2016年 07月 23日 ( 3 )

沖縄-北部訓練場ヘリパッド工事の実態-2016年7月23日

 2016年7月23日沖縄を沖縄タイムスと琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-<沖縄ヘリパッド>警官500人で市民排除 大混乱の中、工事強行-2016年7月23日 05:00


 安倍晋三政権のむごさを沖縄タイムスは、「米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江周辺のヘリパッド建設で、沖縄防衛局は22日、約2年間中断していた工事に着手した。建設に反対する市民約200人と、全国から派遣された機動隊など約500人の警察官が衝突。男性1人が肋骨(ろっこつ)を折る大けがを負い、計3人が救急搬送されるなど、現場は大混乱となった。また、県警と機動隊は県道70号を一部封鎖状態にし、車と人の通行を遮断した。」、と報じた。
 また、その様子を次のように伝えた。


①「沖縄防衛局は午前6時ごろ工事を再開。ヘリパッド建設予定地のN1地区裏側(通称・N1裏)のフェンス設置に始まり、その東側のG、H地区、県道70号沿いのN1地区出入り口(通称・N1表)の計4カ所にフェンスを設置した。その後、G、H地区出入り口とN1表から関連資材を搬入した。」
②「反対の市民らは工事車両の進入を防ごうと、約170台の車を県道上に止めて対抗したが、機動隊が次々とレッカー車や専用機材で移動させた。機動隊が市民らを強制排除した後、午後1時ごろには防衛局職員がN1地区出入り口前の市民のテントを撤去した。」③「機動隊との激しいもみ合いで、50代男性が肋骨を折る全治1カ月の重傷を負ったほか、男性1人が街宣車から転落し、女性1人が首への強い圧迫感を訴えるなど3人が救急搬送された。」
④「防衛局幹部によると、ヘリパッドの関連作業は日中のみ行われ、23日以降も作業を続ける方針。反対の市民らも抗議行動を続ける。」


(2)琉球新報-国が高江工事を強行 機動隊が市民排除 10時間超 県道封鎖-2016年7月23日 05:04


 琉球新報は、「東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事で、沖縄防衛局は22日午前、新たなヘリパッドの建設工事に着手した。予定されている工事現場周辺では資機材が搬入され、一部では重機により進入路などの整備が始まった。多くの市民らが抗議する中、約500人とみられる全国から動員した機動隊員を投入し、工事を強行した。政府の姿勢に県民の反発が強まりそうだ。」、と報じた。
 また、次のように続けた。


①「資機材の搬入に伴い、東村高江と国頭村安波の2カ所で県道70号が22日午前6時4分から午後4時47分まで封鎖され、報道陣も含め、10時間以上出入りができなくなった。付近の住民生活にも大きな影響を与えた。」
②「抗議行動中、機動隊員らともみ合った市民の救急搬送が相次いだ。」
③「資機材の搬入は22日午前6時、新たなヘリパッドの建設が予定されているH地区、G地区から始まった。防衛局が両地区の各ゲートに続く道路を封鎖し、プレハブや鉄パイプなどを積んだ工事車両約20台が次々と基地内に入った。
 N地区のゲート前では、市民らが資材搬入を阻止しようと付近の県道70号に駐車した約150台の車両や設置したテントなどを、沖縄防衛局が強制的に撤去した。
 ヘリパッド建設に反対する約100人の市民と機動隊員の激しいもみ合いが続いた。もみ合いの最中、けがを負うなどし少なくても3人が救急搬送された。大きなけがはなかった。
 4カ所のヘリパッド建設が予定されている3地区全てで資材が搬入された。関連する工事が始まったとみられる。」
④「警察による道路封鎖は一般の住民だけでなく、報道陣や県道管理者の県北部土木事務所職員、基地従業員などに対しても及んだ。県警は道路封鎖に際し、管理者の県に対し道路交通法で定められた事前の意見聴取を行わず、「緊急を要する」として事後に封鎖を報告したという。」
⑤「資材搬入後、N地区のゲートでは市民らがテントを張っていた場所に、プレハブの事務所や簡易トイレが設置され、可動式のゲートが設置された。整備はゲート付近の県道70号の片側車線を通行止めにして行われた。」


