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沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第67回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記。

 
 今回の報告は、「バトンを受け取って走るのは、ただ走っているより数倍つらい。たとえ軽い紙の筒であってもズシリと重い。責任を持たされ、期待をもたれ、注目されるというのはそれほどにしんどいものだ。」、で始まる。
 つまり、三上さんの「『引き受ける』ということ Tシャツに込めた想い」について。
三上さんは、こんな風に始めます。


(1)1997年に辺野古で結成された「命を守る会」を率いた金城裕治さん(故人)はよく言っていた。
 「戦火の中で苦しんだ先祖がいるでしょう? そのみなさんの思いを引き受けて、いま、我々の世代が頑張らなければどうするの?」
(2)引き受けるという言葉は、勇気も覚悟もないと口にできない重い言葉だ。でも裕治さんは、辺野古の海を埋めるなら、その前に私たちが人柱になる、と宣言しているもっと上の辺野古集落のおばあたちの気持ちを引き受けて、さらに現場で起きる摩擦や矛盾も引き受けて、本当に度量の深いリーダーとして座り込みの現場をまとめていた大人物だった。その影響もあって、支援に来ている若者たちも、僕たちがみなさんの思いを引き受けて頑張ります、とよく発言していた。私は、みんなが責任を取りたくないこの世知辛い時代に、辺野古では優しさや勇気の連鎖が起きているんだなど感動したものだ。
(3)そしていつしか、私も報道活動を通じてかかわった方々の思いをちゃんと引き受けて頑張る人間になりたいと理想を持つようになった。沖縄戦の苦しみや、占領下で米軍に踏みにじられた屈辱や、今なお被害を受け続ける理不尽さ、その嘆きも、問題を解決に向けて進めることも含めて、引き受けて生きて行こうと思うようになった。もちろん、結果的には何もできやしないのかも知れないが、知ってしまった以上、逃げ回れるはずもない。沖縄の尊敬する先輩方から学んだ姿勢で、私なりに引き受けていくつもりで、今も右往左往しながら一つひとつの出来事に向き合っている。


 三上さんは、『標的の島 風かたか』とTシャツについて、語りかけます。


(1)間も無く全国公開になる映画『標的の島 風かたか』も、そんな覚悟が私に作らせている作品である。実は、今回はその私の密かな思いを込めたTシャツを製作した。自己満足の世界の話であって大変恐縮だが、このページを読んで下さっている方だけにはそっと伝えたい。
(2)まず、左の背中に背負っている図柄は、月桃の花と蝶。沖縄戦の頃にぷっくりとした優しい花をつける月桃は、沖縄戦と平和の象徴。月桃の香りは、みんなが子どもの頃に食べた「ムーチー」の甘さを思わせ、それを作ってくれた母や祖母の記憶と繋がると話してくれた人もいる。そして、その香りに誘われて来た黒い蝶。黒い蝶は、沖縄では亡くなった方の魂の化身であると言われている。去年、20歳で元米兵の狂気の犠牲になった女性の追悼集会で、彼女は黒い蝶に例えられた。彼女が命に代えて私たちに残したメッセージを背負って生きていきますからね、という気持ちで蝶をデザインした。
(3)さらに、下に流れる清流に散りばめられてある白い花、イジュの花にも意味がある。去年、石垣島で戦争マラリアのシーンを取材していたのはちょうど5月。山では真っ白いイジュの花がたくさん落ちて、山道は花で埋め尽くされて白くなっていた。1945年の5月に、石垣島の一部の集落の6千人は、この白い山道をたどって、日本軍の命令でマラリアが蔓延する山奥の小屋に移住させられた。そして次々にマラリアにかかって死者が続出した。
(4)映画には、孫なのであろう、小さな遺体を背負って運び出そうとする老人の絵が紹介されるが、敵に見つからないよう、日が落ちてからこの白く浮き上がった道を辿って埋葬の地まで運ばれたという。わたしは、強制移住地・白水への道を埋めたイジュの花を踏みしめながら、これは死ぬ必要のなかった何千という島民を弔う花の道であったのだと思った。住民が捕虜になれば作戦が筒抜けになってしまうとして、住民を死の地へ追い込んだ日本軍。軍の作戦によって命まで奪われた人々の存在を忘れない、二度と軍事優先の島にしてはならないという教訓を忘れない、という決意をイジュの花に託した。
(5)これらのデザインを担当して下さったのは、紅型作家の亀谷明日香さんだ。彼女のデザインはあの有名な高江Tシャツ、昼の森と夜の森の2バージョンがある作品でよく知られている。私はこの作品が大好きで、いつか亀谷さんに頼めたらと思っていた。今回時間のない中でダメ元で相談すると、私の最初の映画から見て下さっている亀谷さん、これは是非、と快くひきうけてくださった。すごく嬉しかった。
(6)新作映画を早速見ていただいた亀谷さんと「風かたか」を図案にするとどんな風になるのか、いろいろ話し合った。そしてできあがったのが、テーブルサンゴが横一列に並んだデザインだ。
(7)風かたかとは、風除けのことで、防波堤のような役割を果たすものを指す。それと同時に、風を避けた結果、一角に生まれる穏やかな空間、安心できる場所のことも指すという。亜熱帯の海の中では、テーブルサンゴは小さな魚たちやイカの卵やカニ、ホヤなどあらゆる小さな命をかくまう役割を果たしている。
 サンゴは、命のゆりかごとよく言われる。枝状のサンゴが作り出す空間は、まさに外敵が入れない場所・安心できる風かたかになっていることに気付き、Tシャツの表は海の中の風かたかを横一列に配した。このTシャツを着てみんなで座り込んだら、テーブルサンゴのラインが隣の人とも繋がっていく。つまり、次の世代まで基地の苦しみを引き継がせまいと頑張る、風かたかになろうとしている覚悟のある人たちに着てもらい、彼らが座り込めばサンゴの防波堤はいくらでも繋がっていくという意味を込めた。


 最後に、三上さんは、ともに引き受けることの意味を、同氏の印として、と次のように訴えています。



 今回は、デザインも色も贅沢に作ってしまった。原価も高くなり、諸事情あって100枚の限定生産にする事になった。場所も、東京はポレポレ東中野と那覇は桜坂劇場でのみ販売予定。
 私とともに、沖縄戦も、マラリア地獄も、蝶になった女性のことも引き受けて、肩に背負って生きていかんとする方々は、ぜひ同志の印としてこのTシャツを着てほしい。特に今回は女性のイメージが強い映画なので、一見とてもかわいらしい紅型のデザインでありながら実は強い意志を秘めている女性たちにこそ、このTシャツを着ていただいて、さらに困難な今の状況に、ともにしなやかに立ち向かっていって欲しい。





by asyagi-df-2014 | 2017-03-23 07:47 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月22日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「共謀罪」法案が2017年3月21日、閣議決定され、国会に提出された。
 深刻な疑問に対して有効な説明が出されることなく、「テロ対策」という言葉が宙を泳ぐ。沖縄側からは、「沖縄県内では米軍普天間飛行場の移設計画に伴う名護市辺野古の新基地建設反対運動に適用されるといった懸念」(琉球新報)が出されてきたものでもある。
 


 2017年3月22日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-沖縄、「共謀罪」適用に懸念 基地反対運動など標的も、専門家指摘-2017年3月22日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「『共謀罪』法案が21日、閣議決定され、国会に提出された。犯罪成立の“線引き”のあいまいさが残り、捜査機関の恣意(しい)的運用への疑念が払拭(ふっしょく)されないままだ。一般市民を抑圧した戦前の『治安維持法』と重なるとの指摘もあるほか、沖縄県内では米軍普天間飛行場の移設計画に伴う名護市辺野古の新基地建設反対運動に適用されるといった懸念も根強く、法案へ批判の声が上がっている。」
②「『共謀罪』が成立した場合、県内では名護市辺野古の新基地建設に対する抗議活動への影響が指摘される。抗議活動での逮捕者の弁護人も務める小口幸人弁護士は『(成立した場合は)警戒のしようがない』と法案成立を強く懸念する。『共謀罪』は犯行の計画でも処罰の対象となるので、“疑惑”があれば捜査の対象となる。小口弁護士は『標的を絞り、犯行計画の【絵】を描く。その上で日常生活を監視し【ピース】を組み合わせてその絵の根拠となる証拠が集まれば捜索もできる』として、捜査機関が“疑惑”を作り出すことも可能だと指摘する。」
③「例として基地建設現場前でのコンクリートブロックの積み上げ行為を挙げる。『抗議資金のため募金活動をしている人がホームセンターに入店することを示す写真などを示して、【抗議活動でブロックを積む計画をしている】と威力業務妨害を認定して、捜査する可能性もある』と説明する。」
④「捜査によりスマートフォンなどが押収され、会員制交流サイト(SNS)の履歴などで『犯行の共謀者』にされる危険性も指摘する。『抗議行動する人たちには、SNSで頻繁に情報発信する人も多い。捜査された人と抗議活動に関するSNSでのやり取りや閲覧などがあれば、【計画に協力した】として捜索される危険性はある』との懸念を示す。」
⑤「『捜査の結果として起訴はされなくても、捜索や逮捕・勾留するだけで市民への影響は大きい。捜査機関が恣意的に使えるので、警戒のしようもない』と話す。『テロの未然防止に役立つとは思えないが、逮捕するだけなら便利な道具だ』と語り、抗議活動を抑圧するための法案だとの認識を示した。」


(2)琉球新報-翁長知事、辺野古集会へ 就任初、移設阻止に決意-2017年3月22日 02:00


 琉球新報は、「沖縄県の翁長雄志知事は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議するため25日に現地で開かれる反対派の集会に参加する意向を固めた。2014年の知事就任以来、辺野古での集会に出席するのは初めて。移設阻止への決意を行動で示し、工事を着々と進める政府に対し劣勢との評価を打ち消す狙いがある。県関係者が21日、明らかにした。集会は、移設に反対する政党や市民団体でつくる『オール沖縄会議』が、移設先に隣接する米軍キャンプ・シュワブのゲート前で開く。『違法な埋め立て工事の即時中止を求める県民集会』と銘打ち、3千人規模を目指すとしている。」、と報じた。


