2017年 12月 06日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2017年12月6日

さて、「米国での取材が長くなるにつれ、沖縄から米軍基地がなくならないのは、日米による沖縄差別が根底を支えているからではないかとの思いを深めるようになった。」(沖縄タイムス)、との記事を私たちはどのように読むことができるのか。
「沖縄差別をなくすには、差別する側の責任を問う必要がある。そのためには日本でこそ沖縄差別を巡る言論の場をつくらねばならないが、百田発言を巡る日本メディアの反応は鈍い。疑問に思い、全国紙に勤める友人らに聞くと『沖縄の問題だから』との反応が返ってきた。」(同上)、と記事は続く。
「基地維持に『沖縄差別』を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担』、との指摘が示すものが、日本を覆い尽くしているのだが。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2017年12月6日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-大浦湾、サンゴ白化進行 水温上昇が原因 日本自然保護協会調査-2017年12月6日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「日本自然保護協会は5日、名護市の大浦湾2地点でサンゴの状態を調べるリーフチェックを実施した。調査には漁業者らでつくる『ちゅら海を守り、活(い)かす海人の会』が協力した。同市安部に近い『チリビシのミドリイシ群集』で、サンゴが海底を覆う割合を示す被度が前年調査より10ポイント減の17・5%となった。サンゴの白化現象が進んでおり、海水温上昇などが原因とみられる。」
②「同市大浦に近いユビエダハマサンゴ群集の被度は前年調査より1・2ポイント低かったが、ほぼ同数の56・3%で良好な状態。」
③「チリビシのミドリイシ群集は今年の夏以降白化が進み、その後回復に至っていない。同じくうるま市沖のサンゴも白化しているとし、海人の会の玉栄将幸共同代表は『回復を期待するしかない』と話した。同協会の安部真理子主任は、湾内で工事が進む新基地建設との関連について『サンゴが回復しなければ影響も考えられる』と指摘した。6日も同湾の2地点でリーフチェックを行う。」


(2)沖縄タイムス-辺野古新基地:防衛局、新たに特別採捕許可を申請へ 底生動物や海藻など-2017年12月6日 05:06


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】沖縄防衛局が辺野古新基地建設の工事区域で海底に生息する重要な種の『底生動物』や、海藻のウミボッスを移動・移植するため、沖縄県に特別採捕許可申請を提出することが5日分かった。防衛省内で開いた第10回環境監視等委員会で委員に報告した。」
②「防衛局は10月に希少サンゴの採捕許可申請も提出しているが県の許可が今月5日までに得られておらず、新たな申請が工事の進捗に影響を与える可能性がある。」
③「防衛局は底生動物などが今後の調査で見つかることを想定して、県に事前に申請する方針。沖縄防衛局の阿野貴史調達部次長は委員会後、記者団に『見つかった時点で申請すると許可まで時間があるので、見つかったらすぐに移植できるようにしたい』と説明し、早期に申請する考えを示した。新基地建設で対立する県の許可までに要する時間を最小限に抑える狙いもある。」
③「底生動物はヒメヒラシイノミガイなどの巻き貝類や、イソハマグリといった二枚貝など、すでに43種類2849個体を移動。浅い区域で素手や素潜りで採取していたが、水深が深い海域については潜水器具などを使わなければならず、県漁業調整規則第40条に基づき許可が必要になるという。ウミボックスは生育繁茂期の3~4月に移植を行う必要がある。」
④「県は『申請を受けた上で適切に対応を検討したい』としている。防衛局は臨時制限区域を明示するため、辺野古側海域に3800メートルのフロートを新たに設置することも明らかにした。鋼製アンカーなど79個を沈める。」


(3)沖縄タイムス-基地維持に「沖縄差別」を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担-2017年12月5日 12:32


