沖縄-辺野 高江-から-2018年1月10日

「普天間飛行場の所属機は9日朝から離着陸を繰り返し、夜間まで市街地上空を飛び交った。政府関係者によると、読谷村に不時着した機体は普天間飛行場に戻った後、再び飛行した。」(琉球新報)。
 「『ヘリ飛ぶな!』。普天間第二小の体育館から、男児のこんな叫び声が聞こえてきたのは午後4時ごろ。米軍ヘリが付近を旋回していた。」(沖縄タイムス)。
「日常茶飯事。普天間はなくなると言われてずっと待ってきた。はっきりしたのは、米軍や日本に私たちの声は届かないということね」(沖縄タイムス)。
 しかし、この事実への日本政府の態様は、「『極めて遺憾だ』としたが、再発防止については『ありとあらゆる対策をしっかり講じるよう(米側に)求めていく』と述べるにとどめ、具体策は示さなかった。」(琉球新報)、との日本政府高官と言われる菅義偉官房長官の会見での物知り顔。





 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年1月10日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-普天間ヘリ訓練強行 全機中止要請を無視 米軍、読谷不時着機も-2018年1月10日 06:20


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾・読谷】米軍普天間飛行場所属AH1攻撃ヘリコプターが読谷村に不時着して一夜明けた9日、在沖米海兵隊は米軍普天間飛行場周辺で当該機の飛行を含む訓練を実施した。立て続けに米軍機の不時着が発生した異例の事態に、県などが全機種飛行中止を求める中、飛行を強行した米軍に県内から反発の声が上がった。8日に不時着した機体は9日、読谷村を離陸して普天間飛行場に戻った。」
②「普天間飛行場の所属機は9日朝から離着陸を繰り返し、夜間まで市街地上空を飛び交った。政府関係者によると、読谷村に不時着した機体は普天間飛行場に戻った後、再び飛行した。」
③「東村高江で炎上し、普天間第二小に窓を落下させた大型輸送ヘリCH53Eの同型機や、名護市安部沖に墜落した輸送機オスプレイも飛行した。訓練続行について沖縄防衛局は9日、本紙の取材に『点検・整備により問題がないことが確認されたと米側から説明を受けた』と答えた。」
④「9日午前7時21分に読谷村の一般廃棄物最終処分場の敷地を飛び立った不時着機は同28分、普天間飛行場に到着した。在沖米海兵隊は同日、読谷村に不時着したヘリに構造的な問題は確認されなかったが、電気系統の不調があり、テールローター付近のセンサーを交換したと明らかにした。読谷村のヘリが不時着した現場では9日午前7時すぎ、米兵約10人が機体を取り囲み、点検や整備などの作業を行った。同7時21分に離陸した。機体は風にあおられつつ方向転換し、海側に向けて飛び立った。強風で雨もぱらつく中、集まった約20人の報道陣が離陸の様子を注視した。」
⑤「不時着時に弾薬が搭載されていた可能性について、沖縄防衛局は『【積んでいない】と米側から説明を受けた』と否定した。」


(2)琉球新報-政府、中止求めず 知事、続発に「言葉失う」-2018年1月10日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「翁長雄志知事は9日朝、うるま市の伊計島と読谷村で米海兵隊ヘリの不時着が連続したことを受け【本当に言葉を失うほどだ。日本政府も当事者能力がないことには恥ずかしさを感じてもらいたい】と述べ、在沖米軍の全機種飛行中止を求める考えを示した。」
②「一方、小野寺五典防衛相は同日午前、米国のマティス国防長官との電話会談で、再発防止策や点検整備の徹底などを申し入れたが、抗議はせず、県が求める全機種の飛行中止も要求しなかった。」
③「マティス氏は『重要な課題としてしっかり徹底していきたい』などと語り、沖縄など基地周辺住民に対し『申し訳ない』などと謝罪した。事故の頻発理由についての説明はなかった。小野寺氏が会談後、記者団に説明した。」
④「県は9日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所、在沖米軍に対し、全米軍機の緊急総点検とその間の飛行中止などを改めて要請した。航空機整備、安全管理体制の抜本的見直しや地元も参加する新たな協議会設置も併せて求めた。10日に富川盛武副知事が上京して政府に直接抗議する予定。」
⑤「翁長知事は県庁で記者団に対し『(日本政府が)【負担軽減】【法治国家】という言葉で押し通していくことに大変な憤りを改めて感じている。日本の民主主義、地方自治が問われている。単に一機一機の不時着の問題だけではない』と述べ、沖縄の声が日米両政府に聞き入れられない構造的問題にも言及した。今後の要請内容について『全機種(飛行中止)を求めてから後の話だ。一つも前に進まないのに、三つも四つも当事者能力がない人(日本政府)に言えますか』とも述べた。」
⑥「菅義偉官房長官は9日の会見で、相次ぐ事故に『極めて遺憾だ』としたが、再発防止については『ありとあらゆる対策をしっかり講じるよう(米側に)求めていく』」と述べるにとどめ、具体策は示さなかった。」


(3)琉球新報-アカウミガメ産卵確認 専門家「1月は極めてまれ」 卵保護へ注意呼び掛け 国頭・辺土名海岸-2018年1月10日 06:10


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【国頭】国頭村辺土名海岸で6日、アカウミガメの産卵が確認された。早朝、桃原海岸から辺土名海岸に向けて散歩していた山城正明さん(76)=村桃原=が、ウミガメの足跡2カ所と産卵巣らしきものを発見した。連絡を受けた本島北部でウミガメの保護・調査を行っている日本ウミガメ協議会会員の嘉陽宗幸さん(64)が確認した。嘉陽さんによると、この時期にアカウミガメによる産卵は極めて珍しいケースだという。」
②「足跡を発見した山城さんは、付近の現場の状況から産卵後の足跡ではないかと思い、嘉陽さんに連絡。午前7時半ごろに現場を訪れた嘉陽さんが調査したところ、足跡の形状などから産卵したのはアカウミガメと確認した。」
③「場所は、山城さんがほぼ毎日のように散歩するコースで、足跡はその日に発見されたことや、砂場の状況から6日に産卵があったとみられる。嘉陽さんによると、この時期のアカウミガメの産卵は、調査を始めて過去16年では初めてという。県内でも今年になって初めての産卵の確認で、おそらく全国でも初めてではないかとみている。」
④「嘉陽さんは『これから事後調査をしながら、無事に卵からふ化するまでパトロールしながら見守っていく』と強調。また『産卵巣がある場所は分かりやすいように目印を付けてあるので、地域の方々や行楽客には注意してほしい』と呼び掛けている。」
(新城高仁通信員)


(4)沖縄タイムス-日本の空をわが物顔 「飛ばないで!」児童の叫び、米軍ヘリに届かず 運動場は今も使えず-2018年1月10日 07:57


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリが沖縄県読谷村に不時着してから一夜明けた9日、米国防長官が謝罪したにもかかわらず、不時着機を含む米軍機はいつも通り飛び、わが物顔で訓練を繰り返した。飛行場周辺で暮らし、育ち、商いをする宜野湾市民は「いいかげんにしてくれ」と憤る。だがいくら声を上げても変わらない現状に、諦めもにじむ。」(社会部・伊藤和行、宮里美紀)
②「不時着ヘリが読谷から普天間に戻ったのは9日午前7時28分。しばらくは静かだった空に、米軍機が現れたのは午後からだ。普天間に所属する全ての機種が訓練を再開していた。『本当、腹が立つ』。午後1時半ごろ、市上大謝名公民館前で移動式パン屋を開く男性(43)はつぶやいた。オスプレイが鈍い音を響かせて上空を通過したためだ。『部品が落ちないか、いつも心配だよ』。
③「男性の息子(6)は昨年12月13日、米軍ヘリの窓が落ちた普天間第二小学校敷地内にある幼稚園に通う。『校庭に窓が落ちても、不時着を繰り返しても、米軍機はいつも通り飛ぶ』。そう話す間にも、再びオスプレイが頭上を通過した。『もう何を言えば状況が変わるのか分からない。国が米国にしっかり抗議しないからだ』と語気を強めた。」
④「『ヘリ飛ぶな!』。普天間第二小の体育館から、男児のこんな叫び声が聞こえてきたのは午後4時ごろ。米軍ヘリが付近を旋回していた。同小はこの日が3学期の始業式で、授業後に一部の児童が体育館で運動していた。落下事故以降、運動場は使用中止のままだ。『子どもたちは不満がたまっているようです。外で体を動かせないから、当たり前ですよね』。近くで駄菓子屋を営む店主(44)はおもんばかる。1年半前に開店し、今では児童のたまり場だ。『子どもの安全が脅かされる事故はあり得ない。ただ、出て行けと言って簡単に基地がなくなるわけではないし…』と吐露する。」
⑤「夜間訓練も住民を悩ませる。県と市の騒音測定では読谷に不時着後の8日午後10時以降も、騒音が測定された。『怖い』『音がうるさい』など、市に寄せられた苦情は6件。18歳から市内に住む女性(72)は諦め顔で言った。『日常茶飯事。普天間はなくなると言われてずっと待ってきた。はっきりしたのは、米軍や日本に私たちの声は届かないということね』。


