2017年 08月 21日 ( 2 )

沖縄-辺野古 高江-から-2017年8月21日

 「沖縄県の2017年度の財政力指数が0・347で、過去最高となる見込み」、と沖縄タイムス。また、「『県経済が好調に推移しているため、県税収入の伸びが財政力の強化につながっている』と分析」、とも
それなりに、頑張っているよ、ということか。
 一方では、「県内中学校を卒業した人の高校等進学率は96・9%(全国平均98・8%)、高校を卒業した人の大学等進学率は39・5%(同54・7%)で、いずれも全国で最も低かった。」(沖縄タイムス)とも。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年8月21日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-経済好調の沖縄県 財政力指数が過去最高 全国何位?-2017年8月20日 15:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県の2017年度の財政力指数が0・347で、過去最高となる見込みであることが19日までに分かった。総務省による17年度の普通交付税の算定結果を基に、沖縄タイムスが算出した。全都道府県の中では37位。県の財政力指数は13年度から右肩上がりで向上していて、識者は好調な県経済の影響を指摘している。」
②「財政力指数は自治体の豊かさを表す指標。自治体の収入『基準財政収入額』を、自治体の経費『基準財政需要額』で割って出た数値を、その年度を含む過去3年間で平均して求める。指数が高く、「1」に近いほど財政に余裕があり、「1」を超えると普通交付税の不交付団体となる。17年度の不交付団体は都道府県では東京都(財政力指数1・162)だけだった。」
③「国は都道府県が自身の財政を分析する際、ほかの自治体財政を参考にできる「現実的な尺度」を提供する目的で、財政力指数により都道府県を分類している。これに基づくと、17年度の沖縄は大分や岩手、山形、佐賀、青森など12県と「Dグループ」(0・3~0・4未満)に入る。最も財政力が低い「Eグループ」(0・3未満)は鳥取、高知、島根の3県だった。」
④「県政策参与で明治大学の池宮城秀正教授(経済学)は『県経済が好調に推移しているため、県税収入の伸びが財政力の強化につながっている』と分析した。」


(2)沖縄タイムス-「自閉症・情緒障がい学級」が沖縄の公立小で増えた背景-2017年8月21日 06:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「本年度の沖縄県内の公立小学校の『自閉症・情緒障がい学級』は325クラス(前年度比70クラス増)で『知的障がい学級』の304クラス(同22クラス増)を初めて上回ったことが、文部科学省が3日に公表した2017年度学校基本調査(速報値)で分かった。公立中学校の情緒障がい学級は114クラス(同22クラス増)、知的障がい学級は137クラス(同13クラス増)だった。」
②「情緒障がい学級は、自閉症や心理的な要因で社会生活への適応が困難な子らが通う特別支援学級の一つ。県内の小中学校で年々増加している。県内公立小中学校の特別支援学級数は974クラスで、前年度より155クラス増えた。」
③「県教育庁は『特別支援教育への理解が広がっていることや、ニーズの増加もある。16年度からは、学校に1人でも対象者がいれば特別支援学級を新設できるようになったことも影響しているとみられる』と話した。」
④「県内の大学(学部)の卒業生3931人のうち、非正規も含む就職者は2535人。卒業生に占める割合は64・48%で、全国の76・1%を下回った。また、県内中学校を卒業した人の高校等進学率は96・9%(全国平均98・8%)、高校を卒業した人の大学等進学率は39・5%(同54・7%)で、いずれも全国で最も低かった。」


