2017年 02月 09日 ( 3 )

沖縄-辺野古-高江-から-2017年2月9日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 「在沖縄米海兵隊は8日、米軍岩国基地(山口県)に配備された最新鋭ステルス戦闘機F35Bが今週から沖縄周辺での初めての訓練を開始したと発表した。」、と沖縄タイムスは伝える。また、「定期訓練で、今後は沖縄周辺で米軍普天間飛行場や嘉手納基地を拠点に訓練を実施していくとしている。」、とも。
 さらに、米軍嘉手納基地周辺自治体の首長は「騒音悪化など住民の負担増につながるとして外来機の運用は認められないとの姿勢を改めて強調した。」、と。
 このことは、「負担軽減とはまったく違い負担増だ」「周辺の住民の負担が増し、生活にも影響が出る」(沖縄タイムス)、ということでしかない。
 安倍晋三政権の掲げる「沖縄の負担軽減」がいかに欺瞞であるかを示す。
 「外来機は容認できない。騒音被害、事件事故の発生に拍車が掛かるのは目に見えている」、との地元主張の指摘を真摯に受け取らなければならない。


 2017年2月9日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-ゲート前で約250人が抗議行動 辺野古新基地建設 海上、波高く、作業みられず-2017年2月9日 10:49


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブの三つのゲートでは9日午前、計約250人の市民らが集まり抗議行動をしている。8日まで4台程度だったゲート内の機動隊車両が9日は9台に増えており、緊張感が高まっている。午前10時現在、工事に関係するとみられる資機材を載せた車両の基地内への進入は確認されていない。」
②「午前8時、作業員が乗っているとみられる車両3台がゲート内に入った。市民らが進入を阻止しようと立ちはだかったが、機動隊員約20人が市民らを道路の端に排除し、その間に車両を基地内に入れた。市民らは『作業員は中に入れない』『海上作業は中止しろ』などとシュプレヒコールを上げた。」
③「一方、海上は午前10時現在、停泊中の大型クレーン船のクレーンはたたまれたままで、大型コンクリートブロックの投下は行われていない。天候が悪く波も高いため、沖縄防衛局の作業船も確認されていない。海底ボーリング(掘削)調査を実施する大型特殊船『ポセイドン1』は時折移動しているが調査を始めたかは不明。新基地建設に反対する市民らも作業準備が確認されていないことや波が高いことから、海上での抗議行動は行っていない。」


(2)沖縄タイムス-岩国配備のF35、今後も沖縄周辺で訓練へ 嘉手納・普天間を拠点に-2017年2月9日 08:25


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「在沖縄米海兵隊は8日、米軍岩国基地(山口県)に配備された最新鋭ステルス戦闘機F35Bが今週から沖縄周辺での初めての訓練を開始したと発表した。定期訓練で、今後は沖縄周辺で米軍普天間飛行場や嘉手納基地を拠点に訓練を実施していくとしている。運用上、訓練の時間や場所などは明らかにしていない。」
②「沖縄県へは沖縄防衛局を通し、今回の訓練では、緊急時を除き県内の基地を使用することはないとの連絡があったという。」
③「F35BはFA18戦闘攻撃機、AV8ハリアー垂直離着陸機の後継機。米軍は1月末までに米国外で初めて岩国基地へ10機の配備を終え、8月に到着する6機と合わせ、岩国基地には計16機が配備される予定。米軍は今年1月、本紙にF35Bが一時的に普天間飛行場を使用することがあると明らかにしている。また、沖縄防衛局はF35Bの嘉手納基地への飛来をすでに県や基地周辺市町村に報告している。」
④「海兵隊は、県内では嘉手納基地を中心に、普天間や伊江島補助飛行場などの既存施設を使用、周辺の空域や射爆撃場などで訓練するとしている。」
⑤「米軍岩国基地配備のステルス戦闘機F35Bが今週から沖縄周辺で訓練を始めたとの在沖米海兵隊の発表を受け、既に使用が通告されている米軍嘉手納基地周辺自治体の首長は、騒音悪化など住民の負担増につながるとして外来機の運用は認められないとの姿勢を改めて強調した。」
⑥「北谷町と嘉手納町、沖縄市でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の野国昌春北谷町長は『岩国へ配備され間もないのに、地元に相談もなく沖縄での訓練を既成事実化することは許されない』と批判した。『負担軽減とはまったく違い負担増だ』とし、北谷町が9日に予定する防衛省への要請で言及する考えを示した。」
⑦「當山宏嘉手納町長も、『外来機は容認できない。騒音被害、事件事故の発生に拍車が掛かるのは目に見えている』と強調。中部市町村会の要請で官邸に訪ねた菅義偉官房長官には、7日飛来のF22など嘉手納基地での度重なる外来機飛来や訓練について『特殊な事情を抱えていると十分踏まえ考慮してほしい』と伝えたという。今後については『まずは基地の騒音状況を把握したい。少しでも増えるならそれなりの対応をしないといけない』とけん制した。」
⑧「桑江朝千夫沖縄市長は『周辺の住民の負担が増し、生活にも影響が出る』と懸念し、『F35は騒音も大きいと聞いている。沖縄周辺での訓練は控えてもらいたい』と求めた。」


