2016年 09月 21日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年9月21日

 2016年9月21日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


 国定公園に指定された大地を、切り刻む。
「森を切り裂く二つの円 ヘリ着陸帯予定地で大規模伐採」、との琉球新報の記事は、本来、許されないことが行われていることの証。


(1)琉球新報-森を切り裂く二つの円 ヘリ着陸帯予定地で大規模伐採 北部訓練場-2016年9月21日 05:02


 琉球新報は、環境破壊の実態について次のように報告した。


①東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)で琉球新報は20日、ヘリパッド建設予定地と資材の搬入路の造成の現状が分かる空撮写真を入手した。写真からN1地区の二つのヘリパッド予定地で木の伐採がほぼ終わっており、さらにN1地区と通称「N1裏」の間からH地区を結ぶトラック通行用の運搬道路の造成が急速に進んでいることが分かった。
②運搬道路の一部は、資機材運搬のための工事用モノレールを設置するための通路予定地を拡張しており、木が大規模に伐採され、砂利が敷き詰められている。運搬道路については、16日から17日までの1日で約200メートル近く木の伐採が進んでいるのが確認された。
③建設に反対する市民らは20日、県環境部を訪れ、運搬道路の造成で沖縄防衛局に対し赤土等流出防止条例に基づく事業行為通知書の提出を求めるよう要望した。県環境部は「沖縄防衛局からは作業は樹木の伐採のみで土を掘り返さないので、事業行為通知の対象外だと説明を受けている。立ち入り調査をさせるよう米軍に申し入れており、許可が出ればその場所も含めて調査したい」と話した。


(2)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>東村長「泣き寝入りしない」 交付金、国に求める-2016年9月21日 05:00


 沖縄タイムスは、「米軍北部訓練場へのヘリパッド建設に伴い東村高江区への直接交付金制度を国に求めている伊集盛久村長は20日、『基地は完成するわけだから何の補償もなく後で泣き寝入りすることはできない。この時点で要請した方がいいと思った』と述べた。村議会9月定例会の一般質問で、仲嶺眞文氏の質問に答えた。」、と報じた。
 また、「経緯について『高江区が2回反対決議をして要望できない立場を理解して、村長の責任において要請した』と説明した。ヘリパッドの影響については『集落を囲むように建設され、従来以上に騒音が影響する』と予測した上で、『訓練区域を太平洋と山岳地帯にも広げ、高江に影響がないように要望していきたい』との姿勢を示した。」、と伝えた。


(3)琉球新報-高江差し止めへ住民33人が提訴 「人格権」を侵害 米軍ヘリパッド建設-2016年9月21日 12:23


 琉球新報は、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、東村高江の住民ら33人が21日午前10時ごろ、国を相手に工事の差し止めを求める訴訟を那覇地裁に提起した。差し止めを求める仮処分も同時に申請した。」、と報じた。
 また、「弁護団はヘリパッド建設はオスプレイの訓練激化につながるのは明らかで、現状よりも騒音が増加すると指摘。そのため身体的・精神的被害は、現状よりも深刻になるとして、ヘリパッド建設は周辺住民の『人格権』を侵害するとした。」、と伝えた。


(4)琉球新報-「行動する責任がある」 高江反対で若者有志の会結成 全国各地で街宣へ-2016年9月21日 15:11


 琉球新報は、標題について、次のように報じた。


①「8月に解散した安全保障関連法に反対する若者グループ『SEALDs』の元メンバーが中心となり、北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する新たな若者団体『沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会』を21日に立ち上げた。環境保護団体などと参院議員会館で記者会見し、『私たちは行動する責任がある』と訴えた。」
②「会の略称は『ヘリパッド建設に反対する緊急行動』。現在のメンバーは約40人で、ホームページなどを作成するなどしてさらに参加者を募る考え。今後はメンバーらを現地に派遣し、全国各地で報告会や街宣活動を行う。メンバーの元山仁士郎さん(24)=国際基督教大4年、宜野湾市出身=は『政府は年内の建設を目標に進めている。3月のノグチゲラ営巣期まで止められれば出来上がらない』として、抵抗活動の緊急性を指摘した。
岡歩美さん(25)=三重県=は『北部訓練場へのヘリパッド建設の中止を求める。この工事は実質的な基地機能の強化をもたらすもので、周辺の豊かな自然環境や人々の生活を破壊するもの」と声明文を発表。「沖縄に日米安保の過重な負担を強いているのは沖縄以外の都道府県に生きる私たち自身だ。私たちには行動する責任がある』と呼び掛けた。」
③「メンバーはこれまでに現地に通っていた学生らのつながりがあり、3週間ほど前に呼び掛けし、発足が決まった。きっかけをつくった早瀬道生さん(24)=京都造形芸術大大学院、京都府=は『何かしないといけないと思った。メンバーは既に動いている。行動して工事を止めたい』と力を込めた。」


