2016年 09月 05日 ( 3 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年9月4・5日

 2016年9月4・5日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


 琉球新報は、陸帯(ヘリパッド)建設で、N1地区ゲート前での集会と砂利搬入などを阻止する一斉行動を初めて行った。その結果、「7月23日の砂利搬入開始以来、初めて搬入作業が行われなかった。」、と抵抗の闘いを報告した。


(1)琉球新報-初の一斉行動に300人 沖縄・高江のヘリパッド建設 砂利搬入行われず-2016年9月4日 05:01


 琉球新報は、高江の様子を次のように伝えた。


①「集会は市民ら約300人が集まり、約4時間にわたった。その後約200人が残り、N1ゲートから南にある高江橋付近で車両を止めたり、座り込んだりしてダンプカーや作業員を乗せた車両のゲート進入を阻止する行動を行った。警察は車両40台、400人以上の機動隊員を動員し警戒したが、ダンプカーの搬入はなかった。作業が休みの日曜日を除き、7月23日の砂利搬入開始以来、初めて搬入作業が行われなかった。」
②「『県民会議』は9月から毎週水曜と土曜の早朝に、現地で一斉行動を行う。市民の一部は午前4時半すぎから東村高江の集落の手前にある大泊橋に車両数台を止め、作業車の通行阻止行動を始めた。」
③「国頭村安波の県道70号では同日、作業車2台を停止させようとした市民の男性が転倒して後頭部を強打し、救急車で病院に搬送された。市民らによると1台が停止しなかったため、よけようとして倒れたという。」


(2)琉球新報-平和の象徴と「辺野古NO」 ”ハトおじさん”、沖縄自立訴え街頭に
-2016年9月5日 05:00


 琉球新報は、「那覇市上之屋の国道58号沿いに立ち、肩や腕にハトを乗せてバイオリンを弾き、辺野古新基地建設とオスプレイ配備への反対を訴える男性がいる。周囲の人から『ハトおじさん』と呼ばれるのは、那覇市の自営業、長堂嘉光(かみつ)さん(69)。母親の疎開先の宮崎県で生まれた長堂さんだが、沖縄戦で親族40人以上を亡くした。『米軍だけでなく、自国にもいじめられている地域は世界中にどこにもない』。平和の尊さと、沖縄の真の自立に向け、街頭に立ち続けている。」、と報じた。
 また、「雨の日も風の日も、毎日3回同じ場所に立ち、平和の象徴であるハトに餌をやり、得意のバイオリンを奏でる。レパートリーはアルゼンチンタンゴを中心に約50曲。演奏歴は50年超、腕前もなかなかだ。最初の頃は通り過ぎる車から罵声を浴びせられたり、からかわれたりもしたが、最近では応援して手を振ってくれる人も増えた。『精いっぱい自分の思いを主張したい。それだけや』」、「辺野古新基地建設問題をはじめ、日米両政府は県知事選や国政選挙などで示されてきた沖縄の民意をことごとく無視してきたことが腹立たしい。『沖縄への弾圧を断ち切るには、琉球民族の独立しかない』。周囲からは非現実的だと眉をひそめられることもあるが、自身の信念は貫きたいと意志は固い。『沖縄に真の平和が訪れる日が必ず来ると信じている』。ハトおじさんは今日も、上之屋交差点の角に立つ。」、と伝えた。


(3)沖縄タイムス-「体に響く爆音これ以上増えたら…」住民悲痛 混乱続く米軍ヘリパッド工事-2016年9月4日 18:29


 沖縄タイムスは、ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の建設に着工して1カ月余りが過ぎた高江を、「政府が沖縄県東村と国頭村にまたがる国内最大規模の米軍専用施設『北部訓練場』で、ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の建設に着工して1カ月余りが過ぎた。建設現場周辺では、抗議する反対派の住民らと、警察当局が全国から投入した500人超の機動隊員が連日のように衝突。けが人や逮捕者が出るなど混乱が続いている。」、と報じた。
 また、その様子を次のように伝えた。


