2017年 03月 23日 ( 3 )

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月23日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 沖縄の声。
 「仲宗根氏は『防衛局が米軍に対し、本当に実のある要請をしているのか疑問だ。金武町と宜野座村がファルコン(ヘリコプター着陸帯)の撤去を求めるのは異例で、我慢の限界だ』と強調した。」(琉球新報)
 さて、我慢の限界を強いる政治とは何なのか。


 2017年3月23日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-嘉手納基地からの大気汚染、粒子と臭気が大幅減 駐機場移転で改善-2017年3月23日 05:00


 沖縄タイムスは、「米軍嘉手納基地に由来する大気汚染について、基地に隣接するニライ消防本部屋上での測定値が、海軍駐機場移転が移転した1月中旬前後、黒色粒子と臭気レベル高濃度の頻度が大幅に減少していることが分かった。嘉手納町から委託を受けて調査を進める北海道大学工学研究院調査グループの松井利仁教授が21日夜、町役場で報告した。]、と報じた。
 また、「報告によると、黒色粒子個数と臭気レベル高濃度頻度は移転前後で、いずれも10分の1程度に減少した。一方、発生源については『海軍駐機場と滑走路南側の駐機場と推定された』としており、消防本部だけでなく、さらに広域に調べて基地内の発生源を特定する必要性を指摘した。」、と報じた。
 さらに、「町は新年度に消防本部を含め調査地点を3カ所に増やす方向で、関連予算案を3月議会に提案している。」、と伝えた。


(2)琉球新報-「人権が侵害されている」 辺野古新基地建設で神奈川の学生-2017年3月23日 10:57


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で、米軍キャンプ・シュワブゲート前には約80人が座り込み、時折雨が降る中、抗議行動を続けている。参加者がマイクを握り、21日に閣議決定された「共謀罪」法案が抗議活動に影響するのではないかとの懸念の声が上がった。沖縄と同じく米軍基地を抱える神奈川県から8人の若者たちが駆け付けた。若者の1人は、辺野古で起きていることについて「人権が侵害されていると痛感した。共に頑張りましょう」と呼び掛けた。」、と報じた。
 また、「午前9時半ごろには、機動隊が確認できるだけで4台のビデオカメラを回しながら市民を強制排除した。『沖縄を返せ』などの歌声と『「市民を守れ』の怒声が飛び交う中、32台の工事関係車両が基地内に次々と入った。一方、大浦湾では午前9時20分時点まで工事作業の様子は確認されていない。悪天不良のため、抗議市民の抗議船やカヌーは出ていない。]、と報じた。


(3)琉球新報-ヘリ着陸帯の即時撤去要求 宜野座村議会が防衛局に抗議-2017年3月23日 14:58


 琉球新報は、「米軍ヘリによるタイヤ落下事故で、宜野座村議会(小渡久和議長)の全議員は23日午後、嘉手納町の沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、ヘリコプター着陸帯『ファルコン』の即時撤去などを求める意見書を手渡した。中嶋局長は『提供施設区域の運用については、住民の生活への配慮はいうまでもないことは認識している』と述べ、安全面の配慮を米側に求めることを強調した。」、と報じた。
 また、「小渡議長は2016年12月上旬に米軍につり下げ訓練に抗議した際、米軍から『ファルコン』でつり下げ訓練はしないとの回答があったにも関わらず、同ヘリパッド周辺でつり下げ訓練が行われたことを批判した。伊藤晋哉企画部長は米軍から『つり下げ訓練をする地域が限られているので、ファルコンでつり下げをしないといけない』との説明があったことを報告した。」、と報じた。


