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81年目の朝に、「米軍本島上陸81年 生命軽視 軍事優先改めよ」、と琉球新報。

 沖縄は2026年4月1日、米軍の沖縄本島上陸から、81年目の朝を迎えた。

 この日の朝に、琉球新報は、「米軍本島上陸81年 生命軽視 軍事優先改めよ」、と社説で論評した。
 この社説で、この日の朝を考える。

 琉球新報は、この日の朝に、「政府は生命軽視、軍事優先の防衛政策を改めるべきだ。」、と突きつける。
 琉球新報は、この主張の根拠を示す。
1.米軍の沖縄本島上陸から、きょうで81年となる。「ありったけの地獄を一つに集めた」と形容される沖縄戦が本格化した。日米両軍の苛烈な地上戦、猛爆撃によって20万人余の命が失われた。
2.この戦いから現在まで、沖縄は「基地の島」として苦難の歴史を歩んできた。81年前の米軍上陸は、基地の過重負担にあえぎ続ける沖縄の今につながっている。
 その上で、「平和を尊び、戦禍に巻き込まれるようなことを二度と繰り返さないという県民の決意をこれからもつないでいきたい。それは沖縄の未来を切り開くことと同義である。」、と結ぶ。
 それは、このような状況把握と繋がる。
1.残念ながら、県民の願いと逆の方向に日本は進んでいる。
1.防衛省は3月31日、陸上自衛隊の健軍駐屯地(熊本市)と富士駐屯地(静岡県)に長射程ミサイルを配備した。敵基地を攻撃できるミサイルの配備によって、「専守防衛」を基本としてきた戦後の日本の防衛政策は大きく転換したのである。
3.熊本など配備先では「標的にされる」との懸念の声が上がっている。
4.当然の憂慮である。自衛隊配備、軍備増強によって攻撃対象となるとの不安は、「南西シフト」を名目に自衛隊強化が急速に進む沖縄でも広がっている。
5.自衛隊や海上保安庁の民間空港・港湾の円滑利用を目的に政府が進める「特定利用空港・港湾」指定も危うい。
6.特定利用施設が軍事目標となる可能性について見解を聞いた高良沙哉参院議員の質問主意書に対し、政府は答弁書で「一概に答えることは困難」とした。軍事目標となる可能性を否定しなかった。
7.特定利用施設となった空港や港湾が、自治体策定の国民保護計画で国民保護拠点にもなっている場合の政府対応もあいまいだ。軍民分離を図り国民保護措置の実施を最優先できるかという質問に対しても「適切に判断し、総合的な調整を行う」と回答した。
8.これらの政府見解について大阪成蹊大の佐道明広特別招聘(しょうへい)教授は「米国の要請を受け、抑止力ばかりを強化している」として国民を守ることを後回しにしていると指摘した。「国民の命を軽んじた戦前の軍部を批判できないのではないか」とも批判した。
 最後に、琉球新報は、81年目の朝に、「現在の政府の姿勢は、沖縄戦において本土決戦を遅らせるための持久戦に固執し、住民保護を軽んじた日本軍の作戦方針と重なる。『軍隊は住民を守らない』という沖縄戦の教訓に照らし、県民は軍事が生命保護に優先するような国の動きに強い危機感を抱いている。そのことを政府は直視しなければならない。」と指摘し、「戦争を否定し、平和を希求する県民の歩みは厳しい局面を迎えている。玉城デニー知事が昨年の平和宣言で発した『世界の恒久平和の実現に貢献する役割を真摯に果たしていく』という決意を確固たるものにしなければならない。」、と社説を締める。
(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-5162169.html 参照)

 確かに、81年目の朝は、「世界の恒久平和の実現に貢献する役割を真摯に果たしていく」との意味を深く考えさせる。


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-22 20:05 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

 沖縄-辺野古-高江から-2026年4月22日

 在沖米軍基地が環境汚染の原因であることが、改めて確認される。
 「米軍普天間飛行場周辺の地下水などから高濃度の有機フッ素化合物(総称PFAS)が検出されている問題で、飛行場北西側の宜野湾市大山周辺の湧水で国が定める指針値(1リットル当たり50ナノグラム)の60倍となる計3千ナノグラムのPFOSとPFOAが検出されていたことが20日、分かった。上流の普天間飛行場内で泡消火剤が保管されていた格納庫が汚染源である可能性があると県はみている。県が3月に作成した2025年度の『有機フッ素化合物汚染源調査』の報告書の中で公表した。この調査は、汚染源が飛行場内にあるのをデータで固めるために実施しており、県は25年度にこれまで調査していなかった12地点の地下水や湧水の水質を新たに調査。この12地点中10地点で指針値を超えた。」、と沖縄タイムス。
 このことに関連して、「健康被害が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)に関し、日本維新の会の柏倉祐司衆院議員が衆院環境委員会で『特定の偏った思想、政党が反国防的な運動として使っているのではないか』などと発言したことを受け、市民団体が20日、抗議声明を発表した。」(沖縄タイムス)、とも。

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-湧水からPFAS60倍 宜野湾市大山周辺で指針値超え 普天間飛行場の格納庫が汚染源か 2025年度県調査(社会部・塩入雄一郎)-2026年4月21日 4:14

 沖縄タイムス、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場周辺の地下水などから高濃度の有機フッ素化合物(総称PFAS)が検出されている問題で、飛行場北西側の宜野湾市大山周辺の湧水で国が定める指針値(1リットル当たり50ナノグラム)の60倍となる計3千ナノグラムのPFOSとPFOAが検出されていたことが20日、分かった。上流の普天間飛行場内で泡消火剤が保管されていた格納庫が汚染源である可能性があると県はみている。(社会部・塩入雄一郎)
2.県が3月に作成した2025年度の「有機フッ素化合物汚染源調査」の報告書の中で公表した。この調査は、汚染源が飛行場内にあるのをデータで固めるために実施しており、県は25年度にこれまで調査していなかった12地点の地下水や湧水の水質を新たに調査。この12地点中10地点で指針値を超えた。
3.最も高かったのは、宜野湾市大山のイジュンガーで3千ナノグラム。次いで大山のカンジャーガーの2600ナノグラムだった。他の8地点も63~790ナノグラムと高い値を検出した。
4.汚染源調査の専門家会議は、飛行場内に大きく三つの地下水流域があり、南東から北西方向に流れていると文献を基に推定。大山で高い値が出た湧水は、飛行場の下を通る地下水の「C流域」と「D流域」に含まれ、上流部には泡消火剤の漏出事故を20年に起こした格納庫がある。これまでの調査では飛行場の消火訓練施設近くの「E流域」内の湧水が高く、県は飛行場内の汚染源が複数ある可能性も指摘している。
5.PFAS汚染を巡っては、県が求める基地内への立ち入り調査を米側が拒否している。米側は拒否する理由としてデータ不足を挙げており、県は今回の検出データも活用して立ち入り調査を再申請する方針。5月中の申請を目標としている。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1821491 参照 2026年4月21日)