①もみ合い日常化
1.「8月31日朝。工事用の砂利を積んだ大型トラックの進入を阻止するため、住民ら約60人が県道上に座り込んだ。100人ほどの機動隊員が『危ないから座らないで』と制しながら体を担ぎ上げようとすると『やめろ』『触るな』と怒声が上がる。双方の『攻防』は、住民らが路上から締め出されるまで1時間以上続いた。」
2.「ヘリパッド建設は、訓練場の総面積約7800ヘクタールのうち約4千ヘクタールを日本側に返還するのに当たり米側が条件にしたもので、返還しない区域に6カ所が計画されている。工事は2007年に始まり、6カ所のうち2カ所が完成した後に中断していたが、防衛省が今年7月22日に残りの建設に着手。以後、現地で住民らと機動隊員が激しくもみ合う光景は日常化し、救急搬送されるけが人や、公務執行妨害容疑での逮捕者も出ている。」
3.「8月20日には、沖縄タイムスと琉球新報の記者が取材中に強制的に排除される事態も起きた。」
②▽体に響く爆音
1.「住民らが反対している主な理由は、ヘリパッドで運用が予定される新型輸送機オスプレイの騒音や危険性への懸念だ。」
2.「『家の窓がガタガタと揺れた後、体に響くほどの爆音にさらされる』。訓練場の近くに住む伊佐育子さん(55)は、完成済みのヘリパッドへ既に飛来している機体がもたらす被害を訴える。騒音を避けて子どもを村外で生活させている住民もおり、伊佐さんは『今でも十分ひどいのに、ヘリパッドが増えたら一体どうなるのか。私たちがここを出て行くしかないのか』と悲痛な表情を浮かべる。」
1.「政府側は、返還実現を通じて沖縄の基地負担軽減への取り組みをアピールしたい考えだ。関係者によると、残る4カ所の本年度内の完成を目指し、急ピッチで工事を進める方針という。返還が実現すれば米軍基地の整理縮小につながるだけに、翁長雄志知事は依然として強くは反対していない。ただ、8月25日の記者会見では、機動隊員を大量動員している政府の対応を『過剰警備であることは間違いない』と批判した。」
(共同通信)


(4)沖縄タイムス-記者の強制排除、何が問題なのか 弁護士「報道の自由は民主主義の根幹」-2016年9月4日 19:26


 沖縄タイムスは、「米軍北部訓練場周辺で機動隊が実施している警備活動は、記者の強制排除にも発展した。現場を目撃した弁護士は『腕力による取材規制は最大級の報道の自由侵害だ』と批判し、警察当局の姿勢に疑問を呈している。」、と報じた。
 こうした警察当局の姿勢に対して、「報道の自由は民主主義の根幹。令状に基づかない拘束は原則、逮捕監禁罪に当たる」、「抗議活動を抑制する目的なのは明らか。政府の施策に反対する表現の自由を侵害した違法な規制だ」、と指摘されている。
 このことについて、次のように伝えた。


①「機動隊は、道路上で工事車両の進行を阻む住民らの体を抱えて道路脇に運んだり、複数で取り囲んで身動きが取れないようにしたりしている。沖縄タイムスと琉球新報の記者は背中を押され、隊員でつくる人垣の中に閉じ込められた。」
②「沖縄県警は『腕章を腕でなくカメラに付けるなどしており、反対派と区別しづらかった』と釈明したが、現場にいた沖縄弁護士会の小口幸人弁護士(38)は『記者が身分を示しても外に出そうとしなかった』と証言。『報道の自由は民主主義の根幹。令状に基づかない拘束は原則、逮捕監禁罪に当たる』と強調する。」
③「県警は、警備の根拠に警察法が規定する『犯罪の予防』や『公共の安全と秩序の維持』を挙げる。小口氏は『機動隊の警備は工事を進めたい沖縄防衛局と一体となっており、不偏不党や公平中正を旨とする警察法に違反している』と指摘した。」
④「周辺の県道では、機動隊による通行規制や検問も行われている。沖縄弁護士会の横田達弁護士(43)は『抗議活動を抑制する目的なのは明らか。政府の施策に反対する表現の自由を侵害した違法な規制だ』と訴えた。」
⑤「県警は一連の警備活動について『混乱や交通秩序を回復するためだ。反対派の人たちが道路に飛び出すと危険なので、安全に配慮して移動させている』と説明している。」


(5)琉球新報-抗議に退役軍人らも参加 高江、機動隊100人が車両移動-2016年9月5日 13:18


 琉球新報は、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、沖縄防衛局は5日午前、大型トラック20台分の資材をN1地区ゲートに搬入した。」、と報じた。
 また、「米国の退役軍人でつくる『ベテランズ・フォー・ピース(VFP)のメンバーやヘリパッド建設に反対する市民ら約30人は米軍北部訓練場メインゲートと高江橋間の県道70号で抗議行動を展開。工事車両による資材搬入を遅らせるため、道路の中央線をまたぐように車両を止めたり、複数人で腕を組み合いながら道路に座り込んだりしたが、100人以上の機動隊が排除した。市民らの車両も機動隊がキャスター付き車両移動用ジャッキを使って道端に移動させた。」、と伝えた。


