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労働問題-大阪高裁は、大阪市が行ったアンケートについて、設問の一部が「憲法上の権利を侵害し、違法」と判断、約30万円の賠償を命じた。

 標題について、毎日新聞は2016年3月25日、「大阪市が全職員に労働組合、政治活動への関与を尋ね、回答を義務付けたアンケートは違法だとして、職員ら59人が市に計約1950万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、大阪高裁であった。田中敦裁判長は1審・大阪地裁判決と同様、設問の一部が『憲法上の権利を侵害し、違法』と判断、市に約30万円の賠償を命じた。」、と報じた。
 また、この判決内容について、「1審は、組合活動への参加の有無などを尋ねた5問について権利侵害に当たると認定。高裁の田中裁判長は5問のうち組合費の使途を把握しているかを尋ねた1問は団結権の侵害には当たらないとして、1人当たりの賠償額を1審より1000円減額した。判決によると、アンケートは2012年2月に市特別顧問らの第三者チームが実施し、橋下徹市長(当時)が職務命令で回答を義務付けた。しかし、労働組合の反発を受け、集めた回答は未開封のまま廃棄された。」、と伝えた。


 しかし、大阪市の労働者の権利の実態が、「原告団長の永谷孝代さん(60)は『橋下氏が辞めても職員が自由に発言できない実態が残っている。この判決をきっかけに市政を変えていきたい』と話した。」、というものであるなら、早急に改善されなければならない。


 以下、毎日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-27 12:12 | 書くことから-労働 | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第45回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記。

 
 今回の報告は、「キャンプ・シュワブの兵士レイプ事件の激震」、について。
三上さんは、この事件について、こう訴えている。


 敗戦国に生き、そのまま占領された島に住んで、嫌でも屈辱を味わってきた沖縄の人々には構造的な差別、システムとしての日米同盟のいびつさははっきり見えている。

 たまたま犯人が米兵だっただけでしょう?
 女性の落ち度もあったのでしょう?

 そう言いたい人たちがどういう心理で、なにと向き合いたくないのか、それも見えている。安易にセカンドレイプまがいのバッシングで溜飲を下げ、問題をすり替え、本当に立ち向かうべきものから逃げようとしていること、そんな人間の弱さも含めて知っているからこそ、悲しい。被害に遭う本人も、助けられなかった周りも、向き合いきれない人の方多いと知っているからこそ、この事件が起きるたびにとてもじゃないがやりきれないのだ。


 沖縄に「0.6%で73.8%」がもたらしている事実は、このことが続くかぎり、人にとって悲嘆でしかないということを、日本人に知ってもらわなければならない現実こそ、確かに「悲劇」である。
 しかし、三上さんは、やりきれなさの中で、このように報告する。


(1)キャンプ・シュワブの兵士レイプ事件

今度の犠牲者は観光客の女性だった。今月13日、那覇市内のホテルが恐怖の事件現場となった。彼女は沖縄旅行を楽しみ、友人と部屋で楽しく飲食をしていたのだろう。追加の飲み物を買いに出たところ、戻ると友人が眠ってしまったようで部屋に入れない。こんな風に眠ってしまった家族にオートロックの部屋を閉め出された経験は私にもある。あなたならどうするか。ドアを激しく叩くのも迷惑だし、フロントの人を呼ぶのも気が引ける。私なら、寒くなければ廊下で気長に膝を抱えて待つだろう。やがて被害女性は廊下で眠ってしまう。そこに見知らぬ米国海軍の兵士が現れ、彼女を部屋に連れ込んで暴行に及んだ。
 その兵士は辺野古のキャンプ・シュワブの兵士だったので、翌日からゲート前は荒れた。基地がある限り、兵士の暴力によって女性の人権がズタズタになるこの手の性犯罪が止まない。70年続いている屈辱的な痛みや苦しみから解放されない。だからいつもの「新基地建設反対」に加えて「米軍は出て行け!」という抗議の声一色になったのは当然だった。