(5)沖縄タイムス-沖縄県の要請を完全無視… 米軍の不時着ヘリ、戻ったその日に飛行再開 本島広範囲で回転翼機が訓練-2018年1月10日 05:08


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県読谷(よみたん)村儀間の一般廃棄物最終処分場に8日不時着した米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリは9日午前7時20分すぎ、自力で普天間に戻った後、午後2時すぎから7時までに少なくとも4回の飛行を繰り返した。この日、うるま市与那城伊計島に不時着したUH1Yヘリを含む普天間所属の全4種類の回転翼機は、沖縄本島北部を含む広い範囲で通常通りの訓練を強行。県や読谷村が原因究明までの飛行中止を強く求めたが、米軍は完全に無視した形で、県内では反発が広がっている。」
②「沖縄防衛局は『米軍において所要の点検整備を行い、飛行しているものと認識している』と容認しており、飛行停止を求める考えはないとした。」
③「富川盛武副知事は、事故後も変わらず米軍機が飛び続ける現状に『これが沖縄の実情だ。憤りを通り越して無力感しかない』と訴えた。県庁に外務、防衛両省の担当者を呼んで抗議し、同型機の飛行停止を要求した。10日に上京し、日米両政府に抗議する。」
④「村は原因究明までの普天間所属全機種の運用停止を防衛局に訴えた。処分場を管理する比謝川行政事務組合は、現場から約70メートル離れた管理棟に当時3人の職員がいたことを重視し『人命に関わる事故につながったかもしれない。許しがたい』と抗議した。」
⑤「しかし米軍はこの日、県や村の抗議を全く意に介さない形で普天間所属機を飛行させた。不時着したUH1YとAH1Zの同型ヘリは午後0時20分ごろ、普天間を離陸した後、読谷村役場近くの上空をそろって通過する様子が村役場から目撃された。名護市辺野古のキャンプ・シュワブ周辺では午後3時前から2時間以上、UH1Yと8日に不時着したAH1が編隊で旋回訓練を続けた。CH53E大型輸送ヘリとオスプレイも訓練を繰り返した。」
⑦「米軍は不時着原因について『テールローターのギアボックスで微少な電気的事象を検知し、警告灯が点灯した』とし、ローター近くのセンサーを交換して安全に問題がないことを確認したと発表した。着陸場所に関しては『搭乗員はできるだけ建物や人から遠く離れた場所を選択した』と説明。実弾は積んでいなかったとした。」


(6)琉球新報-国民主体の日米地位協定改定求める 普天間所属全機の訓練停止も 読谷村議会が抗議決議 米軍ヘリ不時着-2018年1月10日 11:17


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【読谷】8日に読谷村の一般廃棄物最終処分場で発生した米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターの不時着事故を受けて、読谷村議会(伊波篤議長)は10日に臨時会を開き、事故に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。抗議決議と意見書では、事故が住宅地やリゾートホテルのそばで発生して住民や観光客に不安を与えたとして、全米軍機の安全点検や同飛行場所属の全米軍機の訓練中止、日米地位協定の『国民を主体とした』抜本的改定など5項目を求めている。」
②「村議会はこれまでも抗議決議などで、『日米協定の抜本的改定』を訴えてきたが、今回の決議では日米地位協定の『国民を主体とした』抜本的改定と表現を変えた。同表現について、基地関係調査特別委員会の上地榮委員長は『不平等な地位協定になっている。米国優先の内容で沖縄の声が届かない』と説明し、日本が主権を持った内容への改定を訴えた。國吉雅和村議の質問に答えた。」
③「決議にあたり、議員からは『米軍基地の日本国民(全体での)応分負担を求める』『米軍の度重なる事故に日本は法治国家と言えるのか、日本政府の力なさにあきれる』『(再発防止に向け)日本政府の誠実な取り組みを求める』などの意見が上がった。宛先は、抗議決議が在日米軍司令官と在沖米四軍調整官ら、意見書が首相と外相ら。村議会は10日午後3時に、沖縄防衛局を訪れて抗議する。」


(7)沖縄タイムス-翁長知事、ハリス米司令官発言に不快感 「ニコルソン氏と同じ」-2018年1月10日 13:08


 沖縄タイムスは、「米軍普天間飛行場所属の米軍ヘリが県内で相次いで不時着した問題を巡り、ハリス米太平洋軍司令官が米軍の対応を評価したことに、翁長雄志知事は米軍の無責任体質を指摘し、不快感を示した。10日、那覇空港で記者団に語った。知事は、2016年12月に名護市安部沖にオスプレイが墜落した際、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が陸地に墜落させなかった搭乗員を評価した件に触れ『砂浜への不時着を評価するのはニコルソン氏と全く同じだ』と指摘した。その上で『ニコルソン氏もハリス氏も同じ認識で沖縄に米軍基地を置いているのではないか』と述べ、安全に対する認識の甘さを指摘した。」、と報じた。


(8)沖縄タイムス-故などなかったかのように…米軍が激しい訓練 政府は飛行停止求めず 県幹部「主権国家と言えるのか」-2018年1月10日 13:23


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「うるま市伊計島、読谷村に相次いで不時着した米軍普天間飛行場所属ヘリの同一・同型機が、9日も県内上空を飛行した。飛行停止を求める県や地元市町村の意向を無視する姿勢に『全く県民の意向が伝わっていない』(県幹部)と怒りの声が噴出した。米軍に飛行停止を求めない日本政府には『主権国家とは言えない』と冷ややかな見方が広がる。」(政経部・大野亨恭、東京報道部・大城大輔)
②「『到底納得できない』。読谷村に不時着したAH1Z攻撃ヘリが翌早朝に離陸するとの情報を得た富川盛武副知事は8日夜、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官に電話でまくしたてた。だが、米軍は通告した午前7時30分より約10分早く、当該ヘリを普天間飛行場へ飛び立たせた。この日、米軍はまるで事故がなかったかのように、激しく訓練飛行を実施した。県や地元市町村の意向を一顧だにせず、事故機のAH1Zヘリに加え、オスプレイ、CH53E大型輸送ヘリを断続的に飛ばした。米軍北部訓練場や那覇市内でも飛行が確認された。」
③「『このまま県民の意向を無視するなら、米軍は沖縄で訓練できなくなる』。県民の意向を無視する米軍に県幹部は不信感を強め、日米安保体制への影響に言及。事故を防げない日本政府には全機種点検を政府の責任で実施するよう迫った。」
④「これに呼応するかのように、防衛省は今回、在日米軍の全航空機を点検するよう米側に要請した。防衛省関係者は『全機種の整備点検の申し入れは新しい点だ』と強調する。だが、結局は飛行停止までは求めず『整備点検をしっかりしてほしい』(小野寺氏)との要望止まり。米軍の運用に関わることには口を挟めないからだ。」
⑤「政府内には米軍の安定的駐留への影響を懸念する一方、米側に何も言えないもどかしさものぞく。『当事者能力がない』。翁長雄志知事にそう批判されたことを受け、小野寺氏は『これからも日本政府全体として安全な運航をするよう強く求めていく』と繰り返すのが精いっぱいだ。」
⑥「『年間の事故は30件以上。月2件以上という異常な状況だ』。9日、富川氏は県庁に沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長と外務省沖縄事務所の川田司大使を呼び強く抗議した。重ねて飛行停止を求める富川氏に、中嶋氏は『米側へ整備の徹底や航空機の総点検実施を働き掛けた』と防衛省の対応を説明した。緊張で張り詰める副知事室。そのとき、県庁上空を「ぱたぱたぱた」と音を立て、オスプレイが通過した。」


(9)沖縄タイムス-相次ぐ米軍ヘリ不時着 沖縄で緊急抗議集会 「基地閉鎖せよ」-2018年1月10日 13:48


 沖縄タイムスは、「【北中城】うるま市伊計島の海岸や読谷村儀間の廃棄物処理施設内に相次いで米軍ヘリが不時着した問題などに抗議する緊急抗議集会(主催・基地の県内移設に反対する県民会議)が10日、在沖米軍司令部のあるキャンプ瑞慶覧の石平ゲート前で開かれた。約200人(主催者発表)が参加し、ゲート前をデモ行進。度重なる米軍機の事故を糾弾し『欠陥機は飛ばすな』『訓練やめろ』『米軍は出て行け』などとシュプレヒコールを上げた。」、と報じた。
 また、「沖縄平和運動センターの福元勇司副議長は『日本政府は何もしていない。こういう政府が県民の命を守れるのか。米軍が勝手放題やっているのは、政府が何もしないなからだ。米軍基地は閉鎖せよ』と抗議の声を上げた。」、と報じた。


(10)沖縄タイムス-日米、うわべの対応か 沖縄で相次ぐ米軍ヘリ不時着-2018年1月10日 14:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【解説】小野寺五典防衛相が米軍ヘリ不時着の続発を受け、マティス米国防長官に抜本的対策を求め、マティス氏は謝罪して、重要課題として取り組む考えを示したという。だが、これは小野寺氏が電話会談後に記者団に説明したもので、どのような言葉や内容で、どのくらいの時間やりとりがあったのか定かではない。実効性を伴うかどうかは、分からない。」
②「小野寺氏は北朝鮮情勢などについて意見交換するため、再三米軍幹部の訪問を受けている。その際、報道陣に公開される冒頭部分で米軍の事件事故について、地元への懸念に配慮するよう繰り返し求めてきた。だが、その後の非公開のやりとりで明らかになるのは小野寺氏が会談後に説明する内容のみ。一般的に外交に関する個別具体的なやりとりは『相手のあること』として、明らかにされない。」
③「昨年11月にハリス太平洋軍司令官が小野寺氏のもとを訪れた際、米軍基地上空を飛ぶ小型無人機『ドローン』を規制することを要求していたとされる。だが小野寺氏は会談後、その内容には一切触れず、米軍機の事故について申し入れたことを強調している。今回も、マティス氏の謝罪を巡り小野寺氏は記者の『【申し訳ない】という言葉か』という問いに、『そういう内容だったと私は理解している』と明確にすることを避け、再発防止の具体策も『しっかりと徹底するというお答えはあったと思う』と、曖昧だ。」
④「いくら政府が『申し入れをした』と強調しても事故は続いており、米軍が深刻に受け止めているかは不明だ。それとも、うわべだけのやりとりに過ぎないのか。その内容を明らかにし再発防止策が明示されない限り、後者だと受け止められても仕方ない。」
(東京報道部・大城大輔)