(2)沖縄タイムス-牧港でも高濃度PFAS 指針値の6倍検出 キンザーが汚染源か 沖縄県、立ち入り調査検討(社会部・塩入雄一郎)-2026年4月21日 7:12

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.沖縄県が2024年度末から25年度にかけて、浦添市の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)周辺で実施した有機フッ素化合物(総称PFAS)の水質モニタリング調査で、雨水排水路から国の指針値(1リットル当たり50ナノグラム)の6倍強のPFOSとPFOAが検出されていたことが20日、分かった。県は汚染源がキンザー内にある可能性があるとして、基地内への立ち入り調査を米側に申請することを検討している。(社会部・塩入雄一郎)
2.23、24年度に実施した全県調査でキンザー周辺から指針値を上回るPFASが検出されたことから、県が改めて周辺10地点で調査していた。
3.キンザーの敷地とサンエー浦添西海岸パルコシティの間を通る雨水排水路で310ナノグラム、海への排水口で170ナノグラムの高い値が出た。さらに両地点からは、PFHxSが94~100ナノグラム、「6:2FTS」が9・9ナノグラム~17ナノグラム検出された。
4.310ナノグラムを検出した排水路は、排水口の上流部でキンザー内の排水路が接続する。泡消火剤が酸化した際に生成される6:2FTSも検出されていることから、県は「基地内の泡消火剤が汚染源の可能性もある」としている。
5.県はモニタリング調査を継続し、消火剤の使用履歴を照会することも検討している。
6.過去の全県調査で比較的高い数値が出ていた久米島町など5市町村を対象に実施した土壌の追加調査結果も公表された。各3地点ずつ調べた結果、久米島町では28~100ナノグラムの高い値が検出された。
7.その他の自治体は、座間味村38~44ナノグラム▽多良間村15~35ナノグラム▽南風原町5・8~33ナノグラム▽名護市18~29ナノグラム。県は「高い値が広範囲に広がっているわけではない」と分析。過去の土地の使用履歴を調査したが、PFAS使用の有無は確認できず、土壌汚染の原因については不明としている。
(「偏った思想」発言の撤回要求)
(2市民団体が声明)
1.健康被害が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)に関し、日本維新の会の柏倉祐司衆院議員が衆院環境委員会で「特定の偏った思想、政党が反国防的な運動として使っているのではないか」などと発言したことを受け、市民団体が20日、抗議声明を発表した。
2.声明を出したのは「つながろう! PFAS法規制にモノ申す全国ネット」と「NO!3.PFAS女性ネット」。PFASの問題は誰もが健康的な生活を送りたいという「基本的な人権」であり、子どもの健康と成長に関わる「命の問題」だと指摘。「偏った見方をして、子どもや市民の健康や暮らしを守れるのか」「命を守ることは国をはじめとする行政の一番重要な責任だということを自覚するべきだ」と発言の撤回を求める。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1821556 参照 2026年4月21日)

(3)沖縄タイムス-米軍道路整備、寝耳に水 玉城知事「政府の説明必要」 官房長官「日米で協議中」 普天間返還条件で計画(政経部・新垣卓也、東京報道部・玉那覇長輝、松田駿太)-2026年4月21日 5:06-[普天間返還合意30年]

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場の返還条件の一つである交通渋滞などの回避策を巡り、沖縄本島北部の米軍基地内の道路整備が想定されていることについて、玉城デニー知事は20日、記者団に対し、「聞いたことのない話だ」とした上で「(日本政府が)考えている計画を丁寧に説明していただく必要がある」と述べた。一方、木原稔官房長官は同日の会見で「日米間で協議を進めている」と説明したが、具体的な内容については言及を避けた。(政経部・新垣卓也、東京報道部・玉那覇長輝、松田駿太)
2.玉城知事は「沖縄に関することは、県としっかり協議する前提を崩していただきたくない。そうでなければ、私たちも県民に丁寧に説明することができない」と指摘。「どのような影響があるかを調査したり探ったりしなければいけない」とも強調し、政府側による計画の説明を求めた。
2.木原氏は会見で「米軍キャンプ・シュワブに入るゲートの位置などを含め、日米間で協議を進めている」と強調。「日米間のやりとりの詳細に関することでお答えは控える」とし、「この返還条件の達成を困難にするような特段の問題は生じていない」と述べた。
3.普天間返還を巡っては、日米両政府が2013年に結んだ8条件の一つに「地元住民の生活の質を損じかねない交通渋滞および関連する諸問題の発生の回避」がある。
4.政府関係者によると、その回避策として、キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセン(金武町など)を結ぶ道路の整備が想定されている。名称は「タクティカル・ビークル・ロード(TVR)」で調整。費用は日本政府が負担するという。
5.県の資料によると、両基地内には既に連絡道路があるが、TVRはより幅広く大型車両が通れるものを想定。米部隊がキャンプ外の道路を通行する機会を減らし、渋滞を起こさないようにする。
6.一方、道路整備には環境影響評価(アセスメント)が必要との指摘もある。
(進展不明瞭な項目も 日米合意8条件)
1.日米両政府は2013年、普天間飛行場返還の8条件に合意。その一つの交通渋滞などの回避策で、沖縄本島北部の米軍基地内で道路整備を想定していることが明らかになった。環境影響評価(アセスメント)が必要との指摘がある上、その他の条件でも進展が不明瞭なものもある。
(普天間飛行場の返還8条件と進捗状況)
1.8条件のうち、海兵隊飛行場関連施設や航空部隊の司令部機能などの移設、施設の運用能力取得-の三つは名護市辺野古の新基地建設工事の進展次第となるため、現時点で満たすのは困難だ。
2.完了したのは14年8月のKC130空中給油機の岩国基地(山口県)への移駐のみ。米軍機が緊急時に使用するための航空自衛隊新田原基地(宮崎県)の施設整備は23年3月までに終了したが、築城基地(福岡県)の滑走路延長は31年の完成見込みとなっている。
3.「緊急時における民間施設の使用改善」について、日本政府は武力攻撃事態などを想定した「特定公共施設利用法」をはじめ、「必要な法的枠組みは既に整っており、事態に応じて適切な調整を図ることが可能だ」との見解。
4.一方、米国防総省が、長い滑走路を日本側が選定するまで「普天間は返還されない」との見解を米政府監査院に示すなど、日米間の齟齬(そご)も指摘されている。
5.政府関係者によると、交通渋滞の回避策を巡っては米軍キャンプ・シュワブ(名護市)とキャンプ・ハンセン(金武町など)を結ぶ道路の整備を想定。
6.「隣接する水域の必要な調整」について、防衛省は「陸上施設の保安や訓練実施に必要な提供水域を調整すること」と説明。「日米間で協議を進めている」とした。(政経部・新垣卓也)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1821426 参照 2026年4月21日)

(4)琉球新報-米がイラン貨物船拿捕 沖縄の部隊が管理(共同通信=関翔平、大西利尚)-2026年04月21日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.【ワシントン、イスタンブール共同=関翔平、大西利尚】トランプ米大統領は19日、ホルムズ海峡東側のオマーン湾でイラン船籍の貨物船を拿捕(だほ)したと交流サイト(SNS)で発表した。米軍艦が貨物船の機関室に砲撃して航行不能にした。沖縄駐留の即応部隊、第31海兵遠征部隊(31MEU)の隊員が貨物船に乗り込んだ。
2.米軍が13日にイラン港湾封鎖を開始して以降、イラン関連船の拿捕は初めて。
3.米イランは21日に仲介国パキスタン首都イスラマバードで再協議に臨む可能性がある。米東部時間21日(日本時間22日)とみられる停戦期限が迫り駆け引きが激化した。
4.トランプ氏は、再協議が21日に行われるとFOXニュースに述べた。米代表団が20日にイスラマバードに到着するとSNSに投稿。一方、国営イラン通信はイランが再協議を拒否すると報じ「米国の封鎖継続で進展が阻まれた」と非難した。
5.米中央軍によると、貨物船はイラン南部バンダルアバスの港に向け航行中だった。米海軍のミサイル駆逐艦が数発砲撃を加えた。イランのタスニム通信によると、拿捕されたのは中国からの貨物船。
6.ロイター通信によると、20日にはタンカー3隻が通過した。
(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-5202231.html?_auth=1776735246 参照 2026年4月21日)

