2017年 09月 10日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2017年9月10日

「辺野古ジュゴン不明『工事と全く関係ない』 環境監視委の1人」、との沖縄タイムスの記事が目に飛び込む。
 あらためて、日本という国の危うさを確認させられる。 
 一方で、真っ当で当たり前な批判。
「『全く関係ない』と言い切るなど匿名だからできる無責任な発言。直接ひき殺す以外に、騒音などの影響を想定していたからこそ、防衛局も多額の費用で環境保全措置を講じているはずだ」。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年9月10日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-米軍艦船 残骸今も 渡嘉敷島南東海岸 特攻で座礁、船底沈む-2017年9月10日 05:00


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「【渡嘉敷】沖縄戦当時の1945年7月、日本軍の戦闘機の攻撃を受け渡嘉敷島沖で座礁した米軍艦船(2千トン級)の残骸が、今も渡嘉敷島南東の「タキヌミジ」(滝の水)海岸の『アカマタチジャン』(赤間立山)と呼ばれる場所の水深約7~10メートルに沈んでいる。サンゴ礁のリーフの割れ目に乗り上げ、その後米軍によって破壊された艦船の船底の骨組みや壁板の一部、配線や爆弾とみられる筒2個が水中で確認できる。今年7月に仲間と現場の海に潜って戦艦残骸を確認した渡嘉敷村の新里武光さん(81)が情報を寄せ、当時の様子を証言した。」
②「慶良間諸島では1945年3月23日から米艦船が島を包囲し攻撃が開始された。当時8歳だった新里さんによると、同7月12日ごろ、『スギヤマ』と呼ばれる場所に避難中、母に連れられアラリ海岸に行くと、沖合で日本軍のゼロ戦に攻撃された沈没寸前の米軍艦船が島の岸に向けて進み、座礁したという。その後、別の米軍艦船が近づいてきて、座礁した艦船にダイナマイトを仕掛けて爆破したという。新里さんが海岸に降りたところ、15人ほどの米軍人の遺体が岸に流れ着いているのを目撃したという。」
③「終戦後、新里さんが中学2年生の頃には、本島からスクラップ業者がやって来て、座礁した戦艦を破壊して鉄くずなどを持ち去り、船首部分の船底が海底に残ったという。新里さんは『渡嘉敷島の海岸に戦時中の米軍戦艦の残骸が確認できるのはここだけだ。今では船底のほとんどが砂で覆われている。以前から島民らもこの残骸を目撃していたが、今回やっとカメラや動画に収めて記録することができた。沖縄戦の悲惨さを後世に伝えてほしい』と話した。」
④「慶良間海域では、座間味村慶留間の外地島の南方約10キロ、水深約40メートルに日本軍の攻撃で沈没した米軍のLST-447(戦車揚陸艦、全長100メートル、1650トン)の船体が10年前に確認されている。」


(2)沖縄タイムス-不発弾1発処理 あす10日午前、浦添市牧港で-2017年9月9日 20:00


 沖縄タイムスは、「浦添市牧港2丁目の工事現場で見つかった米国製5インチ艦砲弾1発の不発弾処理作業が10日午前10時からある。現地対策本部と避難所は牧港幼稚園。
避難対象地域は処理現場の半径88メートル。避難誘導は午前9時35分から、交通規制は同55分から始める。避難対象は79世帯、7事業所の約185人。終了時間は午前11時を予定している。」、と報じた。


