2016年 07月 29日 ( 2 )

沖縄-辺野古・高江から-2016年7月29日

 2016年7月29日沖縄-辺野古・高江の今を沖縄タイムスと琉球新報は次のように表した。



(1)琉球新報-国、法軽視重ねる 県道に金網/テント撤去/協議せず伐採 北部訓練場着陸帯工事-2016年7月29日 05:04



 安倍晋三政権の無法ぶりについて、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、沖縄防衛局が取るべき手続きを経ず、法的根拠が乏しい中、工事を強行しているケースがあることが明らかになった。弁護士や専門家が指摘している違法性が疑われるケースは(1)N1地区ゲート前の県道70号に設置した金網(2)ゲート前の市民のテント撤去(3)事前の協議をせず、立木(りゅうぼく)を伐採-などが挙げられる。市民を排除し、工事を再開させることに躍起になった政府の姿勢があらためて浮き彫りになった。」、と報じた。
 具体的には、次のように指摘した。



(1)「金網はN1地区ゲート前の県道70号上に、24日までに設置されていたことが確認されている。沖縄防衛局はその金網と数メートルしか離れていない米軍北部訓練場の提供施設内にも金網を設置しており、一時、二重に金網が設置されていた。道路管理者である県の同意を得ていなかったため、県が撤去するよう指導し、沖縄防衛局は指導に従い撤去した。」
(2)「沖縄防衛局は、N1地区ゲート前に市民らが設置していたテントや私物を22日に撤去した際の法的根拠について、琉球新報社の取材に対し『担当課に確認中だ』とした。現時点で法的根拠を示せておらず事実上、法的根拠がないことを認めた形だ。」
(3)「N1地区ゲートからヘリパッド建設予定地までの進入路にある国有林野に関し、沖縄防衛局が沖縄森林管理署との事前協議をせずに道を確保する作業を進めていることが分かった。国有林野の使用承認書で定めた条項に反する疑いが持たれているが、森林管理署は、現時点で現場を確認していない。」
(4)「資機材を積んだ10トン以上の大型トラックが、新ヘリパッドが建設されるN1地区に向け、新川ダムの堤防を通る村道を通過する場合、1台ごと村に申請をしなければいけないことが分かった。N1地区裏ゲートから搬入する場合、今後1台ごとに申請手続きをするかどうかが注目される。」
(5)「現在、資機材が搬入されているN1地区ゲートに比べ、より建設現場に近いN1地区裏ゲートを通る場合は、新川ダムの堤防を通る村道か高江の集落を通る必要がある。
 高江の集落を通るルートに関しては、村も反対しており沖縄防衛局も使用を否定。N1地区裏ゲートから搬入する場合は、新川ダムの堤防を通る村道しか通路がない。」



(2)琉球新報-トラックが土砂搬入繰り返す 北部ヘリパッド建設-2016年7月29日 10:19



 琉球新報は、7月29日の高江の状況について、「国頭村と東村に広がるヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設工事に関して、土砂を積んだ大型トラック2台が29日午前8時国ごろ、東村高江のN1地区ゲートから基地内に入った。トラック2台は搬入を繰り返し、午前10時までに8台分の土砂を搬入した。ヘリパッド建設に反対する市民ら20人以上はN1地区ゲート前に座り込み、『森を破壊するな』『土砂を入れるな』『工事強行は許さんぞ』」とシュプレヒコールを上げながら、抗議活動を続けている。」、と報じた。



(3)沖縄タイムス-高江ヘリパッド 市民ら「過剰警備」批判-2016年7月28日 11:23



 沖縄タイムスは、「東村高江周辺の米軍北部訓練場ヘリパッド建設で28日午前、N1地区表側出入り口からトラックが何度も砂利を積んで搬出入する様子が確認された。トラックの搬出入時に警察が周辺の県道70号を規制。トラックの前後を警察車両が警備しており、建設に反対する市民からは、警察に対して『工事に加担して恥ずかしくないのか』との声が上がった。市民らが抗議行動するN1地区表側出入り口付近では、機動隊が一時増員され100人以上で県道脇に立って警備。市民らは『抗議行動させないのか。過剰警備だ』と批判した。」、報じた。



 以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2016-07-29 17:50 | 沖縄から | Comments(0)

「君が代」伴奏拒否訴訟で東京高裁、懲戒処分の裁量権の逸脱の有無・濫用に新判示。

 標題について、Christian Todayは 2016年7月20日、「在任中に卒業式で『君が代』の伴奏を拒否したことに対する東京都人事委員会の減給処分は不当であり、憲法19条(思想・良心の自由)と20条(信教の自由)(※文末の注)に違反するなどと訴えていたクリスチャンの元小学校音楽教諭、岸田静枝(しずえ)さん(66)の裁判で、東京高等裁判所は19日、減給処分の取り消しを命じた一審とほぼ同様の判決を下し、原告である岸田さんと被告である東京都人事委員会および同教育委員会の双方からの控訴を棄却した。」、と報じた。
 また、判決内容について、「判決文には、『主文 1. 本件各控訴をいずれも棄却する。2. 1審原告の控訴に係る控訴費用は1審原告の負担とし、1審被告の控訴に係る控訴費用は1審被告の負担とする』と記されている。東京高裁はこの判決文で『減給10分の1・1月間の懲戒処分をした本件処分は、処分の選択が重きに失するものとして社会観念上著しく妥当を欠き、懲戒権者の裁量権の範囲を逸脱したものとして違法であると認められるから、本件処分を取り消すべきものと判断する』と述べた。」、と伝えた。