(5)琉球新報-【深掘り】在沖海兵隊、一大拠点に現実味 普天間返還条件に道路新設浮上 沖縄(石井恵理菜、照屋大哲)-2026年04月21日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場の返還条件に含まれる渋滞回避策として、政府が米軍キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセンを結ぶ新道路整備を検討していることが、明らかとなった。防衛省や政府関係者は道路整備は「決まっていない」とかわすが、計画そのものの存在について否定しない。整備時期は未定とされ実現性は不透明な部分はあるものの、道路の完成が「新たな返還条件」として浮上した格好だ。県や地元自治体は、新たな道路整備について知らされておらず、基地機能強化につながりかねないと、警戒を強めている。
2.普天間飛行場の返還を巡っては、日米両政府が2013年に合意した「嘉手納基地より南の米軍施設を返還する統合計画」に8条件がある。今回の道路整備はその一つである、交通渋滞回避策に相当する。
3.県幹部は「返還条件は当然示されてきたが、今になって『これがないと駄目』と具体的に出てきた。県は細かい説明を一切受けていない」ときっぱり語る。
4.8条件は公表されていたが、具体的に整備する施設の詳細や場所、時期などは明かされていない。この幹部は「政府はあえて具体的な整備計画を示していない。地元から反対されるのは間違いないため、公表の時機をうかがっているのだろう」といぶかしんだ。
(米軍の利点浮かぶ)
1.二つの米軍基地を結ぶ道路の名称は「タクティカル・ビークル・ロード(TVR)」。この道路が整備されるキャンプ・ハンセンは、名護市、恩納村、宜野座村、金武町にまたがる県内最大の演習場として、機能強化が進んでいる。
2.2023年には離島などに臨時拠点を設けて戦う作戦構想「遠征前方基地作戦(EABO)」を担う中核部隊、第12海兵沿岸連隊(12MLR)が立ち上がった。沖縄駐留の即応部隊で、対イラン軍事作戦にも派遣されている第31海兵遠征部隊(31MEU)も司令部を置く。
3.TVRの整備はハンセンの部隊がシュワブ、辺野古新基地を、迅速に往来できるという、米軍側にとっての利点が浮かび上がる。有事の際に31MEUは、係船機能付きの護岸が新設される辺野古新基地に移動し、米艦船で世界各地に展開が可能だとの見方もできる。
4.防衛省は新基地の係船機能について、恒常的な兵員や物資の積み卸しを否定する。一方で、ハンセンを中心とした基地機能強化が着々と進む中、新基地が一体化することで、在沖海兵隊の巨大な拠点がつくりあげられる可能性が現実味を帯びている。(石井恵理菜、照屋大哲) 
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5202271.html 参照 2026年4月21日)

(6)琉球新報-悪臭・騒音、米軍F35ステルス4機エンジン切らず給油 住民の停止要求も使用続く 嘉手納基地-2026年04月21日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.【中部】沖縄県、嘉手納町屋良の住宅地に隣接する米軍嘉手納基地・旧海軍駐機場で、20日午前11時半から午後0時20分ごろまで、F35Aステルス戦闘機4機にエンジンをかけたまま給油する「ホットピット」の作業をする様子が確認された。
2.同駐機場は、住宅地に近く、航空機の騒音や悪臭被害があるため、嘉手納町などが使用停止を強く求めている。しかし、米軍は同駐機場でホットピットの作業を繰り返すなど使用を続けている。
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5202149.html 参照 2026年4月21日)

(7)沖縄タイムス-「沖縄戦の縮図」伊江島で平和祈願祭 終結81年、玉城知事や遺族ら戦没者を悼む-2026年4月21日 16:11

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.沖縄県伊江村は21日、沖縄戦の犠牲者を慰霊する「平和祈願祭」を同村西江前の芳魂之塔で開いた。遺族をはじめ、名城政英村長や玉城デニー知事など村内外から参列し、戦没者の冥福を祈った。
2.この日は81年前の沖縄戦で伊江島の戦闘が終結した日で、村が毎年、慰霊の催しを開催。参列者は午後1時、フェリーの汽笛とともに黙とうし、祭壇の前で手を合わせた。式では名城村長が「島に住む者として、平和の尊さを大切にする思いを次世代や未来に引き継ぐ」とあいさつ。玉城デニー知事も「地域の平和構築へ、たゆまぬ努力を続けていく」と誓った。
3.伊江島では1945年4月16日から6日間、日米の激闘が繰り広げられ、日本側は住民約1500人を含む4700人超が亡くなった。住民の「根こそぎ動員」や「集団自決(強制集団死)」などがあり「沖縄戦の縮図」ともいわれる。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1821992 参照 2026年4月21日)

(8)沖縄タイムス-戦車訓練、隊員3人死亡1人けが 射撃中に砲弾破裂、大分の演習場(共同通信)-2026年4月21日 16:14

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.21日午前8時40分ごろ、大分県の日出生台演習場で、陸上自衛隊が戦車の射撃訓練をしていた際、砲弾が破裂した。乗っていた隊員4人が巻き込まれ、このうち3人が死亡した。残る1人もけがを負った。戦車の砲塔内で弾薬が爆発したという。3人は2等陸曹(45)と31歳と30歳の3等陸曹2人。
2.陸自トップの荒井正芳陸上幕僚長は同日午後に東京・市谷の防衛省で記者会見し「地元をはじめとする国民の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけして、誠に申し訳ない」と述べた。熊本市にある西部方面総監部に事故調査委員会を設置したと明らかにした。
3.陸自によると、訓練をしていたのは、大分県の玖珠駐屯地に拠点を置く西部方面戦車隊で、戦車は「10式戦車」と呼ばれるタイプ。4人はそれぞれ指揮する「戦車長」、砲弾を撃つ「砲手」、砲手が的確に撃っているか確認する「安全係」、戦車の運転に当たる「操縦手」の役割だった。
4.大分県の地元消防によると、負傷した1人は顔をやけどしたが、意識はあるとみられる。(共同通信)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1821787 参照 2026年4月21日)

(9)沖縄タイムス-「固定化は絶対に許されない」 宜野湾議会、普天間飛行場の早期返還訴え 国に意見書(東京報道部・玉那覇長輝)-2026年4月21日 6:13

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【東京】宜野湾市議会の呉屋等議長は20日、内閣府と外務省を訪れ、米軍普天間飛行場の一日も早い閉鎖と返還を求める意見書を、内閣府の津島淳副大臣らに手渡した。
2.日米の普天間返還合意から30年が経過したことに「固定化は絶対に許されない」と強調。速やかな運用停止と返還時期の明示、航空機騒音規制措置の見直しなどを求めた。
3.公開された冒頭、津島副大臣は「街中にある普天間飛行場の危険性除去を図ることが非常に重要。一日も早い全面返還を実現することに尽きる」と話した。
4.呉屋議長は終了後「これから生まれる子どもたちのためにも、この問題に決着をつけたい」と話した。
5.内閣府の若山慎司政務官と、外務省の堀井巌副大臣にも要請した。(東京報道部・玉那覇長輝)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1821429 参照 2026年4月21日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-22 06:12 | 沖縄から | Comments(0)