(4)琉球新報-落下事故は「タイヤ分離」と米軍回答 防衛局が県議会に説明-2017年3月23日 14:39


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「県議会の米軍基地関係特別委員会(軍特委)の仲宗根悟委員長らが23日午前、沖縄防衛局を訪ねて、金武町と宜野座村の境界線付近で米軍ヘリがタイヤを落下させた事故に対する意見書を高木健司次長に手渡した。高木次長は米軍から『タイヤが分離した』との回答を受けたと明らかにし『なぜ起こったのか問い合わせを継続している』と答えた。」
②「仲宗根氏は『防衛局が米軍に対し、本当に実のある要請をしているのか疑問だ。金武町と宜野座村がファルコン(ヘリコプター着陸帯)の撤去を求めるのは異例で、我慢の限界だ』と強調した。」
③「意見書では①民間地上空でのつり下げ飛行訓練を行わない②早朝、夜間、民間地上空での飛行訓練を行わない③兵員に対する教育、訓練の管理を徹底する―ことを求めた。」


(5)沖縄タイムス-共謀罪「市民運動は対象外」 法相、言論封じを否定-2017年3月23日 17:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「金田勝年法相は22日の参院法務委員会で、「市民運動を行う一般市民」は犯罪を計画段階で処罰する『共謀罪』を新設する組織犯罪処罰法改正案で規定する処罰対象にはならないと述べた。『政府に対する言論が封じられるとの懸念は当たらない』とも答えた。」
②「金田法相は、処罰対象が組織的犯罪集団に限定され『一般の市民団体や労働団体など正当な活動を行っている団体が適用対象にならないことを明確にした。不安や懸念を払拭(ふっしょく)する内容になっている』と強調した。」
③「対象団体は、国内外の犯罪情勢などを考慮するとテロリズム集団や暴力団、薬物密売組織などに限られるという。」
④「質問した糸数慶子議員(沖縄の風)は、警察の捜査権が拡大し市民生活が監視されることや、市民の異議申し立てを力によって封じ込める意図があるのではないかと指摘した。金田法相は『捜査機関が常時、国民の動静を監視するというような監視社会にはなりようがない』と強調した。」




by asyagi-df-2014 | 2017-03-23 18:38 | 沖縄から | Comments(0)

「共謀罪」を考える。(5)-東京新聞20170131より-

 東京新聞は2017年1月6日、「安倍晋三首相は五日、犯罪計画を話し合うだけで処罰対象とする「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を二十日召集の通常国会に提出する方針を固めた。」、と報じた。
また、この背景を、「菅義偉(すがよしひで)官房長官は五日の記者会見で、『共謀罪』法案の通常国会への提出に関して、二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに向けテロ対策の強化が必要だと主張し『テロを含む組織犯罪を防ぐことは、国民も望んでいる。これまでの国会審議の意見を踏まえ、最終検討している』と述べた。」、とも伝えた。
 政府は2017年3月21日、「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案を閣議決定した。

 緊急かつ重大な課題である『共謀罪』について考える。


 東京新聞は2017年1月31日、「『共謀罪』めぐり野党反論 ハイジャック目的の航空券予約『現行法で摘発可能』」と、次のように報じた。


(1)政府が「共謀罪」と同じ趣旨で創設を目指す「テロ等準備罪」を巡り、三十日の参院予算委員会では、政府が現行法では対応できない事例として挙げているハイジャック目的の航空券予約について、野党側が「現行法の予備罪を適用できる」と追及した。「予備罪に当たらない可能性もある。テロの発生が防げない可能性があるなら、法整備が必要だ」と訴える安倍晋三首相の考えと真っ向から対立した。 (山田祐一郎)
(2)議論になったのは、テロ組織が複数の飛行機を乗っ取って高層ビルに突撃させるテロを計画し、搭乗予定の飛行機の航空券を予約した場合に、現行のハイジャック防止法の航空機強取等予備の対象となるか。民進党の福山哲郎氏が、「ミスター検察」と呼ばれた元検事総長の故伊藤栄樹氏や元東大学長の故平野龍一氏、元福岡高裁長官の故佐々木史朗氏らの三冊の著書で、ハイジャック防止法の予備に当たる行為として「航空券をハイジャックなどの目的で購入すること」が挙げられていると指摘、現行法で摘発可能だと主張した。
(3)政府は、過去の破壊活動防止法の判例から、現行法の予備罪での処罰には「犯罪の実現のために重要な、危険性がある段階まで準備が整えられたことが必要」と説明している。安倍首相は「(航空券の予約・購入が)危険性がある準備なのかどうか証明されなければいけない。当たらない場合がある以上、ただちに検挙できない」と指摘。一方で「この場合、間違いなく『テロ等準備罪』に当たる。その段階で躊躇(ちゅうちょ)することなく警察は検挙できる」と必要性を強調した。
(4)福山氏は、ハイジャック防止法の予備罪の成立が認められた裁判例を紹介し、「(テロ行為の)合意があって、計画があって、航空券を買った時に、わが国で検挙できない状況ではない」と批判した。


