2016年 10月 20日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年10月20日

「沖縄の人への“魂の殺人”だ」
「土人」発言の意味を、まさしく言い当てている。
ただ、「土人」「シナ人」、と今沖縄で興ったことは、日本という国の「壊れ」を示すものではないのか。
「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」、と大阪府知事が平気で言ってのけてしまうのが実態なのである。


 2016年10月20日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報次のように表した。


(1)琉球新報-別の機動隊員は「シナ人」と暴言 北部訓練場、抗議市民に-2016年10月20日 07:30


 琉球新報は、機動隊員による「黙れ、こら、シナ人」暴言について、次のように報じた。


①「米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の建設を巡り、大阪府警の機動隊員が『黙れ、こら、シナ人』と暴言を吐いていたことが19日分かった。読者提供の動画などで本紙記者が確認した。県警は19日午後、『差別用語としてとられかねない不適切な言葉だ』との見解を示し、謝罪した。」
②「『シナ人』」と発言したのは、『土人』と発言した機動隊員とは別だが、同じ大阪府警の機動隊に所属する20代の隊員。県警によると、18日午前9時ごろから米軍北部訓練場のN1ゲート付近で、政治団体と抗議活動参加者が口論したりもみ合うなどのトラブルがあった。その際、政治団体関係者から抗議参加者に対し『帰れ、シナ人』などと同様な罵声があったとし、『右翼関係者らの言動に影響された面は否めないが、いずれにしろ不適切な発言だ』とした。県警の聞き取り調査などに対し、機動隊員は事実関係を認めている。抗議参加者と政治団体とのもみ合いに大阪府警の機動隊十数人が間に入った際に、一人の抗議参加者に対して発言した。隊員は聞き取りに対し『興奮して思わず言ってしまった。差別的な認識はなかった』と釈明しているという。隊員は19日から警備現場を離れたというが、処分については『大阪府警が判断する』としている。」
①「辞書によると、『シナ』とは『外国人の中国に対する古い呼び名』としている。元々、外国人が中国を指して使う言葉として古くから使われていたが、戦後は侮蔑語として認識され、現在では使われていない。一方で、東シナ海など一部の言葉に残っている。」


(2)琉球新報-翁長知事「言語道断」 「土人」発言、機動隊撤収にも言及-2016年10月20日 07:30


 琉球新報は、「大阪府警機動隊員による抗議市民への『土人』発言を受け翁長雄志知事は19日、県庁で会見し『未開の地域住民を侮蔑(ぶべつ)する意味を含み、一県民としても、県知事としても言語道断で到底許されるものではなく、強い憤りを感じている』と強く批判した。その上で他都府県警から派遣の機動隊員について『引き取ってもらいたいという気持ちはある』と述べ、県外機動隊の撤収を求める意向を初めて示した。」
 また、「差別的発言が出たことについては『十分に指導が行き届いていないと言わざるを得ない』と述べ、20日にも池田克史県警本部長に抗議し、適切な管理を求めることも明らかにした。金城棟啓県公安委員長にも見解を確認する。」、「2013年のオスプレイ配備撤回などを求めた東京要請行動で受けたヘイトスピーチにも関連し、今回の発言が構造的差別に根付いたものかとの問いには『「そういう流れの中で発言も容易に出てくる。その言葉遣いも死語になったかと思ったが、出てくること自体が大変憂慮される』と述べた。」、と報じた。


