2017年 02月 22日 ( 3 )

沖縄-辺野古-高江-から-2017年2月22日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 広島経済大学の岡本貞雄教授のゼミ学生の11回目の「オキナワを歩く」が行われたという。
 「普通の人たちの命が奪われるのが戦争だと分かった」
 「体験者の証言を聞くことで、当時何が起きたのか細かい部分まで知ることができた。体験者の『日本はあそこまで戦争を長引かせるべきではなかった』という言葉が印象的だった」
 確かに、次に繋がるものである。
 願わくば、その旅が構造的沖縄差別の解放や植民地主義克服の旅へと続くことを。


 2017年2月22日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-平和継承 戦跡で誓う 広島経済大生50人 学徒の足跡たどる-2017年2月22日 05:00


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「『沖縄で学んだ戦争を今後も広島で伝えていきたい』。沖縄戦当時の状況を追体験し、戦争体験者などの証言を聞く『オキナワを歩く』活動を毎年続けている広島経済大学の岡本貞雄教授のゼミ学生ら約50人が21日、南風原町新川のナゲーラ壕や、那覇市繁多川の県庁・警察部壕などを訪れた。汗ばむ天気の中現場を歩いた学生らは『普通の人たちの命が奪われるのが戦争だと分かった』と話し、思い思いに平和の大切さをかみしめていた様子だった。11回目の開催で、今年は20日に始まった。今年は初めて、県立一中の男子学徒がたどった那覇市首里から糸満市までを歩いた。水や乾パンで過ごしていた当時の人々の状況を想像するため、学生らは栄養補助食品と飲み物だけで過ごした。追体験は23日まで。」
②「県庁・警察部壕を案内したのは、繁多川公民館の南信乃介館長と、体験者からの聞き取り調査などをしてきた柴田一郎さん(73)。柴田さんは、警察官が2段ベッドにぎゅうぎゅうに寝泊まりしていた当時の様子を説明。『戦時行政に一番関わったのは警察だ。戦争の悲惨さの反面教師としてほしい』と語った。」
③「『沖縄戦については本やネットで調べられるが、当時の人がどんな気持ちでいたのか実際に知りたい』。3年連続で参加し続けている渡辺優気さん(21)は真剣な表情を浮かべる。渡辺さんは『1年目は聞くだけで精いっぱいだったが、2年目からは学んだ内容を地元の中学生に伝える活動を始めた。今後も学んだことを広島で伝えていきたい』と語った。」
④「初めて沖縄を訪れた湊春風(みなとはるか)さん(19)は、20日に聞いた戦争体験者の証言にふれ『体験者の証言を聞くことで、当時何が起きたのか細かい部分まで知ることができた。体験者の【日本はあそこまで戦争を長引かせるべきではなかった】という言葉が印象的だった』と話した。」
(半嶺わかな)


(2)沖縄タイムス-通学児童のそばを猛スピードで… 「Yナンバー車」の暴走行為相次ぐ 沖縄市が対策要請-2017年2月22日 07:55


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄市内の生活道路で、米軍関係者が運転するとみられるYナンバー車両が朝夕の通学時間帯に猛スピードで通行し、住民らが危険を感じる事例が相次いでいる。16日朝には同市上地で通学中の小学6年生の児童のそばをYナンバー車が高速で通過、母親が事故の不安を同市に訴えた。沖縄市は21日、沖縄防衛局に抗議し対策を求めた。」
②「中嶋浩一郎沖縄防衛局長は仲本兼明副市長の抗議に対し『重大事故につながりかねず、ナンバーなど具体的情報があれば本人に直接指導教育するよう米軍に求める』と応じた。」
③「沖縄市によると、暴走行為の訴えは市上地などの中の町地域のほか登川など市北部でもあり、基地に通勤する米軍関係者が国道330号や329号の朝夕の渋滞を避けて生活道路を通行しているとみられる。中の町地区まちづくり推進協議会の池原幸美会長は『こうした生活道路は道幅が狭い上に、必要な場所で一時停止しなかったり、スピードを出したりしているYナンバー車は日常的に目にする』と指摘。中の町自治会の伊禮幸子会長は『登下校時には毎日、地域の人が協力し事故がないよう見守っている』と話し『それでも、いつ事故が起きてもおかしくない』と不安を訴えた。」


(3)沖縄タイムス-「騒音と健康影響の因果関係」認めるか 第3次嘉手納爆音訴訟あす判決-2017年2月22日 09:26


 沖縄タイムスは、「米軍嘉手納基地周辺の住民約2万2千人余が、国に深夜・早朝の米軍機飛行差し止めと、過去分と将来分の損害賠償などを求めた第3次嘉手納爆音訴訟の判決が23日、那覇地裁沖縄支部(藤倉徹也裁判長)である。飛行差し止めの是非や、航空機騒音による睡眠妨害で心疾患や高血圧が発症しているなど、住民側が立証を重ねた「騒音と健康影響の因果関係」を裁判所が認めるかが焦点だ。」、と報じた。
 また、「提訴は2011年4月。原告は嘉手納、北谷、沖縄、うるま、読谷の5市町村の住民で、一部を除き、航空機の総騒音量を評価するうるささ指数(W値)75以上の区域に住んでいる。原告数は全国の基地騒音訴訟で最も多い。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-「沖縄県知事のDCへの旅は最悪だった…」 切り札なしの訪米、危機感伝わらず[平安名純代の想い風]-2017年2月22日 12:27