(2)沖縄からの抗議

 その兵士は辺野古のキャンプ・シュワブの兵士だったので、翌日からゲート前は荒れた。基地がある限り、兵士の暴力によって女性の人権がズタズタになるこの手の性犯罪が止まない。70年続いている屈辱的な痛みや苦しみから解放されない。だからいつもの「新基地建設反対」に加えて「米軍は出て行け!」という抗議の声一色になったのは当然だった。
 そんな蛮行などはたらかない立派な兵士もたくさんいるだろう。毎日の業務でゲートを通る度に「Go Home!」と書かれたプラカードを突きつけられたらいい気はしない。自分たちはそんな人間じゃない、と悔しい思いもするだろう。かといって、これだけ犠牲者が出ているのに「悪いのは一部の人よね。だからあなたには抗議しないわ」という態度をとっていたら、沖縄県民の怒りは伝わるだろうか。米軍が本気で再発防止策を打つだろうか。沖縄県民が大声を出さなければアメリカ軍もだが、他府県の人だってこの痛みに気付いてくれないではないか。

(3)もう一つの「事件」

 15日、同じキャンプ・シュワブに所属する兵士たちにレイプ事件の抗議をしていたところ、ある兵士が車から中指を立てて挑発した。このポーズが意味するところは、書くまでもないだろう。自分たちの仲間が日本女性にしたことを少しでも悪いと思っているならできる仕草ではない。また相手を最大限に侮辱するこのサインを見て怒らない人間はいないだろう。
 辺野古の反対運動に熱心でみんなに頼られているヤスさんと呼ばれる男性が、この米兵の態度に激怒して抗議し、ボンネット側に回ろうとしたとき黄色い線を越えたということで軍警察に拘束された。ゲート前のリーダー、ヒロジさんの右腕とも言われるヤスさんの逮捕にヒロジさんの怒りも炸裂した。

(4)事件のたびに沖縄側に浴びせられる「レイプは悪いけど、どうもそれに対する沖縄の怒りは毎回過度な印象がある」とした意見。

 私も20年以上ここに生活をしてよくわかったことだが、米兵によるレイプの事実があっても、その後に待っている苛酷な運命を考えたとき、警察に行かない選択をする人がどれほど多いか。昔は私も「勇気を出して警察へ」などと思っていたが、身近な被害者の話や目撃談などを聞いていると、自分ならセカンドレイプも覚悟で警察に行けるだろうかと年々否定的になっていく。
 相手が米兵なら、まずはマスコミに追いかけられ、好奇の目で見られ、外も歩けなくなる。仕事を失う可能性も高い。必ず本人の落ち度の話になる。彼氏がいたらギクシャクするだろうし、結婚していたら夫の仕事にさえ影響するかもしれない。息子や夫が、一緒に闘ってくれるか。仮にそうでなかったら、それこそ家族の絆を含めてレイプ前に持っていたものすべてを失ってしまうだろう。一人で抱えることに決めて、心に深い傷を追って沈黙している女性がどれだけいることか、と思う。 

(5)こういう時、必ず出てくる「レイプをするのはアメリカ兵だけではない」という意見。

普通の日本人もやるではないか、と言ってまでおぞましい行為をかばう意味が全く理解できない。軍人と一般人の最も大きな違いは、人を殺す訓練を受けているかどうかということだ。もちろん彼らの正義や大義があって、組織の決定に従ってやるのであって私利私欲のために殺すわけではないのだろう。国を守る、秩序を守る。理由は結構だ。でも、その大きな違いを知って欲しい。普通の精神状態では、人間は人間を殺せないものだ。
 しかし軍人の頭の中には常に「守らなければいけない大事な人間たち」と、「いざとなれば殺されても仕方のない悪い人たち」の2種類が必ずいるのだ。すべての人間に全く同じように人権がある、と信じていたら相手を殺すことはできない。つまり、女性にも自分と同じ人権があると100パーセント思っていたらレイプはできない。人権意識を狂わせ、縮小させ、暴力性、攻撃性を肥大化させる訓練を組織としてやっている軍隊の構成員に、一方で「綱紀粛正と道徳」なんて教えても染みこんでいくはずがない。攻撃と支配にアドレナリンが出るよう訓練された集団と一般の日本国民が一緒であるはずがない。

