2016年 12月 08日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年12月8日

 米軍は、12月6日に続き7日の夜も、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの物資のつり下げ訓練を約3時間にわたって実施した。しかも、防衛局や沖縄県が6日に抗議したにも関わらず。
 城原区長の「危険な訓練を民間地上空でしないよう抗議したのに、無視する形で繰り返すのは、ばかにしている」との憤りが、すべてを物語る。
また、沖縄県副知事の「こういうことが起こると(東村)高江でも起こるのではと危惧が出て、基地負担(軽減)にはつながっていないとなる。何度も起きると沖縄は戦場か、植民地かとなる」は、このことがすでに当たり前のことになってしまっている沖縄の現状を、慎重に配慮した発言したものでしかない。
 さらに、伊江島では、「米兵、降下訓練中にフェンス外の畑に落下」。


 2016年12月8日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-連日つり下げ訓練 オスプレイ 、宜野座民間地で 米軍、抗議を無視-2016年12月8日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「宜野座村城原区の民間地上空で7日夜、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが物資のつり下げ訓練を約3時間にわたって実施した。6日も訓練したことから、中嶋浩一郎沖縄防衛局長が同日夜、在沖米海兵隊訓練作戦部(G3)のテイラー大佐を直接訪問し抗議したばかり。7日午後には安慶田光男副知事が県庁に中嶋局長を呼び出し、抗議した。」
②「一方、中嶋局長とテイラー大佐が面談した際、つり下げ飛行の経路について米側が『提供施設内だ』と反論していたことも分かった。6日は沖縄防衛局職員らも飛行地点が提供施設外と確認しており、米側と認識が食い違っている。」
③「県や防衛局の抗議を受けながらも米軍が連日、民間地上空でつり下げ訓練を行ったことで県民の反発は強まりそうだ。當眞淳宜野座村長は8日、沖縄防衛局を訪ね、民間地上空の飛行訓練の自粛などを求める。」
④「沖縄防衛局は7日夜、現地で訓練を確認し、『飛行ルートが施設外の上空を飛行しているかまでは特定できなかったが、6日夜よりも民間地から離れた場所を飛行していた』と説明。その上で『地域住民に不安を与えることのないよう求めていく』とした。付近住民によると、訓練は7日午後6時20分ごろから午後9時20分ごろまで続いた。前日とは違い民家の上空を飛行しなかったものの、城原区近くの米軍ヘリ着陸帯通称『ファルコン』に近い畑や道路、空き家などがある民間地の上空を旋回したという。」
⑤「崎浜秀正城原区長は『危険な訓練を民間地上空でしないよう抗議したのに、無視する形で繰り返すのは、ばかにしている』と憤った。」


(2)琉球新報-県が防衛局に抗議 オスプレイつり下げ訓練 副知事「高江でも」と危惧-2016年12月7日 17:59


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「宜野座村城原区上空での米海兵隊輸送機MV22オスプレイによるつり下げ訓練を受けて安慶田光男副知事は7日夕、県庁に中嶋浩一郎沖縄防衛局長らを呼び、抗議した。安慶田副知事は、米軍北部訓練場内で建設中のヘリパッドにも言及し『こういうことが起こると(東村)高江でも起こるのではと危惧が出て、基地負担(軽減)にはつながっていないとなる。何度も起きると沖縄は戦場か、植民地かとなる』と述べ、強く再発防止を求めた。」
②「中嶋局長は6日の在沖米海兵隊訓練作戦部(G3)への抗議に加え、7日はマラベット米海兵隊太平洋基地司令官にも抗議したと説明した。『今夏に騒音がひどいと苦情があり、申し入れしてしばらくは(飛行は)なかった。(今回は)見えるところを飛んだということで抗議した』と述べた。」
③「安慶田副知事が『ルートを変えることも含めて考えないといけない』と指摘したのに対し、中嶋局長は『なので、今回強く言ったということを理解いただきたい』と答えた。外務省沖縄事務所の山田俊司首席所員も同席した。」


