2016年 10月 01日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年10月1日

 2016年10月1日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


 琉球新報は、ノグチゲラの姿を通して、高江の森の輝きを、「命輝かせ」と伝える。
人の命が、森とともに活かされている証。
 この輝きを失ってはいけない。


(1)琉球新報-ノグチゲラ、命輝かせ 東村高江-2016年10月1日 05:00


 琉球新報は、高江の森の輝きを、「新たにヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)が建設される予定の東村高江の米軍北部訓練場に接する新川ダム付近で30日、国の特別天然記念物に指定されるノグチゲラ1羽が餌を探している様子が確認された。ノグチゲラは鋭い声で『フイッ』と鳴きながら虫などの餌を探し、木から木に飛び移っていた。ノグチゲラは沖縄本島の固有種で、3月から6月ごろにイタジイなどの枯死木や半枯死木に穴を掘って営巣する。」、と伝えた。


(2)琉球新報-市民ら約150人が座り込み 北部ヘリパッド建設-2016年10月1日 12:31


 琉球新報は、高江の状況について、次のように報じた。


①「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設に反対する市民ら約150人は10月1日午前、N1地区ゲート前に座り込み、抗議の声を上げた。資材を積んだダンプ12台はN1ゲートに行かず、メーンゲートに資材を搬入した。」
②「抗議市民は毎週水曜日と土曜日に〝一斉行動〟と称して、大勢による抗議行動を展開している。市民らは1日午前6時ごろからN1ゲート前で座り込みを始め、午前8時までに約150人の市民が集まった。座り込みに参加している川上光男さん(58)=那覇市=は工事が進んでいる現状について『工事を少しでも遅らせることが大切だ。辛抱強く、地道にやる必要がある』と話す。その上で『人任せにしないで、より多くの人が抗議活動に参加してくれれば、もっと工事を遅らせることはできる』と参加を呼び掛けた。」
③「市民ら約20人は米軍提供施設区域内に入っての抗議活動を展開している。」


(3)琉球新報-県警「命綱」は「人を支えられない」 市民縛ったロープ、製造業者が明言-2016年10月1日 07:30


 琉球新報は、機動隊員が抗議市民をロープで斜面を引き上げて排除した件について、次のように伝えた。


①「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、28日に米軍提供施設内の工事現場周辺で機動隊員が抗議市民をロープで斜面を引き上げて排除した件で、ロープが人や物を支える用途では作られていない標識用のロープだったことが30日、分かった。」
②「市民らに結び付けられたロープは黄色と黒のしま模様で、通称『トラロープ』と呼ばれる。直径は約1センチ。愛知県でトラロープを製造する会社は本紙の取材に対し『人や物を支えたりする用途では作られていない。強度は弱い』と回答した。」
③「県警は取材に対し、市民らが刑事特別法に違反して提供施設内に入ったことを強調しつつ『落差10メートルの急斜面が雨の後で滑りやすく、高齢者も多かったためロープ2本を手すりに、別の2本を命綱として使用した』と説明した。『速やかに危険防止と安全確保を図る必要があったため、やむを得ず現場にあった物を使った。警察官5、6人で押し上げるなど安全策を徹底した』と答えた。」
④「ロープを使用された名護市の60代女性は『手を上げた際、体を擦り抜けた。私を引っ張るためのロープで命綱ではない』と反論した。」
⑤「県山岳連盟・雨宮節会長の話」:「トラロープは原則から言うと、強度が弱いため人命が関わるときには使ってはいけないし、全く適さない。ただ、手すりとしての使用や2本以上での同時使用は補助的には問題ない。現場が斜面で真下につるされている状態ではないので、使用する可能性は考えられる。」


(4)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>警察、抗議の市民を「凶悪犯」呼ばわり-2016年10月1日 06:47


 沖縄タイムスは、「沖縄県東村高江周辺の米軍北部訓練場内ヘリパッド建設に反対する市民らが27日に訓練場内で抗議行動した際、警察官が市民の1人に対し『凶悪犯罪者』と発言していたことが分かった。北谷町の30代男性は『誰も傷つけているわけでもないのに、凶悪犯罪者呼ばわりはおかしい』と話している。」、と報じた。
 また、「男性によるとH地区にある重機の前で座り込みしている際、機動隊員らに複数回排除された。後方から首を押さえつけられ、あおむけにされて複数の警察官に押さえつけられたため、男性が『何でこんなひどい暴力をふるうのか。自分はそんなに凶悪犯罪者じゃないでしょ』と問うと、1人が『いえ、あなたは米軍の提供区域に入っているから凶悪犯罪者です』と発言したという。男性は『誰もやりたくて基地に入っているわけじゃないし、こんなことやりたくない。どれだけ反対の民意が示されても政府が建設を強行する。誰のせいでみんなここまでやっていると思っているのか』と述べた。」、と伝えた。


(5)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>稲田防衛相「法の順守を」-2016年10月1日 07:02


 沖縄タイムスは、「稲田朋美防衛相は30日、閣議後の会見で、米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対し、訓練場内で抗議活動をしている市民らへの摘発などの対応を問われ、『何か不測の衝突が反対の人たちと(工事関係者の間で)起こらないようにするのが、両方の安全確保のために必要だろう。当たり前だが法律には従うということが重要』と答えた。」、と報じた。
 また、「北部訓練場内では木の伐採などを止めようと、建設に反対する人たちが抗議活動を行っている。29日の県議会で県警の池田克史本部長は「米軍提供施設内であり刑事特別法にすでに違反している」と答弁。『急な斜面で滑落する恐れがあり命綱代わり』などとして、警察機動隊員らが抗議者にロープを結び付けた。稲田防衛相は『どこの場所であれ、それぞれ法律に従って行動はすべきだ』と法の順守を求めた。」、と伝えた。


