2017年 11月 21日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2017年11月21日

 「もう勘弁してくれ」、と沖縄県知事。
 「米軍の考え方が甘い。酒の購入や飲酒を制限したぐらいでは良くならない」「罪を犯しても逃げられると思っているのではないか。その意識が問題だ」、と2009年4月に在沖縄米海兵隊員によるひき逃げ事故で大けがを負った32歳会社員。
もはや結論は、日米地位協定の改定や基地撤去である。
 ただ、その実現には時間がかかることから、この会社員は、「外国人に酒を提供する時には、店として身分証を提示してもらう取り組みをした方が良い。沖縄側ができることから始めないといけない」、と提言する。





 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年11月21日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-米兵飲酒事故「もう勘弁して」 知事、表情険しく 在沖縄米軍トップに抗議-2017年11月21日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「『もう勘弁してくれ』-。那覇市で起きた在沖縄米海兵隊員による飲酒運転死亡事故から一夜明けた20日、目の前に立つ在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官に対し、沖縄県の翁長雄志知事は率直な言葉を次々とぶつけた。『何の信用もできない』と抗議する知事に対し、ニコルソン氏は終始、厳しい表情を崩さなかった。」
②「県庁6階の知事応接室。報道陣の間から翁長知事が姿を見せると、一足先に入室していたニコルソン氏とジョエル・エレンライク総領事が頭を下げて迎えた。」
③「知事が用意した紙を読み上げる。『【綱紀粛正、再発防止に努める】と言っても、県民は疲れ果てて何の信用もできない。とても【良き隣人】とは言えない。県民は【もう勘弁してくれ】という気持ちだ』。知事とニコルソン氏の距離は1メートルほどで、傍らに通訳が立った。知事の発言に時折、小さくうなずいたニコルソン氏。知事が抗議文を手渡すと、お辞儀して受け取った。直立したニコルソン氏は『さまざまな取り組みで改善してきたが、努力が足りなかった』と述べた。『心からおわび申し上げる』と深々と頭を下げると、カメラのフラッシュが一斉に光った。」
④「『私たちの気持ちを聞いてもらいたい』。着席後、そう強調した翁長知事は、沖縄戦以来、強いられ続ける沖縄の苦難に言及した。時に『返事は要らない』と前置きし『県民からしたら【もう嫌だ】と。この気持ちはどこに発散すればいいのか』と問い掛けた。」
⑤「ニコルソン氏はメモを取ることもなく知事の言葉を聞き、『基地負担軽減の努力』を強調した。同氏が深く息を吐いた後、会談は終わった。予定の30分間を10分超過していた。エレンライク氏は一言も発することなく、退室する知事の後ろ姿を見やった。」


(2)琉球新報-ひき逃げ被害者「米軍の考え方、甘い」 「逃げられると思っているのでは」-2017年11月21日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「2009年4月に沖縄県の那覇市で米兵が男女3人をひき逃げした事故で大けがを負った32歳会社員は、今回の飲酒運転死亡事故で在日米軍が在日米軍人の飲酒を制限する措置を発表したことについて『米軍の考え方が甘い。酒の購入や飲酒を制限したぐらいでは良くならない』と強調した。」
②「2009年4月4日、会社員は知人2人と那覇市の松山交差点で青信号の横断歩道の歩行中、海兵隊の米兵が運転する車両にはねられた。突然、大きな鉄の塊に殴られたような感覚で飛ばされ、地面にたたきつけられた。骨盤骨折や恥骨骨折、全身打撲などを負い、職場に復帰するまでに約半年を要した。」
③「当時、ひき逃げした米兵は事故直後、米軍キャンプ・ハンセン内に逃げた。県警が任意で事情聴取できたのは翌日以降で、時間経過により飲酒運転かどうか確認できなかった。繰り返される米兵の事件・事故に対し会社員は『罪を犯しても逃げられると思っているのではないか。その意識が問題だ』と根底に日米地位協定があるとの認識を示した。」
④「日米地位協定の改定や基地撤去を求めても、実現には時間がかかるとも指摘し『外国人に酒を提供する時には、店として身分証を提示してもらう取り組みをした方が良い。沖縄側ができることから始めないといけない』と提言した。」