(3)沖縄タイムス-辺野古ジュゴン不明「工事と全く関係ない」 環境監視委の1人 保護団体は反発「科学者と思えぬ発言」-2017年9月9日 19:47


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「大浦湾を含む本島北部の海域周辺で確認されたジュゴン3頭のうち1頭が消息不明になっている件について、新基地建設で沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の委員が『工事と全く関係のない現象。仮に工事の影響でジュゴンが死んでも、直接の原因かは明確に(工事関連の)船が引っかけ、衝突しない限り大変難しい』と発言していたことが8日分かった。自然保護団体は騒音や餌場の減少などの影響も想定されるとし『科学者と思えない発言』と反発している。7月にあった第8回委員会の議事録が公開され、発言が明らかになった。防衛局は発言者名を伏せており出席委員11人中、誰の発言かは不明。」
②「消息が分からない1頭は古宇利島沖と嘉陽沖を行き来し、大浦湾の餌場も頻繁に利用したことがある。発言した委員は『ジュゴンが土砂船などに引っかけられ、死ぬことがないようにするのが第一』として『工事開始前、周辺海域を音響調査か目視で入念に確認する必要がある』などと説明。広域調査の必要性に触れつつ、直接的な影響を見極めるのは困難とした。」
③「日本自然保護協会の安部真理子氏は『【全く関係ない】と言い切るなど匿名だからできる無責任な発言。直接ひき殺す以外に、騒音などの影響を想定していたからこそ、防衛局も多額の費用で環境保全措置を講じているはずだ』と述べた。環境監視委は、新基地建設工事に伴う環境保全措置を指導する立場にある」


(4)琉球新報-オスプレイ、普天間へ戻る 緊急着陸機 米軍、原因公表なし-2017年9月10日 06:00


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「【宜野湾】民間専用の大分空港(大分県)に緊急着陸し、米軍岩国基地(山口県)に移動していた普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイは9日午後1時13分、普天間飛行場に戻った。緊急着陸前後やエンジン交換後にも白煙や炎を上げた機体が県民の頭上を飛行した。オーストラリア沖墜落や緊急着陸を受けてオスプレイの飛行停止を求めている地元の意向を無視した形で、県内では反発の声が広がった。緊急着陸の原因など詳細は9日現在、公表されていない。」
②「オスプレイは9日午前11時すぎ、岩国基地を離陸し2時間後、普天間飛行場に着陸した。県と宜野湾市など関係自治体には、沖縄防衛局から事後報告があった。同機は自走して駐機場に移動した後も10分ほどプロペラを回転させ、米兵らが機体を取り囲んでいた。」
③「オスプレイは8月29日、岩国基地から普天間飛行場に向かう途中、大分空港に着陸。直後に白煙や炎が確認された。同空港で左右両エンジンの全部または一部を交換するなど修理を受けたが、7日にも白煙を上げた。8日午前に試験飛行を兼ねて岩国基地まで飛行した。同機は6月に伊江村の伊江島補助飛行場で緊急着陸し、8月28日にも岩国基地で白煙を上げたことが市民の撮影で分かっている。」


(5)琉球新報-沖縄県外移設、なぜできなかった? 普天間第二小元教員、元児童が手紙 鳩山氏と7年越し面談-2017年9月10日 05:00


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「2010年、普天間飛行場の移設先を『最低でも県外』と明言していた当時の鳩山由紀夫首相に、普天間第二小の児童らの手紙を直接、手渡した同小元教員の下地律子さん(62)と、手紙を書いた琉球大学1年の多和田有紗さん(18)の7年越しの鳩山氏との面談が9日、那覇市内で実現した。鳩山氏は『当時はがんじがらめの状態で、自分が納得できない形で答えを出してしまった。今日まで回答できず申し訳なかった』と謝罪した。」
②「2010年5月、普天間飛行場隣の普天間第二小学校で開かれた住民対話集会で、下地さんは児童らの手紙を手渡し、同飛行場の閉鎖と県外移設を求めた。」
③「9日、7年越しに顔を合わせた2人。初めはぎこちない雰囲気が漂った。『なぜ県外移設ができなかったのか』と下地さんに問われた鳩山氏は、『オバマ大統領からは【柔軟であってもいい。早く結論がほしい】と言われていた。しかし本来であれば動いてくれるはずの防衛省も外務省も動いてくれず、聞く耳を持たなかった』と振り返った。鳩山氏は『(官僚らは)背後で米国に【鳩山の言うことなんて聞かないほうがいいよ】と伝えていた。いわゆる“面従腹背”だった』と批判。『米国の言うことを聞く官僚が出世していく仕組みだからだ』と指摘した。」
④「面談で鳩山氏は、『県外移設を諦めていない』と意欲を示した。『辺野古に基地は造らせない、飛行場移設は早く行わなければならないという難しい課題だが、沖縄のために何ができるか考えたい』と述べ、沖縄を東アジアの“平和の要石”にする構想を説明した。」
⑤「これに対し、多和田さんは『すてきなこと。ぜひ実現してほしい』と要望。下地さんは、鳩山氏に『当時は心情的に握手できなかったが、今は一緒に頑張りたい』と握手を求め、和やかな雰囲気になった。」


