2017年 08月 16日 ( 2 )

沖縄-辺野古- 高江-から-2017年8月16日

 前田高地近くの壕に避難し、生き残った浦添市の玻名城(はなしろ)初江さん(85)の「武器を持たない大勢が亡くっただけでなく、生き残った人の夢も希望も奪ったのが沖縄戦だったということを知ってほしい」(琉球新報)、との声をどのように描くことができるのか。 
表現とは、まさに、そのことが問われているのだ。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年8月16日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-砕石置く作業続く 辺野古崎西の新基地工事-2017年8月16日 11:32


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地工事で、辺野古崎西側にある「N5護岸」予定地付近の仮設道路工事では16日午前、沖縄防衛局の作業員が、網袋に入れた砕石をクレーンでつり上げて設置する作業が行われた。埋め立て区域北側の『K9護岸』工事では、護岸の根元付近で重機が動いているのが確認された。盆休みのためか、作業員の姿はいつもより少ないようだった。」、と報じた。
 また、「米軍キャンプ・シュワブのゲートでは午前11時までに、資材搬入はなかった。新基地に反対する市民によるゲート前の座り込みや海上での抗議行動も行われなかった。」、と報じた。


(2)琉球新報-自民会派が原因究明など求め抗議 豪オスプレイ墜落で-2017年8月16日 12:58


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイがオーストラリアで墜落した問題で、県議会の沖縄・自民党会派は16日、外務省沖縄事務所を訪ね、事故原因の徹底究明などを求める要請をした。要請内容は(1)事故原因の徹底究明と公表(2)オスプレイの安全確保までの飛行停止(3)県外への訓練移転(4)普天間飛行場の早期返還―の4点。」、と報じた。
 また、「対応した井関至康副所長は「飛行停止については防衛省として安全を確認して飛んでいる」と説明した。その上で「事故原因の徹底究明は当然のことだ」などと応じた。」、と報じた。


(3)琉球新報-オール沖縄訪米団が出発 新基地の現状を米本国に訴え-2017年8月16日 12:45


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議の第2次訪米団(団長・伊波洋一参院議員)が16日午前、辺野古新基地建設をめぐる沖縄の現状を米本国に伝えに行くため、沖縄を出発した。伊波団長は『戦後72年も、米軍のために虐げられ続ける沖縄の現状を訴えてくる』と意気込みを語った。」
②「出発に先立ち、16日午前、那覇空港で出発式が開かれた。訪米団は17~22日の間、カリフォルニア州でアジア太平洋系アメリカ人労働者連合(APALA)の25周年大会に参加して沖縄の現状を周知する展示ブースを開くほか、国連人権理事会特別報告者のデイビッド・ケイ氏と意見交換する。下院議員などとの面会も予定している。」
③「オール沖縄会議共同代表の呉屋守将金秀グループ会長は『辺野古新基地建設を止め、沖縄をより平和な島にするため頑張っていこう』とあいさつし、訪米団を送り出した。」


(4)沖縄タイムス-潜入、盗聴、秘密工作・・・CIA、復帰前の沖縄にスパイのアジア拠点 元要員の家族が証言-2017年8月16日 07:35


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①【ジョン・ミッチェル特約通信員】「1972年の本土復帰まで米中央情報局(CIA)の秘密施設だった『キャンプ知念』(現南城市玉城)を拠点に、アジア全域でスパイ活動が展開されていたことが元要員の家族の証言で分かった。活動は潜入、盗聴、秘密工作など多岐にわたっていた。厳重に秘匿されてきたキャンプ知念の実態について、沖縄の従業員の証言は発掘されてきたが、米側からの証言は初めてとみられる。」
②「本紙の取材に応じたのは米国人で中東オマーン在住のロバート・ジャクソン氏(57)。CIA要員だった父の転勤に伴い1963~72年の間、2回に分けて計6年間、キャンプ知念で暮らした。当時の記憶のほか、後に父から聞き取った内容を明かした。」
③「キャンプ知念についてインターネットで調べたことをきっかけに2012年、沖縄を再訪。基地問題にも関心を持つようになった。いまだに残る基地について『不正義であり不必要だ。父も閉鎖されることを願っていた』と語る。ジャクソン氏によると、施設所属の要員は米本国のCIA本部からの指令に基づいて行動した。タイの首都バンコクでソ連駐在武官の事務所に盗聴器を仕掛けたり、香港で中国軍人の脱出を手助けしたりした。東南アジアに米軍機で潜入する任務もあった。」
④「施設の一角に置かれた隠れ家では外国人に特殊訓練を施した。倉庫には消音器付きの銃やエンジンを静かに改造した小型ボートなど秘密作戦用の装備があった。施設内には工房があり、インドネシアのパスポートや雇用書類を偽造したことがあった。偽造のため、あらゆる種類の紙やインク、外国製のタイプライター、入国管理局のスタンプが備えられていた。」                                   ⑤「ジャクソン氏は『キャンプ知念は表向き陸軍の補給施設とされ、リゾート施設のようにも見えた。実際にはCIA施設の中でも最も機密性が高く、アジア全体の任務に大きな役割を果たした』と指摘した。」