(3)沖縄タイムス-<沖縄ヘリパッド>「排除!」炎天下に号令 あわや死者が出かねない事態に-2016年7月23日 06:45


 安倍晋三政権の理不尽さを、沖縄タイムスは「専門家から「法の乱用」と指摘される県道封鎖まで実行した。なりふりかまわずに市民を退けた場面は、戦前の「戒厳令」をほうふつさせた。」、と表現した。
 市民の誇りある闘いの詳細は、次のとおり。


①「『落ちる!』『危ない!』」。N1表ゲート前の車上でもみ合う屈強な機動隊員らの帽子は落ち、抵抗する市民の足はがくがく震えていた。『排除!』。炎天下に号令が響いた22日午前8時55分。機動隊員らが一斉にN1表ゲート前の街宣車2台によじ登り、車上に座り込む市民を引きずり降ろしにかかった。
 車上の激しいもみ合い。小さな街宣車の不安定な足場に機動隊員らが次々押し寄せ、あわや『死者が出かねない』(車上にいた市民)事態に。街宣車周辺には市民の怒号や悲鳴、おえつがごちゃまぜになって響いた。引きずり降ろされたり、余りの激しい『排除』にショックを受けて気を失い、救急搬送されたりする女性も。9時10分、警察側から「ストップ!」の号令がかかり、市民も車上から降りた。」
②「その1時間半後-。『いったん退くことを判断した』と市民を率いる沖縄平和運動センターの山城博治議長が一時撤退を宣言。『2日間で5人の救急搬送を出した。辛いです、苦しいです、悲しいです。もうこれ以上は限界だ』。袖の破れた洋服が、緊迫の事態を物語っていた。」
③「市民には“秘策”もあった。機動隊が到着前の午前3時、月明かりを頼りに南北約1キロ、県道70号の両脇に駐車する市民の車160台余りを中央線に寄せる作戦をスタート。『レッカー車や作業車が通れない』幅員にし、多数の機動隊に挑む計画だった。
 南北それぞれから挟み込む機動隊員らに、約200人の市民はすし詰め状態の車両の合間に入ったり、傾斜地の草むらに回り込んだり、道ばたに寝転んだりと、『弱い市民の精いっぱいのゲリラ戦』(山城議長)であらがった。それでも牛歩ながら6時間以上の攻防の末、機動隊は表ゲート前にたどり着いた。」
④「午後0時35分、突然降り始めたどしゃぶりの中で静かに始まった市民テントの撤去。残った市民十数名は立ち尽くすしかなかった。」


(4)沖縄タイムス-<沖縄ヘリパッド>「二正面作戦」で攻める政府 強権着工に不信強める県-2016年7月23日 08:10


 沖縄タイムスは、今回の安倍晋三政権の強権発動について、「政府は本年度内に4カ所のヘリパッドを完成させる構えで、工事着工、違法確認訴訟の『二正面作戦』で県への抑圧を強める。」、と報じた。
 また、沖縄県の反応について、次のように伝えた。


