2017年 11月 25日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2017年11月25日

 在沖米海兵隊は、飲酒事故からわずか3日で、「安全で幸せな感謝祭を」、と早くも米軍外出制限を緩和した。
命の代償としては、あまりにも身勝手だ。
そこにあるのは、植民地主義的対応。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年11月25日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-米軍外出制限、すでに緩和 飲酒死亡事故3日後、感謝祭前に-2017年11月25日 06:30


①「在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は24日までに、米海兵隊員が公務外に公用車を飲酒運転し死亡事故を起こした件を受け、在沖米軍に発していた外出禁止令を緩和した。基地と住居の移動を除き、全面禁止だった外出禁止時間を、午前0時から午前5時までに縮小し日中は外出可能とした。事故から3日後の22日午後4時半から緩和した。アルコールの購入、飲酒は引き続き基地内外で禁止している。」
②「緩和指示はニコルソン氏のメッセージとして22日付でホームページやフェイスブックで公表した。メッセージの最後には『安全で幸せな感謝祭を』と締めくくっており、23日の感謝祭を前に緩和したと受け止められかねない。」
③「四軍調整官のメッセージは『沖縄の全兵士に対し、沖縄本島全域での基地外での自由は、午前5時から深夜0時まで認められる。さらなる指示があるまでは、基地内外でアルコールの購入、消費は禁ずる』と指示した。その上で『祝日の期間は、われわれはなぜ家庭や家族から遠く離れた日本にいるのかを考える時間に充ててほしい』と呼び掛けた。」


(2)琉球新報-元軍属に無期懲役求刑、弁護側「有期刑相当」 沖縄女性暴行殺人事件、1日判決-2017年11月25日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄県で2016年4月に発生した女性暴行殺人事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元海兵隊員で事件当時軍属だった被告(33)の裁判員裁判論告求刑公判が24日、那覇地裁(柴田寿宏裁判長)で開かれた。検察側は身勝手で残酷な犯行などとして無期懲役を求刑した。一方被害者の父親は死刑を求めた。」
②「弁護側は殺意はなく殺人罪は成立しないとして『有期刑が相当』と主張した。被告は最後に『「私は本来悪い人間ではない。このようなことになったのは意図したことではなかった』と述べた。公判は結審し12月1日に判決が言い渡される。」
③「検察側は論告で、逮捕直後の供述から被告が被害者の後頭部を打撃棒で殴ったり腕や手で首を絞めたりしたほか、ナイフで首の後ろ側を刺したと主張した。命を奪う危険性が高いと分かりながら一連の行為に及んでいるとして『殺意が認められる』と指摘した。」
④「犯行は凶器を準備するなど身勝手で計画的な上、攻撃を繰り返すなど『極めて残酷』と批判した。被告に謝罪や反省の態度もなく『死刑検討に値する事案』としたが、求刑は逮捕前に事件への関与を自供したことや、国内での前科がないことなどを考慮した。」
⑤「弁護側は暴行現場で被告が被害者を抱きかかえ倒れ込んだ時に、被害者は頭を強く打ち死亡した可能性が否定できないとして殺人罪は成立しないとした。検察側が殺意認定の根拠とした逮捕直後の供述は信用性に疑問があると主張した。」
⑥「一方、被害者の父親は代理人を通して陳述。公判で黙秘した被告に『真実を語っていない。反省の言葉もない』と怒りをぶつけ『命を懸けて償ってほしい』と訴えた。」


(3)琉球新報-名護東海岸で新漁協の設立申請 「入会権」確立目指す、辺野古に影響も-2017年11月25日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄県で新たに『名護市東海岸漁業協同組合』の設立を目指す住民らでつくる名護市東海岸活用推進委員会(久志常春委員長)は24日、県に同組合設立の認可を申請した。漁協設立により、東海岸における入会漁業権の確立を目指している。名護漁協が漁業権を放棄した埋め立て予定区域も含めて漁場として申請している。同海域に漁業権を持つ新漁協として県が認可した場合、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に影響する可能性もある。」
②「新漁協組合長でもある久志委員長は『政治的意図はない』としている。県は『書類は受け取った。内容を精査し、漁協の設立要件に合っているか審査する』とした。」
③「推進委は名護市東海岸13区(旧久志村)の地元住民がことし7月に発足させた。水産漁協同組合法にのっとり、県の指導の下で申請準備を進めてきた。同法では行政庁(県)は、申請を受領した日から2カ月以内に認可、不認可の通知を発しなければならない。」
④「久志地域では古くから『浜下り』など伝統行事を執り行ったり、貝やカニ、海草などを採って日々の暮らしの糧にしたりするなど、海と共に暮らしてきた。久志委員長は16日に開いた創立総会で『近年、漁業法を理由に規制が強化されて住民が海上保安庁に摘発されるような事態になっている』」と指摘し、『地域住民には入会漁業権があり、海の恵みを享受できる。新漁協を設立し、入会権があることを明確にしたい』と話した。組合設立後は、養殖や漁をはじめとした漁業活動や体験学習実施を計画しており、海を利用した地域活性を目指す。」