(3)琉球新報-米労組が新基地反対決議 APALA「沖縄と連帯」-2017年8月21日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「【アナハイム=座波幸代本紙特派員】米国で影響力を持つ労働団体、アジア太平洋系アメリカ人労働者連合(APALA)は19日、米カリフォルニア州アナハイム市で開催している25周年大会の総会で、沖縄県民と連帯し、名護市辺野古、東村高江での新基地建設計画に反対する決議を採択した。同団体の決議は、2015年に引き続き2度目。」
②「総会では、辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議の第2次訪米団(団長・伊波洋一参院議員)による沖縄の基地問題に関するワークショップも開かれ、在沖米軍基地の現状や辺野古・高江での市民の抗議活動、性暴力の問題について発信し、APALAのメンバーと問題を共有した。」
③「APALAは全米に20余りの支部と、約66万人の会員を有する労働団体。『沖縄県民との連帯』と題した決議では、辺野古、高江での新基地建設計画を含む、在沖米軍基地の拡大に反対を表明。各地域の労組や労働委員会、州政府などに同決議を広げていくことや、米連邦議会に対し、新基地建設支持をやめ、沖縄の人々の民主的な要求に敬意を表すべきだという文面が盛り込まれた。」


(4)琉球新報-市民男性、抗議中に拘束 シュワブゲート前-2017年8月21日 12:54


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で21日午前、県警は米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込んで抗議を続けていた70代の男性1人を拘束した。拘束理由は不明。現場を目撃した市民らによると、男性は県警が座り込みの市民らを排除した際、県警機動隊員の足にしがみついた。その際、県警機動隊員の指揮を執っている警察官が「逮捕」と述べたという。」
②「現場を見ていたほかの市民は『工事への抵抗をしていただけだ。普段からよく見る行動なのになぜ』と疑問を口にした。」
③「集会に参加し抗議活動をインターネット配信していた大袈裟太郎さん(35)は『【逮捕するぞ】と言われても、違法なことはしていなければ胸を張って訴えていく』と力を込めた。」
④「市民が強制排除される中、53台の工事用資材を積んだトラックがシュワブのゲート内に入った。一方、海上での作業は確認されていない。」


(5)琉球新報-沖縄と本土の溝を議論 基地問題巡り、早大雄弁会学生と県内大学生-2017年8月21日 08:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「基地問題への理解を深めるため、沖縄を訪れている東京の早稲田大学雄弁会の学生らが20日、那覇市牧志のてんぶす那覇で県内の大学生らと意見交換会を開いた。参加した14人の学生らは、米軍基地や基地問題を巡る本土と沖縄の溝をどう埋めるかといったテーマで約2時間、意見を交わした。」
②「早稲田大学で社会問題について弁論や研究活動を行う雄弁会に所属する学生らは、4泊5日の日程で沖縄を訪問。普天間飛行場や嘉手納基地、名護市辺野古などを視察した。」
③「意見交換会では、米軍基地について、『これだけ広大な基地があるのは実際に来てみないと分からない。沖縄にこれ以上、負わせるのは無理だと分かる』『安全保障の視点でどれだけ兵力を減らすことが可能か、どれだけだったら我慢できるのかを具体的に議論してはどうか』などといった意見が上がった。」
④「参加した琉球大学法文学部3年の友利椋哉(りょうや)さんは『基地を巡る意見はインターネット上などで思想の対立が極端で、議論することがなくなっているという話に共感した。互いに議論することが解決につながるのではと思った』と話した。早稲田大学教育学部4年の山中雅人さんは『若者は米軍の人と一緒にバスケットボールをすることもあると聞き、高齢者との違いに驚きを感じた。しかし基地問題に対しては濃淡あれど同じ思いだと思う。解決するためには(日本本土と沖縄の)歩み寄りが大切、という結論に達してよかった』と話した。」


(6)琉球新報-オスプレイ、暫定配備へ 佐賀空港困難で陸自駐屯地に-2017年8月21日 11:41


 琉球新報は、「政府は、陸上自衛隊が導入する新型輸送機オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備計画に関し、予定する2019年度の実現が困難な状況を踏まえ、陸自駐屯地に暫定的に配備する方針を固めた。九州地方や木更津駐屯地(千葉県木更津市)を想定して最終調整に入る。政府関係者が21日、明らかにした。」、と報じた。
 また、「佐賀空港への配備を巡っては7月、予定地を保有する佐賀県の有明海漁協が反対を表明。空港を管理する県は受け入れる意向を示しているが、今月5日に発生したオーストラリア沖でのオスプレイ墜落事故を受け、原因究明までは受け入れの最終判断はしないとしている。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-辺野古新基地:機動隊員、ゲート前市民らを強制排除-2017年8月21日 12:05


