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沖縄から-目取真俊さんのブログより

 沖縄ですでに起こってきていることについて、目取真俊さんの2014年6月22日付のブログで、「相次ぐ米軍機の部品落下事故と反対運動つぶしを狙った嫌がらせ」と伝えています。
 以下、引用。


海鳴りの島から沖縄・ヤンバルより…目取真俊相次ぐ米軍機の部品落下事故と反対運動つぶしを狙った嫌がらせ

 〈オスプレイ部品落下/本島周辺飛行中/通報、発生2日後〉
 〈辺野古制限水域を拡大/日米合意/移設作業へ「臨時区域」〉
 〈辺野古座り込みテント/展示物荒らされる/「暴力行為」関係者憤り〉

 6月21日付琉球新報は、上のような見出しの米軍基地関連の記事を、1面や社会面に掲載している。23日の「慰霊の日」に向けて沖縄戦関連の記事が載っているとなりに、米軍関連の記事が並ぶ。戦争が遠い過去になりきらない沖縄の状況が、県内紙の紙面構成に連日反映している。

 21日付同紙社会面に、2003年以降の〈米軍機からの主な落下事故〉の一覧表が載っている。それを見ると、今年に入って米軍機からの落下事故が急増している。

 3月4日  F15戦闘機が訓練空域で操縦席風防を落下。
 4月17日 米軍機からパラシュートで投下したドラム缶4本が伊江島の目的地外に落       下。
 4月24日 HH60ヘリコプターがうるま市上空で通風孔カバーを落下。
 5月15日 F15戦闘機のエンジンカバーが落下。
 5月21日 HH60ヘリコプターの電波高度計測アンテナのカバーが落下。
 6月17日 MV20オスプレイが垂直安定板の付属部品(長さ約15センチで棒状)を落      下。

 部品落下事故が多発しているにもかかわらず、米軍の通報は遅れがちで、危機感も感じられない。軍事優先を当たり前と考え、沖縄県民の安全を二の次にしてはばからない。いくら「よき隣人」を装っても、米軍の素顔はこういうところで露出する。部品の劣化や装着ミスが原因と考えられるこういう事故をくり返しているうちに、沖縄国際大学へのCH53Dヘリコプター墜落のような大事故が起こるのだ。 

 20日の日米合同委員会で、キャンプ・シュワブ沿岸域で常時立入を禁止する「第1水域」を、岸から50メートルの範囲から2キロメートルの範囲へと拡大することが合意された。ボーリング調査を理由には禁止区域を拡大できないことを承知で、「米軍の訓練などに支障が生じる可能性がある」と理由付けしている。

 ほんとうに米軍の訓練のために必要なら、とうの昔に2キロメートルの範囲で「第1水域」が設定されていただろう。工事完成後は再調整するということを見ても、米政府・米軍と日本政府・防衛省が結託して、反対運動を排除するために牽強付会で合意したのは明らかだ。

 辺野古の海岸に設けられている座り込みのテントが荒らされたのが、日米合同委員会の合意と重なったのは偶然ではないだろう。テントがあるのは、夜間はめったに人が通らない場所であり、通りすがりにいたずらした、という類のものではない。ボーリング調査に向けて反対運動を排除する、という政治的狙いをもった嫌がらせであるのは明らかだ。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-227263-storytopic-1.html

 同テントにはこれまで何度か、右翼グループが嫌がらせにきている。暴言を吐きながらテントにいるメンバーを脅迫、挑発し、その様子をビデオ撮影して、ユーチューブに投稿している。テントの展示物を破壊したのが誰かは、まだ明らかになっていないが、動機や行動パターンから真っ先に疑われるのは、反対運動つぶしを狙って、これまでに嫌がらせを行ってきた者たちだ。

 高江のヘリパッド建設反対の行動に対しても、これまでに横断幕の持ち去り、立て看板の破壊、のぼりの切り裂き、駐車車両のナンバープレート盗難、テントの椅子を投げ捨てるなど、何度も嫌がらせが行われている。人がいない夜間や休日にかけての行為であり、下見をして計画的にやっていると思われる。

