2017年 10月 03日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2017年10月3日

「建設海域で希少サンゴが見つかったにもかかわらず県に報告しなかったことなどが『不適切』だとして、工事を停止しサンゴ類の保全対策を県と協議するよう沖縄防衛局に文書で行政指導した。」、と琉球新報。
 翁長雄志沖縄県知事の「防衛局の姿勢は不適切かつ不誠実。承認権者として環境保全措置の実効性を確保する上で見過ごせない。環境保全の視点を欠き、工事進捗(しんちょく)を優先する防衛局の姿勢は大変遺憾だ」との批判は地方自治の本旨に基づく当然の反応。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年10月3日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-沖縄県、辺野古工事停止の行政指導 希少サンゴ報告なく「不適切」-2017年10月3日 06:30


 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り県は2日、建設海域で希少サンゴが見つかったにもかかわらず県に報告しなかったことなどが「不適切」だとして、工事を停止しサンゴ類の保全対策を県と協議するよう沖縄防衛局に文書で行政指導した。県の立ち入り調査にも速やかに応じるよう求めた。新たに海上運搬に使うことが明らかになった「K9護岸」について事前協議のやり直しも要求した。法的拘束力はない。

 2日会見した翁長雄志知事は「防衛局の姿勢は不適切かつ不誠実。承認権者として環境保全措置の実効性を確保する上で見過ごせない。環境保全の視点を欠き、工事進捗(しんちょく)を優先する防衛局の姿勢は大変遺憾だ」と批判した。今後防衛局が予定している希少サンゴの特別採捕許可申請について、翁長知事は「厳正、かつ適切に対応していく考えだ」と強調した。県によるとこれまで採捕許可が不許可となった例はない。
 今回の希少サンゴやK9護岸の設計変更の可能性が、埋め立て承認撤回につながるかとの問いには「一つ一つ対処しているところ」と述べるにとどめた。
 希少サンゴ発見公表から1週間足らずでの行政指導に翁長知事は「環境保全対策の確実な実施を求めるため、早い方がいいだろうと出した」と説明した。


(2)沖縄タイムス-オスプレイ緊急着陸:「長期居座り」住民懸念 1機石垣離陸も、故障機めどなし-2017年10月3日 07:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【石垣】米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイ2機が石垣市の新石垣空港に駐機し続けている問題で、オイル漏れを起こした機体番号『03』機とは別の『02』機が2日夕、同空港を離陸した。約1時間後、普天間飛行場に着陸したとみられる。『03』は引き続き駐機し、沖縄防衛局によると離陸のめどは立っていない。市民からは『長期間居座り不安』との声が漏れている。『02』はトランスミッションオイルの注入が必要で、『03』とともに9月29日から駐機が続いていた。」
②「米軍は同日、8月にエンジントラブルで大分空港に緊急着陸した機体『11』に資機材を積み、新石垣空港に派遣。午後5時すぎに着陸したが民間空港に一時、オスプレイ3機が駐機することになり、空港は物々しい雰囲気に包まれた。『11』は積み荷を降ろした後に離陸。『02』はエンジンを調整した後、午後6時半ごろに同空港を離れ、午後7時半ごろ普天間飛行場に到着したとみられる。」
③「『02』は当初、フィリピンに向かう予定だった。先月30日、飛来した空中給油輸送機KC130がトランスミッションオイルを積んでおらず、離陸を断念。KC130はオスプレイの乗員約半数を乗せ、フィリピンへ向かった。駐機を続ける『03』は、米兵が右翼エンジンを開け、各部品を布のようなもので拭き取る様子が確認された。」
④「市内で農業を営む花谷史郎さん(35)は『軍が一般空港を平然と利用し続けるのは、日米関係の象徴のよう。島に自衛隊基地ができると日常的になるだろう。不安と恐怖を覚える』と憤った。」


