2016年 04月 04日 ( 2 )

沖縄-海上行動したことで、米軍の下に、「8時間」もの拘束されることが、許されるのか。「和解」とは何だったのか。

 このことについて、沖縄タイムスはその社説で「和解条項の中には、国と県が『円満解決に向けた協議を行う』ことが盛り込まれている。日米首脳会談で安倍晋三首相が『辺野古が唯一』と言明したのは和解条項に反する。米軍も和解条項を妨げるような行動をとってはならない。」、と安倍晋三政権に突きつけた。
 目取真俊さんの逮捕、送検に関して、次のように指摘した。


(1)事実経過
①日米地位協定に伴う刑事特別法(刑特法)違反の疑いで、第11管区海上保安本部に1日緊急逮捕され、送検された芥川賞作家の目取真俊さん(55)が2日夜、釈放された。
②米軍キャンプ・シュワブ周辺の米軍提供水域内に許可なく入った疑いが持たれていた。身柄を拘束したのは米軍の日本人警備員である。海上抗議行動で身柄を拘束される人が出るのは初めてだった。
③海上抗議行動をしているカヌー隊によると、立ち入り制限を示すフロート内に入ろうとしたメンバーを米軍警備員が拘束しようとしたため、フロート内にいた目取真さんが止めようとして拘束された。
④現場は海岸近くの水深が膝より下の浅瀬で、海上抗議行動をする際はいつもここから入っている場所だ。米軍警備員は通常は海岸に1人しかおらず、カヌー隊に近づいてくることはなかった。この日は数人おり、1人はカメラを回していたという。
⑤目取真さんは容疑自体は認めている。ただこれまで何度も同様のことをしており、なぜ今回だけ身柄を拘束されたのか。米軍警備員は目取真さんの本名を呼んだといい、狙いすました疑いが強い。


(2)問題点
①米軍は、11管が逮捕する前に、8時間にわたって身柄を拘束。身柄を速やかに日本の捜査当局に引き渡さなければならない定めがあるのになぜ、これほど長時間にわたって拘束したのか。目取真さん側の弁護士は「違法な逮捕監禁罪に該当する」と米軍を強く批判している。
②弁護士は「基地に反対する人へのみせしめのような弾圧だ」と断じている。目取真さん側の弁護士によると、米軍内に拘束されている間、目取真さんは何度も弁護士を呼ぶよう求めたが、拒否された。ウエットスーツのまま着替えもさせなかった。
③11管など日本側の対応も疑問だ。米軍に拘束されてから弁護士が11管、県警、沖縄防衛局に所在を確認したが、いずれも最終的には「分からない」との回答を繰り返した。
④県と政府の和解合意によって新基地建設に関連する工事は全面的にストップしている。翁長雄志知事が前知事の埋め立て承認を取り消した時点に戻っているのである。本来ならフロートも撤去してしかるべきなのだ。


 沖縄で、以下に違法なことが行われているかということだ。


 以下、沖縄タイムス社説の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-04-04 12:42 | 沖縄から | Comments(0)

本からのもの-沖縄は「不正義」を問う

著書名;沖縄は「不正義」を問う
著作者:琉球新報社論説委員会
出版社;高文研

 琉球新報社(以下、琉球新報とする)が「沖縄への『不正義』」を世に問うたこの本について、その社説を中心とした主張を自分史の記録として残すことが、この本の問いかけに答える自分なりの一歩である。

 「沖縄、そして日本の未来を切り開く判断を」。
 「沖縄への『不正義』」は翁長雄志知事のこの証言に続いている。
 それは、権力側からの対話拒否時の翁長知事の「あるがままの状況を県民や本土の方に見てもらい、考えてもらえればいい」という凛とした語り口にも通じる。
 琉球新報にとって、はっきりしていることは、次の背景である。


「沖縄戦体験者の4割は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症、または発症の可能性があるという。阪神大震災経験者の倍だ。専門家は『沖縄戦と今が地続きだからだ。米国の存在が日常の沖縄では米軍による事件事故のたびに心の傷口が開く』と分析する。その傷口に塩を塗り込むように、政府は新たな基地の建設を辺野古で強行している。沖縄の民意がどうであろうと沖縄を基地として差し出す、という構図だ。犠牲を強いる点で、沖縄戦の構図と何が異なるだろう。」


 もう一つ、明確なものとして位置付けているものは、「違法状態の原因者である米軍基地を国が撤去しようとせず、違法な飛行を止めようともしない沖縄は、国が違法状態の永続を住民に強制しているということだ。一地域に永続的違法を強制する国が、法治国家と言えるのか。」、という視点である。
 だから、「島ぐるみ会議に名を連ねる人々は、在日米軍専用施設の約74%が沖縄に集中する現状を『社会的正義にもとる軍事植民地状態』と認識し、県民の生存権が脅かされている状況を『経済的、社会的および文化的発展の自由を否定する構造的差別』だと主張する。」、とも伝える。
 だから、琉球新報は、その視点を日本人に向けて次のように訴える。

(1)「普天間の危険性除去策も、県民が求める普天間飛行場の閉鎖・撤去、県外・国外移設こそ早道だと認識すべきだ。」
(2)「『沖縄のことは沖縄が決める』。われわれは地方自治の原則に根差した知事の決断を強く支持する。」
(3)「私たちは犠牲強要の再来を断じて許さない。過去に学び、戦争につながる一切を排除せねばならない。疎開船撃沈を報じず、沖縄戦でも戦意高揚を図った新聞の責任も、あらためて肝に命じたい。」
(4)「これは単なる基地の問題ではない。沖縄が、ひたすら政府の命ずるままの奴隷のごとき存在なのか、自己決定権と人権持つ存在なのかを決める、尊厳を懸けた闘いなのである。知事はもちろん、われわれ沖縄全体が、近代以来の歴史の分岐点に立っている。」


 この本の内容を、「はじめに」と、社説を、Ⅰ「歴史という事実」、Ⅱ「事実」、Ⅲ「米国との関係の事実」、Ⅳ「琉球新報の主張」という四つに分け、大事な部分を抜き出してみた。
 ただ、百田尚樹関係事件は省いている。





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by asyagi-df-2014 | 2016-04-04 06:27 | 本等からのもの | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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