2015年 12月 05日 ( 1 )

水俣-熊本県は、環境省が昨年3月に審査基準の新たな運用指針を通知して以来、初めて、1人を水俣病患者と認定。

 標題について、熊本日日新聞は、2015年12月2日、「県は2日、公害健康被害補償法に基づき県水俣病認定審査会が審査した1人を蒲島郁夫知事が患者認定したと発表した。認定は11月30日付。県による認定は、感覚障害だけで水俣病と認めた最高裁判決を受け環境省が認定基準の運用に関する新通知を2014年3月に出してから初めてで、13年11月の水俣市の男性以来、約2年ぶり。知事の職権でなく県認定審査会の答申を踏まえた認定は、11年7月の大阪府東大阪市の夫妻以来となる。」、と報じた。
 注目された新通知の下での認定の経緯について、「新通知の下、単一症状での認定か、認定基準が原則求める複数症状の組み合わせによる認定か注目されたが、県水俣病審査課は、『症状を含めて個人情報にあたる』として審査経緯のほか認定者の性別や年代などは一切公表しなかった。県外在住者とみられる。」、と伝えた。
 これまで、「水俣病は感覚障害、視野狭窄(きょうさく)など複数の症状が原則の認定基準とされてきたが、最高裁は一三年四月、感覚障害だけでも認定の余地があると判断。」(東京新聞)。これを受けて、環境省が新指針通知(一四年三月)を出していた。
 このことについて、朝日新聞は、「患者団体のチッソ水俣病患者連盟の高倉史朗事務局長は、県が認定の経緯や理由を明らかにしなかったことについて、『被害者に一番関心があるところが分からない。審査の中身を知らせないのはおかしい』と批判した。」、と伝えた。
 また、読売新聞は、次のような患者からの声を伝えた。

①2013年11月に患者認定された水俣市の下田良雄さん(67)は「ようやく私に続く人が出てくれた」と歓迎しながらも、「体調が悪化しながら審査を待つ人はたくさんいる。審査会をもっと頻繁に開いて、審査のスピードを上げてほしい」と求めた。
②「水俣病不知火患者会」(水俣市)の元島市朗事務局長(60)は「いまだに被害者が残っていることを県が認めた」と評価。一方で、20人の申請が棄却されたことに「患者の大量切り捨てが続くのでは」と懸念を示した。
③「水俣病被害市民の会」(同)の坂本龍虹代表(81)は、会員十数人とともに、自身も県に認定を申請している。「認定された根拠やプロセスが全く明らかになっておらず、自分たちの審査に良い影響があるのかどうか分からない。審査業務の中断を経て県が審査をどう変えたのか、明確にしてほしい」と注文を付けた。

 さらに、東京新聞は、「棄却された二十人のうち四人を支援する水俣病被害者互助会は、最高裁判決に反しているなどとして、訴訟で争う方針を示した。今回保留となった三人を含め、なお千二百四十九人が審査を待っている。」、と報じた。

 以下、熊本日日新聞、朝日新聞、東京新聞、読売新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2015-12-05 05:59 | 水俣から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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