(4)沖縄タイムス-「非常事態なのを分かって」 沖縄米軍、ごみの受け皿探しに躍起-2017年11月25日 06:24


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県内大手の産業廃棄物処理業者『倉敷環境』が産廃処分業などの許可を取り消された問題を受け、米軍が基地内で排出されるごみの受け入れを求めて周辺市町村や業者に直談判する事態が起きている。米軍関連ごみの6割を処理していた同社の営業停止で21日以降、基地内の家庭ごみなどが行き場を失い、回収されずにいるためだ。県は週明けにも米軍側に経緯などを説明する方針という。」
②「沖縄市には24日、米軍関係者から電話があり『非常事態なのを分かってほしい。困っているから受け入れてほしい』と迫られた。市内の4業者を紹介した市は『米軍は受け皿探しに躍起になっているが、各市町村の一般廃棄物の受け入れのルールがどうなっているのか分かっていなかった』と話す。」
③「市によると、市内の家庭ごみは市と宜野湾市、北谷町が共同で管理する倉浜衛生施設組合(沖縄市池原)で処理されており、市が同組合にごみの収集・運搬を許可している業者は契約上、基地内のごみの収集・運搬を認めていないのが現状だ。」
④「このほか、少なくとも宜野湾市や嘉手納町、北谷町にも電話があり、一般廃棄物の収集運搬業者の連絡先を教えてほしいと依頼。那覇市には、米軍から那覇軍港で排出されるごみの回収を打診されたという市内の収集運搬業者から問い合わせがあったという。」


(5)沖縄タイムス-辺野古反対派に国際平和賞 「不撓不屈」闘争を称賛-2017年11月25日 12:31


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【バルセロナ共同】ドイツ・ベルリンに本部を置く国際平和団体『国際平和ビューロー』(IPB)は24日、スペイン・バルセロナで今年のショーン・マクブライド平和賞の授賞式を行い、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する政党や団体でつくる『オール沖縄会議』に授与した。同会議の高里鈴代共同代表(77)がメダルを受け取った。」
②「IPBはオール沖縄会議の活動を長年にわたり米軍基地に反対し続けてきた『不撓ふとう不屈の非暴力闘争』と称賛し、満場一致で授賞を決めたとした。普天間飛行場については『世界で最も危険な軍事基地の一つだ』と指摘した。」
③「高里さんは英語でスピーチし、米軍機の事故が繰り返されるなどしてきた歴史を紹介。今回の受賞で『世界中のより多くの人々が沖縄の現状を知るようになることを願う』と訴えた。高里さんと共に式に出席した同会議の安次富浩さん(71)は『われわれの草の根運動が国際的に注目されたことは、これからの沖縄にプラスになるのではないか』と話した。」
④「IPBはマクブライド平和賞をオール沖縄会議のほか、核軍縮や平和活動に尽力したとして、米言語学者ノーム・チョムスキー氏と英政治家ジェレミー・コービン氏にも授与した。」

 同賞はアイルランドの外相を務めた故ショーン・マクブライド氏の功績をたたえ、1992年に創設。平和や軍縮などの分野で活躍した個人・団体に贈られる。2003年に日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が、06年には平和市長会議が受賞した。