(11)沖縄タイムス-米軍トラブル続発「クレイジー」 沖縄県、全機の点検要求-2018年1月10日 15:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場所属の米軍ヘリがうるま市伊計島と読谷村に相次いで不時着した問題で、富川盛武副知事は9日、県庁に外務省沖縄事務所の川田司大使と沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を呼び抗議した。富川氏は在沖米軍の全航空機の点検と、その間の飛行中止を重ねて要請した。」
②「富川氏は、昨年12月のCH53E大型輸送ヘリによる小学校への部品落下事故後、県などが安全管理体制の見直しを求めてきたにも関わらず事故が発生したことに『強い憤りを禁じ得ない』と批判。全機種の点検などを日本政府の責任で米軍に実施させるよう求めた。さらに、富川氏は事故の頻発は『日米同盟、安全保障体制への脅威だ』と指摘。読谷村に不時着したAH1Z攻撃ヘリが翌9日、地元への説明がないまま普天間飛行場へ向け離陸したことに『何の説明もなく飛び立つのは理解しがたい』と対応を疑問視した。その上で、『県民の不安は一層増している。実効性のある不安除去と事故防止策を第一に求める』と訴えた。」
③「また、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が富川氏に対し、トラブルが続発する現状を『クレイジー』と表現したことに触れ、『統制がとれていないという解釈もできる。米軍の管理体制が非常に緩いことを示している』と不快感を示した。」
④「川田氏は、ニコルソン氏に電話で整備体制の見直しなどを求めたと、明らかにした。」
⑤「謝花喜一郎知事公室長は米側には県民の不安が伝わっていないとし、県民との溝を埋めるために県、米軍、日本政府で構成する協議会の設置を強く要請した。」




# by asyagi-df-2014 | 2018-01-10 17:44 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスが伝える【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物】⑦⑧。

 沖縄タイムスは、【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物】の連載を2017年12月15日から始めた。
沖縄タイムスは15日の連載の始めに、「13日、宜野湾市の普天間第二小学校に米軍CH53E大型ヘリの窓が落下した。緊急着陸、墜落、炎上…。米軍機関連の事故が頻発する危機的状況を考える。」、とその意図を明確にしている。
 
 どうして、「もう飛ばないで」なのか。
 やはり、じっくり話を聞こう。


Ⅰ.脳裏によみがえる惨劇 またか、ではなく「やはり」【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物・7】-2017年12月22日 17:00


(1)「米軍施政下の1959年6月30日。うるま市石川の宮森小学校とその周辺に嘉手納基地所属の米軍戦闘機が墜落し、児童11人、住民6人、後遺症で亡くなった1人の計18人が命を落とした。200人以上の死傷者が出た事故は、米軍が戦後沖縄で起こした最大の墜落事故となった。一歩間違えれば、再び児童や住民が犠牲になりかねなかった普天間第二小学校での落下事故。宮森の遺族や関係者らの脳裏に、あの惨劇がよぎった。」
(2)「『またか、ではなく【やはり起きてしまった】としか言えない』。墜落時、巡回教師として石川・恩納の小中高校で授業をしていた伊波則雄さん(79)=読谷村。米軍機が宮森小に突っ込んでいくのを見てすぐさま現場に駆け付けた一人だ。宮森小の巡回教師だった故豊濱光輝さんが当時、『先生たちは1人も死んでいない』と児童の遺族らに非難されたことを説明し、『私たち教師は被害を受けた悲しさだけでなく、子どもたちを助けられなかった悔しさがある』と目を伏せる。」
(3)「当時と変わらず沖縄の空を米軍機が飛び続ける現状に、『こんな狭い沖縄に米軍基地が集中している。沖縄全体にいつ、どこに落ちてもおかしくはない』と断言。相次ぐ米軍機の事故に『考えたくもないが、現状が変わらなければ、また宮森の悲劇を繰り返すことになりかねない』と強い危機感と怒りをあらわにした。」
(4)「『58年前も今も、私たちからすると危険な状況は変わらない』。墜落の惨劇を語り継ぐNPO法人石川・宮森630会の会長で、当時2年生だっためいを亡くした久高政治さん(69)は憤りを示す。多くの犠牲者を生んだ沖縄戦が終わり、『ようやく平和になる』と県民誰もが願っていた中で起きてしまった墜落事故。久高さんは『米軍基地は今もなお沖縄に居座り続け、基地機能も強化され続けている』と強調した。」
(5)「『墜落で犠牲となった人たちからすると、ああいう悲惨な目に遭うのは自分たちだけでいいと思っているはずだ。なのにどうして、事故が起きるのを止められないのか…』と声を震わせる。『我々県民は、二度とこういう悲劇を繰り返させないという強い意志を日米両政府に示していかなければならない』と訴えた。」(中部報道部・大城志織)


Ⅱ.地獄だ」変わらぬ現状に危機感【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物・8】-2017年12月23日 14:58


(1)「素直で笑顔を絶やさない女の子だった。包み紙にくるまれた甘いキャンディー『ビーガー』が好き。手渡すと『おいしい、おいしい』と喜んで食べた。そして必ず、『ニーニーたちにもあげるから』と残して持って帰る。家族を思いやる優しさにあふれていた。玉那覇正清さん(73)=北谷町浜川=は、10歳年下のいとこを忘れたことがない。」(2)「1965年6月11日、読谷村親志。米軍機がパラシュート投下したトレーラーの下敷きになって、いとこは亡くなった。まだ小学5年生、11歳。自宅の方へ『ゆらゆら』流れ落ちてきたというトレーラー。家の中にいた父親に逃げるようにと知らせ、外へ出た後に命を奪われた。事故の前日、いとこは嘉手納町の玉那覇さんの実家へ遊びに来ていた。『泊まって翌朝帰るように』と声を掛けたが、父親の体調を気にして夜のうちに帰宅した。『あの日帰らなければ死なずに済んだかも』。今も抱える、悔やんでも悔やみきれない思いだ。」
(3)「突然過ぎる死に、両親も親族も『言葉では言い表せない』パニックに陥った。放心状態のまま、いとこの遺体を嘉手納署で確認したのは玉那覇さんだった。眠っているように、きれいな顔。でも、トレーラーに打たれた後頭部を署員に見せられると涙が止まらなかった。『あまりにも普通の亡くなり方と違う。無残だ。』」
(4)「あれから52年。米軍機事故が繰り返されるたびに、『もう二度と隆子と同じような事故は起きてほしくない』と願ってきた。米軍普天間飛行場へオスプレイが配備された時は、反対する県民大会にも足を運んだ。それだけに、普天間第二小にCH53Eヘリが窓を落下させた事故は『ショックだった』と目を伏せる。運動場で落ちた窓は、子どもたちまでわずか十数メートル。『風向きが違いでもしたら、すぐに流れてくる。本当にちょっとの差で助かった。学校の近くで飛び続けたらまた大変なことになる』と危機感を募らせる。」
(5)「嘉手納基地の滑走路の南側に住み、自身も危険と隣り合わせの暮らしを送る。パイロットの顔が見えるほど低空で飛ぶ戦闘機に、『怖い』と孫がおびえて公園から帰ってくることもある。『住んでいる人は地獄だ。早く基地は撤去してもらわないと困る。みんなで力を合わせてやったらできると思う』。玉那覇さんは言葉を振り絞った。」
(中部報道部・下地由実子)=おわり


 『私たち教師は被害を受けた悲しさだけでなく、子どもたちを助けられなかった悔しさがある』、という言葉は、実は、教育条件整備とは何なのかという問いに対する究極の解答を抉り出す。
 そこでは、「またか、ではなく『やはり起きてしまった』としか言えない」、という繰り返しは許されないはずなのだ。
 いつまでも、「当時と変わらず沖縄の空を米軍機が飛び続ける現状に、『こんな狭い沖縄に米軍基地が集中している。沖縄全体にいつ、どこに落ちてもおかしくはない』と断言。相次ぐ米軍機の事故に『考えたくもないが、現状が変わらなければ、また宮森の悲劇を繰り返すことになりかねない』と強い危機感と怒りをあらわにした。」、との状況を許すわけにはいかない。
 本来、『我々県民は、二度とこういう悲劇を繰り返させないという強い意志を日米両政府に示していかなければならない』、という言葉は、日本人総体の声として出てこなくてはならないはずだ。




# by asyagi-df-2014 | 2018-01-10 07:30 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野 高江-から-2018年1月9日

「8日午後4時45分ごろ、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターが、読谷村儀間の比謝川行政組合廃棄物処分場の敷地内に不時着した。けが人などの情報は入っていない。」、と琉球新報は2018年1月8日の夕方速報を報じた。
沖縄県の幹部は、電話で在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官に事態の説明を迫ったという。その時四軍調整官は「クレイジーだ」と漏らしたという。
 しかし、本当にクレージーな状態なのは、日米両政府である。
 その政府の下で、住民は命を必死に守っている。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年1月9日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-【速報】普天間所属ヘリ、また不時着 読谷村儀間-2018年1月8日 18:06


 琉球新報は、「8日午後4時45分ごろ、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターが、読谷村儀間の比謝川行政組合廃棄物処分場の敷地内に不時着した。けが人などの情報は入っていない。近くで畑仕事をしていた人の110番通報を受け、嘉手納署員が現場に向かった。午後6時半現在、ヘリは離陸していない。」、と報じた。
 また、「県警によると乗員は2人で、警告灯が点灯したため不時着したという。不時着した場所は読谷村の西海岸近く。東側約500メートルには住宅地、南側にはホテル日航アリビラがある。」、と報じた。


