2017年 04月 21日 ( 2 )

沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月21日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 オスプレイの県外訓練移転の効果は限定的だった。
 沖縄県によるた米軍普天間飛行場の離着陸実態調査の結果である。
「負担軽減のためにはオスプレイ以外の機種の県外訓練移転も必要だ」との指摘をどう受けとめることができるのか。


 2017年4月21日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-オスプレイ訓練移転、効果出ず 普天間で離着陸増 県が初調査-2017年4月21日 12:53


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「県が初めて実施した米軍普天間飛行場の離着陸実態調査の結果が21日発表された。垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ6機、CH53ヘリ3機の県外訓練移転が実施された3月6~17日の普天間飛行場でのオスプレイの離着陸回数は期間中の1日平均7・7回から5・3回に減少したが、全機種の離着陸総数は期間中の1日平均43・8回から46・7回に増加した。オスプレイの県外訓練移転の効果は限定的なことが読み取れる結果となった。」
②「2、3月の2カ月間、24時間態勢でビデオカメ ラで離着陸を撮影して分析した。離着陸総数は2546回で、機種別ではCH53ヘリが770回(30・2%)と最多だった。オスプレイは447回で全離着陸回数の17・6%だった。」
③「池田竹州基地対策統括監は『負担軽減のためにはオスプレイ以外の機種の県外訓練移転も必要だ』と指摘した。調査期間中の22時以降の夜間離着陸回数は31回だった【琉


(2)琉球新報-29日に辺野古で県民集会 新基地と共謀罪に反対-2017年4月21日 13:48


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「県憲法普及協議会の高良鉄美会長らが21日午後、県議会内で会見し、29日午前11時から、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で『辺野古新基地建設阻止!共謀罪廃案!4・28県民屈辱の日を忘れない県民集会』を開催すると発表した。辺野古新基地建設に反対し、現在国会で審議中の共謀罪の廃案も訴える。2千人以上の参集を目指し、翁長雄志知事へも参加を呼び掛ける。」
②「1年前に起こった米軍属女性暴行事件の被害者への黙とうも予定している。参加者には喪に服する意味で黒い衣服の着用を呼び掛ける。」
③「21日に実行委員会が発足し、高良氏が実行委員長に就任した。高良実行委員長は『辺野古での反対運動が共謀罪に真っ先に関係してくる。廃案をテーマにしたい。その大もとは(1952年の)4月28日で憲法から切り離された沖縄という状態がある。その屈辱の日を忘れないでと集会を持ちたい』と開催趣旨を語った。」
④「実行委は現地に行くためのバスの手配も検討している。問い合わせは、事務局の沖縄平和運動センター(電話)098(833)3218。」


(3)琉球新報-給食無料化 自民推薦の宜野湾、浦添市長も公約に-2017年4月20日 10:20


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「自民党の古屋圭司選対委員長がうるま市長選の山内末子候補の公約で『詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術』と批判した給食費の無料化を巡っては、自民が推薦した佐喜真淳宜野湾市長も同じ公約を掲げて当選してきた。2期目から自民が推薦した松本哲治浦添市長も同様に掲げてきた。無料化は実現していないが、両者とも半額助成などの取り組みを進めている。」
②「佐喜真氏は2012年の初当選時も、16年の再選時も給食費無料化を公約に掲げた。現在、市は半額助成する一方、4月から小中学校の給食費を値上げした。市議会では野党から値上げが『公約違反ではないか』と批判が上がった。市の国吉孝博企画部長は『助成事業は所信表明でも引き続き取り組んでいくとしている』と説明した。佐喜真氏は19日、本紙の取材に応じなかった。」
③「松本氏は初当選した13年の市長選で給食費の無料化を掲げた。その後、財源の問題から16年度から低所得世帯に対する半額補助を実施している。2月の市長選では『さらなる拡充を図る』と無償化に向けて推進する姿勢を掲げた。松本氏は古屋氏の主張を『「言い過ぎだ』と指摘した。一方で『(山内候補は)どこから予算を捻出するのか。かなりハードルは高い』と実現を疑問視した。」