①「政府・沖縄県協議会が開かれた21日。すでに沖縄防衛局は翌日早朝の工事再開へ向け全国の「沖縄の米軍基地に対する国の強硬な態度は異常だ」。高江着工と提訴を受け、翁長知事は記者団にこう国の姿勢を批判した。批判の背景にあるのは、国と信頼関係が築けないことへの強い不信感だ。」
②「首相官邸で政地方防衛局から東村高江へ応援の職員を送り込むなど周到に準備を進めていた。22日に着工するのは『周知の事実』(県幹部)だった。だが、協議会の場で菅義偉官房長官や中谷元・防衛相からヘリパッド建設への言及は一切なかった。不信感を抱いた県幹部は21日夜、急きょ三役不在の県庁に沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を呼び、工事着手情報の真偽をただした。だが、中嶋局長は最後まで工事再開を認めなかった。防衛局が着手を発表したのはその約10時間後だった。」
③「県幹部は昨年8月の集中協議決裂直後の工事再開や、今月の参院選翌日の資材搬入などの“前例”を挙げ、『強大な権力を持った国による押し付けは【暴力】に近い】と批判を強める。そして、着工のタイミングさえ伝えず、裁判所や国地方係争処理委員会の協議を求める判断に反してこの日提訴した政府に対し、『協議の前提となる信頼関係を一方的に崩しているのは国側だ』と非難した。」


 国側の事情は次のものであった。


①「菅氏は会見で地元の国頭、東の両村が『早期返還を要望していることも事実だ』と強調し、地元の『要望』をアピールすることで批判をかわした。」
②「機動隊が反対する市民を排除し、ヘリパッド建設工事に着手したとの報告を受けた政府関係者は『今後スムーズに工事が進めば年内に完成する。米側と協議して早ければ年度内には北部訓練場の過半は返せる』との見通しを示した。」
③「政府はノグチゲラの営巣期間に入る来年3月までには工事を終わらせたい考えだ。防衛省関係者は『防衛局は自主アセスなど法律にはなくても県の要望に応えている。県も車両の撤去くらい協力してくれてもよかった。支援者の手前、知事は先延ばししたかっただけだ』と皮肉った。」


(5)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>県道封鎖「戒厳令か」 県職員さえ入れず-2016年7月23日 10:46


 今、沖縄県で、起こっていること。
 沖縄タイムスは綴る。


①「『なぜ通れない』『トイレにも行かせないのか』。22日午前6時、突然封鎖された沖縄県東村高江の県道70号。新川ダム入り口の交差点で愛知県警機動隊のバスが両側2車線をふさぎ、北上しようとする全ての人と車の通行を一時遮断した。『人権侵害だ』『戒厳令か』と行く手を阻まれた市民の怒号が響く。警察官に詰め寄ったが、沖縄県警の現場担当者は『危険なので規制している』との説明を繰り返した。」
②「県警の警察官らが車両を止め、Uターンかダム方面への迂回(うかい)を指示。県道70号の直進を禁じた。規制区域内から出てくる車両に対しては『出たら戻れない』『徒歩でも入らせない』と説明。多くの人が『根拠を示せ』『移動の自由の侵害だ』などと抗議したが聞き入れられず、トイレや物資調達を諦めて引き返す姿が目立った。」
③「報道関係者や県職員も例外でなく、足止めされる車両が相次いだ。行く手を阻まれた記者が『不当な取材規制だ』と抗議しても、県警の担当者は『とにかく通さない』の一点張り。取材記者の交代は交渉の末、現場まで警察官同行の条件付きでようやく認めるほどの厳戒態勢を敷いた。」
④「県道路管理課によると午前8時50分ごろ、県北部土木事務所の職員が道路管理者として状況確認に向かったが、規制線の先に進めなかった。県道の管理者であることを示す身分証を提示したが認められず、引き返した。午前9時すぎ、名護署から北部土木事務所に県道70号を通行止めにしたと連絡があったという。」
⑤「県警と沖縄防衛局は抗議運動の“要”だったゲート前の車両とテントを強制排除した。政府は当初から『「検問、県道封鎖、住民排除』の方針を打ち出していたが、県警側は『反対派の車両で県道が埋まり、緊急的に規制した』と政府方針を否定する。事前に『規制』を想定していれば道路管理者の県への連絡が必要だが、『緊急性』を理由に、県も蚊帳の外に置き、一気呵成(かせい)に撤去を進めた。」
⑥「午前9時ごろ、封鎖が始まった東村高江の県道70号では県の担当職員が県道管理者証を示し、中に入れるよう求めたが機動隊に阻まれ、引き返した。」
⑦「同時刻、県道内では反対市民への強制排除が始まり、車両も次々移動させた。県警は「県道は車で埋まり、車両通行ができない状態。工事車両や作業員とのトラブル未然防止で住民の移動を求めた」と述べる。」