(3)琉球新報-FB投稿の市議に卑劣な中傷 家族への暴行示唆メールも-2017年3月22日 06:30


 琉球新報は、「沖縄県宮古島市議会の無所属市議が自身のフェイスブック(FB)に投稿した内容を巡り、本人への誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいる。市議は9日、FBに米海兵隊の訓練を受けた陸上自衛隊部隊が宮古島に配備されたら『絶対に婦女暴行事件が起こる』などと投稿。その後批判を受け、謝罪し、撤回した。だがネット上では投稿が拡散され『炎上』が続く。』、と報じた。
 また、「宮古島市議会には市議の家族に対し性的な表現を含んだ嫌がらせのメールも届いており、一部は個人攻撃の様相となっている。市議会事務局によると、市議のFBの投稿に関連して21日午後6時までに計523件のメールや電話などが届いた。そのうち約7割が市議を批判する内容だった。自衛隊員の母親から『息子が侮辱された』などといった切実な訴えの抗議がある一方、市議の家族に対して性的暴行を示唆するようなメールもあった。市議はこれまで直接的な危害は受けていないが、警察に2回相談している。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-米、海兵隊移転計画の遅れ懸念 上院歳出委、普天間継続も提言-017年3月22日 07:47


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米上院歳出委員会が2016年4月に、在沖米海兵隊のアジア太平洋地域における分散移転計画に関する包括的調査を米政府監査院に命じていたことが分かった。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設の遅れが同域内の海兵隊移転計画全体に与える影響を懸念し、米国防総省に普天間の継続使用や空軍嘉手納基地への暫定移転など代案の検討も継続するよう提言している。」
②「同委員会は、16年4月にまとめた17会計年度(16年10月~17年9月)軍事建設等歳出法案の補足文書で、新基地建設を巡る現状について『地元で続く抗議、現在および今後の訴訟、地元自治体の反対、工事の度重なる遅れは、同計画の未来を否定的に映し出している』と指摘。16年2月の上院軍事委員会で、ハリス太平洋軍司令官が『こうした要因が計画の完了を2年遅らせ、少なくとも25年まで完了しないと証言した』とし、普天間と嘉手納を含む県内の既存施設の使用検討を国防総省に提言。新基地建設計画の遅れが海兵隊移転計画全体に与える影響を調査するよう、政府監査院に命じたことを明らかにしている。」
③「同委員会の有力議員は20日、本紙取材に対し、『われわれは普天間代替施設建設計画を支持しており、これに異論を唱えるものではない』と前置きした上で、『南シナ海では中国が軍事力を拡大しており、海兵隊の分散移転計画を着実に履行する必要がある。代替施設建設の遅れが在沖米海兵隊のグアムやハワイ、豪などへの移転に影響しないよう対策を立て、予算も管理する必要がある』と説明した。」


(5)沖縄タイムス-「新基地建設を認めていない」 辺野古ゲート前で抗議-2017年3月22日 14:54


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らは22日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込みを続けた。午前中は最大約200人が集まり「私たちは新基地建設を認めていない」と抗議の声を上げた。一方、辺野古沖では、停泊している台船からクレーンで汚濁防止膜を海に下ろす作業が行われた。市民らが船やカヌーを出して抗議した。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-「村民の精神状態も限界に…」 米軍ヘリ物資落下事故に抗議 沖縄・宜野座村議会-2017年3月22日 13:05


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県宜野座(ぎのざ)村議会(小渡久和議長)は22日午前の3月定例会最終本会議で、8日に発生した米海兵隊UH1Yヘリのつり下げ物資の落下事故に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。抗議決議と意見書は、①提供施設外上空での米軍機の飛行訓練の即時中止②着陸帯「ファルコン」の即時撤去③事故原因の徹底究明と結果の速やかな公表―を求めている。」
②「城原集落に近い米軍キャンプ・ハンセン内の着陸帯『ファルコン』周辺でのつり下げ訓練中の事故で、『落下事故が現実となり、村民を恐怖と不安に陥れたことは戦場さながらの状況で断じて許されない』と批判。村民は米軍のオスプレイやヘリから派生する騒音被害や、墜落事故の恐怖と不安に悩まされ、精神状態も限界に達していると言っても過言ではないとし『特に民家上空を低空飛行する機体が見られることは、村民は到底受け入れられず、激しい憤りを感じる』とした。」
③「日米地位協定の見直しに関する意見書も全会一致で可決した。」


(7)琉球新報-各地の島ぐるみ会議など100人余座り込み 辺野古新基地建設-2017年3月22日 11:14


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた新基地建設に反対する市民ら100人余が22日午前、米軍キャンプ・シュワブ工事用ゲート前に座り込んだ。座り込み中の集会では、県内各地の島ぐるみ会議から参加者が駆け付け、基地反対への思いを込めたあいさつが続いた。」
②「名護市三原区に住むヘリ基地いらない二見以北十区の会共同代表の浦島悦子さんもマイクを握り『「工事は急ピッチで進められている。時々はめげそうな気持ちにもなるが、世界中から【沖縄の貴重な自然を壊させない、これ以上、悲惨な事故を起こさせない】との気持ちがここに集まっている』と訴えた。」
③「一方、基地建設が予定されるシュワブ沿岸の大浦湾海上では、大型クレーン船が汚濁防止膜を設置するための準備作業をしているとみられる。基地建設に反対する市民らは抗議船やカヌーを出して抗議行動をしている。カヌー延べ約10艇が午前10時半までに海上保安庁に一時的に拘束された。」





by asyagi-df-2014 | 2017-03-22 17:32 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月20・21日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 琉球新報は、「沖縄戦を知るピースウオーキング」が行われたと伝える。
 ただ、「首里城の地下に壕があることも知らなかったので勉強になった。」、との参加者の声も伝えた。
 これは、沖縄県の出身者である人の発言なのだろうか。
 いろんなことのむつかしさを感じる。


 2017年3月20・21日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-「沖縄への偏見を許さない」 東京で「ニュース女子」に抗議集会-2017年3月21日 05:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「東京MXテレビの番組「ニュース女子」が東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設への抗議行動に関し、事実と異なる内容を放送した問題で、首都圏の市民有志ら約130人は19日、都内で集会を開き、沖縄の偏見をあおる放送や誹謗(ひぼう)中傷を許さないことを確認した。」
②「 高江や名護市辺野古の基地建設現場で抗議に立つ泰真実さん(51)=与那原町=は、沖縄戦や米兵事件の関係者、生活費を節約する年金受給者などさまざまな人がゲート前に座り込んでいると説明。『日当2万円など誰も信じない、ばかなことだとデマを放っておくと広がることが心配だ。民意をゆがめることで基地建設を推進しやすくしている』と指摘した。」
①「2013年12月の仲井真弘多前知事による『いい正月』発言を挙げ、『あれから沖縄は金目だと頻繁に言われるようになった。バッシングが座り込む人たちに向けられるのは納得がいかない』と訴えた。


(2)沖縄タイムス-沖縄タイムスの山城議長書面インタビュー、那覇地検が問題視 弁護側「表現の自由侵害」-2017年3月20日 16:55


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「勾留されていた沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)=威力業務妨害罪などで公判中=に本紙などが昨年12月に実施した書面インタビューに対し、那覇地検が弁護側の対応を問題視する質問書を4回送付していたことが19日分かった。」
②「弁護側は名護署で勾留されていた山城議長に接見した際、本紙記者からの質問状を手渡し、その回答を記者に返した。弁護側は『問題にする根拠が明らかでなく、検察は議長やメディアの表現の自由を侵害する』と反論。公判で正当性を主張する方針だ。」
③「弁護側によると担当検事は昨年12月26日付の書面で『接見禁止中の被告に対し、新聞社からの取材の質問事項を伝え、被告の回答を新聞社に伝えることをどう考えるか』と弁護側に質問。弁護側は同28日付書面で『何が問題か不明』として、検事に違法性や問題点の説明を求めた。」
④「これに対し検事は今年1月6日付で、山城議長への取材の仲介方法を質問。弁護側の質問には回答せず、『事実関係を把握するためで、弁護人の考えを聞きたい』と説明した。
弁護側は『議長が社会的に発言する権利まで奪おうとしている』と反論。検事はその後2回、同様の質問書を送付したが、弁護側は1月24日付で、問題視する根拠が示されていないとして『回答する必要がない』とした。その後、検察側からの質問書は送付されていないという。」
⑤「山城議長を弁護する三宅俊司弁護士は『弁護人の接見交通権を侵害する対応で、議長やメディアの表現の自由も萎縮する。越権行為で、断じて許されない』と検察側を批判した。」


(3)琉球新報-友奪った戦争語る ピースウオークに40人 首里-2017年3月21日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「戦跡を歩く『沖縄戦を知るピースウオーキング』(同実行委員会主催)が20日、那覇市首里で開かれた。約40人が首里中学校を出発し、県立第一中の学徒らの慰霊碑『一中健児之塔』までの約5キロを歩いた。沖縄師範学校跡地や首里城地下に広がる第32軍司令部壕を巡り沖縄戦を学んだ。」
②「首里金城町出身の吉嶺全一さん(84)は、第32軍司令部壕の入り口や首里城周辺で小学6年の時に見た様子を説明した。『首里城がいきなり兵舎に変わった。小学校を追い出されて外で勉強しているとパパパパパと爆弾が飛んできて、みんなけがをして逃げていった』と振り返った。」
③「一中健児之塔では、当時一中3年生だった岸本政一さん(87)が『戦争は、大事なものをなくしてしまう。あの時のことを話すのは、楽しいことではない』と語り、悲惨な戦争で命を落とした同級生らに思いをはせた。」
④「初めて参加した糸満市の門野隆幸さん(56)は『首里城の地下に壕があることも知らなかったので勉強になった。これからも参加したい。知り合いが沖縄に来たときには案内したい』と感想を述べた。」


(4)琉球新報-対馬丸、奄美に刻む 漂着地・宇検に慰霊碑-2017年3月20日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「1944年8月に米潜水艦の魚雷攻撃により沈没した疎開船『対馬丸』の慰霊碑の除幕式が19日、鹿児島県奄美大島の宇検村船越(ふのし)海岸で行われた。沖縄県内から遺族や生存者ら20人余りを含め、計約100人が出席し、海に向かい犠牲者に祈りをささげた。」
②「多くの犠牲者が漂着した奄美大島に慰霊碑が建立されたことで、関係者は『遺族が慰霊する場ができた。対馬丸を後世に伝える場にしてほしい』と願った。対馬丸の慰霊碑は那覇市若狭の『小桜の塔』と、撃沈場所に近いトカラ列島の悪石島(鹿児島県)にある。奄美大島にはなかったため、これまで同島を訪問した遺族や生存者からは『どこに向いて祈ったらいいか分からない』という声があった。」
③「体験者が少なくなる中、当時救助に当たった宇検村の大島安徳さん(90)の『事件を忘れてはいけない』との思いを受け、地元住民が『建立実行委員会』を立ち上げた。宇検村の補助金を受け、建立に至った。元田信有村長は『戦争の記憶を継承し、地域の平和教育に役立てる碑にしたい。伝えていくことが私たちの使命だ』と話した。」
④「対馬丸に乗船し、救護された平良啓子さん(82)=大宜味村=は『奄美大島の人たちの情けは忘れない』と話した。沖縄県の浦崎唯昭副知事は『多くの人が慰霊碑を訪れ、平和の尊さを発信し続けることを願う』と述べた。式典後、対馬丸記念会から宇検村の児童生徒に対馬丸に関する教材が手渡された。」


