2017年 01月 15日 ( 2 )

沖縄-辺野古-高江-から-2017年1月15日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 大学入試センター試験が実施された沖縄県の琉球大学で、ヘリが飛行して発生したとみられる騒音が測定された。
 琉球新報は、その被害について、「琉大工学部2号館屋上で渡嘉敷健准教授が設置した測定器で単発騒音暴露レベル86・8デシベル(80デシベルは地下鉄の車内、90デシベルは騒々しい工場の中に相当)が観測された。」、と報じた。
 あわせて、琉球新報はこのことについて、「英語の試験で、リスニングの説明をしている時間帯にヘリの音が聞こえた。実際に試験が始まった時には聞こえなかったが、米軍に飛行しないよう要請しており問題だ」、との声を伝えた。
 「これが沖縄の実態だ」、と言い続けるだけでは、もはや駄目なのだ。


 2017年1月15日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-辺野古、新たに「海上フェンス」 抗議船の進入阻止へ防衛省-2017年1月15日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画に伴う同県名護市辺野古の新基地建設計画を巡り、防衛省沖縄防衛局が突起物付きの浮具(フロート)を準備していた件で、防衛局は14日、フロートを海上に並べ、金属製とみられる支柱を新たに取り付けた。海面に突き出た支柱にロープを張る作業も確認された。市民らの抗議船やカヌーが進入するのを防ぐ「海上フェンス」として用いる狙いがあるとみられる。市民らがロープを切断するなどした場合、海上保安庁が器物損壊容疑で立件する可能性もある。フロートに設置された棒は海上に突き出た状態。新基地建設に反対する市民からは危険性を指摘する声も上がっており、工事を強硬に進めようとする政府の姿勢に批判が集まりそうだ。」
②「突起物の付いた新たなフロートの用途について、防衛局は12日、琉球新報の取材に対し『臨時制限区域の境界を明示すると共に作業の安全確保に万全を期すためのフロートであることには変わりない』と回答。『海上フェンス』として用いることなど詳細については明らかにしていない。」
③「板と棒が付いた突起物は海上には見えないため、海中側で重りになっているとみられる。海面に突き出た支柱には、海面と水平にロープを通せる穴が三つ付いている。沖縄防衛局は14日午後3時すぎまでに、突起物の付いた新たなフロート(長さ約100メートル)3本を海上に引き出し、海中に沈めている大型コンクリートブロックにワイヤで固定した。支柱はフロート約3個ごとに立てられた。砂浜には突起物の付いたフロートが多く残っており、トラックで追加搬入されるのも確認された。15日以降も『海上フェンス』の取り付け作業が続くとみられる。」
④「市民らは14日、抗議船3隻、ゴムボート1艇、カヌー11艇で抗議を行ったが、抗議船1隻が海上保安庁に一時拘束された。一方、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前付近では午前7時から、新基地建設に反対する市民らが座り込んだ。参加人数は最大で約90人。」


(2)琉球新報-センター試験中、琉球大でヘリらしき騒音-2017年1月15日 09:59


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「大学入試センター試験が実施された14日、試験時間中の午後5時25分に西原町の琉球大学でヘリが飛行して発生したとみられる騒音が測定された。ヘリの所属、機体は不明だが、SNS(会員制交流サイト)では『オスプレイの騒音がうるさくて迷惑だった』との書き込みもあった。」
②「琉大工学部2号館屋上で渡嘉敷健准教授が設置した測定器で単発騒音暴露レベル86・8デシベル(80デシベルは地下鉄の車内、90デシベルは騒々しい工場の中に相当)が観測された。渡嘉敷准教授は「英語の試験で、リスニングの説明をしている時間帯にヘリの音が聞こえた。実際に試験が始まった時には聞こえなかったが、米軍に飛行しないよう要請しており問題だ」と指摘した。」
①「県内大学は沖縄防衛局などに対し試験時間中の米軍機、自衛隊機の飛行自粛を要請していた。14日午後、本島中部では米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが飛行するのが確認されていた。」