(6)沖縄タイムス-高江検問、適法性めぐり裁判で対立 住民側「反対規制が目的」 県警は否定-2016年9月5日 08:09


 沖縄タイムスは、「ヘリパッド建設予定地の東村高江周辺の住民ら8人が、沖縄県や県警などを相手に県道70号の検問や封鎖の禁止を求めた仮処分申請の第3回審尋が1日、那覇地裁(剱持淳子裁判長)であった。県警などが7月に実施した検問の適法性について双方の意見が対立した。次回は26日。」、と報じた。
 また、その意見の対立について、次のように伝えた。


①「住民側は1980年の最高裁判決は『交通違反や事故の多い地域での検問だけを認めている』とし『7月の検問は反対運動の規制が目的で違法だ』と主張。検問で県警側が求めた免許証提示も『無免許や酒気帯びなどの具体的な容疑がないまま、強要している』と批判した。」
②「県警側は『情報提供や注意喚起のための適法な検問で、最高裁判例にも合致する』と反論。免許証提示も、警察法に基づき任意に協力を求めていると主張した。」


(7)沖縄タイムス-辺野古埋め立てに「故郷の土砂使わせぬ」 香川で集会-2016年9月5日 15:44


 沖縄タイムスは、「四国地方の労働組合などでつくる『四国ブロック平和フォーラム』の沖縄連帯集会が3日午後、香川県高松市の県社会福祉総合センターで開かれ、名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が香川県小豆島から埋め立て土砂の採取を計画していることに『故郷の土砂を戦争のために使わせない』とアピール文を採択した。189人が参加した。防衛局は埋め立てに使う約2100万立方メートルの土砂のうち、小豆島を含む県外から約1700万立方メートルの岩ズリを搬出する計画を示している。」、と報じた。


 以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-09-05 16:54 | 沖縄から | Comments(0)

「憲法・教育基本法改悪に反対する市民連絡会おおいた」の「市民連続講座2016 第2回」に参加しました。

 2016年9月3日、大分市のコンパルホ-ルで、「憲法・教育基本法改悪に反対する市民連絡会おおいた」が開催した「市民連続講座2016 第2回」に、参加しました。 この日は、大阪の山田肇(はじむ)さんの「私の教育活動と『日の丸』『君が代』」と題した講演がありました。
実は、2016年8月27日の週刊金曜日大分読者会の成澤さんの講演では、「ひとり一人が問われる時代になる」、との話を参加者で確認したばかりでしたが、この日の講演も、このことの意味を噛み締めさせるものになりました。
 山田さんの講演内容のレジメはこのようになっていました。


1.私の教育活動
2.「日の丸」「君が代」に反対する理由
3.「君が代」不起立=ささやかな抵抗→戒告処分と合格していた再任用の取消
4.人事委員会→裁判へ
5.「ささやかな抵抗」から見えてきたもの


 山田さんの話は、「ささやかな抵抗」について語られたものでした。
 もちろん、この「ささやかな抵抗」が会場参加者に大きな感動をもたらしてくれました。
 山田さんは、自らの「ささやかな抵抗」の意味を、「『ささやかな抵抗』から見えてきたもの」、として次のようにまとめています。


(1)戦前・戦後をつらぬく天皇制と「日の丸」「君が代」
天皇は責任をとらず、戦後も「象徴」として生き残り、「日の丸」「君が代」も 捨て去られなかっただけでなく、職務命令と処分で強制されている。1950年 代から学校に。 
(2)教育と教師の戦争責任、戦後責任はいまだ果たされていない
「国の命令でありさえすれば、まちがっていようが、ひたすら忠実に命令に従う ことを至上とするのは、奴隷の思想」(山中恒氏)
(3)『日の丸』・『君が代』・天皇制との闘いは、日本の国の「主体性をつくりかえる」ための闘い、そして、人間として主体的に生きんとするための闘い」
「君が代」不起立は、「ささやかな抵抗」とはいえ、戦前・戦後の「国体」への 「隷属」を拒否し、「主体性」を持って生きよう」とする「静かな」叫び=闘い(4)侵略と戦争、排外主義と差別扇動を許さない
(5)「考えることで」「強くなり」世界を変革できる・・・
ハンナ・ア-レントがいう〈悪の凡庸さ〉「思考停止」によって「平凡な人間が 残虐行為に走る」アイヒマンへの道は拒絶する。「考えることで」「強くなり」 世界を変革できる