 最後に、沖縄タイムスは、「現場に駆け付けた横田達弁護士は『道交法は災害時の緊急対応、不発弾撤去などの場合を想定する。今回の封鎖はそれにあたらず、根拠がない』と法の乱用を指摘。『政府のなりふり構わない姿勢が表れている』と批判した。テントを撤去した沖縄防衛局は、責任の所在や根拠法令を聞く本紙の取材に回答しなかった。」、とまとめた。


(6)琉球新報-市民約60人が建設に抗議 北部ヘリパッド-2016年7月23日 11:16


 琉球新報は、23日の動きを、「新たなヘリパッド(着陸帯)の建設が予定されている東村高江の米軍北部訓練場のN1地区ゲート前では23日午前、建設に反対する市民ら約60人が駆け付け、ゲート前でシュプレヒコールや合唱などをして抗議の意思を示した。約50人の機動隊員らがゲート前を警備し、新川ダム周辺では検問が行われるなど物々しい状況が続いている。東村の伊佐真次村議は検問について『ここは村民が通る道路だ。無意味な検問はしないでほしい』と訴えた。ヘリパッド建設に反対し、9年間座り込みを続けてきた人たちのテントは22日に沖縄防衛局によって撤去された。テントがあった場所には鉄網が張り巡らされ、反対する市民らが入れないようになっている。」


(7)沖縄タイムス-<米軍ヘリパッド>市民反発「何の規制か」「過剰警備だ」-2016年7月23日 13:17


 沖縄タイムスは、23日の現状を、「米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江周辺のヘリパッド建設に反対する市民と、全国から派遣された機動隊などとの激しい衝突から一夜明けた23日、建設予定地のN1地区出入り口では、機動隊や民間警備会社の職員など少なくとも100人が警備にあたった。午前8時、市民約10人が『過剰警備だ。これは何の規制なのか教えなさい』などと、機動隊につめよる場面もみられた。午前8時半には、工事車両と作業員がN1地区に設置されたフェンスの中に入り作業を開始。午前9時半ごろ、重機を乗せた大型の工事車両が南向けの片側1車線に停車し作業を行った。集まった約120人の市民は『工事強行、弾圧、政府の圧政を許さないぞ』と叫んだ。22日に一時封鎖された県道70号では、警察官が検問する様子も確認できた。」、と報じた。



 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-07-23 16:40 | 沖縄から | Comments(0)

安倍晋三政権の「蛮行」に強く抗議する。

 安倍晋三政権の「蛮行」に強く抗議する。
 例えば、防衛省関係者の「『防衛局は自主アセスなど法律にはなくても県の要望に応えている。県も車両の撤去くらい協力してくれてもよかった。支援者の手前、知事は先延ばししたかっただけだ』と皮肉った。」、との声を沖縄タイムスは伝えた。
 この声の向こう側には、安倍晋三首相や管官房長官の「問答無用」とほくそ笑む顔が見える。
 しかし、今回のことで、この両者が失ったものは、「何があっても人の命を守る」という政治家としての「矜持」であり、日本という国への市民からの「信頼感」であった。
このことに関して、琉球新報及び沖縄タイムスは2016年7月23日、その社説で、「ヘリパッド工事再開 許されぬ建設強行 政府は計画見直し話し合え」、「[辺野古提訴・高江強行]蛮行に強く抗議する 県は対抗手段練り直せ」、と主張した。
 まずは、この両社社説を取りあげる。
 何故、「蛮行」なのか、について、琉球新報は、次のように指摘する。