(2)琉球新報-住民「海に落ちても大変」 伊計島の米軍不時着機移送 不安げに見守る-2018年1月9日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄県うるま市与那城の伊計島に不時着した米軍普天間飛行場所属のヘリが撤去されたことを受け、島の住民からは静かな砂浜が戻ったと安堵(あんど)の声が上がった。同時に、島内での度重なる米軍ヘリ不時着に『次は住宅地に墜落するんじゃないか』など懸念の声も上がった。」
②「機体が別のヘリにつり下げられて運ばれるのを通信制のN高校の屋上から見下ろしていた伊計自治会の玉城正則会長(61)は連休中の出来事に『普段、(砂浜は)島民でにぎわうが、結局ずっと入れなかった。(米軍には)不満しかない』と吐き捨てた。」
③「不時着現場から約100メートル先に自宅がある上田清さん(70)は『やっと機体が撤去されてほっとした』と語る。昨年1月、上田さんの畑の脇の農道に米軍ヘリが不時着した。『いつか住宅地に落ちるんじゃないかと不安で仕方ない』と懸念を示した。」
④「つり下げられた機体は民間定期船の航路を横切った。フェリーで自宅のある津堅島から平敷屋漁港に向かっていた農家の玉城トミ子さんはつり下げを目撃し『びっくりした。目の前だったから、アイヤーナーと思って。風であおられて落ちないかねと怖かった』と顔をこわばらせた。」
⑤「上原勇行組合長は『万が一、つり上げられた機体が海に落ちたら大変だ』と強調した。本島と津堅島を結ぶ民間定期船を運営する神谷観光の神谷幸一代表(70)は『定期船は安心・安全が第一だ。一歩間違えれば事故につながる』と憤慨した。移送の通知が約1時間前だったことにも『ウチナーンチュが見下げられている』と批判した。」



(3)琉球新報-在沖縄米軍トップ、異例の謝罪 事故続発にいら立ちも 沖縄のヘリ不時着、政府関係者も絶句-2018年1月9日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「『異常を通り越して、もう何と言えばいいのか』。3連休の間で2度の不時着。沖縄県幹部は一報を耳にした際、数秒間言葉を失った。県は10日に富川盛武副知事を上京させるなどし、県内にある全米軍機の総点検と飛行中止を政府に改めて求める。」
②「県は昨年12月に宜野湾市の普天間第二小学校に米軍ヘリの窓が落下する事故が起きた際にも同様に求めた。しかし政府は県の訴えを『ロジックが分からない』」(山本朋広防衛副大臣)などと一蹴した。今回の不時着の続発は政府の現状認識の甘さ、危機感の薄さが招いた事態ともいえる。」
③「『What’s going on?!(一体、どうなっているんだ?!)』。富川氏は8日夕、電話で在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官に事態の説明を迫った。午後6時40分ごろ、ニコルソン氏が電話で富川氏に読谷の不時着事案を報告した。ニコルソン氏はこれまでも米軍機のトラブルが発生する度に富川氏に電話してきた。しかし大半は客観的な事実を伝えるだけの『報告』どまり。しかしこの日は違った。」
④「『大変申し訳ない』。ニコルソン氏は謝罪の言葉を口にし、さらに頻発する不時着に『クレイジーだ』と漏らし、いら立ちをにじませた。富川氏は米軍機によるトラブルが相次いでいることを指摘し今後、詳細な説明をするよう求めた。ニコルソン氏も『必ず説明する』と約束した。」
⑤「『なぜ一昨日のニュースをまたやっているのか』。政府関係者の一人は、読谷の不時着を報じるテレビニュース見て、2日前に起きた伊計島の不時着事案だと誤解した。読谷で新たに発生した事案だと気付き絶句した。『官房長官も名護入りするなど政府を挙げて名護市長選に力を入れている最中に』と顔をしかめた。」
⑥「『操縦士や搭乗員。彼らがしっかりすること、これが全ての基本だ』。小野寺五典防衛相は8日夜に出演したテレビ番組でこう語った。米軍機の事故が相次ぐ中、機体の安全性や米軍の組織的な問題ではなく、操縦や整備に当たる米兵に事故原因を矮小(わいしょう)化させた格好だ。」
⑦「相次ぐ米軍機のトラブルについて、防衛省関係者は日本を取り巻く厳しい安全保障環境などにより訓練が激化している点や機体の老朽化などを挙げるが、原因は分かっていない。そんな中、来月の名護市長選など選挙イヤーを迎えた沖縄で事故が頻発している。政府・自民党関係者は『伊計の次は読谷か。あまりにも米軍の事故が多すぎる』と広がる波紋に危機感を募らせた。」
⑧「今回不時着したAH1ヘリはちょうど1年前、伊計島に不時着したものと同型機。AH1ヘリのほか、CH53ヘリ、MV22オスプレイ、UH1Yヘリ。この1年だけでもあらゆる県内米軍基地所属機のトラブルが続いている。嘉手納基地に飛来している外来機の部品落下も起きた。県は全機の総点検と飛行停止を求めているが、実施に当たっては米軍の運用も踏まえた上で一斉実施には固執せず、裁量の余地を与えている。これは、県が必要最低限かつ実現可能なものとして要求していることを意味する。最初から実現できそうにない無理筋の要求を投げているわけではない。」
⑨「政府が1カ月前に取り合わなかった全機点検、飛行停止の要求は『生命が脅かされている』(謝花喜一郎県知事公室長)との不安を抱く県民にとっては切実で、最低限の訴えだ。『政府にはその一歩を誠意を持って示してほしい』。謝花氏は怒りで震えそうになる声を抑えながらこう力を込めた。」
(仲井間郁江、仲村良太)


(4)琉球新報-リゾート地、休日一転 物々しく また米軍ヘリ不時着 突然の異音と低空飛行-2018年1月9日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「また、米軍機の不時着事故か―。連休最終日となった8日夕、小雨がぱらつく中、一面サトウキビ畑が広がるのどかな沖縄県読谷村儀間の民間地に米軍ヘリコプターが不時着した。周辺で畑仕事をしていた人や“遅い正月休み”を満喫していた多くの観光客らが低空飛行する米軍ヘリを目撃し、鳴り響くプロペラ音を聞いていた。『何回、同じことを繰り返すのか』相次ぐ米軍機によるトラブルに県民の怒りと不安はピークに達した。」
②「サトウキビ畑が一面に広がるのどかな田園風景に突然の異音を響かせ、米軍ヘリが降り立った。電柱をかすめるように降下する様子に身をすくませた住民もいる。現場は県内有数の大型リゾートホテルに向かう道路のすぐそばで不安がる観光客もいた。」
③「午後4時20分ごろ、残波ビーチにいた町田宗久さん(53)=同村瀬名波=はヘリの大きな音に思わず空を見上げた。『普段と何か違う。落ちなければいいが』。ヘリ数機が早い速度で南下。その後、不時着があったと聞いて現場に駆け付けた。」
④「儀間恭昇さん(68)=同村儀間=は、サトウキビ畑での作業を終えた直後、米軍ヘリ2機が40~50メートルの高さ飛ぶのを見た。普段より低く、おかしいと思っていると、1機がさらに高度を下げた。『電柱にぶつかるなというぐらいだった』。地面に降りたのに驚き、4時50分、消防に通報した。前を飛んでいた別の1機はそのまま南に向かった。」
⑤「同村渡慶次の与那覇清徳さん(70)は、直前の午後4時ごろまで現場から約100メートルも離れていない畑で作業をしていた。『こんな立て続けに不時着が起きる。怒りはもう頂点に達している』と語気を強めた。」
⑥「神谷乗好さん(78)は、読谷村で以前に米軍機がトレーラーを落下させ、女児が犠牲になったことに触れ『基地は危険だし、戦争にもつながる。早く撤去してほしい。政府がだらしない』と強く批判した。」
⑦「現場からわずか400メートルのホテル日航アリビラ周辺には警察の規制線が張り巡らされ、村道のつじつじに警察官が立つ物々しい態勢。リゾートホテルを取り巻く異様な光景に、宿泊客から『せっかくの休みが台無し』との憤り、『こんなことが実際に起こるなんて』と不安視する声が相次いだ。岐阜県から家族旅行で訪れた松原孝春さん(62)と娘の知恵美さん(32)は食事後にレンタカーでホテルへ戻ろうとしたが、規制のため遠回りを余儀なくされ、約30分間、周辺を走り回った。知恵美さんは『ものすごい数のパトカーとサイレン音に驚いた』。孝春さんも『まさか旅行中に米軍の事故が起きるなんて。何回、同じことを繰り返すのか、米軍に強く抗議したい』と憤った。」


(5)沖縄タイムス-米軍ヘリ不時着:翁長知事「県民は憤まん」 国や米軍を非難-2018年1月9日 08:21


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県うるま市与那城伊計の海岸に米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが不時着したことを受け、翁長雄志知事は8日、『いろんな事件事故を起こしながら何ら改善されないまま。基地を預かっている沖縄県民にとって、本当に憤まんやるかたない』と憤った。名護市内で記者団に答えた。」
②「翁長氏は米海兵隊の予算や部品、整備能力が不足しているという報道に触れた上で『沖縄でこんなに(米軍機が)飛び交っているのを見ると、日本政府の当事者能力のなさと、北朝鮮問題など国際情勢が緊迫する中での米軍のだらしなさを感じる』と批判した。」
③「また、『沖縄が全国の米軍専用施設の70%を引き受けているのに、全国民的な関心は残念ながら低い。ワジワジー(怒り)もするし、悲しくもなる。いろんな思いがあるが、その中で闘っていかなければならない』と述べた。」


(6)沖縄タイムス-読谷の米軍不時着ヘリ、離陸 7分後に普天間着陸-2018年1月9日 07:45


 沖縄タイムスは、「沖縄県読谷村儀間に8日に不時着した米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリは9日午前7時21分、現場を離陸した。7分後に普天間飛行場に着陸した。現場では午前7時前から米兵10人以上が機体をチェック。周辺では20人以上の報道陣が取材した。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-読谷米軍ヘリ不時着:翁長知事「言葉を失う」 日本政府も批判-2018年1月9日 09:37