(5)琉球新報-辺野古座り込み20人強制排除 工事車両25台基地内へ 一時渋滞も海上でも抗議続く-2017年3月21日 12:27


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で21日、工事車両の搬入を止めようと約20人が米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込んだ。午前9時ごろ、機動隊が座り込む人たちの体をつかんで強制排除し、生コン車やクレーン車など25台が基地内に入った。工事車両が全て基地内に入るまでの約10分間、国道329号では一般車両が約30台並び渋滞した。」、と報じた。
 また、「大浦湾海上では、基地建設に反対する人たちが抗議船3隻、カヌー13艇を出して抗議した。」、と報じた。


(6)琉球新報-山城議長長期勾留 「運動萎縮狙いか」県幹部が批判-2017年3月20日 11:07


 琉球新報は、「名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設への抗議活動を巡り起訴された山城博治沖縄平和運動センター議長が18日夜に保釈されたことを受け、県幹部は『辺野古や高江の反対運動は県民の多数の意思を背景に表現の自由の一環で行われている。反対運動のリーダーを5カ月にわたり勾留するのは、運動の萎縮を狙ったのではないかと疑ってしまう。こういった対応は二度とないようにしてほしい』と述べた。」
 また、「県幹部は『検察の言い分もあるかもしれないが、起訴された罪状の内容と比較すれば、勾留は長過ぎたのではないか。専門家などの指摘も相次いでいた経緯を考えると、一般的な話として人権侵害だと思う』と指摘した。今後の裁判については『起訴された事実があったかどうかは、法廷で明らかになるだろう』とした。」、と報じた。


(7)琉球新報-石嶺市議に辞職勧告 FB投稿受け宮古島市議会 本人は拒否-2017年3月21日 11:07


 琉球新報は、「宮古島市議会(棚原芳樹議長)は21日午前に開かれた3月定例会で、石嶺香織市議に対する辞職勧告決議を賛成多数(賛成20、反対3)で可決した。石嶺市議が9日に自身のフェイスブック上で、米海兵隊の訓練を受けた陸上自衛隊部隊が宮古島に配備されたら『絶対に婦女暴行事件が起こる』などと投稿し、削除した件を受けた。勧告に法的拘束力はない。同市議会で辞職勧告決議が可決されるのは初めて。」、と報じた。
 また、「決議では『投稿は自衛隊員、米海兵隊員に対する職業的差別であり、断じて許すことができない暴言と言わざるを得ず、市議会の品位を著しく傷つけるものだ』などとした。」、と報じた。
 さらに、「議場で弁明の機会が与えられた石嶺市議は、投稿は既に謝罪・撤回しているとした上で『私は市民が選んでくれた議員であると自覚している。決して議会が選んだ議員ではない。辞職勧告を拒否する』と述べた。」、と伝えた。




by asyagi-df-2014 | 2017-03-21 17:23 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月18・19日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 沖縄タイムスの阿部岳記者は、その解放の様子を、「瀬長亀次郎氏が出て来た時もこうだったのだろうか。18日、那覇拘置支所前の群衆の中で、1956年の光景を想像した。」、と例えた。
 沖縄タイムスは、「沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)について、福岡高裁那覇支部は18日午後、地検の抗告を退ける決定をした。山城議長は保釈金を納付し、同日午後8時ごろ、那覇拘置支所を出た。集まった支持者らが拍手で出迎えた。」、と伝えた。
 また、沖縄タイムスは、山城博治さんの記者改憲でのこんな発言を伝えています。この間を、語ってくれています。
 「地検の態度が厳しく、裁判が一通り落ち着く8~9月ごろまで、この場所で頑張らないといけないという思いがあったので、夢のようでうれしい。」
 「地検の態度が厳しく、裁判が一通り落ち着く8~9月ごろまで、この場所で頑張らないといけないという思いがあったので、夢のようでうれしい。」
 山城博治さんには、まずは、体をいたわって欲しい。


 2017年3月18・19日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-【電子号外】長期勾留の山城議長保釈、支持者が出迎え-2017年3月18日 20:00


 琉球新報は、「名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設への抗議活動を巡り、威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪で起訴され、約5カ月勾留が続いている沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)について、福岡高裁那覇支部は18日午後、地検の抗告を退ける決定をした。山城議長は保釈金を納付し、同日午後8時ごろ、那覇拘置支所を出た。集まった支持者らが拍手で出迎えた。那覇地裁が17日、保釈を認める決定を出していたが、地検が同決定を不服として同日、高裁那覇支部に抗告していた。」、と報じた。


(2)琉球新報-地検、取材仲介に質問書 弁護団に複数回-2017年3月19日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設への抗議行動で逮捕・起訴され、勾留が続いていた山城博治沖縄平和運動センター議長への本紙などが報じた書面インタビューについて、那覇地検がインタビューを仲介した弁護側に対し、仲介したことを問題視して複数回見解を問いただしていたことが、18日までに分かった。」
②「インタビューで山城議長は国の基地建設強行などに対する意見を述べる一方、起訴事実については『公判廷で主張する』などとしていた。識者は『越権行為だ。山城議長を隔離して、市民運動つぶしを図っている』と地検の対応を批判している。17日の初公判の冒頭陳述で弁護側が明らかにした。」
③「2016年12月、山城議長は弁護人以外との接見を禁じられていたため、琉球新報と沖縄タイムスは弁護人を通じて新基地建設の再開見通しなどについてそれぞれ質問し、回答を紙面に掲載した。」
④「地検の担当検事は同12月26日付の『質問書』で弁護側に対し、仲介の事実や弁護士名を質問した上で、接見禁止中の山城議長への取材に協力したことの見解を問いただした。弁護側は同28日付書面で具体的な問題点を指摘するよう求めたが、以後3回弁護側に送付した文書で地検は回答せず、取材への関与についての質問を繰り返した。」
⑤「弁護側の金高望弁護士は『今回のインタビューは証拠隠滅や逃亡にはつながらない。社会的発信すら封じようと問題視するのは、権力の暴走に他ならない』と批判した。」
⑥「地検は17日、本紙の取材に対して『個別事案における検察官の訴訟活動についてはお答えを差し控える』と答えた。」(大嶺雅俊)


(3)沖縄タイムス-【速報】山城博治議長を保釈 約5カ月ぶり、支援者と抱き合い喜ぶ-2017年3月18日 20:05


 沖縄タイムスは、「米軍基地建設への反対運動中に逮捕・起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)=威力業務妨害罪などで公判中=は18日午後8時ごろ、勾留されていた那覇拘置支所から保釈された。支所前で待っていた支援者らと抱き合って喜んだ。」、と報じた。
 また、「福岡高裁那覇支部は18日、保釈決定を不服とした那覇地検の抗告(不服申し立て)を棄却。山城議長は保釈保証金を那覇地裁に納付した。山城議長は昨年10月17日に器物損壊容疑で逮捕されて以降、身柄拘束が続いていたが、高裁那覇支部の決定により、逮捕から約5カ月ぶりに釈放された。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-保釈された山城博治議長の記者会見での発言要旨-2017年3月19日 09:36


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①県内の多くの仲間、全国や海外からもたくさんの支援があった。お世話になりました。ありがとうございました。
②5カ月に及ぶ勾留だったが、今日、勢ぞろいしていただいた弁護団に激励をもらいながら、いつも気持ちを整理し、日々を送っていた。午後6時半ごろ、係官から「正式じゃないが、今日釈放があるかもしれない」と知らせを受けた。地検の態度が厳しく、裁判が一通り落ち着く8~9月ごろまで、この場所で頑張らないといけないという思いがあったので、夢のようでうれしい。
③「今朝初めて接見解除という措置をもらった。これまで名護署や拘置所に寄せられた、たくさんの激励や便りを見ることができず、今日初めて目にした。400通を超える激励が県内外からあり、終日目を通して、なちぶさー(泣き虫)博治は感激にむせびながら、ハンカチをぬらし、帰りを夢みていた。」
③「今一番したいことは、健康の確認。主治医に何カ月も会ってないので、まずは診断もしてもらい、長くなるであろう裁判に集中したい。運動にも最大限、関われる分は関わりたいが、釈放にはたくさんの条件が付いている。今後、細かいところは弁護団と調整しながら、可能な限り声を上げていきたい。初公判でも述べた通り、私たちは県民の意を体して、沖縄の長い歴史を踏まえて、戦争の道を再び歩ませない。『命どぅ宝』をこれからも大事にして生きると裁判で述べてきた。この思いを果たすまで、裁判を頑張り抜く。
④「私たちにかけられている容疑は、広く言えば県民に対する弾圧、県民の思いを踏みにじる行為でもある。長い闘争になると思うが、無実と無罪、沖縄の正義を訴えて頑張りたい。」


(5)沖縄タイムス-山城議長の勾留、米軍・星条旗紙も報道「海外に非難拡大」-2017年3月14日 08:09


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米軍準機関紙『星条旗』は13日、基地建設反対運動中に逮捕され、傷害などの罪に問われている沖縄平和運動センターの山城博治議長の長期勾留に対する非難が高まっており、即時釈放を求める連帯の輪が国際人権団体や海外にも拡大していると報じた。記事は沖縄発で、3ページ目の3分の2以上のスペースを割き、約5カ月に及ぶ流れを詳報している。」
②「同紙は、昨年10月17日に約2千円相当のフェンスの有刺鉄線を切ったとして器物損壊容疑などで逮捕された山城氏が身体が冷え込む独房で勾留され、家族との面会や使い切りカイロの差し入れすら認められないなど、米国の基準からかけ離れた状況を描写した。」
③「山城氏の釈放を訴える支援者らが長期勾留の不当性を主張し、日本政府は山城氏を隔離することで基地反対運動を封じ込めようとしているなどと訴えていると指摘。昨年12月には、2週間で約4万1千筆もの署名が集まり、現在も毎朝、那覇地裁前に支援者が集まり、即時釈放を訴えていると強調。さらに『アムネスティ・インターナショナルのような国際人権団体も山城氏の即時釈放を訴え、抗議の輪は遠く離れたニューヨーク市にも広がっている』と指摘し、長期勾留に対する非難が高まっていると報じた。同紙は、米国務省に見解を求めたものの、コメントは得られなかったと伝えている。」


