するとの意向を示した」(朝日新聞)と主張した。
 さらに、このことに関して、「米国が当面ベネズエラを『運営』するのに必要な費用も、石油から得る利益でまかなえるとの認識を語った」(朝日新聞)というのだから、まさに、理不尽極まりない。

 このことに対して、ことあるごとに常に最前線に立たされてきた沖縄は、どのように受け止めるのか。
 琉球新報は2026年1月6日、「沖縄の米総領事館前で市民ら抗議 ベネズエラ攻撃『国際法違反』」(南彰)、と次のように報じた。
1.トランプ米政権がベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領を拘束した事態を受け、浦添市の在沖米総領事館前で5日、市民が米国に抗議するスタンディングを行った。
2.イスラエルによるガザ攻撃に抗議してきた「琉球パレスチナの平和を求める会」のメンバーら4人の市民が午前7時半から集まった。「攻撃は国際法違反」などのプラカードを掲げ、「Hands off Venezuela(ベネズエラに干渉するな)」と訴えた。
3.同会の宮城ちえさんは「もし日本の首相が他国の軍隊に捕らえられて、裁判にかけられるとしたら許されるのか。心から攻撃に抗議する」とスピーチ。立田裕美さんは「米国のやりたい放題を許してよいのか。これでは米軍はいらないのではないか。きちんと国際法違反は駄目だと意思表示をしよう」と呼びかけた。(南彰)
(https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-4932842.html 参照)

 沖縄の二紙は、2026年1月5日、社説でこのことを論評した。
 この問題を、沖縄の視点から、捉える。

(1)沖縄タイムス社説-米、ベネズエラ攻撃 国際法に反する蛮行だ-

 沖縄タイムスは、「驚くようなニュースが正月の茶の間に飛び込んできた。」、と社説を始める。
 米国によって引き起こされたことの把握。
1.米国のトランプ政権が南米ベネズエラへの大規模な攻撃に踏み切り、民間人を含む少なくとも40人を死亡させた上、マドゥロ大統領と妻を拘束し、米国に連行した。
2.ニューヨークの拘置所に収容されたという。
3.トランプ大統領は攻撃後の記者会見で適切に政権移行が行われるまで米国がベネズエラを「運営する」と主張した。
4.世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラの石油権益の確保にも強い意欲を示した。
5.反米左派のマドゥロ政権が多くの問題を抱えていたのは事実である。政治的な抑圧や急激な経済悪化などの影響で、ここ十数年の間に800万人近くが、国外に脱出したとされる。
6.米国はマドゥロ氏が米国への麻薬密輸に関与していたとし、軍事行動を正当化した。しかし、そうだとしても、米国の行為が国際法上、認められるわけではない。
 その上で、「米国の軍事介入は、前代未聞の主権侵害であり、明確に国連憲章に反する。」、と突きつける。
 さらに、「国際法や国連憲章は、国連加盟のどの国に対しても、今回のような行為の権限を与えていない。米国は昨年9月以降『麻薬密輸船』と見なした船舶への攻撃を繰り返し、100人以上を殺害している。この行為も国際法違反の疑いが濃厚だ。」、とも。
 沖縄タイムスによる追及は、続けられる。
1.武力攻撃に対し、米議会の事前承認を得ていなかったことも問題になっている。
2.軍事行動の正当化を図るため、トランプ大統領は、合成麻薬のフェンタニルを大量破壊兵器に指定したという。
3.米国は、さまざまな理屈やデータを持ち出し、軍事作戦の正当化を企てるに違いない。
4.米国の今度の行為が正当化され、国際社会から認められれば、戦後の国際秩序を形成した諸原則は総崩れになる。
5.「武力による威嚇または武力の行使」を禁じる原則。体制転覆を禁じる「内政不干渉」の原則。国連加盟各国の「主権平等」の原則。いずれも国連加盟国が守らなければならない国際的な規範である。
まさに、「米国の攻撃は『危険な前例になる』と国連のグテレス事務総長は指摘する。』との事態なのである。
 沖縄タイムスは、今回の米国の行為に対して、次のことを明確にする。
1.軍事行動によって強制的に拘束した一国の大統領を自国の裁判にかけるという行為は、極めて危険な前例になりかねない。
2.強者が力の論理で押し通せば、ベネズエラの中のマドゥロ支持派の怒りを買うのは確実である。
3.軍事介入によるベネズエラの体制転覆が正当化されれば、中国による台湾の武力統一もまた正当化されてしまうのではないか。
4.高市早苗首相は5日、年頭の記者会見に臨む。トランプ政権の軍事攻撃と大統領拘束をどう評価するのか。国際規範を守る立場から、毅然(きぜん)とした姿勢を示すべきだ。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1747541 参照)

(2)琉球新報社説-米ベネズエラ攻撃 軍事介入は容認できない-

 琉球新報は、最初に、「武力による主権国家の体制転覆は、国際法違反の疑いがある。国際社会から『独裁国家』と批判される国であっても、一方的な軍事介入は容認できない。」、と見解を示す。
 琉球新報による経過の把握。
1.トランプ米大統領は、ベネズエラへの大規模攻撃を実施し、反米左派マドゥロ大統領とその妻を拘束した。
2.マドゥロ氏は、第1次トランプ政権下の2020年3月に国際的な麻薬密売などの罪で、米国で起訴されている。トランプ政権はマドゥロ氏らが米国への麻薬密輸に関与していると主張し、昨年9月以降、中南米海域で「麻薬運搬船」と見なした船を相次いで攻撃してきた。12月には、合成麻薬フェンタニルを「大量破壊兵器」に指定する大統領令に署名した。
3.麻薬密輸関与を理由に軍事圧力を強めてきたが、地上攻撃、マドゥロ氏の拘束と事態をエスカレートさせた。
4.国連憲章では、「武力による威嚇または武力の行使」を原則として禁じている。自衛権発動の例外はあるが、米国はベネズエラによる急迫な軍事的脅威を受けている状況ではない。国際法違反との疑いは拭えない。
 その上で、「シンクタンク『国際危機グループ』によると、米国に流入するフェンタニルのほとんどはメキシコで生産されているという。麻薬密輸関与も、攻撃を正当化する根拠にはならない。」、と示す。
 また、琉球新報は、「記者会見したトランプ氏は、政権移行まで、米国がベネズエラを『運営する』と表明した。また米企業がベネズエラの石油インフラを修復し、事業を再建すると主張した。」とした上で、「今回の攻撃の目的はここであろう。」と突きつけた。
 さらに、今回の米国の行為を次のように指摘する。
1.反米的なマドゥロ政権を退陣させ、親米政権を樹立し、世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラでの権益を確保することだ。中南米での米国の覇権を再構築する動きであり、意に沿わない体制を力で打倒した格好だ。
2.独裁を強めていたマドゥロ氏は、24年7月の大統領選で3選したが、選挙では票の不正集計が指摘されたことから、先進7カ国(G7)外相が「民主的正統性が欠如している」と非難する声明を出している。
3.独裁政権であっても、主権国家への軍事介入は「力による現状変更」であり、国際社会がこれを容認すれば、ウクライナ侵攻を続けるロシアや、台湾への圧力を強める中国を非難できないであろう。
4.近隣国は米国への批判を強めており、地域情勢が悪化するのは必至だ。ベネズエラのロドリゲス副大統領も反発しており、民主的な政権移行が実現するかは見通せない。トランプ氏は政権移行に協力しなければ再攻撃も辞さない構えだが、混乱が長期化する恐れもある。
 最後に、琉球新報は、このように締める。
 「今回の事態に、同盟国である日本は軍事介入をやめるよう毅然(きぜん)と申し入れるべきだ。トランプ氏との「信頼関係」があればこそ、国際秩序に基づいた対応を促す必要がある。」、と。
(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-4929359.html 参照)