 沖縄タイムスは、「米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリが読谷村内に不時着した問題で、沖縄県の翁長雄志知事は9日午前、『言葉を失う。日本政府も当事者能力のなさを恥ずかしく感じてもらいたい』と述べ、米軍と日本政府を強く批判した。」、と報じた。
 また、「事故を繰り返す米軍と、それでも米側へ強く抗議しない日本政府に対し『(問題が)たらい回しにされる中で、沖縄問題が埋没する。憤りを感じる』と非難。その上で『悪い循環を断ち切らなければいけない。日本の民主主義が問われている』と訴えた。県は9日、外務、防衛両省の担当者を県庁に呼び抗議する予定で、米軍を呼び出すことも検討している。」、と報じた。


(8)沖縄タイムス-米軍ヘリ不時着:公明が抗議 全航空機の整備総点検など要求-2018年1月9日 10:13


 沖縄タイムスは、「公明党沖縄県本の金城勉代表らは9日午前、沖縄防衛局を訪ね、うるま市と読谷村で相次いだ米軍ヘリの民間地への不時着に抗議した。全航空機の整備総点検と運用の検証、再発防止策を求めた。自民党県連、自由党県連も9日に抗議を予定しており、県内政党に怒りが広がっている。中嶋浩一郎局長は海兵隊に全機種の点検を求めたと説明した上で、読谷村での不時着について『海兵隊によるとテールローターのギアボックスで微少な電気事象をセンサーが検知し、警告灯が点灯して予防着陸した』と述べた。金城代表は『県議会は海兵隊は外に出て行ってくれと決議している。県民の命に関わることがあれば、米軍基地すべて(の撤去)が対象になる』と抗議した。」、と報じた。


(9)沖縄タイムス-相次ぐ米軍ヘリ不時着、マティス国防長官が謝罪 小野寺防衛相と電話会談-2018年1月9日 08:43


 沖縄タイムスは、「【東京】小野寺五典防衛相は9日午前、マティス米国防長官と電話会談し、6日と8日に米軍普天間飛行場所属のヘリが沖縄県内の民間地に相次いで不時着したことを受け、再発防止や点検整備の抜本的対策を求めた。小野寺氏は会談後、記者団にマティス氏から『申し訳ない』との謝罪があったことを明らかにした。」、と報じた。
 また、「マティス氏は安全対策について『重要な課題としてしっかり取り組んでいきたい』との認識を示した。」、と報じた。
 さらに、「小野寺氏は、記者団に『しっかりとした安全を確保した上での飛行が基本だということは日米で共通認識だ』と述べた。会談では北朝鮮問題を含む地域情勢について意見交換し、その中でヘリの不時着の問題にも触れた。」、と伝えた。


(10)沖縄タイムス-米軍ヘリ不時着:沖縄にいることが問題 頼和太郎さん(リムピース編集長)-2018年1月9日 09:08


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「うるまの不時着ではメインローターの回転速度超過というが、本当は、本体に何らかのトラブルがあったのではないか。それにしてもなんでつり下げたのか。落としたら余計に大事故になり危ない。」
②「昨年末から落下事故や不時着が相次ぎ、それぞれの問題ももちろんあるとは思うが、全体としては整備が行き届いてないのではないかと思ってしまう。訓練に忙しくてなのか、予算なのか、どちらもあるかもしれないが。」
③一連の事故などで分かるのは、基地や訓練場がない地域でもヘリが上空を通る以上、県民はいつでも危険にさらされているということ。普天間から辺野古に施設が移っても同様に、沖縄中で危険はある。ヘリやオスプレイが沖縄にいるということが一番の問題点だ。」


(11)沖縄タイムス-米軍ヘリ不時着:しっかり整備と検証を 青木謙知さん(航空評論家)-2018年1月9日 09:10


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「うるまでのヘリ不時着はメインローターの回転速度超過を示す警告が表示した。読谷の不時着も警告灯が点灯したためだという。基本的には警告灯が点灯したら、一分一秒でも早く緊急着陸せざるを得ない。フライトマニュアルにも書いてあり、パイロットは自身の安全と被害を最小限に抑えるため、当たり前の判断をしたといえる。」
②「メインローターの回転速度超過警告などは軍用機だけでなく民間機も起こりうる。機械なのでこれを完全になくすことは不可能。それよりも警告が出た後、いかに安全に着陸するかの対策や訓練をしっかりするということが求められる。」
③「ただ、ここまで事故や不時着が続くのはさすがにおかしいとも思う。整備が本当に十分になされているのか、検証が必要だ。」


(12)琉球新報-原因は「ギアボックスに電気的事象」 警告灯点灯で「予防着陸」 防衛局長が説明-2018年1月9日 09:59


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリ1機が読谷村の一般廃棄物最終処分場の敷地内に不時着した問題で、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は9日午前、不時着の原因について『テールローター(後部回転翼)のギアボックスで微少な電気的事象をセンサーが検知し、警告灯が点灯したため、いわゆる予防着陸を行った』と述べた。同日、抗議に訪れた公明党県本の議員に説明した。」
②「不時着したヘリは9日午前7時20分ごろに離陸し、約6分後に所属する普天間飛行場に着陸した。」



(13)琉球新報-今年初めての搬入 辺野古ゲート前、市民らは抗議-2018年1月9日 13:27


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で9日午前、土砂や石材などを積んだトラックやミキサー車など116台が工事用車両のゲートからキャンプシュワブに入った。雨が降り肌寒い中、ゲート前では、搬入を阻止しようと約30人の新基地建設に反対する市民らが座り込んだ。」
②「警察の機動隊員が一人ずつ排除し、ゲート前のスペースを確保。午前9時すぎから次々に車両が入った。市民たちは、車両に向かい『「美ら海を基地にするな』『再び沖縄を戦場にする基地は造るな』と訴えた。」
③「建設資材の搬入は、今年に入り、初めて。午前11時半現在、市民たちは次の搬入に向け、ゲート前で座り込みを続けている。」


(14)沖縄タイムス-辺野古新基地:2018年初の搬入 工事車両180台が基地内へ-2018年1月9日 15:02


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの工事車両用ゲート前で9日、新基地建設に反対する市民ら約30人が座り込んだ。機動隊が市民らを強制排除し、生コン車や石材を積んだトラックなど180台を基地内に入れた。年が明けて基地内に工事用車両が入るのは初めて。悪天候のため、海上行動は中止となった。」、と報じた。
 また、「米軍ヘリの不時着が相次ぐ中、工事車両が搬入されたことに、男性市民は『県民感情に配慮しなくなった。事故と基地建設は切り離し、粛々と工事を進めるという国のメッセージなのだろう』とため息をついた。」、と報じた。


(15)沖縄タイムス-相次ぐ米軍ヘリ不時着、沖縄・富川副知事が抗議 全機種点検と飛行停止を要求-2018年1月9日 14:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場所属の米軍ヘリが伊計島と読谷村に相次いで不時着した問題で、沖縄県の富川盛武副知事は9日、県庁に外務省沖縄事務所の川田司大使と沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を呼び抗議した。富川氏は在沖米軍の全航空機の点検と、その間の全機種の飛行中止を重ねて要請した。」
②「富川氏は、昨年12月のCH53E大型輸送ヘリによる小学校への部品落下事故後、県などが安全管理体制の見直しを求めてきたにも関わらず事故が発生したことに『強い憤りを禁じ得ない』と批判。全機種の点検などを日本政府の責任で実施させるよう求めた。さらに、富川氏は事故の頻発は『日米同盟、安全保障体制への脅威だ。米軍の訓練ができなくなる可能性もある』と指摘。読谷村に不時着したAH1Z攻撃ヘリが翌9日に離陸したことに『県民の不安は一層増殖している。実効性のある不安除去と事故防止策を第一に求める』と訴えた。」
③「川田氏は米側へ抗議したと説明した上で、河野太郎外相が同日中にハガティ駐日米大使へ抗議すると明かした。」




# by asyagi-df-2014 | 2018-01-09 17:12 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスが伝える【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物】④⑤⑥。

 沖縄タイムスは、【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物】の連載を2017年12月15日から始めた。
沖縄タイムスは15日の連載の始めに、「13日、宜野湾市の普天間第二小学校に米軍CH53E大型ヘリの窓が落下した。緊急着陸、墜落、炎上…。米軍機関連の事故が頻発する危機的状況を考える。」、とその意図を明確にしている。
 
 どうして、「もう飛ばないで」なのか。
 やはり、じっくり話を聞こう。


Ⅰ.異例の抗議 議会中断、宜野湾全市議が行動【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物・4】-2017年12月19日 12:00