(3)沖縄タイムス-負担軽減どころか障壁? 基地立ち入り1件だけ 環境補足協定締結から2年-2017年10月2日 19:40


 
 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「在日米軍基地の運用を定めた日米地位協定を補足し、土壌汚染などがあった際に地元自治体の立ち入りを認める『環境補足協定』に日米両政府が署名して9月29日で2年がたった。締結当時、両政府は沖縄の負担軽減につながると強調したが、協定運用後に県の立ち入りが認められたのは昨年12月の米軍北部訓練場への調査1件のみ。協定は基地返還の約7カ月前から日本側の立ち入りを認める一方で、返還日が決まってないと適用されないためだ。」
②「協定が障壁となり、道路建設や文化財調査などに遅れが出ており、県関係者からは実効性を疑問視する声が上がっている。」
③「協定を理由に、北谷町と沖縄市を結ぶ県道24号バイパス建設に遅れが生じている。県は2030年度の開通を目指しているが、キャンプ桑江に掛かる区間895メートルで県が求める測量調査などに必要な手続きが進んでいない。バイパスのそばには、大規模災害発生時に住民や観光客が避難できる防災拠点(2ヘクタール)が20年度以降に完成する予定だ。拠点には給食センターや北谷消防署の移転も控えていることから、県幹部は『バイパスが完成しないと、防災拠点の機能が十分に発揮されない』と気をもむ。」
④「また、普天間飛行場の埋蔵文化財を調査できない状況も続いている。普天間飛行場も返還日が決まっていないため『設定日よりも前に立ち入る場合』に当たり、日米両政府間の決定が新たに求められることになった。防衛局を通して調整を続ける担当者は『早めに(調査の)めどが立てるようにしてほしい』と求めた。」
⑤「ある県幹部は、協定締結前は地元と米軍担当部との調整をもって工事を進めることができていたとし『国が間に入ったことで余計にがんじがらめになっている』と批判した。」


(4)琉球新報-「知事も反対している」 ゲート前、市民30人訴え 仮設道路工事進む-2017年10月3日 11:11


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場に伴う名護市辺野古への新基地建設工事で、米軍キャンプ・シュワブのゲート前には3日午前、新基地に反対する市民約30人が座り込み抗議の声を上げた。県警機動隊が市民を排除し、工事用車両61台がゲート内に入った。辺野古の海上でも工事が進められた。」、と報じた。
 また、「2日に翁長雄志知事が防衛局に向け新基地建設工事中止を求める文書を送ったことを受け、市民は『知事も反対している基地だ。沖縄の声を聞け』と訴えた。」、と報じた。
③さらに、「辺野古海上の『K1護岸』建設予定地付近では、仮設道路工事現場の土砂を重機でならす作業が行われた。市民は抗議船3隻、カヌー10艇で抗議を続けている。市民3人がカヌーで浮具(フロート)内に入ったが、海上保安庁に止められた。」、と伝えた。


5)琉球新報-「工事進める考え変わりなし」 防衛相が県に反論 名護市辺野古の新基地建設工事続行を明言-2017年10月3日 12:00


 琉球新報は、「【東京】小野寺五典防衛相は3日の閣議後会見で、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、県が絶滅危惧サンゴの報告遅れなどが『不適切』だとして工事を停止するよう沖縄防衛局を行政指導したことに対し、『適切かつ、不誠実な対応であるとの沖縄県側のご指摘は当たらない』と反論した。その上で『工事を進めていく考えには変わりはない』と工事を続行すると明言した。」、と報じた。
 また、「防衛省は絶滅危惧サンゴを移植する手続きとして、翁長雄志知事に特別採捕許可申請を予定している。一方、県側は特別採捕許可を工事停止の知事権限の一つとみており、慎重に対応する考えをみせている。小野寺氏は工事は埋め立て承認願書に付された留意事項に沿って、環境監視等委員会の指導、助言も受けて『県側と協議を行うなど適切に進めてきた』と正当性を主張した。」、と報じた。


(6)琉球新報-「工事止めサンゴ調査を」 新基地建設で名護市長 衆院選、辺野古への無関心懸念-2017年10月3日 12:36


 琉球新報は、「【名護】名護市の稲嶺進市長は3日午前の定例記者会見で、辺野古の新基地工事を停止してサンゴ類の保全対策を県と協議するよう県が沖縄防衛局に行政指導したことについて『工事を中止して影響を確認する調査をすべきだ』と述べ、沖縄防衛局が県の指導に従うよう求めた。」、と報じた。
 また、「見つかった希少サンゴの大半が死滅していたことに『工事を止めてなぜこうなったのか説明すべきだ』と述べた。工事によるサンゴへの影響については『工事の影響が明らかに想定できると思う』と指摘した。」、と報じた。
 さらに、「衆院選で全国的には、辺野古新基地の問題が主要な争点になっていないことについて、『日本全国民が等しく負担を分かち合うべきだと言ってきた。意図的な排除ではないか。無関心が広がるのを懸念する』と述べた。」、と伝えた。