(6)沖縄タイムス-東京・武蔵野市議会、高江ヘリパッドに反対の意見書-2016年10月1日 09:42


沖縄タイムスは、武蔵野市議会が、高江ヘリパットに反対の意見書を可決したことについて、次のように報じた。


①「東村高江周辺での米軍北部訓練場内ヘリパッド建設を巡り、武蔵野市議会(深沢達也議長、26人)は30日の本会議で、『住民の安心とやんばるの森の自然環境の保全を求める意見書』を賛成多数(15人)で可決した。高江のヘリパッド建設に関し、反対の民意の尊重を求める意見書の可決は県外で初めてという。国政野党系や公明会派が賛成した。」
②「意見書では県内の選挙結果、県議会意見書などで示された『米軍基地・ヘリパッド建設反対の民意を尊重するべきだ』とし、政府に『対話を通じて解決の道を探るべきだ』と主張。『生活の安心と自然環境の保全を図るよう求める』としている。宛先は首相のほか、総務、防衛、外務、沖縄担当の各大臣。」
③「本会議では賛成、反対の立場から討論があり、賛成の議員は『建設は負担軽減につながらない』『民意を尊重するのは当然』などと強調。反対の議員は、武蔵野市に関係ない事案について意見するべきでないなどと主張した。提案者の一人、内山さとこ市議は『民意を尊重しない理不尽な工事はあってはならない。他の自治体でも沖縄の現実に声を上げることは大事だ』と話した。同議会は昨年9月、名護市辺野古での新基地建設に対し、地方自治の尊重を求める意見書を可決している。」
④「意見書を働き掛けた市民団体『辺野古アクションむさしの』の高木一彦主宰は『辺野古や高江での抗議行動を見捨てることなく一緒に闘っていきたい』と述べた。同団体は高江に派遣されている警視庁機動隊への公金支出は違法不当とし、都監査委員に住民監査請求を行う予定。」


 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-10-01 21:29 | 沖縄から | Comments(0)

本来は正当な表現である市民の抗議活動に対する「ロープでの身体拘束」が、許されていいはずがない。

 この問題は、「本来は正当な表現である市民の抗議活動に対する、警察官による『ロープでの身体拘束』が、許されていいのか、ということにある。

 琉球新報は2016年9月29日、その社説で、「優先すべきは工事ではなく、市民の安全である。その当たり前のことさえ理解できない機動隊は、即座に撤収すべきだ。」、と主張した。
この社説から、この問題を考える。
 琉球新報は、経過を、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場内に新設されるヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)のうち、H地区の工事現場周辺で、木の伐採を阻止しようとした市民十数人を、機動隊員がロープで縛った上で強制排除した。」、と説明する。
 また、「機動隊員は、数メートルの高さがあるヘリパッド造成地の斜面に座り込むなどしていた市民一人一人の腰などにロープを巻き付けた。斜面上の機動隊員がそのロープを引っ張り、下にいた機動隊員が市民を抱える形で上に運んだ。録画されているのを意識してか、市民が撮影した動画には機動隊員が『移動をお願いします』と丁寧に促す言葉も入っている。」、と伝えた。
 しかし、琉球新報は、次のように実態を指摘する。


(1)だが、言葉と裏腹にやっていることは乱暴過ぎる。市民を物として扱っているとしか思えない。市民を縛った工事用の細いロープは体に食い込み、相当な苦痛を与えることは容易に想像がつく。これが機動隊のやることなのか。
(2)女性の一人は『リュックサックにロープを結ばれたので、引っ張り上げられた時に首が絞まるような形になった』と話している。極めて危険な行為であり、到底認めることはできない。
(3)足首をひねった50代男性のため、救急車を呼ぶよう市民が求めても、機動隊側は当初無視したという。けがを負った市民を一時的であれ、放置したことは看過できない。


 また、琉球新報は、政府の今後の方針について、「政府は米軍提供施設内への市民の立ち入りに対し、刑事特別法を適用し、逮捕する方向で調整している。基地警備員や沖縄防衛局職員をその任に当たらせる方針とされる。」、と伝える。
 琉球新報は、今回の警察の動きに対して、次のように押さえる。


(1)横田達弁護士は「基地内での私人逮捕は法律的にできなくはない。だが、本来の職務を逸脱した不当な逮捕になる」と指摘している。防衛局の職員が政府として推し進める工事で「私人」を装うことは許されない。
(2)子や孫、沖縄の将来のため、座り込む市民に対し、政府が刑特法を適用して逮捕するなら「弾圧国家」のそしりを免れない。
(3)沖縄に過重な米軍基地負担を押し付け何ら恥じないばかりか、抗議する市民を暴力的に排除し、逮捕まで画策する。そんな政府に正義はない。


 今回の警察の行為は、「本来の職務を逸脱した不当な逮捕」であり、 市民の正当な抗議活動に対する「ロープでの身体拘束」は、許されない。
 安倍晋三政権は、「子や孫、沖縄の将来のため、座り込む市民に対し、政府が刑特法を適用して逮捕するなら『弾圧国家』のそしりを免れない。」との琉球新報の指摘を、肝に命じなければならない。
 機動隊は、即座に撤収しなくてはならない。


 以下、琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-10-01 05:46 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

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