2016年 08月 09日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年8月9日

 2016年8月9日沖縄-辺野古・高江の今を沖縄タイムスと琉球新報は次のように表した。
 琉球新報は、「名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設で抗議行動を長年続ける市民らから『N1裏』の泊まり込みによる監視行動で、『初めて参加する人たちが増えている』という声が多く上がっている。」、と伝える。
 金平茂紀は報道特集で、「いじめをする側と、いじめを受けている側の問題ではなく、それを知らんぷりをして見て見ぬフリをする傍観者がいじめの構図を支えていると考えると、本土に住む人間の他人事感、あるいは無関心といったものが今問われているのではないか」、と伝えた。
 問われているのは、まさしくこのことだ。


(1)琉球新報-N1裏ゲート監視、映像拡散で運動拡大 市民排除に反発-2016年8月9日 05:02


 琉球新報は、「名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設で抗議行動を長年続ける市民らから「N1裏」の泊まり込みによる監視行動で、「初めて参加する人たちが増えている」という声が多く上がっている。参加者によると、理由の一つにヘリパッド工事が再開された「7月22日」の様子がフェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)で広く拡散されたことが挙げられている。」、と報じた。
 また、その様子・声を次のように伝えた。


①「車の上で抗議する市民を無理矢理引きずり下ろす。座り込む住民らをごぼう抜きする。沖縄防衛局がN1地区ゲート前に市民らが設置したテントなどを撤去した際、機動隊員が市民らに行った排除の様子などだ。インターネットや動画を実況配信できるサイト『ツイキャス』を通じて、法的根拠を伴わず、必要な手続きを経ずに行われたとの指摘もある工事強行が世界に発信された。そうした映像が衝撃とともに拡散され、参加者の広がりにつながる一因となった。」
②「知人のフェイスブックで『7月22日』の状況を知り、内山亮さん(37)は、はるばるインドから高江を訪れた。東京在住だが半年前から楽器シタールを習うためインドを訪れていた。『大変な事態だと思った。少しでも役に立てればと思って』。6日から泊まり込みの2日間。『体力も気力もくたくた。ずっと運動を続けている人は本当にすごい』と感嘆した。」
③「多くのプロモーションビデオを手掛けた映像作家の丹下紘希さん(48)=京都=は『居ても立ってもいられなくなった』。現在はアニメーション『戦争のつくり方』などを制作した映像作家らの団体『NOddIN』で活躍する。『【沖縄のため】というのが平和の最前線だと思う。何ができるか分からないが、まずは一度ここに立って考えたかった』と話した。」
④「『平和な地域でこんなひどいことが行われるなんて信じられなかった』。シールズ東海の岡歩美さん(25)は声を震わせる。『市民が動けば、社会を変えられると教えてくれたのは沖縄の皆さんだ。共に闘いたい』と力を込めた。」


(2)沖縄タイムス-第三国軍の参加「禁じていない」 在日米軍基地使用で閣議決定-2016年8月9日 08:09


 沖縄タイムスは、「英国軍兵士が米軍キャンプ・シュワブやハンセンで米海兵隊の訓練に参加していることが情報公開により明らかになった問題で政府は8日、在日米軍の施設・区域内における米軍の活動へ、第三国の軍隊や軍人の参加が『いかなる態様であっても日米安保条約上禁じられているものではない』とする答弁書を閣議決定した。条約の許容範囲か否かは、個々の事案に即して判断されるとした。」、と報じた。
 また、この答弁書について、次のように伝えた。


①「在日米軍基地などの使用は、米軍以外が訓練目的で使用することは条約上認められないとしている。その上で、答弁書は米軍の訓練に第三国軍が参加するケースについては含みを持たせた内容だ。英国軍兵士の訓練参加については、『英国政府に確認中』とした。」
②「米軍とともに第三国軍が訓練することは、禁じられているとの見解を日本政府は過去に示している(1971年12月1日、参院本会議)。しかし、2015年8月27日の参院外交防衛委員会で、『米軍の活動に第三国人が参加することがいかなる場合でも日米安保条約上禁じられているかどうかについては、個々の事案に即して判断する必要がある』と答えていた。」


(3)琉球新報-高江、市民ら砂利搬入に「牛歩戦術」 警察が3カ所で封鎖、規制-2016年8月9日 11:38


 琉球新報は、高江の闘いについて、次のように伝えた。


①「東村から国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する市民らは9日朝、東村高江のN1地区ゲート前に向かう県道70号で、砂利を搬入する10トントラックに対する抗議行動を始めた。抗議行動により、通常より1時間以上遅れて10トントラック約10台が現場付近に到着しているが午前9時現在、搬入は行われていないとみられる。警察は市民らの抗議行動を警戒し、午前8時前から、N1地区ゲート前を挟んで東村側2カ所、国頭村側1カ所で一時、ダムへの進入路の封鎖や交通規制を行った。」
②「一方、警察は午前7時前から県道70号の東村、国頭村の複数の地点で警察車両とともに十数人が待機。3カ所で封鎖、交通規制しながら抗議する市民や車両を排除した。排除する際、市民と警察がもみ合い、現場は緊迫している。」
③「警察が県道70号周辺で封鎖、道路規制を始めたため、沖縄防衛局によるテントの撤去を警戒した通称『N1裏』泊まり込んでいる市民たちは『テント撤去が始まるのではないか』と一時、緊張した。警察による封鎖、道路規制は市民らの砂利搬入トラックに対する抗議行動へのけん制とみられる。警察による3カ所での封鎖、道路規制は午前9時30分までに全て解除された。」
④「通常、砂利トラックは十数台がまとまって東村まで北上し、いったんN1地区ゲートより手前のメインゲートに入る。その後、2台ずつ県警車両4台程度の警護でN1地区ゲートに入る作業が、午前8時すぎから午前10時ごろまで続く。だが、9日は市民らの抗議行動でN1地区ゲートへの最初のトラック搬入が行われており、作業終了まで通常より時間がかかるとみられる。」
⑤「9日早朝、N1裏ゲートで行われた朝の集会には市民ら約100人が参加した。うち一部が裏ゲート前のテントや車内で泊まり込んだとみられる。」