敵基地攻撃能力(反撃能力)がある長射程ミサイルが、陸上自衛隊の熊本市の健軍駐屯地及び静岡県の富士駐屯地に、第一陣として配備された。

 日本政府(防衛省)は、敵基地攻撃能力(反撃能力)がある長射程ミサイルを、陸上自衛隊の熊本市の健軍駐屯地及び静岡県の富士駐屯地に、第一陣として配備した。

 このことに関して、沖縄タイムスは2026年4月1日、「敵基地攻撃能力の運用始まる 熊本県と静岡県に長射程ミサイル配備 「専守防衛」の転換点に」、と次のように報じた。
1.防衛省・自衛隊は31日、熊本市と静岡県の陸上自衛隊駐屯地に長射程ミサイルを初めて配備した。相手が日本に向かうミサイルを発射する前でも自衛目的で反撃を可能とする反撃能力(敵基地攻撃能力)の運用を始めた。軍事的圧力を強める中国などが念頭にあるとみられ、抑止力を強化する。ただ国際法違反の先制攻撃と見なされる恐れは否めず、「専守防衛」を掲げてきた戦後の安全保障政策は大きな転換点を迎えた。地元住民への説明会が開かれないままで、反発が出ている。
2.政府は反撃能力について「やむを得ない必要最小限度の自衛の措置」であり専守防衛を堅持するとしている。小泉進次郎防衛相は記者会見で「わが国の抑止力、対処力を強化する上で極めて重要な取り組みだ」と強調した。防衛省は各地の部隊へ長射程ミサイルの配備を進める計画だ。
3.だが有事の際に、配備場所は標的となるリスクがある。熊本では自治体トップらを対象に実物を展示したが、小泉氏は住民説明会の予定はないと明言した。これに対し熊本市の大西一史市長は「丁寧な説明と住民生活への配慮を求めていく」とコメントした。
4.防衛省によると、熊本市の健軍駐屯地には国産の「25式地対艦誘導弾」を配備。地上に置いた車両型の発射機から撃ち出す。約千キロの飛行が可能で、中国大陸沿岸部の一部が射程に入る。
5.静岡県の富士駐屯地には、同じく国産の「25式高速滑空弾」を置いた。関係者によると、射程数百キロ程度の「早期装備型」で、約2千キロに延ばす改良を進めている。陸自は配備に合わせ、それぞれのミサイルの研究開発が終了し、新たな名称を決めたとしている。
6.敵基地攻撃能力は2022年、安全保障関連3文書で、「反撃能力」の名称で保有を明記した。長射程ミサイル配備は、海上自衛隊のイージス艦ちょうかいが今年3月、米巡航ミサイル「トマホーク」の発射を可能にする改修を米国内で完了した。9月ごろ帰国し、運用を始める。航空自衛隊戦闘機に搭載するノルウェー製のミサイル「JSM」も3月から納入が始まった。
7.[ことば];敵基地攻撃能力:自国の防衛のため、ミサイルを発射しようとしているなど敵の拠点となっている基地をたたく軍事作戦。歴代政府は憲法上、禁じられてはいないとする一方、自衛隊の装備がこうした攻撃を想定しておらず、日米安全保障条約に基づき、自衛隊と米軍は「盾と矛」の関係で、米軍に打撃力を依存するとして採用してこなかった。2022年、岸田文雄政権で策定した安全保障関連3文書で、「反撃能力」の名称で保有が決まった。政府は、国際法違反の先制攻撃とは異なるとする。どの時点で攻撃に着手したと判断するかは難しく、専守防衛の範囲を超えるとの批判がある。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1807602 参照)

 あわせて、沖縄タイムスは同日、「[表層深層]中国『脅威』 スピード優先 敵基地攻撃能力運用開始 未定だらけ 詰めに課題」、とこのことについて次のように指摘した。
1.自衛隊の長射程ミサイルの配備が31日から始まり、日本は「反撃能力」の名称で導入に踏み切った敵基地攻撃能力を行使できる状態となった。日本周辺で軍事活動を活発化させる中国を念頭に、脅威が高まっているとの認識から、準備は急ピッチで進んだ。自衛隊では、スピード優先の結果、運用上詰め切れていない点が残り「決まっていないことだらけ」(防衛省幹部)との声が出る。
2.熊本市の住宅街にある健軍駐屯地が最初のミサイル配備地となり、「25式地対艦誘導弾」が置かれた。抗議を続けてきた市民団体代表の山下雅彦さん(72)は「狙われる不安は大きい。憲法9条があり、専守防衛は国是。長射程ミサイル配備はあり得ない」と憤った。防衛省制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長は3月、住民の不安感に関し「抑止力、対処力を高める効果の方が大だ」と発言。山下さんは「住民の不安や怒りは眼中にないのか」と批判する。
(地元と信頼関係)
1.政府が配備を急ぐ背景事情は中国の存在だ。中国は2027年に台湾侵攻を可能とする軍事力を獲得するとの見方があり、台湾有事が現実となれば、南西諸島の各地が巻き込まれると懸念する。
2.配備先には当初、沖縄も候補に挙がっていたが、米軍基地が集中し反発が予想される上、中国を刺激しかねないと判断。最終的に「自衛隊活動を巡り地元との信頼関係がある程度築けている」(官邸筋)と健軍が選ばれた。
(象徴的な事例に)
1.国産の25式地対艦誘導弾は、もともと27年3月までの配備を予定としていたが、23年12月に1年前倒しを決めた。この2カ月前の日米防衛相会談で、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の25年度内の導入が決定していた。防衛省幹部は「日本として初めて反撃能力を保有する象徴的な事例となるため、国産ミサイル配備を何としても25年度中に間に合わせる必要があった」と明かす。
2.新たな装備品は、教育部隊にまず配備し、運用方法を研究するのが一般的。今回の25式地対艦誘導弾はそうした段階を経ずに、健軍に拠点を置く実動部隊、第5地対艦ミサイル連隊に配備された。
3.自衛隊幹部によると、弾の量産が間に合わず、通常は長期保管して経年劣化の様子を見るのに使っている「試験弾」で対応するという。この幹部は「性能に問題はないが、あまり聞いたことがない。一刻も早く前線に入れるためだ」。
(発射判断で紛糾)
1.スピード優先の姿勢は、運用に課題を残す。
2.自衛隊が長射程ミサイルを複数、同時に米軍も巡航ミサイル「トマホーク」を複数発射する-。政府関係者によると、自衛隊は今年に入り、敵基地攻撃を想定したシミュレーションを実施し、手順を確認した。
3.長射程ミサイルを撃つ際は、首相や防衛相にあらかじめ報告し、判断を仰ぐ必要がある。防衛省幹部によると、この報告を巡り議論が紛糾した。「『しかるべきタイミングで発射する』とだけ報告し許可を得ておけば十分だ」とする意見と、「『何時何分に撃つ』と厳密な条件で許可を得るべきだ」という意見に分かれたという。
4.幹部は「その議論の前は、報告役を誰が担うかでもめていた。いざ配備となっても、決まっていない事柄はたくさんある」と語る。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1807650 参照)

