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米軍再編-オスプレイ、わずか2カ月足らずで「暫定」から「恒久」に

オスプレイの佐賀空港への「移駐」が迷走している。
 このことについて、毎日新聞は、2014年9月23日、「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の垂直離着陸輸送機オスプレイを佐賀空港(佐賀市)で使用する計画について、政府の説明が変化している。当初は普天間飛行場の移設完了までの暫定移駐としていたが、その後に訓練移転先であることを強調。更に、今月3日に就任した江渡聡徳防衛相は将来にわたって使う方針を示した。わずか2カ月足らずで『暫定』から『恒久』に変わり、佐賀側は政府への不信感を増幅させている。」と、報じた。
 実は、この問題については、7月に、次のように触れていた。

「政府が主張する沖縄の『負担軽減』は、看板に偽りあり。内実は半永久的使用に向けた『再編強化』であり、日米による沖縄の『不沈空母』化である。」(沖縄タイムス)ということの証明であり、「米と地元、ともに難色」という実態である。

 まさしく、このことが明らかになりつつあるのではないか。
「『少しずつ小出しにして私たちを試しているような感じだ』。佐賀空港沿岸の有明海でノリを養殖する佐賀市川副町の川崎賢朗さん(53)は政府への不快感を示す。」という方法は、沖縄へのやり方そのものである。
以下、毎日新聞の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-24 18:00 | 米軍再編 | Comments(0)

本等からのもの-「沖縄を超える」

著書名;沖縄を超える -民衆連帯と平和創造の核心現場から-
編著作者;新崎 盛輝
出版社;凱風社

新崎盛輝の「沖縄同時代史シリーズ」の10冊を、沖縄問題の基本見解として読んでいた時期がありました。
ここでまた、凱風社から「沖縄を超える」とした本が出ていたのに気づき、早速読んでみました。

 新崎は、沖縄の現況を「逆風の中にある」と位置づけた上で、「とりわけ安倍政権の対沖縄政策は、沖縄敵視政策と言えそうな面もある。その強権的政権は、沖縄社会に小さな混乱や分裂を生んでいる。」と状況を分析してみせるが、「だが、沖縄の民衆闘争自体は、かつてより遙かに自信を持っているように見える。そこに歴史的体験の蓄積を見ることはできないだろうか。」とし、結論として「われわれは、沈黙することも、絶望することも必要ないようだ」とまとめる。
 思えば、日本という国から、例えば辺野古、高江、竹富島といった地名がすぐに出てくるように、諸々の闘いを強いられている沖縄の有り様を、「異論」として突きつけられた側の一員として、「われわれは、沈黙することも、絶望することも必要ないようだ」との言葉は、私たちの側の有り様をも勇気づけるものである。もちろん、こちら側の主体的闘いがあってのことなのだが。

 この本の中では、赤色鉛筆の書き込みが多くなった第3章と第4章を中心に触れてみたい。

 新崎は構造的沖縄差別について、その歴史の流れを次のように言及する。

「戦後の日米関係の総体が、構造的沖縄差別の上に成立している。構造的沖縄差別とは対米従属的日米関係の矛盾を沖縄にしわ寄せすることによって、日米関係(日米同盟)を安定させる仕組みである。この差別的構造は、敗戦国委日本に対する連合国(実質的には米国)の占領政策として始まり、対日講和条約の締結・発効によって公然化した。この差別構造は、一九五〇年代以降、日本政府によって積極的に利用されるようになった。とくに一九七二年の沖縄返還以後、この仕組みの利用・維持政策展開の主役は日本政府となった」

 また、構造的沖縄差別が日本という国で果たしてきた役割について、次のようにまとめる。

「日本占領当初、米国、少なくとも米郡部は、占領政策の円滑な遂行のために、日本国民の中に深く根を下ろす洗脳制の維持・利用を図った。そして、日本国民の天皇信仰・天皇への忠誠心それ自体に軍事的脅威を感じる太平洋地域の連合国の懸念を払拭するために,日本を非武装国家とする方針をとった。同時に、日本を監視し、非武装国家日本への周辺諸国の政治的・軍事的影響力の浸透を防ぐために、沖縄を日本から分離し、米国の軍事的拠点として、排他的な支配の下に置き続けることとした」
 そして、「『象徴天皇制』『非武装国家日本』『沖縄の軍事支配』という三点セットが、構造的沖縄差別の原型であった」と結論づける。 
 また、「その後、中国大陸における国共内戦の結末が見え始め、東西冷戦が信仰すると、アメリカはアジア太平洋地域における覇権維持のための目下の同盟者として日本を保護育成する方向に方針転換する。『非武装国家日本』は、「米国の目下の同盟国日本」に修正され、この修正された三位一体の関係が、対日平和条約や旧日米安保条約によって公然化した」と続ける。
 まさしく、構造的沖縄差別が、日本の戦後を支えてきたのである。
 だとしたら、「3.11」が構造的安全神話を暴露し、「命」の問題を中心に据えたように、構造的沖縄差別は、変革されなければならない時期を迎えている。