(3)沖縄タイムス-米兵飲酒運転事故、米メディアも一斉に報道 基地負担の歴史に触れる-2017年11月21日 08:13


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【平安名純代・米国特約記者】米大手メディアは19日、米海兵隊員が沖縄で飲酒運転し死亡事故を起こして逮捕され、在日米軍が飲酒禁止措置を講じたことを一斉に報じた。沖縄が過重な基地負担を強いられ、軍や米兵らによる事件・事故が頻発してきた歴史に言及し、今回の事件は在沖米軍への反対を再び拡大させると分析するなど、米国外での異例の事態に対する関心の高さを示した。」
②「CNNテレビは東京発の報道で約3分、事件について報じた。沖縄は数十年にわたり米軍による犯罪や事故、騒音に悩まされてきたと伝えた。昨年は嘉手納町で起きた米海軍兵の飲酒運転による事故を受け、ケネディ駐日米大使(当時)が岸田文雄外相(同)に謝罪。元海兵隊員による女性殺害事件を巡っては、オバマ大統領(当時)が昨年5月に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で哀悼と遺憾の意を表明したが、『多くの県民は謝罪では満足しない』と指摘、新基地建設阻止の動きも併せて伝えた。」
③「ABCニュースは『在沖米軍のプレゼンスへの反対を再び拡大させる可能性がある』、ニューヨーク・タイムズ紙は『沖縄に駐留する米国人による事件・事故は、長年にわたる日米間の緊張の要因だった』と報道。米軍準機関紙星条旗は20日付の2面トップで報じた。」
④「ロイター通信は20日、ニコルソン氏が同日午後に県庁を訪れ、『翁長雄志知事に【心からの謝罪】を伝え、翁長氏は【米軍の対策は極めて不十分だ】と強く抗議した』と報じた。」


(4)沖縄タイムス-宮古島の陸自隊舎、造成に着手 配備へ本格作業-2017年11月21日 07:55


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【宮古島】宮古島への陸上自衛隊配備で、沖縄防衛局は20日、隊庁舎や宿舎などを建設する千代田カントリークラブ地区の敷地造成工事に着手した。建物の建築工事は来年1月以降に開始予定。2019年3月末の部隊配備に向け、作業が本格化した。」
②「これまで防衛局は土のうの設置や仮囲いなどの『準備工事』をしてきたが、千代田と野原の両集落での説明会を19日に終えたことで、工事を本格化する環境が整ったと判断し、敷地造成工事を開始した。」
③「20日午前に行われた着工式では防衛局の中嶋浩一郎局長や宮古地区自衛隊協力会の野津武彦会長、市防衛議員連盟の佐久本洋介会長らがテープカット。ショベルカーで土を掘り起こしてダンプに積み込む『くわ入れ』が披露された。」
④「配備に反対する野原部落会の平良信男会長と千代田部落会の下地吉夫会長は出席を拒否。下地敏彦市長は県外出張中で出席しなかった。」
⑤「式典が見える工事敷地の外側では市民団体約20人が『陸自建設止めろ』『勝手に工事を強行するな』とシュプレヒコールを上げた。中嶋局長は本紙取材に『理解が得られるよう引き続き必要な説明をしていきたい』と述べた。」


(5)琉球新報-市民ら移動させ約90台基地内へ 沿岸部で砕石投下を確認-2017年11月21日 13:05


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


 ①「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で21日、建設に反対する市民およそ40人が米軍キャンプ・シュワブゲート前に早朝から座り込み、抗議した。」
②「時折、小雨がぱらつく中、市民は一人一人、マイクを握り、歌ったり反対の思いを語ったりした。県警がごぼう抜きで市民を排除し、砕石など工事資材を積んだ大型トラックやミキサー車約90台が基地内に入った。」
③「辺野古崎南西側の『N5護岸』や『K1護岸』では砕石の投下や、重機でならす作業が確認された。風が強く、カヌーでの海上抗議は行われなかった。」