(6)沖縄タイムス-オスプレイ戻る:トラブル機「飛ばすな」説明なく住民不安-2017年9月10日 12:10


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「『ちゃんと直っているのか信用できない』『飛ばさないでほしい』。エンジントラブルで大分空港に緊急着陸したオスプレイが9日、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に戻った。説明なき帰還に地元市民らはあきれ、不信や不安の声が上がった。」
②「飛行場に近い市民広場では朝から少年野球大会が開かれていた。午後0時50分すぎ、大きな音を立てながらオスプレイが姿を現すと、観客らは次々と上空へ目をやった。『うるさいな』。市志真志の少年野球チームのコーチを務める国吉真司さん(51)はつぶやいた。市宜野湾に住む大城恵子さん(37)は『いいかげんにしてほしい。帰ってこなくていいよと言いたい』と機影をにらんだ。」
③「度重なる機体トラブルにも米軍側から詳細な説明はなく、オスプレイが頻繁に上空を飛ぶ日々にいら立ちと不信感が募る。上大謝名公民館隣の公園で子どもを遊ばせていた新垣由佳さん(27)=市宜野湾=は『いつまた起きるか分からない』と不安げな表情。米軍機が飛ぶと、7歳の長男は耳をふさいで怖がるという。『そのまま飛ばなければ良かったのに』。市喜友名のフェンス沿いの畑で草刈りをしていた呉屋力さん(50)は一報を聞いて不快感をあらわにした。名護市安部や沖縄国際大での米軍機墜落事故を例に挙げ『不安は尽きない。もう飛んでほしくない』と訴えた。」
④「相次ぐオスプレイの事故に『【またか】としか思わなくなった』という声も。5年ほど前から市真栄原に住む玉城悟さん(45)は『こっちが来るなと言っても来るからね』と半ば諦め口調で語った後、『何かあってからでは遅い。普天間飛行場はなくなった方がいい』と訴えた。」
⑤「大分空港に緊急着陸したオスプレイが沖縄に戻ったことに、米軍キャンプ・シュワブゲート前で新基地建設に反対する市民も『沖縄の空を飛ぶな』と抗議の声を上げた。糸満市の川崎善美さん(69)は、名護市安部やオーストラリアでの墜落を挙げ『北朝鮮のミサイルも怖いが、日常的に頭上を飛び交う欠陥機の方がもっと怖い』と強調。小学生の娘2人と参加していた読谷村の城間真弓さん(39)は『オスプレイ配備など基地問題で、どんなに抗議行動をしても何も変わらないから腹が立つ』と憤った。沖縄市の仲井間小夜子さん(89)は『県民の命を脅かすオスプレイは沖縄にいらない。沖縄だけに危険を背負わせないでほしい。安保が必要というなら、本土に米軍基地を分散すべきだ』と訴えた。
抗議船の女性船長(52)は『ひどい。人命より飛行を優先することが信じられない。国民を危険にさらす行為。政府は激しく抗議すべきなのに、それを容認するなんて狂っている』と語気を強めた。」


