2016年 11月 13日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年11月13日

 「今年4月に東村内の全小中学校(3校)の児童生徒らを対象にアンケートを実施。学校で遊んでいる時や授業で飛行機やヘリコプターの騒音が気になったことがあると回答した児童生徒は77%に上っていた。」(琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授)
 こんな状況が許されていいはずはない。
 日本の教育条件整備を命題にしている組織、研究団体は、声を挙げないのか。


 2016年11月13日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-睡眠不足で児童欠席 オスプレイ騒音被害拡大-2016年11月12日 10:40


 琉球新報は、「東村高江で、既に運用が始まっている『N4地区』のヘリパッドでは、今年8月ごろまでオスプレイが午後10時以降も離着陸訓練を繰り返しているのが確認されていた。村教育委員会への報告によると、地元の小中学校では夜間の騒音の影響で眠れずに睡眠不足の児童らが欠席する事例も出ていた。」、と報じた。
 また、「沖縄防衛局の測定データによると、『N4地区』周辺で、6月の夜間(午後7時~翌午前7時)の騒音発生回数が2014年度の月平均と比較し約24倍に上っていた。」、と報じた。
 さらに、「琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授は、今年4月に東村内の全小中学校(3校)の児童生徒らを対象にアンケートを実施。学校で遊んでいる時や授業で飛行機やヘリコプターの騒音が気になったことがあると回答した児童生徒は77%に上っていた。」、と伝えた。


(2)琉球新報-米軍ヘリパッド工事着々 沖縄・北部訓練場、訓練道も-2016年11月13日 06:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「沖縄県の東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、今回新たに建設される4カ所のうち、一番遠くに位置する『G地区』の建設作業の様子が分かった。樹木の伐採は終了し、一部砂利も敷かれていた。さらに宇嘉川の河口につながる訓練道の工事も進んでいる。」
②「ヘリパッドの造成地が平たんではない『H地区』のヘリパッドに比べ、位置は遠いが作業は早いペースで進んでいるとみられる。」
③「さらに沖縄防衛局が宇嘉川から『G地区』のヘリパッドにつながる訓練道の整備のため、14、15の両日、民間ヘリで資機材を空輸することを受けて、宇嘉川周辺の土地改良区の農道に少なくても7台の警察車両が駐車しているのが確認できた。周辺には数十人の機動隊員も確認されており、市民らの抗議行動を警戒しているとみられる。一方、『N地区』の二つのヘリパッドのうち、奥に位置するヘリパッドは、砂利の上に敷いた緑色のマットの上に土がかぶせられている状態で、その上に芝を植える最終段階にまで来ているとみられる。『H地区』は土地を平たんにする作業が進められている。」


(3)沖縄タイムス-高江ヘリパッド差し止め訴訟:住民側、仮処分に期待-2016年11月13日 16:58


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「米軍北部訓練場で進むヘリパッド建設工事に反対する東村高江の住民が起こした、『高江ヘリパッド差し止め訴訟』。10日に第1回口頭弁論が開かれ、住民側と国側が主張をぶつけ合った。だが、7月から本格的に始まった工事は12月にも終わる予定で、判決が間に合わない可能性が高い。住民側は、判決前に一時的な決定が下る仮処分に工事差し止めの望みを託す。」
②「『双方、仮処分に全力を注いでほしい』。10月20日、住民側が工事禁止を申し立てた仮処分の第1回審尋で、那覇地裁の森鍵一裁判長が双方に呼び掛けた。国側には『騒音測定のデータがあれば、速やかに出してほしい』と求めている。森鍵裁判長は24日の第3回審尋で、国側の反論を聞き、追加の主張がなければ結審したい考えを示した。住民側の小口幸人弁護士は『裁判所も、完成前に仮処分の結論を出す必要があると感じている』と読む。」
③「政府は、現在建設を進めている四つのヘリパッドを12月中に完成させ、北部訓練場の年内返還を実現させる構えだ。防衛省関係者によると、7月に着手したN1地区2カ所はほぼ完成し、G、H地区も円形に木々の伐採は終わり、工事は最終段階を迎えているという。」
④「横田達弁護士は『抑止力や軍事戦略と関係なく、騒音で高江住民の人権が侵害されているかが訴訟の焦点。侵害が認定されれば、工事は止まる』と指摘する。仮処分で一時差し止めが認められなければ、工事を止める法的手段はなくなり、ヘリパッドは完成する。それだけに原告が仮処分にかける期待は大きい。原告の屋良洋子さん(64)は『ここで諦めてしまったら終わり。現場に駆けつけ声を上げてくれる人もたくさんいる』と前を向く。石原理絵さん(52)は『オスプレイが飛び交う下で暮らしはどうなるのか。こちらの訴えをちゃんと受け止めて判断することを信じたい』と裁判官に訴えた。横田弁護士は冷静に語った。『裁判官は騒音被害の実態に興味を示しており、勝機は十分ある。あとは、国の反論を待つだけだ』」


(4)琉球新報-機動隊発言に抗議 宜野座村議会が全会一致-2016年11月13日 10:30


 琉球新報は、「宜野座村議会(小渡久和議長)は11日の臨時会で、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設を巡り、建設に反対して抗議する市民らに大阪府警の機動隊員が差別的な発言をしたことを受けて、発言に抗議する意見書を全会一致で可決した。同様の意見書は県議会、金武町議会で可決されているが、全会一致は宜野座村が初めて。宛先は、機動隊員の発言に対して「差別かどうか判断する立場にない」との認識を示している沖縄担当相をはじめ、警察庁長官、国家公安委員長、県警本部長、県公安委員長。」、と報じた。
 また、「意見書では機動隊員の『土人』『シナ人』発言に触れた上で『侮辱的発言は差別意識から発せられたと指摘せざるを得ない』と指摘し『別発言に厳重に抗議し、県民への謝罪を強く求める』と強調した。」、と伝えた。