(6)沖縄タイムス-阿部岳記者の視点[山城議長保釈]抵抗 県民の願い代弁-2017年3月19日 13:03


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「瀬長亀次郎氏が出て来た時もこうだったのだろうか。18日、那覇拘置支所前の群衆の中で、1956年の光景を想像した。瀬長氏は復帰前、絶対権力だった米軍と闘い、微罪で1年半投獄された。当時の沖縄刑務所は今の拘置支所のすぐ近く。出所した時、門の外にはやはり多くの市民がいた。笑顔で右手を高く挙げ、応える写真が残っている。」
②「山城博治議長の場合はどうか。市民が歌い出した。山城議長はカチャーシーを舞い始め、輪が広がった。それは辺野古や高江で山城議長が育ててきた運動の形だった。機動隊と激しく衝突する一方、歌や踊りを取り入れ、なるべく幅広い層が来られるように心掛けてきた。形は、山城議長が不在の5カ月間も引き継がれた。政府はリーダーを現場から引きはがして打撃を与えることには成功したが、市民はしぶとく抵抗を続けた。18日歌われた『今こそ立ち上がろう』は山城議長の作詞。『「沖縄の未来(みち)は沖縄が拓(ひら)く』と始まる。歌も闘いも、県民の最低限の願いを代弁している。」
③「瀬長氏は『弾圧は抵抗を呼ぶ。抵抗は友を呼ぶ』という言葉を残した。その通り、瀬長氏の投獄は逆に市民の怒りに火を付け、米軍はついに沖縄占領を続けることを断念した。」(北部報道部・阿部岳)
④森川恭剛教授琉球大(刑法):保釈は当然だ。人質に取られたままでは弁護人も裁判を争うこと自体が難しく、無罪を主張するほど勾留が長期化しないか不安だった。検察官の有罪立証に対する防御権がやっと保証された形だ。遅きに失したが、勾留の必要がないことを、裁判官が初公判でやっと理解できたということだ。勾留理由の「罪証隠滅の恐れ」は、単なる言い掛かりで職権乱用と言える。
 しかし、被告人であることから解放されたわけではない。行動の自由が制約され、キャンプ・シュワブのゲート前に立つことも禁じられているだろう。関連する集会参加などにも影響が及ぶかは不明だが、共犯とされる男性など、会える人物にも制限があるだろう。
 初公判を傍聴したが、検察の立証は勾留ありきで、時間稼ぎの人権侵害裁判だ。証拠のビデオ映像は公訴事実前のシーンに終始した。本気で有罪にしたいのか、とあきれる展開だった。検察官は直ちに起訴を取り消し、裁判所は訴訟手続きを打ち切るべきだ。(談)





by asyagi-df-2014 | 2017-03-19 16:12 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月17日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「今回は1泊延ばして最後の最後にブリーチが撮れたが、なんと全身が水面から出るという奇跡的なシーンに出合えて大満足だ」
 琉球新報には、写真をおさめた桜井さんの言葉が、その奇跡的な写真とともに踊った。
 沖縄は、魅力ある島なのだ。


 2017年3月17日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-米軍、降下訓練また強行 うるま沖 地元要請を無視-2017年3月17日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍は16日午後5時すぎ、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。県や市は、同水域での降下訓練の中止を再三求めているが、米側は『津堅島は承認された訓練域だ』とし、1月12日と2月23日に続き、地元の要請を無視した形で訓練を実施した。SACO合意で、読谷補助飛行場でのパラシュート降下訓練が伊江島に移転したとみる県と、移転対象は『陸域での降下訓練』とみる国との認識のずれは依然解消されていない。」
②「午後5時すぎ、米軍MC130特殊作戦機から、少なくとも三つのパラシュートの塊が同水域に落下した。約30分間、同水域に滞在した後、落下した兵士らを乗せた船1隻がホワイトビーチに帰港した。」
③「沖縄防衛局は、市や周辺自治体、漁協に対して16、17の両日『水面を使用する演習』として、ファクスや文書で事前に通知。しかし、訓練内容や詳細な時刻については依然明かされていないままだ。同局は、米連邦航空局のサイト上にパラシュート降下訓練の予定が掲載されたとして、市に追加で通知したという。」
①「市は降下訓練の通知を受け、沖縄防衛局に対して訓練実施前に、口頭で中止要請をした。防衛局は『実際にパラシュート降下訓練かどうか分からないため、米側に申し入れできない』と話したという。同水域周辺にはモズクの漁場があり、漁業者は水域を通って漁場へ向かうこともある。島袋俊夫うるま市長は、続けられる訓練に『モズクも収穫期を迎える。漁業者の安全操業を守るためにも(同水域での)訓練をやらないでほしいと引き続き訴えていく』とした。」


(2)琉球新報-山城議長きょう初公判 発言に注目、保釈焦点 那覇地裁-2017年3月17日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設への抗議活動を巡り威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪で起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)ら3人の初公判が17日午前10時から那覇地裁(潮海二郎裁判長)で開かれる。2016年10月17日の器物損壊容疑の逮捕からちょうど5カ月。長期勾留が続く山城議長の、罪状認否での発言内容に注目が集まる。弁護側は初公判後、地裁に保釈請求するとしており、山城議長の保釈が認められるかも焦点となる。」
②「山城議長以外の2人は公務執行妨害・傷害の罪で起訴された添田充啓さん(44)と、威力業務妨害の罪で起訴された稲葉博さん(66)。」
③「初公判では3人の罪状認否と検察・弁護側双方の冒頭陳述が行われる予定。山城議長と同様、勾留が続く添田さん側も、初公判後に保釈請求する方針を示している。多くの傍聴希望者が訪れることが見込まれることから、地裁は17日午前8時半~同9時に那覇市樋川の中央公園で傍聴整理券を配布し、抽選を実施する。」


(3)沖縄タイムス-国の工事に対抗、新基地阻止へ翁長知事が提訴検討 岩礁破砕期限切れ後-2017年3月17日 07:35


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県の翁長雄志知事は16日、県庁で記者会見し、名護市辺野古の新基地建設で国が岩礁破砕の許可期限が切れた後に、新たな許可を得ずに工事を進めた場合、対抗策として工事の差し止め訴訟を検討していると明らかにした。破砕許可が切れる4月1日以降、県の調査で国による岩礁破砕が確認されれば、工事の中止を国に求める文書指導を経て、提訴する方針だ。工事を一時的に中断する仮処分も申請する見通し。破砕許可を得ずに工事を進めるのは県漁業調整規則違反だとして、検察庁への刑事告発も検討する。」
②「知事は破砕許可が必要ないとする水産庁の見解を疑問視し『国にとって都合のよい解釈で法を運用することが許されるものなら、法の安定性が危ぶまれる』と懸念を表明。『長年示され続けた(国の)見解が、辺野古案件のために恣意(しい)的に変更されたとしか受け取れない。法治国家と程遠く、国の二重基準と強硬な姿勢が浮き彫りになった』と批判した。」
③「一方、水産庁は14日の防衛省宛て文書で、漁業権が漁業法31条に基づく組合員の同意と水産業協同組合法50条に基づく特別決議を経て放棄された場合、漁業権は知事の変更免許を受けなくても消滅し、岩礁破砕許可も必要なくなると指摘。『この解釈の下、沖縄県漁業調整規則を認可した』として、規則を認めた1972年から解釈が変わっていないとの認識を示した。県は『そんな解釈は初めて聞いた』と反発している。」
④「県は水産庁長官が2012年に知事に宛てた文書で、漁協の総会議決による漁業権の変更は『当事者間の民事上の問題』で『このことにより漁業権が当然に変更されるものではない』と記述していることなどを指摘。辺野古海域で漁業権は設定されたままになっており、岩礁破砕許可が必要だと主張している。」


(4)琉球新報-クジラ、跳ねた! 座間味・外地島-2017年3月17日 06:30


 琉球新報は、「座間味村外地島近くの海洋で、クジラの雄計3頭の見事なジャンプ(ブリーチ)をする姿が観察された。9日午前、その姿を船上から撮影したのは桜井康さん(56)。クジラのジャンプを撮りたくて座間味に通って7年目になるが、なかなか撮れず悔しい思いをしていたという。「今回は1泊延ばして最後の最後にブリーチが撮れたが、なんと全身が水面から出るという奇跡的なシーンに出合えて大満足だ」と語った。」、と報じた。(大坪弘和通信員)


(5)琉球新報-「仲間を返せ」 事前集会に300人-2017年3月17日 11:13


 琉球新報は、「山城博治沖縄平和運動センター議長らの初公判を前に、『山城博治さんたちの早期釈放を求める会』など5団体は17日午前9時、那覇市の城岳公園で集会を開き『仲間を返せ』と訴えた。市民ら300人以上が集まり、山城さんの顔写真や『不当勾留を許すな』などと書かれたプラカードなどを掲げ、早期釈放を訴えた。」、と報じた。
 また、「弁護団の池宮城紀夫弁護士は『これまでの保釈請求は全て却下された。辺野古・高江をつぶすという政府の意思が明確に出ており、この闘いに負けるわけにはいかない』と語気を強めた。県民会議の安次富浩共同代表が『裁判所の行為は不当極まりない。必ず勝利を勝ち取ろう』と呼び掛けると、会場から拍手が沸き起こった。那覇地裁近くの中央公園には午前8時半ごろから、初公判を見ようと傍聴券を求めて市民や関係者381人が並んだ。」、と伝えた。


(6)琉球新報-腕組み歌い、ゲート前監視 辺野古新基地建設-2017年3月17日 11:53


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で17日午前、資機材の搬入口となる米軍キャンプ・シュワブゲートへの工事関係車両の出入りはない。山城博治沖縄平和運動センター議長の初公判が開かれることから、建設に反対する市民らの多くは那覇地裁に向かっており、ゲート前には約15人が座り込んだ。市民らは『山城さんのためにも現場を守り続ける』などと話し、腕を組みながら歌ったりしていた。」、と報じた。
 また、「建設が予定される大浦湾海上では、午前9時ごろから2隻の大型クレーン船が稼働して作業する様子や潜水調査を実施している様子が確認された。基地建設に反対する市民らは抗議船3隻、カヌー8挺で抗議活動を展開している。」、と報じた。