(3)沖縄タイムス-平和市民連絡会が翁長知事を提訴 高江工事警備、支出の違法訴える-2017年1月14日 05:00


 沖縄タイムスは、「東村高江周辺のヘリパッド建設で、警備のために県外から派遣された警察官のために県が燃料費や車両修繕費を支出したのは違法などとして、沖縄平和市民連絡会の市民15人は12日、県警に約860万円を請求・賠償するよう翁長雄志知事に求める住民訴訟を那覇地裁に起こした。連絡会の北上田毅さんは『抗議活動を違法に弾圧した活動への支出で、許されない』と指摘。県警側は『訴状が届いていないのでコメントを差し控えたい』とした。』、と報じた。
 また、「訴状などによると昨年7月、県公安委員会の要請で、東京や神奈川など県外6都府県の警察官約500人が高江の警備に当たった。県警本部に情報公開請求した市民側は、県の経費負担は同7~9月で計約860万円と主張。警備が終了するまでに県が負担した費用はさらに多いだろうと指摘している。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2017-01-15 16:26 | 沖縄から | Comments(0)

安倍内閣総理大臣の2017年年頭所感を読んでみる。

 内閣総理大臣の年頭所感を批判するために、まとめたことは過去にはあった。
 最近は、安倍晋三の表現そのものを読むことがきつくなってしまったので、ずっと取りあげなかったのだが、沖縄タイムスが木村草太さん(以下、木村とする)、日刊ゲンダイが室井佑月さん(以下、室井とする)の文章を載せてくれたので、この両者の文章とあわせてこの年頭所感を読んでみた。
 まず、安倍晋三年頭所感で、気になったのは、次の文章表現のところである。


Ⅰ.「戦後、見渡す限りの焼け野原の中から、我が国は見事に復興を遂げました。」
Ⅱ.「如何にして『希望の光』を彼らに与えることができるか」
Ⅲ.「厳しさを増す安全保障環境」
Ⅳ.「一億総活躍社会を創り上げ、日本経済の新たな成長軌道」
Ⅴ.「積極的平和主義の旗をさらに高く掲げ」
Ⅵ.「日本を、世界の真ん中で輝かせる」


 恐らく、この六つの内容が表現するものについて、きちんと反論していくのが、2017に必要とされることになる。
 ここでは、気になる文章表現を並べてみてみて、大きな疑問符がつくものについて、少しだけ書くことにする。
ⅠとⅡについては、焼け野原の光景は本来侵略者の反省として語られなければならないはずなのに、全く安倍晋三の視野には侵略された側のことがはいっていない。もちろん、「希望の光」とは、自分たちのものだけではないはずなのにだ。
 だから、Ⅵは、独りよがりの姿勢が際立って見える。その結果は、誰からも信用されない事態を招くしかない。
 Ⅲについても、現在の環境をもたらしたのは、何が原因だったのかの検証が全くなされていないため、復古主義的な手法に頼るだけで、未来を築くことができない。これは、Ⅳについても同様である。
 Ⅴについては、意味不明、定義未定の言葉を使用するポピュリズムの典型である。


 さて、木村と室井の文章に触れる。
 最初に、 木村は、「木村草太の憲法の新手(47)首相年頭所感を考える」(沖縄タイムス:2017年1月8日)で、「この年頭所感は憲法改正に意欲を示したもの、と見る向きもある。そこで、憲法改正についてどのように考えるべきか、改めて検討したい。」、とこの年頭所感を憲法改正に係わって切り取っている。
 木村は、憲法について、「憲法は、国家権力によるさまざまな失敗の歴史を反省し、同じ過ちを繰り返さないようにするためのチェックリストだ。」、と規定したうえで。次のようにこの年頭所感を読んでいる。


「憲法を創るときには、現に生じた国家の失敗を分析した上で、『より良い解決を導くにはどうしたらいいか』と徹底的に考えられている。だからこそ私たちは、国家が何らかの失敗をしていると感じた時、憲法の条文を読み、先人たちが憲法に託した希望に学ぼうとする。そういう意味では、安倍首相が、希望というキーワードを示したことは正しい。ちなみに、私も昨年、『憲法という希望』という著作を出版した。憲法に高い関心を示す安倍首相が一読した可能性に期待したいところだ。しかし、ちまたにあふれる改憲論議の中身は、希望からは程遠く、あまりに軽々しい。」