(6)2016年3月21日に掲載された沖縄タイムスの記事。

 たまたま今日(21日)の沖縄タイムスに、今回の抗議集会に参加する60代の男性の痛ましい話が掲載されていた。彼が幼い頃、姉が米兵にレイプされ、そのあとは家の中の1畳ほどしかない裏座(※民家の裏側に位置する収納部屋などのこと)に引きこもったままになったという。周囲は精神を病んでいると言っていたそうだが、原因がレイプと知ったのはつい最近、10年ほど前だそうだ。当時、父も兄も家に居た。「なぜ止めなかったのか?」と聞くと、母は「止めたら殺された」と言ったという。
 復帰前の植民地同然の沖縄で、腕力も権力も桁違いの米兵に目の前で娘を蹂躙されて何もできないでいる父の気持ちは、想像を絶する。父として、兄として、恋人として大事な女性を守れなかった時の男性の尊厳こそ、ズタズタだろう。憲法もなく、警察権もない、公平な裁判を受ける権利もない、そういう状況を恨み、米兵を憎んだとしても、何一つできない自分を悔やむだろう。責め続けるだろう。そんなやりきれない経験の蓄積がこの地域にはある。
 復帰して人権が憲法上は保障された。とはいえ、捜査権も裁判権も米軍相手だと制限されたままだ。これでは復帰前と何も変わってないじゃないか、という憤怒がこの事件が起きる度に腹の底から沸き上がってくるのは当然である。

(7)「由美子ちゃん事件」。

 今回のビデオ後半にある緊急抗議集会で照屋寛徳議員が言及しているが、沖縄県民にとって忘れようにも忘れられない「由美子ちゃん事件」がある。
 1955年、米兵が幼稚園児の由美子ちゃんを強姦、切り裂いた上、殺害してゴミ捨て場に捨てた。由美子ちゃんは歯を食いしばった表情のままで、幼い手には雑草が握られていたという。こうして書いていても怒りと涙が溢れてくる。弱い者が犠牲になり、周囲もそれを守れなかった苦さを抱いて生きる。それが日本の国とその国民が是とする「米軍の駐留」が作り出す構造的な不平等が温床になっている場合、問題を解決する責任は誰にあるのか。

(8)週に3回辺野古に通うダグラス・ラミスさんの話。

「残念ながら、軍隊は戦争で勝ち取ったものは〈戦利品〉だと思っています。この島も。女性は戦利品に付属する、ご褒美のつもり、ね」。そう言う目はとても哀しい色だった。


三上智恵監督新作製作のための製作協力金カンパのお願い

『戦場ぬ止み』のその後――沖縄の基地問題を伝え続ける三上智恵監督が、年内の公開を目標に新作製作取り組んでいます。製作費確保のため、皆様のお力を貸してください。

■振込先
郵便振替口座:00190-4-673027
加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会

◎銀行からの振込の場合は、
・ 銀行名:ゆうちょ銀行
・ 金融機関コード:9900
・ 店番 :019
・ 預金種目:当座
・ 店名:〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
・口座番号:0673027
・加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会


 以下、三上智恵の沖縄(辺野古・高江)撮影日記第45回の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-27 05:51 | 沖縄から | Comments(0)

原発問題-四国電力は、伊方原発1号機の再稼働を断念し廃炉にすることを決定。

 標題について、愛媛新聞は2016年3月25日、「四国電力(高松市)は25日、来年9月で運転開始から40年を迎える伊方原発1号機(愛媛県伊方町)の再稼働を断念し廃炉にすることを決定し、佐伯勇人社長が中村時広知事に報告した。四電は安全対策工事に巨額を投じても採算が取れないと判断した。東京電力福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法で原発の運転期間は原則40年に制限され、原子力規制委員会が認可した場合のみ最長20年、運転延長できる。3号機と同様に新規制基準に適合する必要もあり、四電は廃炉とするか運転を延長するか検討を続けていた。」、と報じた。


 以下、愛媛新聞の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-03-26 11:44 | 書くことから-原発 | Comments(0)