(5)沖縄タイムス-「基地の真実、伝えたい」沖縄県が発信強化 冊子は1万部増刷、HPでも最新情報-2017年8月16日 12:01


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄の米軍基地問題に関する正確な情報を全国に広げようと、県が情報発信を強化している。4月に作成した基地問題の解説冊子は県外からの注文が予想を上回り、急きょ1万部を増刷。6月には県ホームページ(HP)で名護市辺野古の新基地建設問題に関する最新情報の掲載を始めた。県は、「地道に沖縄の真実を全国に伝えていきたい」としている。」(政経部・大野亨恭)
②「解説冊子は『沖縄は基地経済に依存している』など、県内外で広がる誤解を払拭(ふっしょく)することを目的に作成。沖縄の米軍基地の歴史や日米地位協定の課題、辺野古問題などを写真やデータ表を使って解説している。当初は2016年度予算で4万部を作成。県内市町村のほか、全都道府県、全市町村、全国の公立図書館、衆参の全国会議員などへ計3万1千部を送付した。」
③「送付後、一般市民や基地問題に関心のある市民団体から『分かりやすい』との声とともに注文が相次ぎ、残りの9千部が底を突いたため、1万部を追加で増刷した。その後も要望や問い合わせが多く、県外の中学、高校からは社会科の授業で使いたいと、学年全員分の注文も入ったという。増刷分も残り3千部となっており、さらなる追加印刷を検討中だ。」
④「県が情報発信に力を入れるのは、基地問題に関する誤解の解消だけではない。辺野古で新基地建設を進める政府は、菅義偉官房長官や関係閣僚が会見のたびに、昨年3月の裁判の和解や最高裁の確定判決を持ち出して『県は約束に従うべきだ』と発信を続けているからだ。昨年末の最高裁判決は、今回、県が国の工事差し止めを求めた訴訟とは一切関係なく、和解も前提の状況が崩れたため、適用外だ。『圧倒的な情報量の差』(翁長雄志知事)がある政府の誤った発信は、県にとり“情報操作”そのもので、強い危機感を抱いている。」
⑤「HPでは差し止め訴訟に踏み切った理由や知事会見の内容、訴状などを掲載して県の立場を説明している。県の担当者は『知事が会見をしても県外のメディアではなかなか取り上げられない』と実情に触れた上で、『地道だが、全国に広がる誤解を着実に解いていきたい』と話した。」




by asyagi-df-2014 | 2017-08-16 17:52 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスの「不条理の連鎖」を読む。(2)

 沖縄タイムスは、2017年8月9日より、【不条理の連鎖】、という特集を組んだ。
 沖縄タイムスには、「12日午後2時から、那覇市の奥武山公園陸上競技場で辺野古新基地建設中止を政府に求める県民大会が開かれる。昨年から今年にかけてあった米軍絡みの事件事故を振り返り、新基地に対する地元住民や関係者の声を聞いた。」、と記されていた。
この【不条理の連鎖】を読む。


 第2回目は、「家の上空旋回、つり下げ訓練に募る危機感【不条理の連鎖 2】」、と表され、次のように報告した。


(1)「やはり起きてしまったか」。これが率直な感想だった。3月、米軍キャンプ・ハンセン内着陸帯「ファルコン」を使って訓練していた米軍ヘリが、つり下げていたタイヤを落とした。ファルコンから約700メートルの距離に住む宜野座村城原区の男性(65)はこの日、仕事から帰宅してテレビのニュースで知った。生まれも育ちも城原。物心ついた時から射撃訓練の音がハンセンから響いていた。オスプレイが沖縄に配備された2012年ごろから、ファルコンを使った米軍機の訓練が激しくなった。
(2)つり下げ訓練は昨年12月に城原区の民間地上空であり、地元の反発で中断。しかし今年3月の再開当日にタイヤ落下事故を起こした。米軍は「落下場所は基地内」と説明したが、落下の前後には民間地上空も飛んでいた。
(3)男性は「過去に読谷村でトレーラーが落下して女の子が亡くなる事故もあった。またいつどこで何が落ちるか分からない」と危機感を募らせる。村や区がファルコンの閉鎖・撤去を求める中、7月20日につり下げ訓練が再開された。
(4)自宅にも被害が出ている。7月17日、オスプレイが午後11時40分ごろまで旋回訓練を繰り返した。翌朝、男性が日課の水やりで裏庭に出ると、家のひさしの一部がえぐれ、下に直径約30センチのコンクリート片が砕けて落ちていた。幸いけが人はいなかったが、「これが頭の上に落ちたら完全に大けがだった」とつぶやく。
(5)オスプレイが近くを飛ぶ時は、家の中にいても体にじりじりと響くような振動を感じる。男性は、ひさしが落ちたのはオスプレイの振動が原因だと考えている。米軍機の訓練中は外に出ないよう、家族に話している。
(6)城原区は事故や訓練激化のたびに、沖縄防衛局にファルコンの撤去を求めている。男性もたびたび同席してきた。しかし訴えても訴えても、訓練はやまない。
(7)「私たちはここで暮らしている。ここは訓練場じゃない」。ただそれだけの、ささやかな訴えが、届かない。



 「米軍機の訓練中は外に出ないよう、家族に話している。」、と伝える。
 日本のどこかで、この言葉を強いている状況があるのか。 
 「『私たちはここで暮らしている。ここは訓練場じゃない』。ただそれだけの、ささやかな訴えが、届かない。」、との声を出される状況を許してはいけないはずだ。まさしく、政治の使命はそこにあるはずだ。
 「無作為の罪」は、ここに極まっている。




by asyagi-df-2014 | 2017-08-16 05:31 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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