(7)琉球新報-「まごうことなき弾圧だ」 山城博治議長、長期勾留を非難-2017年3月17日 12:48


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設への抗議活動を巡り威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪で起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)ら3人の初公判が17日午前10時から那覇地裁(潮海二郎裁判長)で開かれた。罪状認否で山城議長は長期勾留を批判した上で『このような状況は許してはならない。まごうことなき弾圧だ』と訴えた。山城議長側は器物損壊については起訴事実を争わないとした一方で、威力業務妨害と公務執行妨害・傷害の罪については無罪を主張した。」
②「2016年10月17日の器物損壊容疑の逮捕から5カ月身体拘束が続く山城議長に、傍聴席からは『頑張れ』などの激励する言葉や拍手が送られ、潮海裁判長に制止される場面があった。」
③「それぞれ山城議長らと共謀して犯行に及んだとして、威力業務妨害の罪で起訴された稲葉博さん(66)と公務執行妨害・傷害の罪で起訴された添田充啓さん(44)も無罪を主張した。」
④「17日は罪状認否と検察側・弁護側の冒頭陳述、威力業務妨害の証拠調べまでが実施された。次回公判は3月27日午後1時半から開かれる。初公判には山城議長らを支援する市民らが多く集まり、一般傍聴の22席に対して379人が傍聴を希望した。」




by asyagi-df-2014 | 2017-03-17 17:44 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月16日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 やはり、「名護市辺野古の新基地建設を巡り、3月末に期限を迎える岩礁破砕許可に関し沖縄防衛局は15日午後、新たに許可申請する考えはないと県に伝えた。」(沖縄タイムス)、となった。
 このことについて、沖縄タイムスは、熊本一規・明治学院大教授(漁業法)の話として、「名護漁協が共同漁業権の一部放棄を決めても、それは私権としての権利を手放したということにすぎない。公法としての漁業法が定める漁業権の内容を変えるには、都道府県知事の変更免許が必要だ。水産庁も従来、同様の見解だった。今回、共同漁業権の一部放棄で漁業権が消滅したとするなら、見解を変えたことになる。」、「共同漁業権の一部放棄が意味するところは、その海域では妨害排除請求権を行使されず、誰もが自由に漁業を営める水面になったということだ。埋め立て事業者が自由に埋め立てできるかどうかということとは全く関係ない。」、「漁業法は漁業生産力を向上させるためにある。埋め立て計画のために漁場を縮小するような変更免許は漁業法上、不可能だ。」、と押さえた。
 こうした手法、『奇策』は、誰が考えても、安倍晋三政権のゴリ押しでしかない。


 2017年3月16日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-知事権限の無効化狙う「奇策」 辺野古工事を進めたい政府の論理-2017年3月16日 07:48


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設を巡り、3月末に期限を迎える岩礁破砕許可に関し沖縄防衛局は15日午後、新たに許可申請する考えはないと県に伝えた。防衛局の茂籠勇人調達部長が県庁を訪れ、島尻勝広農林水産部長に文書を提出した。」
②「防衛局は許可申請をせず、4月以降も工事を続ける。県が強く反発するのは必至で、県は無許可の状態での工事を確認した場合、県漁業調整規則違反に当たる可能性があるとして、行政指導や検察庁への告発などを含め、対抗策を打ち出す構えだ。」
③「翁長雄志知事はこれまで防衛局へ新たな申請が必要だと伝えてきたとした上で、『防衛局の不誠実な対応は極めて遺憾だ』とのコメントを発表した。16日に会見を開き今後の対応などを説明する。」
③「防衛局は、名護漁業協同組合が今年1月、シュワブ沖の常時立ち入り禁止区域『臨時制限区域』(561ヘクタール)全ての漁業権を放棄する手続きを取ったことから、県漁業調整規則に基づき『【漁業権の設定されている漁場内】には当たらず、知事の許可を受ける必要はなくなった』としている。また、水産庁長官の『漁業権は消滅し、岩礁破砕などを行うために許可を受ける必要はない』との文書も合わせて提出した。文書は防衛省の照会に14日付で回答した。」
④「名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が岩礁破砕許可は不要との考えを県へ伝えたのは、翁長雄志知事が持つ、工事を止めるための知事権限を事実上無効化し、新基地建設を押し進めたい狙いがある。政府は新基地建設工事に着手するため2014年8月、仲井真弘多知事(当時)に岩礁破砕許可を申請した。だが今回は、翁長知事が工事を止める手段の一つに岩礁破砕許可の不許可などを挙げたことで、政府は工事の中断を懸念。昨年11月に名護市漁協の漁業権放棄に向け動き、そもそも岩礁破砕許可は不要という『奇策』ともいえる理論を打ち立てた。」
⑤「政府が新基地建設に関連し、恣意(しい)的ともいえる法律や条例の解釈を適用したのは今回が初めてではない。15年10月、翁長知事の埋め立て承認取り消しに対し、防衛局は本来、私人の権利救済を目的とする行政不服審査制度を利用し、身内である国土交通相から承認取り消しの効力を一時停止する決定を受けた。これらの政府の姿勢からみえるのは、是が非でも新基地建設工事を進めるため、常に法の抜け道を探す姑息な姿勢だ。」
⑥「安倍政権は、沖縄の負担軽減や新基地建設に向け『沖縄に寄り添う』『丁寧に説明する』『できることは何でもする』と繰り返す。今、辺野古で起きていることを直視したとき、三つのワードはいずれも全く当てはまらない。政府に求められるのは、国の機関同士で新基地建設を進めるための解釈のすり合わせではなく、沖縄に向き合い、民意に耳を傾ける姿勢だ。」(政経部・大野亨恭)
⑦熊本一規・明治学院大教授(漁業法)の話:「名護漁協が共同漁業権の一部放棄を決めても、それは私権としての権利を手放したということにすぎない。公法としての漁業法が定める漁業権の内容を変えるには、都道府県知事の変更免許が必要だ。水産庁も従来、同様の見解だった。今回、共同漁業権の一部放棄で漁業権が消滅したとするなら、見解を変えたことになる。共同漁業権の一部放棄が意味するところは、その海域では妨害排除請求権を行使されず、誰もが自由に漁業を営める水面になったということだ。埋め立て事業者が自由に埋め立てできるかどうかということとは全く関係ない。漁業法は漁業生産力を向上させるためにある。埋め立て計画のために漁場を縮小するような変更免許は漁業法上、不可能だ。」


(2)沖縄タイムス-「無許可で着手なら違法」と名護市 辺野古の岩礁破砕手続き-2017年3月16日 08:18


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市企画部の仲宗根勤参事は13日の市議会3月定例会一般質問で、名護市辺野古の新基地建設に伴う岩礁破砕手続きで、政府が許可申請は必要ないとしていることに『万が一、手続きなしに着手した場合は違法行為に当たると市は認識している』と述べた。仲村善幸氏への答弁。」、と報じた。
 また、「仲宗根参事は「岩礁破砕許可の権限を有するのは県知事で、県は許可を得ることが必要と述べている。事業者である防衛局が自らの行為を許可不要と独自に判断するのは越権行為」とした。」、と報じた。


(3)琉球新報-作業車22台が資材搬入 辺野古新基地建設 機動隊が市民排除-2017年3月16日 11:50


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設用と見られる作業車両計22台が16日午前9時すぎ、資材を米軍キャンプ・シュワブ内に搬入した。新基地建設に反対する市民ら約100人は同ゲート前に座り込んだが、機動隊員に排除された。ゲート前の通りは約10分渋滞が起きた。」、と報じた。
 また、「大浦湾海上では、大型クレーン船2隻が稼働し、汚濁防止膜設置に向けた作業や、大型コンクリートブロックなど資材の積み換え作業が行われた。基地建設に反対する市民らは抗議船3隻、カヌー約10艇で抗議や監視活動をしている。浮具(フロート)を超えたカヌー3艇が一時拘束された。」。と報じた。


(4)琉球新報-パラシュート訓練強行 米軍、地元の反対要請を無視-2017年3月16日 18:41


 琉球新報は、「米空軍は16日午後5時すぎ、うるま市与那城の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。県や市は同水域での降下訓練の中止を再三求めているが、米側は『津堅島は承認された訓練域だ』として、地元の要請を無視した形で訓練を実施している。午後5時すぎ、米空軍MC130特殊作戦機から、少なくとも三つのパラシュートが落下した。」、と報じた。
 また、「沖縄防衛局は市や周辺自治体、漁協に対して、16、17日の両日に『水面を使用する演習』を実施するとして、ファクスや文書で事前に通知していた。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2017-03-16 21:11 | 沖縄から | Comments(0)

「辺野古が唯一の解決策」を考える。(8)-沖縄タイムス「ND基地シンポ(下)海兵隊 地理的優位なし」より-

 新外交イニシアティブ(以下、NDとする)は、2017年2月、「今こそ辺野古に変わる選択を-新外交イニシアティブ(ND)からの提言」を発表した。
 沖縄タイムスは2017年3月11日、屋良朝博二さん(以下、屋良とする)の「ND基地シンポ(下)海兵隊 地理的優位なし」との記事を掲載した。
 この記事から標題を考える。
屋良の主張は次のものである。


(1)米軍再編(2012年改定)で在沖海兵隊は大幅に兵力ダウンする。普天間飛行場の移設返還を日米政府が合意した20年前とは状況が大きく変わった。辺野古の海を埋めて飛行場を造るよりましな解決策はあるはずだ。
(2)20年前の移設合意を押し付けられる沖縄はいまも「苦渋の選択」を強いられる。普天間の辺野古移転を筆頭に、県内移設を伴う基地返還は那覇軍港の浦添移設、牧港補給基地内の倉庫群を嘉手納弾薬庫とトリイ通信基地(読谷村)へ移設、北部訓練場の半分移転に伴う東村高江のヘリパッド建設などだ。それらはすべて海兵隊の関連施設なので、県議会が決議した「海兵隊撤退」を主張すれば県内移設のくびきから解放される。しかし県内にもいろんな意見がある。
(3)辺野古阻止、普天間の県外・国外移転を訴える翁長県政を支持するが、高江問題や軍港の浦添移転はやむを得ない、と考える人も多い。この考えの矛盾点は海兵隊の一部機能は不要としつつ、同部隊の別機能は許容していることだ。普天間の県外・国外移転は海兵隊撤退と同義である。海兵隊は在沖基地の7割を占有し、撤退で多くの問題が解消するが、尖閣諸島など領土が狙われる、という脅威論が持ち上がる。その懸念は米軍再編で海兵隊はグアムなどへ分散移転し、戦闘力がおよそ5分の1に縮小していく現実を見ていない。なので杞憂(きゆう)である。
(4)再編後の残留部隊は長崎県佐世保配備の海軍艦艇で半年以上もアジア地域へ遠征する。そこに存在しない部隊が抑止力であるはずがない。戦争となれば本国から大型輸送機で大部隊を運んでくることになっている。それが日米安保体制だ。在沖海兵隊が日本防衛の要だとはいささか大げさ過ぎる。
(5)海兵隊はアジア遠征で各国軍隊と共同訓練を通した軍事外交に余念がない。近年は「人道支援」「災害救援」の国際共同訓練に力点を置く。自衛隊やオーストラリア軍などのほか中国軍も積極的に参加している。テロや自然災害など今日的な「脅威」にアジア諸国が共同対処する基盤づくりが重視されている。
(6)その運用実態や米軍再編から、海兵隊の抑止力も沖縄の地理的優位も無意味であること自明である。それでも20年前に合意した県内移設に縛られる基地論議は賛否の迷路を彷徨(さまよ)う。
(7)海兵隊の運用実態を検証すれば、基地移設でない、より合理的な解決策を見出せるはずだ。(2017年2月27日付沖縄タイムス総合面から転載)