原発問題-チェルノブイリ、あと100年封印 新シェルター公開。年内にようやく廃炉作業の準備にたどりつく。

 チェルノブイリの廃炉委作業について、朝日新聞は2016年3月25日、「史上最悪の原発事故から来月で30年を迎えるウクライナのチェルノブイリ原発で23日、建設の進む『新シェルター』が報道陣に公開された。事故で爆発した4号機をコンクリートで覆った「石棺」の老朽化がひどく、巨大なかまぼこ形の新シェルターで石棺を丸ごと覆って放射性物質の飛散を防ぐ計画。年内にもレールで移動させ、ようやく廃炉作業の準備にたどりつく。」、と報じた。
 また、この新フェルタ-について、「新シェルターは、地震や竜巻にも耐えるように設計され、今後100年間の封じ込めをめざす。ただ、石棺の解体など廃炉作業の具体的なめどはたっておらず、維持管理の資金面でも不安が残る。ウクライナ環境・天然資源庁のハンナ・ブロンスカ長官代理は記者会見で、資金について『(外国などから)もらえるだけ欲しい』と話した。」、と伝えた。


 30年を迎えるウクライナのチェルノブイリ原発じこから、30年を迎えようとしているが、依然として、廃炉作業には入れていない。
 チェルノブイリのことを正確に把握しなけねばならない。


 以下、朝日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-26 08:00 | 書くことから-原発 | Comments(0)

原発-海渡雄一弁護士による緊急解説、「福島原発事故にかかる強制起訴議決にもとづく公訴提起の意義と展望」を考える。

 NPJに、NPJ訴訟日誌として、海渡雄一弁護士の「福島原発事故にかかる強制起訴議決にもとづく控訴提起の意義と展望」が掲載された。
 このことについて考える。「もう一つ」の福島原発事故真相隠ぺい事件としても。
まずは、これを要約する。


Ⅰ.公訴事実の要旨の要約

①被告人3名は、東京都千代田区に本店を置く東京電力株式会社の役員として、同社が、福島県双葉郡大熊町に設置した発電用原子力設備である福島第一原子力発電所の運転、安全保全業務等に従事していた者であるが、いずれも各役職に就いている間、同発電所の原子炉施設及びその付属設備等が、想定される自然現象により、原子炉の安全性を損なうおそれがある場合には、防護措置等の適切な措置を講じるべき業務上の注意義務があった。
②同発電所に小名浜港工事基準面から10メートルの高さの敷地を超える津波が襲来し、その津波が開発電所の非常用電源設備等があるタービン建屋等へ浸入することなどにより、同発電所の電源が失われ、非常用電源設備や冷却設備等の機能が喪失し、原子炉の炉心に損傷を与え、ガス爆発等の事故が発生する可能性があることを予見できたのであるから、同発電所に10メートル盤を超える津波の襲来によってタービン建屋等が浸水し、炉心損傷等によるガス爆発等の事故が発生することがないよう、防護措置等その他適切な措置を講じることにより、これを未然に防止すべき業務上の注意義務があったのにこれを怠り、防護措置等その他適切な措置を講じることなく、同発電所の運転を停止しないまま、漫然と運転を継続した過失により、平成23年3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震に起因して襲来した津波が、同発電所の10メートル盤上に設置されたタービン建屋等へ浸入したことなどにより、同発電所の全交流電源等が喪失し、非常用電源設備や冷却設備等の機能を喪失させ、これによる原子炉の炉心損傷等により、次のことが起こった。

1 同年3月12日午後3時36分ころ、同発電所1号機原子炉建屋において、水素ガス爆発等を惹起させ、同原子炉建屋の外部壁等を破壊させた結果、3名に、これにより飛び散ったがれきに接触させるなどし、よって、そのころ、それぞれ同所付近において、傷害を負わせた。
2 同年3月14日午前11時1分ころ、同発電所3号機原子炉建屋において、水素ガス爆発等を惹起させ、同原子炉建屋の外部壁等を破壊させた結果、10名に、これにより飛び散ったがれきに接触させるなどし、よって、そのころ、それぞれ同所付近において、傷害を負わせた。
3  43名を、上記水素ガス爆発等により、長時間の搬送・待機等を伴う避難を余儀なくさせた結果、死亡させた。
4 上記水素ガス爆発等により、病院の医師らが避難を余儀なくさせられた結果、同病院で入院加療中の者1名に対する治療・看護を不能とさせこれにより同人を死亡させたものである。