(3)琉球新報-「土人」発言、沖縄県警が謝罪 「事実」「極めて遺憾」-2016年10月20日 08:30


 琉球新報は、「土人」発言に関して、次のように報じた。


①「県警は19日、米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡って警備に当たる大阪府警の機動隊員が抗議活動参加者に対し『土人』と発言していたことを『事実だ』と認めた。県警は一連の発言について『極めて遺憾だ』と述べ謝罪した。19日付で差別発言をした20代男性隊員は離県し、大阪府警へ戻ったという。処分については『大阪府警が判断する』としている。一方、菅義偉官房長官は19日午後の会見で機動隊員の発言について『許すまじきこと』と述べた。政府は事態の収束を急ぐが、県民への差別発言に対する反発が広がっている。」
②「県警は18日時点での本紙の取材に『確認されていない』と回答していた。県警によると、男性隊員は18日午前9時47分ごろ、米軍北部訓練場N1ゲート近くの斜面で提供施設内側からフェンスを挟み、施設内に入らないよう警告していた。市民らがフェンスを揺らしたりした際に『土人が』などと差別的な発言をした。県警は隊員に対する聞き取り調査や動画投稿サイトに投稿された動画を確認し、事実関係を確認。隊員は調査に対し『詳しくは覚えていない』などと話したが動画などを確認し『不適切な発言だった』と釈明したという。県警は『土人』という言葉について『差別用語で不適切な発言』とし『このようなことがないよう指導していく』と謝罪した。また県警本部には19日朝から午後6時ごろまでに機動隊の不適切発言に関する苦情が電話とメールで約30件寄せられた。」


(4)琉球新報-「魂の殺人だ」 大阪府警前 50人、派遣撤退求める-2016年10月20日 05:00


 琉球新報は、「大阪府警から派遣された機動隊員が北部訓練場のヘリパッド新設に抗議する市民に『土人』『シナ人』」などと侮蔑的な発言をしていたことを受け、大阪市にある大阪府警本部前にはインターネットやSNSで呼び掛け合った市民ら約50人が詰め掛け、『沖縄から機動隊を戻せ』などと抗議の声を上げた。」、と報じた。
 また、参加者の声を次のように伝えた。


①「『差別をやめろ』『沖縄の方にみんなで謝れ』。抗議行動は1時間半に及び、市民らは代わる代わるマイクを握って思いを語った。」
②「1年以上にわたって、毎月来県し、基地建設反対の声を上げ続けているという三浦俊一さん(69)=大阪府=は琉球新報などの記者が8月20日に機動隊に拘束された現場にも居合わせた。『他府県から機動隊が沖縄に入ってきてから過激になっている』と語り、『今回の発言はあまりにもひどく、沖縄の人への“魂の殺人”だ』と憤った。」
③「労働組合の職員を務める西山直洋さん(48)=大阪府=は今回の発言について『沖縄を植民地だと思っている発言だ』と指摘した。」


(5)沖縄タイムス-「黙れ、こら、シナ人」 別の大阪府警機動隊員も 沖縄県警が謝罪-2016年10月20日 05:35


 沖縄タイムスは、機動隊員による差別発言について、次のように報じた。


①「沖縄県東村高江の米軍北部訓練場周辺で18日、警備活動中の機動隊員が抗議する市民に対し、『土人が』と差別発言をした問題で、沖縄県警は19日、事実関係を認めた。また、18日には別の機動隊員が市民に対し、『だまれ、こら、シナ人』と発言したことも判明し、県警は2つの発言について『極めて遺憾。今後このようなことがないよう指導していく』と謝罪した。」
②「県警によると、発言した機動隊員は2人で、いずれも大阪府警から派遣された20代の男性機動隊員。『土人』と発言した隊員は18日午前9時47分ごろ、県道70号沿いの斜面にいた芥川賞作家の目取真俊さんに対し、『触るな、どこつかんでるんじゃボケ、土人が』と発言した。県警は同隊員を警備任務から外し、大阪府警に戻した。また、同日午前9時28分ごろには、別の隊員が県道70号で抗議行動参加者の通行を制限中に、『シナ人』と発言。同隊員は現場警備から外し、当面は後方支援業務にあてる。」
③「県警の聴取に対し、2人とも『興奮していた。あまり覚えていない』と述べているという。『シナ人』と発言した隊員は現場にいた右翼関係者が市民に対し、『シナ人』と繰り返し罵倒していたことから『つられてしまった』」とも述べている。県警は「差別的用語で不適切」としたが、処分については「大阪府警が対処する」とした。」
④「一方、19日に名護署の抗議集会に参加したうるま市の男性(62)によると、警察官が『抗議に来る人は善良な市民ではない。出てください』と発言したという。名護署は事実関係を調査中としている。」
⑤「差別発言を受け、19日は大阪府警本部前で抗議集会が開かれ、府民らが『差別をやめろ』と訴えた。翁長雄志知事は20日にも県警の池田克史本部長と会談し、機動隊員の適切な管理を求める方針。」