 何といっても、「米国がベネズエラを『運営する』」、との米国大統領の主張に震撼させられる。
 もちろん、「米国の軍事介入は、前代未聞の主権侵害であり、明確に国連憲章に反する。」(沖縄タイムス)、というものである。
 国際社会は、世界規範(「武力による威嚇または武力の行使」を禁じる原則。体制転覆を禁じる「内政不干渉」の原則。国連加盟各国の「主権平等」の原則。)を歴史の経験の中から創りあげてきた。それは、まだ未完成のものであった。
 しかし、今回の米国の行為は、そうした営為を崩壊させるものになる。
 また、「シンクタンク『国際危機グループ』によると、米国に流入するフェンタニルのほとんどはメキシコで生産されているという。麻薬密輸関与も、攻撃を正当化する根拠にはならない。」(琉球新報)というのであるから、その正当性は始めからない。
 結局、沖縄から見えるものは、「軍事介入によるベネズエラの体制転覆が正当化されれば、中国による台湾の武力統一もまた正当化されてしまうのではないか」(沖縄タイムス)、ということ。


# by asyagi-df-2014 | 2026-01-16 20:20 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

 沖縄-辺野古-高江から-2026年1月15日

 在沖米軍による基地被害の大きさを実感する。また、「研究」とはどういう意味を持つものなのかを思う。 
 「琉球大学医学部の前川由佳客員研究員(国際地域保健学)らの研究グループはこのほど、米軍嘉手納基地の軍用機騒音と健康被害に関する調査結果をまとめた。基地のない沖縄県八重瀬町の住民に比べ、嘉手納町は幸福や満足感を表す指標『精神的ウェルビーイング』が低く、睡眠障害の割合が高い結果となった。同グループは『長期的に影響を受けている住民が多く、早急な対応が必要』と指摘する。」、と沖縄タイムス。
 また、「その結果、精神的ウェルビーイングが低い人の割合は、高曝露地区38・2%、低曝露地区36・1%となり嘉手納町内で大きな差は見られなかったが、八重瀬町の21・9%と比べると約1・6倍の高さとなった。睡眠障害の割合も同様の傾向だった。前川さんは『調査前の仮説では嘉手納町内でも差が見られると考えたが、低曝露であっても幸福感が低いことが有意に示された』と強調。世界保健機関(WHO)が推奨する日中の騒音レベルは45デシベル以下となっていることも踏まえ、『一定以上の騒音被害を受ければ健康に影響が出る可能性がある』と指摘した。」(沖縄タイムス)、と。

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-米軍基地の騒音にさらされる沖縄・嘉手納町、幸福感低く睡眠障害は多く 琉球大学が基地のない八重瀬町と比べ実証(社会部・下里潤)-2026年1月15日 4:00
 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.琉球大学医学部の前川由佳客員研究員(国際地域保健学)らの研究グループはこのほど、米軍嘉手納基地の軍用機騒音と健康被害に関する調査結果をまとめた。基地のない沖縄県八重瀬町の住民に比べ、嘉手納町は幸福や満足感を表す指標「精神的ウェルビーイング」が低く、睡眠障害の割合が高い結果となった。同グループは「長期的に影響を受けている住民が多く、早急な対応が必要」と指摘する。(社会部・下里潤)
2.調査は、2024年3~12月、両町の827世帯を訪問し調査票1346部を配布。394人から回答があった。嘉手納町については国際的な騒音指標で平均63デシベル、1日当たりの騒音回数70・6回の地域を高曝露(ばくろ)地区、61デシベルで27・5回の地域を低曝露地区に分類して調査。騒音レベルによる影響を調べた。
4.その結果、精神的ウェルビーイングが低い人の割合は、高曝露地区38・2%、低曝露地区36・1%となり嘉手納町内で大きな差は見られなかったが、八重瀬町の21・9%と比べると約1・6倍の高さとなった。睡眠障害の割合も同様の傾向だった。
5.前川さんは「調査前の仮説では嘉手納町内でも差が見られると考えたが、低曝露であっても幸福感が低いことが有意に示された」と強調。世界保健機関(WHO)が推奨する日中の騒音レベルは45デシベル以下となっていることも踏まえ、「一定以上の騒音被害を受ければ健康に影響が出る可能性がある」と指摘した。
6.共同研究者の野中大輔琉大准教授も「嘉手納町は住宅の防音工事が進んでいるものの、対策は不十分だという結果が示されたことになる。行政は早急な対応が必要だ」と述べた。
7.研究結果は昨年12月に公衆衛生の国際専門誌「エンバイラメンタル・リサーチ・アンド・パブリック・ヘルス」に掲載された。前川さんらは今後、住民への聞き取り調査を進め、多角的な影響を調べたい考えだ。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1754245 参照 2026年1月15日)

(2)沖縄タイムス-飛来目的は不明 FA18戦闘攻撃機2機、米軍嘉手納基地にに飛来 EA18G電子戦機2機も-2026年1月14日 15:20

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【嘉手納】米軍嘉手納基地に13日午後5時45分ごろ、FA18戦闘攻撃機2機が飛来した。
2.山口県の岩国基地から飛来したとみられる。
3.また午後6時ごろ、外来機のEA18G電子戦機2機が飛来した。いずれも飛来目的は不明。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1753450 参照 2026年1月15日)

(3)沖縄タイムス-[大弦小弦](吉川毅)-2026年1月15日 3:57

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.中学生でも分かるニュースがコンセプト。1985年から18年半にわたり放送されたテレビ朝日の「ニュースステーション」は、堅苦しい報道番組の印象を変えた。そのメインキャスターを務めた久米宏さんが81歳で亡くなった
2.沖縄での放送は、琉球朝日放送が開局した95年10月に始まった。子どもの頃よく見たTBSの音楽番組「ザ・ベストテン」の名司会者が、時に冗談を交え小気味よくニュースを伝える姿が新鮮だった
3.放送開始は米兵の暴行事件をきっかけに県民の怒りが高まっていた時期。当時の本紙には、久米さんが沖縄から全国中継し「基地の島の苦悩」を伝えたことが載っている
4.2016年に元米兵の暴行殺人事件が起きた際は、県民大会に合わせ本紙にコメントを寄せた。「あの地上戦以来、すべての負の遺産を日本国は沖縄に担わせてきた。心からそれを理解している首相は一人もいない」
5.「反権力」の姿勢で政治家と向き合っていた姿も印象深い。もし番組が継続していたら今の高市政権やトランプ政治をどう捉え視聴者に伝えただろうか
6.活動の根底にあったのは「再び戦争をしない社会」への強い思い。座右の銘は「風俗を語るときは政治的に語れ。政治を語るときは風俗を語るように語れ」。物言うキャスターの姿勢を心に留めたい。(吉川毅)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1754211 参照 2026年1月15日)