(4)沖縄タイムス-“老兵”トニーの闘い 沖縄の基地問題、米国で世論を高めるために… [平安名純代の想い風]-2017年4月21日 16:24


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「『残念だけど、日米両政府が計画を変更または破棄しないかぎり、新基地は造られると言われたよ』」
②「名護市辺野古の新基地建設計画の見直しを訴えようと、米上院議員と面談したトニーが面談の結果を報告してきた。3カ月間、毎日のように電話をかけ続けて実現した面談だっただけに、落胆ぶりも大きい。」
③「元在沖海兵隊員のトニーと知り合ったのは約2年前。『新たな米軍基地建設のためにあの美しい海を破壊させてはいけない。私の若い頃の思い出も詰まっている。私に何ができるかを教えてほしい』と聞かれ、『あなたの地元の新聞に投稿したり、議員に働き掛ける直接行動を展開して米国で新基地反対の動きをつくって』と答えると、彼はすぐに実行に移した。」
④「沖縄に関する情報を収集し、地元紙に新基地反対を訴える手紙を投稿し、沖縄に関する記事を書くよう訴え、米議員の事務所に毎日電話して面談を申し込んだ。『リタイア後の第二の人生の生きがい』と取り組んできたが、『本気で耳を傾ける人はいない』と現実の厳しさを味わってきた。アメリカには、沖縄に駐留した元米兵や、沖縄に駐留経験のある米兵が家族や友人にいるという人は実に多い。しかし、沖縄に関する理解は低いままだ。それは彼らの視点が『フェンスの内側』にとどまったものであり、『フェンスの外側』、すなわち沖縄の人々の暮らしや歴史に関心を持たず、沖縄に米軍基地が過剰集中しているという単純な事実すら理解せず、在沖米軍基地を巡る問題の当事者が自分たちなのだと認識できずにいるためだ。」
⑤「在沖米軍基地を巡る問題は『沖縄の問題』ではなく、『沖縄が押しつけられてきた問題』だ。これを解決するには、沖縄に基地を押しつけてきた日本国民と米国民が『われわれの問題』と認識し、行動する必要がある。」
⑥「ダコタ・アクセス・パイプライン計画に反対する米先住民スタンディングロック・スー族の闘いでは、計画に反対する市民たちがそれぞれ地元で反対活動を展開し、地元メディアに訴え、計画に融資する銀行に圧力をかけ、支援の輪を全米に広げ、高まった世論が政府への圧力へと変化していった。」
⑦「新基地反対を支援する人々は世界に多いが、その活動が県内や沖縄メディアの報道だけに集約されてしまっては外へ広がらない。米国で世論を高めるには一人でも多くの米市民が米国で直接行動を起こし、輪を広げる必要がある。」
⑧「『自分は無力なんだと行動するたびに落ち込むが、行動をやめたら政府に力を与えることになる。だから立ち止まったりしないよ』。前述した老兵トニーは、自分を励ますように明日の闘いへの想(おも)いを語る。いよいよ護岸工事が始まる。行動を止める暇はない。」(平安名純代・米国特約記者)




by asyagi-df-2014 | 2017-04-21 20:55 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第69回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記。

 
 今回の報告は、「罪を犯しているのは国ではないのか~博治さん法廷へ」について。
三上さんは、まず、この裁判の意味をこのように知らせる。


 「この裁判は、これ以上基地を負担したくないと声を上げた、沖縄県民全体に対する裁判です」
 「その代表として囚われ、罪に問われているのは博治さんたちですが、その他大勢の氏名不詳者たちという言葉で、私たち反対運動全体を罪に問おうというのが国の今回の姿勢なんです」


