やはり、「緊急事態条項」も。-東京新聞社説20170409より-

 東京新聞は2017年4月9日、「週のはじめに考える 緊急事態条項という罠」、という社説を展開した。まず、「『大災害で国会議員が不在になってもいいのか』。もっともな議論に聞こえますが、憲法改正の道を開く取っ掛かりにしようとの意図が透けて見えます。」、とこの社説を始めます。
東京新聞は、このことについて次のように解説します。


(1) 先月開かれた衆院憲法審査会で「緊急事態条項」を新たに憲法に盛り込むべきか否かが議論になりました。緊急事態条項とは、大規模災害や外国からの武力攻撃などの緊急事態が起きた場合、政治空白をつくらないための手続きを定める項目を指します。
(2)現行の日本国憲法には、そうした条項がないとして、憲法を改正して新たに定める必要がある、と自民党が提唱したのです。現行憲法は衆院議員の任期を四年、参院は六年と定めています。国政選挙の直前に大規模災害などが起きて選挙が行えなくなった場合、国会議員の一部が不在となる可能性はなくはありません。
(3)憲法五四条は、衆院が解散された後に緊急の必要がある場合、内閣は参院の緊急集会を求めることができる、と記していますが、自民党は、衆院解散から特別国会が召集される最大七十日間を想定した制度であり、憲法を改正して国政選挙の延期や議員任期の延長を新たに盛り込む必要があると主張しているのです。
(4)もっともな議論のように聞こえるからこそ、要注意です。
(5)安倍晋三首相(自民党総裁)は三月五日の党大会で「憲法改正の発議に向け、具体的な議論をリードする。この国の背骨を担ってきた自民党の歴史的使命だ」と強調しました。かつては、自らの「在任中に成し遂げたい」と、改正への意欲を述べたこともあります。かといって、自民党が一九五五年の結党以来、訴え続けてきた戦争放棄の九条改正は、国民の間で抵抗感が依然根強く、ハードルが高いのが現実です。
(6)安倍氏の党総裁としての任期は先の党大会での党則改正により、最長で二〇二一年九月まで延長されましたが、自らの在任中に党是である憲法改正を実現するには、九条よりも、緊急事態条項を理由にした方が国民の理解を得られるのではないか、安倍氏がそう考えても不思議はありません。緊急事態条項は、安倍氏が在任中の憲法改正を成し遂げるための手段のようにも受け取れます。


 東京新聞は、「緊急事態条項を定めておかなければ国民が著しい損害をこうむる恐れがあるのならまだしも、改憲の突破口を開くための罠(わな)にされてはたまりません。」、と安部晋三政権の思惑を断罪します。
 また、こう続けます。


(1)それだけではありません。自民党が一二年にまとめた改憲草案では、緊急事態宣言時には国会議員任期の延長に加え、首相に権限を集中させ、内閣が法律と同じ効力を持つ政令を制定できることや一時的な私権制限も可能にすることが盛り込まれています。国会議員任期の延長を理由にしながらも、緊急事態発生時に国会から立法権を奪い、基本的人権を制限することが真の狙いではないのかと勘繰りたくもなります。
(2)全く同じと言いたくはありませんが、かつてのナチス・ドイツでヒトラーが独裁を築いたのも、国家緊急権による基本権の停止と、内閣に無制限の立法権を与えた全権委任法でした。
(3)そもそも緊急事態発生時に選挙はできないのでしょうか。
(4)東日本大震災が起きた一一年に被災地で地方選が延期された例はありますが、太平洋戦争真っただ中の一九四二年四月には衆院で総選挙が行われました。戦争という国家にとって最大の非常時ですら国政選挙が行われた歴史的事実に注目する必要はあるでしょう。
(5)一方、衆院議員の任期は一度だけ延長されたことがあります。旧憲法下の四一年、対米関係が緊迫する中、国民が選挙に没頭するのは適切でないという理由でした。しかし、軍部に批判的な議員が当選する機会を奪う狙いもあったのでしょう。結局、国民が政治に民意を反映させる機会は奪われたまま戦争が始まります。議員任期延長の弊害でもあります。


