2016年 08月 05日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年8月5日

 2016年8月5日沖縄-辺野古・高江の今を沖縄タイムスと琉球新報は次のように表した。
 「米軍基地と振興政策のリンク」とは、「消化できないものを無理やり」にでも咀嚼しろ、という安倍晋三政権の基本的政策を示す。
 安倍晋三政権の「基地問題」とは、政権の都合が最優先されるもので、そこには、人の命や生き様のあり方は考慮されない。
 見えるのは、頑なな荒さだけである。
 まさしく、「沖縄振興特別措置法は法律の目的として、沖縄の特殊な事情に鑑みるとともに『沖縄の自主性』を尊重することも理念化されている」、という琉球新報の「法の理念と乖離」との指摘はこのことを説明する。
 安倍晋三政権には、時には、指笛を鳴らしながら、ともに踊ってみることを提案する。


(1)琉球新報-「消化できないものお口に」 鶴保沖縄相、予算の減額示唆-2016年8月5日 05:01


 琉球新報は、「鶴保庸介沖縄担当相は4日の就任記者会見で、米軍普天間飛行場移設の作業遅れに関連して『予算額を減らすのは当然。消化できないものを無理やりお口開けて食べてくださいよでは、全国民の血税で使われているお金を無駄遣いしているという批判に耐えられない』と述べた。その上で『基地問題によって、振興策の中身を含め変わっていくのは十分当たり前のことだ。そういう意味では、振興策と基地問題は確実にリンクしている』と述べ、基地問題が沖縄振興策に影響するとの考えを強調した。」、と報じた。


(2)琉球新報-露骨な「兵糧攻め」 政権、島尻氏落選で方針転換 沖縄県は冷静さ保つ-2016年8月5日 05:02


 琉球新報は、「菅義偉官房長官らによる米軍基地と振興政策の『リンク」容認発言で4日、沖縄県内に激震が走った。官邸による初めてのリンク論明言について政府関係者は、島尻安伊子前沖縄担当相が参院選で落選した事に起因すると指摘した上で、淡々とこう語った。「沖縄に関して失うものはない。(もう後戻りできない)ルビコン川を渡ったのだから」、と報じた。
 また、琉球新報は、このことについて次のように伝えた。


①「関係者は、昨年の2016年度予算編成まで官邸を中心に予算を削減する方向で調整していたが、島尻氏の沖縄担当相就任によって『事情が変わった』と打ち明ける。16年度予算は、14年末に就任した翁長雄志知事が初めて編成に関わった予算。官邸は当初から沖縄振興での知事への『兵糧攻め』を考えていた。」
②「別の官邸関係者はリンク論について『パンドラの箱だった』と語る。菅氏は参院選直後、従来からの方針通りに振興を進めることについて否定的な考えを内閣府沖縄担当部局の幹部に伝え、ついには4日の記者会見で質問に答える形で自ら基地と振興のリンクを持ち出した。」
③「ただ、『リンク論』の理屈付けは準備が整っていなかった。菅氏の発言前、ある関係者はリンク論の容認について『国会答弁の形になるのか、時期は分からないが政府方針を改めて(リンク論を)出すことになる』と語り、リンク論の容認はまだ先になると見通しを語っていた。そのため、従来から政策を転換する理屈は整わず、菅氏が記者会見で急きょ持ち出したのが『跡地利用』との関連性だったと事情を明かす。」
④「一方、こうした国の強硬姿勢にも県は冷静さを保っている。県幹部は『原発を受け入れる自治体への電源交付金はまさに振興策とリンクしている。だが、沖縄振興特別措置法はそういう事情でできたものではない』と沖振法の性格を指摘する。その上で『一つ一つに批判して声を上げるよりも、しっかり法の趣旨に基づいて必要額を訴えることが大事だ。政府も冷静になって考えて正常化を考えた方がいい』と語った。」


(3)琉球新報-法の理念と乖離 安倍政権の沖縄予算減額方針-2016年8月5日 05:03


 琉球新報は、「菅義偉官房長官が沖縄の米軍基地と沖縄振興政策の『リンク論』を認め、従来の政府方針を撤回したのは、沖縄関連予算の大幅な減額や、沖縄関連の税制優遇制度延長を厳格に判断することを見通しているからだ。基地と振興を切り離すとしてきた従来の政府方針を撤回し、完全に沖縄を組み敷く姿勢を明確に打ち出した。県に対する再提訴に加え、東村高江周辺のヘリパッド新設強行、名護市辺野古陸上部の工事再開と三正面攻勢の姿勢を見せる政府だが、さらに基地と振興のリンク論で追い打ちをかける格好だ。」、と報じた。
 このことについて、「沖縄振興計画に明記された沖縄の『社会的事情』に跡地利用や基地負担軽減も含まれているとして、リンク論の理屈付けを図った。だが、振興計画の根拠法となる沖縄振興特別措置法は法律の目的として、沖縄の特殊な事情に鑑みるとともに『沖縄の自主性』を尊重することも理念化されている。」、と伝えた。