(7)沖縄タイムス-住み慣れた地元離れる高齢者 離島へき地の介護、沖縄の課題-2017年9月10日 05:34


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「公立の離島へき地診療所がある沖縄本島北部3村と19離島の65歳以上要介護(要支援)認定者のうち、住み慣れた地元を離れ本島などの介護施設や病院、親族の元で生活せざるを得ない高齢者が、行政が把握しているだけでも9離島で3割を超えることが沖縄タイムスの調査で分かった。最も高いのは阿嘉島(座間味村)で73・1%。要介護1~5向けの介護保険サービス25種類中、3村19離島での提供数は平均7~8種類にとどまり、離島へき地で高齢者を支える体制の課題があらためて浮かんだ。(社会部・新垣綾子)」
②「人口が少なく医療資源の乏しい北部3村と、14市町村の19離島では計24カ所の公立診療所(県立16、町村立8)が地域医療を守っている。調査は8月、診療所がある市町村担当者らを対象に実施。原則として7月末時点のデータを聞いた。」
③「3村19離島の要介護高齢者1871人のうち、地元以外の施設などで暮らすのは少なくとも309人。割合は26人のうち19人が島外へ出ていた阿嘉島に次いで、渡名喜島(37人中24人=64・9%)、座間味島(28人中14人=50%)が高い。伊江島と津堅島は『データがない』と回答しており、行政が把握しきれない転居者も含めると実態はさらに多い可能性がある。」
④「要介護3程度になると、介護や医療体制が整った沖縄本島などに移るため、渡名喜島のように島内は全員、要介護2以下で『独り暮らしが可能な元気な高齢者しか残っていない』(村社会福祉協議会)という事例も。与那国島、南北大東島でもそれぞれ4割を超え、南部離島で高い傾向があった。」
⑤「訪問・通所・施設系、地域密着型など介護保険が適用される25サービスの提供数を聞いたところ、最多の大宜味村でも半分に満たない12種類。最少は北大東島で通所介護、福祉用具貸与、住宅改修費支給の3種類に限られた。訪問介護員や利用者の不足などで、北大東島のほか伊平屋島でも訪問サービスを実施しておらず、23種類が提供できる都市部の那覇市と比べると脆弱(ぜいじゃく)ぶりが際立った。久高島は介護サービス事業所がゼロ。13離島は1カ所だけで、社協が担うケースが多かった。」
⑥「担当者からはサービスの担い手や利用者の確保が困難な上、新たな事業者の参入がなくサービスの選択肢がないという声が上がった。国や県には『都市部とへき地が一律の基準で高齢者施策を進めることに疑問を感じる』(伊是名島)、『ヘルパー養成講座にかかる受講料や宿泊費などの補助を』(伊江島)、『住民主体参加型サービスが提唱されているが、担い手確保や質の保障など検証してほしい』(大宜味村)といった指摘や要望があった。」




by asyagi-df-2014 | 2017-09-10 18:03 | 沖縄から | Comments(0)

大分空港に緊急着陸のオスプレイ、11日目の離陸。(2)

 朝日新聞は2017日9月8日、標題について、「大分空港(大分県国東市)に緊急着陸していた米軍輸送機オスプレイが8日、離陸した。防衛省から大分県に入った連絡によると、機体は米軍岩国基地(山口県岩国市)に着陸した。オスプレイは7日、左右のエンジンを交換した後、初めてプロペラを回したところ、左エンジン付近から発煙。8日午前に改めて整備し、同日午前1ログイン前の続き0時半すぎに大分空港を離陸した。緊急着陸後、エンジン交換や整備などを経て、11日目の離陸となった。」、と報じた。