 東京新聞は、この問題について、このように結論づけます。


(1)憲法は主権者たる国民が権力を律するためにあります。現行憲法に著しい不備があり、国民から改正を求める声が澎湃(ほうはい)と湧き上がっているのならまだしも、そうした状況でないにもかかわらず、改憲を強引に推し進めるのなら「改憲ありき」との誹(そし)りは免れません。
(2)大災害や戦争を理由にされるとその方向に誘導されがちですが、自民党が主張する緊急事態条項の本質を見抜き、主権者として正しく判断しなければなりません。
(3)戦前、戦中には非常時を理由に国家総動員体制が敷かれ、国民の権利や自由が奪われました。その結果が無謀な戦争への突入です。今を生きる私たちが、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかないのです。





# by asyagi-df-2014 | 2017-04-12 07:29 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月11日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「米アリゾナ州ユマで5日午後1時ごろ(現地時間)、米海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eスーパースタリオンが墜落した。」(沖縄タイムス)、と。
 この記事には、「CH53Eは04年に沖縄国際大に墜落したCH53Dの後継機で、普天間には8機配備されている(14年10月末時点)。名護市のキャンプ・シュワブ周辺で4日、兵士3人をつり下げた飛行訓練が目撃されている。」、との続きがある。


 2017年4月11日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-アリゾナ州で米軍ヘリ墜落 乗員は脱出 沖縄にも配備のCH53E-2017年4月11日 08:06


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米アリゾナ州ユマで5日午後1時ごろ(現地時間)、米海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eスーパースタリオンが墜落した。乗員5人は脱出して無事だった。米軍当局によると、事故機はカリフォルニア州ミラマー海兵隊航空基地の第3海兵航空団所属機で、通常訓練中に発生した。機体の損傷の程度は明らかにされていない。事故原因は現在調査が進められている。」
②「CH53Eは、CH53Dの後継機種だが、アフガニスタンやイラクなど戦地に長期間投入されていたため、疲労の激しさが指摘されていた。2029年までにCH53Kキングスタリオンに交代予定となっている。16年1月にはハワイ州オアフ島沖で2機が衝突して墜落、海兵隊員12人が死亡した。」
③「CH53Eは04年に沖縄国際大に墜落したCH53Dの後継機で、普天間には8機配備されている(14年10月末時点)。名護市のキャンプ・シュワブ周辺で4日、兵士3人をつり下げた飛行訓練が目撃されている。」


(2)琉球新報-工事車両27台、シュワブ内に 辺野古新基地-2017年4月11日 11:48


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で、土砂や砕石などを積んだ工事関係車両22台とコンクリートミキサー車5台が11日午前9時ごろ、米軍キャンプ・シュワブゲート内に入った。工事車両が基地内に入る際、機動隊約60人が抗議市民ら約35人を排除した。」
②「海上では移設に反対する市民らが抗議船2隻で工事の様子を監視した。午前10時時点で海上作業の様子は確認されていないが、基地内の陸上部分で重機による整地などの作業が確認された。」
③「東京を中心に活動する2人組創作ダンスユニット『KININARUKI(キニナルキ)』の椎野純さん(26)と大前祐太郎さん(27)が抗議船に乗り、大浦湾の現状を確認した。2人が大浦湾を訪れるのは昨年11月以来。椎野さんは『こんなに工事が進んでいることに驚いている。以前は浮具(フロート)など、こんなに設置されていなかった』と話した。大前さんは『抗議活動をする人たちから以前とは違い、強い緊張感が伝わってきたのが印象的だった』と話した。」


(3)琉球新報-米軍犯罪防止で作業部会が会合 外務省沖縄事務所-2017年4月11日 14:01


 琉球新報は、「国、県、市町村、在日米軍などが米軍関係者の事件・事故防止について話し合う『協力ワーキングチーム(作業部会)』の会合が11日午前、那覇市の外務省沖縄事務所で開かれた。今回で25回目の開催で、約30人が参加した。会議冒頭のあいさつで在日米軍沖縄調整事務所のブレイディー・クロシェ所長(大佐)は昨年4月に発生した米軍属女性暴行殺人事件に触れ『事件後、良き隣人として自らの役割や行動について考える期間を設け、沖縄の住民としての責任を再確認した』強調し、引き続き事件・事故の削減に向け日米で協力していくとした。」、と報じた。


