2016年 07月 21日 ( 4 )

沖縄-北部訓練場ヘリパッド工事の実態-2016年7月21日

 2016年7月21日の沖縄を沖縄タイムスと琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-沖縄・高江ヘリパッドあす着工 空から資材搬入も検討-2016年7月21日 05:00
(2)琉球新報-市民ら反発、検問を阻止 沖縄・高江のヘリパッド建設問題 基地ゲート前で資材搬入警戒-2016年7月21日 05:03
(3)沖縄タイムス-沖縄・高江ヘリパッド 地元の東村長、建設容認を再表明-2016年7月21日 08:08
(4)沖縄タイムス-高江ヘリパッド、なぜ空輸検討? 搬入路に難所、崖崩れも【深掘り】-2016年7月21日 8:10
(5)琉球新報-高江強制撤去「いよいよ始まる」 市民ら警戒、応援呼び掛け-2016年7月21日 11:42
(6)沖縄タイムス-沖縄県議会、高江建設中止を求める意見書可決-2016年7月21日 16:18


 沖縄県議会は、2016年7月21日、米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江周辺のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対し、建設中止を求める意見書を賛成多数で可決した。
 このことについて、沖縄タイムスは、「県議会(新里米吉議長)は21日、6月定例会最終本会議で、米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江周辺のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対し、建設中止を求める意見書を賛成多数で可決した。意見書を提案した与党3会派の26人が賛成し、野党の自民の15人は反対、中立の公明と維新の計6人は退席した。意見書は米海兵隊がヘリパッドを使用してオスプレイの訓練を実施する点を踏まえ、県議会としてオスプレイ配備の撤回や在沖海兵隊の撤退を求める意見書を可決していると強調。住民がオスプレイの騒音や低周波音の被害を訴えていることや、機動隊による反対運動の排除を批判し、工事の中止を求めている。あて先は首相、外相、防衛相、沖縄担当相。」、と報じた。

 さて、東村高江周辺のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設は、いよいよ強制撤去が、7月22日から始まろうとしている。
 琉球新報は、このことについて、「米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対している市民らは21日、同ゲートを封鎖するために駐車した車やテントなどの強制的な撤去が22日早朝にも始まるとの報道に警戒を強めている。21日早朝にはゲート前に約40人の市民らが集結し、『いよいよ始まる』『何としても阻止するぞ』と気勢を上げた。
 市民らはこの日午後2時からN1地区ゲート前で集会を開き、抗議行動への県民の参加呼び掛けと工事断念を訴える。千人規模を目指している。
 米軍北部訓練場のメインゲートからは21日午前5時50分ごろ、2台のトラックを含む13台が車列を組んで基地内に入った。N1地区ゲート前では21日午前8時半現在、市民らがゲートを封鎖するために止めている車両や、テントなどの撤去作業は行われていない。」、と伝えた。
 さらに、沖縄タイムスは、沖縄防衛局が建設に使う資材搬入のために空輸を検討していると報じた。



 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-07-21 18:14 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスと琉球新報で高江を考える。-2016年7月21日

 沖縄タイムスと琉球新報の二紙は、2016年7月21日、緊迫する沖縄県高江の状況を、
「[緊迫高江]「暮らしと自然」こそ宝」「高江県道検問 市民の反対活動制限するな」、とそれぞれ社説を掲載した。
緊迫する沖縄県高江の状況を、この二紙で考える。
沖縄タイムスは、このように押さえる。


