2016年 05月 10日 ( 2 )

ビキニ被曝で、水爆実験の際に周辺海域にいた元漁船員やその遺族ら四十五人が、情報不開示として国家賠償請求訴訟を高知地裁に起こした。

 標題について、東京新聞は2016年5月9日、「一九五四年の米国による太平洋・ビキニ環礁での水爆実験の際に周辺海域にいた元漁船員やその遺族ら四十五人が九日午後、被ばくに関する調査結果を日本政府が長年開示せず、米国への賠償請求の機会を奪われたなどとして、元船員一人当たり二百万円の慰謝料を求める国家賠償請求訴訟を高知地裁に起こした。原告側によると、ビキニ実験を巡る国賠訴訟は初めて。被ばくした第五福竜丸(静岡県焼津市)の元船員らには五五年に米側から見舞金が支払われており、提訴で国の責任を追及するとともに、救済実現を目指す。」、と報じた。
 また、訴状内容等について、「高知県選出で共産党の故山原健二郎元衆院議員が八六年、衆院予算委員会で実験による被ばくに関する過去の調査結果の開示を求めたが、政府側は『見つからない』として拒否した。しかし支援者らの度重なる求めに応じ、国は二〇一四年に当時周辺海域にいた漁船延べ五百五十六隻の検査結果を開示。うち延べ十二隻に一定線量以上の被ばくがあったが『健康被害が生じるレベルを下回っている』との見解を示した。」、と伝えた。
 さらに、「高知県の漁船の元船員とその遺族らで、高知、神奈川、兵庫の各県に在住する原告の主張について、①国が事前に実験について知っていたのに漁船に周知しなかった、②被ばくに関する調査結果を意図的に隠し、実験から六十年もたった後に開示した結果、元船員らは米国への賠償請求権などを時効で失い、精神的打撃を被った、③五五年の米側の見舞金で政治決着して以降、一切の追加調査や補償を放置してきた国の不作為、と報じた。
 このことに関連して、「ことし二月には、周辺海域で被ばくし、後にがんなどを発症したとして今回の原告のうち高知県内の元船員やその遺族ら十人が船員保険適用を全国健康保険協会(東京)に申請している。」、と伝えた。


 以下、東京新聞の引用。




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by asyagi-df-2014 | 2016-05-10 14:21 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

労働問題-介護現場の職場環境の劣悪化。労災を申請した介護職員が二〇一四年度までの五年間で二倍以上に。

 標題について、東京新聞は2016年5月8日、「仕事のストレスが原因でうつ病などの精神疾患を発症したとして、労災を申請した介護職員が二〇一四年度までの五年間で二倍以上に増えたことが七日分かった。認定された人も三倍に増加し、業種別の順位もトップなどに上昇。慢性的な人手不足が続く介護業界の職場環境の悪化が浮き彫りになった。政府が一億総活躍プランで人材確保や処遇改善を掲げる中、メンタルヘルス(心の健康)対策の推進も求められそうだ。」、と報じた。
 また、その詳細について、「厚生労働省の集計によると、介護を含む『社会保険・社会福祉・介護事業』の精神疾患の労災申請は、〇九年度の六十六人が一四年度に業種別トップの百四十人に増加。この五年間の増加率は二・一倍で全業種の一・三倍を上回った。
 労災認定も〇九年度の十人から一四年度には三十二人に増え、全業種の認定数(一四年度は四百九十七人)の増加率(二・一倍)を超えた。業種別の順位でも、一四年度は運転手が多い『道路貨物運送業』(四十一人)に次ぐ二位で、〇九年度は五位。一〇年度(二十人)に一位となって以降は一位か二位の状態が続き、『医療業』などと共に毎年上位を占めている。個々の労災申請と認定の時期は年度がずれるケースがあり、一五年度の認定はさらに増える可能性がある。」、と伝えた。
 さらに、「介護職員のメンタルヘルスは、経営者が労務管理を適切に行っているかどうかに大きく左右される。勤務時間や休日取得の把握がずさんな事業所の離職率は高く、職員は人員不足の穴埋めをするため長時間働かされ、精神的不調に陥りやすくなる。労務管理を適切に実施している事業所は少なくなく人材育成に力を入れれば定着率は高まる。高齢者の転倒事故の防止や質の高いケアにも力を入れることができ、入所者にも大きなメリットになる。」、と聖隷クリストファー大大学院(社会福祉学)の古川和稔教授の分析を紹介している。
 

 この問題の原因の一つが、「経営者が労務管理を適切に行っているかどうかに大きく左右される。勤務時間や休日取得の把握がずさんな事業所の離職率は高く、職員は人員不足の穴埋めをするため長時間働かされ、精神的不調に陥りやすくなる。」、という指摘された実態にあることは、確かである。
労働者保護の観点から、今できることに早急に取り組む必要がある。


 以下、東京新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-05-10 06:03 | 書くことから-労働 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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