(6)沖縄タイムス-大阪知事、「土人」発言の機動隊員に「出張ご苦労様」-2016年10月20日 07:30


 沖縄タイムスは、「大阪府警の機動隊員による『土人』発言を巡り、松井一郎大阪府知事は19日夜、自身のツイッターに『ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様』と投稿した。大阪府警を所轄する立場の知事が、機動隊員が暴言を吐く動画を確認した上でかばい、ねぎらったことになる。松井氏は日本維新の会の代表も務めている。」、と報じた。


(7)琉球新報-嘉手納F16が深夜騒音 午前2時半、離陸100デシベル-2016年10月20日 06:30


 琉球新報は、「米軍嘉手納基地で19日午前2時半ごろ、同基地に飛来していた米サウスカロライナ州軍基地所属のF16戦闘機6機が相次いで離陸し、町の測定によると屋良地区で最大100・2デシベルを観測した。騒音が増大するアフターバーナー(推力増強装置)を使用して飛行したとみられる。當山宏町長は嘉手納基地第18航空団と沖縄防衛局に抗議した。午前10時45分にはさらに2機が嘉手納基地に飛来した。」、「町屋良ではF16が離陸した午前2時29分から31分までに97デシベル以上の騒音が6回観測され、米トラビス空軍基地所属の空中給油機KC10Aが離陸した際に75デシベル以上の騒音を2回観測した。100デシベルは電車が通る時のガード下の音に相当する。當山町長は『米軍の都合で町民の安眠を妨害し、人権侵害だ。米軍に対する反発は強まる』と怒りを込めて話した。日米で合意した航空機騒音規制措置(騒音防止協定)では午後10時から午前6時までの運用は制限されている。嘉手納基地は深夜離陸について午後7時現在回答していない。」、と報じた。


(8)琉球新報-国、却下求める ヘリパッド差し止め仮処分審尋開始-2016年10月20日 11:09


 琉球新報は、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、東村高江の住民らが国を相手に工事差し止めを求めた仮処分申し立ての第1回審尋が20日午前、那覇地裁(森鍵一裁判長)で開かれた。国は訴えの却下を求めた。審尋前に那覇地裁向かいの城岳公園で開かれた事前集会で原告らは、『工事が急ピッチで進んでいる。ヘリパッドが完成する前に工事をやめさせたい』と訴えた。」、と報じた。


(9)琉球新報-「土人」発言報道「やり過ぎ」 松井大阪府知事が見解-2016年10月20日 11:33


 琉球新報は、松井大阪府知事に関して、次のように報じた。


①「米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡り、大阪府警の機動隊員が抗議行動をする市民らに『土人』などと差別的な発言をしていた問題で、松井一郎大阪府知事は20日午前、当庁時に報道各社の取材に応じ『表現は悪かったし、反省すべきだと思う』と述べた上で『(発言した)彼自身、命令に従って沖縄のために無用な衝突が起こらないように職務を遂行しているわけで、あまりにも個人を特定されて、大メディアも含めて徹底的にたたく。これやり過ぎでしょう』」と述べ、発言した警察官への報道が個人への攻撃になっているとの見解を示した。『土人』と発言した警察官が警察庁や国家公安委員会によって処分されるとも述べた。」
②「松井氏は北部訓練場周辺の抗議行動に対して『もともと混乱地で、無用な衝突を避けるために、警察官が全国から動員されている。じゃあ、混乱を引き起こしているのはどちらなんですか』と述べた上で『反対派の皆さんもね、その反対行動、あまりにも過激なんじゃないか』と述べ、市民らの抗議行動が過激だとの見解も示した。松井氏は19日夜、短文投稿サイト『ツイッター』で『表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのが分かりました。出張ご苦労様』などとも投稿していた。」