 今回のNDの主張には、「沖縄県内にもいろんな意見がある。」、と屋良は指摘する。
 まして、日本全体でこのことを考えれば、もっと複雑になるだろう。
 「植民地主義の克服」という指摘には目をつり上げて沈黙し、「県外移設」の提起にもその本質に気づかないふりをする。
 しかし、屋良の「その運用実態や米軍再編から、海兵隊の抑止力も沖縄の地理的優位も無意味であること自明である。それでも20年前に合意した県内移設に縛られる基地論議は賛否の迷路を彷徨う。」、との指摘に立つなら、やはり、「海兵隊の運用実態を検証すれば、基地移設でない、より合理的な解決策を見出せるはずだ。」、ということになる。




by asyagi-df-2014 | 2017-03-16 08:10 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月15日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 安倍晋三政権は、なんと、「『刑事収容施設においては、人権を尊重しつつ適切な処遇が行われている』とする答弁書を閣議決定した。」(沖縄タイムス)、という。
 実は、3月13日にできたのは、「那覇地裁は10日付で、妻との接見を認める決定を出し、13日、約4カ月半ぶりに妻との面会した。」ということに過ぎないのにである。
 このことは、人権尊重という意味を深くは追求しない人たちにとって、国内外からの人権侵害の指摘に、適度に付き合う程度のものでしかない。


 2017年3月15日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-岩礁破砕不申請きょうにも伝達 国、辺野古新基地建設で-2017年3月15日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「政府は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事を巡り、3月末に期限を迎える知事権限の『岩礁破砕許可』を再申請しないと15日にも県に正式に伝える方針を固めた。現場の漁業権を地元漁協が放棄すると決議したため許可は不要になったと主張し、更新手続きを取らず、4月以降も工事を続ける。」
②「移設阻止を目指す翁長雄志知事は再申請があっても応じない構えを示しており、こうした対抗策をかわす狙いがある。県は『漁業権の変更(一部放棄)に必要な知事の免許が出ていない』と指摘。現在も漁業権は存在し、岩礁破砕許可の申請は必要だと指摘している。政府が工事を続けた場合は法的措置を検討する。」
③「3月末に期限を迎える現在の岩礁破砕許可は、辺野古移設を容認した仲井真弘多前知事が出した。」
④「防衛省関係者によると15日にも行う通知は破砕許可申請について『必要ない』とする防衛局側の見解に水産庁が同意していることを盛り込む見通し。沖縄防衛局の職員を直接県庁に派遣して通知を提出する予定だという。」


(2)沖縄タイムス-基地反対運動リーダーの長期勾留「人権を尊重している」 政府答弁書を閣議決定-2017年3月15日 05:00


 沖縄タイムスは、「政府は14日、米軍基地の建設反対運動中に公務執行妨害や威力業務妨害で逮捕・起訴された沖縄運動センターの山城博治議長の勾留状態について『刑事収容施設においては、人権を尊重しつつ適切な処遇が行われている』とする答弁書を閣議決定した。仲里利信衆院議員の質問主意書に答えた。」、と報じた。
 また、「山城議長は昨年10月に米軍基地の有刺鉄線を切った疑いで逮捕されて以降、5カ月近く身柄を拘留されており、家族との面会も禁じられていた。那覇地裁は10日付で、妻との接見を認める決定を出し、13日、約4カ月半ぶりに妻との面会した。」、と伝えた。


(3)琉球新報-「日本全体で考えないと」 学生らがゲート前訪問 辺野古新基地建設-2017年3月15日 12:15


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に反対する市民らは15日午前、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で約200人が座り込んだ。午前11時半までに資機材の搬入は行われていない。この日は毎週水曜の拡大行動日となっており、県内外から集会への参加が相次いだ。普天間飛行場周辺で育った若者や県外から沖縄への関心を寄せる大学生らも訪れ、市民らの話を聞いていた。」
②「ゲート前を訪れた専修大学4年の渡辺翔太さん(22)は『沖縄は日本で一番理不尽なことが起こっている所だと思う。(沖縄の基地問題は)沖縄だけでなく日本全体で考えないといけない』と強調した。宜野湾市出身の東京大4年の男子学生(23)は『普天間飛行場の近くで育ったけど、移設問題には関心がなかった。どういう人がどういう思いで反対しているのかを聞き、自分の考えを持ちたい』と足を運んだ理由を語った。」
③「一方、大浦湾海上では大型クレーン船2隻が稼働し、汚濁防止膜の設置作業が行われている。建設に反対する市民らは抗議船4隻、カヌー約15艇で抗議行動をしている。午前8時ごろに長島付近でフロートを超えて抗議したカヌー2艇が一時拘束された。」


(4)沖縄タイムス-辺野古の岩礁破砕許可、防衛局は再申請せず「漁業権は消滅した」 沖縄県に伝達-2017年3月15日 17:27


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、3月末に期限を迎える岩礁破砕許可に関し沖縄防衛局は15日午後、再申請する考えはないと沖縄県に伝えた。防衛局の茂籠勇人調達部長が県庁を訪れ、島尻勝広農林水産部長に文書を提出した。」
②「防衛局は許可申請を出さず、4月以降も工事を続ける方針。許可を必要としている県が強く反発するのは必至で、県は無許可の状態での工事を確認した場合、県漁業調整規則違反に当たる可能性があるとして、行政指導や検察庁への告発などを含め、対抗策を打ち出す構えだ。」
③「防衛局は、名護漁業協同組合が今年1月、シュワブ沖の常時立ち入り禁止区域『臨時制限区域』(561ヘクタール)全ての漁業権を放棄する手続きを取ったことから、県漁業調整規則に基づき『漁業権が設定されていない漁場では許可は必要ない』と判断した。茂籠氏は記者団に『漁業権は消滅したので、今後、岩礁破砕許可の申請は必要ないと判断した』と述べた。」



by asyagi-df-2014 | 2017-03-15 21:10 | 沖縄から | Comments(0)

「辺野古が唯一の解決策」を考える。(7)-沖縄タイムス「ND基地シンポ(上)在沖海兵隊 抑止に不要」より-

 新外交イニシアティブ(以下、NDとする)は、2017年2月、「今こそ辺野古に変わる選択を-新外交イニシアティブ(ND)からの提言」を発表した。
 沖縄タイムスは2017年3月11日、柳澤協二さん(以下、柳澤とする)の「ND基地シンポ(上)在沖海兵隊 抑止に不要」との記事を掲載した。
 この記事から標題を考える。
柳澤の主張は次のものである。


(1)日米両政府が普天間の県内移設にこだわる理由は抑止力である。抑止力とは、一体何なのか。そして、海兵隊が沖縄にいることは、どういう意味を持っているのだろうか。
(2)武力によって国家意志を他に強制することを戦争という。その能力を持つ国が我が国の意志を変えようとする動機を持つとき、我々は、それを脅威と呼ぶ。抑止とは、より強い武力の示威によってその戦争の企てを抑圧することだ。それは、強い武力とそれを使う意志によって成り立つ。相手はもっと強くなろうとする。それを抑止するためさらに強い武力が必要になる。
(3)抑止と称して目の前に軍隊をおけば、相手は戦争準備と受け止め、先制攻撃の誘因となる。国家の対立は相互作用で、相手もこちらを恐れている。恐怖によって抑止が破られれば、兵力の所在地に攻撃が来る。それが米中であれば、米軍基地が密集する沖縄は、ミサイルの標的となる。
(4)中国は、いかなる脅威なのか。真っ先に思い浮かぶのは、日本の領有に中国が異議を唱える尖閣だ。そこで、海兵隊が沖縄からいなくなれば中国に誤ったメッセージを送ることになる、と懸念する声がある。一昨年改定された日米防衛協力のための指針(ガイドライン)では、離島防衛は主として自衛隊の役割とされている。2013年の防衛計画の大綱は、離島防衛には海上・航空優勢の確保が重要であると述べている。
 離島防衛は自衛隊の仕事であり、しかも、相手が泳いで来るわけではないので、海上・航空の戦いになるということだ。
 陸上自衛隊は、離島奪還作戦のため、長崎県を拠点とする3千人規模の水陸機動団を新設しようとしている。海上・航空優勢を奪われている離島にどうやって上陸するのか、理解できないが、米軍再編後に辺野古新基地を拠点に沖縄に残留する31海兵機動部隊以上の規模を持つ水陸両用戦部隊である。
 それでもなお、海兵隊がなければ離島を守れないのだろうか。仮に海兵隊が投入されれば、島をめぐる小競り合いの域を超えて米中の本格的武力衝突になる。その結末は、沖縄にミサイルが飛んでくるということだ。
(5)中国向けの抑止のメッセージとは、米国が介入するということだ。だが、使われない海兵隊が沖縄からいなくなっても米国の意図が誤解されることはない。むしろ、米国が海兵隊を向けに使う、そのために辺野古が必要という誤ったメッセージのほうが、はるかに危険中国だ。


 柳澤は、「抑止力」という問題を紐解く。それは、「抑止力とは、一体何なのか。そして、海兵隊が沖縄にいることは、どういう意味を持っているのだろうか。」、ということに答えることである。
 柳澤の結論は、次のものである。