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米国での取材が長くなるにつれ、沖縄から米軍基地がなくならないのは、日米による沖縄差別が根底を支えているからではないかとの思いを深めるようになった。」
③「作家の百田尚樹氏が10月27日、名護市内での講演で沖縄や中国や韓国を差別する発言を繰り返した末に、取材に来た本紙記者を名指し、『娘さんは慰み者になる』などと語った。」
③「沖縄差別をなくすには、差別する側の責任を問う必要がある。そのためには日本でこそ沖縄差別を巡る言論の場をつくらねばならないが、百田発言を巡る日本メディアの反応は鈍い。疑問に思い、全国紙に勤める友人らに聞くと『沖縄の問題だから』との反応が返ってきた。」
④「『それは日本の問題だ』を決まり文句にする米政府官僚や軍幹部の中には、こうした日本人の沖縄差別を理解する者は少なくない。」
⑤「米海兵隊は、2014年に作成した内部文書『自然資源・文化資源統合管理計画』の中で、日本は第2次世界大戦で本土防衛のために琉球に日本軍の飛行場を建設したが、米軍占領後は日本本土攻撃拠点となり、米軍基地に造り替えられていったなどと沖縄の米軍基地を巡る歴史を記し、『抗議は各基地であらゆる機会に起きる。沖縄の反基地感情は決してなくならない』と現場を分析する。その行間からは、沖縄が抗議するのは、日本人が望まない基地が過剰集中しているからだと理解しながらも、『オキナワ』という米国の利益を維持するために沖縄差別を利用する構造が浮かび上がってくる。」
⑥「日米両政府が在沖米軍基地を維持し、新基地建設の強行を可能にする根底にあるのは、安全保障のために米軍基地は必要だが、自分の庭には望まないと現状を黙認する日本人の『沈黙』だ。」
⑦「米国の黒人差別と闘ったマーティン・ルーサー・キング牧師は『われわれが最後に覚えているものは、敵の言葉ではなく、友人の沈黙だ』と語った。沖縄差別に対する日本の沈黙が続く限り、沖縄が重過ぎる基地負担を強いられる構図は変わらない。」
(米国特約記者・平安名純代)


(4)琉球新報-167台が資材を搬入 市民ら約90人を強制移動 米軍キャンプ・シュワブ-2017年12月6日 14:22


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で6日、生コンクリート車や砕石などを積んだ工事関係車両167台が、午後0時半までに米軍キャンプ・シュワブ内に入った。その際、シュワブのゲート前に座り込んだ市民ら約90人が機動隊によって強制的に移動させられた。」
②「市民らは『県民の声を聞け』『違法工事をやめろ』などと声を上げ、歌を歌うなどして抗議した。機動隊は市民の両脇や膝を抱え、体を持ち上げてゲートの横まで移動させた。」
③「読谷村から来た78歳の男性は『沖縄戦でおばあたちを亡くした。(基地ができることで)被害者じゃなくて加害者になってしまうことが怖い』と、ゲート前に足を運ぶ意義を語った。」


(5)沖縄タイムス-沖縄県、イタリア・ドイツ軸に地位協定研究 県議会代表質問-2017年12月6日 12:39


 沖縄タイムスは、「沖縄県の謝花喜一郎知事公室長は6日、日米地位協定の見直し要求を巡り、米国が締結している地位協定のうち、イタリア、ドイツ両国を軸に研究を進める考えを示した。県議会11月定例会の代表質問で新垣清涼氏(おきなわ)の質問に答えた。」、と報じた。
 また、「謝花氏は他国の地位協定の調査、比較を通し『日米地位協定の問題点をさらに明確化したい』と意義を語った。全国に協定見直しへの理解が広がるよう、全国知事会などと連携を強化する考えも示した。」、と報じた。
 さらに、「電力の小売り自由化を受け、沖縄電力が来年4月から電力の卸販売を始めることに関し、屋比久盛敏商工労働部長は『電気料金の低減化につながり好ましい』と述べ、制度の周知を図っていく考えを示した。」、と伝えた。


(6)沖縄タイムス-辺野古新基地:「工事をやめて」 ゲート前でも海上でも抗議続く-2017年12月6日 13:34


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では6日、新基地建設に反対する市民らが早朝から座り込み抗議を続けた。市民らは『違法な工事をやめろ』などと抗議の声を上げた。午後0時半ごろまでに、石材などの資材を積んだ工事車両が2回に分けて入った。搬入時には、機動隊が座り込む市民を抱え上げて歩道に強制排除して囲い込んだ。」、と報じた。
 また、「辺野古沖の『N5』や『K1』護岸では、トラックで運ばれた石材を仮設道路に敷き詰める作業が確認された。カヌーに乗って抗議していた市民ら12人の一部が臨時制限区域を示すフロートを越え、海上保安官に一時拘束された。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-耐熱コンクリ舗装は来年度 米軍の伊江島補助飛行場、11月改修完了見通し-2017年12月6日 16:30


 沖縄タイムスは、「米軍が伊江島補助飛行場内で進める強襲揚陸艦の甲板を模した着陸帯『LHDデッキ』の改修工事で、在沖米軍は5日、来年11月に工事が完了するとの見通しを明らかにした。本紙の質問に回答した。一方、『またはその後』ともしており、工事の進捗(しんちょく)によっては遅れる可能性もある。」、と報じた。
 また、「米軍は11月14日に着陸帯へコンクリートを流し込む舗装作業を開始。関係者によると、米軍機の激しいジェット噴射に耐えられる耐熱コンクリートを本格的に流し込むのは来年度以降になる予定だ。改修工事は昨年8月に着工。今年9月までに完了予定だったが、関係者によると、地中から不発弾などが多数発見されたため、工事は今年1月から中断していた。」、と報じた。


