2017年 04月 18日 ( 2 )

沖縄-辺野古- 高江-から-2017年4月18日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「市民への詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術」との自民党議員としての自らの発言について、「誹謗(ひぼう)中傷したわけではない。客観的事実を申し上げた」と(沖縄タイムス)と堂々と記者団に説明して恥じない人間としての構造的問題は、極まりない。


 2017年4月18日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-流弾、入口から100メートル 沖縄・恩納 米軍、射撃場使用を一時中止 タンク、車に4ヵ所痕跡-2017年4月18日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「沖縄県恩納村安富祖の米軍キャンプ・ハンセン内の安富祖ダム工事現場で車両と水タンクが破損し、タンク内や車両付近で銃弾らしき物が発見された問題で、基地の境界にあるゲートから水タンクまで約100メートル、工事車両まで約300メートル、安富祖集落から400メートルしか離れていないことが17日、恩納村の資料で分かった。」
②「在沖米海兵隊は同日、『調査が終わるまで、関係する可能性のある射撃場の使用を一時的に中止する』と本紙取材に回答した。一方、沖縄県は池田竹州基地対策統括監を現地に派遣したが、基地内に立ち入ることができず、フェンス外から現場を見るだけにとどまった。」
③「恩納村によると、被弾したと思われる車両は、助手席ドアの下部分に銃弾のような物でえぐられた跡が2カ所見つかった。また、水タンクは2カ月前からこの場所にあり、上部と底の2カ所に銃弾の穴があることも分かった。」
④「ダム工事が進む現場は現在、米軍から一時使用許可が下りている『共同使用』の適用範囲となっている。安富祖区に住む80代の男性は『今回はたまたま水タンクや車両に(弾が)ぶつかって発見されただけで、飛んできたけど見つかっていない銃弾があっても不思議ではない』と話した。」
⑤「担当者によると、水タンクについては6日、工事関係者が穴と銃弾らしき物を発見し、米軍に連絡した。7日、米軍が現場検証し、銃弾らしきものを回収した。13日には、車両の傷と銃弾のような物を工事関係者が発見。14日に米軍が銃弾らしき物を回収した。その後、工事関係者から初めて村に連絡があり、事実関係を把握した。」
⑥「恩納村議会は一連の問題で17日、基地問題対策委員会を開いた。今後、米軍や防衛局の調査結果次第では、抗議決議も視野に入れる。」


(2)琉球新報-傍聴席遮るついたて設置 那覇地裁、防衛局職員の証言で 沖縄平和センター議長の公判 検察が申請、弁護団反発-2017年4月18日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画に伴う名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設への抗議活動を巡り、威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪に問われている山城博治・沖縄平和運動センター議長(64)らの第3回公判が17日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)であった。」
②「那覇地検は沖縄防衛局職員の証人尋問を行った。法廷では地検から『証人が圧迫を受ける』と申し立てを受けた地裁が、証人と傍聴人の間を遮蔽(しゃへい)するついたてを設け、弁護側は裁判官の忌避(交代)を申し立てたが却下された。」
③「三宅俊司弁護士は『傍聴人に対する裁判の公正・公平を侵害する』と指摘し、即時抗告を申し立てる考えを示した。傍聴人や山城議長から『堂々と顔を見せるのが当たり前だ』『こっちは暴力団ではない』などと反発の声が上がり、異様な雰囲気の中で審理が行われた。」
④「辺野古の米軍キャンプ・シュワブで基地建設工事の現場監督だった防衛局職員は、抗議市民らがゲート前にブロックを積み上げたことについて『ブロックを積まないでください』と何度も広報や警告をしたとした。積み上げで『基地内での作業時間がおのずと短くなった』と被害を訴えた。」
⑤「次回の第4回公判は5月8日で、高江の事件に関して審理する予定。前回の第2回公判で、検察側が開示・請求していた証拠映像の事実関係に疑義が生じた件は、検察側が整理するのに5月いっぱいかかるとし、同月11日に予定していた審理は変更となる。」