さらに、新崎は、一九九五年以降のおきなわの民衆の闘いの中では、単に「異論」という表現にとどまらず、「県内移設反対ではなく、県外移設を主張すべき」とした意見も台頭してきたとし、これは、「沖縄に基地を押しつけながら、日米同盟=安保体制のうえに安住しているヤマトへの告発」であったと分析する。
 この中で、鳩山由紀夫民主党代表の普天間代替施設は「国外、最低でも県外」の発言は、「個人的見解ではなく、民主党の『沖縄ビジョン』にまとめられた等の政策基づくものであり、当時の沖縄の世論に同調するものであった」とする。
結局、構造的沖縄差別のの上に立つ戦後の日米関係の是正に手をつけようとした鳩山政権は一年も持たずに崩壊させられた。これに大きく手を貸したのは、マスコミの「普天間合意の修正は、『日米同盟を傷つける』という大合唱」であったと、指摘する。
 この指摘は、三上智恵の「大衆の熱気をうまく利用し心を掴んでいく政治家が有力候補になったことを不都合だと捉える空気が、政府にもメディアにもあるようだ。」(三上智恵の沖縄撮影日記第7回)とどこか通じるものを感じさせる。

 この鳩山の反乱と挫折、その限界を次のようにまとめる。

 「『県外移設』を、単なる移籍先探しに使って失敗したのが鳩山政権であった。だが、そのことによって、この言葉の本来的意味が浮き彫りになった。それは、安保・基地問題とよそごとのように考えているヤマトの多数派世論に、基地・安保問題を、身近な問題として、主体的に考えさせる戦術的手段であった。もとより、『県外移設』という言葉は、安保体制の存在を前提にしているところに本質的限界がある。だが、日本に現存する米軍基地の実態が具体的に表現している構造的沖縄『差別』を撃つ言葉としては効果がある。そして構造的沖縄差別が揺らげば、安保が揺らぐ。」

 この鳩山の発言が、こういうと批判を受けるのだが、「首相であっても言っていいんだ」という安心感を少しでも与えたことは確かなのではないか。

 最後に、もう一つの構造的差別について次のように触れる。

 「沖縄では、日本の辺境沖縄に在日米軍基地の圧倒的多数を押し付け、日本(国民)は、『偽りの平和』を享受している、と認識している。ところが、福島の原発事故は、辺境に危険な原発に押し付け、そこから得られるエネルギーで日本(国民)は、『偽りの豊かさ』を享受していたという、もう一つの構造的差別をも浮き彫りにしたのである。
 ただ、両者の間には、明らかに、押し付けられたものと、受け入れさせられたもの、という差が存在する」
 この両者の違いについては、今後の課題としたい。

 新崎はこの本の題名を「沖縄を越える」とした。このことの意味は、恐らく、私たちに委ねられた問いかけであろう。


by asyagi-df-2014 | 2014-09-24 05:43 | 本等からのもの | Comments(0)

労働問題-裁量労働なのに

東京新聞は、2014年9月22日、労働政策研究・研修機構(東京)の調査で、「『裁量労働制』の職場で、決まった時刻に出勤や退勤をするよう求められる人が四割に上り、遅刻したとして賃金カットされるケースも一部にある」と、報じた。
 裁量労働制は、安部晋三政権の成長戦略では推進政策の一つであるが、ホワイトカラー・エグゼンプションとともに、日本の労働者の実態はこのように、労働者としての権利を踏みにじられている状況にあることから、労働者保護の問題が解決されていない以上、こうした施策は認められない。

 以下、東京新聞の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-23 18:06 | 書くことから-労働 | Comments(0)