①「県民世論を踏みにじる暴挙だ。沖縄防衛局は米軍北部訓練場内のヘリパッド建設工事を強行した。警察力で基地ゲート周辺の県道を封鎖し、反対行動を排除した上での工事再開である。反対行動のテントや駐車車両も強制撤去された。生活道路を封鎖し、工事に反対する住民、県民を排除した建設強行は、米軍占領下の『銃剣とブルドーザー』による軍用地強制接収をも想起させる。一方で政府は辺野古新基地建設に向け、県を相手取る違法確認訴訟を提訴した。新基地陸上部の工事も近く強行する構えだ。『問答無用』がまかり通る異常事態だ。」
②「警察の対応は常軌を逸している。道路を封鎖し、反対行動を排除する強硬措置は、市民の自由な活動を妨害するものだ。資材搬入の実力阻止といった行為に対する制約ではない。道路封鎖は、反対行動に向かおうとする人々をあらかじめ排除するもので、民主主義社会で正当に保障される『表現の自由』の抑圧にほかならない。」
③「工事の強硬再開を前に周辺道路では、法律専門家が違法性を指摘する警察の車両検問もあった。名桜大学の大城渡准教授はこうした警察活動に対し『国策を批判する市民運動を抑圧する動きであり、戦時下の治安維持法を想起させる』と指摘している。沖縄にとどまらず国民の人権、民主主義そのものが危機にひんしている。」


 また、このことについて、沖縄タイムスは次のように指摘する。


①「政府は『和解の精神』を自ら踏みにじったのだ。選挙で示された沖縄の民意を一切考慮せず、話し合いによる解決を望む沖縄の人々の心を傷つけたのだ。」
②「高江では、全国から動員された機動隊など約500人の警察官が、生活道である県道を封鎖し、人と車の通行を遮断。抗議の住民を力で排除する強引なやり方で、ヘリパッド工事が再開された。」
③「機動隊とのもみ合いで男性1人が肋骨(ろっこつ)を折る大けがを負い、3人が救急搬送されるなど現場は大混乱となった。蛮行としか言いようがない。」
④「北部訓練場の一部返還のためとはいえ、なぜ人の住む高江の集落を取り囲むように6カ所ものヘリパッドを造らなければならないのか。最も近い民家からは400メートルしか離れておらず、すでに完成した2カ所のヘリパッドではオスプレイが昼夜を問わず飛び回り、住民からの苦情が相次いでいる。住民生活を考慮しない訓練優先の移設計画だったのだ。」
⑤「オスプレイ配備にともなう環境への影響を評価した米軍の「環境レビュー」は米側が一方的に作成したもので、県民の意見は反映されていない。」
⑥「21日の緊急抗議集会であいさつした安次嶺雪音さんは「豊かな自然の中で子育てしたいのに、オスプレイが飛ぶので国頭村へ避難している」と窮状を訴えた。」


 この上で、琉球新報と沖縄タイムスは、このように主張する。
 琉球新報は、「日本政府がオスプレイ配備を認めたのはSACO報告から14年後の2010年。オスプレイ配備を前提とした合意形成や環境影響評価が行われないまま辺野古新基地建設、北部訓練場内へのヘリパッド建設が進められた経緯がある。オスプレイは開発段階から重大事故が相次ぎ「未亡人製造機」とも揶揄(やゆ)された。その配備が隠蔽(いんぺい)されたまま合意された辺野古新基地計画、ヘリパッド建設計画は破棄されてしかるべきだ。(略)ヘリパッドがオスプレイ運用を前提とし、住民被害が明確である以上、県知事も東村長も県民、村民の生命と健康、やんばるの自然を守る立場から「ヘリパッド反対」を言明すべきだ。沖縄本島北部の海、山の自然、住民の命が辺野古新基地とヘリパッドの建設で危機にさらされている。建設に反対する県民の心も踏みにじられている。
 建設強行は県民の人権だけでなく世界自然遺産に値する豊かな自然、日本の国益をも損なう。政府は無謀な建設を中止し、計画見直しを県や住民と話し合うべきだ。」、と。
 沖縄タイムスは、「安倍政権がこのような強硬な姿勢を打ち出した以上、国の出方を見て対応するというこれまでの県の防御的なやり方には限界がある。県は早急に対抗手段を練り直さなければならない。『辺野古が唯一』『沖縄でなければ抑止力は維持できない』という政府の従来の主張は海兵隊の分散配備が進んだことで事実上破綻している。その事実を全国にアピールし、国民の不安を和らげることも必要だ。それぞれの分野の専門家に声を掛け、全国規模、あるいは世界的規模の応援団を組織化することが急務である。」、と。
 最後に、沖縄タイムスは、「『辺野古・高江』問題はなぜ、これほどまでこじれてしまったのか。」、についてこのように説明する。