 実は、これまで、各新聞社は、次のように報じていた。
 まず、大分合同新聞は、8月29日のオスプレイノ緊急着陸について、次のように報じていた。


(1)29日午後6時34分、米軍の新型輸送機オスプレイ1機が大分空港に緊急着陸した。機体から煙が出たとの情報があるが、けが人などは確認されていない。28日にも同じ機体から白煙が出たのが米軍岩国基地(山口県岩国市)で目撃されている。オスプレイが大分県に着陸するのは初めて。オスプレイを巡っては、今月5日にオーストラリア沖で墜落し、3人が死亡した。自粛要請が上がる中、米軍は安全性を確認したとの声明を出し、運航を再開したばかり。一連の対応を巡り批判が高まりそうだ。
(2)県などによると、機体は、在沖縄米軍の第1海兵航空団所属で乗員は6人。岩国基地を離陸し米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に向かう途中だったとみられる。着陸の10分前に空港管制に「エンジントラブルのため緊急着陸する」との連絡があり、空港南側の駐機場に着陸した。米軍から九州防衛局に入った情報では、機体検査などのため、少なくとも30日午前までは離陸しない見通し。
(3)国東市消防本部は空港側からの要請を受け、消防車2台を出動させたが放水などはしなかった。国東署は署員17人態勢で現地の警戒や情報収集をしている。
 緊急着陸に伴い、全日空の羽田行き800便が15分、伊丹行き1692便が4分遅れ、計217人に影響が出た。県交通政策課によると、30日以降の民間機の離着陸に支障はないとみられる。
(4)大分空港に米軍機が緊急着陸したのは2014年9月以来。国土交通省は「日米地位協定に基づき、外務省と米軍の互いの合意がない場合、米軍機に関する情報は公開できない」として今回、着陸に至った経緯を明らかにしていない。
(5)オスプレイは、米軍普天間飛行場所属の機体が昨年12月、沖縄本島北部の浅瀬に不時着し大破。今年6月には、沖縄県伊江村の米軍伊江島補助飛行場と、鹿児島県の奄美空港でそれぞれ緊急着陸している。
(6)大分県はオスプレイの緊急着陸を受けて情報収集に追われた。事前連絡はなく、情報を把握したのは着陸して約25分後だった。
 県防災局の梶原正勝危機管理監は「火災やけが人といった被害がなかったので、飛び立つまでの間のトラブル防止に努める」と当面の対応を説明。九州防衛局に対し、原因究明や再発防止を求め、連絡態勢の在り方などについて申し入れをする考えを示した。


 また、毎日新聞は2017年8月30日、「6月トラブルと同一機 機番一致」、と次のように報じた。


(1)大分空港(大分県国東市)に29日に緊急着陸した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機オスプレイは、6月に沖縄県伊江村の米軍伊江島補助飛行場に緊急着陸した機体と同一機だったことが分かった。尾翼の機体番号が一致した。当該機は28日に米軍岩国基地(山口県岩国市)で駐機中に白煙を上げていたことも目撃されており、同一機の度重なるトラブルを受け、オスプレイを巡る批判がまた高まりそうだ。(2)伊江島補助飛行場では6月6日夜、オスプレイ1機が、操縦席の警告灯が点灯したため緊急着陸した。当時、米軍は「予防着陸」と説明し、機体は翌7日午後に離陸した。(3)今回、大分空港に緊急着陸した機体についても、米軍は防衛省に対し「計器に異常を知らせる表示があり、予防着陸した」と説明したという。前日の28日には岩国基地で白煙を上げるトラブルを起こしており、岩国から沖縄県内の米軍基地に向かう途中だった。(4)大分空港の機体は30日午前も離陸せず、空港内にとどまった。米軍が整備点検して、早ければ同日中にも離陸する可能性があるが、現時点では不明。防衛省や大分県は情報収集を急いでいる。
(5)在沖縄米海兵隊第3遠征軍の広報担当者は毎日新聞の取材に対し「機体を徹底的に点検し、安全が確認できた時点で離陸する。現在の点検がどの段階にあるのか、現場から情報が入っていないので分からない」と説明するにとどまった。
(6)今回の緊急着陸を受けて、陸上自衛隊オスプレイの佐賀空港配備を打診されている佐賀県の山口祥義(よしのり)知事は30日、「防衛省に状況を確認するように職員に指示した」と述べた。


 さらに、朝日新聞はこの11日間の様子を次のように報じていた。


 大分空港(大分県国東市)に緊急着陸し、駐機中の米軍輸送機オスプレイは7日も整備を続けた。同日午後2時すぎ、エンジンを動かしたところ、左エンジン付近から白煙が出ているのが確認された。その後、煙はおさまった。発煙の理由は分かっていない。

 同日午前、同空港で米軍と面会した共産党の大分県議によると、機体は同日午後3時ごろ、米軍岩国基地(山口県岩国市)に向けて離陸すると説明していたという。だが、大分県はその後、「米軍は本日の作業を終え、明日も整備作業をする予定」と発表し、機体は離陸しなかった。発煙と離陸していないことの関連は分かっていない。