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「『沖縄県知事のDCへの旅は最悪だった。トランプ政権には相手にされず、地元では注目を浴びた』。米紙ワシントン・ポストの東京支局長はツイッターで5日、朝日新聞の英語版の記事を引用する形で、翁長雄志知事の訪米行動をそう伝えた。」
②「米首都ワシントンで面談したトランプ政権関係者や上院議員はゼロ、当地での記者会見に参加した米記者は1人、日本メディア以外で訪米行動を伝えた記事は2本。前述の一文は、批判ではなく、こうした事実を端的に伝えたにすぎない。」
③「本紙は昨年11月27日に、トランプ政権が名護市辺野古の新基地建設計画を維持する方針と報じたが、翁長知事はトランプ氏が計画を見直すのではないかとの期待を持ち続け、訪米最終日に、訪日中のマティス国防長官が日本政府と現行計画を確認しあったとの報せに接し、落胆した。」
④「翁長知事は『県民に対して失礼なやり方ではないか』と表現したが、県民を引き合いにした感情論ではなく、なぜ米側が協議のテーブルにつかなかったかを振り返らねばなるまい。」
⑤「空港で訪米行動から帰国した知事を出迎えた中には、『埋め立て承認即時撤回』のプラカードを掲げた県民らもいたそうだ。大浦湾では、巨大なコンクリートの塊が次々と投下され、海上工事が着々と進められている。体を張って海を守ろうとする県民にはまさに緊急事態だが、県側から聞こえてくるのは撤回慎重論ばかりだ。県は撤回を『最後の切り札』として温存しているようだが、『撤回』という『切り札』は果たして先送りできるものなのか。」




by asyagi-df-2014 | 2017-02-22 17:09 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄県選出6国会議員は、山城博治沖縄平和運動センター議長の即時釈放を求める声明を発表する。

 標題について、沖縄タイムスは2017年2月18日、「照屋寛徳衆議院議員ら県選出6国会議員は18日午後、県庁で記者会見を開き、米軍北部訓練場のヘリパッド建設と名護市辺野古の新基地建設の抗議行動で威力業務妨害容疑などで逮捕・起訴され、約4カ月にわたり勾留されている沖縄平和運動センターの山城博治議長の即時釈放を求める声明を発表した。」、と報じた。
 また、具体的に、「弁護士として山城議長との接見を続けている照屋議員は『使い捨てカイロを差し入れようとして丸5日もかかるなど、異常で不当な長期拘留だ』と批判した。」、と長期拘留の違法な様子を伝えた。
 この沖縄県選出6国会議員は、「山城博治氏の即時釈放を求める声明」を通して、「私たち沖縄県選出国会議員は、このような不当な長期勾留を認め続ける裁判所の対応に強く抗議し、山城博治氏を即時釈放するよう、強く求めるものである。」、と主張している。
 この声明では、事実経過を次のように説明している。


(1)辺野古新基地建設反対の闘い、東村高江の米軍ヘリパッド建設工事反対の闘い等の、現場指導の責任者の一人だった沖縄平和運動センターの山城博治議長及び抗議参加者が逮捕・勾留をされてから4ヶ月余が経過した。
(2)山城博治氏は、昨年10月17日、米軍北部訓練場内の有刺鉄線を切断したとして、器物損壊の疑いで準現行犯逮捕され、その後、公務執行妨害、威力業務妨害等の容疑で再逮捕された。第一回公判は3月17日に内定している。
(3)逮捕後、昨年12月25日まで名護警察署に留置され、12月26日から現在まで那覇拘置所での勾留が継続されている。逮捕以来の接見禁止処分により、弁護士以外の面会が許されていない。


 また、即時釈明要求の根拠を次のよう挙げている。


(1)軽微な容疑にもかかわらず、存在しない「罪証隠滅や逃亡のおそれ」を口実に4ヶ月もの長期にわたる勾留と接見禁止が続けられていることは、辺野古及び高江の闘いとウチナーンチュの平和と尊厳回復を求める非暴力の抵抗をつぶす目的をもった政治弾圧であることは明白である。
(2)現在、沖縄県民をはじめ、人権団体、法律団体、宗教者、環境保護団体など、日本国内だけでなく、海外の多くの市民が日本政府への抗議と山城議長の釈放を求める声を挙げている。アムネスティなどの国際的人権団体や米紙ワシントンポストも、この著しい人権侵害を厳しく指摘している。
(3)辺野古・高江の現場では、民主主義や地方自治など、憲法の理念を否定するような安倍政権による暴挙が日常化している。山城博治氏に対する不当な逮捕・長期勾留も、沖縄県民の人権を侵害する日本政府の沖縄政策の象徴ともいうべきものである。
(4)このような極めて不当かつ異常な沖縄県民への弾圧は、沖縄と日本・米国との関係に、極めて憂慮すべき事態を招くことを認識すべきである。