(4)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>事前協議なしの立木伐採「遺憾」 稲田防衛相-2016年8月5日 12:42


 沖縄タイムスは、「稲田朋美防衛相は5日の閣議後会見で、東村高江のヘリパッド建設を巡り、沖縄防衛局が、一部で沖縄森林監督署との事前協議をせず立木を伐採していたと明らかにし『あってはならない遺憾なことだ。今後の工事については、こういうことがないように注意をしながら事業を進める必要がある』と述べた。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-辺野古、再び法廷闘争 高裁那覇支部、9月に判決-2016年8月5日 16:41


 沖縄タイムスは、「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、国が翁長雄志知事の対応が違法であることの確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、福岡高裁那覇支部で開かれた。翁長知事が意見陳述し『政府は沖縄の民意を無視し、過重な基地負担を将来にわたって固定化し続けようとしている』と国の強硬姿勢を批判した。話し合いによる決着の見通しが立たない中、異例の法廷闘争が再び始まった。」、と報じた。
 また、「国側は3月に和解した前段訴訟と争点が変わらず『主張は尽くされた』として早期の判決を求めた。高裁那覇支部は次回期日の19日で結審した上で、判決を9月16日に言い渡すことを決めた。」、と伝えた。


(6)琉球新報-「立ち入り禁止」に市民ら抵抗 N1地区裏ゲート-2016年8月5日 14:03


 琉球新報は、高江の様子を次のように伝えた。


①「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設工事に反対する市民らが泊まり込を市んでいるN1地区裏ゲートで、5日午前9時半すぎ、沖縄防衛局の職員約十数人が『立ち入り禁止』と書かれた紙民のテントや車両に貼り付けに来た。市民らは『何を張りに来たんだ』『勝手に立ち入り禁止にするな』などと抵抗し、一時もみ合いになった。」
②「その際、市民らは防衛局職員と思われる男性2人を約10分間囲い込んで身分証の提示を強く求めるなどし、混乱した。沖縄平和運動センターの山城博治議長は『N1地区ゲートに設置していたテントも防衛局が勝手に持っていった。根拠を示せなければ泥棒と同じだ』と激しく抗議した。市民らは工事車両の出入りを阻止するため、裏ゲートに設置したテントなどを沖縄防衛局が警察が撤去しないか、24時間態勢で警戒している。」


 以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-08-05 18:32 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第58回

沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記。



 今回の報告は、「石垣島の豊年祭 ~農民の心意気~」。
 今回の報告は、「旧暦の6月から8月にかけて、八重山は祭り一色に染まる。沖縄本島、宮古島と違って、八重山(石垣島、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、波照間島)の祭りは、強烈な日差しに輝く鮮やかな極彩色、そして村中が劇団員なのか? と言うレベルの歌と踊りに圧倒される。このところずっと高江や辺野古で国に追い詰められていく県民の姿ばかり紹介してきたので、今回は先週末行われた石垣島最大のイベント『「四箇字豊年祭』をご覧いただこうと思う。」、と始まる。
 実は、今回は、やはり動画を見てほしい。
 文字面だけではない、迸るものを受け取ることができる。
 その上で、三上さんのこの言葉を噛み締めてほしい。



 日が落ちても灼熱の太陽の熱気は去らず、私たちは撮影を終えてからも噴出すような汗にくらくらした。この暑さの中で踊っていた80歳過ぎた女性もいる団体は、公民館の打ち上げに向かった。70代の節子さんたちは夜12時近くまで公民館で騒いでいたと言う。私たちは11時にバタンキューだった。このエネルギーはなんだろう。首里王府による圧制に苦しんだ離島では、収穫の喜びにそれこそ気が狂ったように踊り、歌い、飲んで騒いだ。人頭税が苦しかった分、先島の祭りで農民たちが夏ごとに炸裂させるパワーというのは、沖縄本島には見られないものだ。

 島の土に向き合って、そこに根を張り、苦しさを分け合い、喜びを増幅しあって生きてきた農民たち。かつて日本中がそうであったように、農耕儀礼で結ばれた共同体のゆるぎない力に圧倒される。都知事が変わり、防衛大臣も変わると言うが、そんな揺らぎまくったニュースはここでは無価値なものに感じる。こんな太い人間の営みを、一体誰が崩せると言うのか。よそ者にそんな権限があるはずがない、と確信する。

 「一番尊いのは農民です」。そういった阿波根昌鴻さんの言葉は永遠に真実だと思う。



 以下、三上智恵の沖縄(辺野古・高江)撮影日記第58回の引用。



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by asyagi-df-2014 | 2016-08-05 05:27 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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