2017年 03月 09日 ( 2 )

沖縄-辺野古-高江-から-2017年3月9日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は8日、米軍キャンプ瑞慶覧で記者会見した。在沖米軍基地の在り方について『沖縄の全ての基地』を対象に『自衛隊と共同使用すべきだ』と述べた。」、と琉球新報は伝えた。
 米軍再編の一つの目指す方向を示すものだ。
 このことでわかることは、辺野古新基地建設は、安倍新政権にとっては必要な材料なのだということ。


 2017年3月9日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-四軍調整官「全基地、自衛隊共用を」 夜間飛行必要と強調-2017年3月9日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は8日、米軍キャンプ瑞慶覧で記者会見した。在沖米軍基地の在り方について『沖縄の全ての基地』を対象に『自衛隊と共同使用すべきだ』と述べた。さらに形骸化が指摘される米軍機の騒音規制措置に関連しては、即応性の観点から夜間飛行は必要との認識を強調した。
②「米軍基地の自衛隊との共同使用化については『軍人としての個人的意見で日米両政府の政策ではない』とも強調した。米軍基地を自衛隊が使用することが県民感情に与える影響については『純粋に軍事的な面から言った。政治的な側面はむしろ意見があれば知りたい』と述べるにとどめた。」
③「午後10時から翌午前6時の米軍機騒音を規制する騒音規制措置(騒音防止協定)については『合意を守る努力はしている』とした。一方で『操縦士は一定の飛行時間をこなさなければならず、その中には夜間飛行もある。尖閣など難しい問題がある。制限で即応性が落ちれば危険だ』と夜間飛行は必要だと主張した。」


(2)琉球新報-米軍ヘリがタイヤ複数落下 つり下げ再開直後 宜野座城原区-2017年3月9日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米海兵隊が8日、宜野座村城原区の集落に近い米軍キャンプ・ハンセン内の着陸帯『ファルコン』で、ヘリによるつり下げ訓練を約3カ月ぶりに再開し、乗り物用の複数のタイヤを基地内に誤って落下させた。再開直後の落下事故に、訓練を目撃した住民の泉忠信さん(87)は『(昨年12月に)オスプレイの事故もあり、集落近くを飛ばないようにお願いしているが、繰り返している。目の前に危険が迫っている』と不安を訴えた。」
②「訓練は地元から同訓練への抗議を受け、昨年12月9日から中断していた。地元住民によると8日午後2時半ごろ、米軍2機がファルコンで離着陸し米軍提供区域内で物資をつり下げて飛行した。米海兵隊によると、タイヤを落下させたのはUH1ヘリで『原因は調査中』としている。8日午後9時半までに民間地への被害は確認されていない。米側は訓練の目的を人道支援や災害救援と説明している。」
③「米軍ヘリは、つり下げ訓練後の午後2時52分ごろから約40分間、城原区に隣接する金武町中川区方面の提供区域上空の同じ空域でホバリングしていたという。沖縄防衛局の職員は同日、訓練後に駆け付け、再び訓練が行われないか監視した。」


(3)沖縄タイムス-パイロット養成などで下地島空港を活用 事業者を正式決定-2017年3月8日 18:08


 沖縄タイムスは、「下地島空港(宮古島市)と周辺の県有地計590ヘクタールの民間企業による整備事業で、沖縄県は8日、三菱地所(東京都)とFSO(北谷町)の提案事業を正式決定し、基本合意書を結んだ。三菱地所は国際線などの定期便を受け入れる旅客ターミナル、FSOはパイロット養成所を2018年に開業する予定。下地島空港は14年度末に航空会社が完全撤退後、県の一般会計から運営費を繰り入れており、早期活用が課題となっていた。2社と県庁で基本合意書を交わした翁長雄志知事は『いずれも成長著しいアジア経済のダイナミズムを取り込めるインパクトある事業。県全体への波及効果が期待できる』と歓迎した。」、と報じた。


(4)琉球新報-高校入試で渋滞回避 辺野古新基地建設 反対市民が歩道で抗議-2017年3月9日 11:10


 琉球新報は、標題について次のように報じた。  


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で9日午前、建設に反対する約70人が米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まり、歩道上で『工事をやめろ』『「渋滞させるな』と訴えた。この日は県立高校入試があるため、国道329号を渋滞させないよう座り込まずに歩道上で抗議行動した。」
②「午前8時45分ごろ、機動隊約60人がシュワブから出てきたため、工事に反対する人たちは『渋滞させないように移動する』と歩道に移動した。機動隊が車道に並び午前9時ごろ、工事用車両18台が基地内に入った。その間、国道329号では一般車両が20台以上並んだ。」
③「ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は『入試の日ぐらい工事車両の搬入をやめるべきではないか。車両と機動隊のせいで渋滞ができている。行政は温かみのない政治をやっている』と批判した。県立高校入試の開始時間は午前10時から。米軍キャンプ・シュワブ近くでは宜野座高校で入試が行われた。」
④「一方、海上では大型コンクリートブロックを投下する作業が続いている。工事に反対する人たちは抗議船3隻、カヌー11艇で抗議行動している。」


