2016年 03月 21日 ( 2 )

原発-「川内原発周辺の放射線量計 避難基準値 半数測れず」と報じた記事などについて、原子力規制委員会が朝日新聞社に抗議。

 標題について、東京新聞は2016年3月19日、「規制委は、朝日新聞が14日付朝刊1面で『「川内原発周辺の放射線量計 避難基準値 半数測れず』と報じた記事などについて、『解を生じるおそれがある』と指摘。『住民をすぐに避難させる判断指標に注目した記事である』とした17日付朝刊社会面の朝日新聞の見解に対し、規制委は『鹿児島県では、住民避難の判断に必要十分な線量計が適切に配置されている』とする見解を示していた。」、「規制委の松浦克巳総務課長は18日の記者会見で、抗議した理由を、『14日付の記事が明確に修正されていない』『立地自治体などへの釈明もない』と説明。さらに、原子力規制庁職員への取材時に合意のもとで行っていた録音について、提出を求めたが応じなかったことも理由にあげた。」、と報じた。
 東京新聞は、「原子力規制委員会の見解としては受け止めますが、私たちの見解とは異なります。原子力事故はひとたび起きれば多くの人たちの安全を脅かし、生活の基盤を奪います。私たちは、より安全で安心できる対策はどうあるべきかという視点に立ち、これからも報道を続けていきます。」、との橋本仁東京本社報道局長の話を伝えた。


 以下、東京新聞の引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-03-21 09:50 | 書くことから-原発 | Comments(0)

本からのもの-山本善彦裁判長の意図を完全にみくびっていた関西電力の傲慢さ

著書名;週刊金曜日3/18 1080号:山本善彦裁判長の意図を完全にみくびって    いた関西電力の傲慢さ
著作者:明石 昇二郎
出版社;週刊金曜日


 今回は、週刊金曜日1080号から、明石昇二郎さん(以下、明石とする)の記事に驚かされた。
 2016年3月9日の大津地裁判決(山本善彦裁判長)については、幾つかの文章を自分なりにまとめたが、明石のこの記事は、もちろん関西電力の傲慢さということに尽きるのだろうが、自分自身も、2014年11月の「却下」決定は司法の問題点だけでしかないとしか捉えられていなかった。
 明石は、次のように指摘している。


 大津地裁の山本裁判等は、高浜原発3,4号機がまだ再稼働していなかった14年11月の「却下」決定の際も、同原発の再稼働に対して大変厳しい見方をしていた。何故なら決定文の中で、〈債務者【編注、関電】は、新規性基準の合理性(自然科学においてその一般的傾向や法則を見いだすためにその平均値をもって検討していくことについては合理性が認められようが、自然災害を克服するため、とりわけ万一の事態に備えなければならない原発事故を防止するための地震動の評価・策定にあたって、直近のしまも決して多数とはいえない地震の平均像を元にして基準値震動とすることにどのような合理性があるのか。【略】現時点では、最大規模の地震を基準にすることにこそごうりせいがあえうのではないか。)について、何ら説明を加えていない〉として、新規性基準における「基準値震動」の定め方に疑問を呈していたのである。さらに大津地裁の決定文は、〈福島第一原子力発電所における【略】事故の重大な結果に照らせば、本件各発電所の再稼働後に、いったん重大な事故が発生してしまえば、文字通り、取り返しのつかない事態となり、放射能汚染の被害も甚大なものとなることが想定される〉〈住民の避難計画等についても現段階においては何ら策定されておらずこれらの作業が進まなければ再稼働はあり得ないことに照らしても、このような段階にあって、同委員会【編注、原子力規制委員会】がいたずらに適合すると判断して再稼働を容認するとは到底考えがたく〉
 などと指摘、その上で〈原子力規制委員会が本件各申請を許可する以前に、本件各発電所の再稼働が差し迫っているということはできない〉
 として、申立を却下していた。
 ようするに、周辺住民の避難計画がないまま原子力規制委が再稼働を許可することは、常識的に考えてあり得ず、万一、そのまま棹稼働を許可するようなら、運転を差止めることもあり得る-ということなのだ。
 だから、運転差止仮処分申請の代理人である井戸謙一弁護士(現「大津地裁高3、4号機運転禁止仮処分申立事件申立人団」弁護団長)は、この決定を聞いた時、憮然とした表情で、
 「それなら、再稼働許可が下りた時点でもう一回、申し立てる!」
 と呟き、「脱原発弁護団全国連絡会」共同代表の河合弘之弁護士は新聞記者たちに向かって、
 「これは、半分以上勝ったのも同然の決定なんです」
 と解説していた。しかし、関電幹部をはじめ記者たちもその意味を理解できず、今回3月9日の運転差し止め決定がでるまで、運転差し止め仮処分の「再」申請のことも、さらにはその意図も、完全に見くびっていたようである。
 そして、井戸弁護士の"呟き予告"どおり、原子力規制委の「再稼働許可」が下りた後に二度目の運転差し止め仮処分申請が大津地裁へと出され、それを受けた山本裁判長は、前回の決定文で示唆していたとおり、再稼働していた原発の運転を差し止めた。つまり、前回の決定と今回の決定には、何の矛盾もないばかりか、山本裁判長と大津地裁は、今回の「運転差し止め」決定できちんと筋を通したことになる。


 明石は、「つまり、前回の決定と今回の決定には、何の矛盾もない」、と説明するのである。
 最後に、明石は、次のように厳しく指摘する。


 福島第一原発事故から5年。政府や電力事業業界にはいま、まるで電力会社のみで大事故に対応できるかのような慢心が満ち溢れている。だが、福島事故の収束作業や住民避難では、自衛隊員や消防官、警察官たちによる捨て身の活動に助けられたという事実を、都合よく忘れてはならない。


 今、私たちは現実として、政府や電力事業業界の慢心の姿を、九州電力の「川内原発の免震重要棟新設計画撤回」に、見ている。


by asyagi-df-2014 | 2016-03-21 06:35 | 本等からのもの | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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