(7)沖縄タイムス-沖縄県、米国と他国の地位協定検証へ 日米地位協定の不平等鮮明に-2017年10月3日 12:30


 沖縄タイムスは、「謝花喜一郎知事公室長は3日、米国が他国と結んでいる地位協定と日米地位協定の比較、検証の作業に着手する考えを示した。日米間の協定の不平等さを明らかにし、国内での抜本改定への機運を高めることが狙い。県議会9月定例会の一般質問で金城勉氏(公明)の質問に答えた。謝花氏は『本年度予算を活用して検証し、分かりやすく示したい』と述べ、近く作業に着手する考えを明らかにした。外部に委託し、各協定の英語の原文を検証する方針だ。」、と報じた。
 また、「翁長雄志知事は地位協定改定に関する全国知事会での議論に触れ『改定の理念には理解を頂けるが、現実感がない』と理解が深まっていない現状を説明。その上で、全国的な議論の盛り上がりに向け『共通の価値観を持つなど工夫したい』と述べ、引き続き改定を求めていく考えを示した。」、と報じた。


(8)沖縄タイムス-辺野古新基地:抗議の市民を2度強制排除 工事車両110台が基地内へ-2017年10月3日 13:39


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では3日午前、新基地建設に反対し座り込みを続ける約30人の市民らを機動隊が2度強制排除し、工事用車両計約110台が基地内へ入った。市民らは『われわれの権利を弾圧するな』『きれいな海を埋め立てさせない』などと訴えた。宜野湾市から参加した60代の男性は『最近は司法も政府と一体となって人権を弾圧している。理不尽さを感じる』と悔しそうに話した。」、と報じた。
 また、「一方、シュワブ沿岸の『K1』護岸予定地付近では、新基地建設に反対する市民5人が午前10時すぎと11時半すぎの計2回、カヌーでフロートを乗り越え抗議。間もなく海上保安庁に拘束された。」、と報じた。


(9)沖縄タイムス-石垣空港のオスプレイ、整備続く 離陸のめど立たず-2017年10月3日 13:51


 沖縄タイムスは、「沖縄県米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイが石垣市の新石垣空港に駐機している問題で、米軍は3日午前、オイル漏れがあった機体番号『03』の整備を続けた。主要な部品は1日に取り外したままで、離陸のめどは立っていない。米兵らは午前8時半から整備を始め、エンジン内の部品を布で拭いてオイルをぬぐい取り、パネルを取り付ける作業にあたっていた。『03』機はフィリピンの演習に向かう途中で警告ランプが点灯し、新石垣空港に緊急着陸。同時に駐機した僚機の『02』は2日夕、同空港を離陸し、普天間飛行場に戻ったとみられる。」、と報じた。


(10)沖縄タイムス-「漁業権は消滅」総事局、石垣港で岩礁破砕許可申請せず 県が行政指導へ-2017年10月3日 12:05


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「大型クルーズ船受け入れに向けた石垣港の整備事業を巡り、沖縄総合事務局は岩礁破砕許可が切れる10月中旬以降も県に許可を申請せずに工事を進める方針であることが2日、分かった。総事局は理由について、名護市辺野古の埋め立て海域と同様に、地元漁協が漁業権を放棄したことを挙げている。県は、県漁業調整規則に違反するとして近く、行政指導に踏み切る。」
②「八重山漁業協同組合は、6月24日に総会を開き、石垣港の岸壁の一部と防波堤の一部を建設予定の計2950平方メートルの漁業権を放棄することを可決。総事局は、可決をもって漁業権が消滅したとの見解で、許可が切れても新しく申請しない方針。3年前には漁協が漁業権を放棄した岸壁と防波堤も許可申請していた。前回との違いに『前回の担当者は詳しく理解していなかった』と述べた。」
③「県は9月15日に、工事継続のためには新たな許可申請が必要だと文書で指摘。総事局は9月25日、水産庁がことし3月に全国の知事に示した見解を根拠に、漁業権は消滅していて許可を受ける必要がないと回答した。」
④「県は7月、名護市辺野古の新基地建設で、知事に無許可で岩礁破砕を進めるのは県漁業調整規則に違反しているなどとして、国を相手に工事の差し止めを求める訴訟を起こしている。」




by asyagi-df-2014 | 2017-10-03 18:23 | 沖縄から | Comments(0)