星空動画の紹介

Hosinoumiさんの星空動画が、ユーチューブに投稿されました。
 「久住・夢吊り橋・湯布院・由布岳・別府・大分星空動画と題された作品です。
 この間、小さな作品は、ブログ等で画像として覗いていたのですが、こうして一つの作品になると、日頃の撮影の大変さを少しだけ知っているだけに余計に、ちょっと感動しています。
 美しい作品になっていました。

 この作品を見ながら、少しだけ考えました。
 実は、新しいデジタルカメラを考えている時、動画は必要ないじゃないかと、動画はいらないとしたカメラを購入しました。
 こんな動画を見せられると、ちょっとだけ揺れています。でも、星空を撮るような根性はありませんが。 


by asyagi-df-2014 | 2014-09-23 05:30 | 新たな経験 | Comments(0)

ヘイトクライム-金子市議の辞職勧告可決

 北海道新聞は、2014年9月22日、札幌市議会は「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ金子快之市議に対して辞職勧告を可決したと報じた。

 以下、北海道新聞の引用。


金子市議の辞職勧告可決 アイヌ民族発言 札幌市議会

 札幌市議会は22日、短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ金子快之市議(43)に対し、議員辞職勧告決議を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はない。

 金子氏は決議後、札幌市内で取材に応じ「辞職の考えはない。来春の市議選に出馬し、有権者の審判を受ける」と表明。「発言を撤回する考えはない。タブーを恐れず発信を続ける」と述べた。

 議案は金子氏が所属していた最大会派、自民党・市民会議を除く6会派が同日、共同提出した。自民党・市民会議は別に金子氏に対して発言の撤回と謝罪を求める決議を提出したが、否決された。


by asyagi-df-2014 | 2014-09-22 18:18 | 書くことから-ヘイトクライム | Comments(0)

持続可能な社会-教育問題から(2)

朝日新聞の記事は、生徒数が2008年度の89人から2014年度の156人へとV字回復した隠岐島前高校の話である。
 かってこの高校も、「かつて統廃合の崖っぷちに立っていた。97年に77人いた入学者は08年には28人に落ち込んだ。高校が消えれば、15歳以上の若者がいなくなる。地域にとっては、死活問題だった。」と全国的な流れの中に位置づけられていた。
 現在の日本の現状とこの隠岐島前高校の取り組みの意味の分析を、島根県立大学連携大学院の藤山浩教授の話として次のように示している。

「日本の高校は『蜘蛛(くも)の糸』の主人公のように、成長神話の糸にすがり、人より先に上へ上へと上がっていけと教えてきた。『東京すごろく』をよしとして生徒を都会に送り続けた。島前高校は人とつながり地域で生きる別のモデルをつくっている」

 この分析は、成長神話の行き着く先となる東京という仮定の捉え方を、「命」の問題を最重要課題とする「地域で生きる」という考え方に置き換えなければならないのではないかという問い掛けである。

 例えばそれは、「各地で高校が統廃合され『高校が地域の生命線』との意識が地元に広がったこと、正解のない問題を解く力の育成が求められるようになったことがあると見る。『都会の担い手を育てる教育が人口減少社会を生んでいる。地域と結びつく高校の流れは広がり、太くなるだろう』とする青山学院大教育人間科学部の樋田大二郎教授(教育社会学の話として説明される。

 まさしくここでは、教育という範疇だけにとどまらず、「成長戦略」という「成長神話」への問い掛けと再出発の必要性を、今こそ始めるときであることが語られている。
 それは一方では、「『これからは田舎が選ばれる時代』と取材で聞いたのが印象に残っている。人口減を解決する対処法を見つけることは簡単ではないかもしれないが、『選ばれる田舎』になるためには、地域が持つ力を高める努力がこれまで以上に必要になってくると思う。」との地域の側の大きな課題でもある。

以下、朝日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2014-09-22 05:30 | 持続可能な社会 | Comments(0)

沖縄から-防衛局長との交渉の様子

やんばる東村 高江の現状のホ-ムページは、2014年9月19日、防衛局長との交渉の様子を「不毛」という表現で伝えています。
 その報告の最後は次のように結ばれています。

「私たちが最後の最後に言った『話し合いもないまま強制排除はありえませんからね!』の念押しを聞いた時の局長の顔はこれでした。
ハッキリ言って、コワイです。
“まだ決まっていない” が、ある日 “決まったから排除する” に代わる、ある日突然警備員を引き連れて強制排除が始まってしまう、そんなXデイは、実はもう水面下で準備されているのではないでしょうか・・・。
防衛局のしらばっくれた対応は、何を意味するのでしょうか?
皆さんは、この局長の表情から、何を感じ取りますか?」