(1)主張
①「参院選が終わったとたん、手のひらを返したように強硬姿勢に転じるのは、話し合いで解決するという政治本来の役割と責任を放棄したのに等しい。憂慮すべき事態だ。」
②「なぜ、高江を取り囲むように計画されたのか。住民説明会でも地元の不安や懸念を解消することはできなかった。計画自体が住民無視のずさんなものだったのだ。生物多様性に富む『ヤンバルの森』がヘリパッド建設工事やオスプレイ訓練の影響を受けるのは避けられない。その点についても政府は説明責任を果たしたとはいえない。強権的ヘリパッド建設は、かけがえのない自然と住民生活を脅威にさらす『愚行』である。計画を見直すべきだ。」
(2)事実
①「東村高江周辺の緑豊かな『ヤンバルの森』が異様な緊張に包まれている。政府が22日にも、米軍北部訓練場でのヘリパッド建設工事を再開する意向を示しているためだ。
 警察庁は全国から500人規模の機動隊員を動員し、防衛省は応援のため本土の防衛局から約50人の職員を投入する計画だという。高江周辺の道路では、本土から大挙派遣された警察官が検問を実施し、住民に免許証の提示を求め、行き先を聞き、住所や名前まで記録している。それだけでも露骨な威圧である。プライバシー権の保護や表現の自由という点から言っても、あきらかにやり過ぎだ。」
②「映画『標的の村』の公開にあたって東村高江の安次嶺現達さんは、こんなメッセージを寄せている。『ヤンバルの豊かな自然を守りたい。家族を守りたい。ただ、それだけです』。」。憲法第13条によって保障された個人の尊厳と幸福追求権を、なぜ自分たちだけが享受できないのか、と訴えているのである。この言葉は重い。」
③「米軍北部訓練場の一部約3987ヘクタールの返還は、ヘリパッドの移設が条件になっている。『ヘリパッドが完成しなければ予定地の返還ができない』と政府は主張する。だが、この主張にはさまざまな疑問がつきまとう。
 1996年に返還合意した段階でも、高江区の集落を取り囲むように6カ所のヘリパッドを建設する計画が2007年に持ち上がったときも、オスプレイ導入の話は住民に知らされていなかった。政府がオスプレイの普天間飛行場配備を正式に発表したのは12年9月。13年1月には県内のすべての市町村議会が配備反対の意見書を決議し、安倍晋三首相に配備撤回の建白書を提出している。」
④「県が沖縄防衛局の資料を基に県議会で明らかにしたところによると、高江のヘリパッド周辺の6月の夜間騒音発生回数(午後7時~翌午前7時)は383回にのぼり、14年度の約24倍に達した。1日あたりの騒音発生回数も8倍に増えている。生活が変化し、騒音に脅かされるようになったのは明らかだ。『ロハスな暮らしの上空に戦争のためのヘリが舞う』(JCA-NETより)というのが、緑深い高江の現実なのである。」


 琉球新報は、このことによる具体的な被害の実態を告発する。


(1)主張)
①「警察権の乱用は明らかだ。市民の自由な活動を制限する不当な車両検問は直ちに中止すべきだ。」
②「無秩序な警察活動は、県民の警察への信頼、協力関係を損ねることを県警は肝に銘じてほしい。」(琉球新報)
③「北部訓練場『N4地区』ヘリパッド周辺の高江では6月の夜間の騒音発生回数が383回、2014年度の月平均の24倍にも激増している。オスプレイが飛来するヘリパッド建設により住民の平和的生存権、静穏な環境権が破壊されているのだ。
 住民にとっては死活問題だ。生命の安全、静かな生活環境を求める住民、県民の自由な反対活動は最大限、保障されねばならない。
 警察法2条、『憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用(らんよう)することがあってはならない』を警察はかみ締めるべきだ。」(琉球新報)
(2)事実
①「ヘリパッド建設工事の再開が予定される米軍北部訓練場のゲート前で、警察による一斉検問が行われた。交通量は少なく、普段、検問が実施されている場所ではない。犯罪車両の逃走など緊急に検問が必要だったわけでもない。
 普段と異なるのは、工事に反対する県民が東村高江のゲート前に結集していたこと。それと対峙(たいじ)し、県警、全国から多数の機動隊員、防衛省職員が現場に投入されていることだ。」
②「高江区に向かう全車両を停車させ、行き先などを聞き運転免許証を提示させた。2カ所で50分も停車させられた女性もいた。高江の抗議行動への参加を足止めし、抗議行動を鈍らせる狙いを疑わせる。県警は『交通安全および秩序の維持』などを検問の理由に挙げた。交通安全を妨げているのは不必要な検問ではないか。昼日中、県道の車両通行を制限することこそ秩序に反する。工事反対の市民活動を秩序に反すると言いたいのか。」
③「ヘリパッドとは無関係に、畑に向かうなど日常生活の交通を足止めされた住民もいたはずだ。無秩序な警察活動は、県民の警察への信頼、協力関係を損ねることを県警は肝に銘じてほしい。」
④「問題は多い。車両検問は(1)犯罪発生時の緊急配備(2)交通違反の予防摘発(3)交通事故多発地域での一斉検問-の3類型があるが、小口幸人弁護士は最高裁判例にも照らし「要件を満たさない違法な検問」と断じている。もう1点。検問で運転免許証を提示させたことについても小口氏は『みだりに個人情報を収集するもの』とし、プライバシーの侵害を指摘している。」