社説、論説から。~高知新聞20170925~

全国の新聞社の気になる社説、論説を不定期に取り上げて考える。
多くの内容は、「社説・論説-47NEWS」からの紹介となる。



 聞くに堪えないニュースが流される。
 政治家は、かくも劣化してしまったのか。
 彼らが描く世界は、果たしてどのようなものなのか。
 高知新聞は、「【対北朝鮮外交】国連は挑発の場ではない」、とこのことに関して次のように記す。


(1)世界の指導者が一堂に会する場で相手国を「下劣だ」とののしり、対応次第では「完全に破壊」すると脅す。言われた国の指導者は、「史上最高の超強硬的」措置をほのめかす声明でやり返す。ニューヨークで開かれた国連総会を舞台にした、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の挑発合戦だ。
(2)国連総会は各国指導者らの一般討論演説などを通じて、国際問題の平和的解決のための外交努力を探る場だ。基本は話し合いであり、過激な発言で挑発し合うのは、場違いな行為である。
(3)総会でまず注目されたのは、これが国連デビューとなるトランプ氏だ。米国が負担する世界一の国連拠出金を「不公平」などと批判するなど、たびたび国連の価値に疑問を呈してきた。トランプ氏は、弾道ミサイル発射などを繰り返す金氏を「ロケットマン」とちゃかし、「悪」という言葉を何度も使って北朝鮮への敵意をむき出しにした。極め付きは、米国や同盟国が防衛を迫られれば「北朝鮮を完全に破壊するしか選択肢はなくなる」と発言したときだ。この際には議場からざわめきが起きた。


 この米国の過激な発言で自らを飾る男の話については、次のように押さえる。


(1)約40分間の演説後、各国の反応は総じて冷ややかであり、批判的なものだった。過激な言葉が北朝鮮を刺激することへの懸念が広がり、冷静な対応を求める声もあった。
(2)国連という国際協調の場で、相変わらず自国優先の「米国第一」の主張をごり押しする姿勢が失望を招いたのだろう。


 一方では、同様にあきれかえる話とおそらく誰もが感じること。


(1)これに対し金氏は自国から、トランプ氏の演説を「歴代最も暴悪な宣戦布告だ」という声明で応じた。「史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と表明した。
(2)問題はもともと、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁の関連決議を無視し、核・ミサイル開発を続ける自らの姿勢にある。挑発に挑発で応じる資格はあるまい。


 また、高知新聞は、「トランプ氏は演説後、イランのロウハニ大統領と個別に会談した。詳しい中身は明かされてないが、オバマ前政権時の核合意を破棄する可能性を示唆していただけに気掛かりだ。対立が激化すれば中東にまた核の火種が再燃しかねない。」、と。


 さて、日本国の対抗意識いっぱいの男の話には。


(1)安倍首相は約16分間の演説の8割を北朝鮮問題に割いた。トランプ氏に刺激されたのか、内容も北朝鮮非難のトーンを一段と上げた。
(2)首相は北朝鮮の脅威はかつてない重大なものだと強調した。ただ過去の米朝核合意や6カ国協議を例に、対話による問題解決の試みを「無に帰した」と切り捨て、「必要なのは対話ではない。圧力だ」と断じたのはどうだろう。


「必要なのは対話ではない。圧力だ」、との発言は、あまりにもこの男らしい熟慮なき安易な追求に過ぎない。


 高知新聞は、最後に、こうまとめる。誰もが、望むものである。


 「トランプ大統領が武力行使を排除していない中で、強い言葉を重ねても、北朝鮮が新たな挑発行動に出る可能性が消えるわけではない。国連の場では国際協調主義に沿った、冷静な言葉がふさわしい。」





by asyagi-df-2014 | 2017-10-03 07:59 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
画像一覧