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水島朝補の「沖縄の現場から(その1~3」を読む

水島朝補のホームページ(平和憲法のメーセージ)の直言「沖縄の現場から」を読む。

 「沖縄の現場から」から大きなイメージとして迫っててくるのは、水島の二つの体験からのレポートであった。
 一つは、「冒頭の写真をご覧いただきたい。これは米海兵隊キャンプ・シュワブの砂浜を全速で疾走する水陸両用装甲兵員輸送車(AAV7)である。Mk.19 自動擲弾銃を搭載している。数百メートルを疾走し、私たちの目の前で急旋回し、もとの位置まで走って、また同じコースでこちらに向かってくる。海兵隊の日常的な走行訓練だが、奥に見えるオレンジ色の線は、8月14日に突然設置された、新基地建設のための施工区域を示すブイ(浮標)である。その設置経過と反対運動の状況は次回以降の「直言」で詳しく報告するが、たまたま海上でカヌーを使った抗議行動をする人々を撮影しようとして海側から基地内をのぞいていたとき、この訓練が始まったものである。海保と市民の対峙などまったく意に介さず、日常的な訓練を行う米兵たち。この風景は沖縄のいまを象徴しているように思う。」というそれこそ沖縄の迫り来る現実の体験である。
 もう一つは、小林武に関わる体験であった。それは「愛知大学教授で定年を迎えられると、2011年4月から沖縄大学特任教授となって宜野湾市に居を移された。その間、わざわざ普天間飛行場に近づくため、3回も引っ越しをしたという。生活の便利さ、静けさなどの環境のよさを求める一般人の感覚とはかなり異なり、ことさらに基地の近くに住もうとする。『危険への接近』の法理よろしく、自らを米軍基地の騒音と墜落の危険にさらして、『平和的生存権』の論文を書く。まるで修行僧の境地ではないか、と思った。改めて小林さんの覚悟を知った。」と、人としての生き方そのものが訴える体験であった。
 この二つの体験は、沖縄の地に自らの意思で立った者に、与えられるもののような気がしてならない。

 この中で水島は、「『抑止力』というのがやっかいなマジックワードになっている」と日本の状況を指摘する。特に、その1で紹介しているフリージャーナリストの屋良朝博の「抑止がユクシ(沖縄方言で『嘘』の意)であるのは明らかだ。・・・そういうことの本質を隠しているのが『抑止力』や『(沖縄の)地理的優位性』というマジックワードである」という言葉が、いろんな問題を解き明かしている。
 水島も、「沖縄問題の本質をごまかす時に使う『5つの言葉』に注意を喚起した。この『抑止力』に加えて、『日米同盟』、『負担軽減』、『経済効果』、そして『専管事項』である。このうち、基地の「経済効果」論も「抑止力」と同様、すでに破綻している」と、説明する。

また、安部晋三政権について、「だが、安倍政権は8月14日、辺野古の美しい海でボーリング調査を始めた。なぜ、この日なのか。お盆の時期、沖縄ではとりわけ家族・親族が集まって先祖を思うこの日に、地元出身者が圧倒的に多い沖縄防衛局職員、第11管区海上保安本部職員、沖縄県警の警察官からも、家族との大切な時間を奪った。その張本人こそ、安倍首相にほかならない。本人が『早くやれ』と机をたたいたとか、たたかなかったとか言われているが、いずれにしても政権中枢が非常に急がせたことだけは確かだろう。こうして、お盆休みの14日に強権的な行為が始まったのである。」と、沖縄のこころにこそ気づくべきではないかと、国のあり方を提起する。
 さらに、「日米地位協定2条4項 (a)に基づき、地元自治体や住民の意向を無視して制限区域は拡大され、米軍が望む場所に、日本国民の税金を使って、新基地が建設される。完成すれば、米軍に排他的管理権が付与され、基地の自由使用が認められる。半世紀以上続く、日米安保条約6条に基づく『全土基地方式』の理不尽、不条理がここに集中的に表現されている。この国は、国家主権の深部が侵害されていることに、そろそろ気づくべきであろう。」と、その本質を鋭く言い当てる。
 あわせて、現在の辺野古新基地建設の異常な状況については、海上保安庁の過剰警備と警察(公権力)は控えに回り民間警備会社が前面に出てきていることが際だった特徴となっていることを警告する。
 辺野古の新基地建設そのものについて水島は、「そもそも辺野古移設があり得ないことは、17年前に決着が着いていることを改めて確認したいと思う。」と、押さえる。
つまり、現在の状況こそが、民主主義の理念からするとおかしい状況なのであり、安部晋三政権の間違いの上に乗った政策には、正当性がない。