(5)沖縄タイムス-「突っ込んできた」 辺野古の海、フロート外で抗議船と海保ボート衝突-2017年3月9日 13:12


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「8日午前9時20分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖で海上保安庁のゴムボートが新基地建設に反対する市民の抗議船に衝突した。市民側が撮影した動画によると、現場は進入防止用のフロート(浮具)の外側だった。抗議船の左舷後方が長さ約1メートルにわたってひび割れ、ゴムボートも左舷前方の外装がめくれて、内部構造が飛び出した状態になった。けが人はいない。」
②「抗議船に乗っていた市民(52)は『海保は減速せず突っ込んできた。メキメキと音がして船が壊れるのかと怖かった』と話す。別の市民も(43)も『海上保安官は【危険運転するからだ】と言ったが、真っすぐ進んだだけ。めちゃくちゃだ』と怒った。
③「一方、第11管区海上保安本部は本紙の取材に「抗議船は警告にもかかわらず立ち入り制限区域内に高速で進入し、制止しようとしたゴムボートと接触した」と説明。『現場海域の安全確保と法令順守の観点から適切な対処だった』とした。」
④「11管は衝突現場がフロート内と主張したが、市民側の動画ではフロート外で衝突した後、内側に入ったことが確認できる。」


(6)沖縄タイムス-深夜の離着陸相次ぐ沖縄の基地…やむを得ないと米軍トップ 夜間訓練も「必要」-2017年3月9日 11:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「在沖縄米軍トップのニコルソン四軍調整官は8日、米軍嘉手納飛行場などで米軍機による深夜、未明の離着陸が相次いでいることに関し『パイロットは昼夜、一定の時間を飛ばないといけない』と述べ、運用上、やむを得ないとの認識を示した。嘉手納や普天間飛行場では日米が合意した騒音規制措置が守られず騒音被害が増しており、住民が反発するのは必至だ。キャンプ瑞慶覧で開いた報道機関との意見交換会で述べた。」
②「ニコルソン氏は、飛行訓練は日中と夜間でそれぞれ飛行時間が定められていると指摘。日没が早い冬季は、早い時間から夜間訓練に入れる一方、夏季は暗くなるのが遅いため、終了時間も遅くなると説明した。また、訓練が制限され必要な訓練ができなければ『在日米軍は非常に危険な状態になる』と述べ、夜間訓練の必要性を強調した。可能な限り地元への影響を少なくするとも述べた。」
③「日米両政府が推進する方針を示している在沖米軍施設の自衛隊との共同使用に関し『将来的にはキャンプ・シュワブを自衛隊のオスプレイが使用すべきだ』と述べ、自衛隊との共同使用、共同訓練が重要との認識を示した。ニコルソン氏は『私見』と前置きした上で、共同使用は『沖縄の全基地で可能だ』と述べた。また、米軍北部訓練場内で陸上自衛隊が訓練を実施していることも明らかにした。」


(7)沖縄タイムス-「人に落ちたらどうするんだ」「死にますよ」 米軍タイヤ落下、人命無視の訓練に住民怒り-2017年3月9日 14:21


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「『人の上に落ちたらどうするんだ。死にますよ』。沖縄県宜野座(ぎのざ)村城原区の民間地と米軍キャンプ・ハンセン上空で8日、つり下げ訓練をしていた米軍ヘリがタイヤを落下させた。付近住民は人命にかかわることだとして激しく抗議。米軍関係者は、基地と民間地の境界付近の茂みを捜索した。」
②「目撃者の男性によると、つり下げたタイヤは2回目の旋回の途中からなくなっていた。午後2時半すぎだったという。『あれ、おかしいなと。ホバリングもしているので、落としたと思った。人の上に落ちたら大変なこと。やめてほしい』と話した。着陸帯から約350メートルの場所に住む男性(87)は、つり下げ訓練を午後2時半ごろから確認。13分後には物資がなくなっていたという。男性は『もし人の上に落ちたら死にますよ』と非難。『落としたなら、米軍は事実関係をちゃんと説明してほしい』と求めた。」
③「午後4時ごろ、着陸帯に近い演習場内の金武(きん)町ごみ処理場付近では、米軍関係者4人が路肩に乗用車2台を止め、茂みの中を捜索していた。本紙記者がその中の1人に聞くと『つり下げていたものを落とした。まだ見つかっていない』と話した。」
④「捜索場所に近い金武町中川区に住む男性(56)は『危ないからやめてほしいと前から求めてきた。自宅に落ちたらどうしてくれるのか』と眉をひそめた。」
⑤「宜野座村の當眞淳村長は『落下情報は役場には入っていない。本当なら大変なことだが、まずは事実関係を確認したい』とコメント。『訓練が必要なら、山側のヘリパッドを使ってほしいと繰り返し求めている。住民生活への配慮を求めてもなかなか改善されない。歯がゆい思いだ』と語った。」