Ⅱ.公訴事実の構成の特徴

①予見可能性の対象を小名浜港工事基準面から10メートルの高さの敷地を超える津波が襲来するかどうかの点においている。この論理からすれば、貞観の津波に関する予測津波高さは誤差を含めると軽く10メートルを超えており、貞観の津波の想定の報告は受けていたが、東電設計の15.7メートルのシミュレーションを知らされていなかった保安院関係者も起訴できることとなる。
②また、結果回避措置については、「防護措置等その他適切な措置を講じることなく,同発電所の運転を停止しないまま,漫然と運転を継続した」と構成されており、対策を講じないで運転を継続したこと自体を過失と捉えている点は、告訴団が主張していたことを正面から認めたものであり、高く評価することができる。

Ⅲ.公訴提起の意義
①世紀の裁判で裁かれるのは東電・保安院そして原子力ムラに取り込まれた検察庁である。今回の起訴の画期的な意義は、市民の正義が原子力ムラの情報隠蔽を打ち破ったことにある。
②政府事故調と検察が真実を隠ぺいしたことはもうひとつの事件である。これらの情報は徹底的に隠された。それはなぜだったのか。考えられる推測はただひとつである。原子力推進の国策を傷つけるような事実は、隠ぺいするしかないと、2011年夏の段階で、政府事故調と検察のトップは決断したのだろう。このことは、福島原発事故そのものに匹敵するほどの、行政と司法と検察をゆるがせる「もう一つ」の福島原発事故真相隠ぺい事件と呼ぶべき事件である。

Ⅳ.今後の争点

①第二次議決の認定した事実関係を前提とする限り、本件は何も法的には難しい点のない、普通の業務上過失事件である。もと東電役員の被告人は災害の結果を具体的に予見し、対策まで検討しながら、対策のコストと原子炉運転停止のリスクという経済的な理由から、いったんやると決めていた方針を転換し、対策を先送りしたのである。
②2007年に福島沖の大地震を想定して津波対策を講ずる方針が決まっていたかどうか、2008年3月のQA集(福島県向けに作成されたものと思われる)で推本の長期評価をとりいれる方針が決まっていたことは重大な意味を持っている。             ③2008年6月に東電の土木調査グループが武藤副社長に防潮堤など対策を説明し、その当否が現実に検討されたかなどが決定的に重要な争点となる。

Ⅴ.残された未解明点

①残された問題としては、保安院の役割を解明することが重要である。すなわち2006年には3年以内に津波対策を含めて耐震バックチェックを完了させる方針であったのに、これが骨抜きにされていった経過を明らかにする必要がある
②東電の1F3のプルサーマル計画との関連も解明しなければならない。QA集は福島県に対する説明などのために作成されたものと考えられるが、福島県は、プルサーマルの実施は耐震性の確保が前提としてきたが、耐震性の確保から津波対策が除かれた経緯には、福島県の幹部が関与していた。その全貌を明らかにしなければならない。


 ここで示された公訴定義の意義は、きちっと理解されなければならない。
 特に、「行政と司法と検察をゆるがせる『もう一つ』の福島原発事故真相隠ぺい事件』との指摘は、逆に、現在の日本の有り様を解く鍵になる。


 以下、NPJ訴訟日誌「福島原発事故にかかる強制起訴議決にもとづく控訴提起の意義と展望」の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-26 05:58 | 書くことから-原発 | Comments(0)

沖縄-沖縄タイムス特集【誤解だらけの沖縄基地】を読む(23)。

 沖縄タイムスの特集、「誤解だらけの沖縄基地」(23)を考える。
 第23回目は、「反対運動の資金源は中国? 海外からの寄付 欧州1件」について。
 今回は、「辺野古基金によって中国からの工作資金が公然と辺野古移転妨害勢力に流れるのでは」「中国は、この団体に介入すべく、資金提供や現地の中国シンパを送り込んだといいます」について、沖縄タイムスはここでも「辺野古基金に聞いてみた」と事実を追います。