 Christian Todayは、原告弁護団の高橋拓也弁護士のこの判決の見解を次のように掲載した。


(1)「『結論としましては、一審と同様になりました。減給処分については取り消しを維持して、それ以外の部分については請求棄却ということで一審と全く同様の結論になっています』と説明した・」
(2)「この訴訟の主な争点について、『憲法20条違反の問題と、減給処分に関する裁量権の逸脱の有無という主に2点の論点があったのですが、これについて、結論としては、今回の控訴審判決は一審判決と同様の結論を取りました』と語った。」
(3)「『しかしながら、今回の控訴審判決というのは、単に結論が同じというだけではなくて、さらに踏み込んだ判断をしています』と述べ、『減給処分に関する裁量権の逸脱の有無の内容について、今日の控訴審判決は重要な判示をした』」
(4)「『本件処分において減給処分を選択した都人委の判断は、その裁量権を考慮してもなお重きに過ぎるというべきである』(第一審判決49ページ)というところを、今日の控訴審判決はそのまま変更するということで、より具体的に、詳細に判示をしているということになります。」
(5)「今後の裁判に与える影響として言えることは、この控訴審判決というのは、人事委員会の審議の在り方について、きちんとこうしなさいというところの枠組みを示しています。そして、もちろんこのことは人事委員会だけでなくて、今後東京都教育委員会が懲戒処分を出す場合にも当然に踏まえなければいけない枠組みを示していると理解することができます。重要な考慮要素についてきちんと考慮しなさいということを判決文の中で明言しているし、考慮しちゃいけない事項を考慮しちゃいけないという、専門用語で『他事考慮』といいますが、今回の東京都人事委員会の裁決については他事考慮もあったと明確に認定しているのが、この裁判の特徴です」
(6)「この判決文で東京高裁は、『1審原告が本件職務命令に従わなかったのは、卒業式の円滑な進行を妨げようとの積極的な害意や悪意があったわけではなく、たとえ不利益な処分がされるとしても、内面のみならず外部的行動においても個人の信仰及び歴史観・世界観に忠実であるべきであるとの考えによるものであると認められるのであり、このような事情は、懲戒事由に該当すると認められる行為の原因、動機、性質として考慮されて然るべきところ、本件裁決はこの点の考慮が必ずしも十分とは認め難い』と述べている。」
(7)「このことは今後の人事委員会審議だけではなくて、懲戒権者である東京都教育委員会が懲戒処分の判断を下す際にも当然考慮しなさいという重みを十分持っている判断」。
(8)「判決文にはさらに、『本件の卒業式においては、校長の事前の措置により別の教諭による国歌斉唱の際のピアノ伴奏が実施され、その結果、卒業式の進行に具体的な支障も混乱も何ら生じなかったとの事実は、懲戒事由に該当すると認められる行為の結果及び影響等として考慮されなければならないところ、本件裁決はこの点の考慮も必ずしも十分とは認め難く、むしろ、本件不伴奏行為を【危険性を内包する性質】を有する非違行為と評価し、本件の具体的な事実関係に即さない事情を考慮しているものと認められる』と記されている。」ことについて、「卒業式の進行に具体的な支障も混乱も何ら生じなかったという事実は必ず考慮しなければいけないというところを、東京都人事委員会が出した裁決は全然考慮していないと、この点も断罪している」。
(9)「加えて、この控訴審判決が珍しいのは、『むしろ』とこの後に続いて、他事考慮への違法もあると認定しているところがちょっと変わっている」と続け、「不伴奏行為のことを非違行為と評価して、今回の具体的な事実関係に即さない事情(=他事)も考慮しているという違法な判断だったことも明確に断罪している。ここまで言っているのはかなり珍しい。しかも、人事委員会という第三者的な位置にあるところについてここまで明確な違法を認定したというのはかなり珍しい。人事委員会審議、それから懲戒処分についても今後の基準になる判断が示されたとわれわれは考えている」
(10)「憲法20条に定められた信教の自由に関し、『今回われわれは憲法20条違反について、かなり詳細に主張してきました』と報告。岸田さんご本人が若い頃からクリスチャンとして活動し、信教の自由に基づいて『君が代』のピアノ伴奏を拒否したということで、20条違反の問題、信教の自由の侵害の問題についても言ってきましたが、そういった信教の自由や信仰に基づく行為、それに基づく職務命令違反行為と、そうではない一般の非違行為(いわゆる体罰とか、わいせつとか)とは全然性質が違うんだと、この控訴審判決は言っている」
(11)「判決文は、『1審原告の過去の非違行為は、いずれも、1審原告個人の信仰及び歴史観・世界観のために職務命令に違反したという点で共通しており、1審原告個人の信仰等に照らし、同様の職務命令の回数が増えればこれに伴って現実の支障や混乱の有無にかかわらず違反行為の回数だけは増えるという関係にあり、1審被告の主張は、これをそのような事情のない一般の非違行為と同列に論じる点で相当ではない』と述べている。」。
(12)「今までここまでかなりはっきり言ってくれた裁判例はなかなかなかったという意味でも、かなり大きな判断だと認識している」。今後、人事委員会はもちろんのこと、当然に都教委もこういった点を踏まえなければいけないことになる。
(13)憲法20条に定められた信教の自由について、「20条違反については従前通りの一審判決と全く同様の、ここに引用した、総合考慮すべきだというような判断基準と似た基準を控訴審判決も引用して、20条違反については否定している」。
『もう1回整理しますと、20条違反については、ほぼ一審判決を踏襲しましたけれども、懲戒処分の裁量権の逸脱の有無・濫用については、極めて重要な判断を示したということで、大きな意義のある判決が出たと認識している』」


 以下、Christian Today の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-07-29 05:17 | 書くことから-労働 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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