(4)沖縄タイムス-【浜岡原発】不正背景に組織風土か 疑念の目、業界全体へ波及(共同通信)-2026年1月15日 10:12

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.中部電力が浜岡原発3、4号機(静岡県)の耐震設計に関わるデータを不正操作していた問題で、原子力規制委員会が実態解明に向け、立ち入り検査に乗り出す。背景には安全重視を徹底できない中部電の組織風土の問題があるとの指摘もあり、経営陣の関与の有無も詳しく調べる。中部電が前代未聞の不正を公表して以降、他の電力会社にも疑念の目が向けられている。全容解明が急がれる。
(年単位)
1.「事案は深刻であり、徹底的に事実確認する」。14日の規制委の定例記者会見で、山中伸介委員長は険しい表情で語った。安全の根幹を揺るがしかねない不正行為だとして規制委は今後、中部電本店の社員だけでなく、審査資料のデータを計算した委託先などにも事情を聴く方針だ。
2.原子力規制庁関係者は「(検査は)すぐに終わる話ではない。原因究明までは少なくとも年単位の期間がかかる」と説明した。
3.不祥事を受けた立ち入り検査は他の電力会社でも例がある。日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)では資料不備やデータの無断書き換えが見つかり審査を中断した。2020年12月に本店を検査。最終的には不合格になった。
4.東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)では21年にテロ対策の不備が相次いで発覚し、規制委は同年4月に事実上の運転禁止命令を出した。原発や本社などに検査に入り、命令を解除したのは約2年半後の23年12月になってからだった。
(焦り)
1.中部電は14~15年に3、4号機の審査を相次いで申請したものの、自然災害対策の審査が長期化した。データの不正操作は、南海トラフ巨大地震の震源域に立地する浜岡原発にとって、特に重要な意味を持つ「基準地震動」の策定過程で起きた。
2.なぜ担当者は不正に手を染めたのか。規制庁関係者は「経営陣が再稼働を焦ったことが不正の背景にある」と推測する。中部電の林欣吾社長は24年11月、審査で想定津波や基準地震動がおおむね了承されたことから、施設設計や事故対策の審査も実施するよう要望していた。
3.中部電の経営自体は25年3月期の純利益が2020億円となるなど好調だ。一方で原発は稼働しておらず、防潮堤工事など費用がかさむ。ある中部電関係者は「審査が長引き、原子力部門だけが金を生まない」と説明。こうした社内の雰囲気が問題の根底にある可能性もある。
(不可避)
1.「うちは大丈夫か」。原発を抱えるある電力会社には今月5日以降、立地地域の住民や自治体関係者から、不正の有無に関する問い合わせが相次いでいるという。
2.こうした中、電力会社などで組織する原子力エネルギー協議会は13日、各社に同様の事案がないかどうか報告を求めた。耐震設計の目安となる「基準地震動」の策定プロセスの妥当性や、規制庁への説明内容などを確認。結果を取りまとめ公表する方針だ。
3.規制庁幹部は「不正に対する懸念が今後、業界全体に広がることは避けられない」と強調。中部電の不正について「業界全体に水を差す行為だ」と話した。(共同通信)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1754417 参照 2026年1月15日)

(5)沖縄タイムス-「日本人を大事にしてくれる」 沖縄の30代男性、参政党代表の熱弁に感涙 れいわや日本保守と揺れ…投票の決め手は(社会部・嘉数よしの)-2026年1月15日 6:53-[揺らぐ沖縄](1) 第1部 SNSと選挙(1)

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.2025年初夏。沖縄本島の自宅で交流サイト(SNS)を見ていたマサトさん=30代、仮名=は、参政党の神谷宗幣代表の街頭演説動画に引き込まれた。「日本人ファースト」を掲げ、「外国人問題」への対策を熱弁していた。「日本人を大事にしてくれると思えて、恥ずかしながら涙が出ました」
2.在留外国人が増えていることへの言いようのない危機感があったという。暴力や暴言などの被害に遭ったことはないものの、外国人が増えると「治安悪化を招く」との党の訴えに共感した。
3.マサトさんは介護職。身近にはいないが、業界を見渡せば外国人材に支えられている。「外国の人みんなが悪いわけではなく、『共存』できる人は歓迎。日本人を守るため、入国管理を厳格にしなければならない」と強調する。
4.「専業主婦が誇りを持って子育てできる」社会を目指す姿勢にも感銘を受けた。夫婦共働きで2児を育てる中、「今の子育て政策では厳しい」「子育てが軽視されている」と感じていた。「子どもを産んだ方が安心して暮らせる社会状況をつくらないといけない」という神谷代表の主張にうなずいた。
5.政治に「全く興味がなかった」のが一転、強い関心事になった。参院選期間中の昨年7月、神谷代表が来県した際には演説会場に足を運んだ。那覇市の県民広場には300人以上が集まっていて、熱気に「信じたものはうそではない」と確信した。以来、参政党を支持する。家族や友人らに党勢拡大が「日本を良くする」と訴えている。
(判断材料は動画)
1.参院選をきっかけに参政党支持を決めたマサトさん=30代、仮名=だが、投票の少し前までは「3党の間で揺れていた」と打ち明ける。候補に挙がったのは、れいわ新撰組と百田尚樹氏が率いる日本保守党、参政党。いずれも代表の「熱い思いがいいと思った」と振り返る。
2.れいわは「自分にとって受け入れられない発言」があり、保守党は「誰かをたたく発信が多い」と感じて、心が離れた。
3.判断材料は交流サイト(SNS)や動画サイトで集めた。「元々都市伝説や陰謀論が好き」といい、ユーチューブやX(旧ツイッター)、インスタグラムで興味のある動画や投稿を見るうち、候補になった3党の情報に自然に触れたという。特に動画は「文章よりも熱意を感じられる。切り取ってまとめられたものをよく見る」と話す。
(「右に寄りすぎないように」相談も)
1.ただ、全てをうのみにしないよう自分なりに心がけている。気になる情報があったり、不安になったりする場合は、知り合った党支持者に聞く。「右(保守的考え)に寄り過ぎないように」信頼する学生時代からの親友にも相談する。
2.今は参政党を支持していることを同僚や友人にもオープンにしている。「政治に興味がないままでは、日本の状況を変えられない」と強く思う。党のタウンミーティングなどがあると分かれば、できるだけ参加する。
(排外主義批判は「印象操作」)
1.参政党の政策には、排外主義的との批判が向けられるが、「自分にとっては印象操作、逆差別のように感じる」と反論する。
2.神谷代表は昨夏の参院選期間中、街頭演説で「いい仕事に就けなかった外国人が集団で万引などをして大きな犯罪が生まれている」と発言した。だが、在留外国人の犯罪率はここ十数年横ばいで、人口増と比例していないのが実情だ。
3.神奈川選挙区から立候補し初当選した初鹿野裕樹氏が、街宣に抗議する市民に「非国民」と攻撃したこともあった。マサトさんは「『非国民』はさすがによくなかったが、党は注意、指導しているはず」と信じている。(社会部・嘉数よしの)
◇   ◇
1.SNSや動画が選挙結果を左右しかねない時代になった。デマや誤情報の拡散も深刻化している。知事選や統一地方選があり、衆院解散・総選挙も決定的となった「選挙イヤー」に、SNSの影響力の大きさと有権者の投票行動を追った。前半はSNSを駆使して参院選で躍進した参政党の支持者を取り上げる。
(10~30代の支持集める 参院選の県内出口調査)
1.昨年7月20日投開票の参院選沖縄選挙区では、沖縄タイムスなどの出口調査で、参政の和田知久氏が10~30代の最も多くの支持を集めた。得票率は10代で44・9%で、「オール沖縄」勢力が推し当選した無所属の高良沙哉氏(15・4%)、自民の奥間亮氏(28・2%)を大きく引き離した。20代の40・4%、30代の39・1%も和田氏に投票した。
(政党別得票は自民に次ぐ)
1.県内の比例代表の政党別得票率でも、出口調査で参政が10~40代でトップだった。10代は30・8%が投票し、20代も30・7%と3割を超えた。30代24・2%、40代19・8%の支持を獲得。全世代の得票率は自民が17・6%でトップ、参政が15・7%で2番手につけた。実際の得票率は自民が16・9%、2番手の参政が12・9%だった。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1754266 参照 2026年1月15日)