 現在の沖縄県高江における強権的ヘリパッド建設は、明らかに日本国憲法が保障する「人らしくある」という個人の権利を著しく侵すものである。
確かに、沖縄タイムスの指摘する「かけがえのない自然と住民生活を脅威にさらす『愚行』」でしかない。
 また、このことに伴い現実に起こっている「市民の自由な活動を制限する不当な車両検問」は、警察権の乱用にあたることは明らかである。
まさしく、琉球新報の「警察法2条、『憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用(らんよう)することがあってはならない』を警察はかみ締めるべきだ。」、ということに尽きる。
 「ロハスな暮らしの上空に戦争のためのヘリが舞う」(JCA-NETより)という表現は言い当てて妙であるが、「憲法第13条によって保障された個人の尊厳と幸福追求権を、なぜ自分たちだけが享受できないのか、と訴えているのである。」、という沖縄からの言葉の重みを日米両政府及び日米両国民はきちっと受け取らなければならない。


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-07-21 12:45 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-沖縄県は、米軍シュワブ内を新たに遺跡認定。

 標題について、沖縄タイムスは2016年7月21日、「沖縄県教育庁は20日、米軍の新基地建設が計画されている名護市のキャンプ・シュワブ内の一部区域を、新たな遺跡「長崎兼久遺物散布地」に認定した。辺野古崎の陸地と海辺から石器や土器などの埋蔵文化財が多数見つかり、文化財保護法に基づく遺跡の一種、遺物散布地と認めた。範囲内には新基地予定地も含まれる。工事する場合は、本格的な調査が必要となるため、政府の移設計画に影響が出る可能性がある。」、と報じた。
 このことについて、「名護市教育委員会は昨年から、シュワブ内で現地踏査や試掘を続けてきた。その結果、昨年2月に文化財『碇石(いかりいし)』を発見。以降、貝製品や土器などが相次いで見つかり、県教育庁は同市の申請を受けて昨年11月に計17点を文化財に認定。20日には遺物散布地認定と併せて、新たに11点を文化財と認めた。」、と伝えた。
 また、「シュワブ内にはほかにも七つの遺跡があり、一部区域が建設予定地にかかる。文化財保護法では遺跡で工事が計画された場合、記録保存に向けた詳細な調査が求められ、名護市の稲嶺進市長は『法にのっとりしっかりと調査する必要がある』とコメント。このため、工事の遅れも予想される。」、と報じた。


 以下、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-07-21 09:08 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄から-三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記第56回


沖縄の地で、体を張って新しい歴史を作ろうとしている人たちがいる。
そこには、その煌めきの記録を残そうとしているジャーナリストがいる。
だとしたら、その生きざまの瞬間を私たちは受け取る必要がある。
三上知恵の沖縄撮影日記。


 今回の報告は、「全国の機動隊、高江へ~22日にも着工か~」で、「これは間違いなく日本の沖縄の、いや日本の歴史に残る汚点になるだろう。」、というものです。
 何故なのか。三上さんは、こう続けます。


(1)「沖縄本島北部の過疎地、東村の高江集落はわずか160人足らず。間もなく、国が米軍のためにオスプレイも使う新しいヘリパッドの工事に着手する。2007年から粘り強い反対運動が続いてきたが、国は今度という今度は、圧倒的な腕力で基地に着工しようとしているのだ。しかし、この山の中で座りこむ人の数など数十人、緊張が高まっている今日現在でも150人くらいのものだ。辺野古のゲート前に比べてもかなり小規模な座り込みだ。そこに他府県から500人の機動隊員。沖縄県警とあわせると800人規模とも、1000人規模になるとも報道されている。150人の非暴力の市民を相手に1000人の機動隊部隊。どう考えても常軌を逸している。」