①「第一に、負担軽減がすべての出発点であったにもかかわらず、中北部では負担軽減の名に値しない『移転・新設・再配置による恒久基地化』が進められ、辺野古への新基地建設が目的化してしまったこと。」
②「第二に、カネと振興策をからませる『アメとムチ』政策が沖縄の人々の自尊心を深く傷つけ、沖縄社会を分断し、政府に対する強烈な不信感を生んだこと。」
③「第三に、こんな狭い島に巨大な空軍基地と演習場が住宅地に隣接し存在すること自体、米本土にも日本本土にも例がなく、住民生活への配慮を著しく欠いていること。」
④「第四に、オスプレイ配備に象徴されるように、不都合なことを隠し続け、説明責任を果たさない政府の姿勢が、住民や自然保護団体の反発を招いていること、などである。」


 この上で、沖縄タイムスは、「海兵隊の本土移駐に頑強に反対する半面、『沖縄からは動かないでほしい』と懇願する政府の姿勢は、沖縄からみれば『構造的差別』そのものである。『辺野古・高江』問題は単なる基地問題ではない。沖縄の未来と沖縄の人々の尊厳、日本の民主主義の質が問われている。」、とまとめる。


 今回の安倍晋三政権の「蛮行」は、どちらかというと「辺野古」と「高江」に分けられてきたものが、「辺野古・高江」問題として、正確に位置づけることになった。
 沖縄タイムスのこの四つの指摘は、現在の状況を映し出している。
 確かに、「『辺野古・高江』問題は単なる基地問題ではない。沖縄の未来と沖縄の人々の尊厳、日本の民主主義の質が問われている。」、のである。


 以下、琉球新報及び沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-07-23 10:29 | 沖縄から | Comments(0)

米軍再編-在韓米軍・第2歩兵師団部隊の最初の大隊の平沢(キャンプ・ハンフリー)への移転が完了。

ル南方の平沢に移転・集約する再編計画で、在韓米軍の主力で南北軍事境界線に近いソウル北方の東豆川に駐屯する第2歩兵師団部隊の移動が始まり、装甲車やトラックを伴った最初の大隊の移転が18日に完了、平沢のキャンプ・ハンフリーで部隊旗の掲揚式典が開かれた。」、と報じた。
 また、「セオドア・マーティン師団長(少将)は『われわれは平沢の地域社会と新しく強力な友好関係を結んでいく』とあいさつした。」、と伝えた。
 今後の再編の動向について、「キャンプ・ハンフリーには、ソウル中心部の米軍竜山基地にある在韓米軍司令部も移転を予定し、司令部機能と陸軍の主力が1カ所に配置されることになる。」、と報じた。


 かって訪れた平沢は、その1週間前に、米軍機の墜落事故を受けたばかりであった。
 「われわれは平沢の地域社会と新しく強力な友好関係を結んでいく」、という米軍関係者の言葉の空々しさを、高江の現状の前に、強く感じる。
 あの当時、韓国と日本の大きな違いの一つは、現場に軍隊が投入されることであると、説明を受けた。
 沖縄と平沢に思いを馳せる。


 以下、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-07-23 04:31 | 米軍再編 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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