(3)琉球新報-拝啓米大統領「高江中止の英断を」 識者ら100人超が書簡-2016年12月8日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場の過半返還に伴うヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、国会議員や学者、文化人、市民団体など27団体100人以上が7日、オバマ米大統領宛てに環境負荷や民意を無視して強行される工事の中止を求める緊急公開書簡を提出した。書簡では『高江には時間が残されていない。誇りある仕事の締めくくりに一刻も早い栄誉ある決断を願う』などと工事の即時中止を訴えた。」
②「7日現在、書簡の賛同者には映画監督の高畑勲さん、同志社大学大学院教授の浜矩子さん、ノンフィクション作家の鎌田慧さん、社会学者の上野千鶴子さんらが名を連ねている。」
③「書簡提出を発案した前内灘町議の水口裕子さん(68)=石川県=が同日、東京都内の日本外国特派員協会で会見を開き発表した。内灘町は1950年代の日本本土で米軍基地建設反対運動の先駆けとなった『内灘闘争』が起き、米軍の砲弾試射場の撤収につながった。闘争を語り継ぐ活動をしている水口さんは『基地反対運動は広がり沖縄に基地が集中した。ショックだった』と書簡を送ろうと考えた理由を明かした。書簡では日本政府がヘリパッド完成を急いでおり、環境保全の配慮に欠け『建設に反対する市民を排除する行為がより暴力的になっている』と指摘。ノーベル平和賞を受けたオバマ氏に『日本政府の理解が得られない今、高江を救えるのは大統領のあなたなのではないか』と投げ掛けた。」
④「会見には国際環境NGO『FoE Japan』の満田夏花理事、やんばるの森に生息する動植物などを調査する宮城秋乃さんが同席した。」


(4)沖縄タイムス-米兵、降下訓練中にフェンス外の畑に落下 沖縄・伊江島-2016年12月8日 07:44


 沖縄タイムスは、「伊江村によると7日、米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中の米兵2人が、フェンス外に落下した。落下場所は米軍の提供区域内で、フェンスから10~15メートルの場所にある、ラッキョウとサトウキビ畑。作物の一部に被害は出たが、人的被害はなかったという。住民が同日、米兵8人が同訓練を計3回実施しているのを確認した。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-【深掘り】米海兵隊のつり下げ訓練で防衛局、深夜のおわび 住民反感抑える狙いか-2016年12月8日 08:28


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米海兵隊オスプレイによる宜野座村城原区でのつり下げ訓練を受け、沖縄防衛局は異例の深夜の『おわび行脚』で火消しを急いだ。防衛省関係者は『危険な訓練を中止させるためだ』と説明する。一方、住民に広がる反オスプレイ感情を抑えたい狙いも見え隠れする。県幹部は『米軍は自分の国でも同じ訓練をするのか』と不信感を強めている。『常軌を逸している。米兵の目に県民は人間として映っていないのではないか』。県幹部は、まくし立てるように米軍を批判した。」
②「つり下げ訓練が明らかになった6日夜、中嶋浩一郎局長は謝花喜一郎知事公室長に電話を入れ謝罪した。謝花氏は事態の重大性を伝え、早急な対応を求めた。午後10時40分、中嶋局長は宜野座村を訪問、當眞淳村長に謝罪し、その足で米軍を訪れ、抗議した。異例の対応に、県幹部は『防衛局も危機感を感じたのだろう』とみる。」
③「今回の訓練に関し、防衛省内でも強い批判が起きている。関係者の一人は『航空機が何かをつり下げている場合、その下に入らせないのは鉄則だ』と指摘する。実際、ヘリパッド建設のために民間ヘリで資機材を搬入する際も、抗議行動をする市民らの上を飛ばないよう配慮しているとする。今回、米軍が飛行した泉忠信さん宅では今年の夏、騒音がひどかったため防衛局が米軍に飛行ルートの変更を申し入れ、10月には自宅脇の畑に夜間でもパイロットが集落の位置を識別できる『航空標識灯』を設置した。だが、日本側の要望を全く無視した運用が実施されていることが明らかになった。関係者は『訓練は施設内でやるべきだ。米軍は何を考えているんだ』と批判を強める。」
④「一方、防衛局の異例の対応には住民の反発を抑えたい狙いも垣間見える。米軍北部訓練場の部分返還の条件となっているヘリパッド建設に対し、翁長雄志知事は『容認できない』との立場だ。戦後最大面積の返還を負担軽減の目玉としてアピールしたい国にとり、国頭、東両村が早期返還を求めていることが『大きな後ろ盾』(防衛省関係者)となっている。その両村と高江区は、国に対し米軍に集落の上を飛行させないよう求めている。今回の訓練は『国頭、東両村に悪い印象しか与えない』と苦々しくみる。政府関係者は、防衛局は住民のオスプレイへの不安や米軍運用への不満を払拭(ふっしょく)するために、早期の火消しに走ったと解説する。『ようやく、2村にも事実上容認してもらった。寝た子を起こす必要はない』。防衛省幹部は、こう強調した。」


