2015年 11月 24日 ( 3 )

沖縄から-20151123沖縄-見えるのは、凶暴なまでに法を無視して強行する姿とそれに対する決意

 2015年11月23日、沖縄タイムスの紙面から見る沖縄。


 辺野古新基地建設に反対する行動の中で、機動隊員による暴力的排除が続いている。このことについて、沖縄タイムスは、「名護市辺野古の新基地建設で23日午前、米軍キャンプ・シュワブの工事車両用ゲート前に座り込む市民ら約60人を機動隊員約100人が排除した。もみ合いの後、女性が右足の痛みを訴え救急搬送された。また、男性がもみ合いの最中に一時気を失ったが、約10分後に回復した。」、と報じた。また、「辺野古沖では、9時半の抗議活動に抗議船3隻、カヌー隊17挺が参加し、『違法な工事をやめろ』と声をあげた。コンクリートブロックを積んだ台船には、作業の様子は確認できなかった。」、と。

 那覇市で開催された大江健三郎さんの講演会で、大江さんは、「名護市辺野古への新基地建設について『核武装していく基地は、もはや沖縄の地方の問題ではなく、日本やアジア全体の問題。普天間から辺野古に移しても何も解決しない』と強調した。」、と伝えた。 また、坂本龍一さんの「 政府の辺野古新基地建設について『凶暴なまでに法を無視して強行している。理不尽なことだ』と述べ、あらためて基地建設に反対の姿勢を示した。日本の『平和』や『言論の自由』に関する現状についても『非常に危機的状況』と指摘。『できるだけ明確に反対意見を言わないと、全体主義体制になってしまう』と警鐘を鳴らした。」、と伝えた。


 今、見えてくるものは、凶暴なまでに法を無視して強行する姿と「できるだけ明確に反対意見を言わないと、全体主義体制になってしまう」とする意識の高まり。

 大江さんからの、「会場との質疑で、辺野古で反基地運動に関わる20代の『権力に弾圧されくじけそうになる』との意見に『ギリギリまで考えることで一歩進むことがある。もうちょっとやってみてください』と激励。」、とのやりとりは、大江さん自身の決意であろう。


 受け取るべきのものは、その決意。

 以下、沖縄タイムスの引用。




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by asyagi-df-2014 | 2015-11-24 17:50 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄から-米国防総省は米連邦議会に、「大浦湾に生息するジュゴンの存在が訓練を中断するなどの影響を与えている」と報告。

 米国防総省のジュゴンに対する見解について、沖縄タイムスは2015年11月23日、「米国防総省が今年3月に米連邦議会に提出した報告書で、大浦湾に生息するジュゴンの存在が訓練を中断するなどの影響を与えている、と記述していることが21日までに分かった。」、と報じた。
 この内容については、「同報告書は、『ジュゴンが現れると、海兵隊は接近を回避するために戦術を変更する』と述べ、『彼らの存在は水陸両用の訓練の中断が可能だ』と指摘。『ジュゴンの保護措置は(米軍が)回避区域を作り、特定の訓練を禁止し、訓練範囲へのアクセスと訓練を減らしている』とジュゴンの存在が米軍の訓練に与えている影響を説明したうえで、『海軍と海兵隊は、ジュゴンの生息区域での訓練を回避しようとしている』と記述している。」、と伝えた。

 このことについては、防衛省沖縄防衛局の見解について、「環境影響評価(アセスメント)の中で、ジュゴンの辺野古・大浦湾における利用度は少ないため、代替施設を建設してもジュゴンへの影響はないなどとの見解を示していたが、同報告書は現状をめぐる認識に日米間で大きな差があることを示している。」、と指摘する。

 この差は、米国防省の報告書がみずからの「業務」に向けた冷静な分析であることに対し、防衛省沖縄防衛局の見解は、分析の前に「米軍再編」という答えがあったために、そのための理由付けを単に作成しただけ、ということから生じたものである。


 辺野古新基地建設は、一方では「ジュゴンの存在が米軍の訓練に与えている」という明白な事実からも、やめるべきである。

 以下、沖縄タイムスの引用。




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by asyagi-df-2014 | 2015-11-24 08:09 | 沖縄から | Comments(0)

1億総活躍社会とは、「成長戦絡」へのごまかしではないか。本当は、国が貧困対策でどこまで直接関与するかだ。

 毎日新聞は2015年11月20日、安倍晋三政権の「1億総括役社会」について、特集を組んだ。
 毎日新聞は、「安倍晋三政権の新スローガン『1億総活躍社会』の具体策が、ようやく見えてきた。検討中の政策は『3世代同居・近居の推進』といった家族の支え合いを促すものが目につき、貧困対策などは後回しにされそうな雲行きだ。何だか時代に逆行しているような……これで本当に誰もが活躍できるのだろうか。」、と総括している。
 例えば、安倍首相が優先順位を明確にした出生率アップがなぜ緊急なのかということについて、上野千鶴子さんは、「出生率低下や離婚率上昇といったマクロなトレンドは、政治家が古い家族観に戻そうとしても変えられるものではない。人口減少社会を避けがたい現実として受け入れたうえで戦略を立てるべきなのに、現実を否認するから無理がある」、と断定する。