 三上さんは、この裁判のおかしさを伝える。


(1)5ヶ月余りの勾留を解かれた山城博治平和運動センター議長はじめ、公務執行妨害などの罪に問われた基地反対運動参加者を巡る裁判の3回目の公判が、17日那覇地裁で開かれた。保釈中の博治さんには様々な条件が付けられ、裁判が終わるまでは事実上反対運動に参加できない形になっている。ところが2回目の公判では、国側が証拠として提出したビデオがコピーの手違いなどで審理が進まず無駄に終わった。そしてそのビデオを整理するのに5月まで時間がほしいと言い出す始末だ。博治さんが長期勾留されていた5ヶ月もの間、いったい何をしていたのか。証拠・書類の作成がいい加減で、求められると「準備ができていない」と時間を稼ぎ、結局秋までリーダーを現場から引き離そうということなのか。その間に埋め立てをどんどん進めてしまおうという国の魂胆があるとすればなおさら、裁判所は公正に迅速な訴訟指揮を執るべきだ。不誠実な時間稼ぎを許してはならない。しかし、それだけではない。この裁判は船出からおかしかった。
(2)3回目の公判では、去年1月に辺野古のゲート前にブロックを積み上げて抵抗したことについて、防衛局員が目撃証言に立つことになっていた。毎日毎日、座り込んではごぼう抜き、座っては引きずられを繰り返していた現場で、同じ運ぶならブロックを運んだらどうだ? と誰からともなくブロック作戦という奇策がでてきた。数日で終わった作戦だったが、目撃者は警察官、アルソック、軍警、防衛局員、そして座り込み参加者もメディアも大勢いるだろう。今回証言に立つ防衛局員が何も特別な存在ではないはずだが、彼の側から「傍聴人から威圧される、危害を加えられる恐れがある」と申し立てがあったとして、裁判所が傍聴席と証言者の間を完全に遮蔽するという決定をした。
(3)これはおかしな話だ。たくさんの目撃者がいる中で、この防衛局員の証言が特段に恨みを買う性質のものとは思えない。なのに彼が「博治さんにも、傍聴席にも顔を見られたくない、報復が怖い」と大げさに申し立てをすることで、あたかも被告と傍聴席にいる人々が後で危害を加えにやってくるタチの悪い人々だと裁判官に訴えているも同然である。それは印象操作に当たる。加えて、この日那覇地裁は正面玄関を一切封鎖しピケを張って暴徒の侵入を防ぐような形をとった。わざわざ福岡から裁判所職員を呼び寄せて大げさな体制で警備に当たった。こんな那覇地裁は初めて見た。このピケを突破してどんな過激派が押し寄せるというのだろう? 通行人はただならぬ裁判所の警戒ぶりに恐怖を感じるだろう。これも一般市民に対する印象操作である。
 そして結局、証人と被告との間の遮蔽はしなかったものの、傍聴席との間は完全に目隠しされてしまった。裁判は公開が大原則である。公正な抽選で傍聴券を手にした一般市民は、個々の思想信条がどうあれ、公平に裁判が行われているのか見届ける責任がある。性犯罪や暴力団の被害者など、弱者である被害者が守られるべき事例で遮蔽がおこなわれることはある。しかし、傍聴に来た誰かが恨みを持つかもしれないという程度でその都度遮蔽していたら、公開の原則は崩れ、その結果、顔を隠してぺらぺら無責任な証言をするのも容易になるだろう。
(4)まだ罪が確定していないのに、山城博治被告は顔も名前もさらされて、しかも今回は5ヶ月という長きにわたって自由を奪われ、有罪になる前に事実上の制裁を受けている。勤め人なら仕事も奪われただろう。彼の家族がこの5ヶ月に味わった苦しみは計り知れない。そうやってようやくたどり着いた裁判で、博治さんたちは顔をさらして被告席に立つ。博治さんたちを恨む人もたくさんいる。ネット上には悪質な書き込みが満載である。
(5)逮捕勾留されただけで罪人のように扱う人もいる世間に、実名と肖像をさらされて、片や裁判に臨んでいるのに、「この人がやりました」と証言する人間は姿を隠せるというのはあまりに不公平だ。基地を提供する仕事を担う公務員として、堂々と証言したらいいのではないか。「彼が指示していました。こういうことをされると困るんです」というなら、それは彼の仕事なのだからその通り法廷で裁判官に訴えればいいだけの話ではないのか。普段は、国のやることに抵抗するなとゲートの奥からで偉そうに警告をし、ビデオを撮りまくっている彼らは弱者なのか。なぜ裁判所に守ってくださいと訴え、震える子羊のように自ら演出するのか。「こいつがやりました」と言われた側は、すでに多くのものを奪われている。しかし言う側は何も失いたくないという。その国側の姑息な姿勢に加担した裁判所の決定に対して、法廷は騒然となった。
(6)被告の弁護団は開廷後すぐに裁判官の忌避を申し立てた。遮蔽は公開の原則に反し、公正公平な判断が期待できないためだ。しかし直ちに却下され、今度は即時抗告をした。それでも議事は進められる。まもなくついたてが登場した。検察側のいいなりの裁判運営に傍聴席からも抗議の声が上がった。
(7)「こんなの裁判じゃない!」「私たちを犯罪者扱いするのか!」、傍聴席にいた文子おばあは閉廷した後も最後まで抗議を続けたという。そのあとの傍聴者の怒りは動画を見てほしい。なぜ、こんな不当な長期勾留にも、抗議の声を上げる沖縄県民全体を罪びと扱いされる屈辱にも、耐えなければならないのか。この島に生まれたのだから仕方がないと思えというのか。