(1)「13日午前11時35分ごろ、保護者や報道陣らで騒然とする普天間第二小学校に宜野湾市のバス1台が横付けされた。降りてきたのは、宜野湾市議約20人。開催中だった12月定例会一般質問を議長の権限で急きょ休会にし、全員で駆け付けた。足早に正門へと急ぎ、一様に険しい表情の議員たち。学校関係者に案内されるまで、窓が落ちた100メートルほど先の運動場をじっと見据えていた。」
(2)「体育の授業中に校庭に重さ7・7キロの窓が落ちた今回の事故。『受けた衝撃はあの時と同じ。大惨事だ』。同日午後に市役所で沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長と外務省沖縄事務所の川田司大使に向き合った上地安之副議長は、2004年の沖縄国際大学へのヘリ墜落事故と重ねて強い憤りを表した。」
(3)「7日には市野嵩の緑ヶ丘保育園で落下事故があったばかり。大城政利議長は『許せない。しっかり取り組まないと子どもの安全な教育環境が守れない』と憤った。市民に広がる不安と怒りを背景に市議会の動きは早く、議会日程の変更を含め異例ずくめだった。」
(4)「事故翌日の14日に基地関係特別委員会が抗議決議案の提案を決め、15日に本会議を開き全会一致で可決した。その日のうちに行った日米関係機関への抗議要請に参加したのは25人の市議全員。沖国大ヘリ墜落時以来13年ぶりのことだ。宜野湾市議会だけではない。18日までに抗議決議可決は少なくとも12市町村議会に広がった。CH53Eヘリは米軍普天間飛行場所属だが、飛行は宜野湾市に限らない。安全であるべき学校で命が脅かされたことと、相次ぐ落下事故への危機感はほかの自治体も同じ。中城と北中城の両村議会は、飛行ルートに村内が含まれることを挙げ、それぞれ『全ての米軍機の飛行停止』と『住宅地上空での飛行訓練禁止』を求めた。」
(5)「嘉手納町議会も当事者としての怒りを表した。CH53Eはたびたび嘉手納基地に飛来し、住宅地上空を低空で飛ぶ。町民が巻き添えに遭う危険を挙げ、同基地への飛来禁止と住宅地上空の飛行禁止を要求。『普天間基地の一日も早い閉鎖・返還と5年以内の運用停止の実現』を盛り込んだ。」
(6)「基地対策特別委員会の當山均委員長によると嘉手納基地以外の基地の閉鎖に言及するのは初とみられる。『町民にとって人ごとではない』と語気を強めた。」      (中部報道部・勝浦大輔、下地由実子、溝井洋輔)


Ⅱ.「想定外の早さ」沖縄県警、異例の基地内調査の舞台裏【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物・5】-2017年12月20日 19:05


(1)「『24時間たたずに回答がきた。想定外の早さだ』。CH53E大型輸送ヘリの窓が普天間第二小学校に落下した事故から一夜明けた14日午前。沖縄県警は普天間飛行場内で異例の基地内調査を実施した。調査への協力要請への米軍の返答は事故当日の13日にあり、県警幹部は驚きを隠さなかった。舞台裏には、事態を重くみた日本政府から米側への働き掛けもあった。昨年末、普天間所属のオスプレイが名護市の海岸に墜落。今年10月には東村高江に不時着したCH53Eが炎上し、今月7日にはCH53Eの部品が宜野湾市内の保育園に落下したとみられる事案も発生した。米軍機事故が立て続けに起こり、今回は窓の落下地点と児童の距離がわずか十数メートルという『人命を脅かす重大な事案』(県警幹部)。一部報道機関のカメラに落下の一部始終が映るなど米軍の関与も明らかで、別の県警幹部は『調査協力を得られるよう、外務省や官邸も今まで以上に米側に働き掛けた』と明かす。」
(2)「県警は搭乗員への事情聴取も求めているが、米軍からの回答はないという。業務上過失致傷や航空法違反容疑を視野に入れた調査を進めるが、鍵となる聴取ができなければ立件は困難を極める。運動場にいた4年男児は落下による風圧で飛んできた物が当たり痛みを訴えていた。だが目立ったけがはなく、捜査関係者は『窓落下と物が当たったことの因果関係を立証するのは難しい』と漏らす。」
(3)「航空機から物の投下を禁じる航空法第89条は故意を前提とするほか、日米地位協定に伴う『航空法特例法』で米軍機は89条の対象外。容疑が固まらず、令状による捜査もできない現状に県警幹部は『他に当てはまるものが見当たらない』と頭を抱える。」
(4)「9月、オランダ航空機のパネルが落下し、大阪市内の国道を走っていた車に直撃。茨城県の会社敷地内では全日空機から脱落したパネルが見つかった。航空機事故に詳しい東海大学の池田良彦客員教授は部品落下事故について「法律の新設や法解釈の変更は難しいが、それらを含めた多角的な議論をする必要はある」と指摘する。」
(5)「窓落下が公務中の事故と判断されれば、第1次裁判権は米側にある。池田教授は『国内法で裁けない可能性がある以上、政治的決着が合理的道筋。たまたま人身被害がなかっただけ。政府は危険性除去を最優先に対応する必要がある』と強調した。」 
(社会部・新垣卓也、嘉良謙太朗)


Ⅲ.「約束守ったことない」日米合意に不信感【もう飛ばないで 米軍ヘリ落下物・6】-2017年12月21日 14:06


(1)「『学校の上を飛ばないと米軍は言うが、口では何とでも言える。彼らは約束を守ったことがない』。CH53ヘリが飛行を再開した19日の午後4時すぎ、落下物の恐怖を味わった宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園。6歳の娘と3歳の息子を迎えにきた父親(34)は、子どもと手をつなぎ、淡々とした口調にやるせなさをにじませた。」
(2)「同じころ普天間第二小から約300メートル離れた市新城の住宅地。60代男性は『米軍にはウチナーンチュの気持ちが伝わっていない』と吐き捨てるように語った。」
(3)「米軍は学校の上を『最大限飛ばない』と言い、日本政府は容認した。しかし基地周辺に住む人で、その“口約束”を信じる人は少ない。ルールを守らない運用を肌で感じているからだ。」
(4)「沖縄国際大学へのヘリ墜落後の2007年合意で飛行経路から外れたはずの普天間第二小と緑ヶ丘保育園に落下物があった今回の事故。ルールが破られていることをはからずも証明した。12年にオスプレイが配備される前『住宅密集地は極力飛ばない』と合意された。だが『極力』との逃げ言葉を盾に住宅地上空の飛行は常態化する。なぜ米軍の合意違反がまかり通るのか。前泊博盛沖国大教授は合意の趣旨をねじ曲げる『逃げ言葉』の問題点を挙げる。配備後に合意違反と指摘されると『可能な限り』に変わった。前泊教授は『合意違反の飛行を正当化するための布石、追及をかわすための曖昧な逃げ言葉で、今回の発言とも重なる』と指摘。『合意違反に対する毅然(きぜん)とした抗議姿勢、罰則規定がない限り再発防止はできない』と強調した。」
(5)「午後10時〜翌朝6時まで米軍機の飛行が制限されるはずの1996年の日米合意は骨抜きにされている。嘉手納基地の滑走路延長線上にある、うるま市栄野比。兼島兼俊さん(73)は午前0時〜午前6時の爆音を記録する。爆音訴訟で司法が違法認定しても日米合意があっても増すばかりの被害を告発するためだ。今年3月にたたき起こされたのは30回。午前3時台の20分間に3回続いた日もあった。兼島さんは『これでどうやったら眠れるのか。米軍が言う『最大限飛ばない』はうそっぱちとしか言えない』。自らの睡眠を削りながらも記録を続け、不条理が続く現状を多くの県民に知ってほしいと願う。」(中部報道部・比嘉太一、溝井洋輔、大城志織、社会部・松田麗香)



 どうして、「もう飛ばないで」、と言わなければならないのか。
 気づかされることは、「日米地位協定に伴う『航空法特例法』で米軍機は89条の対象外」というやりきれない壁が、常に沖縄側からは見えていることだ。
 そして、この言葉は、日本人がどれぐらいこのことについて自覚しているのか、ということへの「異論」でもあるのだ。
 果たして、「目下の同盟」を必死に守ろうとする日本政府は、「窓落下が公務中の事故と判断されれば、第1次裁判権は米側にある。池田教授は『国内法で裁けない可能性がある以上、政治的決着が合理的道筋。たまたま人身被害がなかっただけ。政府は危険性除去を最優先に対応する必要がある』」、ということに気づくのか。
 実は、『学校の上を飛ばないと米軍は言うが、口では何とでも言える。彼らは約束を守ったことがない』『米軍にはウチナーンチュの気持ちが伝わっていない』、という言葉が、「目下の同盟」を必死に守ろうとする日本政府を試している。
 何故なら、「目下の同盟」を必死に守ろうとする日本政府自身が、これまでも、『最大限飛ばない』が『可能な限り』にしか意味がないようにしてきたのだから。




# by asyagi-df-2014 | 2018-01-09 07:28 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野 高江-から-2018年1月8日

 『うちなーぬ地(じー)どぅやる(沖縄の土地だぞ)』。
 中山間地に住むことで、その痛みが伝わるようになった。
私たちの目の前の景色の50メートル先にヘリが不時着、墜落することのむごさをみつめる。
 それでもなお、『頻度が高すぎる』から『その先には重大事故が懸念される』への結論が、『沖縄は日本と米国との【陰謀】の犠牲になっている』(琉球新報)であるとしたら、日本という国のゆがみを正さなければならない。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年1月8日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-住民「いつか墜落」 恵みの浜規制に怒り 米軍ヘリ伊計不時着-2018年1月8日 06:10


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【伊計島=うるま】米軍ヘリが不時着した現場から約300メートル離れたところに自宅がある島田朝秀さん(70)が7日午前、現場を訪れ、幼い頃から庭のように親しんできた浜に居座る米軍ヘリをにらみつけた。『こんな小さな島で1年に2度の不時着。延長線上に墜落の可能性があるのは当たり前のこと。生死にかかわる問題だ』と語り、即時の飛行ルートの変更などを強く求めた。沖縄市内で木工体験ができる工房を営む。本島で療養中の母親の近くで過ごすため、平日は職場で寝泊まりしており、日曜の7日朝、自宅に戻って不時着を知った。すぐに浜に向かったが、規制で自由に出入りできないことに怒りがこみ上げた。」
②「タコや貝など豊かな収穫をもたらす大切な浜だ。『小さい頃からの遊び場。この元旦は日の出を見て、孫たちとカニ取りをしたばかり』。昨年12月には島にある通信制のN高校の生徒らに自宅で木工体験をしてもらった。飾り付けにした貝や海草などもこの浜で拾ったものだ。」
③「『安全策も示されずにまた飛び続けるなんて理不尽は許されない。機体の老朽化は分かりきったこと。どこでも落ちる可能性がある。全県的な問題だ』」。繰り返される米軍機のトラブルを基地周辺や飛行ルート周辺だけの問題としてほしくないとの思いが強い言葉にこもった。」
④「不時着のあった6日、規制のために市議が現場に立ち入れないこともあったという。7日は県警の案内で議員は入れるようになったが、現場周辺を取り巻く規制線を見た市議の一人は『うちなーぬ地(じー)どぅやる(沖縄の土地だぞ)』とつぶやき、悔しさをにじませた。」