 目新しいものとして出された「希望出生率1・8」に寄与するとされる「3世代同居・近居の推進策」についても、「福井モデル」を全国に広げられるかというと、専門家は懐疑的だ、と次のように分析する。 


 「福井県は京都、大阪、名古屋の近郊ながら通勤圏ではないので、産業構造上、県内に中小企業が多く、人口移動も少ない。女性の働く場が近くにあるからこそ、3世代近居で子育てを手伝ってもらえる。どこでもできるという話ではない」。そう指摘するのは、3世代同居や近居の実態調査と研究を続ける福井県立大学の塚本利幸准教授だ。
 しかも「3世代同居は福井県でも減少傾向にあり、政策的に増やそうとしても無理ですよ。有効なのは3世代近居です」とクギを刺す。同居は子供世代のストレスが高まるという調査結果も出ているという。また、福井県は保育施設の待機児ゼロ、病児デイケアなど育児の社会化が進んでおり「3世代同居が社会整備の不足を補うのではない」と強調する。
 福井県の統計で気になるのは女性管理職率11・7%で全国41位という低さ。県と共同の社会生活調査に加わった金井郁・埼玉大准教授は「福井の女性は昇進見通しのない周辺的な仕事を続けることが多く、40代で昇進昇格の意欲が20〜30代よりも10ポイント前後落ちて2割を切ります。女性活躍社会とは言えません」と冷静に分析する。3世代同居内の家事分担を見ると、子育て世代の34歳以下では妻と母がほぼ半々で分担し、夫や父の分担は10%未満。「家事は女性の仕事という観念は都会に比べて強く、全国モデルにはなり得ない」


 もう一つの緊急対策の柱、「介護離職ゼロ」についての、介護休業(最大93日)を3回程度に分けて取得できるようにする制度改正や、20年代初めまでに在宅・施設サービスの受け皿を40万人分増やす案についても、次の疑問を紹介する。


 「施設はあっても介護士不足でサービスできないのが実情。今年4月に介護報酬が引き下げられ、介護士の平均年収は300万円未満に落ち込んだからなり手がない。サービス低下の原因をつくっておいて整備拡充とは、言行不一致だ」と憤るのは、介護保険制度の立案にも加わった市民福祉団体全国協議会専務理事の田中尚輝さんだ。
 介護休業制度改正についても田中さんは「有給8割で1年ぐらい認めないと効果がない」と指摘する。「そもそも介護離職をなくすには、介護保険を拡充して、重すぎる家族の負担を減らすのが筋。公私の分担をそのままにして介護休業制度をいじるのは問題のすり替えだ」と、介護保険サービスが低下し家族負担が増えていく流れを懸念する。


 このことについて、上野千鶴子さんの「安倍政権が進めているのは、介護保険制度導入でせっかく進んだ『ケアの脱家族化』の動きを『再家族化』するもの。3世代同居は育児だけでなく介護でも家族負担を増大し、コストを削減する狙いだ」、との意見とともに、「介護の分野でも家族の助け合いを復活させる『懐メロ』のにおいをかぎとる」、と指摘する。


 最後に、毎日新聞は、本来、安倍晋三政権が緊急政策として行わなければならないはずの貧困対策について、「一人親家庭の子供の貧困率は50%を超える深刻な状況だが、その対策は後回しにされる気配だ」、とその問題点を指摘する。
 「1億総活躍の厚労省案では、一人親家庭への児童扶養手当の拡充なども挙げているが、緊急対策の2大目標から漏れ、論議がトーンダウンしてしまったのだ。12日の国民会議では、3人の委員が『今回は貧困対策が取り上げられていない。各施策に共通する横軸であるべきで、家庭への支援は貧困世帯、一人親世帯、多子世帯から強化すべきだ』などと疑問を投げかけた。」、と伝えている。


 確かに、このままでは、「3世代同居を検討できる大家族が優遇され、一人親家庭がますます孤立しないか。」、ということになりかねない。
 ここでの大事な視点は、阿部彩首都大学教授の「民間団体やボランティアへの支援だけでなく、国が貧困対策でどこまで直接関与するかだ」ということになる。
 安倍晋三政権の「成長戦略」そのものが格差を生み、国民の活力を奪うものである以上、「1億総括役社会」という政策が、単に国民の目をごまかすものでしかいないとの批判は、免れない。
 逆に、国民はしっかり見ていることを、安倍晋三政権は自覚しなければならない。

 以下、毎日新聞の引用。





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by asyagi-df-2014 | 2015-11-24 05:45 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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