(6)沖縄タイムス-翁長知事「県民の励み」と喜び オール沖縄会議の平和賞受賞-2017年11月25日 12:08


 沖縄タイムスは、「『オール沖縄会議』がドイツの国際平和団体『国際平和ビューロー』(IPB、ベルリン)の2017年ショーン・マクブライド平和賞を受賞したことに、翁長雄志知事は25日、『辺野古新基地建設に反対する多くの県民に、大きな励みになる』と喜びのコメントを発表した。」、と報じた。
 また、「今回の受賞は『新基地建設に反対する非暴力の取り組みが評価された』と指摘。沖縄を支援する団体の活動が国内外で活発になり、県民との連帯の輪が広がっていることに『心強く感じている』と歓迎した。その上で、辺野古に新基地は造らせないとの公約実現に向け『不退転の決意で取り組む』との考えを改めて強調した。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-基地外での日本捜査権明記など11項目 沖縄県など、地位協定改定を要請-2017年11月25日 11:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県と基地所在26市町村でつくる県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)は、2017年度の日米両政府への要請で、県が17年ぶりに刷新した日米地位協定の改定要望を軍転協の要請項目とすることを決めた。24日、那覇市内で開いた17年度の通常総会で確認した。軍転協は早ければ12月中旬に上京し日米関係機関へ要請する方針だ。」
②「新たな改訂項目は、基地外で事件・事故が発生した際の日本側捜査権の明記など11項目を求めている。要請は年明けにずれ込む可能性もあるという。要請内容は例年通り(1)基地負担の軽減(2)日米地位協定の抜本的見直し(3)基地返還と跡地利用に関する諸問題の解決促進-の3項目とすることも決定。米軍再編に伴う施設の受け入れ先には『負担を軽減するための必要な支援を行う』ことを新たに追加した。」
③「また、事故発生時に政府、米軍、県で構成する新たな協議会を設置することや、嘉手納基地でのパラシュート降下訓練の中止なども要求。米軍北部訓練場内の新たなヘリパッド使用にあたり、MV22オスプレイの環境レビューの検証と環境保全措置の実施を求めた。」
④「一方、普天間飛行場返還問題を巡り、佐喜真淳宜野湾市長が文言から『県外移設』を削除し、『あらゆる方策を講じる』を追加するよう要求。県は『従前から訴えている県外移設の取り下げと受け取られる』と否定し、事務局で調整することになった。」
⑤「また、県内の産業廃棄物処理業者『倉敷環境』の許可取り消し問題を巡り、沖縄市の桑江朝千夫市長は基地の解体作業で出た産廃の処理が滞り、米軍再編に影響が出かねないと懸念。翁長雄志知事は『基地返還に伴う土壌処理などは政府が主体的に取り組む責任がある』と述べ、注視していく姿勢を示した。」


(8)沖縄タイムス-テーマは沖縄 国際人権法学会が那覇で始まる-2017年11月25日 10:58


 沖縄タイムスは、「国際人権法学会の2017年度研究大会が25日、那覇市のタイムスホールで始まった。『沖縄/琉球と人権』をテーマとしたシンポジウムで、国際人権法を通して沖縄の基地問題や自己決定権を考える。」、と報じた。
 また、「シンポに先立ち、沖縄弁護士会の照屋兼一会長は沖縄戦や戦後も続く米軍基地被害に触れ『沖縄では過去、現代でも人権保障の観点で大きな問題がある。沖縄が抱える矛盾は人権侵害の問題として捉えることが必要だ』と提起した。シンポでは日米地位協定や性暴力、自己決定権に関する研究報告がある。26日には基地を巡る裁判の判例研究のほか、外務省担当者による報告もある。」、と報じた。


(9)沖縄タイムス-米海兵隊・海軍、沖縄で性犯罪55件 未成年被害も6件 2015年調査-2017年11月25日 13:05


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【ジョン・ミッチェル特約通信員】米海軍捜査局(NCIS)が2015年、沖縄で起きた主な犯罪だけで69件を捜査していたことが、本紙が情報公開請求した捜査報告書で分かった。うち8割に当たる55件が性犯罪で、日本側の統計には表れない深刻な実態が明らかになった。」
②「開示対象は法定刑が禁錮1年以上の罪に問われた事件。捜査が続いている事件は公表されなかった。NCISは海兵隊と海軍の構成員を捜査し、空軍と陸軍の事件は含まれないため、実際の件数はこれより多い可能性が高い。」
③「69件のうち49件は大人への性暴力容疑だった。2人による犯行があり、容疑者は50人。うち40人が海兵隊員の男、7人は海軍の男、1人は民間人の男で、残り2人は性別などが不明。2人が被害に遭った事件があるため、被害者の合計も50人。女性の海兵隊員が最多で29人、米軍内では次いで海軍の女性5人、空軍の女性2人だった。民間の女性10人、日本人女性1人、男性の海兵隊員も2人いた。1人は詳細が不明。」
④「捜査の結果軍人8人が除隊になり、16人は禁錮、降格、減給などより軽い処分を受けた。3人は軍事法廷で無罪判決を得た。残る22件では何の対処もされなかった。証拠不足、被害者による訴え取り下げが主な理由で、民間人が関与している事件では米司法省が起訴しなかった例もあった。」
⑤「未成年への性暴力、ポルノ容疑は6件あった。4人が禁錮や除隊処分になり、1人はより軽い処分になった。麻薬関連容疑は5件で、4人が大麻の所持や販売に問われた。うち2件では逮捕時に容疑者が暴れた。このほか、2件の暴行、軍人の家族による子どもの虐待、基地内居住地区で車や住居への侵入を10日の間に23件繰り返した例があった。」