Ⅰ.武力によって国家意志を他に強制することを戦争という。その能力を持つ国が我が国の意志を変えようとする動機を持つとき、我々は、それを脅威と呼ぶ。抑止とは、より強い武力の示威によってその戦争の企てを抑圧することだ。それは、強い武力とそれを使う意志によって成り立つ。相手はもっと強くなろうとする。それを抑止するためさらに強い武力が必要になる。
Ⅱ.抑止と称して目の前に軍隊をおけば、相手は戦争準備と受け止め、先制攻撃の誘因となる。国家の対立は相互作用で、相手もこちらを恐れている。恐怖によって抑止が破られれば、兵力の所在地に攻撃が来る。それが米中であれば、米軍基地が密集する沖縄は、ミサイルの標的となる。
Ⅲ.中国向けの抑止のメッセージとは、米国が介入するということだ。だが、使われない海兵隊が沖縄からいなくなっても米国の意図が誤解されることはない。むしろ、米国が海兵隊を向けに使う、そのために辺野古が必要という誤ったメッセージのほうが、はるかに危険中国だ。




by asyagi-df-2014 | 2017-03-15 07:50 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月14日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 DHCシアターが配信した2017年3月13日の『続編』について、琉球新報は、「『前回放送の問題点を検証した』としながら、伝聞情報に基づいていたり、メディア批判に矛先を変えたりするなど、独自の言い分を並べる内容にとどまった。」、と伝える。なお、東京MXは、「再取材に基づく同テーマの番組を独自に取材制作・放送する方針で、DHCシアターの「続編」には関与していない。」、とされる。
 琉球新報は、「日当」の問題について、「毎週、東京MXの前などで抗議行動を展開してきた川名真理さん=雑誌編集者=は『反対派が日当をもらっている』とした部分の検証を例に挙げ『【日当】と【資金援助】は明らかに意味が違うし、資金援助を受けた人は東京から沖縄に行っている限定的な人だけだが、以前の放送で全員がもらっているような印象を与えていたのが問題だ』と話した。」、ときちっと押さえる。
 DHCシアターのあくどさは際立つ。
 次は、東京MXだ。
 さて、安倍晋三首相の「『(名護市で)不時着水したオスプレイもいわば陸に降りたわけではない。沿岸部だが、住宅地に降りたわけではないことは申し添えておきたい』と答えた。」、との予算委員会答弁をどのように捉えたらいいのか。
 まさか、「死者がなかったことを米軍に感謝しろ」とでも言いたいのだろうか。


 2017年3月14日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「検証」でも独自主張変えず 基地反対運動巡るMX番組、制作会社が続編をネット配信-2017年3月14日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「沖縄の基地反対運動をテロリストに例えるなどとした内容を放送し問題になっている東京MXテレビの番組『ニュース女子』について、同番組を制作したDHCシアター(東京)は13日夜、問題となった1月2日放送回の「続編」を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信した。「前回放送の問題点を検証した」としながら、伝聞情報に基づいていたり、メディア批判に矛先を変えたりするなど、独自の言い分を並べる内容にとどまった。」
②「一方、東京MXは「BPO(放送倫理・番組向上機構)の審議に影響を及ぼす可能性がある」として地上波放送を見送った。今後、東京MXは再取材に基づく同テーマの番組を独自に取材制作・放送する方針で、DHCシアターの「続編」には関与していない。
③「番組では、1月2日の放送で批判を受けた問題として(1)反対派の抗議行動に参加すると日当2万円をもらえる(2)抗議団体が救急車を止めた-など6点を挙げて検証した。このうち日当について『もらった人を知っている』『知り合いがもらった』という話と、ジャーナリストの大高未貴氏が聞いた話など、伝聞情報を示すにとどまった。」
④「東村高江の抗議行動現場から直線距離で約25キロ離れた『二見杉田トンネル』で『反対派の暴力で近寄れない』とした件については、東日本大震災後の福島の原発事故で避難した報道機関を例に挙げて『危険かどうかを判断するのは報道側だ』などと議論をすり替えた。」
⑤「名護市辺野古の反対行動に参加している安藤朱里さん(28)=名護市=は『沖縄に真剣に向き合っていない。私たちがなぜ新基地建設に反対しているのか考えていない』と怒りをあらわにした。『結局都合よく場面を切り取っている。訪問者に理由なく怒りを向けるわけがない』と訴えた。」
⑥「毎週、東京MXの前などで抗議行動を展開してきた川名真理さん=雑誌編集者=は『反対派が日当をもらっている』とした部分の検証を例に挙げ『【日当】と【資金援助】は明らかに意味が違うし、資金援助を受けた人は東京から沖縄に行っている限定的な人だけだが、以前の放送で全員がもらっているような印象を与えていたのが問題だ』と話した。」


(2)長期勾留の山城議長、妻と面会 5カ月で初、地検が不服申し立てず-2017年3月14日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設計画や米軍北部訓練場でのヘリコプター着陸帯建設を巡る抗議行動で逮捕・起訴された山城博治沖縄平和運動センター議長が13日、那覇拘置支所で妻の多喜子さんと接見した。2016年10月17日の器物損壊容疑での逮捕以降、弁護人以外と接見したのは初めて。」
②「多喜子さんは『会えたのは一歩前進だが、20分間だけで勾留は続いている。微罪での長期勾留は不条理で、公判の5日前に接見が認められたのも不可解だ』と話した。『支えてくれる人たちの声は、拘置所の中に届いている。皆さんのおかげでここまで来られた』と支援者へ感謝した。多喜子さんによると山城議長は一般の人からもらった健康に関する本を読み、狭い拘置所内を歩くなど健康に気を付けている様子で、穏やかな表情だったという。」
③「弁護側の10日に行った接見禁止解除の申し立てについて、那覇地裁は同日、妻との接見を認める決定をした。弁護側によると那覇地検は決定に不服な場合に行う準抗告をしなかった。地裁は接見禁止を解除した理由は示していないが、証拠隠滅の恐れがないと判断したとみられる。弁護側は、地裁に10回以上にわたり接見禁止解除を申し立てたが認められていなかった。また10日の申し立ては全面的な禁止解除を主に求めており、妻への接見禁止解除は予備的な請求だった。」
④「弁護人の川津知大弁護士は『職員立ち会いの下での接見で証拠隠滅の恐れがあるはずはなく、いまさら感のある決定だ』と地裁を批判した。弁護側は、接見対象を広げるため、申し立てを継続する方針。一方、保釈を求めて弁護側が10日に行った最高裁への特別抗告の結論はまだ出ていない。」


(3)琉球新報-沖縄「全学徒隊の碑」が完成 級友の無念、後世に 21校刻銘-2017年3月14日 08:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「沖縄戦で『学徒隊』として戦場に駆り出された、旧中等学校全21校の名を刻んだ『全学徒隊の碑』の除幕式が14日、沖縄県糸満市の平和祈念公園で開催される。建立の背景には「学徒隊を忘れないで」という元学徒の熱い思いがあった。戦時中、那覇市泊にあった昭和高等女学校の同窓生の吉川初枝さん(89)と上原はつ子さん(88)は『これだけ多くの学校の学生が動員されたことを伝えたかった。合同の碑できてよかった』と話す。」
②「2人が5年ほど前、学校の思い出を話していた時に学徒隊の話になり『今は元学徒がいるが、そのうちいなくなるだろう』という話になったという。『“ひめゆり”のように知られていれば別だが、多くは忘れられてしまうのではないか。どうにかして残さないと思った』と振り返る。」
③周囲の沖縄戦体験者や元学徒に話すと「今さらどうか」という声もある一方で「合同碑にしたらいい」「戦後処理として建立させるべきだ」と賛同も得た。2人はその後、県と県議会に建立を要請し、何度も足を運んだ。沖縄戦に動員され、10代で戦死していった級友への思いがあった。」
④「2人は1945年1月から看護隊として教育を受けた。上原さんは看護教育を終えた3月22日、中城に一時帰宅中に空襲が始まった。激しい空襲に学校に戻ることができなかったという。『日本が勝つと信じて疑わなかったから、学校に戻りたいと思っていた』と話す。しかし状況が厳しくなり、戻ることはできなかった。一方、吉川さんは看護隊として野戦病院に配置された。ある日、仕事を終えて、級友と話している時に攻撃が始まった。近くに落ちた弾の破片が胸に刺さり、友人が亡くなった。『ホースから水が出るように血が噴き出した。ずっと友人の名前を呼んでいた』と声を落とした。除幕を前に、吉川さんは『亡くなった人も喜んでいるだろうと言われた』とほほ笑んだ。」
⑤「語り部もする2人には、すでに石碑前での証言を求める依頼が来ているという。上原さんは『合同石碑が、多くの人が訪れる平和祈念公園にできてよかった。これからも経験を伝えていきたい』」と話した。」


(4)琉球新報-ヘリパッド閉鎖を要求 金武町と宜野座村-2017年3月13日 17:06


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「金武町中川区と宜野座村城原区に隣接するキャンプ・ハンセン内のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)、通称“ファルコン”で、米軍機UH1ヘリがつり下げていた複数のタイヤが落下した事故で、金武町と宜野座村は13日午後、沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、ヘリパッドの閉鎖と事故の原因究明などを求めた。」
②「仲間一金武町長は昨年12月にも垂直離着陸輸送機MV22オスプレイによるつり下げ訓練を受けて抗議したことに触れ『3カ月足らずで今回の事故が発生し、地域住民の不安を増大させた。人道支援目的であれば、住民に迷惑を掛けてはいけない』と抗議した。當眞淳宜野座村長は『タイヤ落下は訓練場内でも、民間地に隣接した場所だ。ファルコンの閉鎖要求に踏み込んだのは、地域が我慢の限界に来ていることを意味している。局として強く米軍に申し入れてもらいたい』と要求した。」
③「中嶋局長は『米軍には原因究明と万全な安全対策をするよう求めた。米軍と密接に連携を図り、安全に最大限の配慮を求めていきたい』と述べた。」
④「共産党県委の真栄里保基地問題・平和運動責任者ら5人も同日午後、防衛局を訪れ、事故原因の究明を徹底し、米軍の運用が改善されるまで責任ある対応を取るよう要求した。
瀬長美佐雄県議は『米側に配慮を求めるだけではなく、県民の立場に立って怒りをもって抗議すべきだ』と話した。」


(5)沖縄タイムス-首相官邸前でも200人超が抗議 山城議長の釈放求め-2017年3月14日 08:23


 沖縄タイムスは、「米軍基地の建設反対運動中に公務執行妨害や威力業務妨害などで逮捕・起訴され、約4カ月半の身柄拘束が続く沖縄平和運動センターの山城博治議長の即時釈放を求める抗議行動が13日、都内の首相官邸前であった。200人以上が『人権侵害を今すぐやめろ』『沖縄への差別政策を許さないぞ』などと声を上げた。沖縄・一坪反戦地主か関東ブロックの主催。」、と報じた。
 また、「沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委員会メンバーの山本裕子さん(60)は『山城さんの命を、沖縄の人の命を何だと思っているんだ。本土の人間としてとても悔しく、情けない。地道に声をあげ、広げていくしかない』と訴えた。沖縄からの電話報告で、同日午前に山城議長の妻との面会が実現したことが紹介されると拍手が湧いた。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-オスプレイ墜落、安倍首相はトランプ大統領に伝えたか?-2017年3月14日 08:27