(5)琉球新報-沖縄署、飲酒運転容疑で米兵逮捕 アルコール基準値超-2016年9月21日 10:11


 琉球新報は、「沖縄署は21日、酒気を帯びた状態で車を運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)の容疑で嘉手納基地所属の米陸軍上等兵の男(22)を逮捕した。同署によると、男は『酒は一滴も飲んでいない』などと容疑を否認しているという。逮捕容疑は21日午前2時45分ごろ、北谷町美浜の同町道で、酒気を帯びた状態で普通乗用車を運転した疑い。警察官が、スピードを出している車を見つけ注意しようと停止させたところ、男から酒の臭いがしたという。男の呼気からは基準値(呼気1リットル中0・15ミリグラム)の約2倍のアルコールが検出された。と報じた。


(6)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>機動隊300人が市民を強制排除 N1表で2カ月ぶり衝突-2016年9月21日 14:32


 沖縄タイムスは、「東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設問題で、市民約200人が21日午前、建設予定地N1地区出入り口(通称・N1表)に集まって抗議した。警察は機動隊など約300人を動員して座り込む市民を強制排除。この場所での大規模衝突は沖縄防衛局が工事を再開した7月22日以来、2カ月ぶりとなった。市民側は水曜日の大規模行動の日。警察が集会場所の県道70号高江橋の片側1車線をあらかじめ規制したため、場所をN1表に移した。警察が市民を道路両側で囲い込んで動けなくした後、ダンプ10台が建設資材の砂利を運び込んだ。」、と報じた。


 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-09-21 16:54 | 沖縄から | Comments(0)

本からのもの-戦争に負けないための二〇章

著書名;「戦争に負けないための二〇章」
著作者:池田浩士(文)髙谷光雄(絵)
出版社;共和国


 この本には、独特の思想が流れている。
 なぜなら、表紙の部分に、こう書かれています。


答えを示すことや、何が正しいかを伝えることは、この絵物語の目的ではありません。
状況が急激に動いていくからこそ、いま立ち止まって共に感じ、共に感じること、そして、正しいとされるものも疑い、私たち自身の感性を私たち自身が深め鋭敏にすること、これがますます大切になっています。隠された現実を発見するのは、私たち自身です。
そのための素材の一つでありたいというのが、この一冊に込められた希いです。


 そして、「戦争と向き合うすべての人に。」、と。


 そうでした、この本は、戦争に向き合わざるをえなくなった私たち自身に、「どうやっていくのか」を考えましょう、と呼びかけているのです。
あなた自身の頭で、と。


 まずは、最初に触発されたものがありました。
第三「武勇を尚ぶ」第一二章「それでも一国では国を守ることはできません」では、こう綴られています。


「遠交近攻」という言葉があります。遠くの国と親交を結んでおいて近い国を攻めるということで、戦争のための大原則です。欧州大戦(第一次世界大戦)に日本が参戦したのは、「日英同盟」を結んでいたからですが、はるか遠くの英国との同盟のおかげで、敗戦国となったドイツの植民地、太平洋の南洋群島を日本は獲得しました。この新領土がなければ、のちの大東亜戦争はそもそもありえなかったでしょう。
 現在の日米同盟も、「遠交近攻」のもっとも理想的な一例です。日本の近隣諸国は、いぜれもみな、古い歴史上の日本の行いをいつまでも口実にして、日本の発展を妨げようとしつづけています。日本一国ではとうてい国を守ることはできません。
 遠い同盟国の力を借りようとすれば、同盟国の軍事基地や資材、必要な人員などを日本が提供するのは当然のことですが、日本にとっても負担と損失が小さいように配慮することも当然必要です。日本に植民地があったころなら、この問題は容易に解決できたのですが、それがない現在、植民地に代わる地方の活用こそが唯一最善の道なのです。
 


 この記述に、沖縄の状況-辺野古・高江を始め、与那国・石垣・宮古が抱えさせられている現実-を、見つめることをあらためて始めています。
米軍再編という新たな「口実」は、「植民地に代わる地方の活用こそが唯一最善の道」を必要としている。それは、植民地主義という言葉で表現されるものかもしれない。
もちろんそれは、「日本にとっても負担と損失が小さいように配慮することも当然必要」 、という「本音」の中で。
日本という国は、日本人は、いつまでたっても「遠交近攻」を自らの思惑のなかで、ころがし続けようとしているのか。


 恐らく、この本は、側に置いて眺め、そして思い当たっては手に取ってみる、そんな本なのかもしれない。



by asyagi-df-2014 | 2016-09-21 07:23 | 本等からのもの | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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