(10)沖縄タイムス-米軍性犯罪:深刻な実態、軽微な処分 日本人基地従業員も被害に-2017年11月25日 13:40


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【ジョン・ミッチェル特約通信員】本紙が情報公開請求で入手した米海軍捜査局(NCIS)の捜査報告書は2015年の県内分だけで496ページに及ぶ。暴力的な性犯罪の実態に対し、制度の抜け穴が多く、軽い処分が目立つ。これまで実態が明らかでなかった基地内の性犯罪の深刻さ、構造的な問題点を物語っている。」
②「県内では15年、被害者が捜査終結まで協力を続けられなかった結果、容疑者が裁判を回避した事例が少なくとも3件あった。このうち1件では、第3海兵遠征軍所属の海兵隊員の男が日本人基地従業員の女性を性的に暴行し、負傷させたことを認めた。男は事件翌日に拘束されたが、裁判の代わりに除隊を選択したという。除隊がどのような条件下で許されるかなど、制度の詳細は明らかになっていない。男は非名誉除隊になったが、ほかに処分はなかった。」
③「被害者は事件当日に捜査当局に通報。医療機関で性的暴行と傷害の診断を受けた。NCISの捜査には協力を申し出たが、県警には拒否。捜査は4カ月に及んだとみられ、最後まで協力を続けられなかった。理由は分かっていない。」
④「このほか、男の海兵隊員による女性隊員への性的暴行が少なくとも2件発生していた。いずれも被害者が最後まで捜査に協力できず、容疑者は裁判を受けずに除隊を許された。」
⑤「国防総省の資料によると、16年には133人の性犯罪容疑者が同様に除隊を選んだ。容疑を認めている容疑者が釈放され、性犯罪者データベースへの登録も免れるこの制度には、米国内でも批判が強い。起訴するために被害者の告訴が必要な親告罪の仕組みは、米国には存在しない。日本でも、ことし7月の刑法改正で撤廃されている。」
⑥「【ジョン・ミッチェル特約通信員】米海軍捜査局(NCIS)の捜査報告書によると2015年、沖縄の軍人少なくとも15人が性犯罪を実行しながら、単純な暴行や命令不服従といったより軽い罪で裁かれていた。甘い対応で再発を許した例もあった。」
⑦「具体的には4月11日、海兵隊員の男が女性隊員の体を触った上にかみつく事件があった。しかし、男は裁判を受けず、単純な暴行と飲酒、非行で処分されただけだった。12月11日には簡易軍事法廷で、女性隊員を性的に暴行し肋骨(ろっこつ)にけがを負わせた隊員の男の裁判が開かれた。男は命令違反、単純な暴行、不貞行為で有罪となったが、性犯罪としては裁かれなかった。量刑は禁錮30日、降格、減給で、そのまま海兵隊にとどまった。」
⑧「男性の性被害については、特に処分が軽い傾向がある。2月8日、男性の隊員が兵舎で就寝中にルームメートの男から性的暴行を受けた。男は被害男性が酒に酔って立てず、言葉も不確かだったと供述し、容疑を認めたが、軍事法廷で無罪になった。3月23日には隊員の男が多数の酔った男性隊員を性的に暴行してきた、薬物を飲ませたり縛ったりした、と告白していた。だが、軍は証拠がないとして何の対処もしなかった。」
④「過去に2度も性犯罪の疑いでNCISの捜査を受けながら処罰されなかった隊員の男が事件を起こした例もあった。うるま市のキャンプ・コートニーで女性隊員を性的に暴行したとして8月9日に起訴された。命令不服従、暴行などの罪で非行による除隊処分を受けたが、ここでも性犯罪には問われなかった。」