(6)琉球新報-新聞労連ジャーナリズム大賞、疋田賞に本紙・照屋記者 石垣市議会の君が代調査決議を報道 市教委を動かしたと評価 沖縄-2026年01月15日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.新聞労連(西村誠中央執行委員長)は14日、2025年度新聞労連ジャーナリズム大賞(新聞労連主催)の入賞作品を発表した。第20回疋田桂一郎賞に、琉球新報八重山支局・照屋大哲記者の「石垣市議会の『君が代調査決議』に関する報道」が選ばれた。本紙の疋田賞は8年ぶり3回目。授賞式は21日に東京都内で行われる。
2.疋田賞は「人権を守り、報道への信頼増進に寄与する報道」が対象だ。石垣市議会が児童・生徒を対象に国歌「君が代」を歌っているか調査を求める決議を可決する中、市教育委員会にアンケート実施を見送らせた報道の力が評価された。選考委員は「教職員が『恐ろしい時代になった』と憂える中、『子どもたちの内心の自由を侵害する』などと真っ正面から論陣を張り、教育委員会を動かした意義ある報道だ」とたたえた。
(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-4958711.html 参照 2026年1月15日)

(7-1)琉球新報-不発弾が爆発、手の指7本失う 那覇の名嘉地義昭さん(93) 絵筆握り表現、心の支えに 沖縄(玉城江梨子)-2026年01月15日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.不発弾爆発事故で手の指を7本失いながらも自分の心のありようを絵で表現し続けている人がいる。那覇市の名嘉地義昭さん(93)。「私にとって絵を描くことは生きている証しでもある」と語る。
2.父親の仕事の関係で日本統治下の台湾で生まれ育った名嘉地さん。1944年、台湾でも大空襲があった。空襲後、不発弾として残った機銃弾の信管を兵士が抜き、処理をしていた。じっと見ていた名嘉地さんに兵士は弾丸の仕組みと不発弾処理の仕方を話し、「命を落とすこともあるから、見つけても絶対に触るな」と厳しく注意した。
3.終戦後は両親の郷里・石垣島へ。46年のある日、海岸で見つけたのは見覚えのある機銃弾。放っておけず持ち帰って後で土の中に埋めるつもりで水を張ったバケツの中に入れ、庭の人目につかない場所に置いた。
4.「爆弾投下だ」。しばらくすると、弟が友人らとその機銃弾で遊んでいる姿が目に入ってきた。急いで取り上げ、台湾で兵士に注意されたことも忘れて信管を外し、火薬を捨て、空になった弾を弟たちに渡した。
5.信管を土の中に埋めるべきなのに、好奇心の強い14歳の名嘉地さんは信管をいじってしまった。
6.大きな音とともに目の前が真っ暗になった。「兄さんが死んだ」。弟たちの大声が聞こえた。すぐに病院に運ばれ、麻酔なしの手術が行われた。左手の人さし指と中指は付け根から。親指と薬指は爪の付け根から上を失った。右手も親指、人さし指、中指が爪の付け根から上を失った。(玉城江梨子)
(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-4958709.html 参照 2026年1月15日)

(7-2)琉球新報-自分を卑下 ふさぐ日々 名嘉地義昭さん(93)那覇市 戦傷者に励まされ「堂々と」 沖縄戦の教訓、次代へ 20日、シンポ登壇(玉城江梨子)-2026年01月15日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.那覇市の名嘉地義昭さん(93)は1946年、石垣島の海岸で見つけた機銃弾の爆発で、左手の指4本、右手の指も3本を失った。鉛筆を持っても力が入らない。得意だった鉄棒にぶら下がることもできなくなった。周りの目を気にして、他人と比べ自分を卑下するようになった。学校から足が遠のき、ふさぎ込む日が多くなった名嘉地さんを変えたのは、沖縄戦や南洋の戦争を経験し、腕や指などを失うなど体に傷を負いながらも故郷の復興のために尽くす20代の若者たちの姿だった。
2.「指がなくても生きている」。そう励ます彼らと過ごすうちに、自分を卑下して生きるのはやめよう、この手で堂々と生きようと思えるようになった。
3.軍作業や民間企業、八重山琉米文化会館で働きながら、得意だった絵を描き続けた。絵画展を鑑賞したり、仲間内で展示会をしたりすることで学び、自分の心の中を抽象画で表現した。独学がどこまで通用するか試すつもりで応募した沖展は64年から4年連続で入賞。その後もたびたび入賞し、個展も開いた。作品展に応募することは「卒業」したが、今も「私とは何か」を問い、絵筆を握り続けている。
4.戦後80年を経ても沖縄の地に眠る不発弾。「軍国主義の行き着いた先の悲劇が沖縄戦。その悲劇の後も不発弾で多くの人が命を奪われたり、けがを負ったりした。この教訓を伝えていかなければいけない」と感じている。(玉城江梨子)
。 名嘉地さんが登壇する戦後80年特別シンポジウム「不発弾がなくなる日まで」(県主催)が20日午後5時から那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。入場無料。シンポジウムに先立ち15~20日まで、琉球新報1階エントランスで名嘉地さんの作品をはじめ、沖縄の不発弾の現状など関連展示も開催する。展示は午前9時半から午後5時半まで。問い合わせは琉球新報社統合広告事業局、電話098(865)5213。
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-4958745.html 参照 2026年1月15日)