(3)沖縄タイムス-全国町村議長会、基地協議会の設置否決 沖縄側「今後も働き掛ける」-2017年2月9日 08:34


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「全国町村議長会が8日、東京都内で開かれ、沖縄県町村議長会長で九州ブロック会長の徳里直樹嘉手納町議会議長が、全国の米軍基地関係町村議会議長で情報交換や意見交換する協議会の設置を求める動議を提案したが、賛成少数(賛成8、反対37)で否決された。」
②「徳里議長は『否決は残念。ただ沖縄・九州の総意として全国の皆さんに考えを聞いてもらえた点はよかった。基地問題に対する温度差はあるが、これにめげず、設置に向けた働き掛けは今後も続けていきたい』と話した。また日米地位協定の見直しに特化した組織ではなく、米軍基地所在町村の悩みや課題などを聞いてもらう場の必要性を訴えていく考えを示した。」
③「協議会設置の提案は昨年6月に九州ブロックとして全国会に提案。これまで3度の理事会で議論されたが、設置は知事会などほかの地方5団体の取り組みと歩みを一致させるなどの理由で先送りとなっていた」


(4)琉球新報-「それでも基地止める」 娘2人の夫は元米兵 戦争二度と、母へ誓い-2017年2月8日 10:01


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「2人の娘の夫が元米兵で、1人は現在軍属という60代の女性が名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前での抗議行動に那覇市から通い続けている。女性の母親は戦後も苦しみ悩んだ沖縄戦での経験があり『戦争につながる基地には反対』との思いがあるからだ。『基地建設を止める。絶対にあきらめない』と言葉には強い信念がこもる。」
②「女性の母は祖母と戦火の中逃げ惑った。その後祖母は、肺炎で亡くなった。しかし、母は祖母が亡くなっても涙が出なかったことだけは30年間誰にも話せなかったという。『母は自分がおかしな人間だと思ってずっと苦しんでいた』。母の心を苦しめ続けた戦争。二度と繰り返してはならないとの思いが募り、基地反対につながった。」
③「女性はかつて幼い娘たちを連れて基地包囲行動などに足を運んだが、娘2人が米兵と結婚した。女性は強く反対したが『個人と組織は違う』と最終的には許した。しかし2人の娘も子どもが生まれて考えが変わった。『家族の誰かが戦争に行く仕事は嫌』。思いが通じて娘の夫は2人とも退役。1人は県内の基地で軍属として資材搬入などの仕事をしている。」
④「基地内で働く娘の夫が抗議中にゲート前を通ることもある。『【お母さんいたでしょ】と言われ』と苦笑いする。『複雑な事情はあるけど子や孫のために新しい基地は造らせない。私たちの世代が逃げたら若い人に示しがつかないでしょ』と朗らかな笑顔を見せた。」(田吹遥子)


(5)琉球新報-「裁判権及ばず」と却下 嘉手納爆音対米訴訟判決-2017年2月9日 14:12


 琉球新報は、「第3次嘉手納爆音訴訟の一部原告146人が米国に損害賠償と米軍機の飛行差し止めを求めた対米訴訟の判決が9日午後、那覇地裁沖縄支部(藤倉徹也裁判長)で言い渡された。藤倉裁判長は『訴えはわが国の裁判権が及ばない事項に関する訴えであって、いずれも不適法だ』として訴えを却下した。2012年11月の訴訟提起後、米国に訴状は送達されず、一度も口頭弁論が開かれなかった。」、と報じた。
 また、「対米訴訟は10年に施行された『外国等に対するわが国の民事裁判権に関する法律』を根拠に提起された。同法を根拠に米国を提訴した爆音訴訟は全国でも初めて。原告の一部は騒音性難聴などの診断書を提出していた。国に米軍機の夜間・早朝飛行差し止めと損害賠償を求めた第3次爆音訴訟は23日に判決が言い渡される。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-辺野古:海上作業確認されず 知事公室長が現場視察-2017年2月9日 13:35