(4)琉球新報-自衛隊機、嘉手納基地に着陸 那覇空港の風向き変更の影響 混雑回避が理由-2017年4月11日 12:42


 琉球新報は、「航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機3機が11日午前10時45分、米軍嘉手納基地に着陸した。航空自衛隊の広報は『風向きの影響で、那覇空港の滑走路に進入する向きが変更され、天候も良くなかったため、混雑回避のために(嘉手納基地に)着陸した』と説明した。」、と報じた。
 また、「3機は午後0時半現在、米軍嘉手納基地で待機している。那覇空港事務所は『風向きが南向きから北向きに変わり、午前10時55分から11時7分に滑走路の侵入の向きを変更した。民間機への影響はなかった』と説明した。」、と報じた。


(5)琉球新報-沖縄県、環境保護団体に協力要請の書簡送付へ 辺野古新基地建設問題で-2017年4月11日 13:29


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「沖縄県は近く、国際自然保護連合(IUCN)や日本自然保護協会など国内外の主要な自然保護団体に対し、名護市辺野古の新基地建設による環境破壊を回避する対応を取るよう日本政府に働き掛けることを求める意見書を送付する。意見書は翁長雄志知事名。県が辺野古新基地建設問題を巡り環境団体に書簡を送るのは初めて。富川盛武副知事が11日、名護市議会の要請に対して明らかにした。」
②「要請で名護市議会の屋比久稔議長らは、3月24日に同議会が可決した意見書を手交した。意見書は辺野古新基地建設が大浦湾の環境に与える影響を指摘し、その対策についてIUCNに協力を要請することを日本政府や県に求めている。」
も日本政府は聞く耳を持たない状態だ。状況が緊迫しているので早めに書簡を送りたい」と応じた。
③「富川副知事は『県と名護市で一致団結して取り組みたい。IUCNが4回も勧告して
も日本政府は聞く耳を持たない状態だ。状況が緊迫しているので早めに書簡を送りたいと応じた。」


(6)琉球新報-米軍特殊支援船、那覇軍港に寄港 朝鮮半島情勢に関連か-2017年4月11日 12:19


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍事海上輸送軍所属の潜水艦や特殊部隊の支援船『C・チャンピオン』」が9日、那覇軍港に寄港し、10日に出港した。6日に韓国・釜山から沖縄に向かった。朝鮮半島情勢を巡り米政府による北朝鮮への軍事力行使が取り沙汰される中、C・チャンピオンの動きは米軍特殊部隊と関連している可能性もある。」
②「軍港を監視している関係者によると同船の寄港は見たことがないという。沖縄には米海軍の特殊部隊「ネイビー・シールズ」が配備されている。」
③「米シンクタンクのグローバルセキュリティーによると、C・チャンピオンは弾薬や燃料などを積み、兵員30人が支援なしに30日間過ごせる機能を備える。米メディアによると、米国家安全保障会議(NSC)は北朝鮮の核開発に対抗し、在韓米軍への核再配備をトランプ米大統領に提案した。米韓の特殊部隊を北朝鮮に潜入させる案を検討しているとの報道もある。」(滝本匠)