(8)沖縄タイムス-安保理、イラン情勢協議へ 緊急会合、米国要請(共同通信)-2026年1月15日 12:32

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は14日、反政府デモが続くイラン情勢について協議する緊急会合を15日午後(日本時間16日午前)に開くことを決めた。米国が開催を要請した。今月の議長国ソマリアが明らかにした。
2.イラン当局によるデモの弾圧で多数の死者が出ていることに欧米などから非難が集中するのは必至だ。(共同通信)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1754524 参照 2026年1月15日)

(9)琉球新報-沖縄県史に「教育」「移民」追加検討を  編集委員会が答申(中村優希)-2026年01月15日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.新県史編集委員会の宮城晴美会長は12月19日、新県史編集基本計画の見直しについて、県教育委員会に答申した。同日、答申手交式が県庁であった。1994年から始まった県史編集事業の第3次刊行計画が2027年度で終了するため、県は第4次刊行計画を含めた同基本計画を見直す。
2.新県史編集委は付帯意見として、「各論編」に「教育」と「移民・出稼ぎ」の2分野を加えるべきとし、第4次刊行計画期間での検討を求めた。
3.「教育」については、単なる分野史にとどまらず、沖縄社会に必要な課題と深く結びついており重要とした。「移民」については過去に刊行されているが、当時より研究が進んでいることも踏まえて、新たに刊行すべきとした。
4.半嶺教育長は「答申内容踏まえて検討していく」と話した。(中村優希)
(https://ryukyushimpo.jp/news/education/entry-4958392.html 参照 2026年1月15日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-01-16 06:52 | 沖縄から | Comments(0)

 「沖縄戦80年」、「戦後80年」が拓くもの。-「力が支配する世界で 歴史を学ぶ小さな決心」信濃毎日新聞-。

 2026年に、ガザ・パレスチナに思いを馳せる。
 そんな時、信濃毎日新聞は2026年1月3日、「力が支配する世界で 歴史を学ぶ小さな決心」、と社説で論評した。
 この社説で、ガザ・パレスチナの問題を考える。

 信濃毎日新聞は、こんなふうに語り始めた。

 「年寄りの法師が、一度は京都の石清水八幡宮を参詣したいと思い立つ。だが、山のふもとの寺社を拝んでこれだけだと思い込み、八幡宮まで行かずに帰った―。鎌倉末期ごろに生きた吉田兼好の『徒然草』第52段はこんな話。紹介する本を偶然開いた松本市の女性は思った。『この法師って私のことだ』。還暦を前にして、知っているべきことを知らないのではないだろうか…。」
 「市内で『戦争と平和史ゼミ』が開講すると新聞で知り、受講を申し込んだ。2017年春。小さな決心が大きな学びへと導く。ゼミは日清戦争の話から始まった。そもそも清ってどんな国? 戦争はなぜ起き、日本人の意識をどう変えた? 『国のために死ねる国民』を育てていった思想の源流はどこに? アジアの植民地と戦場で日本は何をした? 歴史へのまなざしが深く、広く、立体的になってゆく。『毎回、目から鱗(うろこ)が落ちる思いがする』」

 この「戦争と平和史ゼミ』は、次のものだった。
1.月1回、講師が1時間半ほど話し、二十数人の受講者で話し合う。南信や北信からも訪れ、30~50代の現役世代もいる。
2.立ち上げたのは元松本深志高校教諭の鈴岡潤一さん(75)、元信州大教授の広瀬健夫さん(93)らだ。歴史を研究し、教育に携わってきた熱意のまま続けたゼミは、先月で100回を迎えた。
3.今立っている場所を理解するには戦後の流れを知る必要がある。それには戦前の理解が不可欠だ。けれど「日本はそれを全く怠ってきた」と広瀬さんは言う。自身も教育者として悔いがある、と。
 そして、信濃毎日新聞は、日本の今について、「そんな戦後が80年を経て『今』につながる。史実を都合よく曲げた虚説がまかり通る。ネットの情報だけで知ったつもりになる―。」、と語りかける。

 次に、信濃毎日新聞は、「反省なき政治家たち」、「確かな足場はどこに」、と次のことを指摘する。。
1.2026年が明けた。政治は今日、歴史と向き合っているか。
2.昨年10月、石破茂前首相(68)が戦後80年の所感を発表した。「大戦の反省と教訓を胸に刻む」とし、戦前の社会について欠陥や問題点を列挙。戦争を防げなかった理由を整理している。
3.自民党右派の反発で、50、60、70年と続けた談話の閣議決定は見送った。評価はさまざまだが、歴史と正対しようとする戦後政治家としての思いは伝わる。
4.印象深いのは、文民統制への理解とポピュリズムに屈しない責任感を政治家に求めたことだ。心配だからこそ強調したのだろう。
5.事実、過去と向き合わず、勇ましい言葉を好む政治家たちが表舞台に立つようになっている。戦後50年の1995年に、衆院の不戦決議に反対し、こう言い放った当選1期目の議員がいた。「少なくとも私自身は、当事者とは言えない世代ですから、反省なんかしていないし、反省を求められるいわれもないと思う」
6.30年後に首相となった高市早苗氏(64)である。兵士に死を強い、民(たみ)を犠牲にし、アジアの人々を苦しめてきた歴史の重み、自衛隊を運用する責任の重さに、どれほど心を傾けているだろうか。
7.高市政権は矢継ぎ早に、平和憲法から導いた戦後政治の大原則を変えようとしている。俎上(そじょう)に載るのは非核三原則や、殺傷能力のある武器の輸出制限だ。
 だから、信濃毎日新聞は、歴史の教訓として、次のことを指摘する。
1..もしウクライナで日本製の兵器が使われれば、戦争に直接加わることを意味する。欧米にはほめられるだろうが、日本の将来に資するとは到底思えない。
2.兵器の輸出で経済成長まで目指すなら、憲法の理念は消え失せ、平和国家の看板は朽ちる。それを是とし、戦争を忌避した時代と決別する政治を、私は是としない。
3.大国の指導者がこぞって軍事力で威嚇する「力の時代」が訪れている。過去、力を競い合って世界は壊れた。当時の多くの人々も惨禍への想像力が鈍り、無批判に危険な潮流にのみ込まれていった。それこそが歴史の教訓だ。
 最後に、信濃毎日新聞は、「今、私たちは何を足場にして生きればいいか―。」、と自らに問い直し、こう結ぶ。

 「この問いに鈴岡さんは言葉を選んで答えた。『歴史を学び、考える。そして自分をきちんと育てることが大事ではないでしょうか』」、と。
 というもの、「信州は学びの営みが豊かな地だ。さらに広げたい。小さな決心が視界を開き、視座と軸を得る。そして、意味のある対話と思考を怠らない。一人一人の民こそ政治を動かす「主」なのだから。」、と
(https://www.shinmai.co.jp/news/article/gf01d59mu1arsv1n6t31vlk0 参照)

 私たちは、「信州は学びの営みが豊かな地」(信濃毎日新聞)、ということをよく知っている。それが、「意味のある対話と思考を怠らない。一人一人の民こそ政治を動かす『主』」(信濃毎日新聞)であることを希望とする。