 「共謀罪」法案の問題点の一つに、国内法で本来対応(摘発)できるものなのに、「テロ等準備罪」として「意図的」に創設させようとしているということがある。
 政府が現行法では対応できない事例として挙げている「ハイジャック目的の航空券予約」について、国会で野党がその矛盾を指摘した。
 今回の指摘は、安倍晋三政権の「予備罪に当たらない可能性もある。テロの発生が防げない可能性があるなら、法整備が必要だ」、という欺瞞を突くものである。





by asyagi-df-2014 | 2017-03-23 11:48 | 共謀罪 | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第67回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記。

 
 今回の報告は、「バトンを受け取って走るのは、ただ走っているより数倍つらい。たとえ軽い紙の筒であってもズシリと重い。責任を持たされ、期待をもたれ、注目されるというのはそれほどにしんどいものだ。」、で始まる。
 つまり、三上さんの「『引き受ける』ということ Tシャツに込めた想い」について。
三上さんは、こんな風に始めます。


(1)1997年に辺野古で結成された「命を守る会」を率いた金城裕治さん(故人)はよく言っていた。
 「戦火の中で苦しんだ先祖がいるでしょう? そのみなさんの思いを引き受けて、いま、我々の世代が頑張らなければどうするの?」
(2)引き受けるという言葉は、勇気も覚悟もないと口にできない重い言葉だ。でも裕治さんは、辺野古の海を埋めるなら、その前に私たちが人柱になる、と宣言しているもっと上の辺野古集落のおばあたちの気持ちを引き受けて、さらに現場で起きる摩擦や矛盾も引き受けて、本当に度量の深いリーダーとして座り込みの現場をまとめていた大人物だった。その影響もあって、支援に来ている若者たちも、僕たちがみなさんの思いを引き受けて頑張ります、とよく発言していた。私は、みんなが責任を取りたくないこの世知辛い時代に、辺野古では優しさや勇気の連鎖が起きているんだなど感動したものだ。
(3)そしていつしか、私も報道活動を通じてかかわった方々の思いをちゃんと引き受けて頑張る人間になりたいと理想を持つようになった。沖縄戦の苦しみや、占領下で米軍に踏みにじられた屈辱や、今なお被害を受け続ける理不尽さ、その嘆きも、問題を解決に向けて進めることも含めて、引き受けて生きて行こうと思うようになった。もちろん、結果的には何もできやしないのかも知れないが、知ってしまった以上、逃げ回れるはずもない。沖縄の尊敬する先輩方から学んだ姿勢で、私なりに引き受けていくつもりで、今も右往左往しながら一つひとつの出来事に向き合っている。