 この国の崩壊は、住民無視という傲慢さとともにやってきている。

 こうした状況に向けて、沖縄タイムスは2026年4月1日、「長射程ミサイル配備 危機招く軍事一辺倒だ」、と社説で論評した。
 この社説で、この問題を押さえる。

 沖縄タイムスは、最初に、現在の状況をこのように示す。
1.防衛省は、敵基地攻撃能力(反撃能力)がある長射程ミサイルを、陸上自衛隊の健軍駐屯地(熊本市)と富士駐屯地(静岡県)に配備した。2022年に策定した安保関連3文書に基づくもので、配備の第一陣となる。
2.健軍には中国の沿岸部や台湾周辺海域にも届く射程千キロ程度の「25式地対艦誘導弾」、富士には変速軌道で飛ぶ「25式高速滑空弾」を配備した。
3.海自のイージス艦「ちょうかい」には巡航ミサイル「トマホーク」の発射能力を搭載した。26年度中には長射程ミサイルを北海道の上富良野駐屯地と宮崎県のえびの駐屯地にも配備する。
4.日本が反撃能力の保有に踏み切ったのは、軍事力を増強する中国をけん制する狙いがある。
 沖縄タイムスは、こうした状況について、「中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を実施するなど東アジアの安全保障環境が変わってきていることは事実だ。」と示すとともに、「勘違いしてはならないのは、『安全保障』は、軍事力だけで成り立つものではないということだ。」、と切り込む。
 沖縄タイムスは、この主張の意味を示す。
1.国の領土や主権、国民の生命、財産を外部の脅威から守る。その目的達成には、外交による信頼関係の醸成や民間、経済交流など多面的な方策が求められる。
2.価値観を共有し、相互認識を深めることで「敵」をつくらないことも、重要な安全保障政策だが、今の状況はあまりにも抑止力一辺倒になっている。
 あわせて、日本の政治状況についての危惧感を示す。
1.台湾有事が「存立危機事態」になり得るとした高市早苗首相の国会答弁に、中国は「内政干渉だ」と強く反発した。
2.今年に入り、日本を「新型軍国主義」との言葉を使い批判を強め、日中関係は冷え込んでいる。
3.高市首相発言には、米国家情報長官室の年次報告書も「重大な方針転換」と指摘し、日中間の緊張の高まりを懸念した。
4.さらに、現職の自衛官が刃物を持って中国大使館の敷地内に侵入し、逮捕される事件が発生した。ウィーン条約で約束されている大使館の安全を脅かす重大事案であるにもかかわらず、日本側の反応は鈍く、中国側は非難を強めている。
 その上で、「感情的な対立が深まり、信頼関係がない中でのミサイル配備は抑止力としての働きよりも、かえって緊張を高め安全保障のジレンマに陥らせる危険性が高い。」、と指摘を行う。
 最後に、沖縄タイムスは、この指摘で締める。
1.長射程ミサイル配備は日本が掲げてきた「専守防衛」を形骸化させるものだ。
2.配備に際し地元からは「攻撃されるリスクが高まるのでは」との声が上がっている。3.これに対し、内倉浩昭統合幕僚長は住民の不安を問われ「ご指摘のようなことよりも抑止力を高める効果の方が大だ」と発言した。後に住民の不安を指したものではないと釈明したが不信を買って当然だ。
4.米国、イスラエルによるイラン攻撃では応酬が続き、対立が激化している。今、世界に求められているのは不信を拭う外交力だ。軍事力を強めるだけでは問題解決にならない。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1807578 参照)

 確かに、「ご指摘のようなことよりも抑止力を高める効果の方が大だ」(沖縄タイムス)との奢りの向こう側に見えるものは、「感情的な対立が深まり、信頼関係がない中でのミサイル配備は抑止力としての働きよりも、かえって緊張を高め安全保障のジレンマに陥らせる危険性が高い」(沖縄タイムス)、ということ。


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-21 20:56 | 安全保障 | Comments(0)

 沖縄-辺野古-高江から-2026年4月21日

 政治的中立背を唱えるときの欺瞞性。
 沖縄タイムスは、「名護市辺野古沖の転覆死亡事故を受けて、自民党が政府に提言を出した。全ての大前提となる『安全確保の徹底』はうなずけるが、『平和教育の名の下に、偏った教育が行われる』と話を広げたのはなぜだろう」、と投げかける。
 もちろん、「もちろん特定政党を支持するような内容は教育基本法が禁じている。一方で同法は、教育の目的を『平和で民主的な国家および社会の形成者』の育成だと定める。平和と民主主義の危機を察知する力を養う平和学習自体は、今後ますます大切だ。権力の座にある者はしばしば自らに不都合だと『政治的』というレッテルを貼る。自衛隊員が制服で自民党大会の壇上に立つことは『政治的行為ではない』と主張するくらいだから、その線引きはよくよく見極める必要がある。」(沖縄タイムス)、と押さえる。

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-普天間返還の「壁」に新道路 基地内道路整備が条件に 具体的な工事計画なし-2026年4月20日 5:16

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場の返還条件に含まれる交通渋滞の回避策として、移設先の名護市辺野古を含む米軍キャンプ・シュワブと、南側で隣接する別の米軍基地内を通る道路整備を政府が想定していることが19日、分かった。関係者が明らかにした。名称は挙がっているものの具体的な工事計画はない。政府関係者は、新道路が完成しなければ普天間は返還されないと言明。2036年以降とされる返還実現の壁になりそうだ。
2.道路整備は森林伐採を伴い環境への影響が懸念され、県など地元の反発を招く可能性がある。環境影響評価(アセスメント)が必要だとの指摘もある。
3.普天間返還を巡っては、日米両政府が13年に結んだ8条件があり「地元住民の生活の質を損じかねない交通渋滞および関連する諸問題の発生の回避」はその一つ。整備を想定する道路はシュワブとキャンプ・ハンセン(金武町)を結ぶもので、名称は「タクティカル・ビークル・ロード(TVR)」で調整。費用は日本政府が負担する。
4.辺野古から金武町の市街地に面したハンセンの主要部は直線距離で10キロ以上離れている。沖縄県の資料によると、両キャンプ内には既に連絡道路があるが、TVRはより幅広く大型車両が通れるものを想定。米部隊がキャンプ外の道路を通行する機会を減らし、渋滞を起こさないようにする。
5.米軍には、ハンセンの部隊が辺野古に造る代替施設まで、TVRで迅速に移動できるようにすることで、即応能力の向上を図る狙いもある。
6.返還8条件は他に「代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善」などがある。「長い滑走路」の条件について、17年に当時の稲田朋美防衛相は「調整が整わないことがあれば、返還条件が整わず返還がなされないということになる」と国会で答弁している。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820657 参照 2026年4月20日)

(2)沖縄タイムス-普天間返還、「交通渋滞の回避策」で一層不透明に 政府、基地内の道路整備想定 滑走路選定含め難題多く-2026年4月20日 6:35

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場(宜野湾市)の返還条件に含まれる「交通渋滞の回避策」として、政府が米軍基地内の新道路整備を想定していることが判明した。米軍の即応態勢強化につながるが、日本政府は整備に向けての「具体的な絵は描けていない」(関係者)。普天間返還を巡っては「長い代替滑走路」選定など多くの難題がある。先行きは一層不透明になった。
(世界に展開)
1.新道路は普天間移設先の辺野古を含むキャンプ・シュワブと隣接するキャンプ・ハンセンを通るもので「タクティカル・ビークル・ロード(TVR)」という名称が候補に挙がっている。
2.ハンセンには沖縄駐留の即応部隊、第31海兵遠征部隊(31MEU)が司令部を構える。有事の際31MEUは、TVRを通ってシュワブに移動し、寄港した米海軍佐世保基地(長崎県)配備の強襲揚陸艦に乗り込み、世界各地に展開する流れが考えられる。
3.31MEUは対イラン軍事作戦のため、佐世保配備の強襲揚陸艦トリポリに乗艦し中東に派遣されている。米中央軍の16日の発表によると、イラン港湾封鎖の支援に当たっている。
4.現在は米海軍施設ホワイトビーチ(うるま市)で強襲揚陸艦に乗る運用になっており、ハンセンから車で向かうには基地外の民間道路を通らなくてはならない。TVRがあれば基地内の専用道路を通ってよりスムーズな出動が可能になるとみられる。
5.ただTVR整備には環境影響評価(アセスメント)が必要との見方があり、県が森林保護を強く求めるなどし、事業が長期化する可能性も指摘される。県内での基地のたらい回しに映る普天間の辺野古移設に対する拒否感が根強い中、一筋縄で進む保証はない。
(諦めムード)
1.普天間返還を巡っては、TVR以外にも課題がある。辺野古では移設に向けた埋め立て工事が進むが、ネックとなる軟弱地盤の存在もあり、難航するとの指摘が絶えない。県内で調達してきた埋め立て用の土砂も不足するとされる。
2.TVRや辺野古の代替施設以外の返還条件もハードルだ。8条件の一つである「代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用改善」に関し、米国防総省は、長い滑走路の選定を終えるまで「普天間は返還されない」との立場だ。
3.現行計画で返還は2036年以降とされるが、政府内には諦めムードも広がる。ある政府関係者が漏らした。「目標の時期は修正が必要だ」
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820665 参照 2026年4月20日)