 この記述を見て、山田さんの理論の詰め方が少しだけわかるような気がしました。
 それにしても、会場参加者がこのすべてを持ち帰ることができたのか、一期一会とは言え、その難しさも、一方では感じてしまいます。
何を言いたかったのかというと、ただ1回の出会いだけではつかめないものが多いということを感じたわけで、もう少しこちら側の積み重ねが必要だということでした。
山田さんの講演を聴きながら、素晴らしい出会いを多く重ねえきたのだと感じました。
 もちろん、それを体系的に理論付ける整理を自分の中で積み重ねてきたのだなと。
だとしたら、私たちのの方が、この機会を次に繋げる必要がある、と受け取りました。


なお、「市民連続講座2016 第3回」は、2016年12月3日(土曜)に、大分市コンパルホ-ルで、日出生台の畜産農家である衛藤洋次さんを迎えることになっています。


by asyagi-df-2014 | 2016-09-05 08:08 | 連帯を通して-市民運動の場で | Comments(0)

国際社会が辺野古計画に「待った」。日本政府は、IUCN勧告の重みを痛切に反省する必要。

 沖縄タイムスは2016年9月1日、「固有の生態系を育む名護市辺野古の大浦湾へ、沖縄本島の外からダンプカー200万台超えの土砂を運び入れようとする日本政府に対し、国際社会が『待った』をかけた。沖縄の外来種対策を巡る国際自然保護連合(IUCN)の初の勧告を受け、沖縄の環境保全に関わる関係者らは『世界の良識』に期待を込めた。」、と報じた。


 また、このことに係わって、次のような声を伝えた。


①「沖縄県環境影響評価審査会の宮城邦治会長は「『勧告』に強制力はないが、世界が注目しているという意味でインパクトがある』と歓迎。審査会は辺野古埋め立て承認前、政府の環境影響評価を巡って外来種混入対策の不十分さなどを指摘し、前知事に答申した。宮城会長は『日本政府は勧告をしっかり受け止め、対応や見解を示すべきだ』と訴えた。」
②「大浦湾の調査を続けるダイビングチーム・レインボーの牧志治代表も『やんばるの世界自然遺産登録を目指す傍ら、すぐそばの大浦湾では無法状態で工事を強行する日本政府の二重基準が改めて浮き彫りになった』と決議を喜ぶ。今後に向けて『市民レベルで勧告の重みを広く共有し、行動していかなければ』と気を引き締めた。」
③「『本土の私たちの行動がますます試される』。新基地建設に伴う西日本の埋め立て資材搬出地の市民団体でつくる『辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会』の阿部悦子共同代表も力を込める。各搬出地では、沖縄にいないアルゼンチンアリなどの特定外来生物の生息が続々と報告された。『土砂を出す側の各県でも、沖縄の県外土砂搬入規制条例のような制度を作れるかどうかが課題になる。沖縄に学びたい』と話した。」
④「IUCNの総会に出席するメンバーは1日、沖縄を出発する。現地で稲嶺進名護市長らと共に、国際社会に沖縄の基地問題を訴えるジュゴン保護キャンペーンセンターの海勢頭豊代表は『沖縄の民意に強い後ろ盾ができた。世界の良識が沖縄の自然を守り、未来を守ることにつながる』と決意を込めた。」 


 今後の環境団体の動きについて次のように伝えた。


①「米ハワイ州で1日に始まるIUCN総会で、ジュゴン保護キャンペーンセンター(海勢頭豊代表)は、決議された勧告の履行を日米両政府に求める国際署名活動を展開し、各国のIUCN会員に名護市辺野古沿岸部の埋め立て阻止運動への協力を求める。集めた署名は11月に日本政府に提出する考えだ。」
②「県外の埋め立て土砂搬出地で確認されている特定外来生物アルゼンチンアリがもし沖縄に侵入すれば、パイナップルやサトウキビなど沖縄の農作物に影響が大きいとされる。」
③「同センターは31日、決議を受けて声明を発表し『これまで日本政府は【IUCNは科学者の意見】【拘束されない】などと国際世論に背を向ける国会答弁をしてきた。今度こそ沖縄の生態系保全を求める4度目の勧告決議を真摯(しんし)に受け止めるべきだ』と強調した。」


 このIUCN勧告を、次の声とともに、日本の今後に活かしていかなくてはならない。


①「やんばるの世界自然遺産登録を目指す傍ら、すぐそばの大浦湾では無法状態で工事を強行する日本政府の二重基準が改めて浮き彫りになった」
②「日本政府は勧告をしっかり受け止め、対応や見解を示すべきだ」
③「沖縄の民意に強い後ろ盾ができた。世界の良識が沖縄の自然を守り、未来を守ることにつながる。」


 以下、沖縄タイムスの引用。







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by asyagi-df-2014 | 2016-09-05 05:55 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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