(7)沖縄タイムス-沖縄県、辺野古護岸サンゴの保全措置照会へ 防衛局に立ち入り許可も要求-2017年4月11日 12:10


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。



①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が20日にも護岸工事に着手することを受けて、県は護岸建設部分のサンゴの保全措置が図られているか、近く防衛局へ照会する方針を10日までに固めた。潜水調査のため、臨時制限区域への立ち入り許可も求める構え。県としては防衛局の本格的な工事開始を前に、知事権限を使って、工事を止めたい考えだ。」
②「国は埋め立て区域に生息するサンゴの区域外への移植を計画しているが、移植には県漁業調整規則に基づき、翁長雄志知事の『特別採捕』の許可が必要となる。安倍晋三首相は2015年3月の国会答弁で『埋め立てで消失する可能性があるサンゴ礁を適切な場所に移植する』と明言している。県はサンゴの移植など保全措置が取られていなかった場合には、特別採捕許可の申請を防衛局へ求めることを検討している。通常、許可申請から判断まで45日間を要するとされている。」
③「防衛局が護岸工事に着手した後は、県は県漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可の申し立てがないまま岩礁が破砕されたとして、工事の差し止め訴訟と仮処分を検討している。サンゴの採捕許可も含め、埋め立て承認撤回の理由の一つとしたい考えだ。」
④「県は海上での本格的な埋め立て工事を一つの節目ととらえている。翁長雄志知事は『あらゆる手段で建設を阻止する』という姿勢を崩していないが、国の周到な準備を前に『手詰まり感』の指摘も絶えない。」
⑤「名護漁協が漁業権を放棄したとはいえ、県は漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可が必要との立場で、国に行政指導している。岩礁破砕の事実が確認されれば、工事差し止め訴訟で徹底抗戦する構えだ。ただ県が裁判を提起する資格があるかといった高いハードルが待ち受ける。県議会の議決も必要で『政治色』が濃くなれば、与党多数でも簡単とは言えない。翁長知事を支持する団体『オール沖縄会議』は新基地建設の是非を問う県民投票を具体的に検討している。民意を再び明らかにすることで知事を支え、『知事や名護市長の権限だけに頼らない総ぐるみの闘い』につなげたい考えだ。」
⑥「沖縄防衛局は海上工事に向けた準備を早い段階から進めてきた。海底ボーリング調査開始から3カ月足らずの2014年10月には、本体工事の入札手続きに入り、記者会見で発表し、調査が終わった部分から護岸新設やケーソン新設の工事6件で業者と契約した。
 15年7月にも『調査の終わった部分から』という理由で、埋め立て承認の留意事項だった『事前協議』を県に求めた。さらに15年10月13日の埋め立て承認取り消しにより、県が『協議には応じられない』と回答したことから『協議終了』を一方的に突きつけた。同月28日に取り消しの効力が一時停止されると、防衛局は直後に本体工事の着手届けを提出している。岩礁破砕許可については、名護漁協に損失補償6億円を支払い、昨年11月に漁業権放棄の同意を取り付けた上で『許可は必要なくなった』と主張している。」


(8)沖縄タイムス-辺野古沖に航路標識 大型工事船が入る準備か? 沖縄防衛局-2017年4月11日 12:00


 沖縄タイムスは、「沖縄防衛局は9日、名護市辺野古の新基地建設予定海域に続く大浦湾入り口に、工事船用の航路標識(灯浮標)を二つ設置した。3月に撤去した一般用の標識より間隔を広げ、約300メートルの幅をとった。ケーソン(コンクリート製の箱)などを積んだ大型船が入る準備とみられる。」、と報じた。
 また、「防衛局は『建設事業の船舶が施工区域に入る際の進入口を示すため設置した』と説明。第11管区海上保安本部は『防衛局から設置の届け出を受け、問題がないので手続きに沿って受理した』と述べた。10日は、キャンプ・シュワブの工事用ゲートからミキサー車やダンプなど工事車両延べ60台が3回に分けて基地内に入った。プレハブ小屋や仮設トイレを積んだ車両も確認できた。海上では目立った作業はなかった。」、と報じた。





# by asyagi-df-2014 | 2017-04-11 18:19 | 沖縄から | Comments(0)

「大分緊急集会 No!共謀罪」の講演会に参加しました。

 「大分緊急集会 No!共謀罪」と銘打った講演会が、「憲法・教育基本法の改悪に反対する市民連絡会おおいた」主催で2017年4月8日(土曜)の13時30分より 、大分市のコンパルホ-ルで開催されました。
 この講演会では、岡村正淳弁護士(以下、岡村弁護士とする)による「廃案にしなけければならない」『共謀罪』法案」と題された講演がありました。
岡村弁護士からは、改めて確認の意味を含めて、次のことが強調されました。


Ⅰ.安部晋三政権が国会に提出した「共謀罪」法案は、徹底して廃案にしなければならないこと。
Ⅱ.ただし、この「共謀罪」法案が成立したとしても、日本国憲法が生きている以上、法の運用が簡単にできるわけではないこと。逆に、日本国憲法の実践という「普段の努力」により、食い止めることができること。
Ⅲ.しかし、上記のことは、安部晋三政権が自らのイメ-ジどおりにこの国を換えていくためには、やはり、日本国憲法の改正が必要であることを示していること。つまり、今回の「共謀罪」法案は憲法改正の先取り、現政権が意図する国家像実現のための現代版治安維持法であること。