# by asyagi-df-2014 | 2026-01-15 19:57 | 「新しい戦前」に抗う | Comments(0)

 沖縄-辺野古-高江から-2026年1月14日

 問題は、「政治家による自分勝手な選挙」にはして引けないということ。
 沖縄タイムスは、次の声を報じる。
 「『こんなに急な選挙はめったにない』。本島北部の自治体職員は13日、人員の確保などの調整を始めた。『毎年1~3月は次年度予算を作る時期で行政はバタバタ。選挙が加わると負担になるが、一職員が文句を言っても変わらない。国が決めることだから』と言葉をのみ込んだ。」
 「那覇市の受験生(19)は一昨年10月の衆院選で初めて投票した。『社会の一員になれた』と喜び、公約を見比べてどの候補者を選ぶか熟考した。『今回は受験で全然考えられない。自分の意見を反映させようにも誰が出るかも分からない。困ります』」
 「本島中部の予備校講師は『政治家の自分勝手な選挙は受験生にとっても保護者にとっても迷惑。受験生の多くは投票所に足を運べないのではないか』とため息をついた。」

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-全村民に現金4万3000円を給付 沖縄・座間味村、物価高対策で年度内に 商品券を選ばなかった理由は(南部報道部・平島夏実)-2026年1月13日 17:35

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【座間味】沖縄県座間味村(宮里哲村長)が物価高対策として、全村民に1人当たり現金4万3千円を給付する方針を固めたことが13日、分かった。年度内に金融機関を通じて振り込む。
2.村民は約860人。国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」約3700万円を充てる。
3.県内外で商品券の配布などが目立つが、同村では利用できる事業所が限られる上、本島やオンラインストアで買い出しをする住民も多いことから現金給付を決めた。
4.商品券よりも迅速に届けられ、システム改修などの事務費が抑えられることも決め手になったという。(南部報道部・平島夏実)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1753123 参照 2026年1月14日)

(2)沖縄タイムス-高市首相、衆院解散へ 自民幹部に意向伝達 1月23日召集の国会冒頭 2月8・15日投開票が軸-2026年1月14日 4:28

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.高市早苗首相(自民党総裁)が23日召集の通常国会冒頭で衆院を解散する意向を固め、自民幹部に伝えたことが分かった。関係者が13日、明らかにした。首相は近く正式に伝達し、表明する構えだ。与党は連携を確認し、野党は「2026年度予算成立が遅れる」と反発した。立憲民主党内では協力できる野党と、比例代表候補者を同じ名簿に登載する「統一名簿」方式の構想が浮上した。日程は「1月27日公示、2月8日投開票」と「2月3日公示、15日投開票」が軸となる。
2.24年10月以来となる衆院選は、自民、日本維新の会の連立政権が発足して以降、初の国政選挙。首相は衆院解散の可否を検討してきたが、解散に踏み切る意思が明確となった。首相が掲げる「強い経済」などの経済政策に加え、政権の外交姿勢、選挙制度を含む政治改革、憲法改正の是非などが争点だ。共同通信社の13日時点の集計で、700人超が立候補準備を進めている。
(想定される今後の政治日程)
1.高市内閣の支持率は報道各社の世論調査で高水準を維持しており、自民内には早期の解散・総選挙を望む声があった。一方で、通常国会冒頭の解散に踏み切れば、26年度予算成立が4月以降にずれ込む可能性があるとの慎重意見も出ていた。
2.衆院で与党会派は過半数の233議席を保持するが、1人でも欠ければ過半数を割り込む。衆院選で議席を増やし、政権基盤を強化したい狙いがあるとみられる。木原稔官房長官は13日、衆参両院の議院運営委員会理事会で、通常国会の23日召集を与野党に伝え、政府は召集日を持ち回り閣議で決定した。自民は全国の都道府県連に、次期衆院選の公認候補者を19日までに党本部に申請するよう文書で通知した。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1753423 参照 2026年1月14日)

(3)沖縄タイムス-全く想定せず 沖縄の自治体、選挙準備を急ぐ 受験シーズンの有権者に戸惑いも(社会部・吉田伸、北部報道部・大庭紗英、南部報道部・新崎哲史、国吉聡志)-2026年1月14日 5:21

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.高市早苗首相が衆院解散の意向を固め、2月の投開票が濃厚となった。2月実施は1990年以来36年ぶりと異例の時期。県内市町村の選挙管理委員会は期日が確定しないまま準備に取りかかる。市町村は来年度の予算編成などに追われており、業務が回るのか懸念が広がる。一方、受験生の有権者は大学受験シーズンとも重なり戸惑いを隠せない。(社会部・吉田伸、北部報道部・大庭紗英、南部報道部・新崎哲史、国吉聡志)
2.総務省は3連休初日の10日、各都道府県選管に選挙準備を進めるよう文書を送付。県選管の担当者はその日のうちに41市町村へメールで伝えた。
3.本島南部の選管事務局担当者は連休明けの13日、出勤して文書を見て「全く想定していなかった」と驚いた。「これから投票所と人員の確保を同時に進めないといけない。すでに地域の行事で使えない所もある」と頭を抱えた。
4.名護市は今月25日に市長選の投開票がある。選管事務局は11日に出勤し、衆院選の事務作業にも手を付けた。
5.衆院選公示日は27日か2月3日と報じられているが、27日だと市長選投開票日の2日後だ。担当者は「できるだけ市長選と離れた方がありがたいが、決まった日程で選挙を執行するしかない」と淡々と話した。
6.八重瀬町も町長選と町議補選の投開票日が25日。選管は総務課職員が他の業務と兼任しており、選挙が連続すれば課全体の負担が増す。担当者は「何にしても解散が決定しないと業者に発注もできない。状況を見守る」と不安を隠せない。
7.「こんなに急な選挙はめったにない」。本島北部の自治体職員は13日、人員の確保などの調整を始めた。「毎年1~3月は次年度予算を作る時期で行政はバタバタ。選挙が加わると負担になるが、一職員が文句を言っても変わらない。国が決めることだから」と言葉をのみ込んだ。
8.那覇市の受験生(19)は一昨年10月の衆院選で初めて投票した。「社会の一員になれた」と喜び、公約を見比べてどの候補者を選ぶか熟考した。「今回は受験で全然考えられない。自分の意見を反映させようにも誰が出るかも分からない。困ります」
9.本島中部の予備校講師は「政治家の自分勝手な選挙は受験生にとっても保護者にとっても迷惑。受験生の多くは投票所に足を運べないのではないか」とため息をついた。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1753429 参照 2026年1月14日)

