2015年 10月 13日 ( 2 )

沖縄から-翁長雄志沖縄県知事は13日午前、名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消したと発表。

 翁長雄志沖縄県知事は、2015年10月13日、記者会見で、「本日、普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認を取り消しました。」、と切り出した。


 翁長沖縄県知事は、「県は、去る7月16日、埋立承認の法律的な瑕疵を検証する第三者委員会の検証結果報告を受け、関係部局において内容等を精査したところ、承認には取り消しうべき瑕疵(かし)があるものと認められたことから、承認取り消しに向けた意見聴取及び聴聞の手続きを行ったところであります。聴聞手続きにおいて、沖縄防衛局長から、陳述書が提出されたところですが、聴聞の主宰者からの調書、報告書の内容についても十分に参酌(さんしゃく)して、予定される不利益処分について検討しました。その結果、承認取り消しが相当であると判断し、本日付けで、沖縄防衛局長に対し、公有水面埋立承認取消通知書を発出したところであります。今後も、辺野古に新基地は造らせないという公約の実現に向け、全力で取り組む考えであります。」、と述べた。
 また、この間の経過について、「思い返してもなかなか沖縄の考え方、思い、今日までのいろんなこと、ご理解をいただけるようなものがなかったような感じがします。」、と安倍晋三政権への思いを語るともに、「これから、裁判を意識してのことが始まっていくが、いろんな場面、場面で私どもの考え方を申し上げて、多くの国民や県民、ご理解をいただけるような、そういう努力をきょうから改めて出発していくという気持ちです。」、と決意を表明した。
 さらに、「承認取り消しという行為自体が、どのような歴史的な意義があるか。防衛局の方では私人と同じ立場での不服審査が有力といわれているが、政府のこの問題に対する向き合い方についてどう考えるか。」、という質問については、「今回、承認の取り消しに至るわけでありますが、これは沖縄県の歴史的な流れ、あるいは戦後の70年のあり方、そして現在の0・6%に74%という沖縄の過重な基地負担ですね、過重な基地負担、こういったことがですね、まずしっかりと多くの県民や国民の前で議論がされるところに一つは意義があると思います。もう一つは日本国全体からしても、地方自治体がこのようなところまで国にある意味では追い詰められると。私たちからすると日米両政府というのは大変大きな権力をもっておりますし、法律的な意味合いから言っても大変ある意味で大きな権力を相手にしているなというような感じをしています。そういたしますと、基地問題はある意味では沖縄が中心的な課題を背負っているわけでありますが、これから日本の国の全体として地方自治のあり方が本当に1県、あるいはある地域に対してこういったこと等が起きた時の日本の将来のあり方というものについて、このものと今回のものは多くの国民に見ていただけるのではないかと思っております。そういう意味からすると一義的に沖縄の基地問題、歴史等と含めてのことでありますが、日本の民主主義というそういったものに対して国民全体が考えていただけるような、そういうものになればいいのかなと思っております。 それから法律的な面は私が答えると、間違ってもいけないですが、一つ今日までよく言われていることの今の質問なので、お答えしたいと思いますが、私人として国がそういう訴えをするということは、私たちからするとですね、それはできないだろうというふうには思っています。それから、国が同じ国の中でそういったものに判断を下すというのも、今いう国と地方自治という意味からしても、いろんな意味合いからしても、多くの方々が疑問に思うことではないかなと思ってますので、これはこの辺り言わせてもらって、あとまた詳しいことがありましたら、またお聞きをしてからにしたいと思います。」、と答えている。
 「辺野古の埋め立てを認めないということは、普天間を日本国全体でどうしてほしいという思いか。」、という記者の質問には、「普天間をどうするかということであります。私は菅官房長官ともそうでありますが、一つには普天間飛行場の原点は戦後、県民が収容所に入れられている間に強制接収されたものであります。それ以外の基地もすべて強制接収されたわけで、沖縄県民自ら差し出した基地は一つもありませんよという話をさせていただいています。まず一義的には普天間の危険性除去をする時に、辺野古に移すということは、自分で土地を奪っておきながら、代わりのものを沖縄に差し出せというような理不尽な話が通るかというのが一つ大きなものがあります。もう一つは辺野古という、大浦湾という美しいサンゴ礁の海、ジュゴン、ウミガメがいるようなところを、こうも簡単に埋めていいのか、ということも含めて、国民の皆さん方にご理解いただきたいなと思っています。」、と説明している。