 岡村弁護士は講演の中で、「共謀罪」法案について、「①犯罪を共謀しただけで実行しなくても、処罰できるようにするもの、②過去に3度提出したが廃案になったいわくつきのこれまでの法案と基本的には同じ、③この内容に新しい内容を付け加えている」と、規定しました。
 また、今回提出された法案について、「品性のない政権によって出された、デマゴーグも甚だしく、ひどいウソをついたもの」、と断定しました。
さらに、岡村弁護士は、次の柱立てで、この「共謀罪」法案を具体的に批判しました。

(1)この法案は、ひどいウソをついているということ。
①法案の新たな偽装
②条約批准に必要との嘘。
(2)共謀罪の本質的問題点
①近代刑法の「罪刑法定主義」を否定すること。
②思想の自由、結社の自由との対立矛盾すること。
(3)あまりにも広範な共謀罪の対象範囲。
(4)排除できない恣意的解釈適用。
(5)捜査権限の拡大、国民の監視の日常化。
 
 岡村弁護士は、この共謀罪で、どのようなことが危惧されるかについて、次のように指摘しています。


Ⅰ.罪刑法定主義が念頭にない人たちが運用することになる以上、「濫用」が不可避であること。
Ⅱ.共謀罪で、最も恐ろしいのは、罪に問われることではなく、共謀段階から警察が目を光らせことができることから、警察に情報収集権限を与えることになることである。つまり、警察に「正当な職務行為」の権限を自由に与えることになること。
Ⅲ.住民運動は、ある段階から組織的犯罪集団となる危険性があること。
Ⅳ.準備行為という理念ほどあいまいなものはないこと。 


 岡村弁護士は、最後に、「何故、共謀罪なのか」ということの中で、「安部晋三政権は明治憲法当時の日本を『美しい国』としているのではないか。だから、結局、この『共謀罪』法案で日本という国の国家像が問われている」、とまとめました。
実は、岡村弁護士は、大分県臼杵市での風成闘争に若き弁護士として参加した経験から、当時の弁護士としての判断行為は、今回の法が成立すれば、犯罪者として逮捕される危険性が高いのではないか、とも話してくれました。
 この話を受けて、参加者は、身を引き締めることになったのでした。


※当日は、私自身は諸般の事情でデモ行進には参加できませんでしが、集会参加者でこのように市民に訴えかけています。

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# by asyagi-df-2014 | 2017-04-11 07:59 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月10日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 琉球新報の写真は、静かに真実を刻み込む。
 「金はひととき 悲しみは200年」。
 辺野古新基地建設の抗議行動で。


 2017年4月10日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-米軍ヘリパッド問題を音楽で DEEPCOUNTら沖縄県庁前で演奏-2017年4月9日 16:50


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「東村高江周辺の米軍ヘリパッド問題を発信しようと、『高江音楽祭』が8日、那覇市の県庁前広場であり、アーティスト10組が高江を歌った曲などを披露した。主催する高江在住のミュージシャン石原岳さん(46)は『米軍北部訓練場の過半が返還された昨年12月以降、高江から支援者も一気に減ったけど、問題は一つも解決していない』と訴えた。」
②「東京のバンドDEEPCOUNTのボーカル桑原延享さん(55)は昨年8月、高江で見た風景を書いた『Note of Okinawa-公衆便所のカナブンの恩返し』を熱唱。『東京からよく見えない青い空の向こう、遠い南に戦争の基地がひしめく琉球の島がある』『うそみたいな数の機動隊が立ち並び、アメリカ軍の戦争の基地のために働いている』と歌った。」
③「桑原さんは『おばあが機動隊と向かい合う高江や辺野古は、日本のゆがみの最先端。音楽を通じて伝えたい』と力を込めた。」
④「子や孫と共に訪れた那覇市の仲本るみ子さん(64)は『那覇のイベントだと孫たちも来られる。楽しみながら、高江の問題を孫に受け継いでほしい』と話した。」