(4)琉球新報-名護市の契約企業、自民支部に献金 22年市長選「現職応援目的で」 識者「公選法違反疑い指摘」-2026年01月14日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.2022年1月の名護市長選を巡り、現職として出馬した渡具知武豊氏の陣営に対して寄付をした自民党名護市支部が、投開票日までの1カ月の間に、当時名護市と契約関係にあった複数企業から献金を受けていた。該当する複数の企業代表は取材に、「渡具知氏の選挙応援目的で同支部に献金した」とした。公選法は自治体の契約先企業が首長選に関して献金することを禁じている。一方、自民側は「適切に対応している」とする。識者は公選法や政治資金規正法違反の可能性もあると指摘する。
2.市民団体から「迂回献金」の疑いがあるとして、政治資金規正法違反の疑いで那覇地検に告発する動きがある。一方で自民党名護市支部は「自民党の政治活動に対する寄付で、法令にのっとり適切に対応している」とし、自民党県連は各支部に適切な処理をするよう指導しているとした。
3.公選法では自治体の事業の受注業者が、同自治体の首長選挙などに関連する寄付を禁じている。また、政治資金規正法では企業からの献金先を政党本部・支部や政治資金団体に限定している。
4.渡具知氏の選挙母体となった政治団体「くらしを豊かにする市民の会」(24年に解散)は、自民党名護市支部から21年12月末と投開票日翌日の2回に分けて合計1750万円の寄付を受けた。
5.同支部の政治資金収支報告書などによると、市長選期間と契約期間が重なる市発注事業を受注していた企業少なくとも7社が、21年末以降に、同支部に計250万円を寄付した。
6.そのうちの複数の企業代表が13日までに本紙の取材に応じ、渡具知氏の選挙支援の目的で同支部に献金したと証言。ある代表は「選挙後に何らかの仕事につながることを期待した」と話した。一方でいずれも公選法の規定自体を把握していなかったとの認識を示した。
7.政治資金の問題に詳しい上脇博之神戸学院大教授は、支部の事務担当者と市民の会の会計責任者が同一人物であったことなどを踏まえ、「右から入ったお金を左のポケットに入れるということが可能になる」と指摘。
8.その上で、「選挙支援という献金の意図が明確で、証言を裏付けるような物証があれば、政治資金規正法で禁じられる収支報告書の『虚偽記入』になる。渡具知氏陣営には説明責任があるだろう」とした。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-4955789.html 参照 2026年1月14日)

(5)琉球新報-平和構築 対話と交流で 「沖縄の米軍基地、抑圧の現れ」 中国研究者と市民団体意見交換(慶田城七瀬)-2026年01月14日 05:00
 
 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」(具志堅隆松、与那覇恵子共同代表ら)は13日、中国・上海の華東師範大学などが主催する国際学術交流協力プラットフォーム「グローバルサウス学術フォーラム」(GSAF)の関係者らと意見交換会を那覇市内で開いた。
2.台湾有事をめぐる高市早苗首相の発言により日中関係の緊張が増す中、近隣諸国との対話や交流により平和の構築を目指す。訪問団はGSAFをはじめ研究機関などに所属する12人。辺野古新基地建設や自衛隊のミサイル配備など軍事化が進む沖縄の現状を視察するため11日に来沖した。
3.「国境を越えた不戦共同体の構築」をテーマとした意見交換会で、GSAF事務局長のション・ジュエ氏は「沖縄の米軍基地は西洋の帝国主義によるグローバルサウスへの抑圧の最も顕著な表れだ」と話した。中国台湾労働党国際部長のツァン・ルー・シン氏、三大陸社会研究所アジア共同コーディネーターのアトゥール・チャンドラ氏、チャク・ティン・クアン氏が登壇した。沖縄側は、与那覇、具志堅の両代表のほか、又吉盛清沖縄大学客員教授や上里賢一琉球大名誉教授、日本国際ボランティアセンター前代表の谷山博史さん、「南京・沖縄をむすぶ会」の具志堅正己代表が出席した。(慶田城七瀬)
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-4955779.html 参照 2026年1月14日)

(6)琉球新報-渡具知氏団体が不記載 22年分の寄付 報告書を訂正 名護 沖縄-2026年01月14日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.2022年1月投開票の名護市長選に出馬し、当選した渡具知武豊氏の選挙母体である政治団体「くらしを豊かにする市民の会」(24年に解散)が、選挙直前を含む時期に同氏へ計250万円を寄付していたにもかかわらず、今月7日まで収支報告書に記載していなかったことが13日までに分かった。同会は8日付で22年分の政治資金収支報告書を訂正した。
2.22年の選挙にかかる渡具知氏の選挙運動費用収支報告書によると、21年12月25日に100万円、22年1月10日に150万円が市民の会から渡具知氏本人に寄付されていた。
3.市民の会は8日付で、22年分の収支報告書に渡具知氏への寄付として150万円の支出を追加し、備品・消耗品費から同額を差し引く形で修正した。
4.同会の会計責任者は「指摘を受けて訂正した。脱法的なことをしているわけではない」などと説明した。
5.沖縄県選挙管理委員会によると、21年分については政治資金規正法が定める3年の保存期間を経過しているため、「訂正することはできない」としている。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-4955791.html 参照 2026年1月14日)

(7)沖縄タイムス-「宣撫工作に生徒を利用」 防衛局主催の日米交流合同コンサートに抗議 沖縄市平和委員会(中部報道部・吉川毅)-2026年1月14日 12:43

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【沖縄】沖縄防衛局主催の日米交流合同コンサートに自衛隊や米軍と共に県内の小中高校の参加が予定されている件で、市民団体の沖縄市平和委員会(前川盛治責任者)は13日、「自衛隊と米海兵隊の宣撫(せんぶ)工作に県内の生徒が利用されていることに危機感を感じる」などと訴え、村井勝局長と後援する沖縄市の花城大輔市長宛てに抗議文を送付した。
2.防衛局によると、コンサートは17、18両日、沖縄サントリーアリーナで開催。陸自、空自、米海兵隊の音楽隊の他、県内の小中高校が出演。2024年9月にも同様の催しがあった。
3.抗議文では「過去の戦争に国民が総動員された状況が今進んでいるように思われる」と指摘。「日米交流の名称で生徒を巻き込み、自衛隊と米海兵隊を県民に認知させようとするコンサートを容認することはできない。宣撫工作に税金が使われることも大きな問題だ」などと訴えている。(中部報道部・吉川毅)
(沖縄防衛局が本紙に見解)
1.沖縄防衛局が主催する日米交流合同コンサートを巡り、教職員組合や退職教員でつくる団体が中止などを申し入れた件で、防衛局は13日、「日米間の相互理解を促進し、信頼関係の醸成を目的としており、引き続き実施する」と本紙に回答した。予定通りイベントを開催する意向を示した。
2.反対の申し入れについては「国民にもさまざまな意見があると承知している。反対の立場も含め、そうした意見を持ち表明すること自体を否定するものではない」とした。
3.防衛局によると、音楽交流事業は2024年度に続き2回目。在日米軍施設や区域が所在する市町村の学校を対象にホームページで公募した他、教育委員会を通じ呼びかけた。児童生徒の参加は学校側の承諾を得た上で、保護者から出演承諾書の提出を受けているという。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1753432 参照 2026年1月14日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-01-15 06:16 | 沖縄から | Comments(0)

 2026年1月1日の朝、社説・論説・主張等を読む。(6)