(1)事務局長代行として会計を預かる松田寛さん(66)は「あればもっといろんなことができるんだけどねえ」と大笑い。海外から唯一の送金事例を振り返った。
 それはヨーロッパに住む日本人女性からの申し出だった。ただ、国境を越えるお金の移動には、マネーロンダリング(資金洗浄)でないことなどの証明が必要だ。
 女性との間で煩雑なやりとりがあり、やっと数万円の寄付を受け取った。松田さんは「中国から巨額の資金を受け取るにはどんなルートがあるのか。想像もつかない」と話す。


(2)16日までに集まったのは5億5457万円(8万9404件)。1件平均6202円で、ほとんどが個人の小口寄付だ。
 「年金暮らしですが、お正月に息子からいただいたお年玉カンパします」「84歳、(中略)最後の募金になるかと思い、がんばりました」。手紙も届く。
 松田さんは「お金に寄付者の思いが詰まっているからこそ、管理は厳格にしている。帳簿類で見せられないものは何もない」と胸を張る。税理士に監査してもらい、決算はネット上で公開している。
 名護市で運動を続けるヘリ基地反対協にも、カンパが寄せられる。辺野古漁港そばのテントには、10年以上毎月通って5千円を寄付する男性、貯金箱を持った子どもが訪れる。新宿駅西口からはホームレスの人のお金、米兵が通うクラブからはドル札も。
 会計を担当する篠原孝子さん(52)は、やはり中国からのお金を受け取ったことはないと言う。「事実じゃないことを言われても、言い返しようがない」と困惑する。
 潮風が吹くテント内では、カンパで買った保温ポットがすぐさびてしまう。毎日洗って、最後は底が抜けるまで使っている。帳簿も10円のコピー代、130円の新聞代など全てを細かく手書きで記入していく。


 この問題への答えを、誇りの言葉で締める。


篠原さんはかつて一緒に闘っていたリーダー、故金城祐治さんの言葉を大切にしている。「貧乏人には貧乏人なりの闘い方がある」


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-25 12:12 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-裁判和解後初協議は、新基地めぐり平行線。

 裁判和解後の協議について、沖縄タイムスは2016年3月24日、「沖縄県と政府は23日、名護市辺野古の新基地建設をめぐる代執行訴訟の和解成立後初となる『政府・沖縄県協議会』を首相官邸で開き、和解条項の内容を協議するための作業部会を設置することで合意した。来月にも初会合が開かれる見通し。ただ、新基地建設に対する双方の主張の隔たりは大きく、議論は平行線だった。」、と報じた。
 また、この協議会の様子について、「協議会は、和解条項にある『円満解決に向けた協議』の初会合の位置付け。翁長雄志知事が政府に『辺野古が唯一の解決策』とのかたくなな固定観念にとらわれずに協議を進めるよう求めたのに対し、菅義偉官房長官は会談後の記者会見で『辺野古が唯一』と強調するなど、双方の対立は激しいままだ。」、「新設される作業部会は、政府側から杉田和博官房副長官と法務省訟務局長、県側は安慶田光男副知事と知事公室長らで構成。県側は議事録の作成と公開を要望した。また、県側は米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止について、辺野古移設と切り離して早急に実現するよう求めた。政府側は辺野古移設への地元の協力が前提とする従来通りの考えを示した。また、20年前に日米合意された北部訓練場の過半の返還の実現に向けて、政府側はヘリパッド新設に反対する市民らの違法駐車の排除への協力を要請。翁長知事は道路法に基づいて文書指導する方針を示唆したが、強制排除には否定的な考えを示した。国と県、宜野湾市でつくる普天間飛行場負担軽減推進会議は存続させることを確認した。」、と伝えた。