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「安倍晋三首相は13日の参院予算委員会で、昨年12月に名護市安部の海岸で起きたMV22オスプレイの墜落事故について、日米首脳会談でトランプ大統領に伝えたかを問われ、具体的な明言を避けた。」
②「山下芳生議員(共産)が尋ねた。安倍首相は『オスプレイに対する沖縄の気持ちなどを含めて話した。詳細は控える。在日米軍の事故などについてさまざまな課題があり、沖縄県民の気持ちもあるということは言っている』と答えた。」
③「墜落事故を起こしたMV22だけでなく、横田基地に配備され空軍の特殊作戦に使われるCV22の危険性も問題視する山下氏に対し、安倍首相は『(名護市で)不時着水したオスプレイもいわば陸に降りたわけではない。沿岸部だが、住宅地に降りたわけではないことは申し添えておきたい』と答えた。」

④「CV22の訓練について稲田朋美防衛相は『横田飛行場周辺では人員・物資投下訓練や夜間飛行訓練などを行うことを想定していると米側から説明を受けている』と述べ、沖縄を含め他の地域での訓練内容については詳細が得られ次第、関係自治体に説明するという。」


(7)沖縄タイムス-普天間飛行場内の教育施設と整備工場の改修 日本が費用負担-2017年3月14日 05:00


 沖縄タイムスは、「日米両政府は10日、日米合同委員会で米軍普天間飛行場内にある隊員の教育施設と車両整備工場を改修することで合意した。防衛省が老朽化調査をしていた19施設のうちの2施設。防衛省によると、教育施設は建設から50年以上、整備工場は30年以上が経過している。屋根や壁などが壊れ雨漏りするなど、米軍の安全な運用の維持や任務能力の保持などに支障が出る恐れがあるという。」、と報じた。
 また、「工事費用は、日米地位協定に基づき日本側が負担。防衛省内で調整し、2016年度予算から支出する。2施設については、施設分科委員会から勧告を受け、合同委員会で承認された。残りの17施設については引き続き日米間で調整している。」、と伝えた。


(8)沖縄タイムス-「正直怖い…」基地周辺に暮らす住民ら 北朝鮮ミサイル「在日米軍攻撃へ訓練」-2017年3月8日 07:50


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「北朝鮮が『在日米軍攻撃の訓練』で弾道ミサイルを発射した問題で7日、沖縄県内の基地周辺に暮らす住民や基地反対を訴える市民からは『沖縄が標的になるのでは』と懸念の声が漏れた。普天間飛行場に隣接する宜野湾市上大謝名区で老人会長を務める男性(77)は『正直怖い。若い人たちのために基地をなくすことが一番いいと思うが、なかなか進まず歯がゆい』と心配した。」
②「第3次嘉手納爆音訴訟原告団の平良眞知事務局長は『基地が住民にとって危険な存在であることが改めて示された』と強調。嘉手納基地は東アジアで戦略的に重要な位置付けとされているため、真っ先に標的になりうると指摘し、『もともと県民にとって基地は必要ない。被害が出てからでは遅い』と訴えた。」
③「7日に名護市辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前で抗議した男性(69)=宜野湾市=は『新基地建設は軍事機能の強化だ。すぐに標的となるかも』と推測。『沖縄戦のように、また沖縄が日本の防衛の捨て石にならないといけないのか』と述べた。」


(9)沖縄タイムス-山城議長の勾留、米軍・星条旗紙も報道「海外に非難拡大」-2017年3月14日 08:09


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米軍準機関紙『星条旗』は13日、基地建設反対運動中に逮捕され、傷害などの罪に問われている沖縄平和運動センターの山城博治議長の長期勾留に対する非難が高まっており、即時釈放を求める連帯の輪が国際人権団体や海外にも拡大していると報じた。記事は沖縄発で、3ページ目の3分の2以上のスペースを割き、約5カ月に及ぶ流れを詳報している。」
②「同紙は、昨年10月17日に約2千円相当のフェンスの有刺鉄線を切ったとして器物損壊容疑などで逮捕された山城氏が身体が冷え込む独房で勾留され、家族との面会や使い切りカイロの差し入れすら認められないなど、米国の基準からかけ離れた状況を描写した。」
③「山城氏の釈放を訴える支援者らが長期勾留の不当性を主張し、日本政府は山城氏を隔離することで基地反対運動を封じ込めようとしているなどと訴えていると指摘。昨年12月には、2週間で約4万1千筆もの署名が集まり、現在も毎朝、那覇地裁前に支援者が集まり、即時釈放を訴えていると強調。さらに『アムネスティ・インターナショナルのような国際人権団体も山城氏の即時釈放を訴え、抗議の輪は遠く離れたニューヨーク市にも広がっている』と指摘し、長期勾留に対する非難が高まっていると報じた。」
④「同紙は、米国務省に見解を求めたものの、コメントは得られなかったと伝えている。」


(10)琉球新報-タイヤ落下事故で抗議決議へ 県議会軍特委-2017年3月14日 12:08


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①金武町中川区と宜野座村城原区の境界線付近で米軍機UH1ヘリコプターがつり下げていた複数のタイヤが落下した事故を受け、県議会は14日午前、米軍基地関係特別委員会(仲宗根悟委員長)を開いた。事故に抗議し、民間地上空でのつり下げ訓練をしないことなどを求める意見書案と決議案を本会議に提出することを全会一致で決めた。県議会は近く議会運営委員会を開き、本会議の開催日程を協議する。」
②「委員会では、事故を受けて金武町、宜野座村が民間地に近い場所にあるヘリコプター着陸帯『ファルコン』を閉鎖するよう沖縄防衛局に要請したことについて、県も閉鎖を求めるのか問われたことに対し、県の池田竹州基地防災統括監は『閉鎖の要請は初めてだ。金武町、宜野座村とも意見交換しながら対応を検討していきたい』と述べた。渡久地修氏(共産)への答弁。」


(11)琉球新報-工事車両10台余が基地内入構 辺野古新基地建設-2017年3月14日 11:06


 琉球新報は、「13、14日と連日続く雨の中、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らの抗議行動が続いている。14日は米軍キャンプ・シュワブゲート前で市民約50人が雨具を着用して座り込んだ。県警の機動隊員らが排除して工事車両の通路を確保し、午前9時ごろに岩ズリを積んだダンプ、コンテナを積んだトレーラーなど計10台余が基地内に入った。一方、大浦湾海上では同日午前、汚濁防止膜の設置作業などは確認されていない。沖縄防衛局の旗を掲げた船が海上フェンスの補修作業や海底調査などを実施している。基地建設に反対する市民らは抗議船2隻で作業を監視した。」、と報じた。


(12)沖縄タイムス-辺野古新基地:岩ズリ積載のダンプ8台がシュワブへ 市民50人を排除後-2017年3月14日 12:14


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の新基地建設工事が本格化している米軍キャンプ・シュワブでは14日午前8時50分ごろ、工事用ゲートから岩ズリを積載したダンプカー8台が入った。市民約50人は小雨が降る中、ゲート前に座り込み、搬入に抗議したが県警機動隊に排除された。沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは基地建設が進む現状に『われわれも苦しい立場だが、沖縄防衛局も今後発動するであろう知事権限を前に窮地に立たされる。最後まで諦めずに頑張ろう』と奮起を促した。新基地建設予定地の海上では目立った動きはなく、臨時制限区域を示すフロートの一部で補修作業をする様子が確認された。」、と報じた。


(13)沖縄タイムス-山城議長勾留、沖縄に対する沈黙の強制 人権侵害放置は戦争への道[平安名純代の想い風]-2017年3月14日 11:30


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「人々が異なる意見を排除し、社会に差別が蔓延(まんえん)し、国が人権侵害を放置する時、戦争へとつながる道が姿を現す。」
②「先日、ある米上院議員に山城博治氏の長期勾留について意見を求めた。在日米軍再編にも関わるこの議員は、2年前の沖縄視察時には、辺野古の抗議活動の取り締まりが甘いと米軍に苦言を呈するなど当事者意識を発揮していたが、山城氏の話になると『日本の国内問題だ。私たちには関係ない』と切り捨てた。」
③「普天間移設の行方を今も静かに見守る元米高官は、県外移設を主張しながら埋め立てを承認した前知事を引き合いに、『政治家と違い、妥協しない運動のリーダーたちは政府にとって厄介な存在なのだろう』とつぶやき、県知事や日本政府の反応に興味を示した。」
④「翁長雄志知事が山城氏の長期勾留について言及したことはまだないが、外務省は8日の衆院外務委員会で正当性を主張し、国際人権規約に反するものではないと述べた。一方、非政府組織の国際人権活動日本委員会は10日、ジュネーブで開会中の国連人権理事会会合で『軽微な犯罪で長期間身柄拘束されており、国際人権規約に違反する』と即時釈放を求めている。」
⑤「国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、国際社会が各国の人権侵害を国内問題として放置した結果、虐殺や戦争につながったと指摘し、平和の実現には各国が協力して人権を守る努力を継続する必要性を説いている。」
⑥「民主主義の国アメリカの大統領となったトランプ氏は、人種や性差別、移民排除を公言し、自身を批判するメディアや裁判官をたたき、軍事費を大幅に増やす一方で環境や社会福祉費を削り、国連人権理事会からの離脱も検討している。」
⑦「ゼイド国連人権高等弁務官は8日、人権理事会での演説で、トランプ政権の人権問題の取り組みに深い懸念を表明した。まさに今、アメリカという国の民主主義がどこへ向かうかが問われている傍らで、沖縄は再び人権を奪われようとしている。法律や刑事法の専門家らは、山城氏の起訴事実は違法性が低いものであり、長期勾留は不当で、明らかに国際人権規約に違反しているなどと批判している。」
⑧「山城氏の長期勾留は、単なる日本の国内問題ではない。沖縄を軍事の島として維持したい日米両政府の沖縄に対する沈黙の強制だ。獄中で27年間を過ごし、南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)に反対する世界的な顔となったネルソン・マンデラ氏は、『刑務所に入らずにその国の真の姿を理解することはできない。国家は、どのように上流階級の市民を扱うかではなく、どのように下流階級を扱うかで判断されるべきだ』と語った。」
⑨「強いられた沈黙が支配する独房で孤独な毎日を過ごしている博治さんには何が見えているのだろう。」





by asyagi-df-2014 | 2017-03-14 16:55 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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