(2)琉球新報-「在沖海兵隊撤退を」 米シンクタンク・バンドー氏 陸上戦力は不要-2018年1月8日 06:20


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米保守系有力シンクタンクのケイトー研究所で上級研究員を務めるダグ・バンドー氏が7日来沖し、琉球新報のインタビューに応じた。バンドー氏は在沖米海兵隊について『沖縄の過剰な基地負担や必要性からしても、もう立ち去るべきだ』と本国への撤退を提起した。さらに尖閣諸島有事や朝鮮半島有事では『米国は陸上戦力(海兵隊)を使うとは思わない。海兵隊はあくまで支援部隊だ』と述べ、海兵隊の東アジアでの必要性も否定した。」
②「尖閣諸島の有事や紛争を想定した時の米軍の対応を巡っては『尖閣がどうとかではなく、朝鮮半島で起こっていることに注目している』と説明した。その上で『中国だと海域、空域の軍事活動の方が気にかかるところだろう。(尖閣への対応は)最終的には日本が決めることで、米軍は直接関係していることではない』と断じた。」
③「沖縄で軍事駐留が続く現状については『沖縄は日本と米国との【陰謀】の犠牲になっている』と解説した。基地問題で沖縄が要求しても『ワシントン(米政府)は日本政府に言えと言う。日本政府にとっては、遠く離れた、政治的に力もない沖縄に基地を置いておくのが簡単。日本と米国は共に沖縄を犠牲にして利益を得ている』と指摘した。」
④「バンドー氏はこれまでも海兵隊撤退論を展開している。沖縄は1995年の少女乱暴事件後に来沖して以来2度目。米海兵隊普天間飛行場や辺野古新基地建設の現場を視察するほか、稲嶺進名護市長や安全保障などの研究者とも面談する。」
⑤「ケイトー研究所は、他国への軍事介入を嫌うリバタリアン(自由至上主義)系のシンクタンク。これまでにも海兵隊の本国への撤退論を展開しており、ジョン・グレーザー外交政策研究ディレクターも昨年9月に、『米軍は海外基地から撤退すべきだ』とする政策分析リポートを発表している。」


(3)琉球新報-伊計島不時着米軍ヘリ きょうにもつり上げ移送、撤去-2018年1月8日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【伊計島=うるま】米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリコプターがうるま市与那城の伊計島に不時着した問題で、米軍が8日にも不時着した機体を別のヘリでつり上げ、うるま市勝連の米海軍ホワイトビーチに移送する。7日夕、米軍から沖縄防衛局に連絡があった。米軍機のつり下げ訓練は過去に物資の落下を起こしており、地元側が禁止や自粛を求めてきた。海上を経由するとみられるが、つり上げによる移送が実施されれば、さらなる反発を招く恐れがある。」
②「島袋俊夫うるま市長は7日午前、説明のために市役所を訪れた沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長に抗議した。島袋市長は連続している米軍機の事故、トラブルを念頭に『頻度が高すぎる』と批判した。『その先には重大事故が懸念される』とも指摘。米軍の事故後の対応や安全対策についても不信感をあらわにした。」
③「中嶋局長と面会した伊計自治会の玉城正則会長は『住宅地に落ちたら大変な被害になる。人命を失えば戻らない』と飛行ルート変更や機体整備の徹底などを強く求めた。漁業にも影響が出ていることから、機体の早期撤去も要望した。」
④「うるま市与那城の伊計島の砂浜では7日、小雨の中、機体から主回転翼などの取り外し作業が行われた。つり上げ撤去に向けて軽量化を図ったとみられる。取り外しの作業は午後には終了。機体は浜に残されたままで、周辺の規制は続いている。8日の天候次第では、同日中につり上げ移送を行うか、不確定な部分もある。」
⑤「沖縄防衛局によると、海兵隊は不時着の理由について『メーンローターの回転速度超過を示す警告表示があったため』と説明した。」
⑥「中嶋局長は現場を視察した。米海兵隊基地司令官のポール・J・ロック准将に対して、飛行の安全に努めるよう申し入れたという。」
⑦「7日は午前7時ごろから機体周辺での作業が始まった。浜に向かう道に米軍の大型トラックが停車し、ホースなどの資機材を兵員が機体周辺まで運び、機体から取り外した主回転翼などを運び出す作業が続いた。正午すぎには、主回転翼が全て取り外された。午後2時すぎ、米軍側から周辺を規制している県警に対して『7日中の機体撤去はない』などとする通知があった。」


(4)沖縄タイムス-米軍ヘリの飛行ルート変えて 不安募らす沖縄・伊計島住民-2018年1月8日 09:26


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「午前10時すぎ、伊計公民館で中嶋浩一郎防衛局長らの謝罪を受けた玉城正則自治会長(61)。昨年1月にAH1Z攻撃ヘリが島内の農道に不時着した事故を挙げ、『昨年も言ったが飛行ルートを変えてほしい。同じ事の繰り返しになる』と語気を強めた。頭を下げる中嶋局長らに『空手形でなく、米軍に言うべきことはちゃんと言って。まるで復帰前の占領下のようだ』と憤った。」
②「不時着地点から300メートルほどの位置に自宅がある島田朝秀さん(70)は、新聞で事故を知り現場に駆け付けた。『1年で2回も不時着があるなんて異常だ。命を危険にさらして、集落の上空を飛ぶ理由があるのか』と激怒した。」
③「伊計島出身でうるま市平良川に住む奥濱眞一さん(83)は今も屋敷や畑があり、毎週通う。昔はよく来た浜だと懐かしそうに語り、『米軍がまたやったかと思った。わじわじーする。早く持って行ってくれ』と話した。」
④「ニュースで不時着を知って訪れた同島出身で宜野湾市大山の女性(80)は『大変なことだ。米軍機の事故が続いていて怖い。また何かあっては困る』と顔をしかめた。潮干狩りを楽しむ場所でもあるといい、『機体は早く帰ってほしい。もう飛ばないで』と訴えた。」


(5)沖縄タイムス-選ばれたのは石川真生さん フランス日刊紙が写真集評価 17年の10選-2018年1月8日 05:15


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県豊見城市在住の写真家、石川真生さん(64)が昨年発刊した写真集『赤花 アカバナー、沖縄の女』が、フランスの日刊紙リベラシオンの2017年に発刊されたアート関連書籍10選の1冊に選ばれ、6日までに同紙ホームページ上で発表された。石川さんは『メード・イン・沖縄の写真が世界で認められてうれしい』と喜びを話している。」
②「同写真集は、石川さんが1970年代に基地の街を撮った写真を再編集。ニューヨークの出版社が昨年3月に600部限定で刊行した。リベラシオン紙がウェブサイトで発表した10冊では、17年に目立った写真集や展覧会図録、アーティスト書籍として、石川さんの写真集と共に略歴などが紹介されている。」
③「これまで石川さんは米兵や基地の街の女性、港湾労働者ら、沖縄で生きる人々を人間味あふれる視点で撮影。近年は沖縄の社会問題をテーマに『大琉球写真絵巻』と題する創作写真シリーズを手掛ける。昨年2月に検診でがんが見つかったが、摘出手術を乗り越え現在も活動を続けている。昨年3月には、がんの手術を延期して渡米し、ニューヨークでの写真集刊行イベントや国際写真展に参加。同11月にはフランスで開催された世界最大の写真見本市への出展など、国際的活動が注目されている。」
④「石川さんは『医者に渡米を止められたが、やりたいことをやった結果であり、行って良かった。沖縄人の撮った沖縄の写真が世界で評価されたことがうれしい』と話している。」


(6)沖縄タイムス-落ちる恐怖「変わらぬ」沖縄の保育園事故1カ月 園長、憤り続く-2018年1月8日 11:44


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリから円筒状の部品が落下したとみられる事故から、7日で1カ月が過ぎた。米軍は落下を認めず、何事もなかったかのように園上空を飛び続けている。事故6日後には普天間第二小学校の運動場に同型ヘリから窓が落下。さらに6日、普天間所属のUH1Yヘリが伊計島に不時着した。神谷武宏園長(55)は『米軍は、飛ぶ下に人間がいる感覚がない。あればもう飛べないはず。どういう神経をしているのか』と相次ぐ事故に憤りを隠さない。わずかにずれれば、園庭で遊ぶ子どもの頭に部品が落ちていた。この1カ月、保護者と共に立ち上がり、懸命に声を上げてきた。」
②「沖縄防衛局、県には2回ずつ、在沖米総領事館や外務省沖縄事務所などの関係機関にも嘆願書や全国から募った署名を手に出向いた。市民大会の壇上にも上がった。『今できる精いっぱいの訴えをしている。父母会が話し合い、活動が発展した』と振り返る。一方で、誹謗(ひぼう)中傷やメディアへの露出が続くプレッシャーが精神的負担となり、『もうやめたい』との保護者の声もあったと明かす。その都度、県内外から寄せられた支援の言葉や卒園生の父母らに励まされ、苦境を乗り越えることができたという。」
③「米軍は、飛行中の機体から部品が落下したとは認めていない。『過去に金武町で起きた流弾事件でも、米軍は関与を認めず押し切った。米軍のやり方は一貫している』と不信感をあらわにした。」
④「行動を起こしても園上空を米軍機が飛び交う現状に歯止めが掛からず、窓落下、不時着と事故が止まらない。民間地に落ちることが間近に迫っているようで恐ろしい。『この恐怖は県外の人にはない感覚。遠くの出来事だと思い、格差がある』と嘆くが、『これが沖縄。戦後73年になっても何も変わらない実情を、発信し続けなければ』と語気を強めた。」(中部報道部・勝浦大輔)