 インターネット上には、辺野古や高江の反対運動の現場をこっそり撮影して、ケチ付けの材料として載せているブログもある。辺野古埋め立てに向けたボーリング調査や高江のヘリパッド工事再開が間近に迫るなかで、反対運動つぶしを狙った嫌がらせが、暴力的にエスカレートするのを許してはならない。

目取真俊さんのブログ-海鳴りの島から


by asyagi-df-2014 | 2014-06-22 19:39 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄から-辺野古の抗議テント荒らされる、展示物など破壊

沖縄タイムスは、2014年6月20日、「辺野古の抗議テント荒らされる、展示物など破壊」と次のように報じた。

 【名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古沖への新基地建設に反対し、抗議の座り込みを続けるヘリ基地反対協議会のテントが20日午前、何者かに荒らされ、掲示物などが破壊されているのが見つかった。県外の子どもらが送った折り鶴なども引きちぎられ、無残な状況。安次富浩共同代表は「暴力と破壊行為で言論を封鎖しようとする許されない行為。まるで今の社会情勢を反映している」と怒りをあらわにした。

 テントが襲われたのは、2004年の座り込み開始から10年間で初めてという。安次富代表によると、前日はメンバーが午後4時に撤収。20日午前7時50分ごろ、安次富代表がテントに来て看板や傘などが浜に投げ捨てられているのを見つけた。

 テント内に張られた写真や新聞記事、横断幕なども引きちぎられて床や浜に散乱しており、「テント村」の看板は2つに割れていた。

 安次富代表は「ボーリング調査を目前にした嫌がらせだろうが、今後も私たちスタンスは変わらない。テントを片付けて、今日からまた頑張っていく」と語った。20日は座り込み開始から3715日目。


 テントの襲撃は、2004年の始まりからの中で、初めてのこと。
 
 成り行きを伺っている姑息な輩に、怒りとともに「異」を伝える。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-22 18:58 | 沖縄から | Comments(0)

集団的自衛権-10

 集団的自衛権を論議していると思っていたら、今度は、「集団安全保障」。
 これだけの問題を、簡単に解釈変更すること自体が、どう考えても無理である。
 合わせて、作家高村薫さんの「私は大阪人。何が得なのかを合理的に考えると、結論は『戦争をしない』。1千兆円の借金を抱える日本に戦争ができますか。力を入れるべきなのは、平和のための外交なんです」(朝日新聞2014年6月22日掲載)との意見に、深く同感する。
 集団安全保障については、以下、朝日新聞の6月22日の記事引用。

やさしい言葉で一緒に考える 集団安全保障
 他国を守るために戦争に加わる集団的自衛権の行使に向けて、安倍晋三首相たちが議論を進めていくなかで、今度は「集団安全保障」という考え方が焦点になってきました。耳慣れない言葉ですが、日本が他の国と集団安全保障に加わって「武力の行使」をする、ということが問題になっているのです。ますます複雑ですね。そこで今回は、集団安全保障と武力の行使について、言葉の意味をわかりやすく解きほぐします。みなさんがこの問題を考える材料になればと考えています。

 ■どんな意味? 「仲良く助け合い国際貢献する」と「みんなで戦って懲らしめる」の2種類ある

Q 今回、安倍首相は集団的自衛権を使いたいといって議論しているはずだったよね。集団安全保障の考えはいつ出てきたの?
A 自民党が、6月20日の公明党との話し合いのなかで言った。でもその前から、政府は集団安全保障をより広く使いたいと考えていた。17日、与党に示した閣議決定の原案にも集団安全保障の話が出てくるよ。