(3)沖縄タイムス-銃弾とみられる物、生々しい車両の傷痕 恩納村が写真公開-2017年4月18日 07:27


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県恩納村の安富祖ダム工事現場で銃弾らしき物が見つかった事件で、恩納村は17日、被害に遭った車両や水タンクの写真を報道陣に公開した。」
②「撮影はタンクが6日、車両が14日。工事を請け負う業者が傷を発見し、撮影した。工事現場近くに止めてあった作業員の車は、助手席ドアの下の部分がへこみ、塗装がはがれている様子が確認できる。近くに落ちていた銃弾らしき物は変形している。タンクはプラスチック製で上面の水の注ぎ口付近に穴が開き、中に長さ3センチほどの銃弾らしき物があったという。」
③「恩納村ダム建設事務所によると、タンクはリースしたもので、これまで他の工事現場でも使われてきたため、安富祖ダムで被害に遭ったかどうかは分からないという。車両は13日夕方に作業員が傷に気付き、近くに銃弾らしき物が落ちているのを発見した。」


(4)琉球新報-「車通せば基地造られる」 排除の機動隊に市民訴え-2017年4月18日 11:52


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設問題で18日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前では雨の中、かっぱを着た市民ら約50人が座り込んで抗議の声を上げた。同8時50分ごろ、県警機動隊による市民の強制排除が始まり『権力の乱用だ』『これが県民の命を守ることなのか』『あなたたちがこの車を通すことが基地を造るんだ』などと声が飛び交った。排除終了後の9時すぎから約10分間で、砕石や資材を積んだトラックなどの工事車両22台がゲート内に入った。」、と報じた。
 また、「キャンプ・シュワブ沖合の海上では午前10時までに、護岸工事に向けて最初に着手する『K9護岸』と呼ばれる地点に近い浮具(フロート)周辺で、30分ほど何らかの作業をする様子が確認された。陸上部の同地点では資材を運び、クレーンで砂浜に置く様子が確認された。市民らによる海上での抗議行動は天候不良のため午前中は中止された。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-サンゴ移植「未着手」 沖縄防衛局、護岸着手時期は未定-2017年4月18日 16:40


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄県から護岸工事予定地のサンゴの移植計画や工事着手時期について照会を受けていた沖縄防衛局は17日、サンゴの移植について『これまでのところ実施していない』と回答した。護岸工事の着手時期については『決まっていない』とした。沖縄防衛局の担当者が県海岸防災課を訪れ、回答書を手渡した。県によると、防衛局はサンゴの移植について『適切に対処する』としており、採取の場所や実施時期は『検討中』とした。」、と報じた。
 また、「護岸工事の着手時期については、作業の進捗(しんちょく)具合や気象状況を踏まえて決定するため、時期は未定とした。県は回答を受けて、防衛局が提示した資料内容の詳細やサンゴ礁が分布する海域の場所などについて近く照会する方針だ。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-自民・古屋選対委員長、山内氏公約を「詐欺に等しい沖縄特有の戦術」-2017年4月18日 11:22


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「自民党の古屋圭司選対委員長が、沖縄県うるま市長選(23日投開票)に立候補した野党系候補の公約について『市民への詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術』」と自身のフェイスブック(FB)で批判していたことが18日、分かった。古屋氏は『誹謗(ひぼう)中傷したわけではない。客観的事実を申し上げた』と国会内で記者団に説明した。」
②「同市長選は民進、共産両党などが推薦する無所属新人の元県議と、自民、公明両党が推薦する無所属現職の2人の一騎打ち。翁長雄志知事は新人を推しており、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡る県と安倍政権の『代理対決』の構図となっている。」
③「古屋氏は、うるま市長選で、現職候補が16日に行った出陣式の様子をFBで紹介。『何でも反対、全く財源の裏付けのない無責任な公約や、空虚なキャッチ(コピーだ)』とも書き込んだ。」





by asyagi-df-2014 | 2017-04-18 17:43 | 沖縄から | Comments(0)

在沖米軍基地の県外移設を考える。(1)

 在沖米軍基地の県外移設を考える。
 いろんな意味で、このことを突き詰めるしかないのではないかという判断から。
 
 今回は、琉球新報の2017年4月3日に掲載された「なぜ「基地引き取り」か 写真家・初沢亜利さんに聞く」、との記事の基を考える。
 まずは、掲載記事から。


 ―東京の会の状況は。

 会は2月に発足し、5月にシンポジウム、6月には他の地域での運動と合同でのシンポジウムを計画している。沖縄問題について発言している識者から「引き取り」という言葉がちらほら出てくるようになっている。水面下でじわじわと広がっている。