 山城博治さんの反論、訴えです。


(1)「少し、熱くなってしまったなと反省しています。ただですね、皆さん。この裁判は私やIさんが代理人になっていますけれども、全県民が対象になっていますね。辺野古・高江新基地に反対する県民のリーダーだということで私たちを獄につなぐということは、可能なら全県民を獄につなぎたいという国家の意思の表れでしょう。私たちを5ヶ月も6ヶ月も、一人の仲間はまだ拘置所の中にいるというのに、自分はこそこそと隠れて『こいつがやった』という話をする。政府として国家として、国防のために安全のために基地は造らなきゃならないというなら堂々と出てきてそれを言えばいいじゃないですか! 県民の皆さんにお願いしたいと。この基地がなければ日本は守れない。日本の将来はないんだ。まげて県民の皆さんにお願いする。という話なら堂々とやればいいです。県民は今、血の出るような、県知事を先頭に屈辱と、そして忍従を強いられている中で、基地を造ろうという。強引に権力の力を借りて、機動隊の力を借りて推し進める側がこそこそと隠れて『こいつが犯罪者だ』と。こういう言われ方はないんじゃないですか? おかしい!」
(2)「国が150万県民を抑えてでも基地を造るというなら、その仕事を防衛局が担うというなら、堂々と言えばいいじゃないですか。私たちはどんなに捕らわれても、手錠でつながれても、腰縄されても堂々と自らの主張をしてまいりました。私たちをさらしものにして、まるで動物園の犬みたいにさらし者にして、罪を問う、告発するというなら、なぜ告発する側が堂々としていられないんだ。本当に激しい怒りで今日は身が震えそうでした」
(3)「根本にあるのは、基地を造ろうとする政府と、基地ができたら戦争に巻き込まれる。そういう無謀な戦争、防波堤となるような戦争はもう二度とごめんだという県民の思いがまず、あるんじゃないですか。そのことを堂々と論じてそのうえで具体的な罪に触れるべきではないんですか」


 三上さんは、この報告の最後をこう締めくくります。


(1)そうだ。国家の暴力こそ問われるべきだ。抵抗しなかったら、また沖縄が真っ先に戦場にされるのだ。
(2)沖縄の犠牲を当然のこととする政府。民主主義を曲げて沖縄には適用せず、民意を押しつぶし、非暴力の抵抗に1000人の機動隊を差し向けた政府。その暴力は問われず、有刺鉄線を切った罪で逮捕される。警察や海保が首を絞めたりひき逃げしようとしたりしてもお咎めなしで、防衛局員を揺さぶったくらいで、威力業務妨害で再逮捕。今行われていることは異常であり、国家権力の暴走を司法もメディアも止められていない。
(3)本人がやっていないと一貫して言っているにもかかわらず、6ヶ月を超えて現在も勾留されている人がいることにほぼすべての国民が無関心だ。これではテロ等準備罪の成立を止められるわけがない。
(4)テロやスパイの嫌疑をかけられて、自分は違うと立証するのは非常に難しい。目をつけられたら罪人に仕立て上げられる。そういう社会なら声を上げる人は極端に減るだろう。もし博治さんのような人がテロリストの親玉に仕立て上げられたら、次は演説に拍手していた人々まで引っ張られる。そんな監視社会が訪れる。
(5)沖縄の平和運動のリーダーたちの逮捕・勾留は共謀罪の先取りで、国はどこまで国民が騒ぐかを注視しているのだと早くから指摘されてきたが、その実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまっただろう。
(6)沖縄への弾圧に興味がない大勢の国民をバックに、いよいよ明日20日にも辺野古の埋め立て作業に着手すると伝えられている。カリスマ的なリーダーである博治さんを現場から奪われたまま、辺野古はまもなく大きな山場を迎えようとしている。


 なお、沖縄タイムスは22017年4月20日、「辺野古の護岸工事着手、週明けに延期 海が荒れ作業できず 選挙避ける見方も」、と報じています。


♬ いかなる弾圧が 度重なるとも
  われらの友情は 永遠に変わらず
  海や森  空も澄めば
  わが心は  やんばるの地に




by asyagi-df-2014 | 2017-04-21 07:37 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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