Q ちょっと待って。17日に出てきた集団安全保障と、20日に出てきた集団安全保障は違うものなの?
A 政府の言う「武力の行使」を伴うかどうかだね。

Q 武力の行使って戦争に加わることだったっけ。
A そう。戦争をしない集団安全保障は「仲良く助け合って国際貢献をする」と言える。こちらには、すでに日本は参加している。たとえばイラク戦争。自衛隊はイラクに行ったけど、非戦闘地域(注〈1〉)でだけ活動した。住民に水を補給し、学校や道路をつくったんだ。国連による平和維持活動(PKO)に加わってきたのもこのパターンだ。

Q 非戦闘地域って戦争をしていない場所ってこと?
A そう。似た考えに「後方支援」がある。他国の軍隊同士が戦う前線から離れた場所で味方を助けること。1997年に改定された日米ガイドライン(注〈2〉)に盛り込まれた。

Q 非戦闘地域も後方支援も、実際にそんな線引きはできるの?
A 日本は戦争に加わらないと言ってきたから、強引に理屈づけした面はある。

Q イラク戦争で米国や英国はイラクと戦ったよね。
A そちらは国連での話し合いや決議に基づく集団安全保障。武力の行使を伴い、「みんなで戦って懲らしめること」と言えるね。

 ■首相の狙いは? 武力を使う「懲らしめ」にも日本が加われるようにしたいと思っている

Q でも、20日に出てきた侵略国を懲らしめる戦争に直接加わる集団安全保障は、他国を守るために戦争する集団的自衛権とも、全然違う話に思えるけど。
A その通り、全然違うよ。首相や自民党は、他国を守る集団的自衛権だけでなく、集団安全保障でも武力を使いたいと思っている。それは、海外で自衛隊が機雷(海にまかれて、船を感知して爆発する兵器)を爆破し、取り除く活動にこだわっているからだ。

Q それは、これまでも自衛隊がやっていたのでは?
A 停戦後にね。ペルシャ湾でやった。戦争が終わった後なら、捨てられた危険物を取り除く活動とみて、仲良く助け合う集団安全保障の考え方でできる。でも、もし戦争中に機雷を爆破して取り除こうとすると、敵の攻撃に反撃する行為になるので、それも「武力の行使」になるというのが国際的な共通認識だ。

 自民党の主張によれば、機雷の除去を頼まれたら、まず集団的自衛権を使って取り除く。その後に国連が侵略国に制裁を加えることを認める決議などを出せば、機雷を除く活動も集団的自衛権ではなく、今度は「懲らしめ」の集団安全保障を使うことになる。

Q そうすると、17日の閣議決定原案にある、仲良く助け合う集団安全保障は武力の行使はしないから、一切武器は使わないんだね。
A 違う。武器の使用はある程度認められていた。

Q ややこしいなあ。武力は使わないけど、武器を使ってもいいの?
A そう。でもそれは自分と、自分と一緒に行動している人を守るためだけだった。もし襲われたら、反撃して守ることができる(注〈3〉)。正当防衛と呼ばれる考え方だね。安倍首相は今回、この守る範囲を広げようとしているんだ。

 離れた場所にいる人が襲われたとき、武器を持って助けに行く「駆けつけ警護」(注〈4〉)という考え方で、5月15日の首相会見でも言っているよ。

Q それは、憲法がこう理解できるという解釈を変更しなくていいの?
A 政府はしなくていいと言っているね。自衛隊が国連平和維持活動に加わるルールを定めたPKO協力法の改正でできると。

 ■なにが問題? 一度戦争に加われば抜けられなくなる危険もある

Q わかりにくいね。首相は結局、集団安全保障でも集団的自衛権でももっと戦争に参加し、武器を使いやすくしたいようにみえる。
A 閣議決定の原案には、「憲法9条の下で許容される自衛の措置」が書かれている。どういう時に、集団的自衛権を使えるかの条件ということだ。

Q 以前から認めていた個別的自衛権については、使う条件があったの?
A もちろんあったよ(注〈5〉)。今回の原案で、集団的自衛権に加えて集団安全保障も入るとなると、「自衛」を「武力の行使」に書き換えるかもしれない。つまり、集団安全保障と集団的自衛権で、いつ武力の行使をするかということだ。