(11)沖縄タイムス-辺野古新基地:進む護岸工事、3分に1回のペースで石材が海中投下-2017年11月25日 13:25


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古崎南西側の米軍キャンプ・シュワブ沿岸では25日午前9時ごろから、新基地『N5』『K1』護岸建設が進められた。『N5』護岸は約100メートル、『K1』護岸は約50メートルにそれぞれ延び、3分に1回のペースで護岸の基礎部分となる石材が海中に投下されている。」、と報じた。
 また、「市民はカヌー13艇、抗議船2隻を出して『違法工事はやめろ』と声を上げた。カヌー隊数人が立ち入り禁止を示すフロートを越え、海上保安官に一時拘束される場面もあった。」、と報じた。
 さらに、「キャンプ・シュワブゲート前にも新基地建設に反対しようと朝から多くの市民らが集まった。抗議の参加者は県内外から集まり、午前11時には約130人を超えた。午前中は資材を積んだトラックなど基地内に入らなかった。」、と伝えた。




by asyagi-df-2014 | 2017-11-25 17:55 | 沖縄から | Comments(0)

【金平茂紀の新・ワジワジー通信(29)】-2017年11月16日-を読む。

 金平茂紀の新・ワジワジー通信(29)は、「壊されたものは何か? 行き場ない若者 浮き彫りに」、と記す。
 さて、どのことを指すのか。
 金平茂紀は、このように始める。


(1)「めぐり合わせというものは不思議なものだ。イスラエルの有力紙『ハーレツ』の占領地特派員として、パレスチナ自治区に長年住み、自国イスラエルによる占領の不当な現実を訴え続けている著名なジャーナリスト、アミラ・ハスさんが今月来日した。幸いなことに僕も東京でアミラさんと交流する機会をいただいた。自分の取材を支えているのは『怒り』だと語っていたのが強く印象に残っている。」
(2)「パレスチナ問題の取材を続ける日本のジャーナリスト、土井敏邦さんの宿願が叶(かな)った形の今回の来日だったが、そのアミラさんらが、沖縄に取材に向かった際に、まさかチビチリガマで起きたあの出来事を最初に目撃した1人となるとは誰が予想していただろうか。現場の様子を目の当たりにして衝撃を受けたアミラさんは『戦争の記憶を忘却することは軍国主義への加担につながる』と思いを語っていた。パレスチナの地で起きていることと、沖縄戦の悲惨さを象徴する場所の損壊事件とをどこかで重ね合わせた重い言葉だった。」


 確かに、不思議な巡り合わせだ。
 金平茂紀はそれに続く不思議を続ける。


(1)「そのアミラさんを現地で案内する役割を担っていたのが、読谷村在住の平和運動家で僧侶の知花昌一さんだったことも、何とも運命的なめぐり合わせだ。知花さんは、沖縄でも長年タブーとなっていたチビチリガマのいわゆる『集団自決(強制集団死)』事件を丹念に掘り起こした人物でもある。その知花さんは、沖縄への日の丸・君が代の押しつけに抗議して1987年10月、読谷村の国体会場で日の丸を焼いた。」
(2)「事件はさまざまな反発を引き起こしたが、知花さんが経営するスーパーが放火されたほか、チビチリガマの入り口に遺族らによって建てられた『世代を結ぶ平和の像』(金城実氏ら制作)が右翼団体員によって破壊された。それだけに、今回の損壊事件のまさに第1発見者となった知花さんの受けた衝撃は深く『ガマの犠牲者は3度殺された』と感じている。」
(3)「知花さんによると、12日の午前、来沖中のアミラさん、土井さんらと、ガマ近くの金城実さん宅で落ち合った。土井さんから遠来の客アミラさんの案内を是非と頼まれていたのだ。10時40分ごろ、金城さん宅を一緒に出て午前11時前にガマに到着した。すぐに異変に気づいた。『ハブに注意』の看板が引き抜かれていたのだ。おそるおそるガマに近づくと、平和の像の石垣が破損しており、レリーフのところに添えられていた金城実さん制作の歌碑が地面に打ち捨てられていた。さらに千羽鶴の半分以上が引きちぎられていた。これはやられたと以前の記憶がよみがえってきたという。まさかガマの中までは、と思って入ると、やられていた。87年の時は中はやられていなかった。ガマの中にあった『集団自決』当時まで使われていた遺品の瓶や陶器が10本くらい割られていた。皿の上に安置されていた遺骨や入れ歯なども地面に打ちつけられたのかバラバラに散乱していた。」
(4)「頭の中が真っ白になった。ガマの入り口にあった『平和の像』はなおそうと思えばなおせる。けれどもガマの中に安置されていた骨や義歯などの遺品は取り返しがつかない。そこまでやるのか、という明確な意志のようなものを感じたという。知花さんは遺族会などにすぐに連絡を入れるために、アミラさんらの案内をやむなく中止し、午前11時30分ごろにはアミラさんらと別れた。歴史の記憶の物理的抹殺。何とも救いのない行為ではないか。だがやった人間たちには救いなどはじめから脳裏にはなかったのかもしれない。」