 ここでは画像はありませんが、確かに、ある種の強い意思を感じます。

 以下、やんばる東村 高江の現状の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-21 05:55 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄から-辺野古に県民再結集

沖縄県名護市の辺野古で、新基地建設に反対する「みんなで行こう辺野古へ。止めよう新基地建設! 9・20県民大行動」と題した新基地建設に反対する集会が、2014年9月20日の午後、辺野古漁港に隣接する浜辺で開かれた。
この集会には、5,500人が参加した。
集会では、「子や孫のために、サンゴのために、ジュゴンのために、未来のために―などと、全国、全世界の人々と連携して新基地建設を止めよう」というスローガンが採択された。

 以下、沖縄タイムス及び共同通信、琉球新報の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-21 05:32 | 沖縄から | Comments(0)

持続可能な社会-教育問題から(1)

 朝日新聞の特集・教育2014を読みながら、多くの示唆を受け、改めて持続可能な社会を考える。
 5月末の経済財政諮問会議で、学校統廃合の基準が取り上げられた。このことについては、「小さい学校が多すぎる。財政の厳しい中、統廃合が進んでいないのは問題だというのだ。民間議員たちが、時代に合わせて統廃合しやすいよう基準を見直すべきだと声をあげた」と紹介されている。
 日本の新自由主義政策の基で、特に1990年代からの「失われた20年」の時代にもたらされたものは、資本の寡占化の中での大多数の国民の困難化と地方の疲弊であった。
 実は今、緊急な課題となっているのは、持続可能な社会とは何なのかということを地域社会の中で考えるということである。
 なぜなら、このままの安部晋三政権の求める「成長戦略」では、国民と地方はより一層切り捨てられることになるからである。
 
 学校の存続については、確かに一方に、本格的な「人口減少時代」に入った日本という重たい現実-「今年生まれる子どもが、100万人に届かないかもしれない。6月までの出生数が50万人を割り込んだからだ。もしそうなれば、統計が残る1899年以来、初めてだ。」-がある。
 実際に、「全国では、2011年度までの20年間で消えた小中学校は約5900校に上る。小学校が1校しかなく、自治体内で統合できなくなった市区町村は13年度、200を超えた。」という状況にまでなっている。
 しかし、「学校の統廃合は人口減少を加速させ、集落の崩壊を招く危険性をはらむ。」ことも事実である。
 記事の中で触れられている「小学校を失うことは、村に未来への希望が消えること」という倉根弘文・村教育次長の言葉は、日本の実態そのものである。

 一方、熊本県多良木町の「学校の復活は集落存続に向けた町の事業の一環」としての学校の復活の取り組みは、地域社会そのものの存在の意味を賭けた取り組みである。
 また、鹿児島徳之島の大久保明・伊仙町長は、「人口減を防ぐためには、小規模校をどんなことがあっても存続させることが重要だ」、「『統廃合は時代の流れ』というのは消極的な考え方。残すにはどうするかを考えるべきだ。学校があることで世代を超えた交流が生まれる」と、学校統廃合でないやり方を実践している。
 こうした取り組みを「成長戦略」にいかに対峙させることができるかが学校存続にとっては重要になる。

 持続可能な社会を創造するという観点の中で、学校の問題を考えて行く必要がある。また、具体的のどのように取り組むことを合わせて求められている。
 それは、小学校、中学校、幼稚園がなくなり、農協の支所が撤退するとともに唯一あった医院も閉鎖された地域に住むという現実の中から、持続可能な社会を考えるということでもある。

以下、朝日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2014-09-20 07:31 | 持続可能な社会 | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第7回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
 そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記

 第7回レポートの最後は、こう結ばれている。
 「なにはともあれ、大衆の熱気をうまく利用し心を掴んでいく政治家が有力候補になったことを不都合だと捉える空気が、政府にもメディアにもあるようだ。」

 沖縄からの異論が、本当は、本土の根底を崩すものであることに気づかない。いやむしろ、恐れている。
 水島朝穂のいう「沖縄問題の本質をごまかす時に使う『5つの言葉』」を思い出すことだ。どういう使い方でごましているかということ。
 「3.11」が命の問題に立ち返らせたように、沖縄問題は、人らしく生きるための道筋だ。 

以下、三上知恵の沖縄日記(第7回)の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2014-09-19 05:30 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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