Q いつ戦争をするのか、でしょ。説明してよ。
A こう読める。「(1)日本が戦争を仕掛けられた時。または、他国が戦争を仕掛けられたことで、日本が滅亡するかもしれず、私たちの命が危なくなり、自由や人権が奪われるかもしれないおそれがある時」

Q おそれって何?
A 可能性といえるね。

Q 可能性がどのくらいある時?
A わからない。

Q はっきりしないなあ。
A 続けるね。(2)として「(1)のような状態を止めて、私たちの命や人権を守るために、外交交渉や説得はもうできない。つまり戦争をするしか方法がないとき」。さらに(3)として「必要最小限度しか戦ってはいけない」とある。

Q 必要最小限度ってどのくらい?
A わからない。これまで認めていたのは、日本に直接攻撃を仕掛けられた場合の個別的自衛権だけだった。でも、集団的自衛権や集団安全保障で一度戦争に加われば、いくら首相が「必要最小限度」と言いはっても、実際の戦争は思惑通りには進まない。どんどん深みにはまって抜けられなくなる危険もあるよね。

 【注〈1〉】非戦闘地域
 2001年のテロ対策特別措置法、03年のイラク特措法で、自衛隊は非戦闘地域で活動すると定めた。従来の政府の定義は「現に戦闘行為が行われておらず、活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがない」地域。自衛隊派遣にあたって海外での武力の行使を禁じた憲法9条に反しないと説明するために設けた概念だった。小泉純一郎首相は国会で定義を問われ、「自衛隊が活動する地域は非戦闘地域だ」と答弁。今回の閣議決定原案は戦闘地域と非戦闘地域の区別をなくし、「現に戦闘行為を行っている現場」でも「人命救助を目的」とした活動であれば可能とした。

 【注〈2〉】日米ガイドライン
 正式には「日米防衛協力のための指針」。日米安全保障条約に基づき日米両政府が自衛隊と米軍の役割分担を定めた文書。冷戦期の1978年、ソ連の日本侵攻に備えてつくられ、冷戦後の97年には、北朝鮮の核・ミサイル開発などを踏まえ、朝鮮半島の有事(戦争)を想定して改定(見直し)された。日米は中国の海洋進出などを念頭に今年末までに再改定することで合意している。

 【注〈3〉】従来の武器使用基準
 自衛隊員はPKOで、自分自身に加え、「共に現場に所在する(一緒にいる)」日本のPKO要員(文民を含む)や他国の部隊が襲われた時も、武器を使って反撃することができる。襲われた人の「生命または身体」を守るための「必要最小限」の武器使用であれば、憲法9条の禁じる武力の行使にあたらないとされている。過去のテロ対策特措法やイラク特措法に基づく海外派遣でも、同じ基準だった。
 【注〈4〉】駆けつけ警護
 自衛隊員と離れた所にいる人が襲われた時、自衛隊員が駆けつけて武器を使って警護することは、憲法の禁じる武力の行使にあたる恐れがあるとして、現在は認められていない。安倍首相は5月15日の記者会見で、PKO要員や日本のNGO(非政府組織)が攻撃を受けている図をパネルで示し、「近くで協力してPKO活動をしている要員もいる。彼らが武装集団に襲われても、自衛隊は救うことができない」と強調。武器使用の基準を見直すべきだと訴えた。
 【注〈5〉】自衛権の要件
 日本が直接攻撃された場合、自ら守る個別的自衛権を使う従来の「自衛権発動の3要件」は、(1)我が国に対する急迫不正の侵害がある(2)これ(侵害)を排除するために他の適当な手段がない(3)必要最小限度の実力行使にとどまる――の3点。政府が1954年の自衛隊発足直前に定め、60年間維持してきた。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-22 07:37 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