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民ら約40人は21日、米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込みを続けた。午前9時35分ごろ、県警の機動隊員が『道交法違反』と警告し、座り込む市民らの腕や足を抱えて強制排除した。その後、砕石などを積んだ工事車両53台が基地内に入った。ゲート前は工事車両の列で一時渋滞した。市民らは『違法な工事に手を貸すな』などと抗議した。」、と報じた。
 また、「大城敬人名護市議が『23日に稲嶺進名護市長が市長選へ出馬表明する』と報告。『みんなで支えよう』と呼び掛け、座り込む市民から拍手が起きた。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2017-08-21 18:31 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスの「不条理の連鎖」を読む。(4)

 沖縄タイムスは、2017年8月9日より、【不条理の連鎖】、という特集を組んだ。
 沖縄タイムスには、「12日午後2時から、那覇市の奥武山公園陸上競技場で辺野古新基地建設中止を政府に求める県民大会が開かれる。昨年から今年にかけてあった米軍絡みの事件事故を振り返り、新基地に対する地元住民や関係者の声を聞いた。」、と記されていた。
この【不条理の連鎖】を読む。


 第4回目は、「家に銃弾、異常な日常 住民「戦後もずっと戦」【不条理の連鎖・4」、と表され、次のように報告した。


(1)田んぼに砲弾が落ちた。山中で発射されて海沿いの集落を越え、海岸さえ越えて沖合のリーフに届いたこともあった。『不思議と人には当たらなかったねぇ』と、住民の80代男性は話す。復帰前、恩納村安富祖の集落は隣の米軍キャンプ・ハンセンから撃たれる砲弾や銃弾にさらされていた。
(2)男性の母が小さな刺し身屋を営んでいた自宅の離れには機関銃の銃弾が1発、飛び込んできた。網戸を突き破り、壁に当たって床に転がった。1966年3月9日のことだった。一番安全なはずの自宅にいて命の危険にさらされる異常事態。だが、住民の感覚は慣らされてしまっていた。「今みたいには騒がなかった。弾が飛んでくるのが当たり前という感じ。『大変だねー』と言うくらいだった」。翌日には、向かいの家のたんすに機関銃の銃弾が当たった。役場、警察、米軍などが集まったが、「珍しくもないから見に行かなかった」という。当時の本紙記事によると、二つの弾は長さ4・5センチ、直径1センチ。「演習場から流れてきたものとみられる。石川署がくわしく調べている」と書いたが、その後も原因は特定されず、米軍からの謝罪や補償もなかった。
(3)男性は「安富祖は戦後もずっと戦だった」と言う。接収され、立ち入り禁止になった恩納岳にまきを取りに入った。中では実弾射撃演習をしていて、「弾がビュンビュン飛んでいた」。それでも、ほかに生活の手段がなかった。
(4)今年4月、男性の自宅から約800メートルの安富祖ダム工事現場で作業員の車や水タンクが傷付き、米軍の銃弾らしき物が見つかった。今回も原因は分かっていない。
男性は沖縄戦で防衛隊にとられた父を亡くした。自身も家族で山中をさまよい、殺し殺される現場を見てきた。戦後72年、銃弾に命を脅かされる状況はいまだに変わらない。男性は「香港だって99年で中国に返還された。沖縄もそろそろ占領が終わってもいい時期ではないか」とつぶやいた。


 私たちは、「香港だって99年で中国に返還された。沖縄もそろそろ占領が終わってもいい時期ではないか」とする沖縄の男性の声を、どのように受けとめることができるのか。
 日本は、この国のあり方として、このことと真摯に向き合わなければならない。




by asyagi-df-2014 | 2017-08-21 06:04 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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