(10)琉球新報-翁長知事「筋が違う」 松井府知事の機動隊員ねぎらいツイッター-2016年10月20日 11:50


 琉球新報は、「翁長雄志知事は20日午前の定例会見で、大阪府警機動隊員による『土人』発言で松井一郎大阪府知事がツイッターで『出張ご苦労様』と投稿していた件について『不適切な発言と認めた上でよく頑張ったとなると、沖縄県民からしたら筋が違うとは思う。沖縄県に対する配慮は足りなかったのではないかという印象は持った』と述べた。
 松井府知事は19日のツイッターで『ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様』と投稿していた。」、と報じた。


(11)沖縄タイムス-維新沖縄県総支部、大阪府・松井知事に抗議文 「このような時にご苦労さまと言うか」-2016年10月20日 14:19


 沖縄タイムスは、「日本維新の会沖縄県総支部の儀間光男代表は20日、党代表の松井一郎大阪府知事が東村高江の米軍ヘリパッド建設に反対する市民に対し『土人』などと発言した機動隊員に、ツイッターで『出張ご苦労さま』と投稿したことへの抗議文を発表した。抗議文は県総支部の儀間代表、當間盛夫幹事長の連名で『機動隊員の発言は完全に不適切。【土人】【シナ人】は決して警察官が使う言葉ではない』と機動隊員の発言を批判。
『役所の窓口で職員が市民を傷つける対応をしたときに首長が【ご苦労さま】と言うか。【市民の心を傷つけるようなことを発言してはならない】と言うべきだ』とも指摘し、松井氏のツイッター投稿に『激しく抗議する』とした。」、と報じた。


(12)沖縄タイムス-「『土人』発言を許すな」高江で抗議 トラック48台が基地内に入る-2016年10月20日 13:32


 沖縄タイムスは、「沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド建設に反対する市民ら約30人は20日午前、N1地区表側出入り口付近で抗議集会を開き、『【土人】発言を許すな』などと怒りの声を上げた。午前11時半までに、土砂を積んだトラック48台が基地内へ入った。市民らによると、トラックの搬入は午前9時ごろから始まった。約100人の機動隊が市民を県道70号の道路脇に囲い込み、午前11時半ごろまで道路を規制した。」、と報じた。


(13)沖縄タイムス-普天間移設先、公明党が沖縄県内陸上案を検討-2016年10月20日 10:39


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「公明党本部と沖縄県本部でつくる米軍基地負担軽減の具体的な提言をまとめるための『在沖米軍基地の調査ワーキングチーム(WT)』が、米軍普天間飛行場返還問題を巡り名護市辺野古の埋め立てによる滑走路建設ではなく、キャンプ・シュワブ、ハンセンいずれかにヘリパッドを建設する県内陸上案を検討対象の一つとしていることが19日、分かった。非公式に県側に提示している。同時に、県本が主張する県外移設も検討を進めている。複数の関係者が明らかにした。」
②「県本は2013年12月、基地問題プロジェクトチームで県外移設を求める提言書をまとめていた。仮にWTが県内移設案を採用すれば、普天間を巡る県本の方針を変更することになり、反発も予想される。WTは年内にも基地負担軽減の提言をまとめ日米両政府に提出する考えで、現段階で提言内容は固まっていない。今月28日には党所属の国会議員が東京で会合を開き、普天間返還問題の解決策としてハンセンへの暫定的な移設を主張している軍事アナリストの小川和久氏と意見を交換する予定。」
③「公明は、党本部が連立政権の与党として政府の辺野古埋め立てを容認する一方で、県本は辺野古に反対し県外移設を求めるねじれを抱えている。県内移設は県本の県外移設と食い違うが、国が『辺野古が唯一』、県が『辺野古反対』で譲り合わず訴訟に発展する中、現実的な解決策として採用する可能性もある。国会議員と県議でつくるWTは今年6月、元米海兵隊員の米軍属による暴行殺人事件を受け基地負担軽減策をまとめるため発足。沖縄、東京で計7回会合を開き、普天間の視察のほか有識者、防衛省、外務省などと意見を交わしている。」


 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-10-20 18:13 | 沖縄から | Comments(0)