(3)沖縄タイムス-米海軍の旗艦「ブルーリッジ」が接岸 沖縄・うるま市のホワイトビーチ 甲板上にヘリも-2026年4月19日 19:19

 沖縄タイムスは、「うるま市勝連の米軍ホワイトビーチで19日、神奈川県横須賀市を拠点とする米海軍第7艦隊の旗艦『ブルーリッジ』の接岸が確認された。旗艦は、司令官が乗船し艦隊の指揮を執る軍艦。甲板上にMH60多用途ヘリコプターが搭載されていた。接岸する桟橋では、大型クレーンを使って作業する様子が確認された。」、と報じた。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820542 参照 2026年4月20日)

(3)沖縄タイムス-米海軍の旗艦「ブルーリッジ」が接岸 沖縄・うるま市のホワイトビーチ 甲板上にヘリも-2026年4月19日 19:19

 沖縄タイムスは、「うるま市勝連の米軍ホワイトビーチで19日、神奈川県横須賀市を拠点とする米海軍第7艦隊の旗艦『ブルーリッジ』の接岸が確認された。旗艦は、司令官が乗船し艦隊の指揮を執る軍艦。甲板上にMH60多用途ヘリコプターが搭載されていた。接岸する桟橋では、大型クレーンを使って作業する様子が確認された。」、と報じた。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820542 参照 2026年4月20日)

(4)沖縄タイムス-[大弦小弦]平和学習の政治的中立とは(阿部岳)-2026年4月20日 3:57

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.東京の学校では、平和学習と言えば空襲か原爆投下の話だった。災いが空から降り注ぎ、住民が殺戮された。その語りは、子どもの目を被害へ向けさせる
2.沖縄で記者になって、平和学習の質の違いに驚いた。米兵と日本兵が目の前の住民を殺害した沖縄戦は、加害の実相を教える
3.そして戦勝国である米国の基地が今も残る事実は、戦争との連続性を伝える。日本の大多数が沖縄への集中を容認している。日本のどこから来ても、沖縄での学習は「私と関係のない話」にはならない
4.名護市辺野古沖の転覆死亡事故を受けて、自民党が政府に提言を出した。全ての大前提となる「安全確保の徹底」はうなずけるが、「平和教育の名の下に、偏った教育が行われる」と話を広げたのはなぜだろう
5.もちろん特定政党を支持するような内容は教育基本法が禁じている。一方で同法は、教育の目的を「平和で民主的な国家および社会の形成者」の育成だと定める。平和と民主主義の危機を察知する力を養う平和学習自体は、今後ますます大切だ
6.権力の座にある者はしばしば自らに不都合だと「政治的」というレッテルを貼る。自衛隊員が制服で自民党大会の壇上に立つことは「政治的行為ではない」と主張するくらいだから、その線引きはよくよく見極める必要がある。(阿部岳)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820662 参照 2026年4月20日)

(5)琉球新報-米軍基地シュワブ~ハンセン間に新道路を想定 政府、普天間返還8条件の「渋滞回避」で 沖縄・北部(共同通信)-2026年04月20日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の返還条件に含まれる交通渋滞の回避策として、移設先の名護市辺野古を含む米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)と、南側で隣接する別の米軍基地内を通る道路整備を政府が想定していることが19日、分かった。関係者が明らかにした。名称は挙がっているものの具体的な工事計画はない。政府関係者は、新道路が完成しなければ普天間は返還されないと言明。2036年以降とされる返還実現の壁になりそうだ。
2.道路整備は森林伐採を伴い環境への影響が懸念され、県など地元の反発を招く可能性がある。環境影響評価(アセスメント)が必要だとの指摘もある。
3.普天間返還を巡っては、日米両政府が13年に結んだ8条件があり「地元住民の生活の質を損じかねない交通渋滞および関連する諸問題の発生の回避」はその一つ。整備を想定する道路はシュワブとキャンプ・ハンセン(金武町など)を結ぶもので、名称は「タクティカル・ビークル・ロード(TVR)」で調整。費用は日本政府が負担する。
4.辺野古から金武町の市街地に面したハンセンの主要部は直線距離で10キロ以上離れている。県資料によると、両キャンプ内には既に連絡道路がある。が、TVRはより幅広く大型車両の通行を想定。米部隊がキャンプ外の道路を通行する機会を減らし、渋滞を起こさないようにする。
5.米軍には、ハンセンの部隊が辺野古に造る代替施設まで、TVRで迅速に移動できるようにすることで、即応能力の向上を図る狙いもある。(共同通信)
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5200182.html?_auth=1776639475 参照 2026年4月20日)

(6)琉球新報-空港の特定利用 標的懸念 下地茜 宮古島市議-2026年04月20日 05:00

 宮古島における国民保護の問題は、陸上自衛隊のミサイル部隊配備と切り離せない。保守系の首長がミサイル配備を受け入れたが、次の座喜味一幸前市長は特定利用空港・港湾の指定に消極的で、日米合同訓練も受け入れてこなかった。こうした政治的背景の中で国民保護計画がじわじわ進められている。
 この問題に向き合う土台には、国際人道法のジュネーブ条約があり、戦時の攻撃は民間人を対象にしないとする軍事目標主義がある。
 ただ、石垣市であった国民保護計画に関するシンポジウムに登壇した陸上自衛隊元幕僚長が、有事の際に自衛隊と住民が一緒にいるとジュネーブ条約の保護が適用されなくなると述べていた。つまり、軍民混在の状況を避けるためには住民は島を出て行くしかないと言っているわけだ。
 今年3月、特定利用空港・港湾が軍事目標と見なされる可能性を尋ねた高良沙哉参院議員の質問趣意書に対し、政府は武力紛争が生じた状況で判断されるとして「一概にお答えすることは困難」と答えた。防衛省内では有事の際は住民避難しかないと分かっているが、表だって言えない「二枚舌」がある。
 宮古島市の下地島空港は3千メートルの滑走路があり、国側としてはなんとかして使いたい動きがある。
 空港は島外避難の経路で国民を保護する場所になる。特定利用空港として平時から訓練で使用すると軍事目標になりかねず、国民保護の対象施設であることを示す「特殊標章」が表示できなくなる恐れもある。
 復旧復興にかかる財政措置を記した国民保護法第171条も問題だ。事前想定が困難なため、財政措置は事態終了後の新たな法律で定めると書いている。国民保護計画に基づいて島外避難しても、どの程度補償されるかも分からず、復興復旧が果たされなければ、島に帰って来れないかもしれない。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5200187.html 参照 2026年4月20日)