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では9日午前8時20分ごろ、作業員を乗せたとみられる車両2台が基地内に入ったが、午前中は資材の搬入や海上でのコンクリートブロックの投下作業はなかった。工事用ゲート前では午前8時、新基地建設に反対する市民ら約80人が、時折降る雨や寒風が吹き付ける中、座り込みを始めた。シュワブ沖の海上では、大型作業船2隻が停泊していたが、クレーンはたたまれており、作業の様子は確認できなかった。午前11時には沖縄県の謝花喜一郎知事公室長が瀬嵩の丘から海上を視察。フロートに囲まれた海を見て『工事差し止めに向けて、県もいろいろと研究していく』と述べた。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2017-02-09 16:53 | 沖縄から | Comments(0)

日本の大学などの学術界に、2008年から16年までの9年間で、米軍からの研究助成金が提供される。

 朝日新聞は2017年2月9日、標題について次のように報じた。



(1)日本の大学などの学術界に、2008年から16年までの9年間で少なくとも135件、総額8億8千万円に上る米軍からの研究助成が提供されていることがわかった。助成金は大学本体以外に、関連のNPO、ベンチャー、学会などに流入していた。日本の学術界は戦後、軍事組織からの助成に一線を引いてきたが、米軍からの研究助成が根付きつつある実態が浮かび上がった。
(2)助成金は、米国の陸空海軍がそれぞれ提供する形で、20年ほど前から始まった。対象は基礎研究に限られる。日本政府は関与せず、米軍から直接、資金が提供される。使い道の自由度が高く使いやすい一方、結果的に軍事に活用される可能性がある。
(3)日本の研究者への助成金を記載した米政府の支出データベースを朝日新聞が分析したところ、08年から9年間の助成総額は大学本体が104件約6億8400万円、大学と関連の深いNPO法人が13件1億1200万円。ほかに国の研究機関(7600万円)、学会(1千万円)、大学発ベンチャー(560万円)が続いた。
(4)NPOは、競技会や展示会などを通じた科学振興を目的とした団体などが主。ある大学教授は、代表を務めるNPO法人で助成を受けた理由について「大学に届けると問題になるおそれがあった」と話した。
(5)研究テーマをみると、人工知能やサイバー防衛などのIT分野が目立つ。レーザー技術、高温超伝導などの新素材開発などもある。
(6)東京・六本木を拠点に助成活動を行っている空軍のアジア宇宙航空研究開発事務所(AOARD)によると、助成額は1件あたり年に200万~400万円が標準で、期間は1~3年。助成は米同時多発テロ事件が起きた01年を境に増加している。国内では日本学術会議が過去に2回、軍事研究を行わないとする声明を出した。防衛省が15年度に大学などを対象にした研究費制度を始めたのをきっかけに同会議が対応を議論しているが、軍事組織の資金受け入れに慎重な意見が多い。

 なお、米軍から研究費の助成を受けている主な大学名等について、次のように報告している。


 ◆大阪大/19/3億200万円/レーザーや船体に関する研究
 ◆東京工業大/9/5880万円/人工知能(機械学習)の研究
 ◆物質・材料研究機構/7/7110万円/材料開発に関する研究
 ◆東北大/7/4570万円/素材の解析や評価
 ◆奈良先端科学技術大学院大学/7/3580万円/センサーの開発など
 ◆北陸先端科学技術大学院大学/6/3190万円/ビッグデータ解析
 ◆金沢工業大/6/2180万円/船舶に関する研究
 ◆京都大/4/2070万円/アンテナ用素材の研究
 ※2008~16米会計年度。総額は1ドル=112円で換算、米政府の支出データベースから作成


 米軍再編の流れのなかに、すでに日本の学術界が組み込まれてしまっている。
 もともと、こうした助成金は、「使い道の自由度が高く使いやすい一方、結果的に軍事に活用される可能性がある。」(朝日新聞)ことは当然のことである。
 まさしく、日本は「岐路」に立たされている。




by asyagi-df-2014 | 2017-02-09 12:01 | 米軍再編 | Comments(0)