「どこつかんどんじゃ。土人が」

 2016年10月18日、機動隊員は、抗議する市民に対し、「どこつかんどんじゃ。土人が」
、と吐き捨てた。
 このことについて、琉球新報はその社説で、「高江の警察活動 『二重基準』を疑わせる」、沖縄タイムスは「記者の視点」で、「『土人』発言、歴史に刻まれる暴言 警察は県民に謝罪を」、と記者の生の声で批判した。


琉球新報派、まず最初に、現場で活動する警察官、県警幹部に、「警察法を読み返してほしい。」、と投げかける。
 その警察法第3条には、「警察の職務を行うすべての職員は日本国憲法及び法律を擁護し、不偏不党且(か)つ公平中正にその職務を遂行する旨の宣誓を行う」、とあるよと。
 琉球新報は、次に、「現状を見る限り、北部訓練場周辺では警察官としての初心を忘れたとしか思えない警察活動が続く。」、と次の事実を指摘する。


(1)工事に必要な砂利を運搬するダンプカーに道路車両運送法違反の不正改造などが疑われるとして、沖縄総合事務局陸運事務所は、市民からの資料提供を受け、業者に実態を確認する予定だ。現場にいる警察官は、不正改造が疑われる車が目前を通過したのに、なぜ注意や指導をしなかったのか。
(2)抗議の市民らはブレーキランプ故障などわずかな整備不良でも注意されるという。目視だけで注意できるのであれば、ダンプカーにも同様に対処すべきであろう。市民から恣意(しい)的とみられかねない取り締まりは慎むべきだ。
(3)一方、名護署は抗議活動の中心人物である沖縄平和運動センターの山城博治議長を器物損壊容疑で逮捕した。提供施設と工事現場を隔てる有刺鉄線を切断したというのが逮捕容疑だ。この問題に対し、抗議活動の市民らは「抗議活動の中心人物を狙った」「運動を萎縮させる目的」などと批判している。


 琉球新報は、こうした事実の基に、現行のあり方が、「工事を推進するためなら多少の不都合は見過ごしても、抗議する市民の側は徹底的に取り締まるという二重基準がありはしないか。これまでにも工事車両を警察車両が先導したり、工事車両の荷台に警察官を乗せて運んだりする例もあった。『不偏不党、公平中正』の理念を疑わせる。」、と批判する。
 そして、「政府が沖縄の声に耳を傾けず、工事を強行することへの憤りが、訓練場内での阻止行動に市民を駆り立てている一面もある。警察は公平中正に市民と向き合ってもらいたい。」、と。


沖縄タイムスは、今回の「土人」発言について、「警察官による『土人』発言は歴史的暴言である。警察は発言者を特定、処分し、その結果を発表しなければならない。ビデオがインターネットで公開されている。すぐにできるだろう。」とし、「市民らは発言者が大阪府警の機動隊員だとしている。事実なら府警本部長が沖縄に来て、受け入れた沖縄県警本部長と並んで県民に謝罪する必要がある。逆に警察がきちんと対処しない場合、それはこの暴言を組織として容認することを示す。若い機動隊員を現場に投入する前に、『相手は土人だ。何を言っても、やっても構わない』と指導しているのだろうか。」、と怒りをもって続ける。
 また、この暴言の意味を次のように指摘する。


「この暴言が歴史的だと言う時には二つの意味がある。まず琉球処分以来、本土の人間に脈々と受け継がれる沖縄差別が露呈した。そしてもう一つ、この暴言は歴史の節目として長く記憶に刻まれるだろう。琉球処分時の軍隊、警察とほぼ同じ全国500人の機動隊を投入した事実を象徴するものとして。」


 沖縄タイムスは、阿部岳記者の次の言葉で安倍晋三政権並びに日本国民に問いかける。


「ヘリパッドを完成させ、米軍に差し出すことはできるかもしれない。政府は引き換えに、県民の深い絶望に直面するだろう。取り返しはつくのだろうか。」


 「軍事植民地主義」、「構造的沖縄差別」、という言葉だけではなく、「沖縄県民の深い絶望」がそこにはある。


 以下、琉球新報、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-10-20 09:11 | 沖縄から | Comments(0)

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