上野焼渡窯を尋ねました-2014年6月21日

 友人3人と、福岡県福智町の上野焼の里を尋ねました。
 西日本に大雨の注意が出ていた中でしたが、九州北部への影響は夜からだと当て込んで、朝の7時半に大分を出発しました。
10時過ぎに上野焼陶芸館に到着し、まずは、展示されている各窯の作品を見てみました。
 まだ、雨は降っていませんでしたので、その後、窯元のいくつかを回ってきました。
 当初から、登り窯の様子を見たいとホームページで検索していましたので、まずは渡釜に向かいました。

窯の展示室のオープンは、10時からでしたので、恐らく私たちが最初の客だったようでした。
 

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私たちの声に反応してくれたのか、渡窯の渡仁さんが、笑顔で対応してくれました。

 渡仁さんは、展示室での見守りの後、「工房の様子を見せてくれますか」とか「工房の写真を撮ってもいいですか」といった私たちのわがままな願いにも、「宣伝してください」と快く引き受けてくれました。


 まずは、工房の様子をゆっくり見せてもらいました。
 渡仁さんからは、「散らかっていますよ」とのことでしたが、私たちにとっては、作業の日常を伺えたようで、何となく感心させられました。

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 続いて案内してくださった登り窯は、規模も大きく、実際に使用されているものというこ
とで、非常に興味深く見せてもらいました。


 仕事も忙しいはずなのに、渡仁さんは、私たちの素人の質問に対しても、きちんと答えてくれました。

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 今年の登り窯の火入れは。八月末になる予定とのことで、是非その時期に訪れてみたいと、帰りの車の中で盛り上がりました。

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  ところで、この作品は、工房の薪ストーブの上で、悠然と佇んでいた作品です。
 展示室にも、似たような作品がありました。
 この様子には、深く感動してしまいました


by asyagi-df-2014 | 2014-06-21 21:43 | 新たな経験 | Comments(0)

琉球新報の決意を支持します。

 2014年6月19日の琉球新報の社説は、「基地問題だけでなく、個人の表現活動や住民運動なども抑え込み、人権や民主主義よりも国や大企業など強者の論理、施策を優先する風潮が強まりかねない。特定秘密保護法も年内施行の見込みだ。国民の言論や表現活動を萎縮させ民主主義を形骸化させる動きに、司法までもが追従、加担するならば、もはや暗黒社会というほかない。とはいえ、人権や民主主義を守る取り組みに終わりはない。敗訴が確定した住民らも『今まで通り』と運動継続を誓った。言論機関としてもあらためて肝に銘じたい。」と、自らの反省を基に、静かにしかし強くその決意・使命を示して見せた。

 マスコミのあり方が批判されて久しい。読売をはじめとする大マスコミの本来の立ち位置を失った報道ぶりは、もはや無残という領域にまで落ちてしまっている。
 マスコミの立ち位置については、「中立でいいのか」という批判が、追い込まれた側からは疑問としてマスコミ側に常に投げかけられてきた。しかし、現在の状況は、権力を縛ることを目的とする立憲主義の解体に実行部隊としての役割を果たすような、むしろ強者の鎧を身にまとい、弱者に向けて権力そのものを振りかざそうとしている。
 だとしたら、琉球新報は、「人権や民主主義を守る取り組みに終わりはない。敗訴が確定した住民らも『今まで通り』と運動継続を誓った。言論機関としてもあらためて肝に銘じたい」との表明を通して、マスコミとしての立ち位置を、あらためてはっきりさせた。
 被害者・弱者に寄り添うことの使命と、権力者に向けて「異」の論理を突きつけることで闘いを挑むという決意は、もしかしたら、沖縄タイムスや東京新聞とともに、日本では希有の存在になりつつあるのではないか。 


 この間、沖縄からの異論の投げかけを自分たちの問題として、「ちゃーすが」(どうするのか)と考えることを大事にしてきた。
 今また、被害者・弱者に寄り添うことの使命と、権力者に向けて「異」の論理を突きつけることで闘いを挑むその決意を、一人一人が「あらためて肝に銘じる」ことが求められている。
 少なくとも、自分自身にまず問う必要がある。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-20 19:49 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

