2016年 01月 21日 ( 3 )

沖縄-海上保安官の「暴力」で、カヌーチームの60代男性が、首の付け根の骨を折り、6週間の療養と診断された。

 標題について、沖縄タイムスは2016年1月21日、「名護市辺野古の新基地建設に反対し16日に海上で抗議行動をしていたカヌーチームの60代男性が、海上保安官に取り押さえられた際に首の付け根の骨を折り、6週間の療養と診断されたことが20日、分かった。」、と報じた。
 このことについて、「男性によると、16日午後3時ごろ、カヌー14艇がフロートを越え、男性のカヌーを含む4艇が辺野古沖の長島付近にあるスパット台船に接近。警戒船に進行を阻まれた男性がカヌーを降り、海中でオイルフェンスにしがみついていたところ、海上保安官に後ろから両腕をねじ上げられ、拘束された。帰宅後に痛みが強くなり19日に病院で診察を受け、『頸椎(けいつい)棘(きょく)突起骨折』と診断された。男性は『一部の海上保安官が行きすぎた対応をしても、他の保安官は見て見ぬふりをする。いじめが繰り返される構図と同じだ』と批判した。」、と伝えた。


 以下、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2016-01-21 19:09 | 沖縄から | Comments(0)

ヘイトクライム-ヘイトスピーチ(憎悪表現)の抑止を目指す全国初の条例が成立。

 ヘイトスピーチ(憎悪表現)の抑止を目指す全国初の条例が、2016年1月15日、大阪市で成立した。
 この条例では、規制が対象となるヘイトスピーチの定義について、「特定の人種や民族に属する個人や集団を社会から排除することや、憎悪、差ログイン前の続き別意識をあおる目的で行われる表現活動」、「街頭宣伝だけでなく印刷物や記録映像、インターネットを使った表現行為も対象となる。」、とされている。

 このヘイトスピ-チ抑止条例について、朝日新聞、京都新聞、沖縄タイムスの社説をまとめてみた。


(1)実態
①法務省は先月、京都や東京の朝鮮学校前などで脅迫的な連呼を繰り返している団体の元代表に行為をやめるよう初の勧告を行ったが、効果は出ていない。(京都新聞)
②「皆殺し」「たたき出せ」といった言葉の暴力は、社会の少数者にとって、日常生活を送れなくなるほどの強い恐怖をもたらすことがある。だが、そうした被害の実態はマイノリティー問題であるがゆえに広く認知されているとは言い難い。(京都新聞)
③ 国会でもヘイトスピーチ禁止を含む「人種差別撤廃法案」が野党議員から参院に提出されているが、実質的な審議は進んでいない。国会審議が進まないのは、憲法が保障する「表現の自由」との兼ね合いをめぐって各党に意見の違いがあるからだ。
④ヘイトスピーチは、在日韓国・朝鮮人が数多く住む東京・新大久保や大阪・鶴橋で、一部の団体が「殺せ」などと叫びながらデモを繰り返したことで、大きな社会問題に発展した。聞くに堪えない言葉の暴力によって尊厳をおとしめられ、恐怖を感じた経験を持つ人は多い。名指しされた人々がどれほど身の危険と苦痛を感じてきたか。(沖縄タイムス)
⑤日本は1995年に人種差別撤廃条約に加盟したが、ヘイトスピーチを取り締まる法律がなく、国連人種差別撤廃委員会から再三にわたって、包括的な人種差別禁止法を制定するよう勧告されてきた。(沖縄タイムス)
(2)条例の構造
法律専門家らでつくる審査会が表現内容を調査し、ヘイトスピーチだと判断すれば、市長が表現者の名称を公表する。市議会での議論の結果、審査会の中立性を保つため、委員の選任は議会の同意が必要とされ、より厳格になった。(朝日新聞)
(3)条例成立の意義
①約7万人の在日韓国・朝鮮人が暮らす大都市が「ヘイトスピーチを許さない」との意思を明確に示した意義は大きい。(朝日新聞)
②当初案にあった被害者の訴訟費用の支援は削除されたものの、ヘイトスピーチを直接規制する法律がない現状で、自治体としてできる最大限の内容になったといえるのではないか。(朝日新聞)
③行政が「ヘイトスピーチを見逃さない」との姿勢を示したことを改善への第一歩と受け止めたい。(沖縄タイムス)
(4)各社の主張
①表現の自由との兼ね合いから、努めて抑制的に運用されるべきだが、条例があること自体がヘイトスピーチの抑止につながれば望ましい。(朝日新聞)
②被害は今も各地で続く。「私たちはどう対処すべきなのか」という社会全体の議論を加速させる効果も期待したい。(朝日新聞)
③ヘイトスピーチに脅かされているのは、同じ地域社会に暮らす人々である。人権を守るため、それぞれの地域でできることをもっと考えていきたい。(朝日新聞)
④なにより行動を求められるのは、政府と国会だ。(朝日新聞)
⑤法務省は昨年、実態調査をようやく始めた。この問題への国民の関心を高めるためにも、状況把握を急いでもらいたい。(朝日新聞)
⑥言葉の暴力を許さない毅然(きぜん)とした地域社会のモデルを示したい。(京都新聞)
⑦ただ、条例には罰則がない。国会審議中の法案も、同じく理念法だ。確信犯的な行為を団体名の公表だけで抑止できるとは考えにくい。条例にどう実効性をもたせるか、審査会を中心に、市民も巻き込む形で議論を深めてほしい。京滋など近隣府県で人権問題に取り組む人々も連携できるだろう。(京都新聞)
⑧差別禁止や差別撤廃教育への日本の取り組みは遅れており、国連の委員会からも再三、勧告を受けている。差別の実態把握を進め、社会全体で対策に取り組む強い意志を示したい。(京都新聞)
⑨ヘイトスピーチが発生する社会的な要因にも目を向けたい。生活保護を受けている人々が不当なバッシングを受けているのは、経済のグローバル化とゼロ成長の下で富の分配が機能せず、閉塞感と不安感が社会に充満していることとも関係がありそうだ。
 ヨーロッパにおける極右政党の台頭も、移民によって雇用を奪われ、賃金が低下させられた、という労働者の不満が背景にある。欧米も日本も排外主義にどう立ち向かうかという共通の課題を抱えている。(沖縄タイムス)