 木村は、このことに続けて、巷に溢れている憲法改正論議の軽薄さについて、次のように指摘する。


(1)「自衛隊は今の憲法ではどう考えても違憲だ。国を守れないのは不合理だから改憲しよう」との議論をしばしば見かける。しかし、自衛隊合憲説は、頭ごなしに否定できるほど不合理な見解ではない。歴代政府はもちろん、ほとんどの政党も、合憲説を採っている。世論調査を見ても、自衛隊を違憲と評価する国民は少ない。だいたい、本気で自衛隊違憲説をとるなら、改憲が実現するまで、自衛隊は解散しなくてはならなくなるが、そこまで覚悟した提案なのだろうか。
(2)「憲法に新しい権利を書き込もう」と言う人もいる。しかし、環境権や犯罪被害者の権利、教育無償の権利を実現するには、通常の法律を作れば足りる。本気で実現したいなら、わざわざ手間のかかる改憲ではなく、法律を制定すべきだろう。


 木村は、最後にこう結論づける。日本国憲法に込められた「希望」について、まずは知るべきだ」、と。


(1)そもそも自民党も、改憲に本気なのか疑わしい。
(2)自民党改憲草案の特徴は、国民の義務を大きく増やす点にある。しかし、自分たちの義務を増やしてほしいと考える国民などそうそういないから、支持が集まるはずもない。本気で改憲を目指すなら、国民が何を求めているのか、もっと真剣に考えるべきだ。
(3)今必要なのは、もう一度、憲法を読み返し、そこに込められた「希望」を思い起こすことではないか。先人たちが、日本国憲法にどんな希望を託したのか。それを知り、それを超える理想像を描くことができたときにはじめて、私たちはより希望にあふれた憲法を手にできるだろう。


 次に、室井は、「新年から新聞を広げると、こればかり。まるでCMじゃ。安倍さんはこの国の首相だから、当たり前なのかもしれないけれど、もうマスコミは安倍政権のスローガンだけ取り上げるのを止めにしてくれないか? 言いっ放しにさせず、その後の後追い記事はもちろん、疑問や批判を挟まないなら、報道じゃなく広告だよ。安倍さんの年頭所感を載せるなら、アンダーラインを引いて、どの部分が嘘くさいか示すぐらいしろ。いっぱい突っ込みどころがあったじゃん。」、と「室井佑月の『嗚呼、仰ってますが。』突っ込みどころだらけだった安倍首相の年頭所感」(2017年1月5日)で切れ味鋭く斬ってみせる。
 また、次のように批判する。


(1)たとえば、冒頭の発言にアンダーラインを引いて、〈安倍氏のいう積極的平和主義とは、この国を守るための自衛隊が、この国とは関係ない国の争いに駆り出されることになること〉とか書かなきゃね。
(2)「女性も男性も、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、一度失敗を経験した人も、誰もが、その能力を発揮できる一億総活躍社会を創り上げ、日本経済の新たな成長軌道を描く」 「子どもたちの誰もが、家庭の事情に関わらず、未来に希望を持ち、それぞれの夢に向かって頑張ることができる。そういう日本を創り上げてまいります」ってとこにもアンダーライン入れなきゃだ。〈非正規労働者は増え、社会保障費は削られまくり、6人に1人の子供が貧困となった。でも、防衛費だけは奮発して、5兆円越え〉とかさ。
(3)「私たちの未来は、他人から与えられるものではありません。私たち日本人が、自らの手で、自らの未来を切り拓いていく。その気概が、今こそ、求められています」といっている。結局、最後は冷たく国民の自己責任論を持ち出すのですね。


 確かに、安倍晋三の年頭所感である。


 以下、安倍晋三内閣総理大臣年頭所感及び沖縄タイムス、日刊ゲンダイの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2017-01-15 10:58 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

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by あしゃぎの人
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