 ―引き取り運動に対していろいろな批判がある。

 僕は批判されていると感じたことはない。ロジックの問題として説得できる話だから。反戦一本で活動している人たちからすると、自らの存在を脅かされるという不安を感じるのだろう。しかし、彼らを責めることを目的化することは何の意味もない。あくまでも無自覚な一般の日本人たちに対して、沖縄に基地の過重負担を背負わせるのはやめようと言いたい。われわれ日本人の在り方の問題だと。不公平、差別の問題だということから始めるしかない。引き取る場所は次の段階でいい。ただ、必ずどこに引き取るかが問題になる。そこが難しいところだが、自分の町に来てもいいと覚悟を決めて、議論していこうということだ。

(1)「沖縄のことを教えてください」に、長い後書きを書いた。写真集の狙いは?

 僕の中の沖縄への入り口は反戦平和ではない。もちろん辺野古新基地建設は反対だ。しかし、世界中に基地はいらないという考え方ではない。あくまでも本土日本人による沖縄人に対する差別問題があり、その責任をどう取るかという視点で、沖縄で暮らし、辺野古の現場にいた。写真家としての切り口は、今そこにある沖縄をいかに自分なりに探して撮ることができるかだった。写真集を見た日本人に戸惑ってもらいたいと思っていた。沖縄イメージを解体していく作業だ。権力があると自覚した上で、カメラという暴力的な装置で写すわけだから。そこに自覚的でないといけない。

(2)今回、辺野古を訪ねてどう思ったか。

 想像以上に現場がトーンダウンしており、ショックを受けた。しかし、今後も反対の声を上げていくだろう。何に対して彼らは戦っているのか、この権力を支えている日本人とは何者かと突きつける意味でも、伝えていく必要がある。次の知事選に関心を持っている。あくまでも辺野古反対という人と、勝ち目のない闘いから退いて経済的にもらう物をもらおうという人に分かれるのではないか。ただし、それも、あくまでも沖縄人の選択だ。それに対して「沖縄はもっと踏ん張ると思ったのに」とか、自分の願望を押し付けるのは大変傲慢(ごうまん)なことだ。沖縄の人々の心を見詰め理解することができるかが、本質的に大事なことだと思う。それを写真集を通じてやったし、今後は引き取り運動として継続していきたい。

(3)北朝鮮にも通っているが、沖縄と通じるものがあるのか。

 日本の戦後処理の問題として北朝鮮と沖縄を考えてきた。昨年12年に4年ぶりに北朝鮮に行った。市民の日々の暮らしを伝えていくことを今後も継続していきたい。平壌の交通量が一気に増えて衝撃を受けた。経済が発展していることについて北朝鮮の案内人が「わが国は核保有国になり、抑止力を維持できるようになった。通常兵器を増強する必要がなくなり、軍事費を削減できた」と言った。これが最近の公式見解だ。また、経済制裁が強まることを前提に内側で経済を回すようにしてきた。平壌郊外に広大な農場、加工工場があり、循環システムを造っている。中国に頼らない経済を造っていこうという意思が国家としてある。そして、自主独立が国民の意識としてもとても強い。案内人に、沖縄をどう思うかと聞いたら、シンプルに「沖縄が独立しない理由が分からない」と答えた。北朝鮮に日本の左翼の人たちが訪問してきたが、「自分の国に誇りを持っていない人と話しても面白くない」と言っていた。


 この記事を通して、言えることは、「在沖米軍基地の県外移設」と自分自身の位置関係を明確にするということである。
 つまりそれは、自分自身のあり方を問う中で、「在沖米軍基地の県外移設」を考えるということである。
 初沢亜利の「世界中に基地はいらないという考え方ではない。あくまでも本土日本人による沖縄人に対する差別問題があり、その責任をどう取るかという視点で、沖縄で暮らし、辺野古の現場にいた。写真家としての切り口は、今そこにある沖縄をいかに自分なりに探して撮ることができるかだった。」、という視点こそが、最初に、一人ひとりが取り組むことであると言えるのかもしれない。




by asyagi-df-2014 | 2017-04-18 07:41 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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