 以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-08-09 17:27 | 沖縄から | Comments(0)

金平茂紀の「新・ワジワジ通信17」を読む。

 金平茂紀さん(以下、金平とする)が、沖縄タイムスで、連載している「新・ワジワジー通信」の17号は、「理不尽な、あまりに理不尽な 高江着手 胃液逆流の思い」、とその痛切な思いを表現した。
 この思いに沿って、高江を、辺野古を、沖縄を考える。


 金平は、まずこのように切り出す。


「長年、テレビ報道の仕事をしているが、胃液がまさに逆流する思いをすることがまれにある。嘔吐(おうと)感。出来事の進捗(しんちょく)のあまりの理不尽さに吐き気を催すのだ。」


 金平は、「相模原市の障がい者施設で起きた大量殺人事件の直後の現場に足を運んだ時もそうだった。」、と触れ、「『障がい者はいない方がいい』。ゆがんだ思い込みと残忍な暴力。この出来事の意味を僕らは時間をかけて考え続けなければならない。」、と説明する。
 そして、このように続ける。
 「だが、これから書くのは、この事件のことではない。この事件の約2週間前、7月11日の未明から東村高江で起き続けている出来事のことを記す。」、と。
金平は、この「7月11日の未明から東村高江で起き続けている出来事」を、断罪する。
 このように。


「そう、まるで〈戒厳令〉のような状態がそこにあった。警察法2条にはこう記されている。〈憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならない〉。ぜこんなことが沖縄でなら許されるのか。その根底に〈植民地〉に対処するような本土の対沖縄政策があるのだと、僕は思っている。」


 また、「今話題のスマホのゲーム『ポケモンGO』について、糸満市摩文仁の平和祈念公園や沖縄戦の戦跡、あるいは御嶽(うたき)などが、プレイの場に設定されていることがわかって、死者の尊厳やその場所がもつ歴史的な意味を損なうとの批判が出ている。」、と指摘しつつ、この通信を次のようにまとめる。
 胃液逆流の理由の本当の理由は、ここなのだと。


「ならば高江で実際に行使されている物理的な警察力についてはどうなのか。住民の平和に暮らす権利や自然をまもりたいと思う願いを損なっていないのか。高江で起きていることへの本土の無関心ぶりは、僕には、まるで高江でポケモンGOに興じていることと同義のように思えるのだ。胃液が逆流しそうだ。」


 いささか金平の結論を急ぎすぎた。
 金平は、この安倍晋三政権の姑息な思惑を、「このタイミング。まるで島尻議員落選を見越しての〈仕返し〉のような冷徹な意図を感じ取った人は多かったのではないか。」、と切り取ってみせる。
 その上で、この時の様子を次のように記す。怒りとともに。


(1)「まさにその頃に、〈彼ら〉は高江の県道に向かうために装備などの用意をすべて整え終わって、午前2時の起床時刻にあわせて睡眠をとっていたのだ。」
(2)「僕らは残念なことに高江の現場にはいなかったのだが、午前5時にヘリパッド着工のための資材搬入がスタートした。参院選の結果が出てからわずか9時間後のことだ。沖縄県には何の連絡もなかった。翁長雄志知事は『選挙で民意が示された数時間後に、用意周到にこういうことをやることは容認できない』と報道陣に語った。」
(3)「何を言っているのかというと、つまり県なんか無視していいのだ、こっちは何が何でも『整えそろえる』んだから、と。こういう人物が防衛省のトップなのである。準備が整ったんだからやるのだと。沖縄防衛局は、その後、現在は中断している名護市辺野古の移設工事についても再開の意向を示し、7月22日の午前6時には、2年間中断していた高江のヘリパッド工事に着工した。」
(4)「僕はこの時はアメリカ大統領選挙の共和党大会の取材で国外にいたのだが、現場は大混乱となっていたようだ。畏友・三上智恵さんがネットにアップしてくれた動画などからも、その混乱ぶりが伝わってきた。」


 また、金平は、この時の翁長雄志知事の「選挙で民意が示された数時間後に、用意周到にこういうことをやることは容認できない」、との言葉の持つ意味とこの言葉を正当に理解できない日本の現在の姿を、「アメリカの小さな町のホテルでそれらの動画をパソコンでみながら、こんなことがアメリカで起きたらどうなることだろうと思った。おそらく議会やメディア、それに住民らが一斉に動きだして警察の警備の正当性が問いただされただろう。」、と痛烈に批判する。


 さて、「ぜこんなことが沖縄でなら許されるのか。その根底に〈植民地〉に対処するような本土の対沖縄政策がある」、との金平の指摘は、やはり、そのことに問題解決のすべての出発点があることを鮮明にする。


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-08-09 05:09 | 沖縄から | Comments(0)

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