(6)沖縄タイムス-飲酒死亡事故の米兵、那覇地検に送致 沖縄県警-2017年11月21日 11:10


 沖縄タイムスは、「那覇署は21日午前、酒気を帯びた状態で米軍の2トントラックを運転し、軽トラックに衝突して運転手の男性(61)を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕した在沖米海兵隊牧港補給地区所属の上等兵の容疑者(21)を那覇地検に送致した。」、と報じた。
 また、「逮捕容疑は19日午前5時25分ごろ、那覇市泊の国道58号で、酒気帯び運転で交差点に進入し、対向車線から右折しようとした那覇市の会社員男性の軽トラックに衝突して男性を死亡させた疑い。米軍トラックが赤信号を無視していたとの目撃証言もあるといい、同署は慎重に裏付けを進めるほか、危険運転致死容疑への切り替えも視野に捜査している。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-米軍と国、異例の迅速対応も… 翁長知事は強い不快感-2017年11月21日 14:25


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県の翁長雄志知事が20日、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官を県庁に呼び、強く抗議した。ニコルソン氏が公開の場で謝罪するのは、元米海兵隊員で軍属だった男による暴行殺害事件以来。米軍、日本政府が迅速な対応で沈静化を狙う中、知事は『世界の民主主義と人権を守るのが日米安保だが、沖縄にとっての民主主義とは何なのか』と日米両政府へ強い不快感を示した。」(政経部・大野亨恭、東京報道部・大城大輔)
②「『心から深く謝罪する』。会談冒頭、3秒間深々と頭を下げたニコルソン氏は、知事からの抗議を受け、謝罪の言葉とともに、再び頭を下げた。」
③「事故を受けた米軍の対応は迅速だった。事故発生から約5時間後、ニコルソン氏は富川盛武副知事の携帯を鳴らし概要を伝えた。米軍はその日のうちに『哀悼の意』を伝えるコメントを発表。翌20日には、ニコルソン氏本人が来庁し、会談の公開を主張する県の意向に従った。」
④「10月、普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリが東村高江で炎上した際は、県の呼び出しに最後まで抵抗し、結局、県庁に来たものの会談は非公開だった。今回の対応は大きく異なる。県幹部は『人の命が失われたことを米軍は重く受け止めているのでは』と推測する。同時に、相次ぐ事件・事故で『県民の怒りがたまり、基地運用の不安定化に危機感を募らせている証拠だ』とも語る。」
⑤「防衛省は事故当日に米軍へ抗議。外務省は河野太郎外相が海外出張中にもかかわらず現地から指示を出し、杉山晋輔事務次官がハガティ駐日米大使に抗議し、報道発表した。
外務省関係者は『悲惨な事故だ。政府も強く対応していることを示す必要があった』と話す。」

当事者能力問う
⑥「一方、県の日米両政府への不信感は深まる一方だ。『県民は疲れ果て、米軍を信用できない。とてもよき隣人とは言えない』。会談冒頭、知事は強い不信感を示した。MV22オスプレイの墜落と相次ぐトラブル、そしてCH53Eヘリの炎上。立て続けに発生する事件・事故に『勘弁してほしい』と繰り返し、嘆いた。」
⑦「同時に、不信感は事件・事故を止められない日本政府にも向いた。『日本政府に対し、日本の安全は日本全体で守ろうと伝えてほしい』。知事はニコルソン氏に対し、日本政府に過重な基地負担がある沖縄の不条理をたださせるよう求めた。日本政府が綱紀粛正、再発防止を求めてもやまない事件・事故。知事は『日本政府が米側に伝えても効果がない』と切り捨て、ニコルソン氏へ『米軍は沖縄問題の当事者だ』と当事者意識を持つよう迫った。それは、『当事者能力がない日本政府』(知事)への痛烈な皮肉でもあった。」




by asyagi-df-2014 | 2017-11-21 18:20 | 沖縄から | Comments(0)