(2)「1879年の琉球処分の際に、処分官・松田道行が軍隊と警察官600人を連れて来島したことを想起させると話す人もいる。数百人規模の機動隊の出動なんて、大規模な暴力団の制圧のような事例しか聞いたことがない。暴動も起きていない。過激派でもない、ごく一般の市民が非暴力のルールの下で抗議の座りこみをしているだけだ。制圧しなければいけない混乱など、どこにも発生してはいない。それなのに、あたかもすごい数のならずものが沖縄で大暴れしているかのような印象操作をして、あえて大規模出動を決定したのが、沖縄には終始冷たい安倍政権だ。」

(3)「しかし機動隊員は安倍総理の私兵ではない。治安を守る任務は当然だが、政治的には中立であるはずだ。東京を中心とした国の利益と、国の周縁部に位置する沖縄県の利害が真っ向から対立しているときに、100%国側の意向を実現するために、異なる意見を持って行動する県民を押さえつけていいのか? 弱者の側に立つという理想や正義もかなぐり捨てる覚悟で沖縄まで来たというのか?」


 三上さんは、現状をこのように描写する。


 今日(19日)は、高江にやってきた関東や九州の機動隊が、ヘリパッド工事現場の手前で検問をする態勢に入った。反対派の市民を現場に近づけないために、現場の南北数カ所で片側を通行止めにし、「免許証を見せて下さい」とやり始めたのだ。

 「ここは県民の生活道路だ! なんの権限があって県外から来た君たちが道をふさぐんだ?」

 激怒したリーダーの山城ヒロジさんは機動隊にくってかかる。任務初日、まだ肌の色も白い。土地勘もない機動隊員が戸惑いながら、博多弁丸出しで声を掛け合っていて、なんとも拍子抜けする。

 「私たちがなんで反対しているのか、あなたたちに解るの? どんなくやしい思いをしてきたか解るの? 解らないのに来ないでちょうだい!」

 「お前らの故郷がめちゃめちゃにされたらどうする? 国の言うことは正しいですって故郷の連中を押さえ込むのか?」

 うなずきながら話を聞く機動隊員。「そんなつもりはないです」、と唇を震わせていた人もいた。ひどい現場に来てしまったと顔を強ばらせている若者たちは、しかし指示を受ければ強制排除に入る。

 福岡出身で、長く沖縄に住んでいる男性が叫んだ。

 「きさんら、なんしにきよったんか! 恥はないんか? こげん仕事して!」

 意味もわからずこんな仕事をさせられている故郷の青年の姿を見たくない。彼は目を真っ赤にしてそう言った。

 何かを踏みにじっている。ここにいるのは素手の沖縄県民たちだ。これは俺の仕事なのか? 心の中でそう思った隊員は少なくなかったはずだ。やり甲斐も達成感もそこにはないだろう。苦しいだろう。そんな思いを、これから全国各地から来る500人もの機動隊の若者がここ高江でするのか。こんな豊かな森で、アカショウビンの声に心を躍らせる間もなく、鉛を流し込まれるような重い気持ちを抱え、ポーカーフェイスで基地建設を進める手伝いをするのか。今、壊されていくのは決して山原の自然だけではないのだと思う。


 また、こんなことが起こっていたのだ。すごいことだ。


 「東村の村長は、工事車両が高江の集落の中を走るならそれは許さない。身体を張ってでも止めると言ってくれた。だから、やがて工事が始まったら一緒に座りましょう、と今からお願いしに行こう!」

 ヒロジさんの提案はいつも唐突だ。それを決めたのは朝の7時だったが、立っているだけで熱中症になるこの暑さの中、なんと山道を20キロでも行進しながら行こうと座り込みの参加者に呼びかけた。

 「車で役場に乗り付けるのは簡単だ。それでは何も伝わらない。暑い中、4時間かけて歩いてきましたと、熱意を伝えよう!」

 8時前にゲート前を出発した一行20人弱は、横断幕を持って、マイクでリレートークをしながら熱いアスファルトを踏みしめて歩いた。緑豊かな、やんばるだ。途中、30分歩いても民家が1軒もない、ヤンバルクイナしか聞いてない、という区間もあった。ヒロジさんは一度気が遠くなってしまい、しばらく休憩をとった。なじみの沖縄県警の一人が心配して声をかけに来た。そんな風にして東村の役場に辿り着いたのは、出発から7時間半も経過した午後3時過ぎだった。