集団的自衛権-09

 戦争させない1000人委員会は、2014年6月18日、安全保障法制の整備に関する与党協議会に、「集団的自衛権」行使容認の閣議決定を断念することを求める要請書を提出した。
 以下、引用。


                              2014年6月18日

安全保障法制の整備に関する与党協議会
座長 高村 正彦 様

                    戦争をさせない1000人委員会
                           事務局長 内田 雅敏


「集団的自衛権」行使容認の閣議決定を断念することを求める要請書
 
 現在、自民党と公明党両党議員で構成される「安全保障法制の整備に関する与党協議会」において、「集団的自衛権」の行使を「限定的」に容認する閣議決定文案が議論されていると報道されています。

 私たちは、17日の与党協議で提示された「わが国または他国に対する武力攻撃が発生し、わが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれ」という集団的自衛権行使の要件は、具体性を欠き、きわめて曖昧であると考えます。「おそれ」という曖昧な文言は、行使の要件を無分別に拡大しかねないものです。また、「集団的自衛権」を行使することによって、直接利害関係のない日本が敵対国と認定され、戦争に巻き込まれる可能性は否めません。

 挙げられている「集団的自衛権」行使の可能性の事例は、軍事的常識に照らしても、およそ現実性のないものです。追加された、ホルムズ海峡で機雷除去の活動の議論など、地理的に離れた地域での軍事関連活動にまで言及されていることは、戦争に関して将来に大きな不安を抱かせるものです。

 「ホルムズ海峡は、日本にとって死活的に重要だ」とする安倍晋三首相の言葉は、「満蒙は日本の生命線」と喧伝し、1931年から15年もの長期にわたる泥沼の戦争に突入した日本の過去を想起します。

 日本は戦後、憲法9条のもと、非戦・非軍事を謳って来ました。戦争は、取り戻すことがかなわない、甚大な被害を人々にもたらすものであり、私たちは痛切な反省の中で、その過ちをふたたび繰り返さないことを誓ったのではないのでしょうか。戦争の悲惨さを決して忘れてはなりません。他国との問題は、外交的対話による平和的解決を追求していくべきです。

 私たちは、日本が、軍事力や軍事的産業に頼ることなく、ましてや生命や環境を破壊することない、平和的な社会経済の発展をめざすことを望みます。どうか、戦後一貫して守り続けてきた、「日本国憲法は集団的自衛権の行使を認めていない」とする憲法解釈を変更することのないよう、心から要請いたします。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-20 07:00 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

沖縄から-高江訴訟

 沖縄タイムスは、2014年6月18日、「高江ヘリパッド訴訟、妨害禁止の判決確定」と報じた。
 以下、引用。

 東村高江のヘリパッド建設をめぐり、国が工事に反対する伊佐真次さん(52)に通行妨害の禁止を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は伊佐さん側の上告を棄却する決定をした。13日付。妨害禁止を命じた判決が確定した。

 伊佐さん側は、憲法上の権利である表現の自由に対する制限の可否を争点にするよう最高裁に求めていたが、決定は「事実誤認または単なる法令違反を主張するもの」と判断。憲法解釈の誤りや憲法違反について審理する上告の理由には該当しないと結論付けた。判例や法令解釈上の問題にも当たらず「上告審として受理しない」とした。

 伊佐さんは「通行妨害と言うが、なぜ座り込み、抗議しているのかには何も触れていない、歪曲(わいきょく)された裁判。その不条理を知らせることができたことは意義があったと思う」と話した。

 ヘリパッドいらない住民の会と弁護団は「最高裁が人権の砦(とりで)としての役割を放棄し、政府の不当な弾圧を是認したことに強く抗議する」と声明を発表。「今後も正当な表現活動として抗議を続けていく」とした。

