2016年 06月 26日 ( 2 )

沖縄-普天間飛行場内での埋蔵文化財調査が、米軍の不許可で、宙に浮く。

 標題について、沖縄タイムスは2016年6月26日、「在日米軍基地内の現地調査に関する『環境補足協定』が日米間で昨年9月に結ばれ、基地の立ち入り手続きが変更された結果、沖縄県と宜野湾市が1999年から実施してきた普天間飛行場内での埋蔵文化財調査が米軍の不許可でできなくなっていることが25日分かった。同協定は基地返還の約7カ月前から日本側の立ち入り調査を認める内容だが、この取り決めがかえって妨げとなり、『7カ月以上前』の文化財調査が宙に浮いた形だ。県教育委員会文化財課は『何のための協定なのか。返還後の跡地利用に影響が出かねない』と早期再開を求めている。」、と報じた。
 また、「県教委によると、基地内への調査申請は前年度末に米軍に提出し、例年は数カ月後に許可が下りる。しかし昨年度は許可されないまま新協定が結ばれ、以降は米軍が協定を盾に立ち入りに同意していないという。」、と伝えた。
 この文化財調査は、「同飛行場内の文化財調査は、1996年の返還合意を機に、文化庁の補助を受けて始まった。県と市の教育委員会が共同で実施している。」、ものである。

 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-06-26 12:31 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-「国地方係争処理委員会」の審議結果を考える。(2)

 辺野古新基地建設に関しての沖縄県と国との紛争における審査申立事件について、「国地方係争処理委員会」(以下、「係争委」とする)は、2016年6月17日に、結論を出した。
 このことについては、2016年6月18日付けの沖縄タイムス及び琉球新報の社説を紹介した。
 今回は、澤藤統一郎さん(以下、澤藤とする)のブログを基に考える。


澤藤は、「これは、国地方係争処理委員会の『味な大岡裁き』ではないか。」、と今回の審議結果を評する。
澤藤は、今回の結論を法的に説明する。


「本件指示が違法でも不当でもない場合には、その旨を通知し公表し、 本件指示が違法あるいは不当な場合は、必要な勧告をする、というのだ。違法・不当について判断しないという選択肢は、明記されていない。にもかかわらず、委員会は、敢えて「本件指示の違法・不当について判断しない」とする結論を出した。」


 このことをどのように解釈するかということだ。
まず、「係争委」委員長の次のインタビューを紹介する。


「小早川光郎委員長は、記者会見で『国地方係争処理委員会の制度は、国の関与の適否を委員が判断して当事者に伝えることで、国と地方の対立を適正に解決するという趣旨の制度だ。今回のケースでは、そうした対応をしても、決して両当事者にとってプラスになるわけではない。法律の規定に明文化されていない答えを出すときに、それしか有益な対応がありえない場合は、非常に例外的な措置だが、法解釈上はあるのだろうと考えて、きょうのような決定をした』と述べました。」


 この上で、澤藤は、このことの意味を、次のように説明する。


「本件指示が違法でも不当でもない場合には、その旨を通知し公表し、 本件指示が違法あるいは不当な場合は、必要な勧告をする、というのだ。違法・不当について判断しないという選択肢は、明記されていない。にもかかわらず、委員会は、敢えて『本件指示の違法・不当について判断しない』とする結論を出した。」


 だから、澤藤は、「係争委はなかなか味なことをした、というのが私の感想。大岡裁きの味、である。」、とする。
 澤藤は、こうも続ける。


「第三者委員会とは言いながらも、国に不利な結論は出しがたい。さりとて、法理や世論を無視することもできない。違法・不当についての判断を控えて、真摯な協議を尽くせというのは、ぎりぎり可能な良心的対応というべきではないか。これが情に適った大人の智恵としての判断なのかも知れない。」


 結局、今回の「係争委」の結論について、「係争委は、消極的に本件指示の違法性を判断しないというだけでなく、より積極的に『普天間飛行場の返還という共通の目標の実現に向けて双方が真摯に協議を尽くすべき』だとしているのだから、県の対応に理があるというべきだろう。」、と澤藤は解釈する。


 澤藤は、今後の展開について、次のように指摘する。
私たちも、この指摘をよく噛み締めて行きたい。


「協議に期限は付されていない。国と県との真摯な協議が続く限り、埋立工事の再開はできない。話し合いの落ち着きどころは、世論の動向次第だ。明日(6月19日)は、『オール沖縄会議』が主催する元米海兵隊員の女性暴行殺害事件に抗議する『県民大集会』が開催される。そして、間もなく参院選となる。その結果が、大きく協議の成りゆきに影響することになるだろう。意外に、この大岡裁きが、沖縄にとって有益にはたらくことになるのではなかろうか。」


 以下、澤藤統一郎の憲法日記の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-06-26 06:04 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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