2017年1月2日の「TOKYO-MXTV」の番組「ニュース女子」。(12)-東京新聞-<「沖縄ヘイト」言説を問う>(3) 作家・活動家 雨宮処凛さん(42)より-

 東京新聞は2017年2月4日、この問題について、「<「沖縄ヘイト」言説を問う>(3) 作家・活動家 雨宮処凛さん」の記事を掲載した。
 雨宮処凛さんは、次のように発言している。


(1)東京MXテレビの番組「ニュース女子」を見て、この国の「底が抜けた」ような気がした。若い女性におじさんが教える図式も気持ち悪かったが、沖縄ヘイト発言をする人たちにとっては、相手を面白おかしくおとしめて留飲を下げることの方が大事で、「真実がどこにあるのか」はどうでも良いように見えた。
(2)生活保護バッシングや貧困バッシングには、言う方にも「自分だってつらいのに」という悲鳴のようなものを感じることもあるが、沖縄をバッシングする人はおそらく自分がつらいわけではない。単に「主張する人」が大嫌いで、ストレス解消のためにたたく。歴史的背景は関係なく「わがまま言ってるヤツがいる」「血祭りにしてしまえ」といった幼稚なものを感じる。
(3)基地問題や米兵による事件など、沖縄には歴史的にずっと本土との不公平、不平等があった。低姿勢で「困ってるんです、助けてください」と言っているうちはみんな優しいが、主張しだした途端にたたかれる。東日本大震災後の一部被災者に対しても同じだった。
(4)あの番組は「主張する人」が大嫌いな人たちによる、公共の電波を使った辛淑玉(シンスゴ)さんの公開処刑のように感じた。沖縄に対して複雑な思いや悪意がある人となら議論になるが、沖縄のことが憎い訳でも関心がある訳でもなく、単に声を上げる人が気に入らない人たちとは議論にならない。一方、バッシングに乗ってしまう一般の人々にはどこか「嫉妬」もあると思う。「こっちは長時間労働で休みも金もなく死にそうなのに、休み取って沖縄行って正義を語れるなんて良い身分だね」というような。
(5)誰かをやり込めたくなるのは、今自分がおとしめられて幸せでないから。格差、貧困が深刻化する中、「頑張っても報われない」など今は誰もが不条理の当事者でもある。しかし、そんな社会が長く続くと、みんな徐々に諦め、そのうち誰も怒らなくなる。そんな人々にとって「声を上げる人」は目障りなのだろう。
(6)でも、そんな人たちにこそ言いたい。「おかしいと思ったら声を上げていいんだよ。賛同して一緒に戦ってくれる人はいる」と。声が集まったら事態が動く、そんな健全な方に世の中が動いたらいいのに。非正規、貧困、不平等。不条理は自分に今も起きているはずだ。身の回りの犠牲のシステムと沖縄がつながる時が、いつか来ると思う。


 雨宮さんの「生活保護バッシングや貧困バッシングには、言う方にも『自分だってつらいのに』という悲鳴のようなものを感じることもあるが、沖縄をバッシングする人はおそらく自分がつらいわけではない。単に『主張する人』が大嫌いで、ストレス解消のためにたたく。歴史的背景は関係なく『わがまま言ってるヤツがいる』『血祭りにしてしまえ』といった幼稚なものを感じる。」、との指摘は恐らく正しいだろう。
 だから、「あなたの植民地主義」の克服などと言われてしまっては、非常に困るわけで、遠い人ごとにしたくなるのだろう。
 雨宮さんは、「基地問題や米兵による事件など、沖縄には歴史的にずっと本土との不公平、不平等があった。低姿勢で『困ってるんです、助けてください』と言っているうちはみんな優しいが、主張しだした途端にたたかれる。東日本大震災後の一部被災者に対しても同じだった。」、と今の日本を映し出してくれる。
 でも、雨宮さんは、最後にこんな風に励ましてくれる。
私も、大きな声でともに唱えよう。


「『おかしいと思ったら声を上げていいんだよ。賛同して一緒に戦ってくれる人はいる』と。声が集まったら事態が動く、そんな健全な方に世の中が動いたらいいのに。非正規、貧困、不平等。不条理は自分に今も起きているはずだ。身の回りの犠牲のシステムと沖縄がつながる時が、いつか来ると思う。」




by asyagi-df-2014 | 2017-02-09 10:16 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
画像一覧