 沖縄防衛局は「本件ヘリコプター着陸帯移設工事は、SACO最終報告に基づく北部訓練場の過半の返還を実現し県民の負担軽減をはかるもので、今後とも着実な実施に努めたい」とコメントした。

 ヘリパッド建設をめぐっては、2008年、防衛局が反対する住民15人に通行妨害禁止などを求めた仮処分を那覇地裁名護支部に申し立て。地裁は09年、伊佐さんら2人に通行妨害禁止を命令。本訴訟では、一審地裁判決が伊佐さんにだけ妨害禁止を命じ、13年6月の二審福岡高裁那覇支部判決もこれを支持したため、伊佐さん側が上告していた。


 このことに関して、琉球新報は、2014年6月19日の社説-高江訴訟上告棄却 罪深き最高裁の政府追従-で鋭く批判した。
 以下、引用。


高江訴訟上告棄却 罪深き最高裁の政府追従

 沖縄の基地問題だけではなく、日本の民主主義全体にとってもあまりに罪深い司法判断だ。
 米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江でのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設現場で反対運動を続ける住民に対し、沖縄防衛局が通行妨害禁止を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷が住民側の上告を棄却した。「国の通路使用を物理的方法で妨害してはならない」と命じた住民敗訴の判決が確定した。
 国や大企業が住民運動などを萎縮させる狙いから起こす「スラップ訴訟(恫喝(どうかつ)訴訟)」としても、全国的に注目されていた裁判だ。
 住民側は、多くの住民が反対するヘリパッド建設に対する意思表示、抗議行動は憲法が保障する表現の自由に当たると主張して、訴権の乱用と不当性を訴えた。
 しかし、最高裁は上告棄却について、詳細な理由も示さないまま憲法違反などの上告事由に該当しないとした。上告受理申し立ての不受理決定も同様に、具体的な判断理由は示していない。
 あまりに空疎で機械的だ。「憲法の番人」「人権の砦(とりで)」としての使命を自ら放棄したに等しい。
 控訴審判決では、住民の「通行妨害」を「国が受忍すべき限度を超えている」としたが、具体的な基準などは示さなかった。最高裁もそれを踏襲したと言えよう。
 しかし、本来「受忍限度」は爆音訴訟などで住民側が使用する表現だ。立憲主義、国民主権の理念に照らせば、国家の「受忍限度」を持ち出して人権の訴えを退けるのは主客転倒も甚だしい。
 国に追従する司法の姿勢が社会に及ぼす影響は小さくない。お墨付きをもらったとして、国が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の反対運動に対しても、同様の訴訟を起こす可能性も否定できない。
 基地問題だけでなく、個人の表現活動や住民運動なども抑え込み、人権や民主主義よりも国や大企業など強者の論理、施策を優先する風潮が強まりかねない。
 特定秘密保護法も年内施行の見込みだ。国民の言論や表現活動を萎縮させ民主主義を形骸化させる動きに、司法までもが追従、加担するならば、もはや暗黒社会というほかない。
 とはいえ、人権や民主主義を守る取り組みに終わりはない。敗訴が確定した住民らも「今まで通り」と運動継続を誓った。言論機関としてもあらためて肝に銘じたい。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-20 05:50 | 沖縄から | Comments(0)

集団的自衛権-08

朝日新聞は、2014年6月19日、「集団的自衛権、与党協議続行を確認。首相と山口代表会談と報じる。
 以下、引用。


 安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表は19日昼、首相官邸で会談した。他国を武力で守る集団的自衛権の行使をめぐる与党協議について、閉会後も議論を続けていくことを確認した。憲法解釈を変えて集団的自衛権を使えるようにするための閣議決定に関しては、文案の中身や日程について具体的な発言はなかったという。山口氏が会談後、記者団に明らかにした。

 会談では、集団的自衛権の行使容認について、山口氏が「党内にはいろいろな意見がある」と話し、党の意見集約には時間がかかるとの見通しを説明。これに対し、安倍首相は「与党協議をしっかりとお願いしたい」と述べたという。山口氏は会談後「首相は与党に協議をお願いしているのだから、それを見守るということだろう」と語った。