(7)琉球新報-課題山積、実効性乏しく 「島に戻れなくなる」 参加者-2026年04月20日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.宮古・八重山の先島地方から住民らを島外避難させる計画は、南西諸島の防衛力を強化する2022年12月の安全保障関連3文書の改定後、具体化が進められてきた。
2.政府は25年3月、先島地方5市町村(宮古島市、多良間村、石垣市、竹富町、与那国町)の住民など約11万人を九州・山口の8県32市町に避難させる「初期計画」を公表した。
3.船舶や航空機を集めて毎日約2万人を輸送し、6日かけて避難させる内容だ。避難が中長期化した場合の支援策などを検討し、26年度までに「基本要領」の作成を目指している。
4.しかし、機材や人員の確保、天候の影響、高齢者や有病者はどうするかなど課題が多く、実効性が乏しい。輸送に使われる石垣港、平良港が指定されている特定利用空港・港湾は軍民混在となる可能性がある。政府も3月に閣議決定した答弁書で軍事目標になる可能性を否定できなかった。
5.仮に島外避難できた場合でも、破壊された生活の再建・復興などの支援は「武力攻撃事態が終了後に検討」と政府は明らかにしていない。81年前の戦争について政府が賠償を拒んでいる「受忍論」と同じで、補償を受けられない恐れがある。
6.8日の勉強会に参加した宮古、石垣、与那国の3議員も「(一度島を出たら)戻ってこられなくなることを覚悟している」と語った。
7.また、米軍や自衛隊の基地が集中する沖縄本島の住民は「屋内避難」としていることへの疑問も指摘されている。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5200184.html 参照 2026年4月20日)

(8)琉球新報-皆無に等しい賠償や補償 内原英聡 石垣市議-2026年04月20日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.石垣市議会は2022年12月、国民保護計画等有事に関する調査特別委員会を立ち上げ、課題を洗い出した。
2.国民保護計画は、戦争が起きて島々の暮らしが破壊された場合の生活の再建や復旧・復興について、「武力攻撃事態の終了後に検討する」としかうたわれていない。戦争終了の宣言がない限り、検討の議論すら始まらない懸念がある。
3.国民保護法は戦争や有事を「武力攻撃災害」と呼んでいるが、国の責任をあいまいにし、受忍論、自己責任論に持っていかれるのではないか。賠償や補償についての取り決めごとが皆無に等しいことが一番心配だ。
4.国民保護の意思決定権者もあいまいだ。日本政府は都道府県や市区町村の責任というスタンスを維持している。しかし、自治体は「政府でしょ」と考えており、たらい回し状態が危惧される。
5.さらに、抑止力を高めてくれと「住民が望んだ」と殊更に強調されることも危惧している。戦後補償で、自己責任に結びつけられる可能性があるからだ。
6.福岡県が3月、避難住民受け入れに関する中間整理案を県議会に報告した。「半年以上」の長期避難を見据えた内容だが、石垣市民に対する国、県、市の説明は「約1カ月」という想定にとどまっており、住民が知らないまま進んでいる。
7.石垣島だけで2万頭以上の家畜の牛がいる。島に残して避難しないといけないのに、その補償も示されていない。武力攻撃事態が終わっても、生活インフラが破壊された場合、政府は危険区域のような形にしてしまうのではないか。
8.帰還できない期間が長期化すれば、ローンなどの支払いで手放す住民が多くなるだろう。軍事基地と娯楽の島になってしまわないか。
9.もはや「自衛隊が好きか嫌いか」の次元(じげん)の話ではなく、「本当に生き残れるのか」「持続可能な未来はあるのか」という議論をしている。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5200186.html 参照 2026年4月20日)

(9)琉球新報-迷彩服の陸自に抗議 市民団体「宣伝機会にしないで」(佐久田吉記)-2026年04月20日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.陸上自衛隊宮古島駐屯地は19日、同日開催された全日本トライアスロン宮古島大会のボランティア活動を、迷彩服を着用し行った。
2.自粛を求めていた市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は、ゴール会場の宮古島市陸上競技場前で抗議活動を実施。迷彩服姿で交通整理をする隊員の傍らで「トライアスロンを『市民と一緒に頑張っていますよ』と宣伝する機会に利用しないで欲しい」と書かれたプラカードを掲げ、抗議の声を上げた。
3.同連絡会の當真まり子さんは「抗議したからといって、急に迷彩服を着なくなるとは思わない」とした上で「それでもしつこく声を上げ、メッセージを伝えていかないといけない」と話した。
4.同連絡会は3月27日、同駐屯地に対し迷彩服を着用しないよう要請していた。(佐久田吉記)
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5200171.html 参照 2026年4月20日)

(10)沖縄タイムス-普天間返還条件に新道路整備案 玉城知事「聞いたことない」政府に説明求める-2026年4月20日 10:18

琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還条件の一つである交通渋滞などの回避策を巡り、沖縄本島北部の米軍基地内の道路整備が想定されていることについて、玉城デニー知事は20日午前、記者団に対し、「聞いたことのない話だ」との見解を示した。その上で「(日本政府が)考えている計画について丁寧に説明していただく必要がある」と述べた。
2.知事は「とにかく沖縄に関することは、県としっかり協議する前提を崩していただきたくない。そうでなければ、私たちも県民に丁寧に説明することができない」と指摘。
3.「どのような影響があるかを調査したり探ったりしなければいけない」とも強調し、政府側による計画の説明を求めた。
4.普天間返還については「一日も早い危険性除去」が重要だとし、「辺野古(新基地)ができてから返還するのではなく、それ以前の速やかな危険性除去について胸襟を開き話し合いを持ちたい」との考えを示した。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820829 参照 2026年4月20日)

(11)沖縄タイムス-木原官房長官、普天間返還条件巡り米側との協議認める 道路整備計画は言及せず(東京報道部・松田駿太)-2026年4月20日 12:19

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【東京】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還条件の一つである交通渋滞の回避策を巡り、沖縄本島北部の米軍基地内で想定されている道路整備計画に関し、木原稔官房長官は20日午前の記者会見で、「キャンプ・シュワブに入るゲートの位置などを含め、日米間で協議を進めている」と明らかにした。「返還条件の達成を困難にする特段の問題は生じていない」とも述べたが、基地内の道路整備計画に関しては言及しなかった。
2.木原氏は、条件が満たされず、辺野古への移設完了後も普天間飛行場が返還されない状況は「全く想定していない」と強調した。
3.普天間返還を巡っては、2013年に日米両政府が返還の8条件を結んだ。「地元住民の生活の質を損じかねない交通渋滞および関連する諸問題の発生の回避」はそのうちの一つ。辺野古新基地建設が進むシュワブ(名護市)と、キャンプ・ハンセン(金武町)を結ぶ道路整備計画を日本政府が想定していることが明らかになった。(東京報道部・松田駿太)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820932 参照 2026年4月20日)

(12)沖縄タイムス-装備購入は暴力の加担 パレスチナ人原則死刑[安田菜津紀エッセイ]-2026年4月20日 10:30-[心のお陽さま 安田菜津紀](52)

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.先月、イスラエルの国会では、事実上パレスチナ人にしか適用しないとされる死刑法案が可決された。パレスチナ・ヨルダン川西岸のパレスチナ人が「テロ行為」でイスラエル人を殺害した場合、軍事法廷で有罪になれば、原則絞首刑にするという。パレスチナ人による控訴は認められない。極右閣僚はこの法案可決を、シャンパンで祝った。
2.この何重もの不条理を、何度でも指摘しなければならない。2024年7月、国際司法裁判所(ICJ)が、イスラエルによるパレスチナ占領政策は国際法に違反しているという勧告的意見を出している。違法な占領を続けている側が、占領下を生きることを強いられている人間たちを処刑していくのだ。
3.そもそもこれまでも、イスラエル兵や入植者によるパレスチナ人に対する暴力や殺害が正当化されてきたケースは枚挙にいとまがない。罪状すら知らされない不当な拘束も絶えない。国連人道問題調整事務所(OCHA)によれば、ガザでの虐殺が加速した23年10月以降だけでも、西岸で千人以上のパレスチナ人が殺害され、3月には200件を超える入植者による攻撃が発生している。これらは「テロ」ではないのだろうか。
4.自民党安全保障調査会顧問で、元防衛大臣の小野寺五典氏が10日、イスラエルのミサイル防衛システムは「実戦で成果をあげている」と、日本での導入に前向きな姿勢を示した。「実戦」とは何か。国際法を踏みにじって始めたイラン攻撃は終わりが見えず、レバノンでも多大な犠牲を生み出している最中だ。名ばかりの「停戦」となったガザ地区でも、人命は奪われ続けている。
5.今月、ガザから遠い地へと避難を余儀なくされている女性から、こんな言葉を託された。「政府の意向に反してでも、信念のために立ち上がらなければならない時があります」-。暴力を止めるために、歴史の「正しい」側に立ってほしい、と。虐殺と占領を止めない国家の防衛産業を、わざわざ、今以上に後押しをしていくことなど、あってはならない。(認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820696 参照 2026年4月20日)