(2)琉球新報-「金はひととき 悲しみは200年」 辺野古新基地建設の抗議行動-2017年4月10日 12:07


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は10日午前、海上作業を実施した。米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、新基地建設に反対する市民ら約50人が建設資材搬入を阻止しようと座り込んだ。『「金はひととき、悲しみは200年』と書かれたプラカードや、米国によるシリアへのミサイル攻撃を伝える新聞記事を掲げ『なぜ人の国を破壊するのか』などと英語で抗議した。」
②「午前9時すぎ、シュワブ内への資材搬入が始まり、県警の機動隊員が市民らをごぼう抜きして排除した。砕石や土砂を積んだダンプカーやコンクリート車など約30台が基地内に入った。」
③「午前11時すぎには市民がシュワブのゲート前に立ち、工事や米軍関係の車両の出入りを阻止しようとして一時騒然となった。」
④「海上では午前10時現在、瀬嵩側の浮具を陸寄りに広げる作業が確認された。この後、汚濁防止膜を設置するとみられる。」


(3)沖縄タイムス-辺野古新基地:座り込みを排除、車両35台が基地内へ-2017年4月10日 12:56


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲート前で10日午前、機動隊が新基地建設に反対して座り込む市民約60人を排除し、ミキサー車など工事用車両約35台が基地内に入った。プレハブ小屋や仮設トイレを積んだ車両も確認できた。」、と報じた。
 また、「メインゲート前では市民約20人が複数回、基地を出入りする米軍車両に立ちはだかり、機動隊に排除された。プラカードを掲げ、『NO BASE』『NO WAR』と声を上げた。米軍のシリア空爆の新聞記事を掲げて抗議する人もいた。海上は波が高く、目立った作業はない。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-米兵の飲酒事故を新聞で検証 沖大の湯川さん「県紙・英字紙は手厚い」-2017年4月10日 07:30


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「3月に沖縄大学国際コミュニケーション学科を卒業した湯川妙菊(たえぎく)さん(32)は、卒業論文で昨年6月に起こった米兵の飲酒運転事故を巡る国内外の新聞社の報道の違いを検証した。元海兵隊員の男による暴行殺人事件からほどなくして起きた事故。湯川さんは『どうして米兵の不祥事が繰り返し起きるのかを調べてみたかった』と振り返る。」
②「事故は昨年6月4日、嘉手納町内で起きた。嘉手納基地所属の米海軍二等兵曹の女が国道58号を逆走して2台の軽乗用車と衝突、男女2人が重軽傷を負った。米兵の呼気からは基準値の約6倍のアルコールが検知された。当時在沖米軍は暴行殺人事件後の綱紀粛正策として、全軍人・軍属とその家族に対し、基地外での飲酒や深夜0時以降の外出を禁止。事故はその最中に起き、国内外のメディアが大きく報じた。」
③「湯川さんは、県内2紙を含む地方紙と全国紙、米国と英国の新聞社を含む18社の6月6、7日の報道を読み比べ、分析した。その結果、沖縄タイムスと米軍準機関紙『星条旗新聞』の報道量が最も多く、沖縄タイムスは過去の事件を踏まえて『広い視野』で報じていたことが分かったという。湯川さんは『日本の新聞の方が詳しく報じていると予測したが、米国・英国の新聞の方が県内で積み重ねられてきた米兵の不祥事の背景を伝えていることも分かった』と説明。全国紙などは政治的問題として捉える傾向にあったのに対し、県紙は日米地位協定の見直しや基地撤退など生活や社会構造の問題との視点で報じている点も印象に残ったという。」
④「湯川さんは『英字新聞に触れて語学力も上げられた上、世界観を大きく広げることができた』と充実した表情。指導した伊藤丈志准教授は『沖縄の視点は本土の人にこそ知ってもらいたいので、論文をバージョンアップして県外で発表する機会を模索したい』と話した。」




# by asyagi-df-2014 | 2017-04-10 16:25 | 沖縄から | Comments(0)

趙博さんが、吠えます。「どあほ」。

 黄土(ファントム)で、趙博さんが、「どあほ」と、一喝してくれました。
 教育勅語の問題を取りあげなくてはと考えていたのですが、できないでいました。
 まあ、読んでみてください。


どあほ!