 このことについて、沖縄タイムスは2015年10月13日、「翁長雄志知事は13日午前、県庁で記者会見し名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消したと発表した。前県政の承認の手続きに『瑕疵(かし)がある』と判断した。翁長知事は『承認は取り消すべき瑕疵があると判断した。今後も辺野古に新基地は造らせないという公約実現に向け、全力で取り組む』と述べ、新基地建設を阻止すると強調した。承認取り消しで、沖縄防衛局は埋め立ての根拠を失い、辺野古沖での作業ができなくなる。県は、承認の過程を検証した第三者委員会の『瑕疵あり』の結論を踏まえ、埋め立て承認申請では普天間飛行場の代替施設を県内に建設する根拠が乏しく、環境保全策が不十分な点などを指摘。埋め立ての必要性を認めることができないと判断した。」、と報じた。
 また、政府の対応について、「取り消しを受けて、防衛局は公有水面埋立法を所管する国土交通相に対し、県の取り消しの効力を止める執行停止と、無効化を求める審査請求をする見通し。」、と伝えた。

 この翁長沖縄県知事の発表を受けて、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前での「沖縄平和運動センター山城博治議長は『待ちに待った日が来た。国がどんな対抗措置を取ろとも、勇気と自信を持って頑張ろう』と力強く決意を宣言した。」、と伝えた。また、「その日がとうとうやってきたという思い。知事の発表を全面的に支持していく」との稲嶺進市名護市長の声を伝えた。

 一方、安倍晋三政権側の対応について、「菅義偉官房長官は13日午前の閣議後会見で、翁長雄志知事による名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認の取り消しを受け、公有水面埋立法を所管する国土交通相へ取り消しの無効を求める審査請求と裁決が出るまでの執行停止を含め、早急に対抗策に着手する考えを示した。」、 「中谷元・防衛相は13日午前の閣議後会見で、翁長雄志知事による名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認の取り消しを受け、公有水面埋立法を所管する国土交通相へ14日以降に取り消しの無効を求める審査請求と裁決が出るまでの執行停止を求める考えを明らかにした。」、と報じた。



 今回の普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認を取り消しは、辺野古新基地建設の反対は、翁長沖縄県知事の言う「一義的に沖縄の基地問題、歴史等と含めてのことでありますが、日本の民主主義というそういったものに対して国民全体が考えていただけるような、そういうものになればいいのかなと思っております。」、という指摘を、日本全体としてきちっと受け取ることに尽きる。


以下、沖縄タイムスの引用。






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by asyagi-df-2014 | 2015-10-13 20:47 | 沖縄から | Comments(0)

貧困問題-子どもの貧困。「布団なんて3年ぶりやな」。少年は言った。

 成人までの2年の「福祉の空白」について、朝日新聞は2015年10月11日、「成人までの2年『福祉の空白』親失踪の兄妹、施設頼れず」、との記事を掲載した。
 問題は、「児童福祉法の『児童』は18歳未満をさす。児童養護施設への入所は児童に限られ、2人がすぐに入れる施設は見つからなかった。」、ということであり、成人までの2年の「福祉の空白」であった。
 このことについて、「18歳から成人までの2年間は『福祉の空白』と言われる。児童福祉法では守られず、一方で未成年のため大人として扱われず、部屋を借りるなど生活に必要な契約行為を単独で行うのが難しい。日本弁護士連合会は親権を代行する未成年後見制度での弁護士活用を呼びかけるが、ほぼ無報酬なうえに親並みの損害賠償責任を負うなどのリスクもあり、担い手が少ない。行政やボランティアによる支援もまだ十分ではない。
 西南学院大の安部計彦(かずひこ)教授(児童福祉論)は『空白の2年を支援する福祉メニューは限定的で、希望と合致しないことも多く、改善が必要』と指摘。『貧困状態の親元に仕方なく戻り、厳しい状況に追い込まれるケースも少なくない。施設を出た後のケアができる人材と態勢を整え、選挙権同様、18歳を大人とすることで一定の解決にはなるのではないか』と話す。」、と指摘する。

 この記事からの言葉を並べてみる。


・弁護士は「このままでは死ぬ」と感じた。
・「布団なんて3年ぶりやな」。
・「みんなが少しずつ泣いてこの子らを助けませんか」と説得して回った。
・冬は毛布1枚を親子3人で取り合って寝た。「真ん中が一番、毛布にくるまれるから、いかに先に寝るか争っていた」
・「もうダメだわ」。父が家を出て約3週間。施設に残っている友人に連絡した。その初めてのSOSが施設を支援する弁護士に届き、妹と共に保護された。
・「あの電話をしていなかったら人生終わってた」
・「死ぬ心配ないし、昔よりは幸せ」


 「このままでは死ぬ」という状況まで追い込んでしまったことを解決するには、受けとめなくてはならないものがあまりにも多い。

 以下、朝日新聞引用。






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by asyagi-df-2014 | 2015-10-13 05:27 | 書くことから-貧困問題 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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