 最後に、小林武に関わって、「安倍政権が、今後、国民の人権を侵害し、文字通り『国民の命とくらし』に強権的に踏み込んできたとき、それに対する抵抗として、平和的生存権の主張を裁判所で展開し、それを側面から支える法的主張をさらに磨いて、違憲判決を勝ち取っていく必要性と可能性が生まれているように思う。そして、辺野古において理不尽な強攻策に打って出た安倍政権に対して沖縄が抵抗していく際、司法的救済の可能性が今後いろいろと工夫されていくことになるだろう。地方自治に対する中央政府の介入や強権的な政策と向き合うには、『切り札としての地方自治』にあたる憲法95条(地方自治特別法の住民投票)の再稼働も必要だろう。小林さんが『平和的生存権の弁証』(日本評論社、2006年)で展開した沖縄の訴訟をめぐる議論の重要性が増している。」と、まとめる。

 この「沖縄の現場から」を読んで、「平和的生存権」について、改めてきちっと理解をする必要があることを学んだ。


by asyagi-df-2014 | 2014-09-18 05:41 | 本等からのもの | Comments(0)

あしゃぎから-いろんなことを超えて、ここまでに

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2014年6月16日に、紹介した山間部の田んぼの現在の様子です。
きっと、いろんなことが、例えばそれは天候異常であったり、諸々のことであったりするのですが。
人の営みだけでなく、大地の営みとしてここまで来ているような気がします。
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後一月ちょっとですね。
こんな人としての生きる営みは続いて欲しいですよね。




by asyagi-df-2014 | 2014-09-17 18:30 | あしゃぎ | Comments(0)

あしゃぎ-稲の実りを実感できる日常

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  5月に田植えの田んぼが、いつもと同じように実りつつあります。
  収穫までには、あと一月と少しかかるようです。

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 異常な天気が続いていましたので、どうだろうかと心配していましたが、今のところは大丈夫みたいです。
 ところがです。

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 わかるでしょうか。
 これは、いのししが侵入した後です。
 電柵を超えてとうとう入り込んだのです。
 がっかりしている母にそっと事情を聴いてみました。
 母が、マル秘だと話してくれました。

 ある日の夜。ちょっと離れている小屋に電気がついていました。
 このままするにはもったいないし、でも、夜だから小屋まで電気を消しに行くのはおっくうだな。
 まてよ。
 電気を消すことさへできればいいのだから、ここにある電気の基を切ればいいなと。
 
 そうです。その電気の基は、実は電柵にも繋がっていたのです。
 ある夜、田んぼを作ってくれている親戚に、電話越しに頭を下げている母の姿がありました。

 でも、安心してください。いのししが侵入したのは、ここだけだったようです。
 母は、「いのしし対策は、いよいよこれからが本番だ」と、力強く語ってくれました。





by asyagi-df-2014 | 2014-09-16 18:00 | あしゃぎ | Comments(0)

あしゃぎ-とれたてを

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あしゃぎ、とれたての色合いです。
皿に、盛ってみました。

実は、このカボス、12個も鈴なりに重なりあっていたのです。

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こんな姿を見るだけでも、結構うれしくなるものです。

by asyagi-df-2014 | 2014-09-15 17:02 | あしゃぎ | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第6回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
 そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記

