2017年 08月 22日 ( 1 )

沖縄タイムスの「不条理の連鎖」を読む。(5)

 沖縄タイムスは、2017年8月9日より、【不条理の連鎖】、という特集を組んだ。
 沖縄タイムスには、「12日午後2時から、那覇市の奥武山公園陸上競技場で辺野古新基地建設中止を政府に求める県民大会が開かれる。昨年から今年にかけてあった米軍絡みの事件事故を振り返り、新基地に対する地元住民や関係者の声を聞いた。」、と記されていた。
この【不条理の連鎖】を読む。


 第5回目は、「昼寝の乳児にごう音 米軍機が住宅地旋回、子育て妨害【不条理の連鎖・5】」、と表され、次のように報告した。


(1)沖縄市美里に住む女性(39)は「あの音」が近づいてくると、1歳の息子が昼寝をする部屋に駆け寄り、オルゴールを鳴らす。「大丈夫だよ。そばにいるからね」と優しく声を掛ける。しばらくすると「キュイーン、ゴォゴォゴォー」と耳をつんざく米軍機の音が自宅上空を覆う。オルゴールは音に驚いて泣きながら目を覚ます息子を守るための“防衛策”だ。
(2)夫の実家のリフォームなどで昨年5月に市内の別の地域から引っ越してきた。6月には待望の息子が生まれた。米軍機の騒音で子育てが邪魔されるとは思ってもみなかった。「やっと寝かしつけたと思ったら、ものすごい音で起こされる。その繰り返しだった」。初めての育児の忙しさと睡眠不足、ストレスを抱える毎日が続いた。
(3)市美里は子育て世帯も多い地域。「なぜ住民が我慢しなければいけないのか」。そんな思いが募っていたとき、美里小学校で米軍機の騒音のために、体育の授業が中断されたことを伝える新聞記事を読んだ。保育士でもある女性は、子育て世代が現状を訴えることが必要だと痛感した。市役所にも国にも電話で繰り返し騒音苦情を訴えた。
(4)沖縄市によると、美里などの中部地域も米軍機が旋回する飛行ルートになる場合があり、それに伴う騒音の苦情も増加傾向にある。2016年度に寄せられた航空機による騒音苦情は全体で206件と過去最多に上った。
(5)沖縄市で生まれ、米軍基地と隣り合わせで育った女性。基地から派生する事件や事故なども目の当たりにしてきた。基地の撤去などを訴える県民大会などにも足を運んだ。だが、騒音がこんなにも生活に入り込んでくる異常さを実感したのは育児を経験してからだ。
(6)嘉手納基地で実施されたパラシュート降下訓練も新聞で知った。自宅の窓から見える低空飛行の米軍機。いつ落ちるか分からない不安もつきまとう。「米軍はやりたい放題。住民の安全を守るのが行政。日本政府には住宅地を飛ばない約束やルールを決める交渉をしてほしい」と訴えた。



 さて、「米軍はやりたい放題。住民の安全を守るのが行政。日本政府には住宅地を飛ばない約束やルールを決める交渉をしてほしい」、と吐き出す沖縄市で育った女性が、「基地の撤去などを訴える県民大会などにも足を運んだ。だが、騒音がこんなにも生活に入り込んでくる異常さを実感したのは育児を経験してからだ。」ということだったという事実は、日米両政府が沖縄に70%以上の負担を押し付けた手法の巧みさ、巧妙さを示している。それは、「沖縄でよかった」という日本本土からの「声」に通じる。
 大事なことは、沖縄の大地をまずは感じてみること。 
 その上で、苦難の歴史の上を歩くことかもしれない。




by asyagi-df-2014 | 2017-08-22 05:56 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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