2017年 12月 07日 ( 1 )

社説、論説から。~沖縄タイムス20171128~

全国の新聞社の気になる社説、論説を不定期に取り上げて考える。
多くの内容は、「社説・論説-47NEWS」からの紹介となる。




 沖縄タイムスは2017年11月28日、「[政治家の差別的発言]人権意識の欠如あらわ」、とその社説で論評した。
 この社説に大きく頷くと共に、一方ではこれで溜飲を下げるというわけにはいかない、という思いがある。
どういうことなのか。
沖縄タイムスは、こう紹介する。


(1)「前地方創生担当相の山本幸三・自民党衆院議員が、アフリカ支援に取り組む同僚議員の会合で『何であんな黒いのが好きなんだ』と発言していたことが分かった。」
(2)「政治家の暴言、失言には慣れっこでも、人権感覚を疑う発言は、『誤解』では済まされない深刻な問題を含んでいる。」
(3)「山本氏は同党の三原朝彦衆院議員が開いた政経セミナーに出席し、三原氏の政治活動を紹介した上で『ついていけないのが(三原氏の)アフリカ好きでありまして』と述べ、問題の発言をした。発言が表面化すると、『アフリカを表す【黒い大陸】ということが念頭にあり、とっさに出た』と釈明し、『撤回したい』と述べた。」


 また、「発言が表面化すると、『アフリカを表す【黒い大陸】ということが念頭にあり、とっさに出た』と釈明し、『撤回したい』と述べた。苦しい言い訳である。不快に思ったり、傷ついた人もいただろうに、謝罪の言葉はない。『人種差別の観点は全くない』と説明しているようだが、『何であんな』とはどういう意味だったのか。差別的発言だという自覚がないとしたら、その意識のズレが問題である。」、と続ける。
さらに、この山本議員のこれまでについても、「山本氏は地方創生相だった今年4月、外国人観光客に対する文化財の説明に関し『一番のがんは学芸員。この連中を一掃しないと駄目』と語り、批判を浴びた。加計(かけ)学園の獣医学部新設を巡り、官房副長官の指示があったとするメールを送信した内閣府職員を『陰に隠れてご注進』と中傷したこともあった。」、と紹介する。


 沖縄タイムスは、今回の発言に対して、「苦しい言い訳である。不快に思ったり、傷ついた人もいただろうに、謝罪の言葉はない。『人種差別の観点は全くない』と説明しているようだが、『何であんな』とはどういう意味だったのか。差別的発言だという自覚がないとしたら、その意識のズレが問題である。」、と断ずる。
また、「これだけ放言が続いているのだから、党としても厳しく対処すべきである。」、と。


 さて、沖縄タイムスは、山本議員だけに留まらない、自民党議員の劣悪化について、次のように指摘する。


「人種差別と受け取られかねない発言は、昨年2月の参院憲法審査会でも飛び出している。同じく自民党の丸山和也参院議員が、オバマ米大統領について『今、米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ』と述べたのだ。丸山氏は厳重注意処分を受けたが、同じような発言が繰り返されれば、日本の国際的信頼にも傷がつく。
 政治家の差別的発言はさらに続く。自民党の竹下亘総務会長が、宮中晩さん会に国賓の同性パートナーが出席することに『私は反対だ。日本国の伝統には合わない』と述べ、性的少数者(LGBT)らから批判されたのはつい先日の話である。
 衆院選の自民党公約に『性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進』とうたったことを忘れたわけではあるまい。」


 こうした議員に向けて、沖縄タイムスは、このように断ずるのである。


「これら発言からすっぽり抜け落ちているのが、長い間、差別に苦しみ、差別と闘ってきた人たちへの配慮や敬意だ。
 差別に基づいたものではないと言いつつ、自分とは違うものを排除しようとする意識も見え隠れする。 
 言葉は政治家の唯一の道具で、最大の武器。言葉の劣化は、政治家自身の劣化にほかならない。問われているのは、重い職責に見合った見識と品性である。」


 あらためて、「重い職責に見合った見識と品性」を考えてみる。




by asyagi-df-2014 | 2017-12-07 07:07 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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