 沖縄タイムスは、「今度こそ対話の成果を』との見出しの社説で、この協議について次のように指摘した。


(1)沖縄タイムスの危惧感
①和解条項の実現に向け事務方による作業部会を設置することになったが、県は、国が設定した土俵に安易に上がってしまったとの印象がぬぐえない。
②今回も夏の県議選や参院選を意識した対応だといわれているが、一度ならず二度も県民感情をもてあそぶようなことがあってはならない。
(2)和解の捉え方の違い
 政府と県が合意した和解条項は、新たな裁判が提起され判決が確定するまで「円満解決に向けた協議を行う」とうたっている。
 だが、和解成立の当日に安倍晋三首相が「辺野古への移設が唯一の選択肢」と発言するなど、協議に臨む姿勢や和解条項の解釈をめぐって、早くも隔たりの大きさが表面化している。
(3)和解の持つ問題点
①作業部会には国側から定塚誠・法務省訟務局長らが、県側から安慶田光男副知事らが出席する。定塚局長は、行政代執行訴訟の国側代理人で、行政訴訟のエキスパート。和解条項の案文や和解受け入れに深く関わった当事者だ。しかも、和解を勧告した福岡高裁那覇支部の多見谷寿郎裁判長と定塚局長は、成田空港に隣接する農地の明け渡しを求めた「成田訴訟」を千葉地裁、東京高裁の裁判官として手がけた過去がある。多見谷氏が福岡高裁那覇支部に異動になったのは昨年10月30日のことである。
②和解条項には、翁長知事の「抵抗」を封じ込めることをねらったと思われる文章表現があり、作業部会ではその解釈が焦点になりそうだ。
③和解条項の9項には、新たな訴訟の判決が確定した場合、「直ちに、同判決に従い、同主文及びそれを導く理由の趣旨に沿った手続きを実施する」ことをうたっている。この条項を国側に沿って解釈すると、県が敗訴した場合、翁長知事は抵抗の手段としての新たな訴訟や対抗措置をそぎ落とされる恐れがある。
④このほか今後の協議では、「米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止」をどのように実現していくかが重要な焦点になる。政府と県の考えは、この点でも大きく隔たっている。県側は23日の協議で、普天間飛行場の2019年2月までの運用停止を求めたが、政府側は明確な回答を避けた。「辺野古移設が前提」だという政府の姿勢は変わっていない。
⑤「5年以内の運用停止」について政府と県が実のある議論をするためには、「辺野古移設を前提としない」ということを議論の前提として確認することが大切だ。安保法制の審議が山場を迎えた昨年夏に、工事を中断して実施した集中協議は、安保法制を優先的に処理するための政治的思惑で設定されたもので、工事の一時中断以外、何一つ成果を生まなかった。


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-25 06:10 | 沖縄から | Comments(0)

原発問題-原子力規制委員会は23日、四国電力伊方原発3号機の設備の詳細設計をまとめた工事計画を認可。四国電は夏の再稼働を目指す。

 標題について、愛媛新聞は2016年3月213日、「原子力規制委員会は23日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の設備の詳細設計をまとめた工事計画を認可した。審査は大詰めとなる。四国電は、再稼働前の最終手続きの使用前検査を速やかに申請する方針で、問題がなければ今夏に再稼働できる可能性が高くなった。再稼働した場合、新規制基準下で5基目。」、「伊方3号機は昨年7月に新基準を満たしているとして規制委の審査に合格。再稼働前の手続きとして、運転管理体制をまとめた保安規定の認可が残っている。工事計画の認可後、使用前検査は4カ月程度かかる見通しで、四国電は夏の再稼働を目指す。」、と報じた。


 以下、愛媛新聞の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-03-24 17:43 | 書くことから-原発 | Comments(0)

沖縄-沖縄県東村高江で、自動小銃を持った米兵が基地反対を訴えるプラカードを、ワンボックス車の荷室から引きずり出し、ナイフで切断。目撃される。

 標題について、沖縄タイムスは2016年3月23日、「沖縄県東村高江の米軍ヘリ着陸帯(ヘリパッド)入り口で21日夕、米兵が基地反対を訴えるプラカードをナイフで切り離すのが目撃された。基地境界の外で、米兵は自動小銃を持っていたという。現場はヘリパッド2カ所が建設された北部訓練場N4地区の入り口。21日午後5時半ごろ、建設工事阻止のため市民が路側帯に駐車しているワンボックス車の荷室から米兵1人がプラカードを引きずり出した。『NO BASE』などと書かれ、寄せ書きがされたプラカードはひもでつながれていたが、ナイフで切り離された。その後、米兵が車に戻したという。」、と報じた。
 また、目撃者の話として、「小銃を持った米兵が基地外でナイフを使っている。恐ろしくて写真を撮れずにその場を離れた」という。「おかしいと思うが、日本政府は米軍のやることには思考停止で物が言えないのだろう」、と伝えた。
 さらに、「22日は午後3時前から同じN4地区でCH53ヘリが繰り返し兵士6~8人をつり下げて飛行する訓練をした。つり下げたまま、高江の集落や県道70号の上空を通過した。」、と報じた。