 あのな、何度でも言うたるけどな、『教育勅語にもええこと書いてある』と言うてるボケども、よう読めよ。

 そう、『教育勅語』にもええこと書いてあるねん。その通り!親孝行せぇとか、みな仲良うせぇ、義務を果たせ、とかね。ほんでな、そいういう「ええこと」は、古今東西、人間の歴史あるところ、そこかしこに(どこでも・いつでも)書いてあるし、言われてきてん。お前らアホやから知らんやろうけど、ハムラビ法典にも、旧約聖書にも、コーランにも、阿弥陀経にも、皇国臣民の誓詞にも、毛沢東語録にも、法華経にも、女大学にも、歎異抄にも、軍人勅諭にも、アメリカ合衆国憲法にも、マグナカルタにも、共産党宣言にも、山口組綱領にも、モルモン教信仰箇条にも、大本教の教えにも、蓮如の御文にも、文部科学省の指導要録にも、町内の掲示板にも、JRのポスターにも、公共広告機構のCMにも…等々、∞∞∞、「ええこと」は書かれてある、あるいは言われてんねん。これを「道徳律」あるいは「徳目」と言うの。因みに「道徳の黄金律」って知ってるか?「盗むな・殺すな・嘘つくな」やねんけどね。こういうことを「歴史貫通的」と言うの。

 さて、『教育勅語にもええこと書いてある』として、明治天皇が臣民に下し賜えた勅語を肯定・賞賛・礼賛するのは、その御稜威(お前ら、読めるか?)を称えてるわけや。せやろ、ちゃうか?勅語の持つ教育力は絶大やった。その国家主義的強制力を、お前らは褒め称えているわけや。やんな。明治23年から昭和20年にいたる半世紀以上の期間、教育勅語は大日本帝国臣民の教育的支柱であり、精神的模範やってん。解りやすく言うたら「大和魂」の素は、お前らが大好きな『教育勅語』や。日本の軍国主義の基礎であった勅語が絶大な威力を発揮した時代があった。これを「歴史規定的」と言うの。ほんでな「歴史規定的」やからこそ、戦争に負けて勅語は廃止・破棄されてん。衆参両院で、その謄本すら回収すると決議されたの。国家意志として、「歴史規定的」な勅語の時代は終焉してん。わかるか?「歴史貫通的」なものは、人間が人間である限り、社会が社会であるかぎり、否定されることはないねん。せやろ?教育勅語は「歴史規定的」な文言やったからこそ、否定され得てん。

 ほんで、こっからがオッチャンの説教や。ええか、『教育勅語にもええこと書いてある』と言うてるボケどもよ。お前らな、教育勅語の「歴史貫通性」を証明してみぃ。ほんだら、オッチャンも『教育勅語にもええこと書いてある』と認めたるわ。できもせんくせ(実はできない、絶対に)に、真理を体現したようなツラさらすなよ。その前にな、お前らもっと勉強せぇ~よ。中一程度の学習内容でええから、ドタマをもうちょっと鍛えてからモノ言いや。それが「大人」や。
You should know better.
☆御名御璽☆
p.s. ネトリベ諸君も、ね(笑)。
[ウンチク]
                          2017年04月05日13時21分

 わお。
 何か一緒に怒られてる気がします。
 これぐらい、きちんと反論せんかと。
 立派な大人になれと。
 


確かに、学び直しました。次のこと。


 「『ええこと』は書かれてある、あるいは言われてんねん。これを『道徳律』あるいは『徳目』と言うの。因みに『道徳の黄金律』って知ってるか?『盗むな・殺すな・嘘つくな』やねんけどね。こういうことを『歴史貫通的』と言うの。」


 それから、このことを。

 
「日本の軍国主義の基礎であった勅語が絶大な威力を発揮した時代があった。これを「歴史規定的」と言うの。ほんでな「歴史規定的」やからこそ、戦争に負けて勅語は廃止・破棄されてん。衆参両院で、その謄本すら回収すると決議されたの。国家意志として、「歴史規定的」な勅語の時代は終焉してん。わかるか?「歴史貫通的」なものは、人間が人間である限り、社会が社会であるかぎり、否定されることはないねん。せやろ?教育勅語は「歴史規定的」な文言やったからこそ、否定され得てん。」


そうだよな。
問題は、「歴史貫通的」なことと「歴史規定的」の違いをきちんとわからないといけないということだったのだ。




# by asyagi-df-2014 | 2017-04-10 06:12 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月9日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「事実上の埋め立て」と政府関係者が位置づける辺野古護岸工事が、2017年4月16日の週前半にも着手される。
日本は、非常に重大な局面を迎えることになる。
待ったなしの感。