 政府の閣議決定原案について、公明内では「行使の範囲が広がってしまう」として否定的な意見が根強い。このため、政府・自民は、今国会中の閣議決定はあきらめ、文面の文言について大詰めの調整を行っている。ただ、政府・自民側は、安倍首相が豪州を訪問する7月初めまでには閣議決定を行いたい考えで、来週中に閣議決定の文面での合意を目指している。

 一方、この日の党首会談では、今国会を延長せず、22日に閉会することも確認した。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-19 19:41 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

嘘のようで本当の鯛


嘘のようで本当の鯛

こんなメールが届きました。画像付きで。
「鯛は74cmありました。二日かけて食べました。(注;ここは絵文字))」

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嘘のようで本当の話。こんな光景だったのかもしれません。


中年というよりは、初老という風情の二人、もはやぎらぎらしたものからは逃れ、楽しみのためにと、互いに頷き合いながら、瀬渡し船のM丸に、身を任せる。
 そうだ、今日もこれでいいのだと。釣れたら釣れた時の時間そのものに身をゆだねようと。
 M丸は、大分県は鶴見のとある岩場に二人を下ろす。「それじゃあねっ」と船長は気をつかわせない配慮をそっと残していく。
時は、午後3時。二人は、がまかつとダイワの竿に、ちょっと高価なレバーブレーキのリールを時間をかけて用意する。
  明日の朝までには余るぐらいの時間が待っている。6月の太陽は、すでに真夏であり、体力を実直に奪って行くに違いない。
 今日はこれまでの実釣の続きでいいのだと、竿を出す。
 そうだったのです。ここまでは、いつも通りだったのです。


 「おいあれ見ろや。魚やぞ。鯛じゃねーか」と相棒。
 右流れの潮に乗って確かに魚が浮いて流れている。本当に鯛だ。
ここまでは、もしかしたら万が一にはあることかもしれない。
 互いに、思わず自分の立ち位置を確認してしまう。
 「おい。生きてるぞ」
「うん。生きちょるなあ」

 嘘のようで本当の話の始まり。
 潮は、右流れから、どうしてか、磯に当たる潮に変わっている。
 鯛は流れに正直にその体を任せている。
 二人は、目を合わせ、これまでの人生経験の中でのお互いの立ち位置と、潮の流れの中の鯛の位置を瞬時に、スクロールして計算して見せた。
 鯛は、見事に足下で、たゆたっている。
 意を決した後輩の方の男は、5Mのタモで見事に一発ですくってみせた。70cmを超える鯛を。
 笑顔は、何故か忘れていた。ただ黙って、血抜きをした。
 次の日の迎えの船の中でも、パカパカとクーラを開ける音は、一度もさせなかった。
 どうしてか、秘密の臭いがした。
 嘘のようで本当の鯛の話。食べて美味しかった鯛の話。


by asyagi-df-2014 | 2014-06-19 05:50 | 新たな経験 | Comments(0)

あしゃぎ-猪用の電柵なのかな-


あしゃぎ-猪用の電柵なのかな-

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          (家の方から電柵越しに道路を見てます)

 2週間ぶりに、田舎に帰りました。
 田植えされた水稲は、順調に生育しているようには見えます。
 部屋にいると、水路の音が、蛙たちの鳴き声とともに、勢いよく聞こえてきます。
 水は足りているようにあります。 
 猪用の電柵は、すでに張り巡らされていました。電柵は、猪対策ではありますが、どうやら人を守るための柵のような気がします。
 連れ合いと母のこんな会話が聞こえてきました。
 「夜になると危ないんだから。田んぼの水見は気をつけなさいよ。ビリっとくるからね」

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         (田植え後の田んぼは、こんな風になっています)





by asyagi-df-2014 | 2014-06-18 06:10 | あしゃぎ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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