 今回のオスプレイノ問題について、琉球新報は2017年9月9日、「オスプレイ大分離陸 欠陥機の配備撤回求める」、とその社説で論評した。
結局、琉球新報の結論は、「このまま放置すれば、沖縄だけでなく、全国各地で重大なトラブルを引き起こしかねない。」,ということに尽きる。
琉球新報は、この結論にたどり着く「オスプレイの欠陥」について、次のように押さえる。


(1)今回の緊急着陸は深刻なトラブルだった可能性がある。設計上よりも短期間で交換が必要となるエンジンの欠陥と、機体整備の課題が指摘されているからだ。
(2)沖縄からオスプレイの早期配備撤回を強く求めると当時に、この欠陥機を運用する在沖米海兵隊の全面撤退、欠陥機が使用する辺野古新基地建設断念と北部訓練場に整備された六つのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の使用を禁止すべきだ。
(3)オスプレイは今回、左右両エンジンの全部または一部を交換した。エンジン交換が必要だったことについて、米国防研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏は「エンジンはオスプレイの大きな問題だ。1200時間ごとの交換として設計されたが、現在おそらく100~200時間ごとの交換となっているのではないか」との見方を示している。さらに、オスプレイは当初の設計より頻繁な部品交換が必要で、深刻な機体整備の課題があるとし「時折、飛行中に問題が発生し、緊急着陸を要する状況になる」とも指摘している。
(4)一方、オスプレイの空中給油はプロペラを上に向けた状態の「ヘリモード」では行えず、前方に向けた状態の「固定翼モード」でしか行えない。リボロ氏は「ヘリモードで補給することができないという事実は、予期されなかった航空機の欠陥」と述べ、オスプレイの新たな構造的欠陥であると指摘している。
(5)昨年12月に名護市安部の海岸に墜落した事故は、固定翼モードで夜間給油訓練中に発生した。プロペラが給油口の近くで回転しているため、乱気流や操縦ミスなどの要因で機体の位置がずれると、給油ホースがプロペラに衝突し、プロペラが損傷して重大事故につながる可能性が高いという。


 また、「オスプレイの欠陥」について、「オスプレイの事故が突出していることは数字が示している。米海兵隊がアフガニスタンに配備しているオスプレイの2010~12米会計年度までのクラスA~Dの事故が90・4時間に1件発生している。同国に配備された海兵隊の全航空機による事故の発生は3746・8時間に1件の割合にとどまっており、オスプレイの事故割合は約40倍になる。」、と証明する。


 最後に、琉球新報は、「小野寺五典防衛相は『今回の整備について心配する方も多い。飛行の安全に万全を期すよう、これからも米側に求めていく』と述べた。そうではない。オスプレイが飛行の安全に万全を期せない欠陥機であることを認めるべきだ。」、とオスプレイノ欠欠陥機問題は、次の段階に進む時期にあることを強く示唆する。


 この大分空への緊急着陸については、次のことが明確になった。
 再掲する。


Ⅰ.今、日本政府に必要なものは、国民の安全を最優先とする毅然(きぜん)とした主権国家としての対応である。
Ⅱ.今回の大分空港への緊急着陸は、エンジンを交換しなければならないほどの重大なトラブルが見つかったということである。
Ⅲ.つまり、オスプレイが欠陥機であることがあらためて明らかになった。欠陥がなければ、整備体制などに問題があるということにしかならない。ということは、オスプレイの危険性に変わりはない。
Ⅳ.したがって、日本政府は、オスプレイの飛行を直ちに中止させなければならない。
Ⅴ.特に、沖縄県の問題として考えた時、「日米がオスプレイの危険性を直視しなければ、いつか大事故が発生することを強く懸念せざるを得ない。県民が犠牲になる事態は何としても避けねばならない。普天間飛行場からのオスプレイ完全撤去」(琉球新報)を、日米両政府は早急に行わなければならない。


 確かに、今、オスプレイが「飛行の安全に万全を期せない欠陥機であることを認める」ことから始めなければならい。
 つまりそれは、「もはや、オスプレイの飛行は許されない」、ということだ。




by asyagi-df-2014 | 2017-09-10 05:39 | 米軍再編 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
画像一覧