 あいにく伊集盛久村長は留守で、代理の職員に伝言をお願いする形になった。ヒロジさんは丁寧にお辞儀をして汗だくの帽子をとった。その表情を見て、私は喉が詰まってしまった。この一週間で、ヒロジさんの顔は一気に10歳年を取ってしまったように感じた。基地建設反対の伊波洋一候補が当選した1週間前の祝勝会で、あんなにはしゃいでいたヒロジさんのはじける元気が、遠い昔のように思えた。毎晩ほぼ寝ることもできず、高江に張り付いたこの5日間が、ここまで彼を痛めつけていたのか。もともと、反対運動のリーダーなんて大病から復帰した人にやれる仕事ではない。辺野古に警視庁の機動隊が投入されても一歩も引かなかったヒロジさんだが、800人、1000人を相手にどうやって非暴力の抵抗をつらぬくのか。今も現場の指揮を執りながら、刻一刻、悩み抜いていると思う。しかしこれで、もつのだろうか。このまま指揮を任せていていいのだろうか。


 三上智恵は、覚悟のもとに訴える。


 「高江のヘリパッド建設問題」ってなあに? と言う人が今も国民の大半だろう。放送局で必死にこの問題を取材していた私が、たったの一度も全国ネットにできなかったのだ。だから、他の局も含めて「辺野古」は報道しても「高江」の報道はまだほとんどない。ドキュメンタリー番組だった『標的の村』を映画にしたのも、全国に伝える手段が他に思いつかなかったからだ。思いのほかのヒットで、少なく見積もっても10万人は見てくれたと思う。しかし、この事態になっても全国ニュースでは全く、きれいに全く、取り上げていない。

 「高江」はこのまま誰も知らない中で、圧殺されていくのか? そうはさせない。そのために、私だけではない、現場から多くの人がSNSやツイキャスやネットメディアを駆使して現状を伝え、SOSを発し続けている。だから是非、テレビでやってないから知らないとはいわないでほしい。少しアンテナを張ってくれれば、いくらでも高江の情報は出ている。全国の多数が選びとった安倍政権が見えないところで暴走していないかどうか、一票を投じた人はちゃんと見張っていて欲しい。

 レッカー移動が終われば、金曜日には政府の言う「本格着工」の予定だ。今日は福岡で、大阪で、東京の警視庁前で、高江の工事強行に抗議する緊急集会が開かれた。高江を見殺しにするものか、という人たちが声をあげてくれたことが、どんなに現場を勇気づけているか。いま、沖縄と本土の間に修復不可能な裂け目ができようとしている。でもその前に、私たちはまだまだ信じている。良識ある国民が次々と声を上げ、高江を潰そうとする暴力的な政策にブレーキをかけてくれることを。



 そうなのだ。
 はっきりしているのは、「150人の非暴力の市民を相手に1000人の機動隊部隊」、それは、「1879年の琉球処分の際に、処分官・松田道行が軍隊と警察官600人を連れて来島したことを想起させる」ようなもの、あるのは、「過激派でもない、ごく一般の市民が非暴力のルールの下で抗議の座りこみをしているだけだ」という事実のみ。
 そこには、「制圧しなければいけない混乱など、どこにも発生してはいない」、のだ。
このことにより壊されるのは、「決して山原の自然だけではないのだ」。
 今問われているのは、日米両政府、日米両国民。


 
三上智恵監督新作製作のための製作協力金カンパのお願い

『戦場ぬ止み』のその後――沖縄の基地問題を伝え続ける三上智恵監督が、年内の公開を目標に新作製作取り組んでいます。製作費確保のため、皆様のお力を貸してください。

■振込先
郵便振替口座:00190-4-673027
加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会

◎銀行からの振込の場合は、
・ 銀行名:ゆうちょ銀行
・ 金融機関コード:9900
・ 店番 :019
・ 預金種目:当座
・ 店名:〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
・口座番号:0673027
・加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会


 以下、三上智恵の沖縄(辺野古・高江)撮影日記第56回の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-07-21 05:39 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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