 2017年4月8日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)来週前半にも辺野古護岸工事着手 沖縄知事、移設阻止へ対抗策準備-2017年4月9日 02:00


琉球新報は、「政府は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古沿岸部で、16日の週前半にも埋め立て区域の外枠を造る護岸工事に着手する方針を固めた。政府関係者が8日、明らかにした。大量の石材などが海底に積み上げられ、原状回復は困難となる。1996年の日米合意後、沖縄側が県内移設に激しく抵抗してきた普天間問題は重大な局面を迎える。」、と報じた。
 また、「移設阻止を掲げる翁長雄志知事は、工事差し止め訴訟や前知事が出した埋め立て承認の撤回を検討中。ただ護岸工事は「事実上の埋め立て」(政府関係者)とされ、翁長氏が早期に有効な対抗策を打ち出せるかが焦点となる。


(2)沖縄タイムス-【解説】自民県連が辺野古容認:基地負担軽減の成果示せるか-2017年4月9日 12:11


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「自民党沖縄県連は米軍普天間飛行場返還問題に対する新たな方針として名護市辺野古への移設容認を打ち出し、同飛行場の早期返還実現の路線へ回帰した。大きな理由の一つは、国と県の『辺野古違法確認訴訟』最高裁判決が仲井真弘多前知事の埋め立て承認が違法でないとして県が敗訴したことだ。判決を受けて翁長雄志知事は承認取り消しを取り消し、辺野古では国が作業を再開した。」
②「これまで県連は『辺野古を含めたあらゆる選択肢を排除しない』と表現することで辺野古と同時に県外移設も否定していなかった。だが、裁判や辺野古で作業が進む実態に、あらゆる選択肢を検討する段階ではなくなったとして、辺野古『容認』という表現に踏み込んだ。」
③「従来の表現では、選挙での辺野古を巡る論戦で『中ぶらりん』(県連幹部)の姿勢となるため、有権者に支持を訴えるのに苦心することもあった。容認を明文化したことで、今後の選挙で明確な姿勢を打ち出すことが可能となる。ただ、容認で支持を集めるのは容易でないことを県連も自覚しており、新方針でも容認の前提として『普天間の危険性を除去するため基地の機能移転並びに訓練の分散移転を図る』との文言を併記した。」
④「県連の最大の目標である県政奪還を辺野古容認の立場で実現するならば、方針に併記したオスプレイの県外分散配備、嘉手納基地より南の基地の前倒し返還、日米地位協定の抜本的見直しなど基地負担軽減の具体的な成果が示せるかが問われる。」(政経部・銘苅一哲)


(3)琉球新報-フォークの日、辺野古ゲート前でライブ-2017年4月9日 14:05


 琉球新報-「『フォークの日』の4月9日、米軍普天間飛行場の移設先として新基地建設が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で約30人が集まり、コンサートを開いた。まよなかしんやさんは『なぜ沖縄に軍事基地があるのか』『なぜ沖縄戦が起こったのか』とギター片手に歌を披露した。この日、新基地建設に関わる資材搬入や、海上作業は確認されていない。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-お墓でピクニック? これが沖縄の「清明」 お供え物囲み、ご先祖さま供養-2017年4月9日 10:40


 沖縄タイムスは、「清明(シーミー)入りして最初の週末となった8日、沖縄県内各地の霊園や墓地では家族が集まり、思い思いに先祖を供養した。那覇市の識名霊園では、午前中から家族連れが墓にテントを張り、墓前に料理を供えて手を合わせたり、お金に見立てた『ウチカビ』を燃やしたりして弔っていた。同市楚辺の嘉陽宗治さん(67)は、母やきょうだい、息子ら3世代10人で集まった。重箱や手作りの料理、果物を囲みながらお互いの近況や先祖の思い出話をした。『シーミーは家族が集まる数少ない機会。ご先祖に感謝したい』と笑顔で話した。」、と伝えた。
 また、「晴天が広がった県内はこの日、気温が上昇。気象庁によると、最高気温が那覇市で27度まで上がるなど、県内28の観測所のうち24地点で今年最高となった。9日も日中は晴れ、気温は高くなる見込みだという。」、と伝えた。





# by asyagi-df-2014 | 2017-04-09 16:47 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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