 第6回レポートの最後は、こう結ばれている。
 「迫害され、不条理のど真ん中に突き落とされてなお地域の希望を背負って奮い立っていく二人に、私は心からの拍手を送りたい。
 と同時に、彼らを送り出した沖縄の民の覚悟、鮮明に浮かび上がってきた『不屈の精神』に敬意を表する。」

 じっとこの言葉を噛みしめている。

 以下、三上知恵の沖縄日記(第5回)の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-15 12:01 | 沖縄から | Comments(0)

労働問題-沖縄の非正規問題を考える

沖縄における非正規労働者の問題を、琉球新報の社説から考える。
 琉球新報は、このことについて「今ほど広がったことはかつてなかったのではないか。」との認識を示す。
沖縄の実態は、「2013年度の新規求人のうち、非正規雇用は71・7%に及ぶ。全国平均は59・5%だから12ポイントも高い。」とされ、その実態は大きな課題となっている。
 こうした沖縄の状況は、「県内で正社員の求人が少ないのは産業構造も要因の一つ」、「県内企業は利益率が低いから、人件費抑制の動因も働く」、といった構造的問題として捉えられる。
 この結果、「現状の放置は、人材、特に若年層の人材の活用が乏しい社会を招いてしまう。その意味で社会的にも大きな損失だ。」と。
 また、「非正規は雇用関係が不安定だから、職種に応じた職業能力の形成が難しい。沖縄は、若年層で失業率が高く、非正規が多い特徴がある。職業能力形成が特に重要な若年層で、その形成が難しいのは沖縄社会にとっても損失だ。」とも。

 非正規労働者の問題は、特に、若年者の非正規労働化は、「雇用の流動化」といった言葉に乗せられるのではなく、社会の損失に繋がるという認識がまずは必要である。

 以下、琉球新報の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-15 05:38 | 書くことから-労働 | Comments(0)

沖縄から-海保の暴力表面化 押さえ付け脅し、けが人も

辺野古新基地建設に反対する住民の海上抗議行動に対する海上保安庁が、警備活動中に暴力で制圧行為に出てきていることが明らかになった。
 このことについて、琉球新報は、継続して報じている。
2014年9月11日には、次のように報じている。

「9日には、抗議活動をする市民の首を押さえ付けながら怒鳴りつけたり、市民の腕を背中側にねじ上げたりする様子が確認された。一方、辺野古の海上警備が本格化して以降、報道機関の取材に応じない姿勢が目立つようになった。」
「海上保安庁は立ち入り制限区域を示す浮具(フロート)内へ入って抗議する住民の抗議活動を『犯罪』(海保幹部)と認識。第11管区海上保安本部は4日、県議会の要請に対し、フロートの内側に市民らが入った場合、『刑事特別法など法令励行の観点から対応する』との考えを示しており、市民排除の動きを緩める気配はない。さらに『個別の事案に関しては回答しない』と明言を避けている。」
「10日までに複数の住民が海上保安官によってけがを負わされたとして、医師の診断を受けたが、本庁の担当者はけが人の有無について一貫して『把握していない』と回答している。けが人の1人は那覇地検名護支部に告訴状を提出。地検は9日、告訴状を受理し捜査を始めた。」

 以下、琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2014-09-14 18:00 | 沖縄から | Comments(0)

原発問題-福島原発事故の教訓を何故無視するのか

 東京新聞の2014年9月12日付の次のような記事を読むと、安部晋三政権の理不尽さに怒りを覚える。

「政府が十一日に公表した当時の民主党政権幹部らの聴取記録(調書)には、混乱しながら福島第一原発事故の対応に追われる姿や、原発事故の恐ろしさがつづられていた。安倍政権は調書の内容を把握しながら、教訓を忘れたかのように再稼働を進めようとしている。」

 また、「エネルギー基本計画でも『事故が起きた場合には国は関係法令に基づき、責任をもって対処する』と事故の可能性も想定している。」なかでの再稼働に急ぐ安部晋三政権の無責任さは際立ち、むしろ犯罪的である。
 次の記事を心して読む。