(13)琉球新報-普天間返還条件に米軍基地内の道路整備 事業長期化も 「具体的な説明を」専門家(共同通信)-2026年04月20日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還条件に含まれる「交通渋滞の回避策」として、政府が米軍基地内の新道路整備を想定していることが判明した。米軍の即応態勢強化につながるが、日本政府は整備に向けての「具体的な絵は描けていない」(関係者)。普天間返還を巡っては「長い代替滑走路」選定など多くの難題がある。先行きは一層不透明になった。
2.新道路は普天間移設先の辺野古を含むキャンプ・シュワブと隣接するキャンプ・ハンセンを通るもので「タクティカル・ビークル・ロード(TVR)」という名称が候補に挙がっている。
(世界展開)
1.ハンセンには沖縄駐留の即応部隊、第31海兵遠征部隊(31MEU)が司令部を構える。有事の際31MEUは、TVRを通ってシュワブに移動し、寄港した米海軍佐世保基地(長崎県)配備の強襲揚陸艦に乗り込み、世界各地に展開する流れが考えられる。
2.31MEUは対イラン軍事作戦のため、佐世保配備の強襲揚陸艦トリポリに乗艦し中東に派遣されている。米中央軍の日本時間17日の発表によると、イラン港湾封鎖の支援に当たっている。
3.現在は米海軍施設ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)で強襲揚陸艦に乗る運用になっており、ハンセンから車で向かうには基地外の民間道路を通らなくてはならない。TVRがあれば基地内の専用道路を通ってよりスムーズな出動が可能になるとみられる。
4.ただTVR整備には環境影響評価(アセスメント)が必要との見方があり、県が森林保護を強く求めるなどし、事業が長期化する可能性も指摘される。県内での基地のたらい回しに映る普天間の辺野古移設に対する拒否感が根強い中、一筋縄で進む保証はない。
(諦めムード)
1.普天間返還を巡っては、TVR以外にも課題がある。辺野古では移設に向けた埋め立て工事が進むが、ネックとなる軟弱地盤の存在もあり、難航するとの指摘が絶えない。県内で調達してきた埋め立て用の土砂も不足するとされる。
2.TVRや辺野古の代替施設以外の返還条件もハードルだ。8条件の一つである「代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動の緊急時における民間施設の使用改善」に関し、米国防総省は、長い滑走路の選定を終えるまで「普天間は返還されない」との立場だ。
3.現行計画で返還は2036年以降とされるが、政府内には諦めムードも広がる。ある政府関係者が漏らした。「目標の時期は修正が必要だ」
(条件の具体的な説明を 沖縄国際大の野添文彬教授(日本外交史))
1.米軍普天間飛行場返還8条件の一つである交通渋滞回避を目的としたはずの新道路構想からは、むしろキャンプ・シュワブとハンセンの連携を深め、基地機能を強化する意味合いがみて取れる。日米両政府は2013年に結んだ8条件が、それぞれ具体的に何を意味しているか地元に説明すべきだ。新道路の完成が条件だとすれば、返還時期はさらに不明確になる可能性がある。返還合意の本来の目的は普天間の危険性除去にあったはずだ。両政府は沖縄の基地負担軽減に向けてどのように取り組むのか、真剣に考える必要がある。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5200229.html?_auth=1776662589 参照 2026年4月20日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-21 06:32 | 沖縄から | Comments(0)

「嘉手納で降下訓練 例外の常態化を許すな」、と沖縄タイムス。

 沖縄タイムスは、2026年4月2日、「嘉手納で降下訓練 例外の常態化を許すな」、と社説で論評した。
 この社説で、考える。

 最初に、沖縄タイムスは、沖縄が抱えさせられている状況を、「例外であるはずの米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練が常態化している。」、と指摘する。
 どのような「異常な事態」が引き起こされているのか。
1.先月28日に延べ80人、29日には同51人と、土日連続して過去最大規模の訓練が実施された。休日に2日連続の実施は異例で異常な事態だ。
2.米軍は2023年12月以降、伊江島補助飛行場の滑走路劣化を理由に嘉手納での降下訓練を実施してきた。しかし、改修工事が完了し伊江島補助飛行場の運用が再開された昨年12月以降も嘉手納での訓練を強行しているのである。
3.なぜなのか。米軍は実施後も沖縄防衛局の照会に応じなかったという。その後、報道機関の問い合わせに答える形で「例外規定に基づくもの」と回答した。
4.読谷補助飛行場で行われていたパラシュート降下訓練は、1996年のSACO最終報告で伊江島補助飛行場へと移転された。
5.2007年の日米合同委員会では「自然条件などの制約によって伊江島の使用が困難な例外的な場合、あるいは運用上の緊急性がある場合、定期的でない、小規模の訓練は嘉手納基地を使用できる」とした合意が交わされた。
6.米軍は今回、伊江島の使用が困難な理由を明らかにしていない。
 その上で、「過去最大規模となった実施が、例外規定に準じたものと本当に言えるのか。そもそも例外規定自体、地元の了承も得ず、説明もされない『密約』だった。それさえもなし崩しにするような運用実態であり、到底認められない。」、と日米両政府に突きつける。
 沖縄タイムスは、この主張の根拠を次のように示す。
1.パラシュート降下訓練は危険な訓練である。風に流されて兵士や物資の落下地点を誤れば、大惨事につながりかねない。
2.1965年には読谷村でトレーラーが落下して少女が圧死するという悲惨な事故も起きた。
3.その後も現在に至るまで兵士や物資が提供施設外に落下する事故は繰り返されている。
4.米軍は、訓練の大部分は米国や日本本土などでも実施されているとして安全性を強調する。だが、米政府監査院(GAO)がまとめた2015~22米会計年度の米軍特殊作戦部隊の事故に関する報告書で、発生件数が最も多いのはパラシュート降下訓練だった。
5.嘉手納基地は市街地に囲まれている。「他でできているから安全」とは、全く言い訳にもなっていない。
 最後に、今の沖縄の命を削られる状況から、「異」を示す。
1.SACO合意の原点は沖縄の基地負担軽減である。
2.しかし、もはや例外は「常態化」している。
3.嘉手納での降下訓練に対し、玉城デニー知事は、政府が示す例外的要件に該当せず、計画的な訓練とし「断じて容認できない」とコメントした。
4.周辺自治体も繰り返し中止を求めている。地元の怒りや懸念は米側に伝わっているのか。
 したがって、日本政府に向けて、次のことで締める。
 「合意違反の「追認」は地元の軽視にほかならない。『基地負担を軽減する』という政府の本気度が伝わらない。」、と。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1808479 参照)

 改めて、沖縄の基地負担軽減の言説のまやかしを思い知らされている。


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-20 20:30 | 安全保障 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人