by asyagi-df-2014 | 2017-03-09 16:33 | 沖縄から | Comments(0)

「辺野古が唯一の解決策」を考える。(2)-琉球新報社説より-

 安倍晋三首相は、いつもの調子で、「辺野古が唯一の解決策」、と言いきる。
彼の自分だけの切迫感は、いつしか大衆の心を支配していく。そんな絵面が、浮かんでくる。
 やはり、安倍晋三だけでなく日本の「辺野古が唯一の選択」を捉え直さなくてはならない。


 琉球新報は2017年3月6日に「『辺野古唯一』に代案 合理性を世論に訴えよう」、と社説を掲載した。
 琉球新報は、「辺野古の海の埋め立てが迫っている。沖縄側から辺野古に変わる案を構築し、日米の世論に訴えていく機運づくりが必要な時期だ。」、と主張する。
 この社説で、この問題を考える。
 琉球新報は、NDの「代替案」について、「米軍普天間飛行場の危険性除去には『辺野古が唯一の解決策』と安倍政権は言い続けている。それに論理立てて反論し、辺野古に代わる案を民間のシンクタンク『新外交イニシアティブ(ND)』が提言書にまとめた。普天間飛行場に代わる『場所』を探すのではなく、米軍自体の運用を変えることで解決策を得るという、発想の転換とも言える内容だ。合理性もある。」。、と評価する。
 また、NDの「代替案」について、次のように説明する。


(1)提言書は普天間飛行場を使う米海兵隊にとっての沖縄の位置付けから解き明かす。
(2)海兵隊の各部隊は約半年ごとのローテーションで沖縄に駐留している。沖縄はローテーション部隊と佐世保(長崎県)からの揚陸艦を合流させる「ランデブーポイント(落ち合い場所)」として機能している。提言は海兵隊が運用を見直すことで「ランデブーポイントは沖縄でなくてもよい」とした。
(3)海兵隊の役割がかつての「前線部隊」から「人道支援・災害救助」に変わったことも指摘する。米国は長期にわたるテロとの戦いの結果、紛争地での人道支援こそがテロの抑止になると政策を転換している。自衛隊が米軍の人道支援・災害救助任務に協力する枠組みをつくることで、アジアの国々との信頼関係の醸成、地域の安定化に向けた基盤構築につなげられる。


 さらに、「そもそも『辺野古が唯一』に確たる理由がある訳ではない。」、との主張の基に、次のことを指摘する。、


(1)鳩山政権時代の2010年、普天間飛行場の徳之島移設を断念する理由として、日本政府は、米軍のマニュアルで「航空部隊と陸上部隊は『65カイリ』(約120キロ)以内にないといけない」と説明してきた。鳩山政権はこの距離の問題で県内移設に立ち戻った。しかし後に在沖米海兵隊は本国にも確認した上で「海兵隊の公式な基準、規則にはない」と否定したのだ。
(2)米軍再編によって主力部隊がグアムなどに移転した後は、司令部機能と共に県内に残る第31海兵遠征部隊(31MEU)は約2千人程度でしかない。それを「抑止力」と言うのは神話であり、辺野古新基地を造るための後付けの理由でしかないという指摘は論理的だ。


 確かに、「辺野古が唯一の解決策」は、「米軍再編によって主力部隊がグアムなどに移転した後は、司令部機能と共に県内に残る第31海兵遠征部隊(31MEU)は約2千人程度でしかない。それを「抑止力」と言うのは神話であり、辺野古新基地を造るための後付けの理由でしかないという指摘は論理的だ。」(琉球新報)、と反論で潰える。
 あわせて、「辺野古の海の埋め立てが迫っている。沖縄側から辺野古に変わる案を構築し、日米の世論に訴えていく機運づくりが必要な時期だ。」(琉球新報)、ということが言える。





by asyagi-df-2014 | 2017-03-09 07:41 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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