以下、朝日新聞、京都新聞、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-01-21 17:46 | 書くことから-ヘイトクライム | Comments(0)

沖縄-沖縄タイムス特集【誤解だらけの沖縄基地】を読む(5)。

 沖縄タイムスの特集、「誤解だらけの沖縄基地」(5)を考える。
 第5回目は、「辺野古の飛行場は『新基地』なのか?」ということについて。

 沖縄タイムスは、このことの問題点は、「政府が辺野古に建設を進めるV字形滑走路の飛行場施設は、立場によって呼称が異なる。容認する側は普天間飛行場返還に伴う『代わりの施設』、反対する側は『新基地』だ。」、ということにあると説明する。

 安倍晋三政権の説明は、次のものである。
①既存のキャンプ・シュワブ陸上部と沿岸部160ヘクタールを埋め立てた土地に建設するため、普天間の480ヘクタールに比べ、面積では実質320ヘクタールの縮小になる。②滑走路は2700メートルから1800メートルに短縮。普天間で担ってきた三つの機能のうち空中給油機はすでに山口県の岩国基地へ移転、緊急時の外来機受け入れは本土移転が決まっており、オスプレイやヘリの部隊運用だけにとどまる。
③シュワブ周辺に民家はなく、住宅防音工事助成事業の対象は普天間周辺の1万世帯から辺野古ではゼロ世帯になり、騒音被害は軽減される。
 したがって、安倍晋三政権の見解は、「面積や機能が小さくなることから『新基地ではない』、とする。
 また、このことに加えて、「インターネット上でも『既存基地に移すだけ』といった言説が目立つ。」、と伝える。

 一方、沖縄県側の主張は、次のものである。
①大浦湾側に整備予定の係船機能付き護岸。全長271・8メートルで、オスプレイ搭載可能の強襲揚陸艦が接岸できる「軍港」ではないか、と指摘がある。
②それとは別に、タンカーの接岸できる燃料桟橋も設ける。
③弾薬搭載エリアも普天間にはない機能。現在のようにミサイルや銃弾を積み込むため、空軍嘉手納基地に移動する必要がなくなる。
④陸上自衛隊航空部隊の元操縦士は「地上部隊、弾薬、航空機、艦船を1カ所で集積できるなら、平時でも有事でも使い勝手は良くなる」と評価。もともとの撤去可能な海上ヘリポート案や使用期限付きの飛行場に比べ、「恒久的な基地になるのは間違いない」と語る。⑤米海兵隊は1966年に辺野古の海を埋め立て、滑走路2本を造る計画を持っていた。海軍は大浦湾に空母の入港できる軍港を建設する方針だった。
 この理由から、政府が辺野古に建設を進めるV字形滑走路の飛行場施設は、沖縄県側にとっては、新基地建設ということになる。
 したがって、「稲嶺進名護市長は『辺野古の海にも陸にも新たな基地は造らせない』」、「翁長雄志知事は『新基地建設阻止を県政運営の柱にする』、という対応にならざるをえないのである。

 沖縄タイムスは、最後にこのように指摘する。


 「米軍資料をめくり、『新基地問題』を調査してきた建築家の真喜志好一さんは『米軍の安全基準に合わない普天間を返す名目で60年代に見送った計画がよみがえった』と批判。沖縄戦で奪った土地に『本土爆撃用」として造った普天間飛行場と違い、現在の米海兵隊の求める機能をそろえた『全くの新しい基地だ』と政府の見解を否定した。」


 辺野古新基地建設は、「全くの新しい基地」の建設、と捉えて初めて、「悪魔の島」を克服しようとする沖縄の強い意志が見えてくる。


 以下、沖縄タイムスの引用。





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by asyagi-df-2014 | 2016-01-21 06:19 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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