「記者は当時、首相官邸で官房長官だった枝野幸男氏の取材を担当していた。事故直後、秘書官の一人が「原発内部で何が起きているのか、全く分からない。東京から撤退する外国要人が続出している」と漏らしたのを覚えている。民主党政権が二〇三〇年代に原発稼働ゼロを目指す方針を打ち出したのも、事故の恐ろしさを体験したからだ。」
「原発が抱えるリスクが大きく変わったとは思えないが、安倍政権は再稼働に前のめりだ。四月に閣議決定した中長期のエネルギー基本計画では、原発を『重要なベースロード電源』と、再び電力の安定供給の柱に位置付けた。脱原発依存を掲げた一二年の衆院選公約にも反していた。安倍晋三首相は規制基準を満たした原発は安全との前提に立ち、原発を次々と再稼働させる方針。海外にも積極的に輸出して、日本の経済成長につなげようとしている。」
「菅義偉(すがよしひで)官房長官は十一日の記者会見でも『事故を教訓に世界で最も厳しい安全基準ができた。基準に合致すれば原発を稼働していく』と明言した。しかし『世界最高水準』の根拠は明確でなく、菅氏が言及した安全基準は実際は『規制基準』でしかない。」

 そうなのだ。安部晋三政権の唱える「安全基準」は、「規制基準」でしかないのだ。

 以下、東京新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2014-09-14 12:05 | 書くことから-原発 | Comments(0)

原発問題-胎児性水俣病患者ら九州電力川内原発の再稼働に反対する会を結成

 熊本日日新聞は、2014年9月12日、「胎児性水俣病患者の松永幸一郎さん(51)=水俣市=らが、九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に反対する会を結成。水俣市議会に11日までに再稼働反対の陳情書を提出した。」と、報じた。
 この記事によると、会の設立について、「松永さんは昨年2月、東京電力福島第1原発から約40キロの福島県飯舘村を訪問。住民から避難生活の不自由さなどを聞いた。水俣市も川内原発から約40キロの距離にあり「事故が起きれば、障害者ら介護が必要な人はつらい思いをする。自分たちが声を上げなければ原発は止まらない」と考えたという。」と、されている。

 川内原発に再稼働については、避難計画が不充分であることが指摘されてきた。
こうした当時者からの声が重要である。

 以下、熊本日日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2014-09-14 05:36 | 書くことから-原発 | Comments(0)

原発問題-原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)が対策を了承

 安部晋三政権は、2014年9月12日、原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)を開き、川内原発周辺自治体の避難計画など緊急時の対応策を了承した。
 このことについて、毎日新聞は、「報告内容は計画の実効性をどう担保するかを示していない上、今後の調整や詰めが必要な項目も多く、住民の不安を解消するのは困難な状況だ。」と指摘している。
 このことのテレビニュースでは、安部晋三首相の得意げな様子が流されていたが、こうした指摘は、流されていないため、恐らく彼の何故か自信満々な様子だけがイメージで残ることになる。
 改めて対応策の問題点を新聞報道から読み取る。

 「事故発生後、すぐ避難する必要のある川内原発の半径5キロ圏内では、病院の入院患者や福祉施設入所者ら災害時要援護者の避難のために民間会社や九電の協力でバスを準備するとした。」
 「放射線量の上昇具合に応じて段階的に避難する30キロ圏内では、避難車両が不足した場合、隣接する熊本、宮崎両県の自治体から調達したり、国が支援したりするとした。しかし地元バス会社との調整も完了しておらず、協定締結などに至っていない。」
 「具体的な避難先が未定の10〜30キロ圏の要援護者については、県が整備予定の避難先の受け入れシステムで調整するとしたが、未完成という。」

 また、「川内原発を巡っては、原子力規制委員会が10日、再稼働の前提となる安全審査で新規制基準に適合していると結論づけた。地元同意が今後の焦点となるが、安全審査と「車の両輪」とされる避難計画は規制委の審査の対象外で、安全審査の要件には入っていない。計画を実際の避難に結びつけられるかどうか、周辺の住民が計画を受け入れるかが注目される。」という指摘を肝に銘じたい。
 
 以下、毎日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2014-09-13 06:42 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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