(8)沖縄タイムス-辺野古弾薬庫立て直し、日本負担は22億円 着工時期は未定-2017年12月6日 08:25


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】防衛省の西田安範整備計画局長は5日の衆院安全保障委員会で、日米合同委員会で合意した名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに隣接する辺野古弾薬庫4棟の建て直し費用について、日本側の負担が約22億円となることを明らかにした。着工時期は未定としている。社民の照屋寛徳氏への答弁。」
②「弾薬庫を巡っては、新基地建設に対応して再開発する海兵隊内部文書が明らかになっている。」
③「小野寺五典防衛相は2006年の米軍再編実施のためのロードマップで日米で合意した『シュワブの施設および隣接する水域の再編成などの必要な調整』に伴う工事の一貫との認識を示した。」
④「照屋氏は『シュワブと弾薬庫は米軍の施設番号上も別施設だ』と指摘し、弾薬庫はロードマップで示された『シュワブの施設』ではなく、合意内容と違うと批判した。また、日米合同委員会では米軍嘉手納基地内の海軍駐機場の移転先にあった『保管庫』を、嘉手納弾薬庫地区内に移す工事も承認。深山延暁地方協力局長は保管庫の用途に関し『航空機に搭載する弾薬を保管するもの』と説明した。」
⑤「小野寺氏はキャンプ・ハンセンに陸上自衛隊に新設される水陸機動団の3個目の部隊配備が取り沙汰されていることについて『3個目は次の中期防の策定の議論を通じて検討していくもの』として計画を否定した上で、『部隊との任務との適合性、土地の確保、地元との関係を踏まえて幅広く検討を行っていきたい』」との認識を示した。希望の井上一徳氏への答弁。」


(9)沖縄タイムス-那覇の自衛隊基地「ハンセン移転を」 前沖縄防衛局長・井上衆院議員が持論展開-2017年12月6日 08:20


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】前沖縄防衛局長で、10月の衆院選で希望の党から初当選した井上一徳氏が衆院安保委員会で初めて質問に立った。取り沙汰されている陸上自衛隊のキャンプ・ハンセンの共同使用に触れ『那覇市にある第15旅団、空港に隣接する訓練場も合わせて移転させればいいのではないか。沖縄全体の基地負担軽減、経済発展にもつながりうる』と持論を展開した。」
②「井上氏は相次ぐ米軍関係の事件事故が米軍駐留の安定性を損なうと危惧。『米軍基地と自衛隊基地が隣接すれば、米軍人が自衛官を通じて日本を理解し、振る舞い方を学ぶ』と、ハンセンの共同使用を促した。また、約2年の沖縄勤務を『改めて沖縄戦の悲惨さ、県民の犠牲の大きさ、米軍占領時代の苦しみ、今なお当時の痛みを忘れることができずに生きている方が多数いることを実感した』と回顧。」
③「一方、地域ボランティアなど『米軍も地域住民と信頼関係を構築するため相当努力しており、報道には表れない沖縄の実像の一端を直接感じることができた』とも語った。」


(10)沖縄タイムス-東京の女性、沖縄の米軍基地内で暴行被害-2017年12月5日 11:05


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【ジョン・ミッチェル特約通信員】2016年には、米海兵隊員の男が東京在住の女性を沖縄の基地内で暴行したとして除隊処分を受けていた。女性の国籍は不明。」
②「米海軍捜査局(NCIS)の捜査報告書によると、男は女性に性交渉を迫り、拒否されても金銭の支払いを持ち掛けた。さらに拒否されると、少なくとも3回暴力を振るい、性的に暴行しようとした。」
③「女性は抵抗し、男は逃亡。後になって憲兵隊に逮捕され、勾留された。男は単純暴行だけを認め、通常の除隊扱いとなった。女性は日本側の捜査に対して告訴の意思を示さなかった。」
④「15年には、沖縄の海兵隊員が日本人基地従業員の女性を性的に暴行し、負傷させていたことが明らかになっている。この事件でも海兵隊員は裁判を受けず、除隊を選択することができた。」





by asyagi-df-2014 | 2017-12-06 17:25 | 沖縄から | Comments(0)

熊本地裁家族訴訟第7回口頭弁論に参加してきました。

2017年12月4日、「ハンセン病回復者の本当の人権回復と社会復帰へ向けて共に歩む会・大分」の一員として、熊本地裁で行われた家族訴訟第7回口頭弁論に大分県から6人で参加してきました。
この第7回から証人尋問が始まり、今回は、東北学院大学準教授黒坂愛衣さん(以下、黒坂)が証言台に立ちました。
この日配布された黒坂の「意見書」(甲A第39号証の1)は実に18ページに及ぶものでした。この「意見書」を解説する力はありませんので、第7回口頭弁論の様子を簡単に紹介します。
 この熊本地裁家族訴訟について、「ハンセン病家族訴訟 公正な判決を求める要請署名」には、次のようにその趣旨が記載されています。