 三上さんは、『標的の島 風かたか』とTシャツについて、語りかけます。


(1)間も無く全国公開になる映画『標的の島 風かたか』も、そんな覚悟が私に作らせている作品である。実は、今回はその私の密かな思いを込めたTシャツを製作した。自己満足の世界の話であって大変恐縮だが、このページを読んで下さっている方だけにはそっと伝えたい。
(2)まず、左の背中に背負っている図柄は、月桃の花と蝶。沖縄戦の頃にぷっくりとした優しい花をつける月桃は、沖縄戦と平和の象徴。月桃の香りは、みんなが子どもの頃に食べた「ムーチー」の甘さを思わせ、それを作ってくれた母や祖母の記憶と繋がると話してくれた人もいる。そして、その香りに誘われて来た黒い蝶。黒い蝶は、沖縄では亡くなった方の魂の化身であると言われている。去年、20歳で元米兵の狂気の犠牲になった女性の追悼集会で、彼女は黒い蝶に例えられた。彼女が命に代えて私たちに残したメッセージを背負って生きていきますからね、という気持ちで蝶をデザインした。
(3)さらに、下に流れる清流に散りばめられてある白い花、イジュの花にも意味がある。去年、石垣島で戦争マラリアのシーンを取材していたのはちょうど5月。山では真っ白いイジュの花がたくさん落ちて、山道は花で埋め尽くされて白くなっていた。1945年の5月に、石垣島の一部の集落の6千人は、この白い山道をたどって、日本軍の命令でマラリアが蔓延する山奥の小屋に移住させられた。そして次々にマラリアにかかって死者が続出した。
(4)映画には、孫なのであろう、小さな遺体を背負って運び出そうとする老人の絵が紹介されるが、敵に見つからないよう、日が落ちてからこの白く浮き上がった道を辿って埋葬の地まで運ばれたという。わたしは、強制移住地・白水への道を埋めたイジュの花を踏みしめながら、これは死ぬ必要のなかった何千という島民を弔う花の道であったのだと思った。住民が捕虜になれば作戦が筒抜けになってしまうとして、住民を死の地へ追い込んだ日本軍。軍の作戦によって命まで奪われた人々の存在を忘れない、二度と軍事優先の島にしてはならないという教訓を忘れない、という決意をイジュの花に託した。
(5)これらのデザインを担当して下さったのは、紅型作家の亀谷明日香さんだ。彼女のデザインはあの有名な高江Tシャツ、昼の森と夜の森の2バージョンがある作品でよく知られている。私はこの作品が大好きで、いつか亀谷さんに頼めたらと思っていた。今回時間のない中でダメ元で相談すると、私の最初の映画から見て下さっている亀谷さん、これは是非、と快くひきうけてくださった。すごく嬉しかった。
(6)新作映画を早速見ていただいた亀谷さんと「風かたか」を図案にするとどんな風になるのか、いろいろ話し合った。そしてできあがったのが、テーブルサンゴが横一列に並んだデザインだ。
(7)風かたかとは、風除けのことで、防波堤のような役割を果たすものを指す。それと同時に、風を避けた結果、一角に生まれる穏やかな空間、安心できる場所のことも指すという。亜熱帯の海の中では、テーブルサンゴは小さな魚たちやイカの卵やカニ、ホヤなどあらゆる小さな命をかくまう役割を果たしている。
 サンゴは、命のゆりかごとよく言われる。枝状のサンゴが作り出す空間は、まさに外敵が入れない場所・安心できる風かたかになっていることに気付き、Tシャツの表は海の中の風かたかを横一列に配した。このTシャツを着てみんなで座り込んだら、テーブルサンゴのラインが隣の人とも繋がっていく。つまり、次の世代まで基地の苦しみを引き継がせまいと頑張る、風かたかになろうとしている覚悟のある人たちに着てもらい、彼らが座り込めばサンゴの防波堤はいくらでも繋がっていくという意味を込めた。


 最後に、三上さんは、ともに引き受けることの意味を、同氏の印として、と次のように訴えています。



 今回は、デザインも色も贅沢に作ってしまった。原価も高くなり、諸事情あって100枚の限定生産にする事になった。場所も、東京はポレポレ東中野と那覇は桜坂劇場でのみ販売予定。
 私とともに、沖縄戦も、マラリア地獄も、蝶になった女性のことも引き受けて、肩に背負って生きていかんとする方々は、ぜひ同志の印としてこのTシャツを着てほしい。特に今回は女性のイメージが強い映画なので、一見とてもかわいらしい紅型のデザインでありながら実は強い意志を秘めている女性たちにこそ、このTシャツを着ていただいて、さらに困難な今の状況に、ともにしなやかに立ち向かっていって欲しい。





by asyagi-df-2014 | 2017-03-23 07:47 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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