(7)沖縄タイムス-沖縄 米軍機の腐食加速 海兵隊が機体循環計画 塩害や強風「環境過酷」-2018年1月8日 12:03


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊当局が、沖縄やハワイの過酷な自然環境が米軍機の腐食を加速させているとし、機体保護を目的に米本国の基地などと航空機の交換(ローテーション)計画を策定していることが7日までに分かった。頻発する事故の背景に、老朽化や軍事費削減による整備体制の悪化が指摘される中、海域に囲まれ塩害や強風など沖縄の自然環境も機体に影響を与えていることを示している。沖縄の自然環境が機体に与える悪影響を米軍当局が認め、世界的な規模で対策を取るのは初めてとみられる。海兵隊の年間基本運用方針を盛り込んだ米海兵航空計画2018の中で明らかにした。」
②「海兵隊は、航空機交換計画の目的について、『機体の劣化を加速させる沖縄やハワイなどの環境下における時間を削減する』とその必要性を指摘。航空機のローテーション計画により、機体の保護と整備時間の削減が可能になり、大型輸送ヘリCH53Eの追加整備などの削減にもつながるなどと利点を強調している。」
③「海兵隊当局は7日までに本紙の取材に対し、当局主導で現在策定中の同計画は、沖縄などの腐食が起こり得る厳しい自然環境下で運用されている軍用機を必要に応じて他基地配属機とローテーションすることにより機体を保護するのが目的などと趣旨を説明した上で、『米兵数や兵力構成を削減させる意図はない』と強調した。一方で、機体の耐用年数など沖縄の自然環境が軍用機にどの程度の影響を与えているか、具体的な腐食の現状については明らかにしなかった。」
④「沖縄では昨年、老朽化の激しい大型輸送ヘリCH53Eなどの事故が頻発した。予算削減による整備費不足に影響が指摘されるなか、事故の多発に歯止めがかからないことから、米国防総省は事故原因と軍事費削減の影響などの関連性を調査していた。」


(8)沖縄タイムス-海兵隊の機体交換:低予算で苦肉の「安全」策 事故防止効果は不透明-2018年1月8日 12:05


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米海兵隊は、沖縄の亜熱帯海洋性気候が米軍機に与える影響を考慮し、これまで防さび対策などを講じてきたが、軍事費の大幅削減が整備面を直撃。事故やトラブルは頻発するものの、予算の先行きは見通せず、機体の老朽化や部品不足などの状況が改善する見込みが立たない中で浮かんだ『航空機交換計画』は、いわば“苦肉の策”と言え、県民の安全を守る抜本的な解決策からはほど遠い。」(平安名純代・米国特約記者)
②「海兵隊は1年の基本方針を示す航空計画に、沖縄やハワイに配備されている航空機の交換計画を新たな計画として盛り込み、この中で同計画の利点として『(大型輸送ヘリ)CH53Eの追加整備の削減』が可能になると強調する。」
③「沖縄では昨年、米軍普天間飛行場所属機の中で最も老朽化の激しい同機種の事故が頻発した。昨年6月には警告表示が点灯したため久米島空港に緊急着陸。10月には東村高江で飛行中にエンジンから出火して民間の牧草地に緊急着陸後に炎上。12月7日には保育園の屋根で円筒が発見され、同月13日には普天間第二小学校に窓が落下するなど事故が相次いだ。」
④「米海兵隊当局者によると、沖縄やハワイの各基地所属機で、環境による腐食の影響がみられる、あるいは影響を受けそうな機体を特定し、他基地所属の同型機と一定期間交換することで、影響を最小限に抑える方針で、詳細はこれから本格化させるという。」
⑤「海兵隊の事故増加を巡っては、米議会からも強い批判が巻き起こり、抜本的対策が求められているが、こうした機体の交換計画がどの程度の事故防止につながるかは未知数だ。
海兵隊当局によると、2016年度にクラスC(軽傷または損害額5万~50万ドル未満)の事故数が前年度比で倍増。海兵隊が所有する全航空機1065機を調査した結果、稼働率は41・5%と判明した。」
⑥「特に老朽化の激しい機種の稼働率が著しく低下していたことから、対策など見直しを進めてきたという。」


(9)沖縄タイムス-米軍準機関紙がヘリ不時着事故報道「地元が懸念」-2018年1月8日 12:15


 沖縄タイムスは、「【平安名純代・米国特約記者】米軍準機関紙『星条旗』は7日、米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリコプターが、うるま市の伊計島に不時着したと報じた。沖縄で頻発する米軍機による一連の事故が地元住民の安全に対する懸念を高めていると指摘している。同紙は今回のトラブルについて海兵隊が『主回転翼の回転速度超過を示す警告表示が出たため』と説明し、『乗員が誰も負傷せず、機体にも損傷がなかったことに感謝している』と述べていると指摘。一方で、沖縄では事故やトラブルが相次ぎ、米軍機の安全性に対する懸念を高めていると報じた。」、と報じた。
 また、「米紙ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストは7日の電子版で、『ローターの問題で米軍ヘリが緊急着陸』と題したAP通信の東京発の記事をそれぞれ配信した。」、と報じた。


(10)琉球新報-不時着ヘリをつり下げ撤去 伊計島からホワイトビーチへ-2018年1月8日 11:09


 琉球新報は、「【伊計島=うるま】うるま市与那城の伊計島に6日不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが8日午前10時18分、米軍CH53ヘリにつり下げられ、約10キロ先にある市勝連の米軍ホワイトビーチへと撤去された。撤去後、海岸の様子を視察した伊計自治会の玉城正則会長は『島の静かな日常を台無しにされた』と怒りを示し、米側に飛行ルート変更などを求めることを強調した。」、と報じた。




# by asyagi-df-2014 | 2018-01-08 17:30 | 沖縄から | Comments(0)

社説、論説から。~琉球新報20171216~

全国の新聞社の気になる社説、論説を不定期に取り上げて考える。
多くの内容は、「社説・論説-47NEWS」からの紹介となる。




 辺野古の新基地建設にかかわって、琉球新報は2017年12月16日、「米軍『経路』逸脱否定 例外なき協定の締結を」、と社説で論評した。
 何が問題なのか。
琉球新報は、次のように指摘する。


(1)「小学校の上空を米軍機が飛行することが、日米間で確認された経路を逸脱し合意違反に当たるとの指摘について、在沖米海兵隊は『海兵隊の運用は日米間の合意に沿って行っている』とし、合意違反との指摘を否定した。」
(2)「1996年に日米が合意した普天間飛行場の航空機騒音規制措置(騒音防止協定)は、米軍普天間飛行場を離着陸する飛行経路(場周経路)の設定について『学校、病院を含む人口稠密(ちゅうみつ)地域を避ける』としている。普天間飛行場周辺には小中高校や幼稚園、保育園、大学などの教育機関が16カ所隣接している。」
(3)「ただ協定には『できる限り』とのただし書きがある。米軍はこの例外規定を持ち出して、協定の合意違反を否定した可能性がある。しかし、2004年の米軍ヘリ沖縄国際大墜落事故を受け、07年に日米で飛行経路を再検討している。その際、普天間第二小学校の上空を避けることを確認しているはずだ。明らかな合意違反だ。」


 したがって、琉球新報はこのことについて、「本国でこのような詭弁が許されるのか。命の二重基準を許さないために新たな取り決めが必要だ。」、と断ずるのである。


 また、琉球新報は、日米地位協定や『できる限り』と表現される「運用」問題に関して、日本政府の責任を追及する。


(1)「今回の米軍ヘリ窓落下事故を受けて来県した福田達夫防衛政務官は、在沖米軍ナンバー2との会談で『そもそも場周経路から外れている』と指摘し、場周経路の順守を求めた。日本側も経路逸脱を問題視している。しかし、米軍に協定の運用を任せている限り、ただし書きを持ち出して、小学校上空を飛び続ける。ただし書きを認めた日本政府にも責任がある。例外なき新たな協定を締結するため、政府は米国と交渉する責務がある。」
(2)「騒音防止協定の抜け穴は飛行経路だけではない。夜間に及ぶ米軍機の騒音が、米空軍嘉手納基地や普天間周辺、本島北部の米軍ヘリ発着場周辺の住民を苦しめている。協定は午後10時から翌午前6時までの飛行と地上の活動は禁止と定めているが、これも「米国の運用上の所要のために必要と考えられるもの」は除かれる。この抜け穴によりオスプレイが深夜も飛行を続けても協定違反とされない。この点についても厳密に規定する必要がある。」
(3)「米軍が管理する普天間飛行場は、日米地位協定に基づく航空特例法により、安全規定を定める日本の航空法の適用を受けない。」
(4)「そもそも米国内の米軍飛行場で滑走路の延長上に設けられているクリアゾーン(土地利用禁止区域)が、普天間飛行場には設置されていない。本来なら緩衝地帯にしなければならないクリアゾーン内には住宅や学校、公共施設がひしめく。」


 最後に、琉球新報は、「米本国では許されない基地の運用が沖縄でまかり通る。県民と米国民の命の重さが違うはずはない。子どもたちが安心して運動場を使えるようにするためには、普天間飛行場の即時閉鎖しかない。」、と結論づける。


 確かに、まず最初に、「普天間飛行場の即時閉鎖」が必要である。




# by asyagi-df-2014 | 2018-01-08 07:12 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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