社説、論説から。~デーリー東北20171112~

全国の新聞社の気になる社説、論説を不定期に取り上げて考える。
多くの内容は、「社説・論説-47NEWS」からの紹介となる。




 デーリー東北は2017年11月12日、「米海軍機のタンク投棄 地元への丁寧な説明必要」、とその時評で論評した。
在日米海軍の動きを改めて知る必要を感じている。
デーリー東北は、「米海軍機が先月17日、三沢対地射爆撃場(三沢市、六ケ所村)付近の太平洋の制限水域内に燃料タンク1個を投棄した。米側は事故に当たらないとの見解で幹部から地元へ直接の陳謝や説明等はない。一方、三沢市漁協は安全面の危機感を訴えるほか、タンクの未回収も問題視。双方の認識の違いが際立つ。」、と伝える。
 デーリー東北は、この問題について次のように記す。


(1)「三沢基地に一時配備中の電子戦機EA18Gグラウラーが訓練中、タンクから機体へ燃料の転送不良が発生、予防的措置としてパイロットがマニュアルに従いタンクを切り離した。機体はそのまま三沢基地に帰投。現時点で実害は報告されていない。」
(2)「タンクは落下の衝撃で破損し海底に沈んだとされる。残存燃料は揮発性が高く拡散もされ、環境への影響はほとんどないという。投棄された海は岸から約8キロ沖。午前7時~午後8時の訓練中は船の往来が制限され、漁業補償の対象となっている。落下に対する地元側の不安は根強い。」
(3)「従来から市はタンク投棄を『重大事故』にカウントしている。また、8月には米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが三沢を拠点に六ケ所村や北海道の訓練に参加。その際は事故がなかったものの、防衛省が今月8日に公表した飛行10万時間当たりの事故率は9月末の時点で過去最悪の3・27だった。」


 この上で、デーリー東北は、このことの問題点等について次のように主張する。


(1)「市漁協の山崎文男組合長は『海は漁業者にとって生活の基盤』と訴える。全国的に、このところ航空機のトラブルが多発している印象を拭えない。こうした情勢を踏まえ、米側には今まで以上に地元への丁寧な説明を求めたい。投棄や事故が起きた場合にとどまらず、普段から小まめに情報提供する姿勢があってもいいのではないか。」
(2)「タンクを回収しない方針にも疑問は残る。落としたのは制限水域内でも、その後の潮の流れで海底のタンクが移動し漁網や漁具を破損させる可能性があるからだ。過去にも飛行機の落下物の被害は出ている。日米地位協定で補償の対象となってはいるが、被害の確定まで時間が掛かるほか、うやむやのままに終わることもあるという。」
(3)「グラウラーについては2012年に市が『一時配備であり基地機能強化に当たらない』として受け入れた経緯がある。しかし、その後はおおむね半年ごとに別々のグラウラー部隊が間断なく三沢に展開、実質的な常駐と見る向きもある。」
(4)「市の掲げる基地との共存共栄は相互理解の下に成り立つはずだ。意思疎通の努力を怠ってはいけない。」


 三沢市は、「市の掲げる基地との共存共栄」、という路線らしい。
しかし、次のような問題点を見た時、沖縄からの叫びにもにた要求となんと近いのだろうと感じる。
例えば、次のデーリー東北の指摘は、これまでに琉球新報や沖縄タイムスが何度指摘したことかと、あきれてしまう。


①「落としたのは制限水域内でも、その後の潮の流れで海底のタンクが移動し漁網や漁具を破損させる可能性があるからだ。過去にも飛行機の落下物の被害は出ている。日米地位協定で補償の対象となってはいるが、被害の確定まで時間が掛かるほか、うやむやのままに終わることもあるという。」
②「しかし、その後はおおむね半年ごとに別々のグラウラー部隊が間断なく三沢に展開、実質的な常駐と見る向きもある。」
③「米側には今まで以上に地元への丁寧な説明を求めたい。投棄や事故が起きた場合にとどまらず、普段から小まめに情報提供する姿勢があってもいいのではないか。」


 「目下の同盟」の役割を賢明に果たすことを使命とするばかりでは、日本人の命を守れなくなるのは、目に見えている。
 安倍晋三政権よ。肝に命じよ。




by asyagi-df-2014 | 2017-11-21 08:05 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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