(6)琉球新報-つり下げ訓練自粛を 當眞宜野座村長が要請-2016年12月8日 11:19


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「宜野座村城原区の民間地上空で、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが6、7の両日物資のつり下げ訓練を実施した問題で、8日午前9時半、當眞淳宜野座村長が沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、つり下げ訓練をしないよう求めた。要請は約15分、非公開で実施された。要請後、當眞村長は『つり下げ訓練を行わないように求め、民間地に近いヘリパッドはできれば使用しないよう求めた』と語った。『一時期は訓練が控えられている傾向もあったが、また繰り返されている』として米軍に対し、継続して伝えるよう求めた。中嶋局長からは謝罪があり、米軍にも伝え、対応したなどと答えたという。」
②「當眞村長は『訓練がいつまで続くのか分からないことも不安だ。大規模な訓練がある時は通知してほしい』とも求めた。中嶋局長から『ハードルが高いかもしれない』との返答があったという。」


(7)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>東村高江 トラック60台が訓練場に入る-2016年12月8日 13:09


 沖縄タイムスは、「東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設に反対する市民ら約50人が8日午前、米軍北部訓練場のN1ゲート前で座り込んだ。同ゲートには資材を積んだトラック約60台が入るのが確認された。市民らは『高江を殺すな』『工事を止めろ』と訴えた。市民らによると、資材を積んだトラックの搬入は午前9時15分ごろから始まり、午後11時半ごろまでに計60台がゲート内に入ったという。」、と報じた。


 以下、琉球新報、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-12-08 17:57 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄県警の不当弾圧に強く抗議。(2)

 名護市辺野古への新基地建設に対する抗議行動への不当弾圧について、琉球新報は2016年11月30日、「(抗議運動の拠点捜索・識者の見方)抵抗の原因、国にある 永吉盛元氏(沖縄人権協会事務局長)」、との記事を掲載した。
 永吉盛元氏は、次のように語った。


(1)デモ、抗議行動を行うことは認められているが、権力側にはそれを忌み嫌う傾向があり、また今回は運動自体をつぶそうという意図も感じさせる。
(2)米施政下の沖縄でも激しい運動が展開されたが、米側には民主主義を尊重する姿勢があった。現在の日本にはそういう意識が低い。
(3)本来、激しい運動は国民の意思の正直な表れだと捉えなければならない。国民が考えを突き付けているわけだ。国民にはそれだけ強い権利がある。ましてや沖縄の運動は厳しい基地問題に向き合い、圧倒的な力を持つ政府に対峙(たいじ)している。
(4)現場で行われているのは、破壊や暴行を目的とした行動ではない。目的は激しい抵抗だ。武器や凶器を用いない抵抗だ。権力側は厳密に法を適用し、犯罪行為があったと言い、国民の側にも「運動する市民の方も悪い」という考えが広がることもあるだろう。ただ、それは危険だ。抵抗を引き起こしたのは国に理由がある。国民、県民は厳しく批判的な目で見なければならない。


 以下、琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-12-08 08:30 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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