(5)琉球新報-着陸帯工事で県道通行制限 「座り込み危険」→実態は搬入車増 県警の説明矛盾-2016年11月13日 11:23


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の工事現場付近で、警察が一般車両の通行を長時間制限している。7日、平和学習のため沖縄を訪れた観光バスも足止めされた。これまで抗議行動に参加したことのある人は、仕事や私用で県道70号を通ろうとしてもダンプカーの搬入が終わるまで通行は認められない。地元住民からは『観光に悪影響だ』との声の他、通行できる車両を選ぶ警察の行為について『恣意(しい)的で、不条理だ』との声も上がる。」
②「『もう沖縄に来ないでおこうか』。3日、県道70号を自転車で走行していた県外からの夫婦は困惑した表情を浮かべた。12~13日に開かれる自転車の祭典『ツール・ド・おきなわ』を前に、やんばるのコースを下見していた時だった。ダンプカーの搬入時、県道70号の通行を制限された。『辺戸岬に行きたいだけなのに…』。バイクを運転していた男性は、メインゲート前で車両が立ち往生している様子を見て引き返した。」
③「平和学習の観光バスも7日、35分にわたって足止めされた。県警は『大型バスの通行は物理的に困難だった』と答えたが、バスでガイドを務めた川満彰さんは『うそだ。大型のダンプカーや他の車両は通って行った』と指摘した。県内では71年前の悲惨な沖縄戦から現在に続く基地問題を学ぼうとするツアーや修学旅行は多い。各地で平和ガイドを務める川満さんは『われわれは座り込みではなく学習のために現場を訪れた。沖縄の歴史や現状を学びに来る人を通さないのは不条理ではないか』と憤った。」
④「県警は、ダンプカーの搬入時に県道70号を通行させる車両を選んでいる。『危険かつ違法な抗議行動を行うという蓋然(がいぜん)性が高いこともあり、これまで(抗議)行為を行った車と行うであろう車は止めないといけない』と“予防措置”であることを強調する。報道機関に対し『刻一刻と変化する現場に対応して、各種法令に基づき必要な措置を講じている』と回答するが、足止めされた一般車両の運転手に対しては明確な法的根拠を示していない。県警は一般車両の通行を制限したことについて『N1ゲート付近で抗議参加者が座り込み、通行が困難な状況があった。危険かつ違法な状態を解消するまで車両を一時止め置いてもらって、交通の回復を待ってもらっていた』」としている。だが、ダンプカーが搬入される際、N1地区ゲート前は機動隊によって県道に座り込む行為を阻止されており、説明に矛盾が生じている。機動隊が警備している間、ダンプカーは支障なくメインゲートとN1地区ゲートを何度も往復しており、抗議行動ではなく、搬入に時間がかかることが一般車両が止められる主な原因だ。」
⑤「ダンプカーの搬入回数が増えていることで、車両が止められる時間も長くなっている。着工当初、12台のダンプカーの搬入は30分程度で終わっていた。約70台が搬入された日、搬入に要する時間は3時間にわたり、抗議行動に一度も参加したことのない人でも、30~40分待たされた。ヘリパッド工事に反対する60代の男性は『一気に砂利を搬入しようとするから時間がかかるんだろう。台数を減らすとか単純なことができないのか』と不満げに言った。」
⑥「一般県民や観光客よりも、新たな米軍施設建設のための工事車両の通行が優先される状況が続いている。」


 以下、琉球新報及び沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-11-13 19:57 | 沖縄から | Comments(0)

「土人」「シナ人」発言を考える。(21)

 大阪府警の機動隊員による「土人」「シナ人」発言を考える。
 「差別する側の意識が変わらないと問題は解決しない」、と識者は評する。
 つまり、差別する側の植民者の自覚がなされるのかどうかだ。
 人種差別撤廃条約に違反する問題なのだ。


 沖縄タイムスは2016年10月27日、-「日本にとって沖縄とは何か 津嘉山正種さん【インタビュー「土人」発言・7】」、インタビュー記事を掲載した。
津嘉山正種さんは、次のようにインタビューに答えた。


(1)本土の人間が心の奥底に持っている、沖縄への差別意識を感じた。ふだんは隠しているが、何かの折に飛び出す。
(2)この差別意識と、沖縄から米軍基地がなくならない問題は通底する。
(3)沖縄の声を聞くと言いながら馬耳東風で、自分たちのシナリオ通りに事を進める国にとって、沖縄人は「土人」であり、日本国民ではない。植民地の住民であり、生命と財産を守るべき存在ではないのだ。そうでなければ70年以上も、沖縄にこれだけの米軍基地を押し付け続けることはできない。
(4)本土では、沖縄で起こっていることは対岸の火事でしかない。特に東京では政治が遠い。
(5)沖縄人はいつまで、日本人の犠牲になり続けなければならないのか。こんな状態が続くなら、沖縄は独立したほうがいい。日本国民をやめ、琉球国民に戻るのだ。
(6)今回のニュースを聞いたとき、真っ先に思い浮かべたのは、沖縄人が“展示”された人類館事件だ。沖縄出身者の俳優として、演劇「人類館」のような、差別を描いた作品にずっと関わっていきたいと思う。


 さて、「本土の人間が心の奥底に持っている、沖縄への差別意識を感じた。ふだんは隠しているが、何かの折に飛び出す。」との声が、「この差別意識と、沖縄から米軍基地がなくならない問題は通底する。」、とたどり着くことにどのように答えることができるのか。


 以下、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-11-13 09:30 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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