「ハンセン病患者は、国による絶対隔離政策により、療養所に隔離され厳しい差別を受けてきましたが、その政策は、家族たちおも差別の渦中におとしいれ、家族たちもまた偏見差別にさらされてきました。家族は社会内で暮らすゆえに、隔離されている患者本人より過酷なものとなることもありました。偏見差別を受けることをおそれ、患者家族の事を絶対的な秘密として抱えながら生きることを強いられ、ハンセン病家族の家族たちも人生被害を被ってきました。2001年5月の熊本判決により国のハンセン病患者に対する隔離政策は断罪されましたが、家族への国の謝罪はなされず、未だに被害回復がなされていません。
 2016年2月15日に第1陣59名、土往年3月29日に第2陣509名が熊本地方裁判所に提訴し、国に対して家族たちの被害に対する損害賠償と謝罪広告を求めて、現在闘っています。裁判所がこのような家族の被害と向き合い、その訴えに耳を傾け、適切かつ迅速な審理の上、原告たちの受けた人生被害を認め、公正な判決を出されるよう強く要請します。」


 第1号法廷で、14時に始まった口頭弁論の証人尋問は、5分間の休憩を挟み、16時35分まで行われました。その後最終的には、16時44分に終わりました。
今回の口頭弁論への参加は、私にとっては有意義な、法廷内でのやりとりを見られたという気がします。
 ただ、一人の男性が、原告団の人ではなかったかと思いますが、小さなつぶやき声を発し続けた後に途中で怒りを示しながら退廷していきました。聞くところによると、法廷の外で、3人の裁判所職員に大声で怒りをぶつけていたということでした。このことは、裁判で争うことの意味をある面で伝えるものでもあるなと感じました。
 また、特に、印象的だったのは、徳田弁護士が証人に目を向け、しきりにやっしく頷く様子でした。その様子は、黒坂証人への尋問で、「語れなかったことに価値がある」と述べる中で、この裁判が日本国憲法第13条を基に起こしていることを証人に確認させる場面とともに、深く心に残りました。
 さらに、原告弁護団は、優に40人を超えていたではないかと思います。国側は、7人でしたし、原告側と比べると、その卑小感はどことなく漂っていました。この裁判への国の位置づけが伝わってくるような気がしました。

 黒坂は、この家族裁判でポイントとなる「被害」の意味を、①「堕胎」の問題、②附属療養所に収容されたことの問題、③政府の隔離政策によって差別された問題、の三つにあると説明しました。
また、この家族裁判における差別の意味について、社会的マイノリティとして構成されたカテゴリーへの帰属としてなされる排除や蔑視である、と社会学者としての説明を行いました。このカテゴリーへの帰属とは、そうでないものとの間に非対称な関係(対等でない関係)を生むと説明します。
 ハンセン病患者の家族は、社会的マイノリティとしてのカテゴリ-にあると説明します。
 さらに、こうした「差別」は、①心理的負荷、②生き方の選択肢の制限、をもたらしていると説明します。このことは、大きな心理的負荷を負うことによって、人と人との関係が奪われ、別の場所でも起きると思わされる、というものであると。

 黒坂は、国側の弁護士の「共通被害はないのではないのか。だから請求棄却もあるのではないか」という意図の基に行われる尋問に対して、懸命に答えていました。
 ただ、ちょっと驚かされたのは、裁判官が「差別をなくすためにはどうしたらよいのか」、と黒坂に質問したことでした。このような発言がこの裁判にどうゆう意味を持っているのかは、よく理解できないものでした。
 黒坂は、証人尋問の最後に、こう結んでくれました。


 「ハンセン病を負荷の位置づけや外側からのマイナスという見方ではなく、豊かなイメージを育んでいく必要があること。つまり、家族が肯定できる価値付けを行うことが重要である。また、当事者が安心して話をできる場所、家族の体験を共有できる場所を作ることによって、社会の価値を作り直す必要がある。」


 その「意見書」には、このように書き込まれていました。


「2016年春の『家族』原告568名による本件訴訟の提訴は、、ハンセン病家族たちが長く強いられてきた沈黙の、転換点である。日本社会には、インビシブル・マイノリティとして数多くのハンセン病家族が存在していることと、その苦悩の不当さへの怒りを、かれらは集団提訴のかたちで声をあげることにより、示したのであった。そのような『家族』の訴えにどれほど真摯に耳を傾けることができるのか、本件訴訟の関係者(本意見書を執筆している私自身を含む)は、問われている。」


 私たちにとっての本件訴訟の意味は、黒坂のこの指摘にあるような気がします。




by asyagi-df-2014 | 2017-12-06 06:54 | ハンセン病 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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