 これを読みながら、この知花さんの指摘、「ガマの入り口にあった『平和の像』はなおそうと思えばなおせる。けれどもガマの中に安置されていた骨や義歯などの遺品は取り返しがつかない。」、には残念ながら到達できなかった自分がいることに気づかされる。。


金平茂紀は、「歴史の記憶の物理的抹殺。何とも救いのない行為ではないか。だがやった人間たちには救いなどはじめから脳裏にはなかったのかもしれない。」から、私自身にとっても当初からの大きな疑問に踏み込んでいく。


(1)「その後の経緯は周知の通りだ。沖縄県警・嘉手納署は、事件の容疑者として沖縄県中部に住む16歳、18歳の無職の少年と19歳の高校生、17歳の型枠解体工の少年の計4人を器物損壊容疑で逮捕した。少年たちは『心霊スポットに肝試しに行こうと思った』などと供述しているという。また犯行の模様を動画で撮影していたという。筆者の取材によると現場には10日の日曜日の午前中にバイクで8人で行き、4人は犯行には加わっていない。そのなかには制止した者もいたという。逮捕のきっかけとして、嘉手納署以外の警察署に電話で『少年たちがやった』という通報があったという。反省の弁も供述していると。」
(2)「嘉手納署は早々と『政治的背景はない』と言明している。だが全体的に情報が十分につまびらかにされていない。少年事件だという面があるとはいえ、情報開示があまりに制限されているのではないか。那覇で会った知人たちは一様に『肝試し』という動機に引っかかりを感じていた。と同時に沖縄県警の発表内容や発表の仕方にもどこか違和感を持っていた。現場の第1発見者である知花さんも『肝試しと壊すという行為の間に大きな飛躍があるのではないですか』と言う。同感だ。どう考えても『肝試し』と『破壊行為』は次元が違うだろう。」
(3)「さらに4人(全部で8人)の少年たちがどういう間柄なのかが一切明らかにされていない。いわゆる暴走族なのか。あるいは右派系団体の周辺にいる『パシリ』のような集団なのか、あるいは全くそのような範疇(はんちゅう)とは別の遊び仲間なのか。さらにあえてウチナンチューではない立場から指摘させていただければ、沖縄県警は言うまでもなく、沖縄県民の生命と財産を守り、県民が安心して暮らしていけるように職務を行うことが求められている。それが、辺野古や高江での警備活動のありようや、さらに市民集会周辺での動きなどをみていると、県警は誰のために仕事をしているのかと疑いたくなるような事例がみられることがある。たとえば、県庁前広場で市民集会が開かれる際など、大音量をまき散らしながら街宣車が往来し、耳をつんざくような音量が検知されているのに(それ自体が違法行為だ)、県警は何もせずに放置していたりする。おかしな話である。今回の事件での適切な情報公開が求められる(地元メディアも頑張ってほしい)。」

 事件後、行政や遺族会、平和教育関係者らは、「語り継いできた平和教育が彼らの心に届いていなかった。これを機に今後一層、平和教育、道徳教育を拡充させていく」と述べていた。読谷村ではガマ周辺に防犯カメラを設置することも検討しているという。


 最後に、金平茂紀は、このように綴る。


 「だが、僕は那覇市内で話した知人の言葉が耳に残っている。『射程外の若者たち』。平和教育など全く興味もなく、基地問題など関係ない。県内に拡(ひろ)がる格差社会のなかで、どこからも打ち棄てられた、行き場のない若者たちが、チビチリガマを心霊スポットとしか捉えられないとしても、それは彼らだけの責任ではあるまい。そのことに向き合わない限り、何も僕らは学んだことにならない。」


 「射程外の若者たち」。
 私たちの国が作ってきた子供たち。
 確かに、そこには、安倍晋三政権打倒だけでは済まされないものが横たわっている。





by asyagi-df-2014 | 2017-11-25 08:54 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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