 確かに、次のことが言える。


Ⅰ.山城博治氏に対する不当な逮捕・長期勾留は、軽微な容疑にもかかわらず、存在しない「罪証隠滅や逃亡のおそれ」を口実に4ヶ月もの長期にわたる勾留と接見禁止が続けられていることは、辺野古及び高江の闘いとウチナーンチュの平和と尊厳回復を求める非暴力の抵抗をつぶす目的をった政治弾圧である。
Ⅱ.山城博治氏に対する不当な逮捕・長期勾留は、沖縄県民の人権を侵害する日本政府の沖縄政策そのものである。


 以下、琉球新報及び山城博治氏の即時釈放を求める声明の引用。





by asyagi-df-2014 | 2017-02-22 11:48 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

「共謀罪」を考える。(2)

 東京新聞は2017年1月6日、「安倍晋三首相は五日、犯罪計画を話し合うだけで処罰対象とする「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を二十日召集の通常国会に提出する方針を固めた。」、と報じた。
また、この背景を、「菅義偉(すがよしひで)官房長官は五日の記者会見で、『共謀罪』法案の通常国会への提出に関して、二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに向けテロ対策の強化が必要だと主張し『テロを含む組織犯罪を防ぐことは、国民も望んでいる。これまでの国会審議の意見を踏まえ、最終検討している』と述べた。」、とも伝えた。

 緊急かつ重大な課題である『共謀罪』について考える。


 東京新聞は2017年1月14日、「共謀罪 内心の自由を脅かす」、とする社説を掲載した。
 この社説の指摘は、次のとおりである。


Ⅰ.主張
(1)話し合っただけで罪に問われる-。それが共謀罪の本質だ。準備行為で取り締まりができるテロ等組織犯罪準備罪の法案が通常国会に提出される予定だ。内心の自由を脅かさないか心配になる。
(2)共謀罪は人権侵害や市民監視を強めるし、思想を抑圧しかねない性質を秘めているのだ。


Ⅱ.「共謀罪」の問題点
(1)「行為を取り締まるのではなく、思想を取り締まるものだ」-。戦前の帝国議会である議員が治安維持法についてこんな追及をしたことがある。明治時代に刑法ができたときから、行為を取り締まるのが原則で、例外的に共謀や教唆、未遂なども取り締まることができた。治安維持法はこの原則と例外を逆転させて、もっぱら思想を取り締まった。共謀罪も原則と例外の逆転の点では似ている。
(2)犯罪の準備段階で取り締まる罪は実に六百七十六にものぼる。詐欺や窃盗でも対象になる。道交法違反なども含まれる。では、それらの犯罪の「準備」とは具体的にどういう行為なのだろうか。六百七十六の罪でその定義をするのは、ほとんど困難であろう。むしろ、共謀罪を使って、捜査機関が無謀な捜査をし始めることはないのか。そもそも共謀罪は国際的なマフィアの人身売買や麻薬犯罪、マネーロンダリング(資金洗浄)などをターゲットに国連が採択した。それら重大犯罪には既に日本の法律でも対処することができる。政府は新設を求めるが、もう国内法は整っているのだ。日弁連によれば、国連はいちいちそれらをチェックすることはないという。つまり共謀罪を新設しなくても条約締結は可能なのだ。
(3)政府はむしろ二〇二〇年の東京五輪を念頭にテロ対策強化の看板を掲げている。だが、この論法もおかしい。例えばテロリストが爆弾を用いる場合は、企んだ段階で処罰できる爆発物使用共謀罪が既に存在する。テロは重大犯罪なので、法整備も整っているわけだ。政府は「テロ」と名前を付ければ、理解が得やすいと安易に考えているのではなかろうか。
(4)合意という「心の中」を処罰する共謀罪の本質は極めて危険だ。六百以上もの犯罪の「準備」という容疑をかけるだけで、捜査機関は動きだせる。「デモはテロ」と発言した大物議員がいたが、その発想ならば、容疑をかければ、反政府活動や反原発活動のメンバーのパソコンなどを押収することもありえよう。


 まさしく、「共謀罪」の本質は、「話し合っただけで罪に問われる-。それが共謀罪の本質だ。共謀罪は人権侵害や市民監視を強めるし、思想を抑圧しかねない性質を秘めている」、というものである。
 例えば、東京新聞は、「共謀罪を使って、捜査機関が無謀な捜査をし始めること」、と「共謀罪」の重要な問題点を指摘する。このことは、沖縄の高江・辺野古で日常的に行われている警察や海上保安庁の「姿」をちょっとでも覗いて見れば、容易に理解できるものである。 





by asyagi-df-2014 | 2017-02-22 07:48 | 共謀罪 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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