 以下、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-03-24 11:51 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-沖縄タイムス特集【誤解だらけの沖縄基地】を読む(22)。

 沖縄タイムスの特集、「誤解だらけの沖縄基地」(22)を考える。
 第221回目は、「『辺野古』反対運動は日当制? 交通費・弁当代も自己負担」について。
 このことについて、沖縄タイムスは事実を追う。


(1)辺野古新基地建設の反対運動に、若い男性3人が手伝いに来たことがあった。様子が違うと感じた参加者の女性が「お給料もらえると思ってる?」と聞くと、「はい」。お金は出ない、と伝えるとばつが悪そうに帰っていった。


(2)「反対運動で日当が出る」という神話は、かなり浸透している。ネット掲示板ではこんな具合。「朝から酒を飲み、弁当をもらって日当2万円(中略)有名な話です」。宮古島市議は議場で同様の発言をした。


(3)「実際に来てみればいいのに」。島ぐるみ会議バスで県庁前からキャンプ・シュワブゲート前に通う女性(75)は言う。毎回、日当どころか乗車のため千円払う。1日おきに来るので月1万5千円になる。
 女性の収入は年金など月平均で9万円ほど。家賃3万4500円や食費を引くと余裕はない。そこで選んだのがガスを止めることだった。夏は水のシャワー、冬は電気ポットで少しのお湯を沸かして体を拭く。食事も電子レンジや炊飯器だけで工夫している。
 なぜそこまで、と尋ねた。「両親を戦争で亡くし、戦後も苦労した。新しい基地ができて、新しく苦労する人が出るのは嫌だから」。昔に比べれば、今の苦労は何でもないと笑った。


(4)名護市で反対運動を続けてきた市民団体、ヘリ基地反対協。連日、辺野古漁港そばのテント村に通う共同代表の安次富浩さん(69)にも聞いた。行動費は月1万円。あとはガソリンの現物支給を受ける。ただし、1万円は連絡の携帯電話代に消えてしまう。
 行動費は他に毎日の役割が決まっている中心メンバー数人に出ているだけだという。
 安次富さんは「個人負担が大き過ぎると運動が続かない。なるべく穴埋めしたいけど、それも一部しかできていない。まして、運動でもうけるなんて考えられない」と話す。


(5)海上行動のメンバーや、ゲート前のテントに泊まり込むメンバーの食費は反対協が負担している。
 「これだって海に沈められたり、寒い思いをしたりする人々へのせめてもの気持ち。弁当のためにこんな難儀をする人がどこにいますか。新基地を造らせない、その思いだけで集まっている」


(6)一方、昼間のゲート前では弁当も自己負担だ。県庁前発の島ぐるみ会議バスの車中では、大城博子さん(64)が毎日注文を取り、手配している。1個350円、17個なら5950円。個数ごとの合計金額を暗記してしまったという。


 事実というものは、その場に自分の体を置き、自分の頭で考えないとわからないことがある。
 ただ、私も含めて、その場に自分の体を置けないものは、「その場に自分の体を置き、自分の頭で考えているひと」の声を取り込むしかない。
 今回は、この声を。


 代金を受け取り、弁当を手渡しながら言った。「日当、弁当付きなんて、うそも百回言えば本当になってしまうんでしょうか。ただ事実を知ってほしい」


「両親を戦争で亡くし、戦後も苦労した。新しい基地ができて、新しく苦労する人が出るのは嫌だから」。昔に比べれば、今の苦労は何でもないと笑った。


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-24 06:09 | 沖縄から | Comments(0)

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