 2026年1月1日の朝、各新聞社の社説・論説・主張等を読む。
2026年に、正対して、真摯に向き合うために。

 この日の朝に、確認した社説等を、標題から「民主主義社会の未来」、「分断」、「排外主義」、「『沖縄戦80年』・『戦後80年』の継承、『新しい戦前』」の四つに区分けすると次のようになる。

(民主主義社会の未来)
琉球新報社説-2026年を迎えて 夢を語り、理想掲げよう-
沖縄タイムス社説-時代の分岐点で 非戦・共生の東アジアを-
毎日新聞社説-海図なき世界 「ポスト真実」超えて 未来を描き社会を変える-
北海道新聞社説-分岐点’26>ポピュリズム考 民主主義の軌道を正す-
読売新聞社説-知力、体力、発信力を高めたい 世界秩序の受益者から形成者に-
日本農業新聞論説-国際女性農業従事者年 誰もが生きやすい社会へ-
熊本日日新聞社説-新しい年を迎えて 民主主義を確かなものに-
(分断)
朝日新聞社説-つなぐ’26 退潮する民主主義 「分断の罠」に陥らぬよう-
東京新聞社説-年のはじめに考える 「怒」を「恕」に変える-
中國新聞社説-不寛容の時代に 分断でなく「第三の道」探ろう-
西日本新聞社説-新年に考える 分断をほどく鍵は足元に-
静岡新聞社説-年のはじめに 分断克服し平和を守れ-
(排外主義)
信濃毎日新聞社説-共同体と外国人 郷に従え―と言うよりも-
神戸新聞社説-排外主義にあらがう/地域の「小さな輪」をつないで-
(「沖縄戦80年」・「戦後80年」の継承、「新しい戦前」)
高知新聞社説-【年初に 展望】「新しい戦前」払拭の道を-
徳島新聞社説-新年を迎えて 異論を大切にする社会に いま一度「不戦の誓い」を-
新潟日報社説-2026年を迎えて 平和の尊さをかみしめる-

 今回は、日本農業の未来の論点から、2026に向き合うことにする。

 日本農業新聞は、「国際女性農業従事者年 誰もが生きやすい社会へ」、と論説で論評した。
 この論説で、日本農業の未来を考える。

 日本農業新聞は、最初に、「今年は国連の定める『国際女性農業従事者年』」、と始める。
 この「国際女性農業従事者年」の中での2026年の日本農業の未来を次のように語る。
 「誰もが暮らしやすい農業農村にするには、最も身近な女性を対等なパートナーとして認めることから始めたい。経営は男性、女性は農作業の補佐に家事・育児といったこれまでの固定観念を見直し、誰もが生きやすい地域に変えていこう。」、と。
 このことの意味を、「固定観念から脱却」、と位置づけ次のように示す。
1.農業を巡る情勢は、「厳しい」「限界」といったネガティブな表現が目立つ。
2.確かに農業の担い手は減り続け、耕作放棄地や空き家は増える一方だ。だが、それは「農業の担い手=長男もしくは若い男性」という価値観に縛られてきたからではないか。
3.流れは変わりつつある。
4.女性が農業を担う時代になった。住宅地に囲まれた東京都調布市では農業を続ける父と祖父母の姿を見て、関森静巴(しずは)さん(26)と妹の吉乃さん(20)が後を継いだ。転機は静巴さんが中学生の時。「この先、畑はどうなるの?」と祖母の道子さん(7に尋ねた時、「誰も農業をしなければ家が建つんだよ」という言葉にショックを受け、東京農大卒業後、すぐに就農した。幼い頃から姉妹で畑の手伝いをし、庭先の直売所で家族がお客さんと楽しそうに会話する姿を見て育った。静巴さんは結婚後、夫は会社に勤め、自身は花、吉乃さんは野菜を担当し、経営の一翼を担う。
5.男だから、女だから。そうした性別役割分担を見直したい。世界で最も男女平等が進むアイスランドは1975年10月24日、女性の9割が仕事や家事、育児を一斉に「休む」ことで存在意義を示した。
6.歴史的な1日を取り上げた映画「女性の休日」には、女性初の農協幹部になったアウグスタ・ソルケルスドッティルさんが「自分自身でありたかった。結婚はしたけど夫の一部じゃない」と訴えた。家事育児を巡り、多くの女性が抱える“モヤモヤ”は世界共通。その解消が、農業農村を元気にする鍵となる。
 また、「仲間と“一歩”前へ」、と
1.仲間とつながることで農の未来を変えようと、奮闘する女性もいる。
2.長野県川上村の農家に嫁いだ新海智子さん(46)は結婚後、“農家の嫁はこうあるべき”という重圧に苦しんだ。家事や育児に追われ、光が見えない中、都内のカウンセラー主宰の講座に出かけたことで道が開けた。「必要なのは、外側の環境や仕事を変えるのではなく、自分の中に答えを見つけること」。そう気付き、女性農業者向けのハピネス診断やコーチング、AIワークショップ、コミュニティーづくりのノウハウを構築。モヤモヤの正体を突き止め、持続可能な経営に導く羅針盤を示す。目指すのは「美しく、楽しく生きる農業」。仲間とつながり、自分らしさを取り戻そう。
3.JAも変わる。滋賀県のJAグリーン近江は2023年、男性も参加した「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げ、育児時短勤務の拡大やフリースペースの設置など働きやすい職場環境を整備した。
4.女性が意思決定に影響を持つ「黄金の3割」達成を目指し、女性比率は総代・組合員25%、理事・監事28%、JA支店長は35%まで高めた。28年には全て3割まで引き上げる。大林茂松組合長は「理屈をこねても始まらない。まずは、やってみなはれ。挑戦することが一番大事」と後押しする。トップの柔軟性が職員の潜在能力を引き出し、離職率は非常に低いという。
 さらに、「個が輝く姿示そう」、と日本農業の未来に向けた重要な位置づけを示す。
1.「農家女性の戦後史」著者で、駒澤大学経済学部の姉歯曉教授は「男だから、女だから、母親だから、嫁だから、ではなく、まずは個人として幸せになることが重要」と指摘する。
2.個が輝けば、地域に活気が生まれる。能登半島地震から2年がたつ中、復興には女性をはじめ多様な人が意見を言いやすい場づくりも求められている。
 その上で、日本農業新聞は、国際女性農業従事者年に、次のことを語りかける。
 「国際女性農業従事者年をきっかけに、性差に捉われず、誰もが生きやすい社会をつくろう。楽しそうに農業をする親の背中を見て子や孫が育てば、農の未来はきっと明るい。その一歩は、女性に偏る家事育児の負担軽減から始まる。共に生きる社会へ。一歩、踏み出してみませんか。」、と。

 2026年の1月1日の朝に、日本農業の未来に向けた核心は、まず第一に、日本農業においても、農業関係者の「個が輝く姿」が見える生活を作り上げるということに尽きる。
 そのためには、今までの「固定観念から脱却」すること、「仲間と“一歩”前へ」に取り組むことが大切だ、ということを受け取っている。


# by asyagi-df-2014 | 2026-01-14 20:14 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人