2016年 03月 31日 ( 2 )

沖縄-沖縄タイムス特集【誤解だらけの沖縄基地】を読む(24)。

 沖縄タイムスの特集、「誤解だらけの沖縄基地」(24)を考える。
 第24回目は、「キャンプ・シュワブは地元が誘致した?」について。
 

(1)虚実のはなし

①「キャンプ・シュワブは辺野古区が誘致した」という言説がある。大抵の場合、だから「新基地も積極的に誘致している」「地元が賛成なのだから、沖縄は新基地を認めるべきだ」と続く。
②もう一つ、辺野古区とシュワブとの友好関係も「新基地建設の絶好の候補地」とする理由に挙げられることがある。

(2)①の事実
・「誘致でも強制でもない。昔も今も」。保守系の元名護市議で辺野古に生まれ育った島袋権勇さん(67)。新基地に絡む歴史論争に少し疲れた様子だ。
・シュワブの土地使用契約が結ばれたのは1956年。当時を知る長老を訪ね資料を集めて、「辺野古誌」(98年発行)に経緯を記録した。
 米軍は55年、広大な土地接収を久志村(現名護市)に通告。村議会や辺野古区総会が反対を決議し、村長も反対を陳情した。しかし、米軍側の態度は強硬だった。
 「もしこれ以上反対を続行するならば、部落(住宅)地域も接収地に線引きして強制立ち退き行使も辞さず、しかも一切の補償も拒否する」(辺野古誌)
 絶対の権力を誇った米軍を前に、区は交渉に応じるほかなかった。区長ら5人を交渉役に選び、「銃剣とブルドーザー」による強制接収があった宜野湾村(当時)伊佐浜も視察。余剰電力と水道の供給、適正補償など、条件を付けて接収を容認することになった。
 折しも、土地接収に反対する「島ぐるみ闘争」の真っ最中。瀬長亀次郎さん、安里積千代さんら革新系の大物立法院議員も「水を差す」と辺野古の説得に訪れたが、拒絶した。

(3)②の事実
・10班まである区が、シュワブを「11番目の班」と認めて班旗を授与している。米兵が住民と共に綱引きやハーレーといった地域行事に参加する姿は、特に本土の人からは驚きを持って見られる。
・だが、地元に住む島袋利治さん(75)の見方は違う。区長や保守市政の収入役、市軍用地等地主会の会長を歴任したが、「戦後、軍に対する感情は決していいものではなかった」と振り返る。
・「基地が来たからには、ただ反目し合っては利益がない。事件をなくすためにも、感情的にも、うまく付き合う方がベター。生活の知恵だ」。友好的だから新基地も、という見方には「ふに落ちない」と語った。


 基地を押しつけられた歴史で、「基地が来たからには、ただ反目し合っては利益がない。事件をなくすためにも、感情的にも、うまく付き合う方がベター。生活の知恵だ」、という取り組みは、当然、したたかな生き方としてあり得る。
 一方で、「友好的だから新基地も、という見方には『ふに落ちない』と語った。」、ということなのだから。


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-03-31 17:53 | 沖縄から | Comments(0)

安保法制施行に抗議しその適用・運用に反対する会長声明(日弁連)を考える。

 日弁連は、2016年3月29日、「安保法制施行に抗議しその適用・運用に反対する会長声明」を発表した。
 このことについて考える。
この会長声明の要約は次のものである。


(1)反対の理由

①安保法制は、「存立危機事態」なる要件の下に、歴代内閣が憲法上許されないとしてきた集団的自衛権の行使を容認し、外国軍隊の武力行使との一体化に当たるとして禁じてきた範囲にまで後方支援を拡大し、国連平和維持活動(PKO)に従事している自衛隊に駆け付け警護等の新たな任務と任務遂行のための武器使用権限を付与すること等を認めている。                                      ②これらにより我が国が武力紛争の当事者となる危険性が現実のものとなろうとしている。その意味で、この安保法制は、憲法前文及び同第9条に定める恒久平和主義に反し、平和的生存権を侵害するとともに、憲法改正手続を経ずに一内閣の閣議決定による憲法解釈の変更に基づき法案を作成し、国会で可決されたものであり、実質的に憲法を改変するものとして立憲主義に反している。
③このような憲法違反の安保法制が施行され、我が国が集団的自衛権の行使としての武力行使をした場合はもちろん、PKOや米軍等の武器等防護による武器使用や後方支援の拡大に踏み出せば、外国軍隊の武力行使と一体視され、我が国が相手国からの攻撃の対象になる可能性も高まる。
④海外にPKOとして派遣されている自衛隊に対し、駆け付け警護等の新たな任務と、任務遂行のための武器使用権限が付与されるならば、自衛隊員が任務遂行中に武装勢力などの攻撃を受け、それに反撃することで戦闘行為となり、自ら殺傷し、殺傷されるという極めて危険な事態に至るおそれがある。

(2)日弁連の姿勢
①これらは、恒久平和主義が破られ、平和的生存権の侵害が一層現実化することを意味し、立憲主義は危殆に瀕すると言わなければならない。
②よって、当連合会は、憲法違反の安保法制の施行に抗議するとともに、その適用・運用に強く反対し、改めて安保法制の廃止を求めるものである。


 この戦争法の施行は、「恒久平和主義が破られ、平和的生存権の侵害が一層現実化することを意味し、立憲主義は危殆に瀕すると言わなければならない。」、ことを深く肝に命じるものである。


 以下、日弁連会長声明の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-03-31 06:16 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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